JPH0717829Y2 - 水封式真空ポンプの気密保持機構 - Google Patents

水封式真空ポンプの気密保持機構

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JPH0717829Y2
JPH0717829Y2 JP9976891U JP9976891U JPH0717829Y2 JP H0717829 Y2 JPH0717829 Y2 JP H0717829Y2 JP 9976891 U JP9976891 U JP 9976891U JP 9976891 U JP9976891 U JP 9976891U JP H0717829 Y2 JPH0717829 Y2 JP H0717829Y2
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JP
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water
pump
vacuum pump
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sealed vacuum
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JP9976891U
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JPH0538381U (ja
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泰利 妹尾
伸章 柳原
範雄 安
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Miura Co Ltd
Original Assignee
Miura Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、水封式真空ポンプに
関するもので、更に詳細にはポンプ室内への外気の進入
を阻止する気密保持機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ケーシング内の液体(例
えば、水)をインペラによって回転させることにより、
その液体がインペラの半径方向へ移動するのに伴って気
体(例えば、空気)を吸入排出し、圧送または排除する
水封式の真空ポンプは公知であり、このポンプを複数個
使用し、1段側ポンプの排気口と2段側ポンプの吸気口
を連通して一段のものよりも高い真空度を得られるよう
にした2段水封式真空ポンプも種々提案されている。
【0003】この種の水封式真空ポンプは、図4に示す
ようにポンプ部Pと軸受部21からなり、ポンプ部Pは
吸気側ケーシング22と排気側ケーシング23との間に
介設した吸気側ポートプレート24および排気側ポート
プレート25により構成されており、このポンプ部Pは
ボルト26により軸受部21に対して連結されている。
前記吸気側ポートプレート24と排気側ポートプレート
25との間にポンプ室27を形成し、このポンプ室27
内にインペラ31を設けている。又、ポンプ室27への
封水の供給は給水口28より行う。
【0004】ところで、水封式真空ポンプを使用する脱
酸素装置205等では、より高い真空度を得るために、
前記水封式真空ポンプを図5に示すように、二段又は多
段に直列に連結配置して運転する場合がある。これは後
段側の水封式真空ポンプ202の排気流路203を、前
段側の水封式真空ポンプ201の吸気口204に連通し
たものである。
【0005】従来の水封式真空ポンプでは、図4に示す
ように、ポンプ室27よりの排気圧をメカニカルシール
ボックス29内に流入して大気圧とし、メカニカルシー
ル30の摺動部よりの外気の進入を阻止してきたが、上
記のように、高真空を得るために水封式真空ポンプを2
段又は多段に直列に連結すると、後段側の排気は前段側
の吸気口に連通するため、メカニカルシールボックス2
9内は負圧となり、メカニカルシール30の摺動部より
外気を吸引するため、ポンプ性能にバラツキが発生し所
期の高真空度が得られなくなる。
【0006】このようなメカニカルシール30は、内部
より外部への液体の流出は阻止するが、外部より内部へ
の空気の進入は現状の汎用メカニカルシールでは防止で
きない。そこで対策として、耐真空性の良好なメカニカ
ルシールを使用するか、メカニカルシールの外側(大気
側)に水封室を設ける等の方法があるが、これらはいず
れもポンプが高価になるとともに、大型化するため実施
できない現状である。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】この考案は、前記の問
題点に鑑み、メカニカルシールボックス内へ直接封水を
