JPH07177073A - 移動体被搭載テレビ受信機のためのテレビジョン受信方法、並びに車載用テレビジョン受信機 - Google Patents

移動体被搭載テレビ受信機のためのテレビジョン受信方法、並びに車載用テレビジョン受信機

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JPH07177073A
JPH07177073A JP5317857A JP31785793A JPH07177073A JP H07177073 A JPH07177073 A JP H07177073A JP 5317857 A JP5317857 A JP 5317857A JP 31785793 A JP31785793 A JP 31785793A JP H07177073 A JPH07177073 A JP H07177073A
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JP
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antenna
signal
switching
ghost
circuit
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Application number
JP5317857A
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Toshiyuki Sakamoto
敏幸 坂本
Nobutaka Hotta
宣孝 堀田
Tsutomu Noda
勉 野田
Sunao Suzuki
直 鈴木
Moriyoshi Akiyama
守慶 秋山
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Image Information Systems Inc
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車載用としてダイバーシチ受信方式を採るテ
レビ受信機でのゴースト除去を可能にする。 【構成】 ダイバーシチ受信方式に起因して、最大受信
レベルのアンテナを選択して切替える頻度をアンテナ選
択制御回路7a、アンテナ切替え検出回路9aにより調
べ、頻度が高ければ、ゴースト除去の基準信号として、
水平同期信号を、中位なら垂直同期信号を、低ければG
CR信号を、という具合に、ノイズ除去に要する時間の
短い信号の順に、それぞれをゴースト除去制御回路82
aで選択させて用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体被搭載テレビ受
信機のためのテレビジョン受信方法、並びに車載用テレ
ビジョン受信機に関するものである。更に詳しくは、移
動体被搭載テレビ受信機や車載用テレビジョン受信機に
おいて、適切なゴースト除去を可能ならしめる技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】車両のような移動体に搭載されたテレビ
ジョン受信機では、道路に隣接する建物などの障害物か
らのマルチパス妨害により、受信信号の電界強度が大き
く変動するところのフェージング現象が頻繁に発生す
る。移動体向けの車載用テレビジョン受信機などでは、
このフェージングの影響により、受信画像が激しく乱
れ、場合によっては受信内容が判別できないこともあ
り、大きな問題となる。
【0003】このような問題を改善する手段として、複
数のアンテナを使用したダイバーシチ受信方式が一般に
知られている。この方式は、特開昭57−14224号
公報などで知られるように、電界強度の変化を抑えるた
めに、指向性や取付位置を変えたアンテナを複数用意
し、受信した映像信号の垂直帰線期間(映像の表示され
ない期間)などで、各アンテナの受信レベルを相互比較
し、その中で最も受信レベルの大きいアンテナを選択す
るような制御を行うことで、フェージングの影響を軽減
している。
【0004】一方、このマルチパス妨害により受信画面
上にはゴースト妨害が発生し、これによる画質劣化も大
きな問題となっている。このゴースト妨害を抑圧する手
段としては、テレビジョン学会技術報告VOL.13,
NO.32(1989年6月)の第1頁から第6頁、第
31頁から第36頁などにおいて論じられているよう
に、複合映像信号の帰線期間に多重される垂直同期信号
やGCR(Ghost CancelReference)信号などを、ゴー
スト除去に必要な基準信号として、伝送系の歪み(ゴー
スト)を同定し、ゴースト除去信号を生成するトランス
バーサルフィルタ(以下、TRFということがある)の
タップ係数を求めることで、ゴースト妨害を抑圧できる
事が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記ゴースト妨害を抑
圧する手段は、主に一般家庭などにおける据置型のテレ
ビジョン受信機を対象とした配慮はなされているが、車
両のような移動体のなかで受信する受信機、特に不定な
周期で受信アンテナが逐次切替わるような条件下で受信
する受信機を対象とした配慮はなされていなかった。
【0006】ゴースト除去を行うゴースト除去回路で
は、先ず受信したテレビジョン信号からゴースト検出の
ための基準信号を取り出し、それによりゴーストを検出
するための処理が行われる。この時、ゴーストの誤検出
を避けるために、基準信号に重畳されたノイズを除去す
る処理が行われる。このノイズ除去では、信号の相関性
を利用して、基準信号を時系列的に取り込み、これらを
同期加算して行われる。ゴースト除去の基準となるGC
R信号の場合、4フィールド間の演算で1つの基準信号
が得られるので、ノイズ除去にはその整数倍の時間が必
要になる。
【0007】一方、車両が移動しながらテレビジョン信
号を受信する場合、前記ダイバーシチ方式の車載用テレ
ビジョン受信機では、走行中は電界強度が絶えず変動す
るので、受信アンテナが逐次切替わっており、ノイズ除
去処理を行うに十分な時間が得られないという問題が発
生する。
【0008】さらに、個々のアンテナは指向性や取付位
置が異なるので、受信信号に重畳されたゴーストの大き
さ、位相、遅延時間は、アンテナが切替わる度に変化す
ることになり、アンテナが切替わる以前の基準信号をノ
イズ除去に利用することもできない。また、このような
条件下でゴースト除去を行うとゴースト除去回路の発散
などの誤動作により、さらに画質を損なう事になる。以
上のことから、車載用テレビジョン受信機でのゴースト
除去が困難になっていた。
【0009】本発明の目的は、上記問題点を解決し、ダ
イバーシチ方式テレビジョン受信機で誤動作のないゴー
スト除去を可能にする、移動体被搭載テレビ受信機のた
めのテレビジョン受信方法、並びに車載用テレビジョン
受信機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
り、少なくともテレビジョン信号を受信するための指向
性や取付位置を変えた複数のアンテナからなるアンテナ
群と、前記アンテナ群から得られる複数の出力の中の1
つを選択し出力するRF切替え手段と、前記RF切替え
手段の出力から少なくともベースバンドの複合映像信号
を復調し出力するTV(テレビ)チューナと、前記TV
チューナの出力を入力とし、前記RF切替え手段を制御
するアンテナ選択制御手段と、前記TVチューナの出力
側に得られる前記複合映像信号を入力とし、前記複合映
像信号に重畳されるゴーストを除去するゴースト除去手
段と、
【0011】前記アンテナ選択制御手段が、少なくとも
複合映像信号の帰線期間外で、良好な受信レベルの得ら
れるアンテナとして選択する該アンテナを指示(識別)
する信号が、該アンテナ選択制御手段から出力されるの
を、入力とすることにより、良好な受信レベルの得られ
るアンテナが別に検出され毎に、そのアンテナに切替わ
るまでの時間、もしくは切り替わりの頻度を検出し、検
出結果をM(Mは整数)通りに場合分けした制御信号と
して前記ゴースト除去手段に出力するアンテナ切替え検
出手段と、により達成できる。
【0012】
【作用】前記アンテナ選択制御手段は、TVチューナで
復調された複合映像信号の帰線期間で、少なくとも垂直
同期信号やGCR信号によるゴースト検出に影響を与え
ないタイミングにおいて、前記アンテナ群を構成する各
アンテナの受信レベルを相互比較し、その中で最も受信
