JP2001161706A - 超音波手術装置 - Google Patents

超音波手術装置

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JP2001161706A JP35058399A JP35058399A JP2001161706A JP 2001161706 A JP2001161706 A JP 2001161706A JP 35058399 A JP35058399 A JP 35058399A JP 35058399 A JP35058399 A JP 35058399A JP 2001161706 A JP2001161706 A JP 2001161706A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブの異常発熱や破損を防止すると共
に、駆動電源に負担をかけることなく、正常に駆動でき
るようにした超音波手術装置を実現する。 【解決手段】 超音波手術装置として超音波吸引装置1
は、超音波吸引器本体2と、送水ポンプ3と、電源4と
から主に構成され、前記超音波吸引器本体2は超音波を
発生する振動子11及びこの振動子11に機械的に結合
し、生体組織に前記振動子11からの超音波を伝達して
処置を施すプローブ13を備えたハンドピース10とか
ら構成されている。前記電源4は、共振点の周波数と反
共振点の周波数及び機械的インピーダンスZを検出する
ことによって、偽の共振点を検出する検知回路23と、
この検知回路23の結果に基づいて、異常状態を報知す
る報知部24とを具備して構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動により
生体組織に対して超音波処置を行うプローブを有する超
音波手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、超音波振動により生体組織に
対して超音波処置を行う超音波手術装置として、生体組
織を乳化・破砕・吸引する超音波吸引装置や生体組織を
凝固・切開する超音波凝固切開装置等が知られている。
【0003】これらの超音波手術装置は、駆動電源とこ
の駆動電源により超音波振動を発生する振動子と、この
振動子と機械的に結合して規定の共振周波数のもとで振
動し生体組織に超音波振動を与えるプローブとから構成
されている。そして、超音波手術装置が正常に作動する
には、前記振動子と前記プローブとが機械的に結合した
状態で規定の共振周波数を有するようになっていること
が必要であり、この共振周波数で振動子を駆動するよう
になっている。
【0004】また、プローブに機械的負荷を与えると機
械的負荷状態として機械的インピーダンスが上昇する
他、負荷の状況によっては正規の共振周波数から共振周
波数が変動する場合もあった。その他、プローブの形状
によってはスプリアス現象と呼ばれる現象により、反射
波が生じて設計上の正規の共振周波数とは異なる偽の共
振周波数が現れることも知られている。
【0005】このような超音波振動によって生体組織を
処置するプローブの一般的な形態は、図4に示すように
構成されている。このプローブ101には、内設した振
動子による超音波振動が基端部102から入力され、プ
ローブ101の先端部から生体組織に与えられるように
なっている。ここで、基端部102の端部とプローブ1
01先端部の端部とが振動の腹となっており、その間に
振動の節が生じるようになっている。
【0006】超音波振動は、基本的に入力端と出力端の
断面積に比例して振幅が拡大されるという特性があり、
効率的に拡大するには、前記振動の節にホーン104の
様な断面積が小さくなる部分を設けるように構成してい
る。そして、前記プローブ101は振動子に機械的に結
合された状態で、図5に示すような正規の共振点(最も
振動しやすい周波数が現れる位置)を有するようにその
形状を定められ、この共振周波数の超音波振動が駆動さ
れる。
【0007】そして、この周波数から大きく離れた周波
数で駆動すると、機械的インピーダンスZが大きいため
にロスが大きくなり、プローブ101の異常発熱や破損
を招くので、必ず共振周波数で駆動することが求められ
る。また、共振点における機械的インピーダンスが大き
すぎる場合にも、過剰な電力が必要となるために駆動電
