JPH11145722A - マイクロストリップアンテナ - Google Patents

マイクロストリップアンテナ

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JPH11145722A
JPH11145722A JP9302167A JP30216797A JPH11145722A JP H11145722 A JPH11145722 A JP H11145722A JP 9302167 A JP9302167 A JP 9302167A JP 30216797 A JP30216797 A JP 30216797A JP H11145722 A JPH11145722 A JP H11145722A
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JP
Japan
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antenna
microstrip
conductor
antenna element
microstrip antenna
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JP9302167A
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English (en)
Inventor
Kenji Kamogawa
健司 鴨川
Tsuneo Tokumitsu
恒雄 徳満
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好に動作できるマルチバンドアンテナを同
じ基板に同時に形成することが可能であり、小型、薄型
なマイクロストリップアンテナを提供する。 【解決手段】 誘電体からなる基板11と、誘電体から
なる基板11の一面に載置されたアンテナ素子12と、
誘電体からなる基板11により離間されてアンテナ素子
12と対向して配置された第1の接地導体20と、誘電
体からなる基板11により離間されてアンテナ素子12
と対向し、かつ第1の接地導体20よりもアンテナ素子
12に接近して配置された第2の接地導体21と、第1
の接地導体20と第2の接地導体21とを接続する第1
の接続導体51と、第1の接地導体20または第2の接
地導体21とアンテナ素子12とを接続する第2の接続
導体52と、信号をアンテナ素子12に伝達するための
給電手段30とを具備することを特徴とするマイクロス
トリップアンテナ4を採用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯〜ミ
リ波帯の無線信号を送受信するために用いられるマイク
ロストリップアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】マイクロストリップアンテナは、小型、
軽量かつ薄型であることから、レーダ、移動体通信、衛
星通信のアンテナとして、様々な分野で応用されてい
る。最近では、異なる周波数帯用の複数のアンテナを一
体化したマイクロストリップアンテナが実用化されてい
る。
【0003】従来のマイクストリップアンテナを図面を
参照して説明する。図8(a)は、公開昭59−126
304号で開示されたマイクロストリップアンテナの平
面図であり、図8(b)は、図8(a)のA−A’線の
断面図であり、図8(c)は、図8(a)のB−B’線
の断面図である。図8(a)、図8(b)及び図8
(c)において、マイクロストリップアンテナ1は、誘
電体からなる基板102と、誘電体からなる基板102
の一面に載置されたアンテナ素子100と、誘電体から
なる基板102の他面に載置された接地導体101とか
ら構成されている。
【0004】また、アンテナ素子100には、図示しな
い外部回路からの信号を給電するための給電ピン10
3、104が接続されている。これら給電ピン103、
104は、接地導体101に形成された孔108、10
9を貫通して、外部回路に接続するためのコネクタ10
5、106に接続されており、給電ピン103、104
は、接地導体101から絶縁されている。
【0005】また、マイクロストリップアンテナ1に
は、アンテナ素子100と接地導体101とを接続する
ための接続導体である複数のアースピン107、107
…が備えられている。アースピン107、107…は、
図8(a)におけるB−B’線に沿って並設されてお
り、このアースピン107、107…の列を境界とし
て、アンテナ素子100が2分割され、第1のアンテナ
素子111と第2のアンテナ素子112とが形成されて
いる。
【0006】次に、従来のマイクロストリップアンテナ
1の動作を図面を参照して説明する。図9(a)は、マ
イクロストリップアンテナ2の基本モードでの電界分布
を示す図であり、図9(b)は、図9(a)のA−A’
線の断面図である。尚、これらの図において、前述した
図8(a)、図8(b)及び図8(c)に示す構成要素
と同一符号を付し、その説明を省略する。ここに示すマ
イクロストリップアンテナ2は、給電ピン103及びア
ースピン107がそれぞれ1個づつ設けられたものであ
る。また、図中の矢印は、アンテナが動作したときに発
生する電荷の方向を示すものである。ここで、図中のA
−A’線に平行な方向のアンテナ素子100の長さL3
は、次の式で表される。
【0007】
【数1】
【0008】ここで、C0は光速、fは共振周波数、εr
は誘電体からなる基板102の等価誘電率である。基本
モード(n=1)の場合、影像効果によって、アースピ
ン107を含むB−B’線での電界は0になる。従っ
て、図9(a)及び図9(b)に示すマイクロストリッ
プアンテナ2においては、アンテナ素子100のB−
B’線で区切られた図中の右の部分が、実質的なアンテ
ナ素子として機能する。
【0009】以上のことから、図9(a)及び図9
(b)に示すマイクロストリップアンテナ2は、図10
(a)、図10(b)及び図10(c)に示すマイクロ
ストリップアンテナ3と同じ特性を示す。マイクロスト
