JPH0717742A - 着色光ファイバ心線の製造方法 - Google Patents
着色光ファイバ心線の製造方法Info
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- JPH0717742A JPH0717742A JP5165520A JP16552093A JPH0717742A JP H0717742 A JPH0717742 A JP H0717742A JP 5165520 A JP5165520 A JP 5165520A JP 16552093 A JP16552093 A JP 16552093A JP H0717742 A JPH0717742 A JP H0717742A
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- Japan
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- colored
- coated
- curable resin
- fiber core
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C25/00—Surface treatment of fibres or filaments made from glass, minerals or slags
- C03C25/10—Coating
- C03C25/104—Coating to obtain optical fibres
- C03C25/1065—Multiple coatings
Abstract
(57)【要約】
【構成】 紫外線硬化型樹脂が１層のみ被覆された光フ
ァイバ素線１５はプーリ３を介して、紫外線硬化型樹脂
塗布装置１６へと供給されて紫外線硬化型樹脂を塗布さ
れた光ファイバ心線２０は、着色樹脂塗布装置４で着色
剤を含む紫外線硬化型樹脂を塗布されて光ファイバ心線
８となり、続いて紫外線照射装置９で紫外線を照射さ
れ、着色光ファイバ心線１０となる。 【効果】 本発明によれば、生産性が良く剥離の問題の
少ない光ファイバ心線の着色方法が提供される。
ァイバ素線１５はプーリ３を介して、紫外線硬化型樹脂
塗布装置１６へと供給されて紫外線硬化型樹脂を塗布さ
れた光ファイバ心線２０は、着色樹脂塗布装置４で着色
剤を含む紫外線硬化型樹脂を塗布されて光ファイバ心線
８となり、続いて紫外線照射装置９で紫外線を照射さ
れ、着色光ファイバ心線１０となる。 【効果】 本発明によれば、生産性が良く剥離の問題の
少ない光ファイバ心線の着色方法が提供される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバ心線の着色
方法に関する。
方法に関する。
【０００２】
【従来技術】光ファイバ用ガラス母材を溶融・加熱する
ことによって、線引きして得た光ファイバ心線は、その
保護を目的として紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂など
の保護被覆層が施され、光ファイバ心線となる。通常、
これら光ファイバ心線を複数本集合せしめて光ファイバ
ケーブルとなす。この光ファイバケーブルを他の光ファ
イバケーブル、あるいは光ファイバコネクタなどに接続
する場合には、それぞれの光ファイバ心線をその接続面
において個別認識できるようにしておくことが必要であ
る。そこで、光ファイバ心線の保護被覆層の外周には各
々の光ファイバの識別のために、着色剤が含まれている
紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などからなる着色層が
被覆されている。
ことによって、線引きして得た光ファイバ心線は、その
保護を目的として紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂など