レベルの大きいアンテナを検出し、例えば垂直帰線期間
で少なくとも垂直同期信号やGCR信号によるゴースト
検出に影響を与えないタイミングにおいて、その検出し
たアンテナに切り替え、少なくとも次フィールドでの同
様な受信レベルの相互比較が行われるまでの間は、その
アンテナが保持されるように前記RF切替え手段を制御
する。
【0013】前記アンテナ切替え検出回路は、前記アン
テナ選択制御手段が、相互比較のためのアンテナ受信レ
ベル検出期間外で、複数のアンテナ出力レベルの相互比
較により選択したアンテナが、他に切替るのを検出し、
アンテナの或る切替わりから次の切替わりまでの時間を
検出する。検出した時間Tは、例えばA、B(A<B)
のしきい値と比較して、切替わりまでの時間を大(T≧
B)、中(A≧T>B)、小(T<A)の3通りの場合
を示す信号に変換し、前記ゴースト除去手段の制御信号
として出力する。
【0014】前記ゴースト除去手段は、前記アンテナ切
替え検出手段で得られるアンテナ切替えの検出信号で、
例えばゴースト除去の基準信号として利用可能なGCR
信号、垂直同期信号、及び水平同期信号の、各々のノイ
ズ除去動作を初期化し、前記制御信号で、ゴースト除去
に使用する基準信号として、GCR信号、垂直同期信
号、及び水平同期信号の中から、適したものを選択する
ように動作する。
【0015】GCR信号は4フィールド、垂直同期信号
は1フィールド、水平同期信号は1ラインをそれぞれ周
期として、同期加算が可能となるので、各々のノイズ除
去に要する収束時間が異なる。また、前記制御信号は、
アンテナの切替わり直後は切替わり時間小を、その後切
り替わりが発生しない場合には切替わり時間中を、さら
に切り替わりが発生しない場合には切替わり時間大を、
それぞれ発生するという具合に、その値を変化させ、そ
れに応じて、選択される基準信号が水平同期信号から垂
直同期信号へ、さらにGCR信号へと移行する。よっ
て、走行中のように電界変化に起因してアンテナが頻繁
に切替わり、その周期も短いような場合には、ノイズ除
去の収束時間が短い水平同期信号を基準としてゴースト
除去を行うことになる。
【0016】次に、前記アンテナ切替え検出回路がアン
テナの切替わり頻度を検出する場合について説明する。
アンテナ切替え検出回路は、アンテナ選択制御手段が、
相互比較のためのアンテナ受信レベル検出期間外で、複
数のアンテナ出力レベルの相互比較の結果により選択し
たアンテナが、他に切替るのを検出することにより、例
えば一定期間内に発生した、その切替わりの検出数で発
生頻度を求め、該発生頻度を制御信号として前記ゴース
ト除去手段に出力する。
【0017】ゴースト除去手段は、制御信号がアンテナ
の切替わり頻度大を示す場合には、ゴースト除去動作を
停止する。また、切替わり頻度小を示す場合には、アン
テナ選択制御手段を制御して、相互比較のための受信レ
ベル検出期間外における、複数のアンテナ出力レベルの
相互比較の結果に起因したアンテナ切替えを停止させ、
ゴースト除去を開始する。
【0018】これによれば、アンテナの切替わり頻度を
検出することで、走行中のようにアンテナが頻繁に切替
わるような状況下におけるゴースト除去の誤動作防止
と、切替わり頻度が小さい場合のゴースト除去による画
質改善が可能になる。
【0019】
【実施例】以下、図を参照して本発明の実施例を説明す
る。図1は、本発明の一実施例を示すブロック図であ
る。同図において、1〜4はそれぞれアンテナ、5はR
F切替えスイッチ、6はTVチューナ、7aはアンテナ
選択制御回路、8はゴースト除去回路、81はゴースト
除去回路8を構成するゴースト除去フィルタ、82aは
ゴースト除去回路8を構成するゴースト除去制御回路、
9aはアンテナ切替え検出回路、10は映像信号処理回
路、11は表示装置である。
【0020】図1を参照する。RF切替えスイッチ5の
入力端子には、アンテナ1、2、3、4がそれぞれ受信
したテレビジョン信号が導かれ、アンテナ選択制御回路
7aから出力されるアンテナ選択信号で、その中の一つ
を選択し、出力する。TVチューナ6は、RF切替えス
イッチ5から出力されるテレビジョン信号から少なくと
もベースバンドの複合映像信号を復調し、ゴースト除去
回路8、アンテナ選択制御回路7aの入力側に与える。
【0021】アンテナ選択制御回路7aは、入力する複
合映像信号の例えば垂直帰線期間内であって、少なくと
も垂直同期信号やGCR信号によるゴースト検出に影響
を与えないタイミングで、アンテナ1、2、3、4を順
番に選択するように、RF切替えスイッチ5を切替え、
TVチューナ6で、それぞれ復調した信号で各アンテナ
の受信レベルを求める。
【0022】そして例えば、求めた各アンテナの受信レ
ベルを相互比較することにより、その中でその値が最大
となるアンテナと、現在受信レベル検出期間外(つまり
垂直帰線期間外)で選択されているアンテナの受信レベ
ルとを比較し、最大値検出アンテナの値が大きい場合に
は、相互比較のための受信レベル検出期間外で選択する
受信アンテナが、最大値検出アンテナになるようにRF
切替えスイッチ5を切替える。
【0023】この切替えは、画面の乱れを防止するため
に、例えば垂直帰線期間内の少なくとも垂直同期信号や
GCR信号によるゴースト検出に影響を与えないタイミ
ングで行われ、少なくとも次フィールドでの(垂直帰線
期間内での)受信レベルの相互比較が行われるまでの間
は、この切替えられた状態が保持される。
【0024】アンテナ切替え検出回路9aは、先ずアン
テナ選択制御回路7aが、相互比較のための受信レベル
検出期間外で選択するアンテナを指示(識別)する信号
を入力とし、例えばその指示(識別)するアンテナが、
1フィールド前に指示(識別)されたアンテナと異なる
場合を、検出してアンテナの切替わりを判別し、アンテ
ナ切替わり信号を発生する。
【0025】次に、このアンテナ切替わり信号が、切替
わりを指示した時刻から次に切替わりを指示するまでの
時間をカウンタなどを用いて計数する。この計数動作か
ら得られる計数値Tは、例えばしきい値A、B(A<
B)と比較され、切替わりまでの時間を大(T≧B)、
中(A≧T>B)、小(T<A)の3通りの場合を示す
信号に変換される。
【0026】この変換結果は、アンテナの切替わり直後
は、切替わり時間小を示し、その後切替わりが発生しな
い場合にはカウンタの計数値が増加するので切替わり時
間中を示し、さらに切替わりが発生しないでカウンタの
計数値が増加する場合には切替わり時間大を示す如く、
その値を変化させ、ゴースト除去回路8の制御信号とし
て出力される。
【0027】ゴースト除去回路8は、ゴースト除去フィ
ルタ81と、ゴースト除去制御回路82aから構成され
る。ゴースト除去フィルタ81は、すくなくともTRF
(トランスバーサルフィルタ)から構成され、TVチュ
ーナ6の出力側から入力する複合映像信号から、これに
重畳されたゴーストの除去信号をTRFにて作成し、こ
れを元の複合映像信号に加えてゴーストを除去する。
【0028】ゴースト除去制御回路82aは、ゴースト
除去フィルタ81に入力する複合映像信号と、ゴースト
除去フィルタ81から出力される複合映像信号からゴー
スト除去の基準信号として、水平同期信号、垂直同期信
号、及びGCR信号を取り出し、ノイズ除去処理手段に
てノイズ除去を行う。このノイズ除去処理手段は、同一
チャンネルを受信中はアンテナ切替え検出回路9aから
出力されるアンテナ切替わり信号がアンテナの切替わり
を指示するタイミングで初期化され、次にアンテナの切
替わりが指示されるまでノイズ除去動作が継続される。
【0029】アンテナ切替え検出回路9aから出力され
る制御信号は、切替わり時間小を示す制御信号で水平同
期信号を、切替わり時間中を示する制御信号で垂直同期
信号を、切替わり時間大を示す制御信号でGCR信号
を、それぞれノイズ除去処理手段の出力から選択するよ
うに制御を行う。この制御信号で選択された基準信号
(水平同期信号、垂直同期信号、又はGCR信号)は、
ゴーストの検出、TRFに与えるタップ係数の算出に利
用され、算出したタップ係数でTRFの制御を行いゴー
スト除去制御を行う。
【0030】映像信号処理回路10は、ゴースト除去回
路8から入力する複合映像信号を表示装置11に表示す
るための、例えば映像信号を構成する輝度信号、色差信
号から色信号への変換などの信号処理を行い、表示装置
11にて電界強度の変動が抑圧され、かつゴーストの除
去された映像が表示されて利用者に提供される。
【0031】水平同期信号は、1ライン周期(約63.
