JPH07176486A - 半導体製造装置及び該装置を用いた冷却ガス導入排気方法 - Google Patents

半導体製造装置及び該装置を用いた冷却ガス導入排気方法

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JPH07176486A
JPH07176486A JP5317853A JP31785393A JPH07176486A JP H07176486 A JPH07176486 A JP H07176486A JP 5317853 A JP5317853 A JP 5317853A JP 31785393 A JP31785393 A JP 31785393A JP H07176486 A JPH07176486 A JP H07176486A
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valve
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Kazuhiro Tamoto
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 冷却ガス導入経路33を構成する圧力制御ユ
ニット28の上流側にプライマリーバルブ25bが、下
流側にコントロールバルブ25cが配設され、冷却ガス
排気経路34を構成するスロー排気バルブ26b及びオ
リフィス26cが排気配管26途中に介装されている半
導体製造装置10。 【効果】 冷却ガス導入初期におけるオーバーシュート
を緩和すると共に冷却ガスを徐々に排気し、設定ガス圧
が低い場合でも試料Sを短時間で均一に冷却することが
でき、試料Sの歩留り及び処理効率を高めることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体製造装置及び該装
置を用いた冷却ガス導入排気方法に関し、より詳細には
電極に固定された試料を冷却しながらプラズマ処理等を
行うことができる半導体製造装置及び該装置を用いた冷
却ガス導入排気方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造過程の薄膜形成工程や
ドライエッチング工程等で使用される半導体製造装置に
おいては、処理中の試料がプラズマ等の照射を受けるこ
とにより高温に加熱される。しかし該試料が高温になる
と、該試料が破損したり、良好な処理ができなかったり
するという問題が発生する。
【0003】このような問題に対処するため、高い熱伝
導率を有する金属を用いて形成された試料台に冷却機構
が埋設された半導体製造装置が広く用いられており、こ
のような構成の半導体製造装置では、試料の冷却は主と
して前記試料台からの熱伝導により行われる。しかしな
がら、前記試料が前記試料台上に載置されるだけでは前
記試料と前記試料台との密着性が悪く、良好な前記試料
の温度制御を行うことは困難であった。
【0004】そこで近年、試料台と試料との密着性を良
好にするためのリング状の押え板や爪状の押え治具等、
あるいは静電力の吸着作用を利用する静電チャック等の
試料固定機構と、冷却ガスにより前記試料を冷却するた
めの冷却ガス導入排気機構とを備えた半導体製造装置が
開発されている。
【0005】図5は従来の押え板及び冷却ガス導入排気
機構を備えた半導体製造装置を示した模式的断面図であ
る。図中11は処理室を示しており、処理室11の上方
には上部電極12がセラミックシールド20によって支
持されている。上部電極12の上方には中央部にプロセ
スガス供給路16が形成されたシ−ルプレ−ト15が配
設されており、プロセスガス供給路16にはガス供給源
(図示せず)が接続されている。また、シ−ルプレ−ト
15と上部電極12との間にはバッフル板21が介装さ
れており、このバッフル板21に形成された開口部21
a及び上部電極12に形成された開口部12aから処理
室11にプロセスガスが拡散されて供給されるようにな
っている。また、セラミックシールド20には試料Sを
試料台14に固定するための押え板19が取り付けられ
ている。
【0006】また、上部電極12に対向して処理室11
の下部には所定の距離を保って下部電極13が配設さ
れ、下部電極13は高い熱伝導率を有する金属を用いて
形成されており、下部電極13の周囲は下部電極13以
外の電気的グランドがのぞかないように絶縁層13aで
