JPH07179319A - 殺虫剤 - Google Patents

殺虫剤

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JPH07179319A
JPH07179319A JP34470293A JP34470293A JPH07179319A JP H07179319 A JPH07179319 A JP H07179319A JP 34470293 A JP34470293 A JP 34470293A JP 34470293 A JP34470293 A JP 34470293A JP H07179319 A JPH07179319 A JP H07179319A
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JP
Japan
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rice
product
present
germinated
insecticide
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JP34470293A
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Takashi Tokuyama
孝 徳山
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Soken Co Ltd
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Soken Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 人体にとって安全、安価で、しかも、殺虫効
果を持つ天然の殺虫剤を提供する。 【構成】 発芽させた米の粉砕物、米または発芽さ
せた米の抽出物、米または発芽させた米の加水物を酵
素分解または麹を作用させたもの、米または発芽させ
た米を抽出するに当たり、その抽出前、抽出と同時また
は抽出後に酵素分解または麹を作用させたもの、米ま
たは発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解または麹を
作用させたものに、アルコール発酵あるいは有機酸発酵
を行なったもの、以上それぞれをそのまま、あるいはこ
れを含有してなる殺虫剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、米または発芽させた米
を原料として得られる安全で優れた、しかも、小さい虫
から大きい虫までの殺虫効果を有する米からの殺虫剤に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】作物を育てる人にとって、作物の見栄
え、商品価値を上げる上で害虫から作物を守ることは、
非常に重要なことである。そのため、様々な殺虫剤が開
発されてきた。しかし、これらは全て単離された物質か
らできており、これら農薬を与えることにより、化学汚
染による人体の影響が心配されている。そこで、最近は
有機肥料がもてはやされているが、有機肥料では、害虫
による見栄えはどおしても我慢しなければならないのが
現状である。一方、米は主食として古くから生活に欠か
せないものになっている。しかし、主食であるために新
規な用途での用途開発はほとんどされていない。すなわ
ち、米を単なる食としてみてきたので、食以外に使用す
るという考えもなければ、有効成分と言う概念も全くな
かったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、化学肥料および
農薬により、植物が汚染されていることが問題となって
いる。これは、植物が単離された化学物質を吸収し、あ
るいは農薬等をひんぱんに散布することにより表面付着
され、人間の体内に吸収されるため、これによる副作用
が心配されているということである。そこで、人体にと
って安全、安価で、しかも、殺虫効果を持つ天然の殺虫
剤の出現が待ち望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、動植物合
和すの観点から、主食である米を中心に種々の植物成分
の研究を進めてきた。その過程で、米には今まで予測で
きなかった数多くの可能性および効果があることが判明
してきた。そこで、主食として用いられ、安全性が最も
高いことが実証されている米をテーマとして取り上げ、
米の総合利用研究を行ってきた。そのうちの一つのテー
マとして、米からの殺虫剤について鋭意研究を重ねてき
たのであるが、その過程で、米および発芽させた米には
殺虫効果として有効な成分が含有されていることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0005】本発明において、米および発芽させた米
を、下記のように処理したものを作物に散布したとこ
ろ、殺虫剤としての効果を有することが判明した。 発芽させた米の粉砕物をそのまま、あるいはこれを
含有してなるもの。 米または発芽させた米の抽出物をそのまま、あるい
はこれを含有してなるもの。 米または発芽させた米の加水物に酵素分解または麹
を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含有して
なるもの。 米または発芽させた米を抽出するに当り、その抽出
前、抽出と同時または抽出後に酵素分解または麹を作用
させたものをそのまま、あるいはこれを含有してなるも
の。 米または発芽させた米の抽出物あるいは酵素分解ま
たは麹を作用させたものに、アルコール発酵あるいは有
機酸発酵を行なったものをそのまま、あるいはこれを含
有してなるもの。
【0006】本発明で使用される米とは、ジャポニカ、
