JPH07175983A - 熱感知器 - Google Patents

熱感知器

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JPH07175983A
JPH07175983A JP32077493A JP32077493A JPH07175983A JP H07175983 A JPH07175983 A JP H07175983A JP 32077493 A JP32077493 A JP 32077493A JP 32077493 A JP32077493 A JP 32077493A JP H07175983 A JPH07175983 A JP H07175983A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温領域と高温領域では特性がリニアではな
いサーミスタの断線を正確に検出する。 【構成】 低温(L)レンジと高温(H)レンジの境界
が40°になるように、かつ各温度レンジでは5Vをフ
ルスケールとして1〜略4Vの範囲を検出してサーミス
タTHの変化率の小さい特性の低温及び高温領域は検出
せず、特性が立ったリニアな領域を検出するように定電
流ILOW 、IHighが設定されている。また、断線を検出
する場合にはLレンジの定電流ILOW より更に低い電流
openに設定してサーミスタTHの特性が立っているリ
ニアな領域で、例えば4V以上に対応する温度が検出さ
れた場合に断線と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サーミスタを用いた熱
感知器に関し、特にサーミスタの断線を検出する熱感知
器に関する。
【0002】
【従来の技術】サーミスタを用いた熱感知器では、例え
ば図10、図11に示すように定電圧Eを固定抵抗Rと
サーミスタTHの抵抗値RTHにより分圧された電圧VTH
を検出することにより温度を測定することができる。図
10に示す回路構成では、VTH=E{RTH/(R+
TH)であるのでサーミスタTHが負特性の場合には、
温度が高くなるにつれて電圧VTHが低くなる。また、図
11に示す回路構成では、V TH=E{R/(R+RTH
であるのでサーミスタTHが負特性の場合には、温度が
高くなるにつれて電圧VTHが高くなる。もちろん、サー
ミスタTHが正特性の場合にはそれぞれ逆になる。
【0003】ここで、サーミスタTHが断線するとサー
ミスタTHの抵抗値RTHが疑似的に無限大の状態となっ
て、サーミスタTHが負特性の場合には低温状態となる
ので、この低温状態を検出することにより断線を検出す
ることができる。すなわち、図10に示す回路構成では
電圧VTHが所定電圧以上の場合に、また、図11に示す
回路構成では電圧VTHが所定電圧以下の場合に断線とし
て検出することができる、なお、図11に示す回路構成
では例えば特開平1−166289号公報に示す断線検
出方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サーミ
スタTHの特性は狭い温度領域ではリニアであるが、火
災感知器の場合、−20℃〜100℃といった広い温度
領域をカバーしなければならないため、どうしても、低
温領域と高温領域では、変化率が小さくなり、測定精度
と分解能が悪化するので、例えばサーミスタTHが負特
性の場合には低温状態を検出して断線を検出しようとし
ても実際には正確に検出することができず、誤動作する
という問題点がある。また、このような断線検出機能を
設けた場合、この機能が故障すると断線を検出すること
ができない。
【0005】本発明は、このような従来の問題点に鑑
み、低温領域と高温領域では特性がリニアではないサー
ミスタの断線を正確に検出することができる熱感知器を
提供することを目的とする。本発明はまた、サーミスタ
の断線を検出する機能の動作試験を行うことができ、そ
の結果サーミスタの断線を正確に検出することができる
熱感知器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、サーミスタの抵抗値に応じた電圧に基づ
いて環境温度を検出することにより火災を感知する熱感
知器において、検出温度領域毎に異なる電流値の定電流
を前記サーミスタに印加する定電流回路と、サーミスタ
の断線検出時にサーミスタの特性が立った抵抗領域で検
