JPH07176946A - マイクロ波集積回路付きアンテナ装置 - Google Patents

マイクロ波集積回路付きアンテナ装置

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JPH07176946A
JPH07176946A JP5321936A JP32193693A JPH07176946A JP H07176946 A JPH07176946 A JP H07176946A JP 5321936 A JP5321936 A JP 5321936A JP 32193693 A JP32193693 A JP 32193693A JP H07176946 A JPH07176946 A JP H07176946A
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antenna
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microwave
conductor
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Kazunori Takeuchi
和則 竹内
Seiichi Baba
清一 馬場
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ATR Optical and Radio Communications Research Laboratories
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロ波集積回路とアンテナとを同一のプ
レーナプロセスで容易に製造することができるマイクロ
波集積回路付きアンテナ装置を提供する。 【構成】 半導体基板上に所定のプレーナプロセスで形
成されたマイクロ波集積回路と、上記マイクロ波集積回
路上に形成され放射導体と誘電体層とを有するマイクロ
ストリップアンテナとを備えたマイクロ波集積回路付き
アンテナ装置であって、上記誘電体層をポリイミド樹脂
又はポリアミド樹脂を用いてかつ上記マイクロ波集積回
路と同一のプレーナプロセスで形成した。 【効果】 十分なアンテナの帯域を有するアンテナ装置
の全てを同一のプレーナプロセスで実行することがで
き、これによって、製造方法が従来例に比較して極めて
簡単になるとともに、製造コストを大幅に軽減すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイクロ波帯、準ミリ
波帯、及びミリ波帯で用いられるアンテナ装置であっ
て、マイクロ波モノリシック集積回路(以下、MMIC
という。)などのマイクロ波集積回路を備えたマイクロ
波集積回路付きアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6の(a)は、ディ・エム・ポザー
(D.M.Pozer),“マイクロストリップ線路に開口で結
合されたマイクロストリップアンテナ(MICROSTRIP ANT
ENNA APERTURE-COUPLED TO A MICROSTRIPLINE)”,E
LECTRONICS LETTERS,1985年1
月17日,Vol.21,No.2,(以下、第1の参
考文献という。)の第1図において提案された第1の従
来例のスロット結合型マイクロストリップアンテナの図
であって(b)のI−I’線についての縦断面図であ
り、図6の(b)は(a)のマイクロストリップアンテ
ナの平面図である。
【0003】図6において、放射導体54が形成された
第1の誘電体基板(第1の参考文献では、アンテナ基板
という。)53の裏面に接地導体板52を介して第2の
誘電体基板(第1の参考文献では、給電基板という。)
50が載置される。当該スロット結合型マイクロストリ
ップアンテナの送信時においては、送信機から給電用マ
イクロストリップ線路51に出力された送信マイクロ波
信号の電磁波は、接地導体板52に設けられたスロット
52sを介して放射導体54を励振し、当該電磁波は放
射導体54から図6の(a)の左手方向に向けて空間に
向けて放射される。受信時の動作はその逆である。
【0004】上記第1の従来例における給電用マイクロ
ストリップ線路51に代えて、ストリップ線路、スロッ
ト線路、コプレーナ線路のどれを用いても性能に大きな
差は生じないことは、アール・エヌ・サイモンズ(R.N.
SIMONS)ほか,“有限長の接地板/基板を備えパッチア
ンテナに結合されたコプレーナ線路(COPLANER WAVEGUI
DE APERTURE COUPLED PATCH ANTENNAS WITH GROUND PLA
NE/SUBSTRATE OF FINITE EXTENT)”,ELECTRO
NICS LETTERS,1992年1月,Vol.