リップアンテナ3には、アンテナ素子113の一辺に沿
ってアースピン107、107…が並設されており、給
電ピン103がアンテナ素子113に接続されている。
【0010】従って、図8(a)、図8(b)及び図8
(c)に示すマイクロストリップアンテナ1は、アンテ
ナの長さがL1である第1のアンテナ素子111と誘電
体基板102と接地導体101とからなるマイクロスト
リップアンテナAと、アンテナの長さがL2である第2
のアンテナ素子112と誘電体基板102と接地導体1
01とからなるマイクロストリップアンテナBとが一体
化されたものと等価であり、各マイクロストリップアン
テナA、Bは、次式で与えられる共振周波数f 1、f2
共振する。ここで、f1はマイクロストリップアンテナ
Aの共振周波数であり、f2はマイクロストリップアン
テナBの共振周波数である。基本モードの場合、n=1
となる。C0は光速、εrは誘電体からなる基板102の
等価誘電率である。
【0011】
【数2】
【0012】
【数3】
【0013】このようにして、従来のマイクロストリッ
プアンテナ1においては、異なる2つの周波数帯用のマ
イクロストリップアンテナA、Bを一体化させるととも
に、小型で軽量で薄型のアンテナを得ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のマイク
ロストリップアンテナにおいては、2つのアンテナ素子
111、112と接地導体101とが、誘電体からなる
基板102の一面と他面とに載置されているので、それ
ぞれのアンテナ素子111、112と接地導体101と
の距離が同一であり、共用できる2つの周波数帯の適用
限界が生じる。その理由は、マイクロストリップアンテ
ナの特性は、誘電体基板の厚さが薄いと電波の放射効
率、帯域が低下し、誘電体基板の厚さが厚いと、基板の
厚さ方向に高次モードが励起され、マイクロストリップ
アンテナとして良好に動作しなくなるというように、誘
電体からなる基板の比誘電率、誘電正接(tanδ)及
び厚さに大きく依存するためである。従って、従来のマ
イクロストリップアンテナにおいては、使用周波数帯域
が大きく異なるマイクロストリップアンテナを一体化さ
せることができないという課題があった。
【0015】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、超広帯域の周波数範囲(マイクロ
波帯〜ミリ波帯)の中で、任意でかつ複数の動作周波数
に対して、各アンテナがそれぞれ最適な基板厚を有し、
良好に動作できるマルチバンドアンテナを同じ基板に同
時に形成することが可能であり、小型、薄型で多機能な
マイクロストリップアンテナを提供することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。
【0017】請求項1に記載のマイクロストリップアン
テナは、誘電体からなる基板と、該誘電体からなる基板
の一面に載置されたアンテナ素子と、前記誘電体からな
る基板により離間されて前記アンテナ素子と対向して配
置された第1の接地導体と、前記誘電体からなる基板に
より離間されて前記アンテナ素子と対向し、かつ前記第
1の接地導体よりも前記アンテナ素子に接近して配置さ
れた第2の接地導体と、前記第1の接地導体と前記第2
の接地導体とを接続する第1の接続導体と、前記第1の
接地導体または前記第2の接地導体と前記アンテナ素子
とを接続する第2の接続導体と、信号を前記アンテナ素
子に伝達するための給電手段とを具備することを特徴と
する。
【0018】請求項2に記載のマイクロストリップアン
テナは、請求項1に記載のマイクロストリップアンテナ
において、前記アンテナ素子が、前記第2の接続導体の
列を境界とする第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素
子とからなることを特徴とする。また、請求項3に記載
のマイクロストリップアンテナは、請求項1に記載のマ
イクロストリップアンテナにおいて、前記給電手段が、
前記アンテナ素子に接続された給電導体であることを特
徴とする。
【0019】請求項4に記載のマイクロストリップアン
テナは、請求項1に記載のマイクロストリップアンテナ
において、前記給電手段が、前記誘電体からなる基板に
より離間されて前記第1の接地導体と対向し、かつ前記
アンテナ素子の反対側に形成された高周波線路と、前記
第1の接地導体に形成され、かつ、前記高周波線路に入
力された信号を前記アンテナ素子へ電磁界的に結合して
該アンテナ素子を励振するためのスロットとからなるこ
とを特徴とする。また、請求項5に記載のマイクロスト
リップアンテナは、請求項4に記載のマイクロストリッ
プアンテナにおいて、前記高周波線路が、マイクロスト
リップ線路であることを特徴とする。更に、請求項6に
記載のマイクロストリップアンテナは、請求項4に記載
のマイクロストリップアンテナにおいて、前記高周波線
路が、トリプレート線路であることを特徴とする。
【0020】請求項7に記載のマイクロストリップアン
テナは、請求項5に記載のマイクロストリップアンテナ
において、前記アンテナ素子と前記マイクロストリップ
線路とを接続する給電導体を具備することを特徴とす
る。また、請求項8に記載のマイクロストリップアンテ
ナは、請求項1〜7のいずれかに記載のマイクロストリ
ップアンテナにおいて、前記アンテナ素子が、2つの方
形板を前記第2の接続導体を境界として互いにずれて当
接させたものであることを特徴とする。更に請求項9に
記載のマイクロストリップアンテナは、請求項1〜7の
いずれかに記載のマイクロストリップアンテナにおい
て、前記アンテナ素子が、2つの半円板を前記第2の接
続導体を境界として当接させたものであることを特徴と
する。
【0021】請求項10に記載のマイクロストリップア
ンテナは、請求項1〜9のいずれかに記載のマイクロス
トリップアンテナにおいて、前記第1、第2の接続導体
が、一列に並設されたスルーホール列であることを特徴
とする。また、請求項11に記載のマイクロストリップ
