JPH07176452A - 積層金属化フィルムコンデンサの切断方法 - Google Patents

積層金属化フィルムコンデンサの切断方法

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JPH07176452A
JPH07176452A JP35473093A JP35473093A JPH07176452A JP H07176452 A JPH07176452 A JP H07176452A JP 35473093 A JP35473093 A JP 35473093A JP 35473093 A JP35473093 A JP 35473093A JP H07176452 A JPH07176452 A JP H07176452A
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JP
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rotary saw
cutting
saw blade
capacitor
metallized film
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JP35473093A
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Kiyokazu Otsu
清和 大津
Nobuhiro Hotta
悦宏 堀田
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Shizuki Electric Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 母体コンデンサから単位コンデンサを切断す
るのに切断時間が短く、したがって切断による摩擦熱の
増大を抑制し、それにより回転鋸刃が薄くても切断中の
変形を防止することが可能な積層金属化フィルムコンデ
ンサの切断方法を提供する。 【構成】 母体コンデンサ3の同一切断位置に対して複
数の回転鋸刃1、2を異なる方向から前進後退させるこ
とにより切断を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は積層金属化フィルムコ
ンデンサの製造過程において母体コンデンサを切断する
ための積層金属化フィルムコンデンサの切断方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】積層金属化フィルムコンデンサは、大型
のドラム上に金属化フィルムを巻回した後、両側面にメ
タリコンを施して電極引出部とした母体コンデンサを形
成し、この母体コンデンサを切断して製造されるのが一
般的である。この切断については、従来は図6のように
行っていた。すなわち図6に示すように、両側面に電極
引出部3a、3bの形成された母体コンデンサ3を、一
方の電極引出部3aから他方の電極引出部3bにかけて
回転鋸刃31を図の矢印Gのように回転させながら矢印
H、Jのように前進後退させて行っていた。図7はその
場合の回転鋸刃31の切断距離と時間を関係を示したも
のであり、図7の(ク)は回転鋸刃31の前進時間を、
(ケ)は後退時間を、そして(キ)は1回の切断時に回
転鋸刃31が移動する時間を表している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしこの方法では、
1枚の回転鋸刃で切断を行うため、切断距離が長くなる
ことから切断時間も長くなり、生産性が低下する欠点が
あった。
【0004】また母体コンデンサの切断により形成され
る個々の単位コンデンサの切断面に対しては、その耐電
圧性能保持のため、切断面と回転鋸刃との摩擦により発
生する熱を一定の範囲で加えることが望ましい。それは
加熱が不足の場合は切断面における金属化フィルム上の
電極間の耐電圧性能が低下し、加熱過多の場合は切断面
における誘電体としての金属化フィルムが劣化すること
により、金属化フィルム上の電極間の耐電圧性能が低下
するためである。しかし従来の方法では切断時間が長く
なるので、切断面と回転鋸刃との摩擦により発生する熱
が増大することから、単位コンデンサの耐電圧性能が低