5μs)、垂直同期信号は1フィールド周期(約16.
7ms)で伝送され、GCR信号は8フィールド周期で
伝送されて4フィールド間の演算で1つの基準信号が得
られる。この伝送周期の差からノイズ除去に要する時間
は、水平同期信号が処理時間が最も短く、アンテナが短
い周期で頻繁に切替わるような場合のゴースト除去処理
に適用する基準信号として利用可能である。
【0032】これに対して垂直同期信号は、ノイズ除去
処理に要する時間は水平同期信号より長いが、ゴースト
の検出範囲が広いという利点があり、アンテナが切替わ
るまでにある程度時間があるような場合に選択すること
で、ゴースト除去範囲が拡大され画質改善効果を水平同
期信号を用いる場合より向上させることができる。ま
た、GCR信号では、さらにゴーストの検出範囲を広げ
ることが可能であり、アンテナが切替わるまでの時間が
十分にあるような場合に選択することで、さらに画質改
善効果を向上できる。
【0033】本実施例によれば、走行中のようにアンテ
ナが頻繁に切替わり、その周期も短いような場合にも、
ノイズ除去に要する時間が短い水平同期信号を基準とし
て利用できるので、ゴースト除去を行うことが可能にな
る。さらに、アンテナが切替わるまでの時間がある程度
確保される場合には、基準信号を水平同期信号から他の
信号に切替えてゴースト除去を継続することで、画質改
善効果を向上させることが可能になる。
【0034】なお、本実施例では、ゴースト除去の基準
信号として水平同期信号、垂直同期信号、GCR信号を
例に説明を行ったが、ゴースト除去の基準信号として利
用可能なものであれば、これ以外の信号も適用できる。
また、アンテナ切替え検出回路9aから出力される制御
信号を切替わり時間大、切替わり時間中、切替わり時間
小の3値の場合で説明を行ったが、例えば基準信号を水
平同期信号とGCR信号とし、2値で切替えて行うこと
も可能であり、また新たな基準信号を導入して3値以上
の切替え制御を行うことも、アンテナ切替え検出回路9
aに設けるしきい値の数で対応可能である。
【0035】また、本発明はゴースト除去に使用する基
準信号を、受信アンテナの切替え間隔に合わせて最適な
ものに切替えることにあり、これに適用可能なゴースト
除去のアルゴリズムが限定されることはなく、従来から
良く知られているZF(ZeroForcing)法、MSE(Mea
n Square Error )法などの逐次修正法や、除算法など
の一括修正法などが適用可能である。なお、ZF法を適
用する場合には、ゴースト除去制御回路82aがゴース
ト除去フィルタ81の入力側から取り込む信号、および
それに付随する手段は不要となる。また、除算法を用い
る場合には、ゴースト除去制御回路82aがゴースト除
去フィルタ81の出力側から取り込む信号、およびそれ
に付随する手段が不要になる。
【0036】次に、図1におけるアンテナ選択制御回路
7a、ゴースト除去制御回路82a、及びアンテナ切替
え検出回路9aの、詳細について説明する。先ず、図3
は、図1におけるアンテナ選択制御回路7aの詳細を示
すブロック図である。
【0037】図3において、701はTVチューナ6か
ら出力される複合映像信号の入力端子、702は標本化
回路、703はタイミング発生回路、704はシフトレ
ジスタ、705は最大値検出回路、706は受信レベル
検出期間外アンテナ選択回路、707は受信レベル検出
期間でのアンテナ選択回路、708はスイッチ回路、7
09はRF切替えスイッチ5を制御するアンテナ切替え
信号の出力端子、710はアンテナ切替え検出回路に出
力する受信レベル検出期間外のアンテナ選択信号の出力
端子である。
【0038】図3を参照する。TVチューナ6から出力
される複合映像信号は入力端子701から入力し、標本
化回路702の入力側と、タイミング発生回路703の
入力側とに与えられる。タイミング発生回路703は、
入力する複合映像信号の同期信号を得、これに同期した
タイミング信号などを発生させ、少なくともアンテナ選
択回路707、スイッチ回路708には、フィールド周
期の受信レベル検出期間を指示するタイミング信号を供
給する。なお、この受信レベル検出期間が指示されるタ
イミングは、例えば入力する複合映像信号の垂直帰線期
間内で、少なくとも垂直同期信号やGCR信号によるゴ
ースト検出に影響を与えないものである。
【0039】標本化回路702は、タイミング発生回路
703が指示するフィールド周期の受信レベル検出期間
に、TVチューナ6を介して時系列に得られるアンテナ
1、2、3、4からの復調信号を各々標本化して各アン
テナの受信レベルを示す振幅値を得、シフトレジスタ7
04の入力側に出力する。シフトレジスタ704は、入
力するアンテナ1、2、3、4の受信レベルを示す振幅
値を、受信レベル検出期間毎に直並列変換し、出力端子
Q0からQ3に、各アンテナの振幅値が出力されるよう
に動作する。シフトレジスタ704の出力Q0からQ4
は、各々最大値検出回路705の入力側と、受信レベル
検出期間外のアンテナ選択回路706の入力側とに与え
られる。
【0040】最大値検出回路705は、入力する各アン
テナの振幅値を比較し、その中で最も大きい振幅値が得
られたアンテナを検出し、受信レベル検出期間外のアン
テナ選択回路706に、そのアンテナを指示する信号を
出力する。このアンテナ選択回路706は、シフトレジ
スタ704の出力端子Q0からQ3に出力される各アン
テナの振幅値の中から、最大値検出回路705からの信
号が指示するアンテナの振幅値(現時点の最大値)を選
択保持する。
【0041】また、このアンテナ選択回路706では、
それ以前の処理で受信レベル検出期間外に、選択するよ
う指示されたアンテナを指示(識別)する信号が、内部
レジスタに保持されており、この信号で指示されるアン
テナの振幅値を、(旧時点の最大値)として、シフトレ
ジスタ704から入力する各アンテナの振幅値の中から
選択して保持する。
【0042】このようにして選択保持された2つの振幅
値(現時点の最大値と、旧時点の最大値)を比較し、最
大値検出回路705が指示するアンテナの振幅値(現時
点の最大値)が大きい場合には、最大値検出回路705
からの指示信号で内部レジスタを更新する。この内部レ
ジスタに保持される信号は、受信レベル検出期間外のア
ンテナ選択信号として出力端子710と、スイッチ回路
708の一方の入力にも与えられる。
【0043】受信レベル検出期間でのアンテナ選択回路
707は、タイミング発生回路703から出力される受
信レベル検出期間を指示するタイミング信号をトリガと
して動作し、受信レベル検出期間内でアンテナ1、2、
3、4を順次選択する指示信号をスイッチ回路708の
他方の入力側に出力する。スイッチ回路708は、タイ
ミング発生回路703から出力される受信レベル検出期
間を指示するタイミング信号で制御され、受信レベル検
出期間ではアンテナ選択回路707からの信号を、受信
レベル検出期間外ではアンテナ選択回路706からの信
号を、出力端子709に出力する。
【0044】以上のことから、本詳細を述べたアンテナ
選択制御回路7aによれば、受信レベル検出期間で各ア
ンテナの受信レベルを比較することにより、良好な受信
レベルが得られるアンテナの検出と、アンテナ切替えの
ための制御信号の生成が可能になる。
【0045】次に、図4は、図1におけるアンテナ切替
え検出回路9aの詳細を示すブロック図である。図4に