28,No.1において開示されている。
【0005】図7は、ディ・エム・ポザー(D.M.Poze
r)ほか,“モノリシックフェーズドアレイアンテナの
ための構造の比較(Comparison of Architectures for
Monolithic Phased Array Antennas)”,Microw
ave Journal,1986年5月号の第10図
において開示された、第2の従来例のアクティブ化スロ
ット結合マイクロストリップアンテナの縦断面図であ
る。
【0006】図7に示すように、低誘電率材料を用いた
アンテナ用誘電体基板62と給電用GaAs半導体基板
60とを接地導体板64を介して貼り合わせ、誘電体基
板62上に形成された各放射導体63の直下のGaAs
半導体基板60の反対側表面に半導体プロセスでMMI
C61が形成される。これによって、放射素子63であ
る各アンテナ素子の背面にMMIC61なる能動素子を
配してアクティブ化されたスロット結合マイクロストリ
ップアンテナが形成されている。当該マイクロストリッ
プアンテナにおいては、MMIC61内の給電用マイク
ロストリップライン(図示せず。)が接地導体板64に
形成されたスロット64sを介して、高い放射効率を得
るため低誘電率の誘電体基板62上に設けられた放射導
体63と電磁結合されており、これによって、送信電磁
波はMMIC61内の給電用マイクロストリップライン
からスロット64sを介して放射導体63を励振し、当
該送信電磁波は放射導体63から図7の上方向に放射さ
れる。
【0007】さらに、飯田明夫ほか,“40GHz帯ア
ンテナ一体化MMIC受信コンバータ”,1992年電
子情報通信学会秋季大会,C−50,2−388におい
て、周波数変換回路を含むMMICが形成されたGaA
s半導体基板と、背面にマイクロストリップアンテナが
形成された石英基板とを、結合スロットが形成された接
地導体を介して貼り付ける構造のスロット結合マイクロ
ストリップアンテナ(以下、第3の従来例という。)を
作成したことが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記第2の従来例のス
ロット結合マイクロストリップアンテナにおいて、MM
IC61を給電用誘電体基板60に形成することによ
り、給電損失のごく少ないインテグレーテッド(統合
型)アンテナを実現することができる。しかしながら、
その製造プロセスにおいては、MMIC61の給電用半
導体基板60と、アンテナ用誘電体基板62とを貼り合
わせるという工程が必要である。すなわち、一般には、
マイクロストリップアンテナのアンテナ用誘電体基板6
2に用いられているPTFE樹脂(エポキシ樹脂)等の
誘電体材料ではMMICの形成と同一のプロセスでは加
工処理できないため、一旦作成の終了したMMIC61
の給電用半導体基板60を製作ラインから外した後、P
TFE樹脂にてなるアンテナ用誘電体基板62との貼付
けを行なわなくてはならなかった。また、PTFE樹脂
にてなる誘電体基板62と、MMIC61の給電用半導
体基板60との貼り付けは容易でなくかつ温度に対して
の応力が異なるため温度変化によりMMIC61の給電
用半導体基板60を破損する可能性が高く、実現したと
しても実用化することは極めて乏しい。
【0009】さらに、上記第3の従来例のマイクロスト
リップアンテナにおいては、MMICを形成するGaA
s半導体基板のプロセスと、背面にマイクロストリップ
アンテナを形成する石英基板のプロセスとは、同一プロ
セスでは作成できない。さらに、この構成では、当該ア
ンテナ装置の両面がマイクロストリップアンテナとMM
ICで占有されるために、MMICを通常の手法である
ダイボンディングなどで筐体等に固定することが難しい
という問題点があった。
【0010】さらに、上記第3の従来例において、広帯
域で優れた偏波特性を得られる2点又は4点給電円偏波
励振を行なおうとする場合、アンテナと最終段の増幅器
の間に必要な電力分配及び位相調整回路をMMICの回
路パターンが形成されている面に置くことになるが、こ
れはMMIC上の回路パターンの面積を消費することに
なりMMICの機能を低下させることにつながる。
【0011】本発明の目的は以上の問題点を解決し、マ
イクロ波集積回路とアンテナとを同一のプレーナプロセ
スで容易に製造することができるマイクロ波集積回路付
きアンテナ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載のマイクロ波集積回路付きアンテナ装置は、半導体基
板上に所定のプレーナプロセスで形成されたマイクロ波
集積回路と、上記マイクロ波集積回路上に形成され放射
導体と誘電体層とを有するマイクロストリップアンテナ
とを備えたマイクロ波集積回路付きアンテナ装置であっ
て、上記誘電体層をポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂
を用いてかつ上記マイクロ波集積回路と同一のプレーナ
プロセスで形成したことを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載のマイクロ波集積回路
付きアンテナ装置は、請求項1記載のマイクロ波集積回
路付きアンテナ装置において、上記誘電体層に給電用ス
ルーホールを形成したことを特徴とする。
【0014】さらに、請求項3記載のマイクロ波集積回
路付きアンテナ装置は、請求項1又は2記載のマイクロ
