JPH07179416A - アントラキノン系染料中間体の製造法 - Google Patents
アントラキノン系染料中間体の製造法Info
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- JPH07179416A JPH07179416A JP32533093A JP32533093A JPH07179416A JP H07179416 A JPH07179416 A JP H07179416A JP 32533093 A JP32533093 A JP 32533093A JP 32533093 A JP32533093 A JP 32533093A JP H07179416 A JPH07179416 A JP H07179416A
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- C09B1/16—Amino-anthraquinones
- C09B1/20—Preparation from starting materials already containing the anthracene nucleus
- C09B1/36—Dyes with acylated amino groups
- C09B1/42—Dyes with acylated amino groups the acyl groups being residues of an aromatic carboxylic acid
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Abstract
(57)【要約】
【構成】1,4−ジアミノ−2,3−ジハロゲノアント
ラキノンを水溶媒中でスルホン化剤と100℃以上で反
応させることによる1,4−ジアミノアントラキノン−
2−スルホン酸またはその塩の製造法。 【効果】 本発明の方法によれば、1,4−ジアミノ−
2,3−ジハロゲノアントラキノンから簡便な水溶媒中
での反応で1,4−ジアミノアントラキノン−2−スル
ホン酸が得られる。
ラキノンを水溶媒中でスルホン化剤と100℃以上で反
応させることによる1,4−ジアミノアントラキノン−
2−スルホン酸またはその塩の製造法。 【効果】 本発明の方法によれば、1,4−ジアミノ−
2,3−ジハロゲノアントラキノンから簡便な水溶媒中
での反応で1,4−ジアミノアントラキノン−2−スル
ホン酸が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料工業上特に有用な
アントラキノン系染料中間体である1,4−ジアミノア
ントラキノン−2,3−ジニトリルの原料となる1,4
−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸またはその
塩の新規な製造法に関する。
アントラキノン系染料中間体である1,4−ジアミノア
ントラキノン−2,3−ジニトリルの原料となる1,4
−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸またはその
塩の新規な製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】1,4−ジアミノアントラキノン−2−
スルホン酸を得る方法としては、1,4−ジアミノアン
トラキノンもしくはロイコ1,4−ジアミノアントラキ
ノンを発煙硫酸や、クロロ硫酸等のスルホン化剤と反応
させて1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン
酸を得る方法が報告されているが(EP189376、
特開昭52−8032)、転化率向上のためには5当量
以上もの大過剰のスルホン化剤を用いる必要があり、ま
たそれによって生じる大量の廃酸を処理しなければなら
ないと言う問題があり、1,4−ジアミノアントラキノ
ン−2−スルホン酸またはその塩を得る工業的製法とし
て満足できる方法ではなく、新しい製造法の開発が待た
れていた。
スルホン酸を得る方法としては、1,4−ジアミノアン
トラキノンもしくはロイコ1,4−ジアミノアントラキ
ノンを発煙硫酸や、クロロ硫酸等のスルホン化剤と反応
させて1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン
酸を得る方法が報告されているが(EP189376、
特開昭52−8032)、転化率向上のためには5当量
以上もの大過剰のスルホン化剤を用いる必要があり、ま
たそれによって生じる大量の廃酸を処理しなければなら
ないと言う問題があり、1,4−ジアミノアントラキノ
ン−2−スルホン酸またはその塩を得る工業的製法とし
て満足できる方法ではなく、新しい製造法の開発が待た
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記の