源に大きな負担が掛かり、正常に駆動できないことも知
られている。
【0008】また、プローブ101に急激に形状が変化
する部分がある場合、例えばホーン104において急激
に断面積を小さくする場合、又は基端部102の質量と
先端部103の質量比が大きい場合、或いはプローブ1
01が屈曲角度の大きい屈曲部を有するような形状の場
合には、この部分でスプリアス(反射)現象と呼ばれる
現象が生じ、この部分を先端とした場合の偽の共振周波
数が現れる場合がある。例えば、この偽の共振周波数に
よる偽の共振点は、正規の共振点とは異なる周波数に発
生し(図5参照)、なおかつ機械的インピーダンスZの
値が正規の値よりも大きくなることが多い。又、スプリ
アス現象の状況によっては、反共振点の周波数と機械的
インピーダンスが変わることも知られている。
【0009】この偽の共振点が生じた場合に、プローブ
101の先端部に適当な機械的負荷を与えると、この偽
の共振点が消失して正規の共振点が現れることが知られ
ている。これは前述のような急激な形状変化によるスプ
リアス現象が、プローブ101の先端部に機械的負荷を
与えることによって低減されるためである。そして、こ
の場合には、共振点のインピーダンスZも正規の値まで
下がることも知られている。また、スプリアス現象が発
生していない場合でも、プローブ101に対する機械的
負荷の状況によって、共振点の周波数と機械的インピー
ダンス、反共振点の周波数と機械的インピーダンスとが
変化することもある。
【0010】ところで、このようなプローブを備えた超
音波手術装置として例えば前記した超音波吸引装置は、
生体組織に超音波振動を与えることにより、生体組織を
乳化・破砕し、プローブに形成された吸引孔から吸引す
るようになっている。このときに比較的長時間連続して
プローブに超音波振動を与えるため、このプローブの発
熱による破損防止及び生体組織の損傷防止のために冷却
水によってプローブを冷却する必要があり、冷却水の無
い状態で使用すると不具合が生じる虞れがあった。
【0011】このような問題を解決するために、特開平
05−023345号公報に記載の超音波手術装置で
は、プローブを冷却するための冷却水が充填されたこと
を吸引管路に設けたセンサによって検知し、冷却水が充
填されない場合には振動子を駆動できないようにしたも
のが提案されている。一方、特開平03−146048
号公報に記載の超音波手術装置では、冷却水が充填され
ている場合に、プローブと振動子との機械的インピーダ
ンスが変動することを利用し、冷却水の充填を機械的イ
ンピーダンスの変化にて検知するようになっているもの
が提案されている。
【0012】しかしながら、前者(特開平05−023
345号公報)の超音波吸引装置では、冷却水を検知す
るために特別なセンサを冷却系統に組み込む必要があっ
た。一方、後者(特開平03−146048号公報)の
超音波吸引装置では、例えばプローブ先端が生体組織に
触れている場合にも機械的インピーダンスが変動するた
め、この機械的インピーダンスだけで制御を行うには検
知精度を上げる必要があった。また、超音波凝固切開装
置の場合には、機械的インピーダンスによって生体組織
を把持しているかどうかを判断するようにしているが、
その場合にも機械的インピーダンスのみで判断すること
は困難である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように超音波
手術装置は、プローブが振動子に機械的に結合された状
態で正規の共振周波数で振動しないと、振動子を駆動す
る駆動手段に過重な負荷をかけ振動子を正常に駆動する
ことが困難となり、またプローブが最適な振動を行え
ず、生体組織に所望な処置を行うことが困難となる。
【0014】本発明は、これらの事情に鑑みてなされた
ものであり、プローブの異常発熱や破損を防止すると共
に、駆動電源に負担をかけることなく、正常に駆動でき
るようにした超音波手術装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る本発明の超音波手術装置は、超音波振動
により生体組織に対して処置を行うプローブと、このプ
ローブを振動させる振動子と、この振動子を駆動する駆
動手段と、前記プローブの正規の共振点とは周波数が異
なる偽の共振点を検出する検出手段と、この検出手段の
