JPH07178110A - 超音波手術器 - Google Patents

超音波手術器

Info

Publication number
JPH07178110A
JPH07178110A JP5324761A JP32476193A JPH07178110A JP H07178110 A JPH07178110 A JP H07178110A JP 5324761 A JP5324761 A JP 5324761A JP 32476193 A JP32476193 A JP 32476193A JP H07178110 A JPH07178110 A JP H07178110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
circuit
ultrasonic
surgical instrument
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5324761A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Tanaka
秀昭 田中
Hidehisa Ariga
英久 有賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Ueda Japan Radio Co Ltd
Original Assignee
Ueda Japan Radio Co Ltd
Aloka Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ueda Japan Radio Co Ltd, Aloka Co Ltd filed Critical Ueda Japan Radio Co Ltd
Priority to JP5324761A priority Critical patent/JPH07178110A/ja
Publication of JPH07178110A publication Critical patent/JPH07178110A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患部組織の状態の応じて複数の周波数を使用
することのできる安全性及び操作性の高い超音波手術器
を提供することを目的とする。 【構成】 周波数発振回路28aから発振される発振信
号は出力コントローラ30aに入力され、電力増幅回路
32a、出力整合回路34aを介して周波数選択切換回
路36に入力される。同様に周波数発振回路28bから
発振される発振信号は出力コントローラ30bに入力さ
れ、電力増幅回路32b、出力整合回路34bを介して
周波数選択切換回路36に入力される。術者は超音波手
術器を持ち替えることなく周波数選択切換回路36によ
って入力される複数の周波数の中から所望の周波数を選
択し超音波振動子14に出力して該超音波振動子14を
超音波振動させて先端に接続されたチップ18の超音波
振動によって患部組織を破砕する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外科等で使用され超音
波振動子を含む手術具を備え超音波破砕、乳化を行う超
音波手術器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、超音波振動子を含む手術具を備え
超音波破砕、乳化を行う超音波手術器が知られている。
【0003】この超音波手術器は、図4に示すように、
発振信号を出力する周波数発振回路42を有しており、
周波数発振回路42には出力を制御する出力コントロー
ラ44が接続されている。そして、出力コントローラ4
4には電力増幅回路46が接続されており、電力増幅回
路46には動作周波数におけるインピーダンスマッチン
グを行う出力整合回路48が接続されている。さらに、
出力整合回路48には、超音波振動を発生する超音波振
動子50が接続されている。この超音波振動子50は、
図示しない手術具に内蔵され、該手術具先端に設けられ
たチップの超音波振動により患部組織を破砕する。ま
た、出力モニタ回路52は出力整合回路48に接続さ
れ、出力整合回路48の出力振幅を検出すると共に、手
術具が患部組織を破砕時に加わる負荷を検出し、周波数
発振回路42及び出力コントローラ44に信号をフィー
ドバックする。この信号に基づいて出力コントローラ4
4は手術具先端の振幅量が負荷等によって低下しないよ
うに、所望の振幅量を維持している。
【0004】通常、超音波手術器は手術具の先端の周り
に灌流液(洗浄水)を流した状態で手術具の超音波振動
により患部組織を破砕すると共に、灌流液と破砕した組
織を吸引除去しながら手術を行う。患部組織を破砕する
破砕強度は手術具先端の振幅量を変化させることで制御
している。
【0005】一般に、手術具先端の振幅量が等しい場
合、振動周波数が高くなると破砕強度が大きくなること
が知られている。しかし、手術具が正常な組織と接触し
ている場合、振動周波数を高くし過ぎると手術具と正常
組織との間で摩擦熱が発生し正常組織に火傷を発生させ
てしまう恐れがあった。一方、手術具先端の振幅量が閾
値を超えると超音波振動の空洞現象によって手術具先端
に供給されている灌流液にキャビテーション気泡が発生