インディカ米を問わず、うるち米、および餅米等の玄米
および白米を指し、品種、種類は問わない。さらに、精
白時に出てくる92%以上の赤糠、あるいは92%以下
の白糠を使用してもよく、安価で経済的である。また、
発芽させた米が使用される。なお、有効成分は、熱およ
び光に対して安定であるため、上記の原料は、浸漬、蒸
煮、焙煎(砂焙り、網焙り、熱風焙煎等全てを指す)、
蒸煮焙煎、凍結乾燥等の表面変性、UV照射等の光変
性、パットライス等の加圧焙煎、揚げる等の原料処理を
してもよく、また、効果も変わらなかった。米および発
芽させた米は、そのまま用いても有効であるが、実用上
の面から粉砕して用いるのが好ましい。米および発芽さ
せた米を粉砕して粉体化するには、粉砕機または精米機
を用い一般的な方法で行えばよい。
【0007】米を発芽させる場合、胚芽のついた米を水
に浸漬あるいは水を噴霧して発芽させる。発芽させる時
の温度は5〜70℃である。ただし、発芽さえすれば、
温度および時間は問わない。また、発芽中に水が腐敗す
る危険性がある場合は、腐敗しないように水を取り替え
るか、何らかの防腐を行うのが好ましい。ここで、発芽
とは、発芽する直前から発芽したものまで全てを指す。
この発芽させた米をよく洗浄して用いる。この時、乾燥
して用いてもよい。米または発芽させた米を抽出、ある
いは酵素分解または麹を作用させる場合、原料の米を粉
砕して顆粒あるいは粉体化すると、表面積が大きくなる
ため効率がよくなる。粉砕しなくてもよいが、この場合
には、米組織の分解および抽出に長時間を要する。
【0008】米または発芽させた米を水抽出する場合、
抽出温度は、高温が効率的であるが、低温でも十分に抽
出を行うことができる。ただし、40℃以下の低温の場
合は、PHを酸性あるいはアルカリ性にするか、防腐剤
あるいはアルコールを加えて、米が腐敗しないように処
理することが望ましい。抽出時間は、有効成分さえ抽出
できれば、長くても短くてもよく、抽出温度により定め
ればよい。また、抽出は、加圧下または常圧下で行って
も、減圧下で行ってもよい。水抽出の場合、最も問題に
なるのは糊化現象である。糊状になれば、抽出効率が悪
くなるばかりでなく、実作業においては困難を極める。
これを防ぐためには、アミラーゼを加えて反応させる
か、塩酸などで酸性にして澱粉を切ってやればよく、こ
の方法を用いることにより、十分に解決でき、実用上も
全く問題はない。
【0009】抽出物中の有効成分は、酸、アルカリに安
定であるためか、酸分解抽出、あるいはアルカリ分解抽
出を行うのも有効である。この場合、必要により中和、
脱塩を行う。有機溶媒で抽出する場合も、米はなるべく
微粉砕または粉体化して抽出することが望ましい。有機
溶媒はアルコール、アセトン、n−ヘキサン、メタノー
ル等の一般的な有機溶媒でよいが、人体に対して有害な
ものは抽出後、溶媒を完全に除去する必要があるので安
全なものがよい。また、米あるいは発芽させた米を酵素
分解、または麹を作用させてもよい。ここで言う酵素分
解とは、澱粉分解酵素、蛋白分解酵素、脂肪分解酵素、
繊維分解酵素、リグニン分解酵素、ペクチン分解酵素等
米に働く酵素を1種または2種以上作用させることをい
う。また、麹として麹菌の種類および米の品種、種類は
問わない。
【0010】さらに、前記の抽出を行うに当り、抽出の
前、抽出と同時、または抽出の後に、上記の酵素分解お
よび麹を作用させてもよい。本発明においては、さらに
上記の処理を行なうと同時または処理後、アルコール発
酵あるいは乳酸発酵、酢酸発酵等の有機酸発酵を行う
と、より有効である。なお、アルコール発酵を行なえ
ば、濃縮がしやすくなり、有効成分の濃縮が容易にな
る。さらに、酵母による除糖、アルコール沈澱、合成吸
着剤等を用いて除糖しても同様のことがいえる。また、
92%以上の赤糠部分を調べてみたところ、効果はある
が、弱いことが判明した。
【0011】以上のようにして得られた本発明品は、残
渣を分離することなくそのまま、あるいは圧搾、濾過し
て用いる。次に、本発明の具体的効果について、試験結
果に基づいて記載する。まず、50倍に希釈した本発明
品1リットルを葉ダニ、スリップスの発生しているきゅ
うりにまんべんなく葉面塗布し、翌日ルーペにより状態
を観察し、その結果を表1に記載した。なお、葉ダニ、
スリップスは同じ程度発生しているものを使用し、ま
た、比較として水のみを散布したものを用いた。
【0012】
【表1】
【0013】表1から分かるように、本発明品全てにお
いて、葉ダニ、スリップスに対する殺虫性が認められた
が、比較対照の水においては、散布前と全く変わらなか
った。なお、本発明品を散布したきゅうりの土上をルー
ペによりよく観察すると、葉ダニ、スリップスの死骸が
観察できた。以上の結果より、本発明品には、葉ダニ、
スリップス等小さい虫に対する殺虫効果があることが判
明した。次に、大きい虫に対する殺虫効果をみるため
に、テントウムシダマシの幼虫が発生しているなすび
に、50倍に希釈した本発明品をまんべんなく葉面散布
し、翌日の生存率を表2に記載した。なお、表1と同様
に、テントウムシダマシは同程度発生しているものを使
用し、また、比較として水のみを散布したものを用い
た。
【0014】
【表2】
【0015】表2の生存率は、翌日なすびに付着してい
るテントウムシダマシの全数と生存しているテントウム
シダマシを計測し、生存率として表わした。表2から分
かるように、本発明品全てにおいて、水と比較して有効
であることが判明した。また、実施例4、5を比較して
明らかなように、米を発芽することにより、さらに優れ
た効果を発揮することが分かった。テントウムシダマシ
の幼虫は直径3〜5mmある害虫である。このようにテ
ントウムシダマシ等大きい虫に対しても、本発明品は、
殺虫効果があることが判明した。さらに、イエバエの幼