の保護被覆層が施され、光ファイバ心線となる。通常、
これら光ファイバ心線を複数本集合せしめて光ファイバ
ケーブルとなす。この光ファイバケーブルを他の光ファ
イバケーブル、あるいは光ファイバコネクタなどに接続
する場合には、それぞれの光ファイバ心線をその接続面
において個別認識できるようにしておくことが必要であ
る。そこで、光ファイバ心線の保護被覆層の外周には各
々の光ファイバの識別のために、着色剤が含まれている
紫外線硬化型樹脂や熱硬化型樹脂などからなる着色層が
被覆されている。
【０００３】前述した保護被覆層および着色層を形成す
る樹脂は、それぞれに長所および短所がある。ゆえにそ
れぞれの用途に応じて使い分けられている。しかしなが
ら、その加工容易性などの理由により現状では光ファイ
バ心線の保護被覆層および着色層を形成する樹脂として
は紫外線硬化型樹脂を用いることが多い。
る樹脂は、それぞれに長所および短所がある。ゆえにそ
れぞれの用途に応じて使い分けられている。しかしなが
ら、その加工容易性などの理由により現状では光ファイ
バ心線の保護被覆層および着色層を形成する樹脂として
は紫外線硬化型樹脂を用いることが多い。
【０００４】このような着色光ファイバ心線は、光ファ
イバに紫外線硬化型樹脂からなる１層以上の保護被覆層
を施した光ファイバ心線を製造したのちに、その外周に
着色剤を含む紫外線硬化型樹脂からなる着色層を被覆す
ることによって製造されていた。前記光ファイバ心線の
製造装置としては図３に示すようなものが一般的であっ
た。すなわち、ボビン１に巻かれた少なくとも最外層が
紫外線硬化型樹脂で被覆された光ファイバ心線２は、プ
ーリ３を介して着色樹脂塗布装置４へと供給される。該
着色樹脂塗布装置４へは、着色樹脂供給経路５を介して
着色樹脂槽６から着色剤を含む紫外線硬化型樹脂が供給
されている。また、前記着色樹脂槽６には不活性ガス供
給経路７を介してＮ2 ガスなどの不活性ガスが供給さ
れ、そのガス圧によって着色剤を含む紫外線硬化型樹脂
を前記着色樹脂塗布装置４へと供給している。このよう
にして、前記着色樹脂塗布装置４によって着色剤を含む
紫外線硬化型樹脂を塗布された光ファイバ心線８は、続
いて紫外線照射装置９で紫外線を照射され、着色光ファ
イバ心線１０となる。そして、製造された着色光ファイ
バ心線１０は、キャプスタン１１によって下方へ引き取
られ、ダンサー１２によって該着色光ファイバ心線１０
の巻取線速を調節しながら巻き取りドラム１３に巻き取
られる。
イバに紫外線硬化型樹脂からなる１層以上の保護被覆層
を施した光ファイバ心線を製造したのちに、その外周に
着色剤を含む紫外線硬化型樹脂からなる着色層を被覆す
ることによって製造されていた。前記光ファイバ心線の
製造装置としては図３に示すようなものが一般的であっ
た。すなわち、ボビン１に巻かれた少なくとも最外層が
紫外線硬化型樹脂で被覆された光ファイバ心線２は、プ
ーリ３を介して着色樹脂塗布装置４へと供給される。該
着色樹脂塗布装置４へは、着色樹脂供給経路５を介して
着色樹脂槽６から着色剤を含む紫外線硬化型樹脂が供給
されている。また、前記着色樹脂槽６には不活性ガス供
給経路７を介してＮ2 ガスなどの不活性ガスが供給さ
れ、そのガス圧によって着色剤を含む紫外線硬化型樹脂
を前記着色樹脂塗布装置４へと供給している。このよう
にして、前記着色樹脂塗布装置４によって着色剤を含む
紫外線硬化型樹脂を塗布された光ファイバ心線８は、続
いて紫外線照射装置９で紫外線を照射され、着色光ファ
イバ心線１０となる。そして、製造された着色光ファイ
バ心線１０は、キャプスタン１１によって下方へ引き取
られ、ダンサー１２によって該着色光ファイバ心線１０
の巻取線速を調節しながら巻き取りドラム１３に巻き取
られる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
着色方法では光ファイバ心線の紫外線硬化型樹脂からな
る保護被覆層と着色剤を含む紫外線硬化型樹脂からなる
着色層との定着度合いが低く、該着色層が光ファイバ心