する。このキャビテーション気泡は眼科手術等の場合、
術者の視野を妨げ迅速な手術の妨げになる恐れがあっ
た。このキャビテーション気泡の量は振動周波数が高い
ほど少なくなることが知られている。
【0006】通常の手術では摩擦熱とキャビテーション
気泡はできるだけ少ない方が望ましいが、摩擦熱とキャ
ビテーション気泡の関係は前述したように同一周波数で
は相反する作用を引き起こすため、超音波手術器はそれ
ぞれ用途に応じて使い分けが行われ摩擦熱やキャビテー
ション気泡を抑制するように発生特性毎に最適に定めら
れた1つの有効振動周波数で動作するように設計されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超音波
手術器においては、患部組織の状態(大きさ、硬さ等)
が変化した場合や摩擦熱やキャビテーション気泡の発生
状況が変化した場合に、術者が異なる振動周波数による
患部組織の破砕を希望する場合がある。この場合、術者
は異なる振動周波数で動作する超音波手術器に持ち替え
る必要があり、迅速な手術を妨げるという問題があっ
た。
【0008】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、超音波手術器を持ち替えるこ
となく超音波手術を行うことのできる安全性及び操作性
の高い超音波手術器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、所定の周波数を発振する周波数発振手段
と、周波数発振手段から発振される周波数に応じて超音
波振動を発生する超音波振動子と、超音波振動子の動作
を制御するコントロール回路と、超音波振動子によって
発生した超音波振動により患部組織を破砕する手術具
と、を有する超音波手術器において、前記周波数発振手
段が単一の前記手術具を動作させる異なる複数の周波数
を発振する1つ又は複数の周波数発振回路を有し、前記
周波数発振手段の中から所望の周波数を選択して前記手
術具を動作させる周波数選択手段を有することを特徴と
するものである。
【0010】
【作用】上記構成によれば、所定の周波数を発振する周
波数発振手段が単一の超音波手術器の手術具を動作させ
る1つ又は複数の周波数発振回路から構成され、周波数
発振手段の周波数発振回路から発振される異なる複数の
周波数の中から所望の周波数を周波数選択手段によって
選択して、超音波振動子を振動させて超音波振動を発生
して、前記手術具によってを患部組織を破砕する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0012】図1は超音波手術器の手術具(ハンドピー
ス)10の概略構成図である。図1に示すように、手術
具10を構成する筒状のケース12の内部には後述する
超音波振動発生回路に接続され、超音波振動を発生する
超音波振動子14が収納されている。超音波振動子14
は発生した超音波振動により患部組織16を破砕するチ
ップ(手術具先端部材)18に接続されている。手術中
はチップ18の先端の冷却を行うと共に患部からの出血
等の洗浄を行うための灌流液(洗浄水)を灌流液供給管
20から供給する。また、灌流液と破砕した組織をチッ
プ18に内蔵された吸引管22から吸引除去しながら手
術を行う。なお、超音波振動子14に接続されたコード
24は超音波振動発生回路からの電気信号を入力した
り、制御信号のやり取りを行うためのコードである。
【0013】本発明の特徴は、周波数発振手段に含まれ
る1つ又は複数の周波数発振回路から発振される異なる
周波数を有する電気信号の中から所望の周波数の電気信
号を周波数選択手段によって選択して手術具の超音波振
動子に供給し、単一の手術具を複数の振動周波数によっ
て動作させることである。
【0014】図2は本発明に係る超音波手術器の手術具
を動作させる超音波振動発生回路の回路構成図である。
【0015】周波数発振手段26は異なる振動周波数を
発振する周波数発振回路28を複数個有している。本実
施例では1つの超音波振動子を2つの振動周波数で動作
させるための基本的な回路構成を示す。例えば、周波数
発振回路28aで58kHzの振動周波数f1 を発振
し、周波数発振回路28bで73kHzの振動周波数f
2 を発振する。
【0016】電気信号である振動周波数f1 を出力する
周波数発振回路28aには、出力を制御する出力コント
ローラ30aが接続されている。そして、出力コントロ
ーラ30aには電力増幅回路32aが接続されており、
電力増幅回路32aには動作周波数におけるインピーダ
ンスマッチングを行う出力整合回路34aが接続されて
いる。同様に、振動周波数f2 を出力する周波数発振回
路28bには、出力コントローラ30bが接続され、出
力コントローラ30bには電力増幅回路32bが接続さ
れており、電力増幅回路32bには出力整合回路34b
が接続されている。そして出力整合回路34a,34b
は周波数選択切換回路36に接続されている。周波数選
択切換回路36では術者の希望により振動周波数f1
はf2 の選択を行い、選択された振動周波数の電気信号
をコード24を介して手術具10の超音波振動子14に
出力して、手術具10を動作させて患部組織を破砕す
る。
【0017】さらに、出力整合回路34aには、出力モ
