JPH07175298A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH07175298A
JPH07175298A JP32254993A JP32254993A JPH07175298A JP H07175298 A JPH07175298 A JP H07175298A JP 32254993 A JP32254993 A JP 32254993A JP 32254993 A JP32254993 A JP 32254993A JP H07175298 A JPH07175298 A JP H07175298A
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JP
Japan
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roller
charging roller
sliding contact
image forming
charging
Prior art date
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Application number
JP32254993A
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English (en)
Inventor
Takeo Suda
武男 須田
Masaru Tanaka
勝 田中
Kenzo Tatsumi
謙三 巽
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経時においても帯電ローラの表面に付着した
トナーや紙粉等を十分に取り除くことができるようにし
て、安定した帯電性能が得られるようにする。 【構成】 感光体1に接触してそれを帯電させる帯電ロ
ーラ3の表面3aに摺接する複数のローラクリーニング
ブレード(摺接部材)11,12を設け、そのブレードの
いずれかのもののクリーニング性能が低下しても、他の
ものがそれを補えるようにする。また、そのローラクリ
ーニングブレード11と12を帯電ローラ3の中心に対
して対称な位置に配設することにより、それらのブレー
ドが帯電ローラ3を対称な位置でバランス良く加圧し
て、帯電ローラ3を特定の方向に移動させる力を作用さ
せないようにして、帯電ローラ3が常に安定した回転状
態で感光体1に接触できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回動する像担持体
と、その像担持体に接触してそれを帯電させる帯電ロー
ラとを備えた接触帯電方式の静電複写機,光プリンタ,
ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、静電複写機,光プリンタ,ファク
シミリ等の画像形成装置においては、回動する像担持体
である感光体を帯電処理する装置として、電圧を印加し
たローラ状やベルト状の帯電部材を感光体に接触させて
それを帯電する接触帯電方式の帯電装置が注目されてい
る。
【0003】しかしながら、このように回動する感光体
に接触させてその表面を帯電させる例えば帯電ローラを
備えた画像形成装置においては、画像形成回数が増して
いくにしたがって、その帯電ローラの表面が汚れて帯電
不良が発生しやすいという問題点があった。
【0004】その汚れは、装置本体内に浮遊するトナ
ー,塵,紙粉等の付着物(異物)が帯電ローラの表面に
付着するものであり、通常はその帯電ローラの表面にフ
ェルト材からなるクリーニング部材を摺接させたり(例
えば特開平2−301777号公報参照)、スポンジ材
からなるクリーニング部材を摺接させたり(例えば特開
平3−101768号公報参照)、さらには布製のウエ
ブからなるクリーニング部材を摺接させたりして(例え
ば特開平2−301779号公報参照)、その汚れをク
リーニングするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフェルト材やウエブによって形成されたクリーニン
グ部材の場合には、帯電ローラの表面から除去したトナ
ー,塵,紙粉等の付着物(異物)が、そのフェルト材や
ウエブに付着したままの状態になるため、使用していく
につれて上記付着物をローラ上から除去する能力が徐々
に低下していくという問題点があった。
【0006】また、フェルト材によって形成されたクリ
ーニング部材を使用する場合には、それを帯電ローラの
表面にある程度強く圧接させる必要があるので、それが
帯電ローラの回転に対して負荷となって、帯電ローラが
回転しにくくなるということもあった。
【0007】さらに、巻き取り式のウエブの場合には、
装置が概して大型になりやすいという問題点もあった。
また、スポンジ材によって形成されたクリーニング部材
の場合には、目詰まりが生じやすかったり、耐久性の点
でも若干問題があった。
【0008】この発明は、上記の問題点に鑑みてなされ
たものであり、経時においても帯電ローラの表面に付着
したトナーや紙粉等の付着物を十分に取り除くことがで
きるようにすることを目的とする。また、帯電ローラに
対して、その回転に影響を与えるような負荷を与えず
に、安定した帯電性能が得られるようにすることも目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達成するため、上述したような画像形成装置におい
て、像担持体に接触してそれを帯電させる帯電ローラの
表面に摺接する複数の摺接部材を設けたものである。ま
た、上記画像形成装置において、上記複数の摺接部材
が、いずれも帯電ローラの表面に付着した付着物をクリ
ーニングする部材であるようにするとよい。
【0010】さらに、その複数の摺接部材が、帯電ロー
ラの表面に付着した付着物をクリーニングする部材と、
その帯電ローラの表面を研磨する部材あるいはその表面
に潤滑剤を塗布する部材とからなるようにするとよい。