線から剥離してしまうことがあった。これは、前記着色
層と前記保護被覆層との界面付近で着色層の硬化不足が
原因となっていたためであった。
着色方法では光ファイバ心線の紫外線硬化型樹脂からな
る保護被覆層と着色剤を含む紫外線硬化型樹脂からなる
着色層との定着度合いが低く、該着色層が光ファイバ心
線から剥離してしまうことがあった。これは、前記着色
層と前記保護被覆層との界面付近で着色層の硬化不足が
原因となっていたためであった。
【０００６】以下に具体的に説明する。紫外線硬化型樹
脂には紫外線を吸収すると分解してラジカルを生成する
光開始剤が含まれている。前記紫外線硬化型樹脂の主成
分はビニル基を有するオリゴマーやモノマーなどであ
る。これらは一分子中に一つ以上の官能基を含み、前記
ラジカルと速やかに反応して硬化する。従って前記紫外
線硬化型樹脂の硬化はラジカル連鎖反応であるから、硬
化反応の律速段階は前記光開始剤の分解にある。この紫
外線は、光ファイバ心線の外周に塗布した着色剤を含む
紫外線硬化型樹脂の外側から照射する。前記紫外線硬化
型樹脂は着色されているために、照射された紫外線は前
記紫外線硬化型樹脂の内部ほど侵入しにくくなってい
る。具体的には着色剤としては発色のための顔料やチタ
ンホワイトなどが添加されており、通常の紫外線硬化型
樹脂よりも紫外線の透過性が低いため、紫外線の照射量
が不足し、結果として着色剤を含む紫外線硬化型樹脂の
硬化不足を生じやすいのである。
脂には紫外線を吸収すると分解してラジカルを生成する
光開始剤が含まれている。前記紫外線硬化型樹脂の主成
分はビニル基を有するオリゴマーやモノマーなどであ
る。これらは一分子中に一つ以上の官能基を含み、前記
ラジカルと速やかに反応して硬化する。従って前記紫外
線硬化型樹脂の硬化はラジカル連鎖反応であるから、硬
化反応の律速段階は前記光開始剤の分解にある。この紫
外線は、光ファイバ心線の外周に塗布した着色剤を含む
紫外線硬化型樹脂の外側から照射する。前記紫外線硬化
型樹脂は着色されているために、照射された紫外線は前
記紫外線硬化型樹脂の内部ほど侵入しにくくなってい
る。具体的には着色剤としては発色のための顔料やチタ
ンホワイトなどが添加されており、通常の紫外線硬化型
樹脂よりも紫外線の透過性が低いため、紫外線の照射量
が不足し、結果として着色剤を含む紫外線硬化型樹脂の
硬化不足を生じやすいのである。
【０００７】従来、紫外線照射量の適量値を見いだすこ
とは容易ではなかった。そのため、前記紫外線照射量の
不足を防ぐには、紫外線照射用ランプの数を増やすこと
によって紫外線照射装置を大型化したり紫外線照射時間
を増やしたりしてその紫外線を過剰に照射することしか
できなかった。しかしながら、従来の方法では実施に経
済的なコストがかかったり、生産性が低下したりしてし
まった。そこで、生産性の良い、光ファイバ心線の着色
方法の開発が急がれていた。
とは容易ではなかった。そのため、前記紫外線照射量の
不足を防ぐには、紫外線照射用ランプの数を増やすこと
によって紫外線照射装置を大型化したり紫外線照射時間
を増やしたりしてその紫外線を過剰に照射することしか
できなかった。しかしながら、従来の方法では実施に経
済的なコストがかかったり、生産性が低下したりしてし
まった。そこで、生産性の良い、光ファイバ心線の着色
方法の開発が急がれていた。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、生産性が良く
剥離の問題の生じない光ファイバ心線の着色方法を提供
することを目的とする。本発明は、少なくとも最外層に
紫外線硬化型樹脂からなる保護被覆層を有する光ファイ
バ心線にさらに着色剤を含む紫外線硬化型樹脂被覆を施
す光ファイバ心線の着色方法において、前記着色層と前
記最外層の保護被覆層を一括被覆することを特徴とす
る。
剥離の問題の生じない光ファイバ心線の着色方法を提供
することを目的とする。本発明は、少なくとも最外層に