おいて、901は受信レベル検出期間外のアンテナ選択
信号の入力端子、902は切替え検出回路、903はエ
ッジ検出回路、904はカウンタ、905、906はそ
れぞれ比較器、907はエンコーダ、908はゴースト
除去回路8に出力する制御信号の出力端子、909はア
ンテナ切替わり信号の出力端子である。
【0046】図4を参照する。入力端子901から入力
する受信レベル検出期間外のアンテナ選択信号は、切替
え検出回路902に与えられる。切替え検出回路902
は、例えば入力するアンテナ選択信号を1フィールド遅
延させたものと、現フィールドで得られるアンテナ選択
信号との一致、不一致を求めることで、アンテナの切替
わりを検出する。
【0047】エッジ検出回路903は、切替え検出回路
902で検出されたアンテナの切替わりを指示する信号
を入力とし、この信号の状態がアンテナの切替わりを指
示する状態(一致から不一致の状態)に遷移する時刻を
一定のパルス幅の信号で示し、カウンタ904の初期化
端子に出力すると共に、出力端子909からゴースト除
去回路8に出力する。
【0048】カウンタ904は、例えばフィールド周期
のクロックで計数が行われ、初期化端子に入力するパル
ス信号で計数値Tの初期化が行われる。カウンタ904
が計数する計数値Tは、比較器905、906に与えら
れ、比較器905ではしきい値Aと、比較器906では
しきい値B(A<B)と、それぞれ大きさが比較され、
それぞれの比較結果がエンコーダ907に与えられる。
エンコーダ907は、例えば比較器905、906で得
られた計数値Tとしきい値A、Bとの大小関係がT<A
の時に0、A≦T<Bの時に1、B≦Tの時に2という
コードを生成するような組み合わせ論理回路から構成さ
れ、生成したコードは出力端子908からゴースト除去
回路8の制御信号として出力される。
【0049】以上のことから、本詳細を述べたアンテナ
切替え検出回路9aによれば、アンテナの切替わりをパ
ルス信号として取り出すことが可能であり、また、アン
テナが切替わるまでの時間をコード化して取り出すこと
が可能になる。
【0050】次に、図5は、図1におけるゴースト除去
制御回路82aの詳細を示すブロック図である。図5に
おいて、801、812はそれぞれ複合映像信号の入力
端子、802、813はそれぞれGCR信号のノイズ除
去回路、803、814はそれぞれ垂直同期信号のノイ
ズ除去回路、804、815はそれぞれ水平同期信号の
ノイズ除去回路、806、816はそれぞれスイッチ回
路、807、817はそれぞれ波形メモリ、808はタ
ップ係数演算回路、809はタップ係数の出力端子、8
10はアンテナ切替え検出回路9aから出力される制御
信号の入力端子、811はアンテナ切替え検出回路9a
から出力されるアンテナ切替わり信号の入力端子であ
る。
【0051】図5を参照する。図1のゴースト除去フィ
ルタ81に入力する複合映像信号は、入力端子801か
らGCR信号のノイズ除去回路802、垂直同期信号の
ノイズ除去回路803、水平同期信号のノイズ除去回路
804にも与えられる。ゴースト除去フィルタ81から
出力される複合映像信号は、入力端子812からGCR
信号のノイズ除去回路813、垂直同期信号のノイズ除
去回路814、水平同期信号のノイズ除去回路815に
与えられる。
【0052】また、GCR信号のノイズ除去回路80
2、813、垂直同期信号のノイズ除去回路803、8
14、水平同期信号のノイズ除去回路804、815に
は、アンテナ切替え検出回路9aから出力されるアンテ
ナ切替わり信号が入力端子811を介して与えられる。
【0053】GCR信号のノイズ除去回路802、81
3は、それぞれに入力する複合映像信号からGCR信号
を取り出し、例えば伝送シーケンスに応じた演算を行
い、その結果得られるGCR信号のノイズ除去を行う。
ノイズ除去は、例えばGCR信号を記憶する波形メモリ
を遅延素子とする巡回型のディジタルフィルタで実現さ
れ、同一チャンネルを受信中は入力端子811から入力
するアンテナ切替わり信号がアンテナの切替わりを指示
するタイミングで初期化を行い、次にアンテナの切替わ
りが指示されまで継続される。この初期化は、波形メモ
リに蓄えられたGCR信号を、初期化が指示された直後
に得られるGCR信号や、零などの一定値に置き換える
ことで行われる。
【0054】垂直同期信号のノイズ除去回路803、8
14は、それぞれに入力する複合映像信号から垂直同期
信号を取り出し、ノイズ除去を行う。ノイズ除去は、例
えば垂直同期信号を記憶する波形メモリを遅延素子とす
る巡回型のディジタルフィルタで実現され、同一チャン
ネルを受信中は入力端子811から入力するアンテナ切
替わり信号がアンテナの切替わりを指示するタイミング
で初期化を行い、次にアンテナの切替わりが指示されま
で継続される。この初期化は、波形メモリに蓄えられた
垂直同期信号を、初期化が指示された直後に得られる垂
直同期信号や、零などの一定値に置き換えることで行わ
れる。
【0055】水平同期信号のノイズ除去回路804、8
15は、それぞれに入力する複合映像信号から水平同期
信号を取り出し、ノイズ除去を行う。ノイズ除去は、例
えば水平同期信号を記憶する波形メモリを遅延素子とす
る巡回型のディジタルフィルタで実現され、同一チャン
ネルを受信中は入力端子811から入力するアンテナ切
替わり信号がアンテナの切替わりを指示するタイミング
で初期化を行い、次にアンテナの切替わりが指示されま
で継続される。この初期化は、波形メモリに蓄えられた
水平同期信号を、初期化が指示された直後に得られる水
平同期信号や、零などの一定値に置き換えることで行わ
れる。
【0056】GCR信号のノイズ除去回路802、垂直
同期信号のノイズ除去回路803、水平同期信号のノイ
ズ除去回路804、それぞれの出力はスイッチ回路80
6の入力に与えられ、GCR信号のノイズ除去回路81
3、垂直同期信号のノイズ除去回路814、水平同期信
号のノイズ除去回路815、それぞれの出力はスイッチ
回路816の入力に与えられる。
【0057】スイッチ回路806、816それぞれの制
御入力端子には、アンテナ切替え検出回路9aから出力
される制御信号が入力端子810を介して与えられてお
り、この制御信号が切替わり時間小を示す場合、水平同
期信号のノイズ除去回路804、815の出力を、切替
わり時間中を示す場合、垂直同期信号のノイズ除去回路
803、814の出力を、切替わり時間大を示す場合、
GCR信号のノイズ除去回路802、813の出力を選
択し、それぞれの出力から波形メモリ807、817に
ノイズ除去された信号を導くように動作する。
【0058】タップ係数演算回路808は、ハードウェ
アによる数値演算処理回路やマイクロプロセッサによる
ソフトウェア処理などにより実現され、波形メモリ80
7、817に記憶された信号をゴースト除去の基準信号
として、ゴーストの検出、タップ係数の計算を行い、得
られたタップ係数を出力端子809を介してゴースト除
去フィルタを構成するTRFに与える。なお、ゴースト
の検出、タップ係数の計算の際に、波形メモリ807、
817に格納されている波形の種類を知る必要がある場
合には、入力端子810から入力する制御信号をタップ
係数演算回路808に与えてやればよい。
【0059】また、タップ係数演算回路808に搭載す
るゴースト除去アルゴリズムとしてZF法を適用する場
合には、ゴースト除去フィルタ81の入力側から取り込