出可能な値の定電流を定電流回路が前記サーミスタに印
加するように制御し、この状態のサーミスタの抵抗値に
応じた電圧に基づいてサーミスタが断線か否かを判定す
る制御手段とを有することを特徴とする。
【0007】具体的には、サーミスタが負特性であって
温度が固定抵抗とサーミスタの直列回路のサーミスタに
より分圧された電圧により検出される感知器において、
制御手段がサーミスタの断線検出時に、環境温度検出時
より低い値の断線検出電流を定電流回路が前記サーミス
タに印加するように制御し、この状態の検出電圧が所定
値以上の場合にサーミスタが断線として判定することを
特徴とする。
【0008】また、他の具体例としては、サーミスタは
負特性であって温度が固定抵抗とサーミスタの直列回路
の固定抵抗により分圧された電圧により検出される熱感
知器において、制御手段がサーミスタの断線検出時に、
環境温度検出時より低い値の断線検出電流を定電流回路
が前記サーミスタに印加するように制御し、この状態の
検出電圧が所定値以下の場合にサーミスタが断線として
判定することを特徴とする。
【0009】また、本発明は、サーミスタの抵抗値に応
じた電圧に基づいて環境温度を検出することにより火災
を感知する熱感知器において、サーミスタの断線を検出
する断線検出手段と、サーミスタを回路から切り離すス
イッチ回路と、スイッチ回路によりサーミスタを回路か
ら切り離し、この状態のサーミスタの抵抗値に応じた電
圧に基づいて断線検出手段が断線を検出できるか否かを
点検する点検手段とを有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、サーミスタの断線検出時にサーミ
スタの特性が立った抵抗領域で検出可能な値の定電流が
サーミスタに印加され、この状態のサーミスタの抵抗値
に応じた電圧に基づいてサーミスタの断線か否かが判定
されるので、サーミスタの断線を正確に検出することが
できる。
【0011】本発明ではまた、スイッチ回路によりサー
ミスタが回路から切り離され、この状態のサーミスタの
抵抗値に応じた電圧に基づいて断線検出手段が正常に断
線を検出できるか否かが点検されるので、サーミスタの
断線を検出する機能の動作試験を行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は本発明に係るアナログ式の熱感知器の一実
施例を示すブロック図である。図1において、整流回路
1には信号線S及びコモン線SCより成る感知器回線を
介して図示省略の中継器や受信機が接続され、中継器や
受信機から直流の電源電圧が供給されるとともに後述す
るような呼出信号が印加される。なお、感知器回線S、
SCには1以上の感知器が接続される。
【0013】感知器回線S、SCを介して供給された直
流電圧は、整流回路1により無極性化され、次いでノイ
ズ吸収回路2によりノイズが吸収される。次いで定電圧
回路4aにより例えばアナログ系回路用に+10Vの定
電圧が、また、定電圧回路4bによりMPU等の回路用
に+5Vの定電圧が生成される。また、中継器や受信機
からの呼出信号に対する応答信号が応答信号回路3によ
り電流で生成され、ノイズ吸収回路2及び整流回路1を
介して返信される。
【0014】電圧検出回路5は感知器の立ち上がり時に
定電圧回路4aの出力電圧が所定値以上になった場合に
電流スイッチ6a、6bをオンにする。定電圧回路4a
の出力電圧は電流スイッチ6aを介して図2に詳しく示
すような定電流回路7及び負特性のサーミスタTHとA
/D基準電圧回路8に供給され、また、定電圧回路4b
の出力電圧は電流スイッチ6bを介して伝送処理用のM
PU(1)9aと信号処理用のMPU(2)9bに供給
される。ここで、一例として伝送処理用MPU9aはマ
スタクロックが400KHzのものが用いられ、信号処
理用MPU9bは2MHzのものが用いられている。
【0015】サーミスタTHの抵抗値に応じた電圧VTH
は、信号処理用MPU9bにより取り込まれ、A/D基
準電圧回路8によるA/D変換スケール用の基準値RE
Fに基づいてA/D変換される。また、定電流回路7は
信号処理用MPU9bの制御により可変の定電流
open、ILOW 、IHigh(Iopen<ILOW <IHigh)を
サーミスタTHに印加し、MPU9bが3段階の電流レ
ンジで温度を検出するように構成されている。
【0016】図2及び図3を参照して定電流回路7につ