下するという欠点があった。
【0005】さらに母体コンデンサの切断時、切削屑と
してむだになる部分を少なくするためには、回転鋸刃の
厚さは薄い方がよいが、厚さが薄いと摩擦熱の増大によ
り回転鋸刃が温度上昇して変形する結果、回転鋸刃と母
体コンデンサの切断面との摩擦にムラが生じ、摩擦の少
ないところは加熱不足になり、また摩擦の多いところは
加熱過多になり、いずれも単位コンデンサの耐電圧性能
が低下する欠点があった。
【0006】またさらに切断に使用される回転鋸刃には
その製造過程等で円周に沿ったゆがみが多少生じている
のが一般であり、このようなゆがみが生じている回転鋸
刃をそのまま使用する従来例においては、切断時にこの
ゆがみによる回転鋸刃の円周振れにより、回転鋸刃と切
断面との摩擦にムラが生じ、前述同様に、単位コンデン
サの耐電圧性能が低下する欠点があった。
【0007】この発明は上記従来の欠点を解決するため
になされたものであって、その目的は、母体コンデンサ
から単位コンデンサを切断するのに切断時間が短く、し
たがって切断による摩擦熱の増大を抑制し、それにより
回転鋸刃が薄くても切断中の変形を防止することが可能
な積層金属化フィルムコンデンサの切断方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】そこで請求項1の積層金
属化フィルムコンデンサの切断方法は、金属化フィルム
を積層した母体コンデンサを単位コンデンサに切断する
のに際し、上記母体コンデンサの同一切断位置に対して
複数の回転鋸刃が異なる方向から前進後退することによ
り切断を行うことを特徴としている。
【0009】また請求項2の積層金属化フィルムコンデ
ンサの切断方法は、上記回転鋸刃の少なくとも1枚の厚
さが、その他の回転鋸刃よりも厚いことを特徴としてい
る。
【0010】さらに請求項3の積層金属化フィルムコン
デンサの切断方法は、上記回転鋸刃の両側面を、上記回
転鋸刃の直径よりも小さい2枚の円板状の板で構成され
る回転鋸刃保持具で挟んで締付けていることを特徴とし
ている。
【0011】
【作用】上記請求項1の積層金属化フィルムコンデンサ
の切断方法では、母体コンデンサの同一切断位置で複数
の回転鋸刃を使用することから、複数の各回転鋸刃が母
体コンデンサの切断の一部を分担するので、回転鋸刃1
枚だけを用いて切断する場合に比べて切断時間が短くな
る。また切断時間が短くなることから、母体コンデンサ
の切断面と回転鋸刃との摩擦により発生する熱の増大が
抑えられるので、単位コンデンサの耐電圧性能の低下が
防止できる。さらに摩擦により発生する熱の増大が抑え
られることから、回転鋸刃の温度上昇も抑えられ、温度
上昇による回転鋸刃の変形を減少できる結果、回転鋸刃
と母体コンデンサの切断面との摩擦にムラが生じること
が減少し、摩擦の過不足による単位コンデンサの切断面
への加熱の過不足が減少するので、単位コンデンサの耐
電圧性能の低下を防止できる。
【0012】また回転鋸刃の温度上昇が抑えられること
により、回転鋸刃の温度上昇による変形が減少する結
果、厚さの薄い回転鋸刃の使用が可能となり、切断時に
母体コンデンサが切削屑となることによる無駄を減少で
きる。
【0013】また請求項2の積層金属化フィルムコンデ
ンサの切断方法では、使用される複数の回転鋸刃の少な
くとも1枚の厚さが他の回転鋸刃よりも厚いため、複数
の回転鋸刃の個々の2枚の回転鋸刃間における回転鋸刃
の厚さの中心面が同一平面上からずれていても、母体コ
ンデンサから単位コンデンサを分離できる。これにより
母体コンデンサの不完全切断の減少が図れると共に、積
層金属化フィルムコンデンサの切断方法の回転鋸刃の位
置ずれによる取付再調整等が減少できる。
【0014】さらに請求項3の積層金属化フィルムコン
デンサの切断方法では、回転鋸刃の両側面を回転鋸刃保
持具で挟んで締付けているため、回転鋸刃の製造過程で
生じた回転鋸刃の円周に沿ったゆがみを矯正することが
でき、このゆがみによる回転鋸刃と切断面との摩擦ムラ
を減少でき、前述の回転鋸刃の変形によるのと同様の摩
擦ムラによる単位コンデンサの耐電圧性能の低下を防止
できる。
【0015】
【実施例】次にこの発明の積層金属化フィルムコンデン
サの切断方法の具体的な実施例について、図面を参照し
つつ詳細に説明する。
