JPH07177918A - 蒔絵を施した貴石類およびその製造方法 - Google Patents

蒔絵を施した貴石類およびその製造方法

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JPH07177918A
JPH07177918A JP34731893A JP34731893A JPH07177918A JP H07177918 A JPH07177918 A JP H07177918A JP 34731893 A JP34731893 A JP 34731893A JP 34731893 A JP34731893 A JP 34731893A JP H07177918 A JPH07177918 A JP H07177918A
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JP
Japan
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lacquer
gold
precious
precious stones
stones
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JP34731893A
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English (en)
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Shiyouichirou Ooshita
昇一朗 大下
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KONO NOBUMI
OOSHITA BIJUTSU BOEKI KK
OSHITA BIJUTSU BOEKI KK
Original Assignee
KONO NOBUMI
OOSHITA BIJUTSU BOEKI KK
OSHITA BIJUTSU BOEKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】蒔絵を施した貴石類、および蒔絵を施した貴石
類の製造方法に関する。 【構成】1)貴石類の表面に転写した輪郭線と、その輪
郭線内に塗布された漆と、漆の上に蒔かれた金、銀、
銅、スズ、色粉とを有することを特徴とする蒔絵を施し
た貴石類。 2)貴石類の表面に転写した輪郭線と、その輪郭線内に
塗布された漆と、漆の上に蒔かれた金、銀、銅、スズ、
色粉と、その上に盛り上げて付着させた透明樹脂を有す
ることを特徴とする蒔絵を施した貴石類。 3)貴石類の表面に輪郭線を転写し、その輪郭線内に漆
を塗布した上、漆の上に金、銀、銅、スズ、色粉を蒔
き、その上に透明樹脂を盛り上げて付着させことを特徴
とする 【効果】貴石類が研磨されているので表面状態が非常に
美しく、素材の本来の特徴を生かすことができ、しかも
使用中に蒔絵が摩耗したり、損傷することがほとんどな
い蒔絵を施した貴石類を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は帯止めやブローチ、ペ
ンダント、あるいは印鑑等として使用する蒔絵を施した
貴石類、および蒔絵を施した貴石類の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の表面に装飾を施した貴石類として
は、印刷の手法で模様を形成したり、模様を彫り込んだ
り、象眼の手法を用い、模様を刻んだ上に金、銀、赤
銅、四分一などをはめ込んだりしたものが知られてい
る。そしてこのような装飾を施した貴石類は、貴石類独
自の模様の他に上述のような装飾を有するため、多様な
表現力を持たせることが可能である。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら上記従
来の装飾を施した貴石類においては、次のような欠点が
あった。
【0004】イ)上述のように、印刷の手法で模様を形
成するものにおいては、貴石類が研磨されているために
その表面に印刷が乗りにくく、また使用中に印刷した箇
所が摩耗しやすいという欠点があった。
【0005】ロ)宝石や貴石、半貴石その他の貴石類に
彫刻を施すことは、素材の本来の特徴を損なうものであ
る上、装飾性の向上の面でも不充分であった。
【0006】ハ)象眼の手法を用い、模様を刻んだ上に
金、銀、赤銅、四分一などをはめ込んだりしたものは、
彫刻作業が面倒であり、またその表現が単調であるとい
う欠点があった。
【0007】この発明の蒔絵を施した貴石類およびその
製造方法は従来例の上記欠点を解消したもので、貴石類
が研磨されているので表面状態が非常に美しく、素材の
本来の特徴を生かすことができ、しかも使用中に蒔絵が
摩耗したり、損傷することがほとんどない蒔絵を施した