いて説明する。+ラインにはアナログスイッチSW1、
SW2、抵抗R1、R5の各一端が接続され、アナログ
スイッチSW1、SW2は信号処理用MPU9bにより
制御される。抵抗R1の他端はスイッチSW2の他端と
抵抗R2の一端に接続され、抵抗R2の他端はスイッチ
SW1の他端と抵抗R3の一端に接続されている。抵抗
R3の他端は差動増幅器OPの+入力端子と抵抗R4の
一端に接続され、抵抗R4の他端は接地されている。
【0017】また、抵抗R5の他端は差動増幅器OPの
−入力端子とPNP型トランジスタQのエミッタに接続
され、差動増幅器OPの出力端子はトランジスタQのベ
ースに接続されている。トランジスタQのコレクタは負
特性のサーミスタTHを介して接地され、サーミスタT
Hの両端の電圧VTHにより温度が検出される。このよう
な構成において、差動増幅器OPの+入力端子と−入力
端子の各入力電圧が同一であり、サーミスタTHに流れ
る電流IはスイッチSW1、SW2が共にオフの場合に
は、 I={E−(R1+R2+R3)E/(R1+R2+R3+R4)}/R5 =Iopen スイッチSW2がオン、スイッチSW1がオフの場合に
は、 I={E−(R2+R3)E/(R2+R3+R4)}/R5 =ILOW スイッチSW1がオンの場合には、 I={E−R3・E/(R3+R4)}/R5 =IHigh となる。
【0018】また、負特性のサーミスタの抵抗値R
THは、低温(L)レンジでは高抵抗、高温(H)レンジ
では低抵抗であるので、図3に示すように、Lレンジと
Hレンジの境界が40°になるように、かつ各温度レン
ジでは5Vをフルスケールとして1〜略4Vの範囲を検
出してサーミスタTHの変化率の小さい特性の低温及び
高温領域は検出せず、特性が立ったリニアな領域を検出
するように定電流ILOW 、IHighが設定されている。ま
た、断線を検出する場合にはLレンジの定電流ILO W
り更に低い電流Iopenに設定してサーミスタTHの抵抗
特性が立っているリニアな領域で、例えば4V以上が検
出された場合に断線と判定するように構成されている。
【0019】図1に戻り、中継器や受信機から送出され
た呼出信号は、感知器回線S、SC、整流回路1及びノ
イズ吸収回路2を介して呼出検出回路10により検出さ
れ、その検出信号が伝送処理用MPU9aに印加され
る。アドレス設定回路11は例えばDIPスイッチ等に
より構成されてこの感知器のアドレスが予め設定され、
伝送処理用MPU9aは定電圧回路4bから電源が投入
されるとイニシャライズされた後このアドレスを読み込
む。また、機種設定回路13も同様にDIPスイッチ等
により構成されて熱感知器や煙感知器を示す種別コード
が予め設定され、信号処理用MPU9bは定電圧回路4
bから電源が投入されるとイニシャライズされた後この
種別コードを読み込み、次いでストップモードに移行す
る。
【0020】中継器や受信機からこの感知器に対する1
フレームの呼出信号は、例えば図4に示すように先頭に
送出されるリセットパルスRSTと感知器回線S、SC
上の感知器の数に応じて所定の間隔で順次送出される複
数のポーリングパルスPにより構成され、各ポーリング
パルスPの間に各感知器から応答信号が返信される。リ
セットパルスRSTの幅はポーリングパルスPより長く
設定され、リセットパルスRSTにより感知器回線S、
SC上の全ての感知器の伝送処理用MPU9a内のアド
レスカウンタがリセットされる。
【0021】次いでアドレスカウンタがリセットパルス
RSTに続くポーリングパルスPをカウントし、このカ
ウント数とアドレス設定回路11を介して設定されてい
るアドレスが一致した場合に伝送処理用MPU9aが自
己宛の呼出しを識別し、/STOPC発生回路12
(「/」は反転信号に用いる)を介して信号処理用MP
U9bを起動する。
【0022】ここで、信号処理用MPU9bは、入力ポ
ートD0の入力信号がロウレベルの時に入力ポート/S
TOPCの入力信号がローレベルになるとストップモー
ドからアクティブモードに移行し、また、入力ポートD
0の入力信号がハイレベルになるとアクティブモードか
らストップモードに移行するように構成されている。図
4を参照して詳しく説明すると、先ず、伝送処理用MP
U9aは自己宛の呼出しを識別すると、次のアドレスの
ポーリングパルス検出までローレベルとなるアクティブ
となる信号(図示D2出力、以下同じ)を出力ポートD