紫外線硬化型樹脂からなる保護被覆層を有する光ファイ
バ心線にさらに着色剤を含む紫外線硬化型樹脂被覆を施
す光ファイバ心線の着色方法において、前記着色層と前
記最外層の保護被覆層を一括被覆することを特徴とす
る。
【０００９】
【作用】着色剤を含む紫外線硬化型樹脂からなる着色層
を最外層の、すなわち該着色層と内接する紫外線硬化型
樹脂からなる保護被覆層が硬化する前に塗布したのちに
双方を一括硬化させる。この一連の工程、すなわち前記
保護被覆層の塗布から前記保護被覆層と前記着色層の一
括硬化までの工程を一括被覆という。このようにして一
括被覆を施すと前記最外層の保護被覆層と該着色層との
界面付近で未反応の官能基が重合反応に係わる。この
際、前記保護被覆層と前記着色層においての硬化機構は
同様であり、それぞれを区別することなく反応する。そ
の結果、界面付近は化学結合にて強固に接着され、一体
化された層が形成される。すなわち、前記着色層と前記
保護被覆層は一体化された層となり、着色層の剥離とい
う問題は解決される。
を最外層の、すなわち該着色層と内接する紫外線硬化型
樹脂からなる保護被覆層が硬化する前に塗布したのちに
双方を一括硬化させる。この一連の工程、すなわち前記
保護被覆層の塗布から前記保護被覆層と前記着色層の一
括硬化までの工程を一括被覆という。このようにして一
括被覆を施すと前記最外層の保護被覆層と該着色層との
界面付近で未反応の官能基が重合反応に係わる。この
際、前記保護被覆層と前記着色層においての硬化機構は
同様であり、それぞれを区別することなく反応する。そ
の結果、界面付近は化学結合にて強固に接着され、一体
化された層が形成される。すなわち、前記着色層と前記
保護被覆層は一体化された層となり、着色層の剥離とい
う問題は解決される。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。実施例１としては、図１に示すような着色
光ファイバ心線の製造装置を用いて着色光ファイバ心線
１０を製造した。すなわち、ボビン１４に巻かれた紫外
線硬化型樹脂が１層のみ被覆された光ファイバ素線１５
は、プーリ３を介して紫外線硬化型樹脂塗布装置１６へ
と供給される。該紫外線硬化型樹脂塗布装置１６へは、
紫外線硬化型樹脂供給経路１７を介して紫外線硬化型樹
脂槽１８から紫外線硬化型樹脂が供給されている。ま
た、前記紫外線硬化型樹脂槽１８には不活性ガス供給経
路１９を介してＮ2 ガスなどの不活性ガスが供給されて
いる。このようにして、前記紫外線硬化型樹脂塗布装置
１６によって紫外線硬化型樹脂を塗布された光ファイバ
心線２０は、着色樹脂塗布装置４へと供給される。該着
色樹脂塗布装置４へは、着色樹脂供給経路５を介して着
色樹脂槽６から着色剤を含む紫外線硬化型樹脂が供給さ
れている。また、前記着色樹脂槽６には不活性ガス供給
経路７を介してＮ2 ガスなどの不活性ガスが供給されて
いる。前記着色樹脂塗布装置４で着色剤を含む紫外線硬
化型樹脂を塗布された光ファイバ心線８は、紫外線照射
装置９で紫外線を照射され、着色光ファイバ心線１０と
なる。
に説明する。実施例１としては、図１に示すような着色
光ファイバ心線の製造装置を用いて着色光ファイバ心線
１０を製造した。すなわち、ボビン１４に巻かれた紫外
線硬化型樹脂が１層のみ被覆された光ファイバ素線１５
は、プーリ３を介して紫外線硬化型樹脂塗布装置１６へ
と供給される。該紫外線硬化型樹脂塗布装置１６へは、
紫外線硬化型樹脂供給経路１７を介して紫外線硬化型樹
脂槽１８から紫外線硬化型樹脂が供給されている。ま
た、前記紫外線硬化型樹脂槽１８には不活性ガス供給経
路１９を介してＮ2 ガスなどの不活性ガスが供給されて
いる。このようにして、前記紫外線硬化型樹脂塗布装置
１６によって紫外線硬化型樹脂を塗布された光ファイバ
心線２０は、着色樹脂塗布装置４へと供給される。該着
色樹脂塗布装置４へは、着色樹脂供給経路５を介して着
色樹脂槽６から着色剤を含む紫外線硬化型樹脂が供給さ