波集積回路付きアンテナ装置において、上記誘電体層は
複数の誘電体層にてなり、上記複数の誘電体層の少なく
とも隣接する2つの誘電体層間に、接地導体を形成した
ことを特徴とする。
【0015】また、請求項4記載のマイクロ波集積回路
付きアンテナ装置は、請求項3記載のマイクロ波集積回
路付きアンテナ装置において、上記接地導体に、給電用
スロットを形成したことを特徴とする。
【0016】さらに、請求項5記載のマイクロ波集積回
路付きアンテナ装置は、請求項1又は2記載のマイクロ
波集積回路付きアンテナ装置において、上記誘電体層は
複数の誘電体層にてなり、上記複数の誘電体層の少なく
とも隣接する2つの誘電体層間に、上記マイクロストリ
ップアンテナに給電するための給電線路を形成したこと
を特徴とする。
【0017】またさらに、請求項6記載のマイクロ波集
積回路付きアンテナ装置は、請求項5記載のマイクロ波
集積回路付きアンテナ装置において、上記給電線路は、
2つの出力端子を有する分配器と、上記分配器の2つの
出力端子に接続され互いに90度の位相差を有するマイ
クロ波信号を発生するように遅延する2つの遅延線路と
を備え、送信すべきマイクロ波信号を上記2つの遅延線
路からそれぞれ上記マイクロストリップアンテナを互い
に90度の角度の2つの給電点に給電して円偏波を発生
させることを特徴とする。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明に係る実施例に
ついて説明する。 <第1の実施例>図1は本発明に係る第1の実施例であ
るMMIC付きアンテナ装置を示す図であり、当該アン
テナ装置は、GaAs半導体基板20上にMMICのマ
イクロ波回路を備えるとともに、マイクロ波回路層23
上に、誘電体層23と円形パッチ放射導体30とを有す
るプローブ給電型マイクロストリップアンテナを備え、
誘電体層23をMMICと同一のプレーナプロセスでか
つポリイミド樹脂で形成したことを特徴としている。
【0019】図1において、GaAs半導体基板又は半
導体層20を形成した後、当該半導体基板20上及び当
該基板20内にMMICのためのマイクロ波回路パター
ン40が形成されるとともに、半導体基板20上に、当
該マイクロ波回路パターン40内に含まれる送信機及び
受信機に接続される送受信分離用アイソレータ(図示せ
ず。)に接続される給電用マイクロストリップ導体42
とそれに接続された給電用パッド41とが形成される。
これらマイクロ波回路パターン40と給電用パッド41
と給電用マイクロストリップ導体42とによりMMIC
のためのマイクロ波回路層22を構成する。
【0020】次いで、当該マイクロ波回路層22上に、
低誘電率と低欠陥密度と低応力とを有し低温形成が可能
であるという特徴を有するポリイミド樹脂にてなる厚さ
100μmの誘電体層23が積層形成される。ここで
は、ポリイミド樹脂のプレポリマー溶液を用いて、上記
マイクロ波回路層22上にスピナーを用いた回転塗布法
により塗布する。その後、熱処理を実行する。すなわ
ち、例えば、プリベークとして温度150°Cで15分
間実行し、さらに、ポストベークとして温度185°C
で10乃至30分間実行し、塗布膜を硬化させてイミド
化させる。次いで、所定のエッチング法により、給電用
パッド41上の誘電体層23に当該層23を厚さ方向に
貫通する給電用スルーホール23hが形成された後、当
該給電用スルーホール23hの内周に、給電用パッド4
1に電気的に接続されるスルーホール導体23hcが形
成される。さらに、当該誘電体層23上に、上記給電用
スルーホール23hが円形パッチ放射導体30内であっ
てその中心より少し径方向にずれた給電点の位置に位置
するように円形パッチ放射導体30が形成され、ここ
で、上記スルーホール導体23hcは円形パッチ放射導
体30に電気的に接続され、従って、給電用パッド41
はスルーホール導体23hcを介して円形パッチ放射導
体30の給電点に電気的に接続される。すなわち、スル
ーホール23hは円形パッチ放射導体30の給電点の直
下に位置する。最後に、半導体基板20の裏面に厚さ約
18μmの接地導体21がメッキ法により形成された
後、アンテナ装置全体は、上記接地導体21が基板20
の上面に接触するように誘電体又は金属にてなる基板2
0上に載置される。これによって、第1の実施例のMM
IC付きアンテナ装置を形成することができる。
【0021】以上のように構成されたアンテナ装置にお
いて、マイクロ波回路パターン40内に含まれる送信機
及び受信機に接続される送受信分離用アイソレータか
ら、例えば送信マイクロ波信号が、給電用マイクロスト
リップ導体42を介して給電用パッド41に給電され、
このとき、当該給電用パッド41から当該送信マイクロ
波信号の電磁波が給電用スルーホール23hを介して円
形パッチ放射導体30を励振し、当該電磁波が放射導体
30から空間に向かって図1の上方向に放射される。一
方、受信の場合の動作はその逆である。
【0022】上記誘電体層23の厚膜化において、剥離
やクラック等の発生、特に半導体基板20の反りを抑制
するには、温度変化に対してより低い応力を有すること
が望ましい。ポリイミド樹脂やポリアミド樹脂の膜応力
はその種類によって異なるが、1.5×108乃至7.
5×107dyn/cm2程度と比較的膜応力が低い。従
来の半導体基板においては、絶縁膜としてSiO2膜,
Si34膜が用いられているが、これらの膜応力は2.