覆われている。また、下部電極13内には冷媒室18が
形成され、下部電極13下部には冷媒室18に冷媒を供
給するための冷媒供給路18aと、冷媒室18から冷媒
を排出するための冷媒排出路18bとが接続されてい
る。また、下部電極13にはヘリウムガス等の冷却ガス
を導入・排気するための冷却ガス導入排気路24と、冷
却ガス導入排気路24から導入された冷却ガスを試料S
裏面に供給するための複数個の供給口24aとが形成さ
れており、これら下部電極13、絶縁層13a及び冷却
ガス導入排気路24を含んで試料台14が構成されてお
り、この下部電極13上面には試料Sが載置されるよう
になっている。
【0007】また、試料台14の下方であって冷却ガス
導入排気路24の一端には導入配管35及び排気配管3
6が接続されており、導入配管35には上流側から順に
手動バルブ35a、レギュレータ37、圧力制御ユニッ
ト38及びコントロールバルブ35cが介装され、これ
ら冷却ガス導入排気路24、導入配管35、手動バルブ
35a、コントロールバルブ35c、レギュレータ37
及び圧力制御ユニット38により冷却ガス導入経路43
が構成されている。また排気配管36には排気バルブ3
6aが介装されており、これら冷却ガス導入排気路2
4、排気配管36及び排気バルブ36aにより冷却ガス
排気経路44が構成されている。また、コントロールバ
ルブ35cには電磁制御装置40が、排気バルブ36a
には電磁制御装置41がそれぞれ接続されており、これ
ら電磁制御装置40、41によりコントロールバルブ3
5c及び排気バルブ36aが同期して開閉するようにな
っている。
【0008】また、試料台14外周下方には排気路17
が形成されている。また下部電極13と試料Sとの間に
は隔膜真空計23が接続され、導入配管35には隔膜真
空計29が接続されており、膜真空計23、29は圧力
制御ユニット38に電気的に接続されている。また、上
部電極12及び下部電極13には高周波電源22が接続
されており、高周波電源22とアースとの切り換えが可
能に構成されている。
【0009】このような構成の半導体製造装置を用いて
冷却ガスの導入・排気を行うには、まず、コントロール
バルブ35c及び排気バルブ36aを閉状態で、試料S
を下部電極13上に載置した後、セラミックシールド2
0を降下させ、押え板19により試料Sを押圧固定す
る。この後、コントロールバルブ35cの上流側の冷却
ガス圧力をレギュレータ37により例えば1kgf/c
2 に設定するとともに、冷却ガスの流量が例えば2〜
3sccmになるように圧力制御ユニット38により調
整する。次に、コントロールバルブ35c及び排気バル
ブ36aを開状態にすると、導入配管35から導入され
た冷却ガスが冷却ガス導入排気路24を通り、供給口2
4aから試料S裏面に供給される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の半導体
製造装置においては、処理中、手動バルブ35aは開状
態のままとなっており、常時、5〜6kgf/cm2
ガス圧で冷却ガスが冷却ガス導入経路43内に送られて
いる。そして、試料S交換中においてはコントロールバ
ルブ35cは閉状態におかれ、この間にコントロールバ
ルブ35cよりも上流側の導入配管35内には高い圧力
で冷却ガスが充満する。そして、この状態からコントロ
ールバルブ35cを開くと、充満していた前記冷却ガス
が下部電極13と試料Sとの間に一気に流れ込み、オー
バーシュートが発生する。これに起因して下部電極13
内に圧力波が伝り、試料Sを均一に冷却することができ
ないという課題があった。
【0011】また、冷却ガス導入排気路24に一旦流入
した冷却ガスは排気バルブ36aから一気に排気され、
特に圧力制御ユニット38による設定ガス圧が低い場合
には、ガス圧を設定値に安定させるまでに時間がかか
り、早期に試料Sを冷却することができないという課題
があった。
【0012】したがって、試料Sの歩留りが低く、また
処理効率が悪いという課題があった。
【0013】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであって、冷却ガス導入初期におけるオーバーシュー
トを緩和すると共に設定ガス圧が低い場合でも冷却ガス
圧を短時間で設定値に安定させ、試料Sを均一に冷却す
ることができる半導体製造装置及び該装置を用いた冷却