2から/STOPC発生回路12と信号処理用MPU9
bの入力ポートD0に出力し、次いでポートD4、D
3、D6の出力をこの順番で発生して信号処理用MPU
9bに印加する。/STOPC発生回路12では、伝送
処理用MPU9aのD2出力がローレベルになると所定
時間経過後に出力信号/STOPCがハイレベルにな
り、したがって、この出力信号/STOPCの立ち上が
りで信号処理用MPU9bがストップモードからアクテ
ィブモードに移行する。
【0023】図5に示すフローチャートを参照して伝送
処理用MPU9aの動作を説明する。先ず、前述したよ
うに定電圧回路4bから電源が投入されるとイニシャラ
イズされた後アドレスを読み込み、待ち受け状態にな
る。次いで、リセットパルスRSTを受信するとアドレ
スカウンタをリセットし、ポーリングパルスPをカウン
トすることにより自己のアドレスを監視する(ステップ
S1)。そして、自己のアドレスを識別するとD2出力
をローレベルにすることにより/STOPC発生回路1
2を動作させ、信号処理用MPU9bをストップモード
からアクティブモードに移行させる(ステップS2)。
【0024】次いで、火災を検出した場合に信号処理用
MPU9bから火災ビットを出力させるためのタイミン
グ信号を出力ポートD4から出力し(ステップS3)、
次いで、温度データを信号処理用MPU9bから出力さ
せるためのタイミング信号を出力ポートD3から出力し
(ステップS4)、次いで、種別データを信号処理用M
PU9bから出力させるためのタイミング信号を出力ポ
ートD3から出力する(ステップS5)。
【0025】次いで、次のアドレスのポーリングパルス
を検出したか否かを監視し(ステップS6)、YESの
場合にD2出力をハイレベルに移行させることにより信
号処理用MPU9bをアクティブモードからストップモ
ードに移行させる(ステップS7)。次に、図6に示す
フローチャートを参照して信号処理用MPU9bのアク
ティブモードの動作を説明する。先ず、前述したように
定電圧回路4bから電源が投入されるとアクティブモー
ドになり、イニシャライズされた後種別データを読み込
み、次いでストップモードに移行する。その後、伝送処
理用MPU9aの制御によりアクティブモードに移行す
ると、先ず断線検知モードの処理を実行する(ステップ
S11)。この断線検知モードでは定電流回路7の電流
を断線検出電流Iopenに設定してサーミスタTHの抵抗
値に応じた電圧VTHを取り込んで所定電圧(=4V)以
上か否かを判別し(ステップS12)、所定レベル以上
の場合にはサーミスタTHが断線と判断し(ステップS
13)、ステップS19に進む。
【0026】他方、サーミスタTHが断線でない場合に
はレンジ判定モードに移行し(ステップS14)、定電
流回路7の電流をローレンジILOW に設定する(ステッ
プS15)。次いで、サーミスタTHの抵抗値に応じた
電圧VTHを取り込んで40℃以上に対応する電圧(=1
V)以下か否かを判別し(ステップS16)、YESの
場合には定電流回路7の電流をハイレンジIHighに設定
してステップS17からステップS18に進み、NOの
場合には定電流回路7の電流をそのままにしてステップ
S18に進む。
【0027】次いで、サーミスタTHの抵抗値に応じた
電圧VTHを取り込み、レンジに対応させて温度データに
変換処理し、火災と判断した場合には伝送処理用MPU
9aのD4出力のタイミングで火災ビットを出力し、次
いで伝送処理用MPU9aのD3出力のタイミングで温
度データを出力し、次いで伝送処理用MPU9aのD6
出力のタイミングで種別データを出力する(ステップS
19)。
【0028】ここで、本実施例では断線と判定した場合
には種別データを出力しないことにより断線情報を中継
器等に返信するように構成されている。次いで入力ポー
トD0の信号を監視し(ステップS20)、ハイレベル
になるとストップモードに移行する。したがって、上記
実施例によれば、サーミスタTHの立っているリニアな
抵抗領域で断線か否かを判定しているので、低温領域と
高温領域では特性がリニアではないサーミスタTHの断
線を正確に検出することができる。なお、図2に示す回
路構成では、サーミスタTHが負特性の場合であって低
温で電圧VTHが高くなるので断線判定電圧(=4V)以
上の場合に断線と判定しているが、図11に示す回路構
成のような場合では、低温で電圧VTHが低くなるので断