【0016】この実施例による積層金属化フィルムコン
デンサの切断方法は、図1、図2のような構成の装置に
よって実施される。すなわち図1、図2において、裏面
に回転鋸刃駆動用モータ4、5を備えた2枚の回転鋸刃
1、2を同一平面上に横に並べて配置し、その間に両側
面に電極引出部3a、3bを有する母体コンデンサ3を
配置する。そして各回転鋸刃1、2の下方に配置される
カムレバー支点8、9で支えられる直立する2本のカム
レバー6、7の各上方端には各回転鋸刃1、2の回転軸
を固定し、各下方端には各カムピン10、11を各カム
レバー6、7に垂直に固定する。そして2本のカムレバ
ー6、7の間には、カムピン10、11に平行して接近
させてカム軸12、13を配置し、この各カム軸12、
13の一方の端には側面にカム溝18、19を有するカ
ム用円盤16、17を、各カムピン10、11が各カム
溝18、19に嵌入するように固定する。このカム溝1
8、19はカム軸12、13に対して偏芯した楕円状を
している。そして各カム軸12、13の他方の端にはプ
ーリ14、15を固定し、この各プーリ14、15間を
ベルト20で結ぶと共に、左側のカム軸12にはカム駆
動用モータ21を直結する。
【0017】上記の実施例において、各回転鋸刃1、2
はその裏面に備えられた回転鋸刃駆動用モータ4、5に
より、図2の矢印A、Bで示す方向に回転する。またカ
ム駆動用モータ21が図2の矢印Cで示すように回転
し、これに直結している左側のカム軸12、左側のプー
リ14及び左側のカム用円盤16が同方向に回転する。
そして左側のカム用円盤16が回転することにより、こ
のカム用円盤16の側面に設けられたカム溝18内に嵌
入しているカムピン10が、カム軸12に対して偏芯し
た楕円状のカム溝18の回転につれて左右に往復運動す
る。この動きにより左側のカムレバー支点8で支えられ
ている左側のカムレバー6の上方端に取付けられた左側
の回転鋸刃1が左側のカムピン10の動きとは逆向きに
左右に往復運動する。また左側のプーリと右側のプーリ
はベルト20で結ばれているので、右側のプーリは図2
の矢印Dで示すように回転し、したがって上記と同様に
右側の回転鋸刃2も左右に往復運動する。したがって左
右のカム用円盤16、17の側面に設けられたカム溝1
8、19の形状及び左右のカム用円盤16、17の各カ
ム軸12、13への取付けをそれぞれ調節することによ
り、左右の回転鋸刃1、2をほぼ同時に図2の矢印E、
Fで示すように左右対称に移動させることができる。こ
れにより左右の回転鋸刃1、2の間に配置された母体コ
ンデンサ3を切断することができる。
【0018】図3はこの場合の左右の回転鋸刃1、2の
移動時間と切削距離との関係を示したものである。図3
の(イ)(オ)は各回転鋸刃の前進時間を、(ウ)
(カ)は後退時間を、そして(ア)(エ)は各回転鋸刃
が1回の切断時に移動する時間を表す。この実施例にお
いては、各カム用円盤16、17の各カム溝18、19
の形状及び各カム用円盤16、17の各カム軸12、1
3への取付けを調節することにより、図3に示すように
右側の回転鋸刃2の母体コンデンサ3を切削する距離は
母体コンデンサ3の幅の約半分とするが、左側の回転鋸
刃の切削距離はそれよりも長くすると共に、右側の回転
鋸刃2を先に後退させることにより、左右の回転鋸刃
1、2の衝突を防止しながら母体コンデンサ3を完全に
切断することができる。
【0019】以上の結果、この実施例においては、同一
の切断位置で左右2枚の回転鋸刃1、2をほぼ同時に前
進後退させて母体コンデンサ3の両側面から切込みを行
い切断するので、1枚の回転鋸刃で切断する従来例に比
べて切断時間が短くなり、積層金属化フィルムコンデン
サの生産性向上に寄与する。
【0020】また切断時間が短くなることから、母体コ
ンデンサ3の切断面と回転鋸刃1、2の摩擦により発生
する熱の増大が抑えられるので、単位コンデンサの耐電
圧性能の低下を防止でき、積層金属化フィルムコンデン
サの品質低下防止に寄与できる。
【0021】さらに摩擦により発生する熱の増大が抑え
られることから、回転鋸刃1、2の温度上昇も抑えら
れ、温度上昇による回転鋸刃一、二の変形を防止できる
結果、回転鋸刃1、2と母体コンデンサ3の切断面との
摩擦にムラが生じることが減少し、摩擦の過不足による