ガス導入排気方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る半導体製造装置は、電極に固定した試料
を裏面から冷却するための冷却ガス導入経路及び排気経
路を備えた半導体製造装置において、前記冷却ガス導入
経路を構成する圧力制御ユニットの上流側にプライマリ
ーバルブが、下流側にコントロールバルブが配設され、
前記冷却ガス排気経路を構成するスロー排気バルブ及び
オリフィスが排気配管途中に介装されていることを特徴
としている。
【0015】また本発明に係る半導体製造装置を用いた
冷却ガス導入排気方法は、前記半導体製造装置を用いた
冷却ガス導入排気方法において、冷却ガスの導入時、ま
ず、前記プライマリーバルブ、前記コントロールバルブ
及び前記スロー排気バルブを閉状態で前記プライマリー
バルブの上流側圧力を所定値に設定し、その後前記プラ
イマリーバルブ、前記コントロールバルブ及び前記スロ
ー排気バルブを開状態にするとともに前記圧力制御ユニ
ットにより所定圧力に設定して冷却ガスを導入すること
を特徴としている。
【0016】
【作用】上記した構成の半導体製造装置によれば、冷却
ガス導入経路を構成する圧力制御ユニットの上流側にプ
ライマリーバルブが、下流側にコントロールバルブが配
設され、冷却ガス排気経路を構成するスロー排気バルブ
及びオリフィスが排気配管途中に介装されているので、
冷却ガスにより試料を裏面から冷却する際、前記プライ
マリーバルブ、前記コントロールバルブ及び前記スロー
排気バルブを同期させて開閉することにより、前記冷却
ガス導入経路へのガス導入が徐々に行われ、導入初期に
おけるオーバーシュートが緩和される。また、前記冷却
ガス排気経路からの排気が徐々に行われ、ガス圧が短時
間で所定値に安定し、前記試料が均一に冷却される。し
たがって、このような装置を用いて前記試料の処理を行
うことにより、該試料の歩留りが高まり、また処理効率
が向上する。
【0017】また、上記した半導体製造装置を用いた冷
却ガス導入排気方法によれば、冷却ガスの導入時、ま
ず、前記プライマリーバルブ、前記コントロールバルブ
及び前記スロー排気バルブを閉状態で前記プライマリー
バルブの上流側圧力を所定値に設定しておくので、前記
プライマリーバルブによって冷却ガスの流れが阻止さ
れ、前記コントロールバルブより上流側に高圧の冷却ガ
スが充満することはない。その後、前記プライマリーバ
ルブ、前記コントロールバルブ及び前記スロー排気バル
ブを開状態にするとともに前記圧力制御ユニットにより
所定圧力に設定して冷却ガスを導入するので、冷却ガス
が徐々に導入されることとなり、導入初期におけるオー
バーシュートが緩和される。また、冷却ガスの排気が前
記スロー排気バルブ及び前記オリフィスを通して徐々に
行われ、前記圧力制御ユニットによる設定ガス圧が低く
てもガス圧が短時間で設定値に安定し、前記試料が均一
に冷却される。
【0018】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る半導体製造装
置および該装置を用いた冷却ガス導入排気方法の実施例
及び比較例を図面に基づいて説明する。なお、実施例に
係る半導体製造装置の構成は図5に示した従来の半導体
製造装置の構成と略同様であるため、ここでは同じ部分
の説明は省略し、従来のものと相違する箇所についての
みその構成を説明する。また、従来例と同一の構成部品
には同一の符合を付すこととする。図1は実施例に係る
平行平板型の半導体製造装置を示した模式的断面図であ
り、図中10は半導体製造装置を示しており、図中14
は試料台を示している。試料台14の下方であって冷却
ガス導入排気路24の一端にはSUS304を用いて形
成された内径が4.5mmの導入配管25及び排気配管
26が接続されている。この導入配管25には上流側か
ら順に手動バルブ25a、レギュレータ27、プライマ
リーバルブ25b、圧力制御ユニット28及びコントロ
ールバルブ25cが介装されており、これら冷却ガス導
入排気路24、導入配管25、手動バルブ25a、プラ
イマリーバルブ25b、コントロールバルブ25c、レ
ギュレータ27及び圧力制御ユニット28により冷却ガ
ス導入経路33が構成されている。また、排気配管26
の途中は分岐しており、一方には排気バルブ26aが介
装され、他方にはスロー排気バルブ26b及びオリフィ
ス26cが介装されており、これら冷却ガス導入排気路
