JPH0717592Y2 - 車両用小物入れの外ケース - Google Patents
車両用小物入れの外ケースInfo
- Publication number
- JPH0717592Y2 JPH0717592Y2 JP2666289U JP2666289U JPH0717592Y2 JP H0717592 Y2 JPH0717592 Y2 JP H0717592Y2 JP 2666289 U JP2666289 U JP 2666289U JP 2666289 U JP2666289 U JP 2666289U JP H0717592 Y2 JPH0717592 Y2 JP H0717592Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer case
- case
- box
- horizontal panel
- lower box
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、自動車等の車両に用いる小物入れケースを
収納する合成樹脂製の外ケースの構造に関する。
収納する合成樹脂製の外ケースの構造に関する。
《従来の技術》 従来車両のインストルメントパネル前面等の室内前面に
開口して配設され、手前に引き出す小物入れケースを収
納する外ケースは周知である。ところが従来のものにあ
っては、板ばねを用いてその弾性によって摺動を円滑に
行わせていたため、部品点数及び組付け工数が多くなる
という難問があった。そこで本考案者等は、第４図乃至
第６図に示すような構造のものを先に提案した。すなわ
ち小物入れケース１両側壁の後部位置より外方に突出す
る合成樹脂製弾性爪２を常時インストルメントパネル内
に固定した外ケース３の両側に位する垂直壁3aに当接さ
せ、小物入れケース１を一杯に引き出したときに弾性爪
２の一部が係合して半固定される穴４を垂直壁3aに形成
した構造のものである。
開口して配設され、手前に引き出す小物入れケースを収
納する外ケースは周知である。ところが従来のものにあ
っては、板ばねを用いてその弾性によって摺動を円滑に
行わせていたため、部品点数及び組付け工数が多くなる
という難問があった。そこで本考案者等は、第４図乃至
第６図に示すような構造のものを先に提案した。すなわ
ち小物入れケース１両側壁の後部位置より外方に突出す
る合成樹脂製弾性爪２を常時インストルメントパネル内
に固定した外ケース３の両側に位する垂直壁3aに当接さ
せ、小物入れケース１を一杯に引き出したときに弾性爪
２の一部が係合して半固定される穴４を垂直壁3aに形成
した構造のものである。
《考案が解決しようとする課題》 上記の小物入れケースにあっては、合成樹脂の射出成形
によって安価に量産できるが、外ケース３はＹ方向に型
抜きされるため、抜き勾配αが必要となる。第５図のよ
うに小物入れケース１を外ケース３に収納したときは、
両ケースの隙間は最小となるが、第６図のように小物入
れケース１を引き出したときは、両ケースの隙間βは最
大となり、ガタが生じ易く、このため弾性爪を強化して
も左右の横揺れを確実に防止することはむずかしかっ
た。
によって安価に量産できるが、外ケース３はＹ方向に型
抜きされるため、抜き勾配αが必要となる。第５図のよ
うに小物入れケース１を外ケース３に収納したときは、
両ケースの隙間は最小となるが、第６図のように小物入
れケース１を引き出したときは、両ケースの隙間βは最
大となり、ガタが生じ易く、このため弾性爪を強化して
も左右の横揺れを確実に防止することはむずかしかっ
た。
そこで本考案は従来品を更に改良し、外ケース３に対す
る小物入れケース１のガタを完全に防止するための車両
用小物入れの外ケースを提供することを目的とする。
る小物入れケース１のガタを完全に防止するための車両
用小物入れの外ケースを提供することを目的とする。
《課題を解決するための手段》 前述した問題点を解決するために、本考案による車両用
小物入れの外ケースは、車両の室内前面に開口して配設
され、手前に引き出す小物入れケースを収納する合成樹
脂製の外ケースにおいて、四角形水平パネルの外周より
一体に垂下する三方壁からなる上箱と、四角形水平パネ
ルの外周より一体に垂直に立上る三方壁からなる下箱と
を、各三方壁面を重ね合わせて一体化したものであっ
て、上下いずれか一方の箱の両側に位する垂直壁に角孔
を設け、他方の箱の両側に位する垂直壁にテーパ面と係
止部とからなる係合爪を突設し、この係合爪を前記角孔
に係合せしめたことを特徴とする。
小物入れの外ケースは、車両の室内前面に開口して配設
され、手前に引き出す小物入れケースを収納する合成樹