線判定電圧(例えば1V)以下の場合に断線と判定され
る。もちろん、サーミスタTHが正特性の場合には判定
条件はそれぞれ逆となる。尚、上記実施例では、環境温
度検出時のレンジを2レンジとしたが、3レンジ以上で
あっても良い。
【0029】図7は第2の実施例を示している。ここ
で、前述したようにサーミスタTHが断線するとサーミ
スタTHの抵抗値が疑似的に無限大の状態となって、サ
ーミスタTHが負特性の場合には低温状態となるので、
この通常あり得ない低温状態を検出することにより断線
を検出することができる。そこで、この実施例では、こ
の断線検出機能が正常か否かを点検するためにサーミス
タTHを回路から切り離すためのアナログスイッチSW
3がサーミスタTHに対して直列に接続されている。な
お、他の構成は図10に示す回路と同一である。
【0030】また、図8は第2の実施例の変形例を示
し、図11に示す回路構成に対して断線検出機能が正常
か否かを点検するためにアナログスイッチSW3が追加
されている。このような構成では、受信機や中継器から
断線検出機能の点検信号が熱感知器に対して送出され、
熱感知器のMPUではこの点検信号を受信するとアナロ
グスイッチSW3をオフにするように制御する。アナロ
グスイッチSW3がオフになると、サーミスタTHが疑
似的に断線した状態が生成され、断線検出機能が正常で
あれば断線を検出して受信機や中継器に断線警報が送信
される。受信機や中継器ではこの断線情報に基づいて熱
感知器の断線検出機能が正常か否かが判定され、したが
って、断線検出機能を有するシステムでは、サーミスタ
THを回路から切り離すことにより断線検出機能が正常
か否かを点検することができる。
【0031】図9は第1の実施例の図2に示す定電流回
路8に対してアナログスイッチSW3が追加された例を
示している。このような構成では、伝送処理用MPU9
aは受信機や中継器からの点検信号を受信すると、アナ
ログスイッチSW3をオフするように制御する。この状
態で通常の動作通り信号処理用MPU9bをアクティブ
モードに移行すると、断線検知モードで断線を検出して
断線情報を送信するので、受信機や中継器では断線検出
機能が正常か否かを確認することができ、次いで実際の
断線検知を行うことによりサーミスタの断線を正確に検
出することができる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、サーミス
タの抵抗値に応じた電圧に基づいて環境温度を検出する
ことにより火災を感知する熱感知器において、検出温度
領域毎に異なる電流値の定電流を前記サーミスタに印加
する定電流回路と、サーミスタの断線検出時にサーミス
タの特性が立ったリニアな抵抗領域で検出可能な値の定
電流を定電流回路が前記サーミスタに印加するように制
御し、この状態のサーミスタの抵抗値に応じた電圧に基
づいてサーミスタが断線か否かを判定する制御手段とを
有するので、低温領域と高温領域では特性がリニアでは
ないサーミスタの断線を正確に検出することができる。
【0033】また、本発明は、サーミスタの抵抗値に応
じた電圧に基づいて環境温度を検出することにより火災
を感知する熱感知器において、サーミスタの断線を検出
する断線検出手段と、サーミスタを回路から切り離すス
イッチ回路と、スイッチ回路によりサーミスタを回路か
ら切り離し、この状態のサーミスタの抵抗値に応じた電
圧に基づいて断線検出手段が断線を検出できるか否かを
点検する点検手段とを有するので、サーミスタの断線を
検出する機能の動作試験を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱感知器の一実施例を示すブロッ
ク図
【図2】図1の定電流回路を詳細に示す回路図
【図3】図1のサーミスタの断線検知レンジを示す説明
【図4】図1の伝送処理用MPUと信号処理用MPUの
間の制御信号を示すタイミングチャート
【図5】図1の伝送処理用MPUの動作を説明するため
のフローチャート
【図6】図1の信号処理用MPUの動作を説明するため
フローチャート
【図7】第2の実施例の定電流回路を示す回路図
【図8】図8の定電流回路の変形例を示す回路図
【図9】図2と図7の回路を組み合わせた定電流回路を
示す回路図
【図10】従来の温度検出回路を示す回路図
【図11】他の従来の温度検出回路を示す回路図
【符号の説明】