結果に基づいて、前記駆動手段を制御する制御手段とを
具備したことを特徴としている。また、請求項2に記載
の本発明の超音波手術装置は、超音波振動により生体組
織に対して処置を行うプローブと、このプローブを振動
させる振動子と、この振動子を駆動する駆動手段と、前
記プローブの正規の共振点とは周波数が異なる偽の共振
点を検出する検出手段と、この検出手段の結果に基づい
て、異常状態を報知する報知手段とを設けたことを特徴
としている。この構成により、プローブの異常発熱や破
損を防止すると共に、駆動電源に負担をかけることな
く、正常に駆動できるようにした超音波手術装置を実現
する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。 (第1の実施の形態)図1及び図2は本発明の第1の実
施の形態に係り、図1は本発明の第1の実施の形態の超
音波手術装置としての超音波吸引装置の全体構成を示す
全体構成図、図2は図1の超音波吸引器本体の詳細構成
を説明する構成図である。
【0017】図1に示すように超音波手術装置としての
超音波吸引装置1は、例えば超音波吸引器本体2と、こ
の超音波吸引器本体2に冷却水を送水する送水器3と、
前記超音波吸引器本体2に電力及び冷却水を供給する電
源4とから主に構成されている。尚、送水器3は、冷却
水ボトル3a及び送水ポンプ3bからなり、必要に応じ
て、図示しない吸引ポンプ及び吸引容器を備えても良
い。
【0018】前記超音波吸引器本体2は、超音波を発生
する振動子11及びこの振動子11に機械的に結合し、
前記振動子11からの超音波をホーン12を介して伝達
して生体組織に処置を施すプローブ13を備えたハンド
ピース10とから構成されている。
【0019】前記電源4は、前記送水器3の送水ポンプ
3bから送水される冷却水を前記ハンドピース10に送
水するための送水回路21と、前記振動子11を駆動す
るための駆動回路22と、図5で説明した共振点の周波
数と反共振点の周波数及び機械的インピーダンスZを検
出することによって、偽の共振点を検出する検知回路2
3と、この検知回路23の結果に基づいて、異常状態を
報知する報知部24とから主に構成されている。尚、必
要に応じて、冷却水や生体組織を吸引するための吸引回
路を備えても良い。前記検知回路23は、前記プローブ
13と前記振動子11とを機械的に結合した状態での周
波数特性を測定することができるようになっており、そ
の検知結果によって前記駆動回路22を制御するように
なっている。
【0020】次に、図2を用いて超音波吸引器本体2の
詳細構成を説明する。前記プローブ13は、前記振動子
11に機械的に結合したホーン12に接続部31で結合
されていて、前記ハンピース10の後端部の電源コード
4aにより前記電源4からの電力を供給するようになっ
ている。そして、前記プローブ13から振動子11を経
由して吸引ポート32まで吸引路33が形成されてお
り、図示しない吸引手段によってプローブ13先端から
生体組織を吸引できるようになっている。
【0021】前記プローブ13は、屈曲部34で屈曲し
ており、例えば手術用顕微鏡下で使用する場合等に使い
易くなっている。また、プローブ13はシース35で覆
われており、その隙間は冷却水路36となり、送水ポー
ト37と疎通して冷却水をプローブ13先端まで送るこ
とができるようになっている。また、前記プローブ13
は、無負荷の状態では前記したようにスプリアス現象が
発生し、冷却水を充填すると適切な負荷が掛かってスプ
リアス現象が消失するように形成されている。
【0022】前記検知回路23は、図示しないが例えば
駆動回路22内部に設けられた基準発振器の基準振動と
比較して、前記プローブ13の共振点及び反共振点を検
出する共振点検出回路と、前記プローブ13に設けられ
た圧力センサ及び前記シース35内に設けられた冷却水
検出センサからの信号により機械的インピーダンスを検
出する機械的インピーダンス検出回路とから構成されて
いて、これら共振点検出回路及び機械的インピーダンス
検出回路により、共振点及び反共振点の周波数と機械的
インピーダンスZの値というパラメータを複合的に使用
し周波数特性の波形で偽の共振点を検出するようになっ
ている。
【0023】このように構成されている超音波吸引装置
1を用いて、生体組織に超音波処置を施す。使用者が使