む信号が不要となるので、GCR信号のノイズ除去回路
802、垂直同期信号のノイズ除去回路803、水平同
期信号のノイズ除去回路804、スイッチ回路806、
波形メモリ807を不要にでき、回路規模の削減が図れ
る。
【0060】ゴースト除去アルゴリズムとして、除算法
を適用する場合には、ゴースト除去制御回路82aがゴ
ースト除去フィルタ81の出力側から取り込む信号が不
要になるので、GCR信号のノイズ除去回路813、垂
直同期信号のノイズ除去回路814、水平同期信号のノ
イズ除去回路815、スイッチ回路816、波形メモリ
817を不要にでき、この場合にも回路規模の削減が図
れる。
【0061】以上のことから、本詳細を述べたゴースト
除去制御回路82aによれば、アンテナ切替え検出回路
9aからの制御により、ゴースト除去の基準となる信号
を切替えながらのゴースト除去動作が可能になる。
【0062】次に本発明の他の実施例を説明する。図2
は、本発明の他の実施例を示すブロック図である。同図
において、1、2、3、4はそれぞれアンテナ、5はR
F切替えスイッチ、6はTVチューナ、7bはアンテナ
選択制御回路、8はゴースト除去回路、81はゴースト
除去回路8を構成するゴースト除去フィルタ、82bは
ゴースト除去回路8を構成するゴースト除去制御回路、
9bはアンテナ切替え検出回路、10は映像信号処理回
路、11は表示装置である。
【0063】図2を参照する。RF切替えスイッチ5の
入力端子には、アンテナ1、2、3、4がそれぞれ受信
したテレビジョン信号が導かれ、アンテナ選択制御回路
7bから出力されるアンテナ選択信号で、その中の一つ
を選択し、出力する。TVチューナ6は、RF切替えス
イッチ5から出力されるテレビジョン信号から少なくと
もベースバンドの複合映像信号を復調し、ゴースト除去
回路8、アンテナ選択制御回路7bの入力側に与える。
【0064】アンテナ選択制御回路7bは、入力する複
合映像信号の例えば垂直帰線期間内であって、少なくと
もGCR信号によるゴースト検出に影響を与えないタイ
ミングで、アンテナ1、2、3、4を順番に選択するよ
うにRF切替えスイッチ5を切替え、TVチューナ6で
復調した信号で各アンテナの受信レベルを求める。そし
て、例えば求めた各アンテナの受信レベルの中でその値
が最大となるアンテナと、現在受信レベル検出期間外で
選択されているアンテナの受信レベルとを比較し、最大
値検出アンテナの値が大きい場合には、受信レベル検出
期間外で選択する受信アンテナが最大値検出アンテナに
なるようにRF切替えスイッチ5を切替える。
【0065】この切替えは、ゴースト除去回路8を構成
するゴースト除去制御回路82bから出力される切替え
停止信号で制御される。切替え停止信号がアンテナの切
替えを禁止しない場合には、例えば垂直帰線期間内の少
なくともGCR信号によるゴースト検出に影響を与えな
いタイミングでアンテナの切替えが行われ、次フィール
ドでの受信レベル比較が行われるまで保持される。ま
た、切替え停止信号がアンテナの切替え禁止を指示する
期間は、受信レベル検出期間外でのアンテナの切替えは
行われなくなる。ただし、受信レベル検出期間での最大
値検出アンテナの判定などの動作は行われ、その判定結
果はアンテナ切替え検出回路9bに常時出力される。
【0066】アンテナ切替え検出回路9bは、先ずアン
テナ選択制御回路7bが受信レベル検出期間外で判定し
た最大値検出アンテナを指示する信号を入力とし、例え
ばその指示するアンテナが1フィールド前に指示された
アンテナと異なる場合を検出して、アンテナの切替わり
を判別し、アンテナ切替わり信号を発生する。
【0067】次に、アンテナの切替わり頻度を検出する
ために、例えばアンテナ切替わり信号が切替わりを指示
しない状態をカウンタなどで計数し、一定時間内で計数
値があらかじめ定められるしきい値を越えた場合に、ア
ンテナの切替わり頻度小を示し、それ以外は切替わり頻
度大を示す制御信号をゴースト除去回路8に出力する。
【0068】ゴースト除去回路8は、ゴースト除去フィ
ルタ81と、ゴースト除去制御回路82bから構成され
る。ゴースト除去フィルタ81は、すくなくともTRF
から構成され、TVチューナ6から入力する複合映像信
号からこれに重畳されたゴーストの除去信号をTRFに
て作成し、これを元の複合映像信号に加えてゴーストを
除去する。
【0069】アンテナ切替え検出回路9bからゴースト
除去制御回路82bに入力する制御信号が、アンテナの
切替わり頻度小を示す場合には、ゴースト除去制御回路
82bは、先ずアンテナ選択制御回路7bに出力する切
替え停止信号にて、アンテナ選択制御回路7bが受信レ
ベル検出期間外でのアンテナ切替えを行わないようにす
る。
【0070】次に、ゴースト除去フィルタ81に入力す
る複合映像信号と、ゴースト除去フィルタ81から出力
される複合映像信号からゴースト除去の基準信号とし
て、例えばGCR信号を取り出し、ゴーストの検出、T
RFに与えるタップ係数の算出を行い、算出したタップ
係数でTRFを制御してゴースト除去を行う。
【0071】また、アンテナ切替え検出回路9bからゴ
ースト除去制御回路82bに入力する制御信号が、アン
テナの切替わり頻度大を示す場合には、ゴースト除去制
御回路82bは、アンテナ選択制御回路7bが受信レベ
ル検出期間外でのアンテナ切替えを行えるように切替え
停止信号の状態を変化させると共に、ゴースト除去フィ
ルタ81を初期化してゴースト除去動作を停止する。
【0072】なお、ゴースト除去制御回路82bが切替
え停止信号にて、アンテナ選択制御回路7bのアンテナ
切替えを禁止する期間、すなわちゴースト除去を行う期
間に使用するアンテナは、例えば切替え停止信号が切替
え禁止を指示する直前のアンテナや、ゴースト除去制御
回路82aでアンテナを指示することなどで決定でき
る。
【0073】映像信号処理回路10は、ゴースト除去回
路8から入力する複合映像信号を表示装置11に表示す
るための、例えば映像信号を構成する輝度信号、色差信
号から色信号への変換などの信号処理を行い、表示装置
11にて電界強度の変動が抑圧され、さらにアンテナの
切替わりが少ない場合にはゴーストの除去された映像が
表示されて利用者に提供される。
【0074】図2にしめす本実施例によれば、走行中の
ようにアンテナが頻繁に切替わるような状況下(フェー
ジングの影響大)においては、ゴースト除去動作を停止
させてゴースト除去の誤動作防止が可能になる。また、
切替わり頻度が小さい場合(フェージングの影響小)に
は、アンテナの切替えを禁止することでゴースト除去動
作を可能にし、これによる画質改善が図れる。
【0075】また、本発明目的は、アンテナの切替わり
頻度に応じてゴースト除去動作を制御することにあるの
で、これに適用可能なゴースト除去のアルゴリズムが限
定されることはなく、従来から良く知られているZF
(Zero Forcing)法、MSE(Mean Square Error )法
などの逐次修正法や、除算法などの一括修正法などが適
用可能である。
【0076】なお、ZF法を適用する場合にはゴースト
除去制御回路82bがゴースト除去フィルタ81の入力
側から取り込む信号、およびそれに付随する手段は不要
となる。また、除算法を用いる場合には、ゴースト除去
制御回路82bがゴースト除去フィルタ81の出力側か
ら取り込む信号、およびそれに付随する手段が不要にな
る。
【0077】次に、図2におけるアンテナ選択制御回路