ニタ回路38aが接続され、出力整合回路34bには、
出力モニタ回路38bが接続されている。出力モニタ回
路38は超音波振動子14に接続されたチップ18の先
端部における実際の出力値(振幅量、周波数)を検出
し、周波数発振回路28及び出力コントローラ30にフ
ィードバックする。周波数発振回路28は基準となる振
動周波数を発振し、出力コントローラ30は図示しない
操作パネル等から入力される設定レベルに応じて出力を
コントロールすると共に、出力モニタ回路38からフィ
ードバックされる負荷情報に基づいてチップ18の振幅
量が前記設定レベルの振幅量を維持するように出力をコ
ントロールする。
【0018】術者が手術中に異なる振動周波数による患
部組織の破砕を希望した場合、超音波手術器の操作パネ
ル等に設けられた切換えスイッチによって周波数選択切
換回路36を動作させ、所望の振動周波数を発生する超
音波振動発生回路に切り換える。例えば、手術中に部分
的に硬い患部組織の破砕を行う場合は高い振動周波数を
選択し破砕強度を大きくする。また、灌流液にキャビテ
ーション気泡が発生して術者の視野を妨げる場合には高
い振動周波数を選択しキャビテーション気泡を低減させ
る。一方、正常な組織が摩擦熱によって火傷を起こす危
険が生じた場合、低い振動周波数を選択して摩擦熱を軽
減し火傷を防止する。
【0019】図3は58kHz用に設計された手術具1
0をf1 =58kHzとf2 =73kHzの2つの動作
モードで動作した場合の振幅変位を示すもので、f1
1波長で共振し、f2 は1.5波長で共振している状態
を示している。図3において手術具10先端のチップ1
8は図中矢印方向に振動して患部組織の破砕を行うが、
グラフはその時の振幅量を縦軸に取って示している。手
術具の振幅量の拡大比率は超音波振動子やチップの形状
に依存している。従って、振幅量は断面積の比の平方根
に逆比例して大きくなるためチップ18の部分でその径
を細くすれば、図3に示すように超音波振動子からの超
音波振動の振幅量を増幅することができる。
【0020】また、本実施例では超音波振動子やチップ
の形状は特に指定していないが、手術具を異なる複数の
周波数で動作させ、それぞれの周波数において振幅量の
拡大比率が大きくなるようにするため、必要に応じて超
音波振動子やチップを段付き形状にしたり、円錐形状に
することによって振幅量や周波数の調整を行ってもよ
い。
【0021】次に、市販の超音波手術練習用テストピー
スを用いて上記2つの周波数について破砕能力等の比較
を行ったところ、f1 に比べてf2 は同じテストピース
を小さな振幅量で破砕することができた。また、破砕能
力が同等になる振幅量設定でキャビテーション気泡の発
生状況を比較したところ、f1 に比べてf2 が気泡の発
生を抑制することができた。一方、摩擦による発熱量は
2 に比べてf1 の動作時の方が小さくすることができ
た。
【0022】本実施例のおいては、周波数発振手段に含
まれる複数の周波数発振回路がそれぞれが出力コントロ
ーラ、電力増幅回路、出力整合回路、出力モニタ回路を
有する例を説明したが、複数の周波数発振回路の選択を
周波数選択切換回路によって直接選択して出力コントロ
ーラ以下の回路を複数の周波数発振回路で共用して回路
構成を簡略化してもよい。さらに、単一の周波数発振回
路で複数の異なる周波数を発振する構成にしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波手
術器によれば、術者が患部組織の状態に応じて周波数選
択切換回路によって複数の振動周波数の中から所望の振
動周波数を選択して単一の手術具に供給することができ
る。
【0024】従って、術者は手術具を持ち替えることな
く単一の手術具を患部組織の状態に適した状態で複数の
異なる振動周波数によって動作させることが可能にな
り、超音波手術器による手術の安全性及び操作性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超音波手術器の手術具の概略構成
図である。
【図2】本発明に係る超音波手術器の手術具を動作させ
る超音波振動発生回路の回路構成図である。
【図3】本発明に係る超音波手術器の動作モードの振幅
変位を説明する説明図である。
【図4】従来の超音波手術器の手術具を動作させる超音
波振動発生回路の回路構成図である。
【符号の説明】
10 手術具 14 超音波振動子 18 チップ 26 周波数発振手段 28 周波数発振回路 30 出力コントローラ 32 電力増幅回路 34 出力整合回路 36 周波数選択切換回路 38 出力モニタ回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数を発振する周波数発振手段
    と、 周波数発振手段から発振される周波数に応じて超音波振
    動を発生する超音波振動子と、 超音波振動子の動作を制御するコントロール回路と、 超音波振動子によって発生した超音波振動により患部組
    織を破砕する手術具と、を有する超音波手術器におい
    て、 前記周波数発振手段が単一の前記手術具を動作させる異
    なる複数の周波数を発振する1つ又は複数の周波数発振
    回路を有し、 前記周波数発振手段の中から所望の周波数を選択して前