0×1010dyn/cm2程度であって0.3μmの膜
形成が容易に形成することができることが公知である。
従って、ポリイミド樹脂やポリアミド樹脂にてなる誘電
体層の場合、従来の半導体装置のプレーナプロセスで
は、40μm程度までの厚さで積層化することができ
る。また、ポリイミド樹脂やポリアミド樹脂にてなる誘
電体層の場合に、当該誘電体層はプロセスの種類により
大きく特性が変化するので、形成プロセスの条件を最適
化することにより、当該誘電体層を100μm程度まで
の厚さで積層化することができる。
【0023】さらに、誘電体層23の形成時の膜厚の均
一性について説明する。上述の製造方法において、プレ
ーナプロセスを用いるので、膜厚の均一化は重要であ
る。本発明者は、実験により、ポリイミド樹脂の誘電体
層23を厚さ10μmまでで0.1μm(1%)以下の
バラツキしか生じないことを確認している。これを、例
えば10回繰り返して、100μmの厚さの誘電体層を
形成してもバラツキは1μm程度であり、上部層形成を
考慮しても問題が生じることは無いと考えられる。
【0024】次いで、第1の実施例で用いた円形パッチ
マイクロストリップアンテナに必要な誘電体基板23の
厚さと使用帯域幅の関係について説明する。以下、ポリ
イミド樹脂を誘電体材料として用いる場合に、厚さ10
0μmの誘電体層23が周波数30GHzでどれだけの
帯域幅を得られるかについて計算を行い、計算式ととも
に示す。基本モードで励振する円形パッチの半径rを決
定する式として、誘電体層の比誘電率εrが与えられた
場合に粗い近似として次の数1を用いることができる。
【数1】r=λ/(4√(εr)) ここで、λは波長を表わす。この数1の誘電体層の比誘
電率をポリイミド樹脂のそれであるεr=3.7を用い
て、放射導体30の面積sを計算すると、次式のように
なる。
【数2】s=πr=π{10/(4√(3.7)}
=5.30[mm] ここで、誘電体層23の厚さtは0.100mmである
と仮定しているので、パラメータ√(s)/tの値は次
式のようになる。
【数3】 √(s)/t=√(5.30)/(0.100)=23
【0025】図5に示した設計チャートを用いるとアン
テナの無負荷Q(Q)は誘電体層の比誘電率εr=
3.7であるので高々68となる。ここで、「比帯域」
を一般に、電子情報通信学会でよく用いられる入力定在
波比2以下の周波数帯域幅とアンテナ共振周波数との比
として定義する。パッチアンテナの無負荷Q(Q)と
比帯域Brとの間の関係式は以下のようになる。
【数4】QBr=√{(βρ−1)(1−β/ρ)} ここで、βはパッチ励振の基本モードの等価回路におけ
る結合係数であり、ρは入力電圧定在波比である。この
結合係数βはρの関数で次の数5のように表わすことが
できる。
【数5】β=β=(ρ+1)/(2ρ)
【0026】ここで、数5を数4に代入することによ
り、数4は次の数6のように入力電圧定在波比のみの関
数で表される。
【数6】QBr=(ρ−1)/(2ρ) ここで、入力電圧定在波比を2とし、アンテナの無負荷
Q(Q)を68と設定することにより、アンテナ比帯
域Brは次の数7のように得られる。
【数7】Br=0.75/68=0.011
【0027】従って、例えば中心周波数30GHzのと
きの帯域幅は約330MHzとなる。この帯域幅は音声
伝送のみならず、データ通信にも十分な帯域幅と考えら
れる。すなわち、本実施例における誘電体層の製造方法
を用いることによって、従来に比較して極めて厚い例え
ば100μmの厚さの誘電体層23を形成することがで
き、これによって、上述のように十分な帯域幅を有する
アンテナ装置を形成することができる。
【0028】以上説明したように第1の実施例のアンテ
ナ装置によれば、MMICとの応力の問題が無く、また
同一のプレーナプロセスでMMIC上に形成できる誘電
体層材料としてポリイミド樹脂を選定することにより、
安価で安定した性能を有するインテグレーテッドアンテ
ナであるMMIC付きアンテナ装置が得られる。MMI
Cの回路面を被うようにポリイミド樹脂の誘電体層23
を積層させ、これをアンテナ基板とすることにより比誘
電率が3.7と良好な比帯域とを得ることができるパッ
チアンテナを作成できる。また、MMICを作製した面
と同一面にアンテナを設けるのでMMICの背面は完全
に金属等で遮蔽されても問題がなく、筐体に固定するた
めのダイボンディングに使用できる。プロセス工程上で
ポリイミド樹脂の誘電体層23にスルーホール加工を施
すことができるので、プローブ給電が可能である。
【0029】本実施例において、MMICのプレーナプ
ロセスと、誘電体層23と放射導体30とを含むアンテ
ナ部のプレーナプロセスとは同一のプレーナプロセスで
実行される。すなわち、半導体製造装置内の1つの室内