虫においての殺虫効果を確認した。 供試昆虫 1〜2令 イエバエ幼虫(感受性系統) 試験方法 24℃の部屋において、幼虫の餌5mgに本発明品10
mlを混入して、適度の湿度を与え、直径9cmのペト
リシャーレに濾紙を敷き、その上に置き、ハエの幼虫を
25匹宛投入し24時間後に確認、死亡率を出した。な
お、処理区は3回の繰り返し実験を行い、その平均値を
出した。また、対象として、本発明品のかわりに水を与
えたものを用意した。その結果を表3に記載する。
【0016】
【表3】 表3から分かるように、イエバエの幼虫というさらに大
きいものにおいても、本発明品は、全て殺虫効果がある
ことが判明した。なお、実施例およびそれに伴うデータ
は玄米について記載したが、白米および92%以下の白
糠の場合も同様の効果が認められた。
【0017】
【実施例】
(実施例1)胚芽のついたままの米1kgを25℃の水
につけ、3日間浸漬させ、米を発芽させた。この発芽米
をよく洗浄した後、50℃で24時間乾燥し、その後、
細かく微粉砕し、本発明品990gを得た。 (実施例2)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に水1500mlを添加、塩酸で
PHを落とし10日間放置した。その後、絞り機で絞
り、得た清澄液を中和して、本発明品1200mlと残
渣760gを得た。 (実施例3)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例3と同様の操作を行い、別の本発明品11
90mlを得た。
【0018】(実施例4)玄米を粉砕機にかけ、玄米の
粉砕物500gを得た。この粉砕物に液化酵素10gと
水1500mlを添加した。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1420mlと残渣560gを得
た。 (実施例5)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例4と同様の操作を行い、別の本発明品14
00mlを得た。 (実施例6)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に2N−NaOH1500mlを
添加して5日間放置した。その後、絞り機で絞り、清澄
液1350mlと残渣650gを得た。この清澄液を1
0N−HClで中和して、本発明品1480mlを得
た。
【0019】(実施例7)実施例1で得られた本発明品
500gを用いて、実施例6と同様の操作を行い、別の
本発明品1490mlを得た。 (実施例8)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物500
gを得た。この粉砕物に95%エタノール1500ml
を添加して、5日間放置した。その後、絞り機で絞り、
清澄液1300mlと残渣650gを得た。この清澄液
に水2000mlを添加し、ロータリーエバプレーター
で濃縮し、本発明品1500mlを得た。 (実施例9)実施例1で得られた本発明品500gを用
いて、実施例8と同様の操作を行い、別の本発明品15
00mlを得た。
【0020】(実施例10)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に麹300g、水
1500mlを加え、55℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1230mlと残渣100
0gを得た。 (実施例11)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例10と同様の操作を行い、別の本発明品
1210mlを得た。 (実施例12)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1310mlと残渣670gを得
た。
【0021】(実施例13)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例12と同様の操作を行い、
別の本発明品1380mlを得た。 (実施例14)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に脂肪分解酵素2gと水150
0mlを加え、50℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1290mlと残渣680gを得
た。 (実施例15)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例14と同様の操作を行い、別の本発明品
1360mlを得た。
【0022】(実施例16)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に繊維分解酵素2
gと水1500mlを加え、50℃で20時間放置し
た。その後、絞り機で絞り、本発明品1330mlと残
渣650gを得た。 (実施例17)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例16と同様の操作を行い、別の本発明品
1370mlを得た。 (実施例18)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に澱粉分解酵素2gと水150
0mlを加え、55℃で20時間放置した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1380mlと残渣600gを得
た。
【0023】(実施例19)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例18と同様の操作を行い、