単位コンデンサの切断面への加熱の過不足も減少するの
で、単位コンデンサの耐電圧性能の低下を防止でき、積
層金属化フィルムコンデンサの品質低下防止に寄与でき
る。
【0022】またさらに回転鋸刃1、2の温度上昇が抑
えられることにより、温度上昇による回転鋸刃1、2の
変形が避けられる結果、薄い回転鋸刃1、2の使用が可
能となり、切断時に母体コンデンサ3が切削屑となるこ
とによる無駄を減少でき、積層金属化フィルムコンデン
サの生産性向上に寄与できる。
【0023】上記の実施例において、使用される2枚の
回転鋸刃1、2の厚さを異なるものとすることもでき
る。その場合の各回転鋸刃1、2が電極引出部3a、3
bをその両側面に有する母体コンデンサ3を、その両側
面から切断し始めた状態を図4に示す。図4において、
左側の回転鋸刃1の厚さt重は右側の回転鋸刃2の厚
さtよりも厚いが、それぞれの回転鋸刃1、2の中心
面は同一面上に配置してある。
【0024】上記の実施例においては、2枚の回転鋸刃
1、2を使用することから、各回転鋸刃1、2の相互の
位置関係がその取付誤差や長期の使用による振動、摩擦
等のために狂う可能性があり、その場合に2枚の回転鋸
刃1、2の厚さの中心面が同一平面上から刃の厚さ分だ
けずれると母体コンデンサ3を完全に切断することがで
きなくなる。そこで2枚の回転鋸刃1、2の厚さを異な
るものとすることにより、2枚の回転鋸刃1、2の厚さ
の中心面が同一平面上からずれても切断可能なそのずれ
の許容範囲は広がることになり、母体コンデンサ3の不
完全切断の減少が図れると共に、回転鋸刃1、2の位置
ずれによる取付再調整等が減少でき、積層金属化フィル
ムコンデンサの生産性向上に寄与できる。
【0025】また上記実施例に使用される2枚の回転鋸
刃1、2の厚みを異なるものとすることが、積層金属化
フィルムコンデンサの金属電極薄膜の構造、構成等によ
っては、切断時の摩擦熱による単位コンデンサ3の耐電
圧性能の低下防止に役立つこともある。また同様のこと
は2枚の回転鋸刃1、2の大きさや歯の形状についても
いえ、2枚の回転鋸刃1、2の大きさや歯の形状を異な
るものとすることにより、切断時の摩擦熱による単位コ
ンデンサの耐電圧性能の低下防止に役立つこともある。
【0026】上記の実施例においては、図5に示す回転
鋸刃保持具22、23を使用することもできる。図5に
おいて、回転鋸刃保持具22、23は回転鋸刃よりも直
径の小さい2枚の円板状の板により構成され、この2枚
の円板状の板の間に回転鋸刃1を挟んで締付けることに
より、回転鋸刃1の製造過程で生じた円周に沿ったゆが
みを矯正することができ、このゆがみによる回転鋸刃1
と切断面との摩擦ムラを防止し、前述の回転鋸刃1の変
形によるのと同様の摩擦ムラによる単位コンデンサの耐
電圧性能の低下を防止でき、積層金属化フィルムコンデ
ンサの品質低下防止に寄与できる。
【0027】また回転鋸刃保持具22、23の直径が回
転鋸刃1の直径に近いほど、この保持具22、23を使
用することによる回転鋸刃1のゆがみの矯正の効果は大
きいが、1枚の回転鋸刃で切断を行う場合に比べて2枚
の回転鋸刃1、2を用いるこの実施例においては、回転
鋸刃1、2の回転鋸刃保持具22、23からのはみ出し
は少なくてよいので、より大きな矯正の効果が期待でき
る。
【0028】上記の実施例においては、回転鋸刃を2枚
使用した場合について述べたが、これに限定されるもの
ではなく、3枚以上を使用することも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上のように請求項1の積層金属化フィ
ルムコンデンサの切断方法では、母体コンデンサの同一
切断位置で複数の回転鋸刃を使用することができること
から、1回の切断につき複数の各回転鋸刃が母体コンデ
ンサの切断の一部を分担するので、回転鋸刃1枚だけを
用いて切断する場合に比べて切断時間が短くなり、積層
金属化フィルムコンデンサの生産性向上に貢献できる。
【0030】また切断時間が短くなることから、母体コ
ンデンサの切断面と回転鋸刃との摩擦により発生する熱
の増大が抑えられるので、単位コンデンサの耐電圧性能
の低下を防止でき、積層金属化フィルムコンデンサの品
質低下防止に貢献できる。
【0031】さらに摩擦により発生する熱の増大が抑え