供給して正圧とする構成の水封式真空ポンプを提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この考案は、前記課題を
解決するためになされたものであって、吸気側ケーシン
グと排気側ケーシングとの間にポンプ室を形成し、この
ポンプ室にインペラを内設した構成の水封式真空ポンプ
において、前記ポンプ室内への外気の進入を阻止すべ
く、前記吸気側ケーシングのメカニカルシールボックス
とインペラとの間に、回転軸を介してマウスリングを設
けたことを特徴としている。
【0009】
【作用】この考案によれば、封水を給水口よりメカニカ
ルシールボックス内へ送入して、マウスリングの内径部
と回転軸の外径部との隙間より、ポンプ室内へ流通させ
る。このとき、マウスリングと回転軸の隙間において圧
力損失が起るので、メカニカルシールボックス内は正圧
となり外気の進入を阻止することができる。
【0010】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。図示の実施例は、一例として、単
段の水封式真空ポンプについての説明である。
【0011】図1に示すように、水封式真空ポンプは、
ポンプ部Pと軸受部5からなり、ポンプ部Pは一方側か
ら吸気し、他方側へ排気するもので、吸気側ケーシング
1と排気側ケーシング2により構成されており、このポ
ンプ部Pはボルト6により軸受部5に対して連結されて
いる。
【0012】前記吸気側ケーシング1と排気側ケーシン
グ2との間にポンプ室3が形成されており、このポンプ
室3内にはインペラ4が回転自在に設けられている。こ
のインペラ4は回転軸7にキーおよびバネを介してC型
止め輪により固定してある。そして、前記軸受部5に
は、回転軸7を回転自在に支持する軸受けと駆動モータ
(図示省略)を配置している。
【0013】前記吸気側ケーシング1は、図1及び図2
に示すように、中心にメカニカルシール8を収納する孔
1aを有していて、斜上方には吸気口1bを設け、その
吸気口1bと連通する流路1cを介して吸気ポート1d
を形成してあり、この吸気ポート1dは、前記ポンプ室
3に連通している。又、上方には給水口1eを設け、流
路1fを介してポンプ室3に封水を供給するようにして
いる。
【0014】この考案に係るマウスリング9は、図1に
示すように、前記吸気側ケーシング1のメカニカルシー
ルボックス1g内に嵌入し、穴用C型止め輪10により
固定してある。又、マウスリング9の内径は前記回転軸
7の外径部7aと若干の隙間11を有する寸法に形成し
てある。
【0015】前記排気側ケーシング2は、図1及び図3
に示すように、斜上方に排気口2aを設け、その排気口
2aに連通する流路2bを介して排気ポート2cを形成
してあり、この排気ポート2cはポンプ室3に連通して
いる。図中12は、ドレン抜きのためのプラグである。
【0016】次に、この水封式真空ポンプの作動及び作
用を説明する。給水口1eから水を供給し、図示しない
モータにより回転軸7を回転してインペラ4を回転する
と、ポンプ室3内の水はポンプ室の内周壁に沿って流
れ、環状になって周回する。インペラ4の中心はポンプ
室3の内周壁の中心に対して偏心しているので、空間部
が生じ、この空間部が回転によって膨張収縮することに
より空気を吸入排出する。
【0017】一方、空気の流れを説明すると、吸気口1
bからの空気は流路1cを通過し吸気ポート1dからポ
ンプ室3内に吸い込まれる。ポンプ室3内から排出され
る空気は、排気側ケーシング2の内面に形成した排気ポ
ート2cから流路2bを通過し排気口2aを介して外部
に排出されることになる。
【0018】この考案に係るマウスリング9の作用を説
明すると、封水が給水口1eよりメカニカルシールボッ
クス1g内へ流入し、マウスリング9の内径部と回転軸
7の外径部7aとの間に形成した隙間11よりポンプ室
3へ流通するとき、この隙間11を流通する封水には圧
力損失が起こるので、前記メカニカルシールボックス1
g内は正圧の状態となる。したがって、メカニカルシー
ル8の摺動部より外気の進入を阻止することができる。
【0019】この考案は前記実施例の単段水封式真空ポ
ンプに適用する以外に、図6に示すように2段水封式真
空ポンプにも全く同様に適用することができる。即ち、
従来の2段水封式真空ポンプは、図7に示すように、1
段側ポンプ部101と2段側ポンプ102の間に連通プ
レート104を介在し、その連通プレート104により
仕切られた1段側ポンプ室105内に1段側インペラ1
06を、又2段側ポンプ室107内には2段側インペラ
108を同一回転状にそれぞれ配設し、1段側ポンプ部
101の排気口と2段側ポンプ部102の吸気口を、前
記連通プレート104を介して連通している。前記2段
水封式真空ポンプへの給水は、図7に示す給水口109
より1段側ポンプ室106及び2段側ポンプ室107内
へ矢印に示すように給水する。
【0020】前記従来の2段水封式真空ポンプは、前述