れている。また、前記着色樹脂槽６には不活性ガス供給
経路７を介してＮ2 ガスなどの不活性ガスが供給されて
いる。前記着色樹脂塗布装置４で着色剤を含む紫外線硬
化型樹脂を塗布された光ファイバ心線８は、紫外線照射
装置９で紫外線を照射され、着色光ファイバ心線１０と
なる。
【００１１】具体的には、光ファイバ素線１５としては
光ファイバに紫外線硬化型樹脂を１層のみ被覆した外径
190μｍのものを用いて、本実施例において被覆する保
護被覆層の厚さが25μｍ、着色層の厚さが 5μｍとなる
ようにした。また、着色層の定着の度合いは着色光ファ
イバ心線１０を布で軽く擦って着色層が剥離するか否か
で判定した。この条件にて着色光ファイバ心線の引き取
り速度を順次100m/min、150m/minおよび200m/minと変化
させて着色光ファイバ心線の製造をおこなった。
光ファイバに紫外線硬化型樹脂を１層のみ被覆した外径
190μｍのものを用いて、本実施例において被覆する保
護被覆層の厚さが25μｍ、着色層の厚さが 5μｍとなる
ようにした。また、着色層の定着の度合いは着色光ファ
イバ心線１０を布で軽く擦って着色層が剥離するか否か
で判定した。この条件にて着色光ファイバ心線の引き取
り速度を順次100m/min、150m/minおよび200m/minと変化
させて着色光ファイバ心線の製造をおこなった。
【００１２】実施例２としては、図２に示すように実施
例１の着色光ファイバ心線製造装置の上部に加熱線引き
炉２２と第１層目の保護被覆層用の紫外線硬化型樹脂塗
布装置２５を設けた装置を用いて着色光ファイバ心線の
製造をおこなった。すなわち、光ファイバ用ガラス母材
２１を加熱線引き炉２２で加熱し、外径測定器２３でそ
の外径を測定しながら線引きして光ファイバ２４とす
る。次いで該光ファイバ２４は、第１層目の保護被覆層
用の紫外線硬化型樹脂塗布装置２５へと供給される。該
紫外線硬化型樹脂塗布装置２５へは、紫外線硬化型樹脂
供給経路２６を介して紫外線硬化型樹脂槽２７から紫外
線硬化型樹脂が供給されている。また、前記紫外線硬化
型樹脂槽２７には不活性ガス供給経路２８を介してＮ2
ガスなどの不活性ガスが供給されている。このようにし
て、前記紫外線硬化型樹脂塗布装置２５によって紫外線
硬化型樹脂を塗布された光ファイバ素線２９は、紫外線
照射装置３０で紫外線を照射され、光ファイバ素線１５
となる。該光ファイバ素線１５となったのちは、実施例
１とまったく同様に着色光ファイバ心線１０の製造をお
こなった。
例１の着色光ファイバ心線製造装置の上部に加熱線引き
炉２２と第１層目の保護被覆層用の紫外線硬化型樹脂塗
布装置２５を設けた装置を用いて着色光ファイバ心線の
製造をおこなった。すなわち、光ファイバ用ガラス母材
２１を加熱線引き炉２２で加熱し、外径測定器２３でそ
の外径を測定しながら線引きして光ファイバ２４とす
る。次いで該光ファイバ２４は、第１層目の保護被覆層
用の紫外線硬化型樹脂塗布装置２５へと供給される。該
紫外線硬化型樹脂塗布装置２５へは、紫外線硬化型樹脂
供給経路２６を介して紫外線硬化型樹脂槽２７から紫外
線硬化型樹脂が供給されている。また、前記紫外線硬化
型樹脂槽２７には不活性ガス供給経路２８を介してＮ2
ガスなどの不活性ガスが供給されている。このようにし
て、前記紫外線硬化型樹脂塗布装置２５によって紫外線
硬化型樹脂を塗布された光ファイバ素線２９は、紫外線
照射装置３０で紫外線を照射され、光ファイバ素線１５
となる。該光ファイバ素線１５となったのちは、実施例
１とまったく同様に着色光ファイバ心線１０の製造をお
こなった。
【００１３】具体的には、光ファイバ用ガラス母材２１
を加熱線引きして外径 125μｍの光ファイバ２４とし、
実施例２において被覆する第１層の保護被覆層の厚さは
37.5μｍ、第２層目の保護被覆層の厚さは25μｍ、着色
層の厚さは 5μｍとなるようにした。また、着色層の定
着の度合いは着色光ファイバ心線１０を布で軽く擦って
着色層が剥離するか否かで判定した。この条件にて着色