7b、ゴースト除去制御回路82b、及びアンテナ切替
え検出回路9bの詳細について説明する。先ず、図6
は、図2におけるアンテナ選択制御回路7bの詳細(一
つの具体例)を示すブロック図である。図6において、
711はゴースト除去回路8から出力される切替え停止
信号の入力端子、712はレジスタ、713はスイッチ
回路であり、その他は図3におけるのと同様である。
【0078】図6を参照する。受信レベル検出期間外の
アンテナ選択回路706から出力されるアンテナ選択信
号は、スイッチ回路713の一方の入力側と、レジスタ
712の入力側に与えられる。レジスタ712は、入力
端子711から入力する切替え停止信号が切替え停止を
指示する期間、入力信号を保持しスイッチ回路713の
他方の入力側に与える。スイッチ回路713は、入力端
子711から入力する切替え停止信号で制御され、切替
え停止信号が切替え停止を指示する期間はレジスタ71
2の出力を、切替え停止を指示しない期間はアンテナ選
択回路706から出力されるアンテナ選択信号を、スイ
ッチ回路708の一方の入力側に導くように動作する。
【0079】以上のことから、本詳細を述べたアンテナ
選択制御回路7bによれば、ゴースト除去回路8からの
切替え停止信号が切替え停止を指示する場合には、受信
レベル検出期間外のアンテナ選択信号を、その直前に選
択されていたアンテナの指示信号に固定されるので、受
信レベル検出期間外でアンテナ切替えの停止が可能にな
る。また、切替え停止信号は、アンテナ選択回路70
6、707などの動作には影響しないので、受信レベル
検出期間でのアンテナ選択動作も可能である。
【0080】次に、図7は、図2におけるアンテナ選択
制御回路7bの、他の具体例を示すブロック図である。
図7において、714は受信レベル検出期間外で、使用
する受信アンテナを指示する指示信号の入力端子で、そ
の他は図6におけるのと同様である。
【0081】図7を参照する。受信レベル検出期間外
の、アンテナ選択回路706から出力されるアンテナ選
択信号は、スイッチ回路713の一方の入力側に与えら
れる。スイッチ回路713の他方の入力側には、入力端
子714から入力する指示信号が与えられる。スイッチ
回路713は、入力端子711から入力する切替え停止
信号で制御され、切替え停止信号が切替え停止を指示す
る期間は入力端子714からの指示信号を、切替え停止
を指示しない期間はアンテナ選択回路706から出力さ
れるアンテナ選択信号を、それぞれスイッチ回路708
の一方の入力側に導くように動作する。
【0082】以上のことから、本具体例のアンテナ選択
制御回路7bによれば、ゴースト除去回路8からの切替
え停止信号が切替え停止を指示する場合には、受信レベ
ル検出期間外のアンテナ選択を、入力端子714から入
力する指示信号で定められるアンテナに固定されるの
で、受信レベル検出期間外でアンテナ切替えの停止が可
能になる。また、切替え停止信号は、アンテナ選択回路
706、707などの動作には影響しないので、受信レ
ベル検出期間でのアンテナ選択動作も可能である。
【0083】次に、図8は、図2におけるアンテナ切替
え検出回路9bの詳細(一具体例)を示すブロック図で
ある。図8において、911はNOT回路、912、9
13、914はそれぞれカウンタ、915、916はそ
れぞれOR回路、917はアップダウンカウンタ、91
8はRSフリップフロップである。なおカウンタ91
2、913、914のそれぞれにおいて、Eはイネーブ
ル端子、Rはリセット端子、Cはキャリー(桁上げ)出
力端子、であり、カウントすべきクロックの入力端子は
図示を省略してある。
【0084】図8を参照する。カウンタ912は、切替
え検出回路902から出力されるアンテナの切替わりを
示す信号で、クロックの計数動作が制御され、この信号
がアンテナの切替わりを示さない状態にある場合にクロ
ックの計数を行う。カウンタ914は、NOT回路91
1を介して得られる、切替え検出回路902から出力さ
れるアンテナの切替わりを示す信号で計数動作が制御さ
れ、この信号がアンテナの切替わりを示す状態にある場
合に計数を行う。
【0085】カウンタ912、913、914の計数
は、例えばフィールド周期のクロックで行われ、カウン
タ912、914は計数値がnを越える場合に、キャリ
ー信号をOR回路915に出力し、カウンタ913は計
数値がm(n<m<2n)を越える場合にキャリー信号
をOR回路915に出力する。
【0086】OR回路915の出力は、カウンタ91
2、913、914の初期化端子(リセット端子)Rに
接続され、カウンタ912、913、914のいずれか
からキャリー信号が発せられたときに、カウンタ91
2、913、914全てが初期化される。また、カウン
タ912のキャリー信号は、アップダウンカウンタ91
7の第1の計数制御端子に、カウンタ913、914の
キャリー信号は、OR回路916を介して、アップダウ
ンカウンタ917の第2の計数制御端子に与えられる。
【0087】アップダウンカウンタ917は、カウンタ
912からキャリー信号が発せられた場合に計数値を加
算し、カウンタ913、914のいずれかからキャリー
信号が発せられた場合に計数値を減算するように動作す
る。アップダウンカウンタ917の計数値が2Lを越え
た場合には、キャリー信号をRSフィリップフロップ9
16のセット端子に出力すると共に計数値をLに初期化
する。また、計数値が0以下になった場合には、ボロー
信号をRSフィリップフロップ916のリセット端子に
出力すると共に計数値をLに初期化する。
【0088】RSフリップフロップ918は、例えばア
ップダウンカウンタ917から出力されるキャリー信号
で出力信号を1のレベルにセットし、ボロー信号で0の
レベルにリセットし、出力端子908からゴースト除去
回路8へ出力する。
【0089】切替え検出回路902から出力されるアン
テナの切替わりを示す信号が、切替わりがない状態を頻
繁に示す場合には、カウンタ912が最初にキャリー信
号を出力し、その状態がさらに継続すればアップダウン
カウンタ918からもキャリー信号が出力され、アンテ
ナの切替わり頻度が低い状態を示す信号がRSフリップ
フロップ918の出力に得られることになる。
【0090】また、アンテナの切替わりが頻繁に発生す
る場合には、カウンタ914が、アンテナの切替わりの
有無が交互に発生するような場合には計数の上限値n、
mの関係からカウンタ913からキャリー信号が出力さ
れ、アップダウンカウンタ917の計数値が減算され、
このような状態が継続するとアップダウンカウンタ91
7のボロー信号で、RSフリップフロップ918の出力
がリセットされ、アンテナの切替わり頻度が高い状態を
示す信号がRSフリップフロップ918の出力に得られ
ることになる。
【0091】以上のことから、本例のアンテナ切替え検
出回路9bによれば、アンテナの切替わりを示す信号の
状態をカウンタで累積することで、アンテナの切替わり
の頻度を2値化した制御信号を得ることができる。
【0092】なお、本例ではアップダウンカウンタ91
7の初期値をL、計数の上限値を2Lとし、初期値から
キャリー信号、ボロー信号発生までの距離を等しくして
いる。この場合、発生頻度を2値化するまでの時間が等
しくなるが、応答時間を改善するために初期値を変更し
て、例えばアンテナの切替わり頻度が低い場合の判定時
間を改善すると言ったことも可能である。