    記手術具を動作させる周波数選択手段を有することを特
    徴とする超音波手術器。
JP5324761A 1993-12-22 1993-12-22 超音波手術器 Pending JPH07178110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5324761A JPH07178110A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 超音波手術器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5324761A JPH07178110A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 超音波手術器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07178110A true JPH07178110A (ja) 1995-07-18

Family

ID=18169387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5324761A Pending JPH07178110A (ja) 1993-12-22 1993-12-22 超音波手術器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07178110A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006513737A (ja) * 2002-09-23 2006-04-27 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド 流体管理機能を備えた超音波外科器具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8348880B2 (en) 2001-04-04 2013-01-08 Ethicon Endo-Surgery, Inc. Ultrasonic surgical instrument incorporating fluid management
JP2006513737A (ja) * 2002-09-23 2006-04-27 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッド 流体管理機能を備えた超音波外科器具

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2745344C (en) Variable frequency phacoemulsification handpiece
CA2359152C (en) Method for driving an ultrasonic system to improve acquisition of blade resonance frequency at startup
US5968007A (en) Power-limit control for ultrasonic surgical instrument
JP5351935B2 (ja) キャビテーション効果を利用するパルス化された超音波動力供給のためのシステム及び方法
US4223676A (en) Ultrasonic aspirator
AU784004B2 (en) Output displacement control using phase margin in an ultrasonic surgical hand piece
US6726698B2 (en) Pulsed ultrasonic device and method
JP4755106B2 (ja) 超音波手術システム
US6939317B2 (en) Repetitive progressive axial displacement pattern for phacoemulsifier needle tip
JP2006519661A (ja) 変調パルス化された超音波動力供給システム及び方法
JPH02286149A (ja) 外科手術装置
WO2001052782A1 (en) Torsional ultrasonic handpiece
JPH0716254A (ja) 身体組織の超音波破砕制御のための方法と装置
WO2000000298A1 (en) Ultrasonic handpiece tuning and controlling device
JP2001170066A (ja) 超音波処置具
JPH07178110A (ja) 超音波手術器
JP5347064B2 (ja) 処置装置及び手術システム
JP2000271144A (ja) 手術具
JP2001161706A (ja) 超音波手術装置
JP2020018626A (ja) 眼科手術装置
JPH05212048A (ja) 手術装置
JP4147064B2 (ja) 超音波処置装置
JPH05170Y2 (ja)
JPH11178832A (ja) 超音波手術装置
JP2509945B2 (ja) 超音波治療装置