用準備して、電源を入れるとプローブ13に図5で説明
した偽の共振点が前記検知回路23により検出されるよ
うになっている。すると検知回路23は異常状態と判断
し、駆動回路22が作動できないように指令を出す。同
時に検知回路23は報知部24に指令を出して、異常状
態の警告報知を行う。尚、この警告報知は、図示しない
が電源4に設けたLED等の発光体を発光させたり、ス
ピーカによってビープ音を発生させたりする構成にして
も良い。また、これら警告報知をハンドピース10に設
けても良い。
【0024】次いで、使用者はこの警告報知に従い、送
水回路21を操作して冷却水を冷却水路36に充填し、
プローブ13全体が冷却水によって覆われるようにす
る。すると、冷却水によってプローブ13に適度な機械
的負荷が掛かり、前述のスプリアス現象が低減されて検
知回路23によって正規の共振点が検知され、駆動回路
22が作動可能となり、超音波吸引器本体2が使用可能
となる。
【0025】この場合の検知方法は、共振点及び反共振
点の周波数と機械的インピーダンスZの値による複合的
な検知によって行われ、単純に周波数、機械的インピー
ダンスZだけで行う場合に対して、例えば冷却水が無
い、生体組織に触れている等の機械的負荷の違いも高度
に判別できるようになっている。
【0026】例えばプローブ13は、スプリアス現象が
起きないように設計され、冷却水の有無の判断を機械的
インピーダンスZのみで行う場合、冷却水が無くて生体
組織にプローブ13が触れているような際に、冷却水が
充填されているときと偶然に同じ値が検出され誤作動す
る可能性もある。
【0027】それを防止するには、機械的インピーダン
スZの検出精度を高いものにする等の対策が必要で、そ
の精度向上が困難であったが、共振点及び反共振点の周
波数と機械的インピーダンスZの値というパラメータを
複合的に使用し周波数特性の波形で認識するようにすれ
ば、検出精度を簡単に向上できる。
【0028】これにより、冷却水が充填されていない状
態で振動子11を駆動し、プローブ13を破損したり生
体組織に熱傷を与えたりする虞れが回避される。
【0029】また、冷却水が充填され正常に駆動してい
る状況において、例えばプローブ13先端を強く生体組
織に押し当てたり、非常に硬い組織に無理に押し当てた
場合等にも、前述の各値が変動するために検知回路23
が検知して駆動回路22を停止するようにすることもで
きる。
【0030】例えば脳腫瘍の摘出の場合、腫瘍の硬さと
いうのは同じ種類の腫瘍であっても、患者ごとに異なる
上に、腫瘍の周辺と内部によって異なる場合が多い。そ
こで例えば前述のパラメータから非常に柔らかい組織で
あるという判断が成された場合に、駆動回路22の出力
を自動的に低下させて不用意に強い出力を加えないよう
にしたり、急に硬い組織に変わった場合に自動的に出力
を増加させたりするようなことも可能である。
【0031】つまり、本実施の形態によれば、プローブ
13に掛かる機械的負荷によって、共振点と反共振点の
周波数と機械的インピーダンスZの値が変化することを
利用して自動的に安全で効率的な作動状態に調節するこ
とが可能となり、手術のクオリティを向上させことが可
能である。
【0032】(第2の実施の形態)図3は本発明の第2
の実施の形態に係る超音波手術装置としての超音波凝固
切開装置を構成する超音波凝固切開鉗子を示す構成図で
ある。上記第1の実施の形態では、超音波手術装置とし
て超音波吸引装置1を用いて本発明を適用するように構
成していたが、本第2の実施の形態として、超音波手術
装置として超音波凝固切開鉗子を用いた超音波凝固切開
装置に本発明を適用した構成とする。
【0033】図3に示すように超音波凝固切開鉗子50
は、図1で説明した電源4と同様な電源に電源コード4
aを介して接続され、超音波凝固切開装置として使用さ
れる。前記超音波凝固切開鉗子50は、振動子11に機
械的に結合したプローブ51を備え、このプローブ51
先端に対峙するジョー52が挿入部50a先端に設けら
れて構成されている。前記ジョー52は、手元側のハン
ドピース53に取り付けられた可動ハンドル54を固定
ハンドル55に対して開閉操作することにより、連動し
てプローブ51に対して開閉するようになっている。そ
して、挿入部50aには回転ノブ56が設けられてお
り、これを回動操作することによって挿入部50aとそ