脂製の外ケースにおいて、四角形水平パネルの外周より
一体に垂下する三方壁からなる上箱と、四角形水平パネ
ルの外周より一体に垂直に立上る三方壁からなる下箱と
を、各三方壁面を重ね合わせて一体化したものであっ
て、上下いずれか一方の箱の両側に位する垂直壁に角孔
を設け、他方の箱の両側に位する垂直壁にテーパ面と係
止部とからなる係合爪を突設し、この係合爪を前記角孔
に係合せしめたことを特徴とする。
《作用》 この車両用小物入れ外ケースは、上箱と下箱とを組み合
わせ、上下より圧接すると、係止爪のテーパ部が角穴の
ある垂直壁を次第に離れる方向に変位させ、係止部が角
穴に到達した時点で復元し、上箱と下箱とは完全に一体
化される。
わせ、上下より圧接すると、係止爪のテーパ部が角穴の
ある垂直壁を次第に離れる方向に変位させ、係止部が角
穴に到達した時点で復元し、上箱と下箱とは完全に一体
化される。
《実施例》 第１図乃至第３図は本考案の実施例を示す。第３図は車
両の室内前面としてのインストルメントパネルのクラス
ター11前面に開口して配設される合成樹脂製外ケース12
に対して小物入れケース13を収納する直前の状態を示す
斜視図である。
両の室内前面としてのインストルメントパネルのクラス
ター11前面に開口して配設される合成樹脂製外ケース12
に対して小物入れケース13を収納する直前の状態を示す
斜視図である。
第１図は前記小物入れケース13を収納する外ケース12を
組立てる直前の分解斜視図で、上箱14と下箱15とからな
り、上箱14は、四角形水平パネル14aと、その外周より
一体に垂下する三方壁14bR、14bC及び14bLとから構成さ
れ、下箱15は、四角形水平パネル15aと、その外周より
一体に垂直に立上る三方壁15bR、15bC及び15bLとから構
成されている。上箱14と下箱15の各三方壁は夫々密接に
重なり合うように上下いずれか一方の四角形水平パネル
14a又は15aは他の水平パネルより面積が大となってい
る。ここでは上箱の水平パネル14aが下箱の水平パネル1
5aより大となっており、そのため三方壁14bR、14bC及び
14bLは他の三方壁15bR、15bC及び15bLより外側に位置す
ることとなる。上箱14の両側に位する垂直壁14bRと14bL
には夫々二個宛角孔14cR、14cR及び14cL、14cLとが形成
されている。この角孔14cLは四角形水平パネル14aと垂
直壁14bLとの境界部を含めて形成することにより射出成
形の際金型にスライドコアを用いることなく、所謂押切
り穴として簡易に形成することができる。他の角孔14cR
も同様である。下箱15の両側に位する垂直壁15bRと15bL
の外側には、上記角孔14cR及び14cLに対応する位置に夫
々二個宛係合爪15cR、15cR及び15cL、15cLが一体に形成
されている。これらの係合爪15cR及び15cLは断面直角三
角形の二辺からなるテーパ面15cT及び係止部15cSを有し
ている。第２図に断面を示す如く、下箱15の垂直壁15bL
（15bR）の上端面が上箱14の四角形水平パネル14aに当
接したときに係合爪15cL（15cR）が角孔14cL（14cR）に
嵌着するように予め位置決めしておけば、上箱下箱とは
完全に一体化される。
組立てる直前の分解斜視図で、上箱14と下箱15とからな
り、上箱14は、四角形水平パネル14aと、その外周より
一体に垂下する三方壁14bR、14bC及び14bLとから構成さ
れ、下箱15は、四角形水平パネル15aと、その外周より
一体に垂直に立上る三方壁15bR、15bC及び15bLとから構
成されている。上箱14と下箱15の各三方壁は夫々密接に
重なり合うように上下いずれか一方の四角形水平パネル
14a又は15aは他の水平パネルより面積が大となってい
る。ここでは上箱の水平パネル14aが下箱の水平パネル1
5aより大となっており、そのため三方壁14bR、14bC及び
14bLは他の三方壁15bR、15bC及び15bLより外側に位置す
ることとなる。上箱14の両側に位する垂直壁14bRと14bL
には夫々二個宛角孔14cR、14cR及び14cL、14cLとが形成
されている。この角孔14cLは四角形水平パネル14aと垂
直壁14bLとの境界部を含めて形成することにより射出成
形の際金型にスライドコアを用いることなく、所謂押切
り穴として簡易に形成することができる。他の角孔14cR
も同様である。下箱15の両側に位する垂直壁15bRと15bL
の外側には、上記角孔14cR及び14cLに対応する位置に夫
々二個宛係合爪15cR、15cR及び15cL、15cLが一体に形成
されている。これらの係合爪15cR及び15cLは断面直角三