の単段水封式真空ポンプと同様に2段直列式脱酸素装置
に使用するときは、メカニカルシールボックス内が負圧
となる。そこで、この考案を実施した2段水封式真空ポ
ンプでは、図6に示すように、吸気側ケーシング32と
排気側ケーシング33との間に中間ケーシング34を介
在し、1段側ポンプ室35と2段側ポンプ室36を形成
した構成としている。前記吸気側ケーシング32は、図
6に示すように、中心にメカニカルシール37を収納す
る孔を有していて、斜上方には吸気口32aを設け、そ
の吸気口32aと連通する流路32bを介して1段側吸
気ポート32cを形成してあり、この吸気ポート32c
は、前記1段側ポンプ室35に連通している。又、上方
には給水口32dを設け、流路32e及びメカニカルシ
ールボックス32fを介して各ポンプ室35、36に封
水を送水するようにしている。この考案に係るマウスリ
ング38は、図6に示すように、前記吸気側ケーシング
32のメカニカルシールボックス32f内に嵌入し、穴
用C形止め輪により固定してある。又、内径は、前記回
転軸39の外径部と若干の隙間を有する寸法に形成して
ある。又、他の構成は従来の2段水封式真空ポンプと同
様であるので説明を省略する。
【0021】この考案に係るマウスリング38の作用を
説明すると、封水を給水口32dよりメカニカルシール
ボックス32f内へ送入し、マウスリング38の内径部
と回転軸39の外形部の間に形成した隙間よりポンプ室
へ流通するとき、この隙間を流通する封水には圧力損失
が起こるので、前記メカニカルシールボックス32f内
は正圧の状態となる。したがって、メカニカルシール3
7の慴動部より外気の進入を阻止することができる。
【0022】
【考案の効果】この考案は以上のように構成したので次
のような効果がある。即ち、封水が給水口よりメカニカ
ルシールボックス内へ流入し、マウスリングの内径部と
回転軸の外径部との間に形成した隙間よりポンプ室へ流
通するとき、この封水に圧力損失がでるためメカニカル
シールボックス及び給水口よりの流路は満水の状態とな
って加圧され、メカニカルシールの摺動部より外気の進
入を阻止し、ポンプ性能を安定することができる。
【0023】溶存酸素濃度の少ない脱気水を得るための
2段直列式脱酸素装置に上記ポンプを使用すれば、より
高い真空度により、より高い脱気水を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案を適用した水封式真空ポンプの断面図
である。
【図2】図1の吸気側ケーシングの正面図である。
【図3】図1の排気側ケーシングの正面図である。
【図4】従来の水封式真空ポンプの断面図である。
【図5】2段直列式脱酸素装置の系統図である。
【図6】この考案を適用した2段水封式真空ポンプの断
面図である。
【図7】従来の2段水封式真空ポンプの断面図である。
【付号の説明】
1 吸気側ケーシング 1g メカニカルシールボックス 2 排気側ケーシング 3 ポンプ室 4 インペラ 7 回転軸 9 マウスリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気側ケーシング1と排気側ケーシング
    2との間にポンプ室3を形成し、このポンプ室3にイン
    ペラ4を内設した構成の水封式真空ポンプにおいて、前
    記ポンプ室3内への外気の進入を阻止すべく、前記吸気
    側ケーシング1のメカニカルシールボックス1gとイン
    ペラ4との間に、回転軸7を介してマウスリング9を設
    けたことを特徴とする水封式真空ポンプの気密保持機
    構。
JP9976891U 1991-04-24 1991-11-06 水封式真空ポンプの気密保持機構 Expired - Lifetime JPH0717829Y2 (ja)

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JP9976891U JPH0717829Y2 (ja) 1991-04-24 1991-11-06 水封式真空ポンプの気密保持機構

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3804591 1991-04-24
JP3-38045 1991-04-24
JP9976891U JPH0717829Y2 (ja) 1991-04-24 1991-11-06 水封式真空ポンプの気密保持機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0538381U JPH0538381U (ja) 1993-05-25
JPH0717829Y2 true JPH0717829Y2 (ja) 1995-04-26

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