アンテナは、請求項1〜9のいずれかに記載のマイクロ
ストリップアンテナにおいて、前記第1の接続導体また
は第2の接続導体の少なくとも一方が、前記第1の接地
導体または前記第2の接地導体から前記アンテナ素子の
方向に向けて突設された導体板であることを特徴とす
る。
【0022】請求項12に記載のマイクロストリップア
ンテナは、請項1〜11のいずれかに記載のマイクロス
トリップアンテナであって、前記誘電体からなる基板
が、誘電体膜を積層して形成されたものであることを特
徴とする。また、請求項13に記載のマイクロストリッ
プアンテナは、請求項1〜12のいずれかに記載のマイ
クロストリップアンテナを、前記誘導体からなる基板に
複数個形成させたものであることを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態である
マイクロストリップアンテナを図面を参照して説明す
る。図1(a)は、本発明のマイクロストリップアンテ
ナの平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−
A’線の断面図であり、図1(c)は、図1(a)のB
−B’線の断面図である。図1(a)、図1(b)及び
図1(c)において、マイクロストリップアンテナ4
は、誘電体基板11と、誘電体基板11の一面に載置さ
れたアンテナ素子12と、第1の接地導体20と、第2
の接地導体21とから構成されている。第1の接地導体
20は、誘電体からなる基板11により離間されて、ア
ンテナ素子12と対向して誘電体からなる基板11の他
面に配置されている。また、第2の接地導体21は、誘
電体からなる基板11により離間されてアンテナ素子1
2と対向し、かつ第1の接地導体20よりもアンテナ素
子12に接近して誘電体からなる基板11の中に配置さ
れている。
【0024】また、マイクロストリップアンテナ4に
は、第1の接地導体20と第2の接地導体21とを接続
する複数の第1の接続導体(スルーホール列)51、5
1…と、第2の接地導体21とアンテナ素子12とを接
続する複数の第2の接続導体(スルーホール列)52、
52…とが備えられている。これら第1、第2の接続導
体(スルーホール列)51、51…、52、52…は、
図中B−B’線に沿って、一列に並設されている。この
ようにして、アンテナ素子12には、第2の接続導体5
2の列を境界として、図中のA−A’線に平行な方向の
長さがL4、L5なる大きさの異なる第1、第2のアンテ
ナ素子12a、12bが形成されている。
【0025】第1の接地導体20は、第1のアンテナ素
子12a全面と完全に対向するように、第1の接地導体
20の端縁が少なくとも第2の接続導体52の位置にく
るように形成されている。第2の接地導体21は、第1
のアンテナ素子12b全面と完全に対向するように、第
2の接地導体21の端縁が少なくとも第2の接続導体5
2の位置にくるように形成されている。
【0026】また、マイクロストリップアンテナ4に
は、信号をアンテナ素子12に伝達するための給電手段
30が備えられている。具体的には、マイクロストリッ
プアンテナ4には、給電手段30として、アンテナ素子
12に接続された給電導体(給電ピン)31、32が備
えられている。給電導体31は、第1の接地導体20に
形成された孔22を貫通して、外部回路に接続するため
のコネクタ33に接続されている。また、給電導体32
は、第1の接地導体20に形成された孔23と第2の接
地導体21に形成された孔24とを貫通して、外部回路
に接続するためのコネクタ34に接続されている。この
ようにして、給電導体31、32は、第1の接地導体2
0及び第2の接地導体21とから絶縁されている。
【0027】誘電体からなる基板11は、誘電体膜を積
層して形成された多層膜積層基板であってもよい。この
場合、アンテナ素子12が多層膜積層基板の一面に載置
され、第1の接地導体20が該多層膜積層基板の他面に
載置され、第2の接地導体が該多層膜積層基板のいずれ
かの誘電体膜の間に挿入されたものであってもよい。ま
た、多層膜積層基板は、互いに比誘電率と膜厚の異なる
複数種類の誘電体膜を積層したものであっても良い。
【0028】上述のマイクロストリップアンテナ4に
は、第1のアンテナ素子12aと誘電体からなる基板1
1と第1の接地導体20とからなるマイクロストリップ
アンテナAと、第2のアンテナ素子12bと誘電体から
なる基板11と第2の接地導体21とからなるマイクロ
ストリップアンテナBとが形成されている。
【0029】このようにして、マイクロストリップアン
テナA、Bにおいては、コネクタ33、34を介して給
電導体31、32に入力された信号が、アンテナ素子1
2a、12bに直接給電され、共振器の一種である第
1、第2のアンテナ素子12a、12bから、電波が図
1(b)において上方向に放射される。
【0030】上述のマイクロストリップアンテナ4にお
いては、マイクロストリップアンテナAおよびBが、基
本モードにおいて、次式で与えられる共振周波数で共振
する。
【0031】
【数4】
【0032】
【数5】
【0033】ここで、C0は光速、fa、fbはそれぞれ
マイクロストリップアンテナA及びBの共振周波数、ε
r(h)はhの関数であって厚さがhのときの誘電体基
板11の等価誘電率、d1はアンテナ素子12aと第1
の接地導体20との距離(アンテナ素子12aと第1の
接地導体20とに挟まれた誘電体基板の厚さ)、d2
アンテナ素子12bと第2の接地導体21との距離(ア
ンテナ素子12bと第2の接地導体21とに挟まれた誘
電体基板の厚さ)である。基本モードの場合、n=1と
なる。
【0034】第2の接地導体21は、第1の接地導体2
0よりもアンテナ素子12に接近して誘電体からなる基
板11の中に配置されているので、d1>d2となり、ε
r(d2)<εr(d1)となる。このようにして、マイク
ロストリップアンテナA、Bの共振周波数(fa、fb
は、d1、d2、L4およびL5の大きさに依存する。特
に、d1、d2を適当に調整することによって、fa、fb
をそれぞれ独立に変えることができる。即ち、マイクロ