角形の二辺からなるテーパ面15cT及び係止部15cSを有し
ている。第２図に断面を示す如く、下箱15の垂直壁15bL
（15bR）の上端面が上箱14の四角形水平パネル14aに当
接したときに係合爪15cL（15cR）が角孔14cL（14cR）に
嵌着するように予め位置決めしておけば、上箱下箱とは
完全に一体化される。
本考案の要旨を変更しない限り、いろいろな変形例が考
えられる。例えば、下箱の垂直壁を上箱の垂直壁の外側
に接合し、下箱に設けた角孔に上箱に設けた係合爪を係
合せしめてもよい。又外側の垂直壁の内方に係合爪を設
け、内側の垂直壁に設けた角孔に係合せしめてもよい。
この場合組立てられた本件考案の外ケース内部に角孔が
露出することになるが実用上は差支えない。更に又角孔
と係合爪の数については任意であるが、実用的には上記
実施例の如くするのが好ましい。
えられる。例えば、下箱の垂直壁を上箱の垂直壁の外側
に接合し、下箱に設けた角孔に上箱に設けた係合爪を係
合せしめてもよい。又外側の垂直壁の内方に係合爪を設
け、内側の垂直壁に設けた角孔に係合せしめてもよい。
この場合組立てられた本件考案の外ケース内部に角孔が
露出することになるが実用上は差支えない。更に又角孔
と係合爪の数については任意であるが、実用的には上記
実施例の如くするのが好ましい。
上記のような構造であるから、上箱14と下箱15とを対向
させて、組み合わせ、上下より圧接すると、係合爪15c
R、15cLのテーパ面15cTがこれと接する垂直壁14bR、14b
Lを外側に押し広げつつ、上箱14と下箱15とが次第に接
近し、下箱の垂直壁15bR、15bC及び15bLの各上端が上箱
14の四角形水平パネル14aに当接するときに係止部15cS
が角孔14cR、14cLに夫々嵌着し、組付けが完了する。こ
のように組付けられた外ケースの内部は全面が平滑とな
り見栄えがよい。
させて、組み合わせ、上下より圧接すると、係合爪15c
R、15cLのテーパ面15cTがこれと接する垂直壁14bR、14b
Lを外側に押し広げつつ、上箱14と下箱15とが次第に接
近し、下箱の垂直壁15bR、15bC及び15bLの各上端が上箱
14の四角形水平パネル14aに当接するときに係止部15cS
が角孔14cR、14cLに夫々嵌着し、組付けが完了する。こ
のように組付けられた外ケースの内部は全面が平滑とな
り見栄えがよい。
《考案の効果》 以上のように、本考案による車両用小物入れの外ケース
にあっては、四角形水平パネルの外周より一体に垂下す
る三方壁からなる上箱と、四角形水平パネルの外周より
一体に垂直に立上がる三方壁からなる下箱とを、各三方
壁面を重ね合わせて一体化したものであるため、金型の
抜き構造を第１図のＺ方向に変更することができ、この
ため第５図に示す抜き勾配αが不必要となり、小物入れ
ケースの出入するＹ方向に対し外ケースを平行に設定で
きるから、小物入れケースを外ケースに対してスムーズ
に摺動でき、ガタを生じたりすることもない。
にあっては、四角形水平パネルの外周より一体に垂下す
る三方壁からなる上箱と、四角形水平パネルの外周より
一体に垂直に立上がる三方壁からなる下箱とを、各三方
壁面を重ね合わせて一体化したものであるため、金型の
抜き構造を第１図のＺ方向に変更することができ、この
ため第５図に示す抜き勾配αが不必要となり、小物入れ
ケースの出入するＹ方向に対し外ケースを平行に設定で
きるから、小物入れケースを外ケースに対してスムーズ
に摺動でき、ガタを生じたりすることもない。
また本考案による車両用小物入れの外ケースにあって
は、一方の箱の両側に位する垂直壁に角孔を設け、他方
の箱の両側に位する垂直壁にテーパ面と係止部とからな
る係合爪を突設したから、上記テーパ面によって相手方
の垂直壁を次第に無理なく変位させ、係止部によって角
孔を係着することができるから組付け操作も簡単にワン
タッチで行うことが可能となり、組付け後は完全に一体
化される。更にまた本考案によるときは、下箱の両側に
ラックを射出成形により一体に形成し、小物入れケース
に備えたピニオンと噛み合わすことが出来る等諸種の効
果を奏するものである。
は、一方の箱の両側に位する垂直壁に角孔を設け、他方
の箱の両側に位する垂直壁にテーパ面と係止部とからな
る係合爪を突設したから、上記テーパ面によって相手方
の垂直壁を次第に無理なく変位させ、係止部によって角
孔を係着することができるから組付け操作も簡単にワン
タッチで行うことが可能となり、組付け後は完全に一体
化される。更にまた本考案によるときは、下箱の両側に
ラックを射出成形により一体に形成し、小物入れケース
に備えたピニオンと噛み合わすことが出来る等諸種の効