別の本発明品1400mlを得た。 (実施例20)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物にペクチン分解酵素2gと水1
500mlを加え、50℃で20時間放置した。その
後、絞り機で絞り、本発明品1320mlと残渣660
gを得た。 (実施例21)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例20と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0024】(実施例22)玄米を粉砕機にかけ、玄米
の粉砕物500gを得た。この粉砕物に蛋白分解酵素2
g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解酵
素2g、ペクチン分解酵素2gと水1500mlを加
え、50℃で20時間放置した。その後、絞り機で絞
り、本発明品1420mlと残渣560gを得た。 (実施例23)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例22と同様の操作を行い、別の本発明品
1440mlを得た。 (実施例24)実施例22と同様の操作をして、米の酵
素分解物2000gを得た。その後、徐々に温度を上げ
ていき、5分間煮沸抽出した後、冷却した。その後、絞
り機で絞り、本発明品1400mlと残渣550gを得
た。
【0025】(実施例25)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例24と同様の操作を行い、
別の本発明品1420mlを得た。 (実施例26)玄米を粉砕機にかけ、玄米の粉砕物50
0gを得た。この粉砕物に麹300gと40%エタノー
ル1500mlを加え、55℃で48時間放置した。そ
の後、絞り機で絞り、清澄液1300mlと残渣850
gを得た。その後、清澄液に1000mlの水を加水
し、ロータリーエバプレーターで濃縮し、本発明品13
00mlを得た。 (実施例27)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例26と同様の操作を行い、別の本発明品
1300mlを得た。
【0026】(実施例28)実施例4と同様にして、米
の抽出物2000gを得た。この抽出物に蛋白分解酵素
2g、脂肪分解酵素2g、繊維分解酵素2g、澱粉分解
酵素2g、ペクチン分解酵素2gを添加し、50℃で2
4時間放置した。その後、絞り機で絞り、本発明品14
00mlと残渣580gを得た。 (実施例29)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例28と同様の操作を行い、別の本発明品
1390mlを得た。 (実施例30)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物に酵母を
添加し、16日間アルコール発酵した。その後、絞り機
で絞り、本発明品1880mlと残渣80gを得た。
【0027】(実施例31)実施例1で得られた本発明
品500gを用いて、実施例30と同様の操作を行い、
別の本発明品1800mlを得た。 (実施例32)実施例24と同様にして、米の酵素分解
抽出物2000gを得た。この酵素分解抽出物を煮沸殺
菌した後、37℃まで冷却し、前もって乳酸菌を培養し
たスターター200mlを添加後、よく攪拌密封し、3
7℃で2日間乳酸発酵を行った。その後、絞り機で絞
り、本発明品1380mlと残渣500gを得た。 (実施例33)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例32と同様の操作を行い、別の本発明品
1400mlを得た。
【0028】(実施例34)実施例24で得られた本発
明品1000mlに95%エタノール80mlを添加
し、20日間酢酸発酵を行った。その後、濾過をし、本
発明品990mlを得た。 (実施例35)実施例1で得られた本発明品500gを
用いて、実施例34と同様の操作を行い、別の本発明品
1000mlを得た。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、米を原料として簡単
に、全く安全で、しかも、小さい虫のみでなく、大きい
虫の殺虫効果を持つ優れた殺虫剤が提供される。米は今
まで主食であったため、食以外の新規な分野での製法、
利用用途はほとんど開発されていなかった。本発明は、
非常に優れた効果を持つ、殺虫剤を見出したばかりでな
く、米の過剰生産といわれている現在、新たな利用用途
を見出したこと、および米のイメージアップによる消費
拡大を図り得ることは、極めて有意義なことである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発芽させた米の粉砕物をそのまま、ある
    いはこれを含有してなる殺虫剤。
  2. 【請求項2】 米または発芽させた米の抽出物をそのま
    ま、あるいはこれを含有してなる殺虫剤。
  3. 【請求項3】 米または発芽させた米の加水物を酵素分
    解または麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれ
    を含有してなる殺虫剤。
  4. 【請求項4】 米または発芽させた米を抽出するに当
    り、その抽出前、抽出と同時または抽出後に酵素分解ま
    たは麹を作用させたものをそのまま、あるいはこれを含
    有してなる殺虫剤。
  5. 【請求項5】 米または発芽させた米の抽出物あるいは
    酵素分解または麹を作用させたものに、アルコール発酵
    あるいは有機酸発酵を行なったものをそのまま、あるい
    はこれを含有してなる殺虫剤。
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