1:整流回路 2:ノイズ吸収回路 3:応答信号回路 4a,4b:定電圧回路 5:電圧検出回路 6a,6b:電流スイッチ 7:定電流回路 8:A/D基準電圧回路 9a,9b:MPU(マイクロプロセッサ) 10:呼出検出回路 11:アドレス設定回路 12:/STOPC発生回路 13:機種設定回路 TH:サーミスタ SW1,SW2,SW3:スイッチ Q:トランジスタ R,R1〜R5:抵抗

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サーミスタの抵抗値に応じた電圧に基づい
    て環境温度を検出することにより火災を感知する熱感知
    器において、 検出温度領域毎に異なる電流値の定電流を前記サーミス
    タに印加する定電流回路と、 サーミスタの断線検出時に、サーミスタの特性が立った
    リニアな抵抗領域で検出可能な値の定電流を前記定電流
    回路が前記サーミスタに印加するように制御し、この状
    態のサーミスタの抵抗値に応じた電圧に基づいて前記サ
    ーミスタが断線か否かを判定する制御手段とを有するこ
    とを特徴とする熱感知器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱感知器において、前記サ
    ーミスタが負特性であって温度が固定抵抗とサーミスタ
    の直列回路のサーミスタにより分圧された電圧により検
    出され、前記制御手段はサーミスタの断線検出時に、環
    境温度検出時より低い値の断線検出電流を前記定電流回
    路が前記サーミスタに印加するように制御し、この状態
    の検出電圧が所定値以上の場合に前記サーミスタが断線
    として判定することを特徴とする熱感知器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の熱感知器において、前記サ
    ーミスタが負特性であって温度が固定抵抗とサーミスタ
    の直列回路の固定抵抗により分圧された電圧により検出
    され、前記制御手段はサーミスタの断線検出時に、環境
    温度検出時より低い値の断線検出電流を前記定電流回路
    が前記サーミスタに印加するように制御し、この状態の
    検出電圧が所定値以下の場合に前記サーミスタが断線と
    して判定することを特徴とする熱感知器。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれに記載の熱感知器
    において、前記制御手段は受信機又は中継器から呼出し
    を受けた場合に、前記断線検出処理を行い、断線か否か
    を示す信号を前記受信機又は中継器に返信することを特
    徴とする熱感知器。
  5. 【請求項5】請求項4記載の熱感知器において、前記制
    御手段は、受信機又は中継器から呼出しを受けた場合に
    検出温度データと機種データを返信し、前記断線検出処
    理を行って断線と判定した場合には前記機種データを返
    信しないことにより断線信号として前記受信機又は中継
    器に通知することを特徴とする熱感知器。
  6. 【請求項6】サーミスタの抵抗値に応じた電圧に基づい
    て環境温度を検出することにより火災を感知する熱感知
    器において、 前記サーミスタの断線を検出する断線検出手段と、 前記サーミスタを回路から切り離すスイッチ回路と、 前記スイッチ回路により前記サーミスタを回路から切り
    離し、この状態のサーミスタの抵抗値に応じた電圧に基
    づいて前記断線検出手段が断線を検出できるか否かを点
    検する点検手段とを有することを特徴とする熱感知器。
  7. 【請求項7】請求項6記載の熱感知器において、前記点
    検手段は、受信機又は中継器から前記断線検出手段の点
    検信号を受信した場合に前記スイッチ回路により前記サ
    ーミスタを回路から切り離し、前記断線検出手段が断線
    を検出したかどうかを示す信号を前記受信機又は中継器
    に返信することを特徴とする熱感知器。
  8. 【請求項8】請求項1乃至5のいずれかに記載の熱感知
    器と請求項6又は7に記載の熱感知器を組み合わせたこ
    とを特徴とする熱感知器。
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