ストリップアンテナA及びBのそれぞれ目的とする使用
周波数帯において、良好なアンテナ特性を得ることがで
きる。このようにして、マイクロストリップアンテナ4
においては、使用周波数帯が大きく異なるマイクロスト
リップアンテナA、Bを、同一の誘電体からなる基板1
1上に形成させることができる。
【0035】また、上述のマイクロストリップアンテナ
4においては、第1、2の接続導体51、52がスルー
ホールであり、このスルーホールは簡単に形成させるこ
とができるので、マイクロストリップアンテナ4の製造
工程を簡略化することができる。
【0036】また、第1、第2の接地導体20、21
は、第1、第2のアンテナ素子12a、12b全面と完
全に対向するように形成されているので、アンテナ素子
12a、12bの全面から効率よく電波を放射させるこ
とができる。
【0037】更に、誘電体からなる基板11が、互いに
比誘電率及び膜厚の異なる複数種類の誘電体膜を積層し
て形成された多層膜積層基板である場合には、多層膜積
層基板の膜厚、比誘電率及びd1、d2の寸法を任意に変
更することができるので、マイクロストリップアンテナ
A及びBの共振周波数(fa、fb)を任意に変更するこ
とが可能となり、使用周波数帯が大きく異なるマイクロ
ストリップアンテナA、Bを、同一の誘電体基板11上
に形成させることができる。特に、アンテナ素子12側
に誘電率の低い誘電体膜を、またコネクタ33、34側
にGa Asなどの誘電率の高い誘電体膜を用いた多層
膜積層基板である場合には、半導体基板上に回路を構成
するモノシリックマイクロ波集積回路(MMIC)との
一体化が容易となるため、フェーズドアレーアンテナを
はじめとしたアクティブアンテナが実現できる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態であるマ
イクロストリップアンテナを図面を参照して説明する。
図2(a)は、本発明の第2の実施の形態であるマイク
ロストリップアンテナの平面図であり、図2(b)は、
図2(a)のA−A’線の断面図であり、図2(c)
は、図2(a)のB−B’線の断面図である。尚、これ
らの図において、前述した図1(a)、図1(b)及び
図1(c)に示す構成要素と同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0039】このマイクロストリップアンテナ5は、第
1の実施の形態におけるマイクロストリップアンテナ4
の給電導体32が省略されたものである。従って、この
マイクロストリップアンテナ5は、第1のアンテナ素子
12aのみに給電され、このアンテナ素子12aから、
第2の接続導体(スルーホール列)52による境界を介
して隣り合う第2のアンテナ素子12bに対し、互いの
電磁気的な結合を利用してアンテナ素子12bを励振す
ることが可能となる。両者の電磁気的な結合係数は第2
の接続導体(スルーホール)52の列の間隔で決定され
る。
【0040】上述のマイクロストリップアンテナ5は、
図1(a)における給電導体32が省略されたものであ
るので、図1(b)における第2の接続導体の孔24、
第1の接続導体の孔23及びコネクタ34が不要とな
り、マイクロストリップアンテナの製造工程が簡略化さ
れ、製造コストを低くすることができる。また、第2の
接続導体(スルーホール列)52による境界を介して隣
り合うアンテナ素子12aとアンテナ素子12bとの電
磁気的な結合により、マイクロストリップアンテナA及
びBのそれぞれ目的とする使用周波数帯において、良好
なアンテナ特性を得ることができる。
【0041】次に、本発明の第3の実施の形態であるマ
イクロストリップアンテナを図面を参照して説明する。
図3(a)は、本発明の第3の実施の形態であるマイク
ロストリップアンテナの平面図であり、図3(b)は、
図3(a)のA−A’線の断面図であり、図3(c)
は、図3(a)のB−B’線の断面図である。尚、これ
らの図において、前述した図1(a)、図1(b)及び
図1(c)に示す構成要素と同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0042】このマイクロストリップアンテナ6におい
ては、アンテナ素子13は、大きさの異なる2つの方形
板である第1、第2のアンテナ素子13a、13bが互
いに第2の接続導体(スルーホール列)52による境界
を介して当接され、かつ図3(a)におけるB−B’線
に対して平行に互いにずれて形成されている。
【0043】上述のマイクロストリップアンテナ6は、
マイクロストリップアンテナA、Bの共振周波数が、図
3(a)に示すアンテナ素子13a、13bの対角線の
長さL6およびL7により決定される。従って、このマイ
クロストリップアンテナ6の小型化を図ることができ
る。
【0044】次に、本発明の第4の実施の形態であるマ
イクロストリップアンテナを図面を参照して説明する。
図4(a)は、本発明の第4の実施の形態であるマイク
ロストリップアンテナの平面図であり、図4(b)は、
図3(a)のA−A’線の断面図であり、図3(c)
は、図3(a)のB−B’線の断面図である。尚、これ
らの図において、前述した図1(a)、図1(b)及び
図1(c)に示す構成要素と同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0045】このマイクロストリップアンテナ7におい
ては、アンテナ素子14は、半径の異なる2つの半円板
である第1、第2のアンテナ素子14a、14bが互い
に第2の接続導体(スルーホール列)52による境界を
介して当接されて形成されている。ここで、第1、第2
のアンテナ素子14a、14bの半径をそれぞれR1
2とすると、マイクロストリップアンテナAおよびB
の基本モードにおける共振周波数は、次式で与えられ
る。
【0046】
【数6】
【0047】
【数7】
【0048】ここで、C0は光速、fa、fbはそれぞれ
マイクロストリップアンテナA及びBの共振周波数、ε
r(h)はhの関数であって厚さがhのときの誘電体基
板11の等価誘電率、d1はアンテナ素子14aと第1