れに付随してプローブ51、ジョー52を長軸方向を中
心として回転することができるようになっている。尚、
符号57は前記プローブ51と、前記ジョー52の図示
しない開閉動作伝達部を覆うシースである。
【0034】ここで第1の実施の形態と同様にプローブ
51は、無負荷状態でスプリアス現象を発生し、ジョー
52とプローブ51で生体組織を規定の力量の範囲で把
持することによって発生する機械的負荷により、このス
プリアス現象が消滅するように形成されている。
【0035】そのため、凝固切開する目的の生体組織を
把持しない状態では、図1で説明した駆動回路22が作
動しないため、超音波振動が発生しない。また、生体組
織を把持して凝固切開した後は、生体組織が切断されて
ジョー52がプローブ51から離れ、ジョー52が直接
プローブ51に力量を加えるため、生体組織を所定の力
量で把持した状態とは第1の実施の形態で説明したよう
に、共振点と反共振点の周波数とインピーダンスZが異
なるため、検知回路23により駆動回路22は停止す
る。更に、所定の力量未満もしくは以上で生体組織を把
持した場合にも、前述の各パラメータが変わるために駆
動回路22は作動しない。尚、このとき、第1の実施の
形態と同様に報知部24によって警告報知を行う構成に
しても良い。
【0036】この結果、本第2の実施の形態では、良好
な把持状態以外では超音波振動が発生しないため、生体
組織を過少もしくは過剰な力量で把持して処置した場合
に発生する出血等の虞れ回避される他、不用意に超音波
振動が生体組織に加えられて損傷してしまうことも防止
できる。
【0037】以上上記した実施の形態で説明したよう
に、超音波振動を利用して生体組織を処置する超音波手
術装置において、予め規定された所定範囲の機械的負荷
状態かどうかを共振点と反共振点の周波数及び機械的イ
ンピーダンスを検出することによって、偽の共振点を検
出して 駆動回路の制御を行うことにより、より一層簡
単で精度の高い制御が行えることになり、手術の安全
性、しいてはクオリティを向上させるものであれば、そ
の実施形態には特に制限は無い。
【0038】なお上述した各実施の形態等を部分的等で
組み合わせて構成される実施の形態も本発明に属する。
【0039】[付記] (付記項1) 超音波振動により生体組織に対して処置
を行うプローブと、このプローブを振動させる振動子
と、この振動子を駆動する駆動手段と、前記プローブの
正規の共振点とは周波数が異なる偽の共振点を検出する
検出手段と、この検出手段の結果に基づいて、前記駆動
手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
超音波手術装置。
【0040】(付記項2) 超音波振動により生体組織
に対して処置を行うプローブと、このプローブを振動さ
せる振動子と、この振動子を駆動する駆動手段と、前記
プローブの正規の共振点とは周波数が異なる偽の共振点
を検出する検出手段と、この検出手段の結果に基づい
て、異常状態を報知する報知手段を設けたことを特徴と
する超音波手術装置。
【0041】(付記項3) 超音波振動により生体組織
に対して処置を行うプローブと、このプローブを振動さ
せる振動子と、この振動子を駆動する駆動手段と、前記
プローブを覆うシースと、このシースと前記プローブと
の間に冷却水を流入させる送水手段と、前記プローブの
反射波によって正規の共振点とは周波数が異なる偽の共
振点を検出し、前記駆動手段を停止させる停止手段とを
具備したことを特徴とする超音波手術装置。
【0042】(付記項4) 前記冷却水が前記プローブ
に付着することによって、前記予め規定された範囲の負
荷状態になることを特徴とする付記項3に記載の超音波
手術装置。
【0043】(付記項5) 前記プローブが生体組織に
接触している場合に、前記予め規定された範囲の負荷状
態になることを特徴とする付記項1〜3に記載の超音波
手術装置。
【0044】(付記項6) 前記プローブとの間に生体
組織を把持するための前記プローブに対して開閉するジ
ョーと、前記ジョーを操作するハンドルを有するもので
あうことを特徴とする付記項5に記載の超音波手術装
置。
【0045】(付記項7) 前記プローブが受ける機械
的負荷状態により、前記偽の共振点にて共振する形状で
あることを特徴とする付記項1〜3に記載の超音波手術
装置。