光ファイバ心線の引き取り速度を順次100m/min、150m/m
inおよび200m/minと変化させて着色光ファイバ心線の製
造をおこなった。
を加熱線引きして外径 125μｍの光ファイバ２４とし、
実施例２において被覆する第１層の保護被覆層の厚さは
37.5μｍ、第２層目の保護被覆層の厚さは25μｍ、着色
層の厚さは 5μｍとなるようにした。また、着色層の定
着の度合いは着色光ファイバ心線１０を布で軽く擦って
着色層が剥離するか否かで判定した。この条件にて着色
光ファイバ心線の引き取り速度を順次100m/min、150m/m
inおよび200m/minと変化させて着色光ファイバ心線の製
造をおこなった。
【００１４】以下、本発明の比較例を説明する。比較例
としては、図３に示すような着色光ファイバ心線の製造
装置を用いて着色光ファイバ心線を製造した。すなわ
ち、ボビン１に巻かれた紫外線硬化型樹脂が２層被覆さ
れた光ファイバ心線２はプーリ３を介して、着色樹脂塗
布装置４へと供給される。該着色樹脂塗布装置４へは、
着色樹脂供給経路５によって着色樹脂槽６から着色剤を
含む紫外線硬化型樹脂が供給されている。また、前記着
色樹脂槽６には不活性ガス供給経路７からＮ2 ガスなど
の不活性ガスが満たされている。このようにして、前記
着色樹塗布装置４によって着色剤を含む紫外線硬化型樹
脂を塗布された光ファイバ心線８は、続いて紫外線照射
装置９で紫外線を照射され、着色光ファイバ心線１０と
なる。
としては、図３に示すような着色光ファイバ心線の製造
装置を用いて着色光ファイバ心線を製造した。すなわ
ち、ボビン１に巻かれた紫外線硬化型樹脂が２層被覆さ
れた光ファイバ心線２はプーリ３を介して、着色樹脂塗
布装置４へと供給される。該着色樹脂塗布装置４へは、
着色樹脂供給経路５によって着色樹脂槽６から着色剤を
含む紫外線硬化型樹脂が供給されている。また、前記着
色樹脂槽６には不活性ガス供給経路７からＮ2 ガスなど
の不活性ガスが満たされている。このようにして、前記
着色樹塗布装置４によって着色剤を含む紫外線硬化型樹
脂を塗布された光ファイバ心線８は、続いて紫外線照射
装置９で紫外線を照射され、着色光ファイバ心線１０と
なる。
【００１５】具体的には、光ファイバ心線２としては光
ファイバに紫外線硬化型樹脂を２層被覆した外径 240μ
ｍのものを用いて、着色層の厚さが 5μｍとなるように
した。また、着色層の定着の度合いは着色光ファイバ心
線１０を布で軽く擦って着色層が剥離するか否かで判定
した。
ファイバに紫外線硬化型樹脂を２層被覆した外径 240μ
ｍのものを用いて、着色層の厚さが 5μｍとなるように
した。また、着色層の定着の度合いは着色光ファイバ心
線１０を布で軽く擦って着色層が剥離するか否かで判定
した。
【００１６】実施例１、２および比較例で得た着色光フ
ァイバ心線の着色層の定着の度合いと着色光ファイバ心
線の引き取り速度との関係を以下の表１にまとめた。な
お、表１において×印は着色層の剥離があったもの、○
印は着色層の剥離がなかったものを示す。
ァイバ心線の着色層の定着の度合いと着色光ファイバ心
線の引き取り速度との関係を以下の表１にまとめた。な
お、表１において×印は着色層の剥離があったもの、○
印は着色層の剥離がなかったものを示す。
【００１７】
【表１】
【００１８】なお、本実施例においては、保護被覆層を
形成する紫外線硬化樹脂と着色層を形成する着色剤を含
む紫外線硬化型樹脂の塗布を別途に設けた樹脂塗布装置
によっておこなった例のみ示したが、一括塗布する樹脂
塗布装置を用いても同様の効果を得られることは明らか
である。
形成する紫外線硬化樹脂と着色層を形成する着色剤を含
む紫外線硬化型樹脂の塗布を別途に設けた樹脂塗布装置
によっておこなった例のみ示したが、一括塗布する樹脂
塗布装置を用いても同様の効果を得られることは明らか
である。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、生産性が良く剥離の問