24、排気配管26、排気バルブ26a、スロー排気バ
ルブ26b及びオリフィス26cにより冷却ガス排気経
路34が構成されている。またコントロールバルブ25
cには電磁制御装置30が、プライマリーバルブ25b
及びスロー排気バルブ26bには電磁制御装置31が、
排気バルブ26aには電磁制御装置32がそれぞれ接続
され、これら電磁制御装置30、31、32によりプラ
イマリーバルブ25b、コントロールバルブ25c及び
スロー排気バルブ26bが同期して開閉するとともに、
これらの各バルブ25b、25c、26bとは逆に排気
バルブ26aが開閉するように制御される。また隔膜真
空計23、29は圧力制御ユニット28に電気的に接続
されている。
【0019】以下に、このような構成の半導体製造装置
10を用いた冷却ガス導入排気方法を、処理及び試料S
の交換を60秒間のサイクルで繰り返す場合を例に挙げ
て説明する。冷却ガスの導入時、まず、図2に示したよ
うにプライマリーバルブ25b、コントロールバルブ2
5c及びスロー排気バルブ26bを閉状態、かつ排気バ
ルブ26aを開状態にしておき、試料Sを下部電極13
上に載置する。この後、セラミックシールド20を降下
させ、押え板19により試料Sを押圧固定する。次に、
プライマリーバルブ25bよりも上流側の冷却ガス圧力
をレギュレータ27により所定値に設定し、冷却ガスの
流量が所定値になるように圧力制御ユニット28のガス
圧を設定する。この後、プライマリーバルブ25b、コ
ントロールバルブ25c及びスロー排気バルブ26bを
開状態にするとともに排気バルブ26aを閉状態にし、
所定流量の冷却ガスをプライマリーバルブ25bより下
流側の冷却ガス導入経路33を通過させ、供給口24a
から試料S裏面に供給する。さらに冷却ガスは冷却ガス
導入排気路24から排気配管26を通り、オリフィス2
6cにより絞られつつ排気される。約60秒間の処理終
了後、図2に示したようにプライマリーバルブ25b、
コントロールバルブ25c及びスロー排気バルブ26b
を閉状態にするとともに排気バルブ26aを開状態に
し、冷却ガスを一気に排気する。約60秒間で試料Sを
交換し、再び上記した方法により冷却ガスの導入・排気
を行う。
【0020】以下に実施例に係る半導体製造装置10
と、比較例として図5に示した従来の半導体製造装置と
を用い、圧力制御ユニット28の設定圧力を10Tor
r、12Torr、14Torrと変化させて冷却ガス
の導入・排気を行い、下部電極13内でのガス圧の変化
を調べた結果について説明する。図3(a)〜(c)は
その結果を示しており、ガス圧の測定は隔膜真空計23
を用いて行った。
【0021】図3(a)〜(c)から明らかなように実
施例の場合は、ガス圧が設定値になるまでの時間は10
Torrで約10秒、12Torrで約13秒、14T
orrで約15秒となっており、またいずれの場合にも
オーバーシュートが発生していない。これに対して比較
例の場合は、ガス圧が設定値になるまでの時間は10T
orrで約23秒、12Torrで約26秒、14To
rrで約30秒と長くなっており、またいずれの場合に
もオーバーシュートが発生している。このように実施例
に係る半導体製造装置10を用いた冷却ガス導入排気方
法では、プライマリーバルブ25b、コントロールバル
ブ25c及びスロー排気バルブ26bを同時に開状態に
することにより、コントロールバルブ25cよりも下流
側の冷却ガス導入経路33には圧力制御ユニット28に
より所定圧力に設定された冷却ガスが流れ、冷却ガス導
入初期におけるオーバーシュートを緩和することができ
た。また、冷却ガスがオリフィス26cで絞られながら
徐々に排気されるので、冷却ガス圧が設定値に安定する
までの所要時間を大幅に短縮することができた。
【0022】以下に、実施例に係る半導体製造装置10
と、比較例として図5に示した従来の半導体製造装置と
を用いた冷却ガス導入排気を行い、試料S表面における
温度を測定し、温度分布の均一性を調べた結果について
説明する。冷却ガスとして、He(90sccm)、S
6 (56sccm)及びCHF3 (14sccm)の
混合ガスを用い、高周波電源22に250Wを印加し、
処理室11の圧力を425mTorrに、冷却ガスの圧
力を10Torrに、上部電極12及び下部電極13の
温度を20℃にそれぞれ設定した。結果を図4(a)、
(b)に示す。また、上記実験結果からΔT=最高温度