果を奏するものである。
第１図乃至第３図は本考案に係る車両用小物入れの外ケ
ースの一実施例を示すもので、第１図は上箱と下箱とを
組付ける直前の分解斜視図、第２図は要部の縦断正面
図、第３図は車両の室内前面に開口して配設された外ケ
ースに対して小物入れケースを収納する直前を示す斜視
図である。第４図乃至第６図は先行技術を示すもので、
第４図は外ケースより小物入れケースを取り出した状態
を示す斜視図、第５図は小物入れケースを外ケース内に
収納のしたときの横断平面図、第６図は小物入れケース
を外ケースより最大に引き出したときの横断平面図であ
る。 12……外ケース、13……小物入れケース、14a,15a……
四角形水平パネル、14……上箱、14bR、14bC,14bL……
三方壁、15……下箱、15bR、15bC、15bL……三方壁、14
cR、14cL……角孔、15cT……テーパ面、15cS……係止
部。
ースの一実施例を示すもので、第１図は上箱と下箱とを
組付ける直前の分解斜視図、第２図は要部の縦断正面
図、第３図は車両の室内前面に開口して配設された外ケ
ースに対して小物入れケースを収納する直前を示す斜視
図である。第４図乃至第６図は先行技術を示すもので、
第４図は外ケースより小物入れケースを取り出した状態
を示す斜視図、第５図は小物入れケースを外ケース内に
収納のしたときの横断平面図、第６図は小物入れケース
を外ケースより最大に引き出したときの横断平面図であ
る。 12……外ケース、13……小物入れケース、14a,15a……
四角形水平パネル、14……上箱、14bR、14bC,14bL……
三方壁、15……下箱、15bR、15bC、15bL……三方壁、14
cR、14cL……角孔、15cT……テーパ面、15cS……係止
部。
Claims (1)
- 【請求項１】車両の室内前面に開口して配設され、手前
に引き出す小物入れケースを収納する合成樹脂製の外ケ
ースにおいて、四角形水平パネルの外周より一体に垂下
する三方壁からなる上箱と、四角形水平パネルの外周よ
り一体に垂直に立上る三方壁からなる下箱とを、各三方
壁面を重ね合わせて一体化したものであって、上下いず
れか一方の箱の両側に位する垂直壁に角孔を設け、他方
の箱の両側に位する垂直壁にテーパ面と係止部とからな
る係合爪を突設し、この係合爪を前記角孔に係合せしめ
た車両用小物入れの外ケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2666289U JPH0717592Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 車両用小物入れの外ケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2666289U JPH0717592Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 車両用小物入れの外ケース |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02117940U JPH02117940U (ja) | 1990-09-21 |
| JPH0717592Y2 true JPH0717592Y2 (ja) | 1995-04-26 |
Family
ID=31248491
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2666289U Expired - Lifetime JPH0717592Y2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 車両用小物入れの外ケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0717592Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021133907A (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-13 | いすゞ自動車株式会社 | 樹脂製ボックス |
-
1989
- 1989-03-10 JP JP2666289U patent/JPH0717592Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02117940U (ja) | 1990-09-21 |
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