の接地導体20との距離(アンテナ素子14aと第1の
接地導体20とに挟まれた誘電体基板の厚さ)、d2
アンテナ素子14bと第2の接地導体21との距離(ア
ンテナ素子14bと第2の接地導体21とに挟まれた誘
電体基板の厚さ)である。
【0049】従って、上述のマイクロストリップアンテ
ナ7においては、マイクロストリップアンテナA及びB
の共振周波数(fa、fb)が、d1、d2、R1およびR2
の大きさに依存し、特に、d1、d2を適当に調整するこ
とによって、fa、fbをそれぞれ独立に変えることがで
きるので、マイクロストリップアンテナA及びBのそれ
ぞれ目的とする使用周波数帯において、良好なアンテナ
特性が得られる。
【0050】このようにして、上述のマイクロストリッ
プアンテナ7においては、使用周波数帯が大きく異なる
マイクロストリップアンテナA、Bを、同一の誘電体基
板11上に形成させることができる。更に、第1、第2
のアンテナ素子14a、14bの形状が半円形であるの
で、電波を損失させることなく、電波を効率良く発射さ
せることができる。
【0051】次に、本発明の第5の実施の形態であるマ
イクロストリップアンテナを図面を参照して説明する。
図5(a)は、本発明の第5の実施の形態であるマイク
ロストリップアンテナの平面図であり、図5(b)は、
図5(a)のA−A’線の断面図であり、図5(c)
は、図5(a)のB−B’線の断面図である。尚、これ
らの図において、前述した図1(a)、図1(b)及び
図1(c)に示す構成要素と同一符号を付し、その説明
を省略する。
【0052】このマイクロストリップアンテナ8には、
誘電体からなる基板201により離間されてアンテナ素
子12と対向して、誘電体からなる基板201の中に配
置された第1の接地導体22と、誘電体からなる基板2
01により離間されてアンテナ素子12と対向して、か
つ、第1の接地導体22よりもアンテナ素子12に接近
して誘電体からなる基板201の中に配置された第2の
接地導体23とが備えられている。また、第1の接地導
体20にはスロット90が形成されている。更に、給電
手段30として、誘電体からなる基板201により離間
されて第1の接地導体22と対向し、かつアンテナ素子
12の反対側である誘電体からなる基板201の他面に
配置されたストリップ状導体71と、スロット90を貫
通してアンテナ素子12とストリップ状導体71とを接
続する給電導体31が備えられている。給電導体31
は、第1の接地導体22から絶縁されている。このよう
にして、マイクロストリップアンテナ8には、ストリッ
プ状導体71と第1の接地導体22とからなる高周波線
路70であるマイクロストリップ線路72が形成されて
いる。
【0053】上述のマイクロストリップアンテナ8にお
いては、マイクロストリップ線路72に入力された信号
が、給電ピンを介して直接第1のアンテナ素子12aに
給電され、アンテナ素子12aから、第2の接続導体
(スルーホール列)52による境界を介して隣り合う第
2のアンテナ素子12bに対し、互いの電磁気的な結合
を利用してアンテナ素子12bを励振することが可能と
なる。
【0054】従って、上述のマイクロストリップアンテ
ナ8においては、アンテナ素子12と給電手段であるマ
イクロストリップ線路72とが、第1の接地導体22を
介してアイソレートされているので、マイクロストリッ
プ線路72からの不要放射による放射界への影響を低減
することができる。
【0055】次に、本発明の第6の実施の形態であるマ
イクロストリップアンテナを図面を参照して説明する。
図6(a)は、本発明の第6の実施の形態であるマイク
ロストリップアンテナの平面図であり、図6(b)は、
図6(a)のA−A’線の断面図であり、図6(c)
は、図5(a)のB−B’線の断面図である。尚、これ
らの図において、前述した図1(a)、図1(b)、図
1(c)、図5(a)、図5(b)及び図5(c)に示
す構成要素と同一符号を付し、その説明を省略する。
【0056】このマイクロストリップアンテナ9におい
ては、誘電体からなる基板201により離間されて、ア
ンテナ素子12と対向して誘電体からなる基板201の
中に配置された第1の接地導体24が備えられている。
また、給電手段30として、誘電体からなる基板201
により離間されて第1の接地導体24と対向し、かつア
ンテナ素子12の反対側である誘電体からなる基板20
1の他面に配置されたストリップ状導体71と、スロッ
ト94とが設けられている。スロット94は、ストリッ
プ状導体71に入力された信号をアンテナ素子12へ電
磁界的に結合してアンテナ素子12を励振するためのも
のであって、第1の接地導体20に形成されている。更
に、ストリップ状導体71の先端には、給電回路での不
整合を防ぐためのスタブ73が設けられている。このよ
うにして、マイクロストリップアンテナ9には、ストリ
ップ状導体71と第1の接地導体24とからなる高周波
線路70であるマイクロストリップ線路72が形成され
ている。
【0057】上述のマイクロストリップアンテナ8にお
いては、マイクロストリップ線路72に入力した信号
が、スロット94を介して電磁界的な結合によって第1
のアンテナ素子12aに給電され、アンテナ素子12a
から、第2の接続導体(スルーホール列)52による境
界を介して隣り合う第2のアンテナ素子12bに対し、
互いの電磁気的な結合を利用してアンテナ素子12bを
励振することが可能となる。
【0058】従って、マイクロストリップアンテナ8に
おいては、アンテナ素子12とマイクロストリップ線路
72との直接的な接続が不要となるため、アンテナの設
計および製造が容易になり、製造コストを低減すること
ができる。また、マイクロストリップ線路72とアンテ
ナ素子12との整合は、スロット91およびスタブ73
の長さを変えることにより容易に実現することができ
る。
【0059】次に、本発明の第7の実施の形態であるマ
イクロストリップアンテナを図面を参照して説明する。
図7(a)は、本発明の第7の実施の形態であるマイク
ロストリップアンテナの平面図であり、図7(b)は、