で、MMICの製造とアンテナ部の製造とを行うことが
できる。すなわち、当該アンテナ装置のすべてを同一の
プレーナプロセスで実行することができる。これによっ
て、製造方法が従来例に比較して極めて簡単になるとと
もに、製造コストを大幅に軽減することができる。
【0030】従来は、上述のように、このような誘電体
層をマイクロ波通信用パッチアンテナのアンテナ基板に
有効なほど厚く積層させることが不可能であった。発明
者は通信に用いるのに十分な帯域幅を実現できる厚さで
ある約100ミクロン以上誘電体層を積層形成できるこ
とを示し、実現可能であることを明らかにした。
【0031】さらに、例えば、ポリイミド樹脂にてなる
誘電体層23と給電回路用金属パターン層は複数層にわ
たって積み重ねられるので、スルーホールと組み合わせ
て、アンテナの周波数共用や分離給電を行なうようにし
てもよい。また、例えば、本実施例の製造方法を用いて
アンテナとマイクロ波回路パターンとの間にさらにマイ
クロ波回路を積層して挿入できるので、円偏波に必要な
電力分配器や位相調整器をMMICのパターン面に置く
必要が無くなる。このためMMICの機能を削ることな
く円偏波を発生できる(一例として、後述の第4の実施
例参照)。
【0032】以上の第1の実施例において、アンテナ部
とMMICとを電磁的に遮蔽するために、マイクロ波回
路層22と誘電体層23との間に、スルーホール23h
の部分を除いて接地導体を形成してもよい。これによっ
て、両者の相互結合から発生する混変調等の好ましくな
い現象を抑えることができる。
【0033】<第2の実施例>図2は本発明に係る第2
の実施例であるMMIC付きアンテナ装置を示す図であ
り、第1の実施例と比較して、円形パッチマイクロスト
リップアンテナへの給電方法として、給電用マイクロス
トリップ導体43の先端が誘電体層23を介して放射導
体30に電磁的に結合された電磁結合型を用いたことを
特徴としている。第2の実施例が、第1の実施例と比較
して異なるのは以下の点である。
【0034】(1)誘電体層23にスルーホール23h
が形成されない。 (2)半導体基板20上に、マイクロ波回路パターン4
0内に含まれる送信機及び受信機に接続される送受信分
離用アイソレータ(図示せず。)に接続される給電用マ
イクロストリップ導体43が形成される。これらマイク
ロ波回路パターン40と給電用マイクロストリップ導体
42とによりマイクロ波回路層24を構成する。
【0035】以上のように構成されたアンテナ装置にお
いては、給電用マイクロストリップ導体43の先端が誘
電体層23を介して放射導体30に電磁的に結合され
る。従って、マイクロ波回路パターン40内に含まれる
送信機及び受信機に接続される送受信分離用アイソレー
タ(図示せず。)から、例えば送信マイクロ波信号が、
給電用マイクロストリップ導体43を介してその導体4
3の先端に給電され、このとき、当該先端から当該送信
マイクロ波信号の電磁波が誘電体層23を介して円形パ
ッチ放射導体30を励振し、当該電磁波が放射導体30
から空間に向かって図2の上方向に放射される。一方、
受信の場合の動作はその逆である。
【0036】第2の実施例のアンテナ装置は、スルーホ
ール23hを形成しないことを除いて、第1の実施例の
効果を有する。
【0037】<第3の実施例>図3は本発明に係る第3
の実施例であるMMIC付きアンテナ装置を示す図であ
り、第1の実施例と比較して、円形パッチマイクロスト
リップアンテナへの給電方法として、給電用マイクロス
トリップ導体43の先端が接地導体26に形成された矩
形スロット26sを介して放射導体30に電磁的に結合
されたスロット結合型を用いたことを特徴としている。
第3の実施例が、第1の実施例と比較して異なるのは以
下の点である。
【0038】(1)誘電体層23にスルーホール23h
が形成されない。 (2)誘電体層23が2つの誘電体層23a,23bに
分離して積層され、その間に矩形スロット26sが形成
された接地導体26が形成される。ここで、矩形スロッ
ト26sはその長手方向が後述の給電用マイクロストリ
ップ導体44の長手方向と直交するように形成される。 (3)半導体基板20上に、マイクロ波回路パターン4
0内に含まれる送信機及び受信機に接続される送受信分
離用アイソレータ(図示せず。)に接続される給電用マ
イクロストリップ導体44が形成される。これらマイク
ロ波回路パターン40と給電用マイクロストリップ導体
44とによりマイクロ波回路層25を構成する。
【0039】誘電体基板20上のマイクロ波回路層25
の形成後の製造方法について以下に説明する。マイクロ
波回路層25上に、ポリイミド樹脂にてなる厚さ50μ
mの誘電体層23aが積層形成される。ここでは、ポリ
イミド樹脂のプレポリマー溶液を用いて、上記マイクロ