貴石類を提供しようとするものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】すなわちこの発明の蒔
絵を施した貴石類は、貴石類の表面に転写した輪郭線
と、その輪郭線内に塗布された漆と、漆の上に蒔かれた
金、銀、銅、スズ、色粉とを有することを特徴とするも
のである。
【0009】またこの発明の蒔絵を施した貴石類は、貴
石類の表面に転写した輪郭線と、その輪郭線内に塗布さ
れた漆と、漆の上に蒔かれた金、銀、銅、スズ、色粉
と、その上に盛り上げて付着させた透明樹脂を有するこ
とを特徴としている。
【0010】この発明の蒔絵を施した貴石類の製造方法
は、貴石類の表面に輪郭線を転写し、その輪郭線内に漆
を塗布した上、漆の上に金、銀、銅、スズ、色粉を蒔
き、その上に透明樹脂を盛り上げて付着させことを特徴
とする蒔絵を施したことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】以上のように構成したこの発明の蒔絵を施した
貴石類は、貴石類が研磨されているので表面状態が非常
に美しく、素材の本来の特徴を生かすことができ、しか
も使用中に蒔絵が摩耗したり、損傷することがほとんど
ない蒔絵を施した貴石類を提供することができる。
【0012】またこの発明の蒔絵を施した貴石類の製造
方法は、従来の蒔絵の技法を生かしながら、量産性を向
上させることができ、またその工程を経て得た蒔絵を施
した貴石類は、使用中に蒔絵が摩耗したり、損傷するこ
とがほとんどなくなった。
【0013】
【実施例】以下、この発明の蒔絵を施した貴石類および
その製造方法の実施例を、図面に基いて説明する。
【0014】図1ないし図3は、この発明の蒔絵を施し
た貴石類の1実施例を、帯止めを例にとって説明するも
のである。図において、1は宝石、貴石、半貴石からな
る貴石類本体で、その表面には蒔絵の手法によって模様
2が施されている。模様2の形成は、蒔絵作成の常法に
より次のように行なわれる。
【0015】先ず、宝石、貴石、半貴石からなる貴石類
本体1を適当な表面状態になるよう研磨する。この研磨
の度合いは、充分な光沢を有するとともに、蒔絵のベー
スとして塗布する漆が簡単に剥がれない程度とすること
が重要である。
【0016】その後、貴石類本体1の表面に描こうとす
るモチーフに応じた所定の輪郭に漆を適当な回数塗布す
る。そして漆が乾燥する前に、金、銀、銅、スズ、色粉
等を所定の位置に散布した上、漆を乾燥させて金、銀、
銅、スズ、色粉等を定着、固定させる。
【0017】上記蒔絵を施した貴石類本体1は、その輪
郭に応じた形状のリング状の基枠3上に、基枠3の表面
に突設した爪4で爪止めすることによって取り付けられ
ている。もちろん、貴石類本体1は上記爪止め以外の取
付手段で取り付けることもできる。
【0018】リング状の基枠3の背面には、一対のフレ
ーム5が所定の間隔でほぼ平行になるよう差し渡し固定
されている。そして一対のフレーム5のそれぞれ一端に
は、それぞれが平行になるよう一対の挟着用レバー6が
軸着されている。
【0019】挟着用レバー6の先端には、基枠3側に倒
した際に開閉可能に抜け止めする仮止め手段が設けられ
ている。すなわち仮止め手段は、フレーム5との係合部
において挟着用レバー6の先端側に形成したフック7
と、樋状をなし、鈎状に形成したフック7の先端をガイ
ドしてその適宜位置に設けた段差9で抜け止めする取付
ガイド8とで構成されている。
【0020】したがって、この挟着用レバー6の先端を
基枠3側に倒すと、フック7が取付ガイド8上を前進
し、その先端が段差9を越えて押し込まれた状態で平打
ち紐等の紐類10に取り付けられ、そして抜け止めされ
る。また取外す際には、挟着用レバー6の先端のフック
7の反対側に設けたつまみ11により挟着用レバー6を
引けば、上記フック7が段差9を越えて後退し、挟着用
レバー6は回転してフレーム5の間を開放する。
【0021】上記帯止めは、基枠1背面のフレーム5と
挟着用レバー6との間に平打ち紐等の紐類10を挟み込
み、移動防止手段で圧着することによって安易に移動す
るのを防止されている。この移動防止手段は、一対のフ
レーム5の挟着用レバー6と対向する面にアーチ状のバ
ネ12を取り付け、その中央部の膨らみで上記紐類10
を圧着して確実に挟み込むようになっている。
【0022】そして使用に際しては、和服の上に締めた
帯の上に平打ち紐等の紐類10を巻き、そして挟着用レ
バー6を開いて紐類10をフレーム5と挟着用レバー6
との間に入れる。その状態で基枠3を挟着用レバー6側
に倒せば、取付ガイド8がフック7の下をくぐるように
前進し、フック7の先端が段差9を越えた状態で紐類に
取り付けられ、そして抜け止めされる。
【0023】その際、フレーム5に設けたアーチ状のバ
ネ12が挟着用レバー6側に紐類10を弾性的に圧着
し、確実に挟み込むようになっている。