図7(a)のA−A’線の断面図であり、図7(c)
は、図7(a)のB−B’線の断面図である。尚、これ
らの図において、前述した図1(a)、図1(b)、図
1(c)に示す構成要素と同一符号を付し、その説明を
省略する。
【0060】このマイクロストリップアンテナ10に
は、第1の接地導体24と、第2の接地導体23とが備
えられている。第1の接地導体24は、誘電体からなる
基板202により離間されてアンテナ素子12と対向し
て、誘電体からなる基板202の中に配置されている。
また、第2の接地導体23は、誘電体からなる基板20
2により離間されてアンテナ素子12と対向して、か
つ、第1の接地導体20よりもアンテナ素子に接近して
誘電体からなる基板202の中に配置されている。
【0061】また、給電手段30として、誘電体からな
る基板202により離間されて第1の接地導体24と対
向し、かつアンテナ素子12の反対側である誘電体から
なる基板202の中に配置されたストリップ状導体74
と、スロット91と、誘電体からなる基板202により
離間されて第1の接地導体24、第2の接地導体23及
びストリップ状導体74と対向して誘電体からなる基板
11の他面に配置された導体75とが設けられている。
スロット91は、ストリップ状導体75に入力された信
号をアンテナ素子12へ電磁界的に結合してアンテナ素
子12を励振するためのものであって、第1の接地導体
24に形成されている。このようにして、マイクロスト
リップアンテナ8には、ストリップ状導体74と第1の
接地導体24と導体75とからなる高周波線路70であ
るトリプレート線路76が形成されている。ストリップ
状導体74は、トリプレート線路76の中心導体として
動作する。
【0062】上述のマイクロストリップアンテナ10に
おいては、トリプレート線路76に入力された信号が、
スロット91を介して電磁界的な結合によって第1のア
ンテナ素子12aに給電され、アンテナ素子12aか
ら、第2の接続導体(スルーホール列)52による境界
を介して隣り合う第2のアンテナ素子12bに対し、互
いの電磁気的な結合を利用してアンテナ素子12bを励
振することが可能となる。
【0063】従って、上述のマイクロストリップアンテ
ナ10においては、アンテナ素子12と給電手段である
トリプレート線路76とが、第1の接地導体24を介し
てアイソレートされているので、トリプレート線路76
からの不要放射による放射界への影響を低減することが
できる。
【0064】次に、本発明の第8の実施の形態であるマ
イクロストリップアンテナを図面を参照して説明する。
図11(a)は、本発明の第8の実施の形態であるマイ
クロストリップアンテナの平面図であり、図11(b)
は、図2(a)のA−A’線の拡大断面図であり、図1
1(c)は、図2(a)のB−B’線の拡大断面図であ
る。尚、これらの図において、前述した図1(a)、図
1(b)及び図1(c)に示す構成要素と同一符号を付
し、その説明を省略する。
【0065】このマイクロストリップアンテナ81は、
第1の実施の形態における4つのマイクロストリップア
ンテナ4を、同一の誘電体からなる基板82上に形成さ
せたものである。
【0066】上述のマイクロストリップアンテナ81
は、4つのマイクロストリップアンテナ4を、誘導体か
らなる基板82に形成させたものであるので、多周波数
帯域用のマイクロストリップアンテナとして使用するこ
とができる。
【0067】なお、本発明の技術範囲は上記実施の形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲において種々の変更を加えることが可能である。例
えば、上述の実施の形態では、第1の接続導体、第2の
接続導体がスルーホールである例を示したが、第1の接
続導体または第2の接続導体の少なくとも一方が、アン
テナ素子の方向に向けて突設された導体板であってもよ
い。また、第1の接続導体、第2の接続導体が、導体か
らなるピンであっても良い。
【0068】また、上述の実施の形態では、厚さが一定
である誘電体からなる基板を用いた例を示したが、第2
の接地導体を設ける部分の厚さが薄く、第1の接地導体
を設ける部分の厚さが厚い誘電体基板を用いても良い。
更に、誘電体からなる基板上に、2以上のアンテナ素子
と2以上の接地導体を形成して、マイクロストリップア
ンテナを、誘導体からなる基板に複数個形成させたもの
であってもよい。
【0069】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
マイクロストリップアンテナは、誘電体からなる基板
と、該誘電体からなる基板の一面に載置されたアンテナ
素子と、前記誘電体からなる基板により離間されて前記
アンテナ素子と対向して配置された第1の接地導体と、
前記誘電体からなる基板により離間されて前記アンテナ
素子と対向し、かつ前記第1の接地導体よりも前記アン
テナ素子に接近して配置された第2の接地導体とから構
成されているので、1つの誘電体からなる基板上に、2
つのマイクロストリップアンテナが形成され、アンテナ
素子と第1、第2の接地導体との距離が異なるように構
成され、各マイクロストリップアンテナの共振周波数を
独立して変更することができるので、使用周波数帯域が
大きく異なる2つのマイクロストリップアンテナを形成
させることができる。従って、超広帯域の周波数範囲
(マイクロ波帯〜ミリ波帯)の中で、任意でかつ複数の
動作周波数に対して、各アンテナがそれぞれ最適な基板
厚を有し、良好に動作できるマルチバンドアンテナを同
じ基板に同時に形成することが可能であり、小型、薄型
で多機能なマイクロストリップアンテナを提供できる。
【0070】本発明のマイクロストリップアンテナは、
前記アンテナ素子を、第2の接続導体の列を境界として
第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子に分割される
ので、第1、第2のアンテナ素子の大きさを任意に変更
できるので、それぞれの共振周波数を容易に変更するこ
とが可能となり、使用周波数帯域が大きく異なる2つの