【0046】(付記項8) 前記プローブの受ける機械
的負荷状態が無負荷状態のとき、前記偽の共振点にて共
振する形状であることを特徴とする付記項1〜3に記載
の超音波手術装置。
【0047】(付記項9) 前記偽の共振点を検出した
際に、前記駆動手段を停止させる制御手段を設けたこと
を特徴とする付記項1〜3に記載の超音波手術装置。
【0048】(付記項10) 前記規定された共振点に
おける駆動手段の駆動モードが、それぞれの前記規定さ
れた共振点に対応した少なくとも1つ以上の異なるモー
ドを有することを特徴とする付記項1〜3に記載の超音
波手術装置。
【0049】(付記項11) 前記プローブが機械的無
負荷状態と少なくとも1つ以上の予め規定された範囲の
機械的負荷状態において、それぞれ周波数の異なる複数
の共振点を有するものであることを特徴とする付記項1
〜3に記載の超音波手術装置。
【0050】(付記項12) 前記異なる複数の共振点
のうち、少なくとも1つ以上の規定された共振点が検出
された場合においてのみ前記駆動手段が前記振動子を駆
動できるようになっていることを特徴とする付記項1〜
3に記載の超音波手術装置。
【0051】(付記項13) 前記複数の共振周波数の
区別に少なくとも共振点の周波数と機械的負荷状態とし
て機械的インピーダンスをパラメータとして用いること
を特徴とする付記項7に記載の超音波手術装置。
【0052】(付記項14) 前記パラメータに少なく
とも前記共振点に最も反共振点の周波数を用いることを
特徴とする付記項13に記載の超音波手術装置。
【0053】(付記項15) 前記反共振点を少なくと
も前記共振点に最も近いものから2つ以上用いることを
特徴とする付記項14に記載の超音波手術装置。
【0054】(付記項16) 前記パラメータに少なく
とも前記反共振点の周波数と機械的インピーダンスを用
いることを特徴とする付記項14、15に記載の超音波
手術装置。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、プ
ローブの異常発熱や破損を防止できると共に、駆動電源
に負担をかけることなく、適切な状態で駆動電源を制御
することができるので、精度の高い制御が行え、手術の
安全性やクオリティを向上させる効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の超音波手術装置と
しての超音波吸引装置の全体構成を示す全体構成図
【図2】図1の超音波吸引器本体の詳細構成を説明する
構成図
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る超音波手術装
置としての超音波凝固切開装置を構成する超音波凝固切
開鉗子を示す構成図
【図4】プローブの基本形態を説明する説明図
【図5】図4のプローブに現れる超音波振動の正規の共
振点、反共振点及び偽の共振点を説明する説明図
【符号の説明】
1 …超音波吸引装置(超音波手術装置) 2 …超音波吸引器本体 3 …送水器 4 …電源 10 …ハンドピース 11 …振動子 13 …プローブ 21 …送水回路 22 …駆動回路 23 …検知回路 24 …報知部 33 …吸引路 36 …冷却水路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波振動により生体組織に対して処置
    を行うプローブと、このプローブを振動させる振動子
    と、この振動子を駆動する駆動手段と、前記プローブの
    正規の共振点とは周波数が異なる偽の共振点を検出する
    検出手段と、この検出手段の結果に基づいて、前記駆動
    手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴とする
    超音波手術装置。
  2. 【請求項2】 超音波振動により生体組織に対して処置
    を行うプローブと、このプローブを振動させる振動子
    と、この振動子を駆動する駆動手段と、前記プローブの
    正規の共振点とは周波数が異なる偽の共振点を検出する
    検出手段と、この検出手段の結果に基づいて、異常状態
    を報知する報知手段を設けたことを特徴とする超音波手
    術装置。
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