【0093】次に図9は、図2におけるアンテナ切替え
検出回路9bの他の具体例を示すブロック図である。図
9において、920はカウンタ、921は比較器で、他
は図8におけるのと同様である。
【0094】図9を参照する。入力端子901から入力
する受信レベル検出期間外のアンテナ選択信号は、切替
え検出回路902に与えられる。切替え検出回路902
は、例えば入力するアンテナ選択信号を1フィールド遅
延させたものと、現フィールドで得られるアンテナ選択
信号との一致、不一致を求めることで、アンテナの切替
わりの有無を検出し、カウンタ920の初期化端子に出
力する。
【0095】カウンタ920は、例えばフィールド周期
のクロックで計数が行われ、初期化端子に入力する信号
がアンテナの切替わりが発生した状態を示す場合に初期
化され、アンテナの切替わりがない状態を示す場合に計
数を行う。カウンタ920が計数する計数値Tは、比較
器921に与えられ、しきい値Cと比較される。この比
較結果は、出力端子908からゴースト除去回路8の制
御信号として出力される。
【0096】本例のアンテナ切替え検出回路9bによれ
ば、アンテナの切替わり頻度が高い場合にはカウンタ9
20は、頻繁に初期化が行われ、計数値Tはあまり大き
な値をとらない。これに対し、切替わり頻度が低い場合
にはカウンタ920は、初期化される周期が長くなり計
数値Tは、しきい値Cを越える値をとることが可能にな
る。このことから、比較器921の出力にアンテナの切
替わり頻度を2値化した制御信号を得ることが可能にな
る。
【0097】次に、図10は、図2におけるゴースト除
去制御回路82bの詳細を示すブロック図である。図1
0において、818はアンテナ選択制御回路7bに出力
する切替え停止信号の出力端子、819はアンテナ選択
制御回路7bがアンテナ切替え検出回路9bに出力する
受信レベル検出期間外のアンテナ選択信号の入力端子、
820は選択アンテナ算出回路、821は受信レベル検
出期間外のアンテナ選択信号出力端子で、その他は図5
におけるのと同様である。
【0098】図10を参照する。図2のゴースト除去フ
ィルタ81に入力する複合映像信号は、入力端子801
を介して波形メモリ807にも与えられ、ゴースト除去
フィルタ81から出力される複合映像信号は、入力端子
812を介して波形メモリ817に与えられる。波形メ
モリ807、817は各々入力する複合映像信号から、
ゴースト除去の基準信号として例えばGCR信号を取り
出し記憶する。
【0099】タップ係数演算回路808は、入力端子8
10から入力する制御信号がアンテナの切替わり頻度小
を示す場合には、まず出力端子818から出力する切替
え停止信号をアンテナの切替え停止の状態にする。次
に、波形メモリ807、817に記憶されたGCR信号
を取込み、ノイズ除去処理、ゴースト検出、タップ係数
の計算を行い、得られたタップ係数を出力端子809を
介してゴースト除去フィルタを構成するTRFに与え
る。
【0100】また、入力端子810から入力する制御信
号がアンテナの切替わり頻度大を示す場合には、出力端
子818から出力する切替え停止信号をアンテナの切替
え停止を解除する状態にし、TRFに与えるタップ係数
を初期化してゴースト除去動作を停止する。
【0101】選択アンテナ算出回路820は、アンテナ
選択制御回路7bがアンテナ切替え検出回路9bに出力
する受信レベル検出期間外のアンテナ選択信号を、入力
端子819を介して取込み、タップ係数演算回路808
がゴースト除去動作を停止している期間、すなわち入力
端子810から入力する制御信号がアンテナの切替わり
頻度大を示す期間で、例えばアンテナ毎の選択回数や時
間などからゴースト除去を行う際に選択するアンテナを
求め、アンテナの切替わり頻度小となる時点で、求めた
アンテナを示す信号を出力端子821に出力し、次に制
御信号が切替わり頻度大を示すまで状態を保持するよう
に動作する。
【0102】なお、タップ係数演算回路808をマイク
ロプロセッサを用いて構成する場合には、ゴースト除去
動作を行わない期間を利用して、選択アンテナ算出回路
820の処理を行わせることも可能であり、この場合は
選択アンテナ算出回路820を構成する回路の簡略化が
図れる。
【0103】本例のゴースト除去制御回路82bによれ
ば、アンテナ切替え検出回路9bから出力される制御信
号によりゴースト除去動作の制御が可能になる。また、
図7のアンテナ選択制御回路7bの具体例のように、ア
ンテナ切替え停止時の受信レベル検出期間外のアンテナ
選択信号を外部から受け取る場合について、その指示信
号の生成も可能である。
【0104】なお、アンテナ選択制御回路7bが外部か
らのアンテナ選択信号を必要としない場合には、選択ア
ンテナ算出回路820を構成する回路、もしくはタップ
係数演算回路808に組み込むソフトウェは不要にな
る。
【0105】また、図7のアンテナ選択制御回路7bの
具体例のように、受信レベル検出期間外でのアンテナ切
替え停止時のアンテナ選択が外部制御可能であって、タ
ップ係数演算回路808をマイクロプロセッサにて構成
し、ゴースト除去制御と選択アンテナ算出処理とを搭載
する場合、各アンテナから得られるGCR信号から例え
ばSN比、DU比などを求め、選択アンテナ算出処理の
パラメータとして利用することも可能になる。
【0106】また、図10において、タップ係数演算回
路808に搭載するゴースト除去アルゴリズムとしてZ
F法を適用する場合には、ゴースト除去フィルタ81の
入力側から取り込む信号が不要となるので、波形メモリ
807が不要にでき、回路規模の削減が図れる。除算法
を適用する場合には、ゴースト除去制御回路82aがゴ
ースト除去フィルタ81の出力側から取り込む信号が不
要になるので、波形メモリ817が不要にでき、回路規
模の削減が図れる。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、ダイバーシチ方式のよ
うな複数のアンテナを逐次切替えながらテレビジョン信
号を受信する受信機においても、アンテナの選択される
時間に応じて、ゴースト除去の基準信号として、複数の
基準信号の中のどれかが利用可能で、例えば伝送周期の
異なる水平同期信号や垂直同期信号、あるいはGCR信
号の中から最適なものを選択できるので、走行中のよう
にアンテナが頻繁に切替わるような状況下においても、
これによるゴースト除去が可能になる。
【0108】また、アンテナの切替わり頻度を検出して
ゴースト除去を制御する場合には、走行中のようにアン
テナが頻繁に切替わるような状況下におけるゴースト除
去の誤動作防止と、切替わり頻度が小さい場合のゴース
ト除去による画質改善が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の他の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図3】図1におけるアンテナ選択制御回路7aの詳細
を示すブロック図である。
【図4】図1におけるアンテナ切替え検出回路9aの詳
細を示すブロック図である。
【図5】図1におけるゴースト除去制御回路82aの詳
細を示すブロック図である。
【図6】図2におけるアンテナ選択制御回路7bの詳細
(一つの具体例)を示すブロック図である。
【図7】図2におけるアンテナ選択制御回路7bの、他
の具体例を示すブロック図である。