−最低温度を算出した結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】図4(a)、(b)及び表1から明らかな
ように実施例の場合は、試料S全体が約43℃であり、
またΔT<5℃となっており、試料S表面における温度
分布の均一性を良好にすることができた。これに対して
比較例の場合は、試料Sの周囲が約60℃でA中心部が
約43℃であり、またΔT>20℃となっており、試料
S表面における温度分布の均一性が悪かった。このよう
に、実施例に係る半導体製造装置10を用いた冷却ガス
導入排気方法では、試料Sを均一に冷却することができ
た。
【0025】表2は、実施例に係る半導体製造装置10
と、比較例として図5に示した従来の半導体製造装置と
を用いた冷却ガス導入排気を行いながら試料Sのエッチ
ング処理を60秒間行い、試料Sの歩留りを調べた結果
を示したものである。試料Sの歩留りは、1カセット
(25枚)におけるオーバーシュート、温度むら及びレ
ジスト焼けを調べ、これら全ての点について問題の無か
ったものを良品として(良品数/全体数)×100の式
により求めた。
【0026】
【表2】
【0027】表2から明らかなように実施例に係る半導
体製造装置10を用いた場合は、試料Sの歩留りが約9
6%と良好であったのに対し、比較例に係る半導体製造
装置を用いた場合は、試料Sの歩留りが約80%と悪か
った。このように、実施例に係る半導体製造装置10を
用いた冷却ガス導入排気方法では、試料Sを均一に冷却
することにより、試料Sの歩留りを大幅に高めることが
できた。
【0028】以上説明したように実施例に係る半導体製
造装置10にあっては、冷却ガス導入初期におけるオー
バーシュートを緩和する共に設定ガス圧が低い場合でも
冷却ガス圧を短時間で設定値に安定させ、試料Sを均一
に冷却することができる。したがって、このような半導
体製造装置10を用いて試料Sの処理を行うことによ
り、試料Sの歩留りを高めることができるとともに、処
理効率を上げることができる。
【0029】さらに冷却ガスを排気する際、排気バルブ
26aから一気に排気することにより、半導体製造装置
10の稼働率を維持することができる。
【0030】また、実施例に係る半導体製造装置10を
用いた冷却ガス導入排気方法にあっては、冷却ガスの導
入時、まず、プライマリーバルブ25b、コントロール
バルブ25c及びスロー排気バルブ26bを閉状態でプ
ライマリーバルブ25bの上流側圧力を所定値に設定し
ておくので、高圧の冷却ガスがコントロールバルブ25
cより上流側に充満しない。その後、プライマリーバル
ブ25b、コントロールバルブ25c及びスロー排気バ
ルブ26bを開状態にするとともに圧力制御ユニット2
8により所定圧力に設定して冷却ガスを導入するので、
冷却ガス導入初期におけるオーバーシュートを緩和する
ことができると共に、設定ガス圧が低くても冷却ガス圧
を短時間で所定値に安定させ、試料Sを均一に冷却する
ことができる。
【0031】なお上記実施例では、半導体製造装置10
が平行平板型のプラズマ処理装置である場合について説
明したが、別の実施例では半導体製造装置がその他のマ
イクロ波プラズマ処理装置やケミカルドライエッチング
装置等である場合においても同様に本発明を適用するこ
とができる。
【0032】また上記実施例では、中央が分岐した排気
配管26に排気バルブ26a、スロー排気バルブ26b
及びオリフィス26cが介装されている場合について説
明したが、別の実施例では、中央が分岐しない排気配管
にスロー排気バルブ26a及びオリフィス26が介装さ
れている場合においても同様に本発明を適用することが
でき、この場合は装置の構造を簡単にすることができ
る。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る半導体
製造装置においては、電極に固定した試料を裏面から冷
却するための冷却ガス導入経路及び排気経路を備えた半
導体製造装置において、前記冷却ガス導入経路を構成す
る圧力制御ユニットの上流側にプライマリーバルブが、
下流側にコントロールバルブが配設され、前記冷却ガス
排気経路を構成するスロー排気バルブ及びオリフィスが
排気配管途中に介装されているので、冷却ガスにより前
記試料を裏面から冷却する際、冷却ガス導入初期におけ
るオーバーシュートを緩和することができるとともに、