られることから、回転鋸刃の温度上昇も抑えられ、温度
上昇による回転鋸刃の変形を減少できる結果、回転鋸刃
と母体コンデンサの切断面との摩擦にムラが生じること
が減少し、摩擦の過不足による単位コンデンサの切断面
への加熱の過不足が減少するので、単位コンデンサの耐
電圧性能の低下を防止でき、積層金属化フィルムコンデ
ンサの品質低下防止に貢献できる。
【0032】またさらに回転鋸刃の温度上昇が抑えられ
ることにより、温度上昇による変形が減少する結果、厚
さの薄い回転鋸刃の使用が可能となり、切断時に母体コ
ンデンサが切削屑となることによる無駄を滅少でき、積
層金属化フィルムコンデンサの品質低下防止に貢献でき
る。
【0033】また請求項2の積層金属化フィルムコンデ
ンサの切断方法では、使用される複数の回転鋸刃の少な
くとも1枚の厚さが他の回転鋸刃よりも厚いため、複数
の回転鋸刃の個々の2枚の回転鋸刃間における回転鋸刃
の厚さの中心面が同一平面上からずれていても、母体コ
ンデンサから単位コンデンサを完全に切断して分離でき
る。これにより母体コンデンサの不完全切断の減少が図
れると共に、積層金属化フィルムコンデンサの切断方法
の回転鋸刃の位置ずれによる取付再調整等が減少でき、
積層金属化フィルムコンデンサの生産性向上に貢献でき
る。
【0034】さらに請求項3の積層金属化フィルムコン
デンサの切断方法では、回転鋸刃の両側面を回転鋸刃保
持具で挟んで締付けているため、回転鋸刃の製造過程で
生じた回転鋸刃の円周に沿ったゆがみを矯正することが
でき、このゆがみによる回転鋸刃の円周振れによる回転
鋸刃と切断面との摩擦ムラを減少でき、前述の回転鋸刃
の変形によるのと同様の摩擦ムラによる単位コンデンサ
の耐電圧性能の低下を防止でき、積層金属化フィルムコ
ンデンサの品質低下防止に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例による積層金属化フィルムコ
ンデンサの切断方法の斜視図である。
【図2】上記実施例のカム駆動用モータを除いた状態の
積層金属化フィルムコンデンサの切断方法の正面図であ
る。
【図3】上記実施例の左右の回転鋸刃の移動時間と切削
距離との関係を表したグラフである。
【図4】上記実施例の左右の回転鋸刃の厚さが異なる場
合の回転鋸刃の位置関係を表した図である。
【図5】回転鋸刃保持具の側面図である。
【図6】従来例における母体コンデンサの切断方法を示
した図である。
【図7】上記従来例の切断時間と切断距離との関係を表
したグラフである。
【符号の説明】
1 回転鋸刃 2 回転鋸刃 3 母体コンデンサ 22 回転鋸刃保持具 23 回転鋸刃保持具

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属化フィルムを積層した母体コンデン
    サを単位コンデンサに切断するのに際し、上記母体コン
    デンサの同一切断位置に対して複数の回転鋸刃が異なる
    方向から前進後退することにより切断を行うことを特徴
    とする積層金属化フィルムコンデンサの切断方法。
  2. 【請求項2】 上記回転鋸刃の少なくとも1枚の厚さ
    が、その他の回転鋸刃よりも厚いことを特徴とする請求
    項1の積層金属化フィルムコンデンサの切断方法。
  3. 【請求項3】 上記回転鋸刃の両側面を、上記回転鋸刃
    の直径よりも小さい2枚の円板状の板で構成される回転
    鋸刃保持具で挟んで締付けていることを特徴とする請求
    項1又は請求項2の積層金属化フィルムコンデンサの切
    断方法。
JP35473093A 1993-12-20 1993-12-20 積層金属化フィルムコンデンサの切断方法 Pending JPH07176452A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014143357A (ja) * 2013-01-25 2014-08-07 Murata Mfg Co Ltd 積層セラミック電子部品の製造方法
CN110102821A (zh) * 2019-06-05 2019-08-09 温州阿德沃自动化设备有限公司 一种双锯片打口组件

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