【0024】図4はこの発明の蒔絵を施した貴石類の他
の実施例を、印鑑を例にとって説明するものである。図
において13は水晶からなる印鑑で、その表面には蒔絵
の手法によって模様14が施されている。模様14の形
成は蒔絵作成の常法により、上記実施例と同様に行なわ
れる。
【0025】得た印鑑13は、ベースの漆が模様14を
鮮明に見せており、しかも模様14が印材の透明な水晶
の表面に浮き上がって表現されていて、非常に新規な印
鑑13となる。
【0026】次に、帯止めの例に基づき、蒔絵を施した
貴石類の製造方法について図5のフローチャートにより
詳細に説明する。
【0027】先ず、所定の形状に加工された宝石、貴
石、半貴石からなる貴石類本体を適当な表面状態になる
よう研磨する。この研磨の度合いは、充分な光沢を有す
るとともに、蒔絵のベースとして塗布する漆が簡単に剥
がれない程度とすることが重要である。
【0028】そして、別途描こうとするモチーフに応じ
た所定の輪郭を転写紙に印刷しておく。この転写紙を、
貴石類本体の表面に貼付して焼き付け等の手段により転
写する。転写によって形成された、描こうとするモチー
フに応じた所定の輪郭内に漆を適当な回数塗布する。
【0029】そして漆が乾燥する前に、金、銀、銅、ス
ズ、色粉等を所定の位置に散布した上、漆を乾燥させて
金、銀、銅、スズ、色粉等を定着させ、模様を確実に固
定する。
【0030】上記模様2は、漆層15と、漆層15上に
形成された金、銀、銅、スズ、色粉等からなる着色部分
16で構成され、その表面は、図6のように所定の厚さ
に盛り上げて形成した透明樹脂17で被覆される。透明
樹脂17としては、アクリル樹脂、イソシアネート樹脂
その他の注型成形の可能な樹脂類が適当である。このよ
うにして得た貴石類本体1上に形成した蒔絵による模様
2は、表現が多彩で色彩豊かであり、しかも簡単に摩耗
したり、剥れたりすることがない。
【0031】
【発明の効果】以上のように構成したこの発明の蒔絵を
施した貴石類は、貴石類が研磨されているので表面状態
が非常に美しく、素材の本来の特徴を生かすことがで
き、しかも使用中に蒔絵が摩耗したり、損傷することが
ほとんどない蒔絵を施した貴石類を提供することができ
る。
【0032】またこの発明の蒔絵を施した貴石類の製造
方法は、従来の蒔絵の技法を生かしながら、量産性を向
上させることができ、またその工程を経て得た蒔絵を施
した貴石類は、使用中に蒔絵が摩耗したり、損傷するこ
とがほとんどなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る蒔絵を施した貴石類の1実施例
を示す側面図である。
【図2】その正面図である。
【図3】開いた状態の側面図である。
【図4】他の実施例を示す斜視図である。
【図5】蒔絵を施した貴石類の製造方法を示すフローチ
ャートである。
【図6】得た蒔絵を施した貴石類の要部断面図である。
【符号の説明】
1 貴石類本体 2 模様 3 基枠 4 爪 5 フレーム 6 挟着用レバー 7 フック 8 取付ガイド 9 段差 10 紐類 11 つまみ 12 バネ 13 印鑑 14 模様 15 漆層 16 着色部分 17 透明樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貴石類の表面に転写した輪郭線と、その
    輪郭線内に塗布された漆と、漆の上に蒔かれた金、銀、
    銅、スズ、色粉とを有することを特徴とする蒔絵を施し
    た貴石類。
  2. 【請求項2】 貴石類の表面に転写した輪郭線と、その
    輪郭線内に塗布された漆と、漆の上に蒔かれた金、銀、
    銅、スズ、色粉と、その上に盛り上げて付着させた透明
    樹脂を有することを特徴とする蒔絵を施した貴石類。
  3. 【請求項3】 貴石類の表面に輪郭線を転写し、その輪
    郭線内に漆を塗布した上、漆の上に金、銀、銅、スズ、
    色粉を蒔き、その上に透明樹脂を盛り上げて付着させこ
    とを特徴とする蒔絵を施した貴石類の製造方法。
JP34731893A 1993-12-24 1993-12-24 蒔絵を施した貴石類およびその製造方法 Pending JPH07177918A (ja)

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JP (1) JPH07177918A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100692250B1 (ko) * 2004-06-29 2007-03-09 박남순 청석을 이용한 장신구 제조방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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