方法のように大量の廃酸を生ずることのない工業的に有
利な方法を求めて検討した結果、1,4−ジアミノ−
2,3−ジハロゲノアントラキノンから簡便な水溶媒中
でのスルホン化反応で1,4−ジアミノアントラキノン
−2−スルホン酸を得ることのできる工業的に優れた製
法を見出し、本発明を完成した。
方法のように大量の廃酸を生ずることのない工業的に有
利な方法を求めて検討した結果、1,4−ジアミノ−
2,3−ジハロゲノアントラキノンから簡便な水溶媒中
でのスルホン化反応で1,4−ジアミノアントラキノン
−2−スルホン酸を得ることのできる工業的に優れた製
法を見出し、本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、1,
4−ジアミノ−2,3−ジハロゲノアントラキノンを水
溶媒中で100℃以上の温度でスルホン化剤と反応させ
ることを特徴とする1,4−ジアミノアントラキノン−
2−スルホン酸またはその塩の製造法を提供するもので
ある。
4−ジアミノ−2,3−ジハロゲノアントラキノンを水
溶媒中で100℃以上の温度でスルホン化剤と反応させ
ることを特徴とする1,4−ジアミノアントラキノン−
2−スルホン酸またはその塩の製造法を提供するもので
ある。
【0005】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明において使用する1,4−ジアミノ−2,3−ジハ
ロゲノアントラキノンとしては1,4−ジアミノ−2,
3−ジクロロアントラキノン、1,4−ジアミノ−2,
3−ジブロモアントラキノンがあげられる。これらの
1,4−ジアミノ−2,3−ジハロゲノアントラキノン
は1,4−ジアミノ−2−ハロゲノアントラキノンを含
有していてもさしつかえない。
発明において使用する1,4−ジアミノ−2,3−ジハ
ロゲノアントラキノンとしては1,4−ジアミノ−2,
3−ジクロロアントラキノン、1,4−ジアミノ−2,
3−ジブロモアントラキノンがあげられる。これらの
1,4−ジアミノ−2,3−ジハロゲノアントラキノン
は1,4−ジアミノ−2−ハロゲノアントラキノンを含
有していてもさしつかえない。
【0006】本発明の反応は水溶媒中あるいは溶媒とし
て水のほかに極性有機溶媒を水に添加し、水と極性有機
溶媒との混合溶媒中で行うこともできる。また、反応に
差し支えない限り、上記溶媒中に非極性溶媒を添加して
もかまわない。溶媒である水または水と極性有機溶媒の
混合溶媒の使用量は、通常、用いる1,4−ジアミノ−
2,3−ジハロゲノアントラキノンに対して3から30
重量倍であり、工業的に好ましくは3から10重量倍で
ある。反応に使用できる極性有機溶媒としては、N,N-ジ
メチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N,N-
ジプロピルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、
N,N-ジメチルポロピオンアミドなどのC1-C3-カルボン酸
のN,N-C1-C3-ジアルキルアミド類、N-メチルホルムアミ
ド、N-エチルホルムアミド、N-プロピルホルムアミド、
N-メチルアセトアミド、N-メチルプロピオンアミドなど
のC1-C3-カルボン酸のN,N-C1-C3-モノアルキルアミド
類、ホルムアミド、アセトアミド、プロピオンアミド等
のC1-C3-カルボン酸の無置換アミド類、N-ホルミルモル
ホリン、N-ホルミルピペリジン、N-アセチルモルホリ
ン、N-アセチルピペリジン等のC1-C3-カルボン酸の環状
アミンとのアミド類などのC1-C3-カルボン酸のアミド類
が例示され、N-メチルピロリドン、N-エチルピロリド
ン、N-メチルピペリドン、ピロリドン、ピペリドンなど
環の大きさが5員ないし7員であるラクタム類および該
ラクタム類の窒素原子にC1-C3のアルキル置換基のある
ラクタム類などのカルボン酸アミド類が例示される。ま
た極性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール、ペンタノールまたはヘキサノ
ール等のC1-C6のアルコール類、エチレングリコール、
プロピレングリコール等の低級グリコール類から、さら
にはPEG400、PEG300、PEG200、PE
G1500等のポリエチレングリコール類などのグリコ
ール類、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、ブチル
セルソルブ等のセルソルブ類が例示される。この他にピ
リジンなどの有機第3級芳香族アミン類あるいはトリエ
チルアミン等の有機第3級アルキルアミン類などの有機
第3級アミン類が例示される。極性有機溶媒の使用量
は、通常、水と極性有機溶媒との混合溶媒中での極性有
機溶媒の比率が60重量%以下となる量であり、特に好
ましくは水と極性有機溶媒との混合溶媒中での極性有機