【図8】図2におけるアンテナ切替え検出回路9bの詳
細(一具体例)を示すブロック図である。
【図9】図2におけるアンテナ切替え検出回路9bの他
の具体例を示すブロック図である。
【図10】図2におけるゴースト除去制御回路82bの
詳細を示すブロック図である。
【符号の説明】
1〜4…アンテナ、5…RF切り替えスイッチ、6…T
Vチューナ、7a,7b…アンテナ選択制御回路、8…
ゴースト除去回路、81…ゴースト除去フィルタ、82
a,82b…ゴースト除去制御回路、9a,9b…アン
テナ切替え検出回路、10…映像信号処理回路、11…
表示装置
フロントページの続き (72)発明者 野田 勉 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 鈴木 直 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 秋山 守慶 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像メディア研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のアンテナの中から、電界強度の変
    動に応じて、最適のアンテナを選択するよう、アンテナ
    を逐次切替えながらテレビジョン信号を受信する移動体
    被搭載テレビ受信機において、アンテナの切替わり頻度
    を検出し、それに応じて、ゴースト除去の動作方式の切
    替制御を行うことを特徴とする移動体被搭載テレビ受信
    機のためのテレビジョン受信方法。
  2. 【請求項2】 複数のアンテナの中から、電界強度の変
    動に応じて、最適のアンテナを選択するよう、アンテナ
    を逐次切替えながらテレビジョン信号を受信する移動体
    被搭載テレビ受信機において、アンテナの切替わり周期
    の長短に応じて、ゴースト除去動作に用いる基準信号と
    して、GCR信号、垂直同期信号、及び水平同期信号の
    如き、基準信号として採用し得る複数の信号の中から、
    最適の信号を選択して用いることを特徴とする移動体被
    搭載テレビ受信機のためのテレビジョン受信方法。
  3. 【請求項3】 車載用テレビジョン受信機において、 (イ)テレビジョン信号を受信するための指向性や取付
    位置を変えて設置された複数のアンテナからなるアンテ
    ナ群と、 (ロ)前記アンテナ群から得られる複数の受信出力の中
    の1つを選択して出力するRF切替え手段と、 (ハ)前記RF切替え手段の出力から少なくともベース
    バンドの複合映像信号を復調して出力するテレビチュー
    ナと、 (ニ)前記テレビチューナの出力側に得られる前記複合
    映像信号を入力とし、該複合映像信号の帰線期間におい
    て、前記アンテナ群を構成する各アンテナの受信レベル
    を相互比較して良好な受信レベルの得られるアンテナを
    検出すると、相互比較の行われない他の期間について
    は、少なくとも次フィールドで前記の相互比較が行われ
    るに至るまでの間は、その検出したアンテナに切替えて
    良好な受信レベルを保持するよう前記RF切替え手段を
    制御するアンテナ選択制御手段と、 (ホ)前記TVチューナの出力側に得られる前記複合映
    像信号を入力とし、該複合映像信号に重畳されたゴース
    トを除去して出力するゴースト除去手段と、 (ヘ)前記アンテナ選択制御手段において前記アンテナ
    群を構成する各アンテナの受信レベルの比較が行われな
    い期間において、前記アンテナ選択制御手段が、良好な
    受信レベルの得られるアンテナとしてそれへ切替えて保
    持するよう制御したその当該アンテナの識別信号が、該
    アンテナ選択制御手段から出力されるのを受けて入力と
    し、その識別信号の切替わりから、良好な受信レベルの
    得られるアンテナの切替わりを検出可能とすることによ
    り、或るアンテナの切替わりを検出した時刻から次にア
    ンテナの切替わりを検出するまでの時間長を計数し、そ
    の時間長に応じて複数通りの制御信号を作成して出力す
    るアンテナ切替え検出手段と、 (ト)前記アンテナ切替え検出手段から出力される制御
    信号に応じて、前記ゴースト除去手段において、ゴース
    ト除去動作に用いる基準信号を、GCR信号、垂直同期
    信号、及び水平同期信号の如き、複数種類の信号の中の
    何れかへ切替える手段と、 を具備したことを特徴とする車載用テレビジョン受信
    機。
  4. 【請求項4】 車載用テレビジョン受信機において、 (イ)テレビジョン信号を受信するための指向性や取付
    位置を変えて設置された複数のアンテナからなるアンテ
    ナ群と、 (ロ)前記アンテナ群から得られる複数の受信出力の中
    の1つを選択して出力するRF切替え手段と、 (ハ)前記RF切替え手段の出力から少なくともベース
    バンドの複合映像信号を復調して出力するテレビチュー
    ナと、 (ニ)前記テレビチューナの出力側に得られる前記複合
    映像信号を入力とし、該複合映像信号の帰線期間におい
    て、前記アンテナ群を構成する各アンテナの受信レベル
    を相互比較して良好な受信レベルの得られるアンテナを
    検出すると、相互比較の行われない他の期間について
    は、少なくとも次フィールドで前記の相互比較が行われ
    るに至るまでの間は、その検出したアンテナに切替えて
    良好な受信レベルを保持するよう前記RF切替え手段を
    制御するアンテナ選択制御手段と、 (ホ)前記TVチューナの出力側に得られる前記複合映
    像信号を入力とし、該複合映像信号に重畳されたゴース
    トを除去して出力することのできるゴースト除去手段
    と、 (ヘ)前記アンテナ選択制御手段において、前記アンテ
    ナ群を構成する各アンテナの受信レベルの比較が行われ
    ない期間において、前記アンテナ選択制御手段が、良好
    な受信レベルの得られるアンテナとしてそれへ切替えて
    保持するよう制御したその当該アンテナの識別信号が、
    該アンテナ選択制御手段から出力されるのを受けて入力
    とし、その識別信号の切替わりから、良好な受信レベル
    の得られるアンテナの切替わりの頻度を検出し、該頻度
    が高いか低いかに応じて、高い、低いの2値の制御信号
    を作成して出力するアンテナ切替え検出手段と、 (ト)前記アンテナ切替え検出手段から出力される制御
    信号が低いという2値信号であるとき、前記アンテナ選
    択制御手段において、前記アンテナ群を構成する各アン
    テナの受信レベルを相互比較して良好な受信レベルの得
    られるアンテナを検出するための、前記相互比較が行わ
    れない期間において、前記相互比較の結果、良好な受信
    レベルの得られるアンテナが検出された場合に行われる
    該アンテナへの切替わり動作を、以後停止させると共
    に、前記ゴースト除去手段において、それまで行われて
    いなかったゴースト除去動作を開始させる手段と、 を具備したことを特徴とする車載用テレビジョン受信
    機。
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