題の少ない光ファイバ心線の着色方法が提供される。
題の少ない光ファイバ心線の着色方法が提供される。
【図１】図１は、実施例１で用いた着色光ファイバ心線
の製造装置である。
の製造装置である。
【図２】図２は、実施例２で説明に用いた着色光ファイ
バ心線の製造装置である。
バ心線の製造装置である。
【図３】図３は、比較例で用いた着色光ファイバ心線の
製造装置である。
製造装置である。
１…ボビン ２…光ファイバ心線 ３…プーリ ４…着色樹脂塗布装置 ５…着色樹脂供給経路 ６…着色樹脂槽 ７…不活性ガス供給経路 ８…着色樹脂を塗布された光ファイバ心線 ９…紫外線照射装置 １０…着色光ファイバ心線 １１…キャプスタン １２…ダンサー １３…巻き取りドラム １４…ボビン １５…光ファイバ素線 １６…紫外線硬化型樹脂塗布装置 １７…紫外線硬化型樹脂供給経路 １８…紫外線硬化型樹脂槽 １９…不活性ガス供給経路 ２０…紫外線硬化型樹脂を塗布された光ファイバ心線 ２１…光ファイバ用ガラス母材 ２２…加熱線引き炉 ２３…外径測定器 ２４…光ファイバ ２５…紫外線硬化型樹脂塗布装置 ２６…紫外線硬化型樹脂供給経路 ２７…紫外線硬化型樹脂槽 ２８…不活性ガス供給経路 ２９…紫外線硬化型樹脂を塗布された光ファイバ素線 ３０…紫外線照射装置
Claims (1)
- 【請求項１】 少なくとも最外層に紫外線硬化型樹脂か
らなる保護被覆層を有する光ファイバ心線にさらに着色
剤を含む紫外線硬化型樹脂被覆を施す光ファイバ心線の
着色方法において、前記着色層と前記最外層の保護被覆
層を一括被覆することを特徴とする着色光ファイバ心線
の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5165520A JPH0717742A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 着色光ファイバ心線の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5165520A JPH0717742A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 着色光ファイバ心線の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0717742A true JPH0717742A (ja) | 1995-01-20 |
Family
ID=15813957
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5165520A Pending JPH0717742A (ja) | 1993-07-05 | 1993-07-05 | 着色光ファイバ心線の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0717742A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110845155A (zh) * | 2019-11-21 | 2020-02-28 | 江苏永鼎股份有限公司 | 光纤束涂覆模具、光纤束涂覆固化工艺和设备 |
-
1993
- 1993-07-05 JP JP5165520A patent/JPH0717742A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110845155A (zh) * | 2019-11-21 | 2020-02-28 | 江苏永鼎股份有限公司 | 光纤束涂覆模具、光纤束涂覆固化工艺和设备 |
| CN110845155B (zh) * | 2019-11-21 | 2023-10-20 | 江苏永鼎股份有限公司 | 光纤束涂覆模具、光纤束涂覆固化工艺和设备 |
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