マイクロストリップアンテナを形成させることができ
る。
【0071】また、本発明のマイクロストリップアンテ
ナは、給電手段として前記アンテナ素子に接続された給
電導体を備えているので、信号を前記アンテナ素子に直
接給電させることができる。更に本発明のマイクロスト
リップアンテナは、前記誘電体からなる基板により離間
されて前記第1の接地導体と対向し、かつ前記アンテナ
素子の反対側に形成された高周波線路と、前記第1の接
地導体に形成され、かつ、前記高周波線路に入力された
信号を前記アンテナ素子へ電磁界的に結合して該アンテ
ナ素子を励振するためのスロットとからなり、特に前記
高周波線路がマイクロストリップ線路またはトリプレー
ト線路であるので、アンテナ素子と給電手段とが、第1
の接地導体を介してアイソレートさせることが可能とな
り、給電手段からの不要放射による放射界への影響を低
減することができる。
【0072】本発明のマイクロストリップアンテナは、
前記アンテナ素子と給電手段である前記マイクロストリ
ップ線路とを接続する給電導体を備えているので、給電
手段からの不要放射による放射界への影響を低減するこ
とができると共に、信号を前記アンテナ素子に直接給電
させることができる。また、本発明のマイクロストリッ
プアンテナは、アンテナ素子が、2つの方形板を前記第
2の接続導体を境界として互いにずれて当接させたもの
であり、このときのマイクロストリップアンテナの共振
周波数は、方形板の対角線の長さで決まるので、マイク
ロストリップアンテナの形状を小型化できる。
【0073】本発明のマイクロストリップアンテナは、
前記アンテナ素子が、2つの半円板を前記第2の接続導
体を境界として当接させたものであるので、アンテナ素
子からの電波を効率よく放射させることができる。ま
た、本発明のマイクロストリップアンテナは、前記第
1、第2の接続導体が、一列に並設されたスルーホール
列であるので、接続導体を容易に形成させることが可能
となり、マイクロストリップアンテナの製造コストを低
減させることができる。更に、本発明のマイクロストリ
ップアンテナは、前記第1の接続導体または第2の接続
導体の少なくとも一方が、前記第1の接地導体または前
記第2の接地導体から前記アンテナ素子の方向に向けて
突設された導体板であるので、接続導体を容易に形成さ
せることが可能となり、マイクロストリップアンテナの
製造コストを低減させることができる。
【0074】本発明のマイクロストリップアンテナは、
前記誘電体からなる基板が、誘電体膜を積層して形成さ
れた多層膜積層基板であり、多層膜積層基板の板厚、比
誘電率及びアンテナ素子と第1、第2の接地導体との距
離を任意に変更することができるので、マイクロストリ
ップアンテナの共振周波数を任意に変更することが可能
となり、使用周波数帯が大きく異なる2つのマイクロス
トリップアンテナを、同一の誘電体からなる基板上に形
成させることができる。特に、アンテナ素子側に誘電率
の低い誘電体膜を、給電手段側にGa Asなどの誘電
率の高い誘電体膜を用いた多層膜積層基板である場合に
は、半導体基板上に回路を構成するモノシリシックマイ
クロ被集積回路(MMIC)との一体化が容易となるた
め、フェーズドアレーアンテナをはじめとしたアクティ
ブアンテナが実現できる。
【0075】本発明のマイクロストリップアンテナは、
上述のマイクロストリップアンテナを、前記誘導体から
なる基板に複数個形成させたものであるので、多周波数
帯域用のマイクロストリップアンテナを形成させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態であるマイクロス
トリップアンテナを示す図であって、(a)はマイクロ
ストリップアンテナの平面図であり、(b)は(a)に
おけるA−A’線の断面図であり、(c)は(a)にお
けるB−B’線の断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態であるマイクロス
トリップアンテナを示す図であって、(a)はマイクロ
ストリップアンテナの平面図であり、(b)は(a)に
おけるA−A’線の断面図であり、(c)は(a)にお
けるB−B’線の断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態であるマイクロス
トリップアンテナを示す図であって、(a)はマイクロ
ストリップアンテナの平面図であり、(b)は(a)に
おけるA−A’線の断面図であり、(c)は(a)にお
けるB−B’線の断面図である。
【図4】 本発明の第4の実施の形態であるマイクロス
トリップアンテナを示す図であって、(a)はマイクロ
ストリップアンテナの平面図であり、(b)は(a)に
おけるA−A’線の断面図であり、(c)は(a)にお
けるB−B’線の断面図である。
【図5】 本発明の第5の実施の形態であるマイクロス
トリップアンテナを示す図であって、(a)はマイクロ
ストリップアンテナの平面図であり、(b)は(a)に
おけるA−A’線の断面図であり、(c)は(a)にお
けるB−B’線の断面図である。
【図6】 本発明の第6の実施の形態であるマイクロス
トリップアンテナを示す図であって、(a)はマイクロ
ストリップアンテナの平面図であり、(b)は(a)に
おけるA−A’線の断面図であり、(c)は(a)にお
けるB−B’線の断面図である。
【図7】 本発明の第7の実施の形態であるマイクロス
トリップアンテナを示す図であって、(a)はマイクロ
ストリップアンテナの平面図であり、(b)は(a)に
おけるA−A’線の断面図であり、(c)は(a)にお
けるB−B’線の断面図である。
【図8】 従来のマイクロストリップアンテナを示す図
であって、(a)はマイクロストリップアンテナの平面
図であり、(b)は(a)におけるA−A’線の断面図
であり、(c)は(a)におけるB−B’線の断面図で
ある。
【図9】 従来のマイクロストリップアンテナを動作を
説明するための図であって、(a)はマイクロストリッ
プアンテナの平面図であり、(b)は(a)におけるA
−A’線の断面図である。
【図10】 従来のマイクロストリップアンテナを示す