溶媒の比率が10重量%以下となる量である。
て水のほかに極性有機溶媒を水に添加し、水と極性有機
溶媒との混合溶媒中で行うこともできる。また、反応に
差し支えない限り、上記溶媒中に非極性溶媒を添加して
もかまわない。溶媒である水または水と極性有機溶媒の
混合溶媒の使用量は、通常、用いる1,4−ジアミノ−
2,3−ジハロゲノアントラキノンに対して3から30
重量倍であり、工業的に好ましくは3から10重量倍で
ある。反応に使用できる極性有機溶媒としては、N,N-ジ
メチルホルムアミド、N,N-ジエチルホルムアミド、N,N-
ジプロピルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、
N,N-ジメチルポロピオンアミドなどのC1-C3-カルボン酸
のN,N-C1-C3-ジアルキルアミド類、N-メチルホルムアミ
ド、N-エチルホルムアミド、N-プロピルホルムアミド、
N-メチルアセトアミド、N-メチルプロピオンアミドなど
のC1-C3-カルボン酸のN,N-C1-C3-モノアルキルアミド
類、ホルムアミド、アセトアミド、プロピオンアミド等
のC1-C3-カルボン酸の無置換アミド類、N-ホルミルモル
ホリン、N-ホルミルピペリジン、N-アセチルモルホリ
ン、N-アセチルピペリジン等のC1-C3-カルボン酸の環状
アミンとのアミド類などのC1-C3-カルボン酸のアミド類
が例示され、N-メチルピロリドン、N-エチルピロリド
ン、N-メチルピペリドン、ピロリドン、ピペリドンなど
環の大きさが5員ないし7員であるラクタム類および該
ラクタム類の窒素原子にC1-C3のアルキル置換基のある
ラクタム類などのカルボン酸アミド類が例示される。ま
た極性有機溶媒としては、メタノール、エタノール、プ
ロパノール、ブタノール、ペンタノールまたはヘキサノ
ール等のC1-C6のアルコール類、エチレングリコール、
プロピレングリコール等の低級グリコール類から、さら
にはPEG400、PEG300、PEG200、PE
G1500等のポリエチレングリコール類などのグリコ
ール類、メチルセルソルブ、エチルセルソルブ、ブチル
セルソルブ等のセルソルブ類が例示される。この他にピ
リジンなどの有機第3級芳香族アミン類あるいはトリエ
チルアミン等の有機第3級アルキルアミン類などの有機
第3級アミン類が例示される。極性有機溶媒の使用量
は、通常、水と極性有機溶媒との混合溶媒中での極性有
機溶媒の比率が60重量%以下となる量であり、特に好
ましくは水と極性有機溶媒との混合溶媒中での極性有機
溶媒の比率が10重量%以下となる量である。
【0007】本発明において用いられるスルホン化剤と
しては亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウムなどのアルカ
リ金属亜硫酸塩が用いられる。また亜硫酸水素ナトリウ
ム、亜硫酸水素カリウムなどのアルカリ金属亜硫酸水素
塩または亜硫酸もしくは亜硫酸水素のアンモニウム塩を
用いてもよい。これらの使用量は1,4−ジアミノ−
2,3−ジハロゲノアントラキノン1モルに対し2〜5モ
ル倍、好ましくは2.2〜4モル倍である。
しては亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウムなどのアルカ
リ金属亜硫酸塩が用いられる。また亜硫酸水素ナトリウ
ム、亜硫酸水素カリウムなどのアルカリ金属亜硫酸水素
塩または亜硫酸もしくは亜硫酸水素のアンモニウム塩を
用いてもよい。これらの使用量は1,4−ジアミノ−
2,3−ジハロゲノアントラキノン1モルに対し2〜5モ
ル倍、好ましくは2.2〜4モル倍である。
【0008】本発明の反応においては、反応系のpHはか
なり広い範囲で変えられるが、低pH域の場合は、反応が
遅くスルホン化が有効に起こりにくい傾向にあり、高pH
域の場合には原料もしくは生成物の加水分解等の副反応
により収率が低下する傾向にあるため反応は通常、pH4-
11の範囲で実施される。反応混合物のpHは、必要なら
ば、例えば系に適当な緩衝剤を加えることにより制御し
てもよい。緩衝剤としては、例えば、炭酸ナトリウム、
リン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素二
ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素ナト
リウム、リン酸二水素カリウムなどがあげられる。また
反応中に適当なアルカリ、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナ
トリウム、酢酸カリウムなどをそのまま、あるいは水溶
液として適時供給することにより制御してもよい。ま
た、極性有機溶媒として塩基である有機第3級アミン類
を用い、反応液のpHを制御することもできる。
なり広い範囲で変えられるが、低pH域の場合は、反応が