波回路層25上にスピナーを用いた回転塗布法により塗
布する。その後、熱処理を実行する。すなわち、例え
ば、プリベークとして温度150°Cで15分間実行
し、さらに、ポストベークとして温度185°Cで10
乃至30分間実行し、塗布膜を硬化させてイミド化させ
る。次いで、誘電体層23a上に接地導体26が形成さ
れた後、所定のエッチング法により接地導体26に、給
電用マイクロストリップ導体44の長手方向に対して直
交する長手方向を有する矩形スロット26sが形成され
る。さらに、接地導体26上に、誘電体層23aの製造
方法と同様に、ポリイミド樹脂にてなる厚さ50μmの
誘電体層23bが形成される。次いで、当該誘電体層2
3b上に、上記矩形スロット26sの長手方向の中心が
円形パッチ放射導体30の中心に位置するように円形パ
ッチ放射導体30が形成される。これによって、第3の
実施例のMMIC付きアンテナ装置を形成することがで
きる。
【0040】以上のように構成されたアンテナ装置にお
いては、給電用マイクロストリップ導体44の先端が矩
形スロット26sを介して放射導体30に電磁的に結合
される。従って、マイクロ波回路パターン40内に含ま
れる送信機及び受信機に接続される送受信分離用アイソ
レータ(図示せず。)から、例えば送信マイクロ波信号
が、給電用マイクロストリップ導体44を介してその導
体44の先端に給電され、このとき、当該先端から当該
送信マイクロ波信号の電磁波が矩形スロット26sを介
して円形パッチ放射導体30を励振し、当該電磁波が放
射導体30から空間に向かって図3の上方向に放射され
る。一方、受信の場合の動作はその逆である。
【0041】第3の実施例のアンテナ装置は、スルーホ
ール23hを形成しないことを除いて、第1の実施例の
効果を有する。また、第3の実施例のアンテナ装置にお
いては、接地導体26を形成しているので、アンテナ部
とMMICとを電磁的に遮蔽することができる。
【0042】<第4の実施例>図4は本発明に係る第3
の実施例であるMMIC付きアンテナ装置を示す図であ
り、第1の実施例と比較して、円偏波アンテナ装置とし
たことである。第4の実施例が、第1の実施例と比較し
て異なるのは以下の点である。
【0043】(1)誘電体層23が3つの誘電体層23
aa,23ab,23bに分離積層される。ここで、誘
電体層23aaと誘電体層23abとの間に接地導体2
8が形成され、誘電体層23abと誘電体層23bとの
間に給電線路層27が形成される。給電線路層27は、
給電用マイクロストリップ導体46,47と給電用パッ
ド46e,47eとから構成される。 (2)円偏波アンテナ装置を構成するために円形パッチ
放射導体30の中心を中心として互いに90度の角度の
位置にありかつ当該中心から径方向にずれた2つの給電
点の位置の直下の誘電体層23bにスルーホール23h
a,23hbが形成される。 (3)半導体基板20上に、マイクロ波回路パターン4
0内に含まれる送信機及び受信機に接続される送受信分
離用アイソレータ(図示せず。)に接続される給電用マ
イクロストリップ導体45が形成される。これらマイク
ロ波回路パターン40と給電用マイクロストリップ導体
45とによりマイクロ波回路層29を構成する。
【0044】誘電体基板20上のマイクロ波回路層26
の形成後の製造方法について以下に説明する。マイクロ
波回路層29上に、第1の実施例の誘電体層23の製造
方法と同様に、ポリイミド樹脂にてなる厚さ20μmの
誘電体層23aaが積層形成される。次いで、誘電体層
23aa上に接地導体28が形成された後、スルーホー
ル23ahとその近傍付近についてスルーホール23a
hを厚さ方向に貫通するホール28hが形成される。さ
らに、接地導体28上に、上記製造方法と同様に、ポリ
イミド樹脂にてなる厚さ20μmの誘電体層23abが
積層形成される。次いで、給電用マイクロストリップ導
体45の先端の直上部に、誘電体層23aa,23ab
の厚さ方向に貫通するスルーホール23ahが形成され
た後、スルーホール23ah内の内周に、給電用マイク
ロストリップ導体45の先端と、給電用マイクロストリ
ップ導体46,47の各一端とを電気的に接続するスル
ーホール導体48が形成される。
【0045】さらに、誘電体層23ab上に、給電線路
層27が形成される。当該給電線路層27においては、
スルーホール導体48は、給電用マイクロストリップ導
体46を介して給電用パッド46eに接続されるととも
に、給電用マイクロストリップ導体47を介して給電用
パッド47eに接続される。ここで、マイクロストリッ
プ導体46と接地導体28とによって第1のマイクロス
トリップ線路を構成する一方、マイクロストリップ導体
47と接地導体28とによって第2のマイクロストリッ
プ線路を構成する。ここで、2つのマイクロストリップ