設定ガス圧が低くても冷却ガス圧を短時間で設定値に安
定させ、前記試料を均一に冷却することができる。した
がって、このような半導体製造装置を用いて前記試料の
処理を行うことにより、該試料の歩留りを高めることが
できるとともに、処理効率を上げることができる。
【0034】また本発明に係る半導体製造装置を用いた
冷却ガス導入排気方法においては、前記半導体製造装置
を用いた冷却ガス導入排気方法において、冷却ガスの導
入時、まず、前記プライマリーバルブ、前記コントロー
ルバルブ及び前記スロー排気バルブを閉状態で前記プラ
イマリーバルブの上流側圧力を所定値に設定し、その後
該プライマリーバルブ、前記コントロールバルブ及び前
記スロー排気バルブを開状態にするとともに前記圧力制
御ユニットにより所定圧力に設定して冷却ガスを導入す
るので、冷却ガスを徐々に導入することにより冷却ガス
導入初期におけるオーバーシュートを緩和することがで
きるとともに、冷却ガスを徐々に排気することにより設
定ガス圧が低い場合でも冷却ガス圧を短時間で設定値に
安定させ、試料を均一に冷却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る半導体製造装置の実施例を示した
模式的断面図である。
【図2】(a)〜(c)は実施例に係る半導体製造装置
における主要各バルブの開閉状態を示したグラフであ
る。
【図3】(a)〜(c)は実施例に係る半導体製造装置
と比較例に係る従来の半導体製造装置とを用い、圧力制
御ユニットの設定圧力を10Torr、12Torr、
14Torrと変化させて冷却ガスの導入・排気を行
い、下部電極内でのガス圧の変化を調べた結果を示した
グラフである。
【図4】(a)、(b)は実施例に係る半導体製造装置
と比較例に係る半導体製造装置とにおいて、試料表面に
おける温度分布の均一性を調べた結果を示したグラフで
ある。
【図5】従来の半導体製造装置を示した模式的断面図で
ある。
【符号の説明】
10 半導体製造装置 25b プライマリーバルブ 25c コントロールバルブ 26 排気配管 26b スロー排気バルブ 26c オリフィス 28 圧力制御ユニット 33 冷却ガス導入経路 34 冷却ガス排気経路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電極に固定した試料を裏面から冷却する
    ための冷却ガス導入経路及び排気経路を備えた半導体製
    造装置において、前記冷却ガス導入経路を構成する圧力
    制御ユニットの上流側にプライマリーバルブが、下流側
    にコントロールバルブが配設され、前記冷却ガス排気経
    路を構成するスロー排気バルブ及びオリフィスが排気配
    管途中に介装されていることを特徴とする半導体製造装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体製造装置を用いた
    冷却ガス導入排気方法において、冷却ガスの導入時、ま
    ず、前記プライマリーバルブ、前記コントロールバルブ
    及び前記スロー排気バルブを閉状態で前記プライマリー
    バルブの上流側圧力を所定値に設定し、その後前記プラ
    イマリーバルブ、前記コントロールバルブ及び前記スロ
    ー排気バルブを開状態にするとともに前記圧力制御ユニ
    ットにより所定圧力に設定して冷却ガスを導入すること
    を特徴とする冷却ガス導入排気方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001022483A1 (fr) * 1999-09-17 2001-03-29 Applied Materials Inc. Dispositif de fabrication de semi-conducteurs et procede pour chauffer une tranche dans ce dispositif
KR20020032173A (ko) * 2000-10-26 2002-05-03 윤종용 웨이퍼 냉각을 위한 냉각 가스 공급장치
KR100431332B1 (ko) * 2002-08-06 2004-05-12 삼성전자주식회사 반도체 설비의 냉각 가스 공급 장치

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