遅くスルホン化が有効に起こりにくい傾向にあり、高pH
域の場合には原料もしくは生成物の加水分解等の副反応
により収率が低下する傾向にあるため反応は通常、pH4-
11の範囲で実施される。反応混合物のpHは、必要なら
ば、例えば系に適当な緩衝剤を加えることにより制御し
てもよい。緩衝剤としては、例えば、炭酸ナトリウム、
リン酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、リン酸水素二
ナトリウム、リン酸水素二カリウム、リン酸二水素ナト
リウム、リン酸二水素カリウムなどがあげられる。また
反応中に適当なアルカリ、例えば水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、酢酸ナ
トリウム、酢酸カリウムなどをそのまま、あるいは水溶
液として適時供給することにより制御してもよい。ま
た、極性有機溶媒として塩基である有機第3級アミン類
を用い、反応液のpHを制御することもできる。
【0009】反応温度は通常100℃以上であるが、よ
り好ましくは、120−180℃である。100℃以上
での温度で反応を行うため、好ましくは反応はオートク
レーブのような封管の耐圧容器中で行われる。反応終了
後、目的物を単離する必要があれば、反応終了後の混合
物から通常の晶析方法、例えば酸析、塩析等の方法によ
り析出した結晶を濾別すれば、高純度の目的物を得るこ
とができる。さらに本発明の方法で得られた高濃度の反
応生成物溶液を引き続き単離することなく、例えば公知
の方法(USP3203751号 あるいは特開昭61-103863号記載
の方法)によりイオン性シアン化物と反応させて1,4
−ジアミノアントラキノン−2,3−ジニトリルとする
こともできる。
り好ましくは、120−180℃である。100℃以上
での温度で反応を行うため、好ましくは反応はオートク
レーブのような封管の耐圧容器中で行われる。反応終了
後、目的物を単離する必要があれば、反応終了後の混合
物から通常の晶析方法、例えば酸析、塩析等の方法によ
り析出した結晶を濾別すれば、高純度の目的物を得るこ
とができる。さらに本発明の方法で得られた高濃度の反
応生成物溶液を引き続き単離することなく、例えば公知
の方法(USP3203751号 あるいは特開昭61-103863号記載
の方法)によりイオン性シアン化物と反応させて1,4
−ジアミノアントラキノン−2,3−ジニトリルとする
こともできる。
【0010】本反応において用いた溶媒は、そのまま回
収して次の反応に用いてもよいが、蒸留等により精製し
て次の反応に用いてもよい。
収して次の反応に用いてもよいが、蒸留等により精製し
て次の反応に用いてもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明の方法によれば、大過剰のクロロ
スルホン酸を用いたりしないので、処理を要する廃酸を
生ずることもなく、1,4−ジアミノ−2,3−ジハロ
ゲノアントラキノンから簡便な水溶媒中での反応で1,
4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸が得られ
る。
スルホン酸を用いたりしないので、処理を要する廃酸を
生ずることもなく、1,4−ジアミノ−2,3−ジハロ
ゲノアントラキノンから簡便な水溶媒中での反応で1,
4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸が得られ
る。
【0012】
【実施例】次に実施例により本発明をさらに詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 500ccのオートクレーブ中に水192重量部とN−
メチルピロリドン30重量部の混合物および1,4−ジ
アミノ−2,3−ジクロロアントラキノン30重量部を
加えて150℃に昇温した。その温度で亜硫酸カリウム
(95%純度)38.85重量部を78重量部の水に溶
解させた溶液を3時間かけてフィードし、さらに4時間
保温した。冷却後、水180重量部を用いてオートクレ
ーブ中の反応混合物を500ccの4つ口フラスコに洗
い流し込んだ。この溶液から10%硫酸を用いて酸析を
行った。濾過後、2%硫酸、続いて水で洗浄し、乾燥
後、1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸
29.1重量部を得た(これは、1,4−ジアミノアン
トラキノン−2,3−ジスルホン酸を収率5%相当含む
ものであり、1,4−ジアミノアントラキノン−2−ス
ルホン酸の収率は、69%であった)。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。 実施例1 500ccのオートクレーブ中に水192重量部とN−
メチルピロリドン30重量部の混合物および1,4−ジ
アミノ−2,3−ジクロロアントラキノン30重量部を