線路の線路長差は、2つの線路を伝送する各信号の位相
差が90度となるような遅延線路が構成される。
【0046】次いで、給電回路層27上に、上記製造方
法と同様に、ポリイミド樹脂にてなる厚さ100μmの
誘電体層23bが積層形成された後、円形パッチ放射導
体30内の上記2つの給電点の直下の誘電体層23bに
それぞれ、スルーホール23ha,23hbが形成さ
れ、それらの内周にそれぞれ、上記給電用パッド46
e,47eに接続されたスルーホール導体23hac,
23hbcが形成される。さらに、当該誘電体層23b
上に円形パッチ放射導体30が形成される。これによっ
て、第4の実施例のMMIC付きアンテナ装置を形成す
ることができる。
【0047】以上のように構成されたアンテナ装置にお
いては、給電用マイクロストリップ導体45の先端はス
ルーホール導体48を介して給電用マイクロストリップ
導体46,47に接続される。ここで、スルーホール導
体48から各マイクロストリップ導体46,47への分
岐接続は、同相分配器を構成している。マイクロストリ
ップ導体46の先端の給電用パッド46eはスルーホー
ル23ha内のスルーホール導体23hacを介して放
射導体30の第1の給電点に電気的に接続される一方、
マイクロストリップ導体47の先端の給電用パッド47
eはスルーホール23hb内のスルーホール導体23h
bcを介して放射導体30の第2の給電点に電気的に接
続される。従って、マイクロ波回路パターン40内に含
まれる送信機及び受信機に接続される送受信分離用アイ
ソレータ(図示せず。)から、例えば送信マイクロ波信
号が、給電用マイクロストリップ導体45を介して、さ
らには給電用マイクロストリップ導体46を介して給電
用パッド46eに給電される一方、給電用マイクロスト
リップ導体47を介して給電用パッド47eに給電され
る。このとき、給電用パッド46eから当該送信マイク
ロ波信号の電磁波がスルーホール導体23hacを介し
て円形パッチ放射導体30を第1の給電点で励振する一
方、給電用パッド47eから当該送信マイクロ波信号の
電磁波がスルーホール導体23hbcを介して円形パッ
チ放射導体30を第2の給電点で励振する。ここで、2
つの給電点で励振される2つの電磁波の位相差は90度
であり、かつ2つの給電点が上述のように互いに90度
の角度の位置に位置しているので、上記送信マイクロ波
の電磁波は、円偏波で、放射導体30から空間に向かっ
て図4の上方向に放射される。一方、受信の場合の動作
はその逆である。
【0048】第4の実施例のアンテナ装置は、第1の実
施例の効果を有する。また、第4の実施例のアンテナ装
置においては、接地導体28を形成しているので、アン
テナ部とMMICとを電磁的に遮蔽することができる。
さらに、給電線路層27において分配器と遅延線とを形
成しているので、マイクロ波回路パターン40内にそれ
らを形成する必要は無い。すなわち、第4の実施例によ
れば、従来、MMIC上に設けられたパッチアンテナ
や、スロット結合型パッチアンテナでは、この分配器と
遅延線路がMMIC内に設けられていなければならなか
ったが、本発明に係る実施例ではポリイミド樹脂の誘電
体層を多層で積層化することができ、かつスルーホール
を形成可能という利点を生かし、上記分配器と遅延線路
がMMICの回路パターンの面積を消費することなく円
偏波発生が可能であるという特有の効果を有する。
【0049】<他の実施例>以上の実施例においては、
半導体基板20としてGaAs半導体基板を用いている
が、本発明はこれに限らず、Si、InP系材料にてな
る半導体基板を用いてもよい。以上の実施例において
は、誘電体層23,23a,23bの材料として、ポリ
イミド樹脂を用いているが、本発明はこれに限らず、ス
ルーホールを形成しない誘電体層についてはポリアミド
樹脂を用いてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、半
導体基板上に所定のプレーナプロセスで形成されたマイ
クロ波集積回路と、上記マイクロ波集積回路上に形成さ
れ放射導体と誘電体層とを有するマイクロストリップア
ンテナとを備えたマイクロ波集積回路付きアンテナ装置
であって、上記誘電体層をポリイミド樹脂又はポリアミ
ド樹脂を用いてかつ上記マイクロ波集積回路と同一のプ
レーナプロセスで形成した。従って、半導体製造装置内
の1つの室内で、マイクロ波集積回路の製造とアンテナ
部の製造とを行うことができるとともに、上述のように
十分なアンテナの帯域を有するアンテナ装置を製造する
ことができる。すなわち、当該アンテナ装置のすべてを
同一のプレーナプロセスで実行することができ、これに
よって、製造方法が従来例に比較して極めて簡単になる
とともに、製造コストを大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る第1の実施例であるM