図であって、(a)はマイクロストリップアンテナの平
面図であり、(b)は(a)におけるA−A’線の断面
図であり、(c)は(a)におけるB−B’線の断面図
である。
【図11】 本発明の第8の実施の形態であるマイクロ
ストリップアンテナを示す図であって、(a)はマイク
ロストリップアンテナの平面図であり、(b)は(a)
におけるA−A’線の拡大断面図であり、(c)は
(a)におけるB−B’線の拡大断面図である。
【符号の説明】
4 マイクロストリップアンテナ 11 誘電体からなる基板 12 アンテナ素子 12a 第1のアンテナ素子 12b 第2のアンテナ素子 20 第1の接地導体 21 第2の接地導体 30 給電手段 31 給電導体 32 給電導体 51 第1の接続導体 52 第2の接続導体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体からなる基板と、 該誘電体からなる基板の一面に載置されたアンテナ素子
    と、 前記誘電体からなる基板により離間されて前記アンテナ
    素子と対向して配置された第1の接地導体と、 前記誘電体からなる基板により離間されて前記アンテナ
    素子と対向し、かつ前記第1の接地導体よりも前記アン
    テナ素子に接近して配置された第2の接地導体と、 前記第1の接地導体と前記第2の接地導体とを接続する
    第1の接続導体と、 前記第1の接地導体または前記第2の接地導体と前記ア
    ンテナ素子とを接続する第2の接続導体と、 信号を前記アンテナ素子に伝達するための給電手段とを
    具備することを特徴とするマイクロストリップアンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマイクロストリップア
    ンテナにおいて、 前記アンテナ素子は、前記第2の接続導体の列を境界と
    する第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子とからな
    ることを特徴とするマイクロストリップアンテナ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のマイクロストリップア
    ンテナにおいて、 前記給電手段は、 前記アンテナ素子に接続された給電導体であることを特
    徴とするマイクロストリップアンテナ。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のマイクロストリップア
    ンテナにおいて、 前記給電手段は、 前記誘電体からなる基板により離間されて前記第1の接
    地導体と対向し、かつ前記アンテナ素子の反対側に形成
    された高周波線路と、 前記第1の接地導体に形成され、かつ、前記高周波線路
    に入力された信号を前記アンテナ素子へ電磁界的に結合
    して該アンテナ素子を励振するためのスロットとからな
    ることを特徴とするマイクロストリップアンテナ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のマイクロストリップア
    ンテナにおいて、 前記高周波線路は、マイクロストリップ線路であること
    を特徴とするマイクロストリップアンテナ。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のマイクロストリップア
    ンテナにおいて、 前記高周波線路は、トリプレート線路であることを特徴
    とするマイクロストリップアンテナ。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載のマイクロストリップア
    ンテナにおいて、 前記アンテナ素子と前記マイクロストリップ線路とを接
    続する給電導体を具備することを特徴とするマイクロス
    トリップアンテナ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のマイク
    ロストリップアンテナにおいて、 前記アンテナ素子は、2つの方形板を前記第2の接続導
    体を境界として互いにずれて当接させたものであること
    を特徴とするマイクロストリップアンテナ。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載のマイク
    ロストリップアンテナにおいて、 前記アンテナ素子は、2つの半円板を前記第2の接続導
    体を境界として当接させたものであることを特徴とする
    マイクロストリップアンテナ。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のマイ
    クロストリップアンテナにおいて、 前記第1、第2の接続導体は、一列に並設されたスルー
    ホール列であることを特徴とするマイクロストリップア
    ンテナ。
  11. 【請求項11】 請求項1〜9のいずれかに記載のマイ
    クロストリップアンテナにおいて、 前記第1の接続導体または第2の接続導体の少なくとも
    一方が、前記第1の接地導体または前記第2の接地導体
    から前記アンテナ素子の方向に向けて突設された導体板
    であることを特徴とするマイクロストリップアンテナ。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれかに記載のマ
    イクロストリップアンテナであって、 前記誘電体からなる基板は、誘電体膜を積層して形成さ
    れたものであることを特徴とするマイクロストリップア
    ンテナ。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載のマ
    イクロストリップアンテナを、前記誘導体からなる基板
    に複数個形成させたものであることを特徴とするマイク
    ロストリップアンテナ。
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