加えて150℃に昇温した。その温度で亜硫酸カリウム
(95%純度)38.85重量部を78重量部の水に溶
解させた溶液を3時間かけてフィードし、さらに4時間
保温した。冷却後、水180重量部を用いてオートクレ
ーブ中の反応混合物を500ccの4つ口フラスコに洗
い流し込んだ。この溶液から10%硫酸を用いて酸析を
行った。濾過後、2%硫酸、続いて水で洗浄し、乾燥
後、1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸
29.1重量部を得た(これは、1,4−ジアミノアン
トラキノン−2,3−ジスルホン酸を収率5%相当含む
ものであり、1,4−ジアミノアントラキノン−2−ス
ルホン酸の収率は、69%であった)。
【0013】実施例2 500ccのオートクレーブ中に水222重量部と1,
4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラキノン30重
量部を加えて150℃に昇温した。その温度で亜硫酸カ
リウム(95%純度)38.85重量部を78重量部の
水に溶解させた溶液を3時間かけてフィードし、さらに
4時間保温した。冷却後、水180重量部を用いてオー
トクレーブ中の反応混合物を500ccの4つ口フラス
コに洗い流し込んだ。この溶液から10%硫酸を用いて
酸析を行った。濾過後、2%硫酸、続いて水で洗浄し、
乾燥後、1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホ
ン酸30.1重量部を得た(収率56%)。
4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラキノン30重
量部を加えて150℃に昇温した。その温度で亜硫酸カ
リウム(95%純度)38.85重量部を78重量部の
水に溶解させた溶液を3時間かけてフィードし、さらに
4時間保温した。冷却後、水180重量部を用いてオー
トクレーブ中の反応混合物を500ccの4つ口フラス
コに洗い流し込んだ。この溶液から10%硫酸を用いて
酸析を行った。濾過後、2%硫酸、続いて水で洗浄し、
乾燥後、1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホ
ン酸30.1重量部を得た(収率56%)。
【0014】実施例3 500ccのオートクレーブ中に水222重量部と1,
4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラキノン30部
を加えて160℃に昇温した。その温度で亜硫酸カリウ
ム(95%純度)38.85重量部を78重量部の水に
溶解させた溶液を3時間かけてフィードし、さらに4時
間保温した。冷却後、水180重量部を用いてオートク
レーブ中の反応混合物を500ccの4つ口フラスコに
洗い流し込んだ。この溶液から10%硫酸を用いて酸析
を行った。濾過後、2%硫酸、続いて水で洗浄し、乾燥
後、1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸
26.3重量部を得た(収率67%)。
4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラキノン30部
を加えて160℃に昇温した。その温度で亜硫酸カリウ
ム(95%純度)38.85重量部を78重量部の水に
溶解させた溶液を3時間かけてフィードし、さらに4時
間保温した。冷却後、水180重量部を用いてオートク
レーブ中の反応混合物を500ccの4つ口フラスコに
洗い流し込んだ。この溶液から10%硫酸を用いて酸析
を行った。濾過後、2%硫酸、続いて水で洗浄し、乾燥
後、1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸
26.3重量部を得た(収率67%)。
【0015】実施例4 500ccのオートクレーブにで水222重量部と1,
4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラキノン30重
量部とリン酸二カリウム1.5重量部を加えて160℃
に昇温した。その温度で亜硫酸カリウム(95%純度)
38.85重量部を78重量部の水に溶解させた溶液を
3時間かけてフィードし、さらに4時間保温した。冷却
後、水180重量部を用いてオートクレーブ中の反応混
合物を500ccの4つ口フラスコに洗い流し込んだ。
この溶液から10%硫酸を用いて酸析を行った。濾過
後、2%硫酸、続いて水で洗浄し、乾燥後、1,4−ジ
アミノアントラキノン−2−スルホン酸30.6重量部
を得た(収率74%)。
4−ジアミノ−2,3−ジクロロアントラキノン30重
量部とリン酸二カリウム1.5重量部を加えて160℃
に昇温した。その温度で亜硫酸カリウム(95%純度)
38.85重量部を78重量部の水に溶解させた溶液を