MIC付きアンテナ装置を示す図であって(b)のA−
A’面についての縦断面図であり、(b)は(a)のB
1−B1’面についての平面図であり、(c)は(a)
のB2−B2’面についての平面図であり、(d)は
(a)のB3−B3’面についての平面図である。
【図2】 (a)は本発明に係る第2の実施例であるM
MIC付きアンテナ装置を示す図であって(b)のC−
C’面についての縦断面図であり、(b)は(a)のD
1−D1’面についての平面図であり、(c)は(a)
のD2−D2’面についての平面図であり、(d)は
(a)のD3−D3’面についての平面図である。
【図3】 (a)は本発明に係る第3の実施例であるM
MIC付きアンテナ装置を示す図であって(b)のE−
E’面についての縦断面図であり、(b)は(a)のF
1−F1’面についての平面図であり、(c)は(a)
のF2−F2’面についての平面図であり、(d)は
(a)のF3−F3’面についての平面図である。
【図4】 (a)は本発明に係る第3の実施例であるM
MIC付きアンテナ装置を示す図であって(b)のG−
G’面についての縦断面図であり、(b)は(a)のH
1−H1’面についての平面図であり、(c)は(a)
のH2−H2’面についての平面図であり、(d)は
(a)のH3−H3’面についての平面図である。
【図5】 実施例における円形パッチアンテナの設計に
用いるパラメータ√(s)/tに対するアンテナの無負
荷Qの特性を示すグラフである。
【図6】 (a)は第1の従来例のスロット結合型マイ
クロストリップアンテナの図であって(b)のI−I’
線についての縦断面図であり、(b)は(a)のマイク
ロストリップアンテナの平面図である。
【図7】 第2の従来例のアクティブ化スロット結合マ
イクロストリップアンテナの縦断面図である。
【符号の説明】
10…基板、 20…半導体基板、 21,26,28…接地導体、 22,24,25,29…マイクロ波回路層、 23,23a,23b,23aa,23ab…誘電体
層、 23ah…スルーホール、 23h,23ha,23hb…給電用スルーホール、 23hc,23hac,23hbc…スルーホール導
体、 26s…給電用矩形スロット、 27…給電線路層、 30…パッチ放射導体、 40…マイクロ波回路パターン、 41,46e,47e…給電用パッド、 42,43,44,45,46,47…給電線路用マイ
クロストリップ導体、 48…スルーホール導体。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に所定のプレーナプロセス
    で形成されたマイクロ波集積回路と、上記マイクロ波集
    積回路上に形成され放射導体と誘電体層とを有するマイ
    クロストリップアンテナとを備えたマイクロ波集積回路
    付きアンテナ装置であって、 上記誘電体層をポリイミド樹脂又はポリアミド樹脂を用
    いてかつ上記マイクロ波集積回路と同一のプレーナプロ
    セスで形成したことを特徴とするマイクロ波集積回路付
    きアンテナ装置。
  2. 【請求項2】 上記誘電体層に給電用スルーホールを形
    成したことを特徴とする請求項1記載のマイクロ波集積
    回路付きアンテナ装置。
  3. 【請求項3】 上記誘電体層は複数の誘電体層にてな
    り、上記複数の誘電体層の少なくとも隣接する2つの誘
    電体層間に、接地導体を形成したことを特徴とする請求
    項1又は2記載のマイクロ波集積回路付きアンテナ装
    置。
  4. 【請求項4】 上記接地導体に、給電用スロットを形成
    したことを特徴とする請求項3記載のマイクロ波集積回
    路付きアンテナ装置。
  5. 【請求項5】 上記誘電体層は複数の誘電体層にてな
    り、上記複数の誘電体層の少なくとも隣接する2つの誘
    電体層間に、上記マイクロストリップアンテナに給電す
    るための給電線路を形成したことを特徴とする請求項1
    又は2記載のマイクロ波集積回路付きアンテナ装置。
  6. 【請求項6】 上記給電線路は、2つの出力端子を有す
    る分配器と、上記分配器の2つの出力端子に接続され互
    いに90度の位相差を有するマイクロ波信号を発生する
    ように遅延する2つの遅延線路とを備え、送信すべきマ
    イクロ波信号を上記2つの遅延線路からそれぞれ上記マ
    イクロストリップアンテナを互いに90度の角度の2つ
    の給電点に給電して円偏波を発生させることを特徴とす
    る請求項5記載のマイクロ波集積回路付きアンテナ装
    置。
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