3時間かけてフィードし、さらに4時間保温した。冷却
後、水180重量部を用いてオートクレーブ中の反応混
合物を500ccの4つ口フラスコに洗い流し込んだ。
この溶液から10%硫酸を用いて酸析を行った。濾過
後、2%硫酸、続いて水で洗浄し、乾燥後、1,4−ジ
アミノアントラキノン−2−スルホン酸30.6重量部
を得た(収率74%)。
【0016】実施例5〜8 実施例1においてN−メチルピロリドンを15重量部用
い、反応温度を160℃とする以外は同様の条件で実施
例5の反応を行った。また実施例1において、N−メチ
ルピロリドンの代わりにそれぞれn−ブタノール、ピリ
ジンまたはエチレングリコールを用いる以外は同様の条
件で実施例6〜8の反応を行った。その結果を下記表1
に示す。
い、反応温度を160℃とする以外は同様の条件で実施
例5の反応を行った。また実施例1において、N−メチ
ルピロリドンの代わりにそれぞれn−ブタノール、ピリ
ジンまたはエチレングリコールを用いる以外は同様の条
件で実施例6〜8の反応を行った。その結果を下記表1
に示す。
【0017】 a) NMP は、N-メチルピロリドンを表す。 b) Pyd はピリジンを表す。 c) EGL はエチレングリコールを表す。 d) 1,4−ジアミノアントラキノン−2−スルホン酸
の収率を表す。 e) 1,4−ジアミノアントラキノン−2,3−ジスル
ホン酸の収率を表す。
の収率を表す。 e) 1,4−ジアミノアントラキノン−2,3−ジスル
ホン酸の収率を表す。
【0018】実施例9,10 実施例1においてN−メチルピロリドンの代わりにそれ
ぞれPEG400またはメチルセルソルブを用いる以外
は同様の条件で実施例9,10の反応を行い1,4−ジ
アミノアントラキノン−2−スルホン酸を得る。
ぞれPEG400またはメチルセルソルブを用いる以外
は同様の条件で実施例9,10の反応を行い1,4−ジ
アミノアントラキノン−2−スルホン酸を得る。
Claims (4)
- 【請求項1】1,4−ジアミノ−2,3−ジハロゲノア
ントラキノンを水溶媒中でスルホン化剤と100℃以上
で反応させることを特徴とする1,4−ジアミノアント
ラキノン−2−スルホン酸またはその塩の製造法。 - 【請求項2】水溶媒と極性有機溶媒の混合溶媒中で反応
を行う請求項1記載の製造法。 - 【請求項3】オートクレーブ中で反応を行う請求項1ま
たは2記載の製造法。 - 【請求項4】スルホン化剤として亜硫酸ナトリウム、亜
硫酸水素ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸水素カリ
ウムを用いる請求項1〜3のいづれか1項に記載の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32533093A JPH07179416A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | アントラキノン系染料中間体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32533093A JPH07179416A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | アントラキノン系染料中間体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07179416A true JPH07179416A (ja) | 1995-07-18 |
Family
ID=18175607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32533093A Pending JPH07179416A (ja) | 1993-12-22 | 1993-12-22 | アントラキノン系染料中間体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07179416A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104447431A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-03-25 | 江苏华尔化工有限公司 | 制备1,4-二氨基-2-磺酸蒽醌的方法 |
-
1993
- 1993-12-22 JP JP32533093A patent/JPH07179416A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104447431A (zh) * | 2014-12-19 | 2015-03-25 | 江苏华尔化工有限公司 | 制备1,4-二氨基-2-磺酸蒽醌的方法 |
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