【0011】また、上記いずれかの画像形成装置におい
て、摺接部材を対にして偶数個設け、その対をなす摺接
部材を帯電ローラの中心に対して対称な位置に配設する
とよい。そして、その対をなす各摺接部材を帯電ローラ
の軸線方向に往復移動可能に保持する部材と、その各摺
接部材を上記軸線方向に沿って互いに逆方向に連動して
往復移動させる機構とを設けるとよい。
【0012】
【作用】このように構成した画像形成装置によれば、帯
電ローラの表面にトナーや紙粉等の付着物が付着して
も、その付着物は帯電ローラの表面に摺接されている複
数の摺接部材によって掻き取られるので、摺接部材のい
ずれかの除去性能が低下しても、他の摺接部材がそれを
補うことができる。
【0013】また、その複数の摺接部材がいずれも帯電
ローラの表面をクリーニングする部材であるようにすれ
ば、帯電ローラの表面のクリーニングが複数の部材によ
って行なわれるので、経時においてもその表面をきれい
な状態に保つことができる。
【0014】さらに、複数の摺接部材が、帯電ローラの
表面をクリーニングする部材と、その帯電ローラの表面
を研磨する部材あるいはその表面に潤滑剤を塗布する部
材とからなるようにすれば、摺接部材が帯電ローラの表
面を研磨したり、潤滑剤を塗布したりもするので、帯電
ローラの表面に付着した付着物の除去性がより向上する
と共に、フィルミングも防止できる。
【0015】また、摺接部材を対にして偶数個設け、そ
の対をなす摺接部材を帯電ローラの中心に対して対称な
位置に配設すれば、帯電ローラはその中心に対して対称
な位置が対をなす摺接部材に加圧されるようになるの
で、加圧する摺接部材によって特定の方向に移動される
ようなことがないので、常に安定した回転状態で感光体
に接触することができる。
【0016】さらに、対をなす各摺接部材を帯電ローラ
の軸線方向に往復移動可能に保持する部材と、その各摺
接部材を上記軸線方向に沿って互いに逆方向に連動して
往復移動させる機構とを設ければ、それら対の摺接部材
を互いに逆方向に往復移動させながら帯電ローラの表面
の付着物を除去することができる。
【0017】したがって、その対の摺接部材が同方向に
一度に移動した場合には、摺接部材と帯電ローラとの間
に生じる摩擦抵抗によって、帯電ローラが摺接部材の移
動方向に沿って軸線方向に移動され、その際に帯電ロー
ラを支持する軸受部にスラスト荷重が加わって帯電ロー
ラのスムーズな回転が損なわれる恐れがあるが、対の摺
接部材が互いに逆方向に往復移動することにより、その
各摺接部材が帯電ローラを軸線方向に移動させようとす
る力が相殺されるので、帯電ローラがスムーズに回転す
る。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す画像
形成装置の感光体付近を示す概略図である。
【0019】この画像形成装置は、像担持体であるドラ
ム状の感光体1に接触してそれを帯電させる帯電ローラ
3を備えた接触帯電方式の画像形成装置であり、その帯
電ローラ3が同図の矢示A方向に所定の周速度で回転す
る感光体1に接触しながら連れ回りにより矢示B方向に
等速で従動回転し、感光体1の表面1aを所定の電位に
一様に帯電する。
【0020】感光体1の回りには、帯電ローラ3を備え
た帯電装置2と、現像装置6と、転写チャージャ4と、
分離チャージャ7と、クリーニング装置8とがそれぞれ
配設されている。そして、そのクリーニング装置8と帯
電装置2との間に、除電ランプ5を配設している。
【0021】帯電装置2は、ユニットケース10内に帯
電ローラ3を回転自在に支持し、その帯電ローラ3の表
面3aに2個(適宜増加できる)の摺接部材であるロー
ラクリーニングブレード11,12をそれぞれ先端側が
当接するようにブレードホルダ27,28を介してユニ
ットケース10に取り付けている。
【0022】そして、その2個のローラクリーニングブ
レード11,12を帯電ローラ3の中心に対して対称な
位置にしている。このローラクリーニングブレード1
1,12は、例えばポリウレタンゴムで形成する。帯電
ローラ3は、鉄等からなる導電性芯金15の外側に、例
えばEPDM(エチレンプロピレンジエンの3元共重合
体)による導電性ゴムローラ部16を一体に装着したも
のである。
【0023】そして、その導電性芯金15の両端が、図
示しない導電性軸受でそれぞれ回転自在に支持されてい
て、その各導電性軸受が導電性加圧バネ(図示せず)に
よって感光体1の方向(図1で下方)に付勢されて、帯
電ローラ3が感光体1の表面1aに接するようになって
いる。
【0024】その帯電ローラ3の導電性芯金15には、
直流電源20から導電性加圧バネ及び導電性軸受を介し
て帯電バイアス電圧が印加されるようになっており、そ
れによって感光体1の表面1aを一様に帯電(例えば表
面電位を−1100V前後)する。
【0025】この画像形成装置は、露光装置9からの光
(レーザ光)が感光体1の表面1aに入射して、除電ラ
ンプ5によって表面電位が0〜−150Vの基準電位に
された後に帯電装置2によって一様に帯電された帯電面
が露光され、その露光された部分の表面電位が0〜−2
90Vとなって、そこに静電潜像が形成される。
【0026】その静電潜像は、現像装置6の−800V
前後のバイアスがかけられている現像スリーブ6aによ
ってトナーが供給されて現像され、トナー像(可視像)
となる。なお、非画像部(地肌部)は、−1100V前
後のままであるため、そこにトナーは付着しない。
【0027】一方、給紙カセット(図示せず)内の転写
紙Pは、所定のタイミングで回転する給紙ローラにより
1枚ずつ送り出され、それがレジストローラ13とそれ
に圧接回転する加圧ローラ14との間で一旦停止されて
タイミング調整された後に、感光体1上のトナー像と一
致する正確なタイミングで転写チャージャ4が設けられ
ている転写部に向けて搬送される。
【0028】その転写紙Pは、図1で上面側にトナー像
が転写され、それが感光体1から分離されて図示しない
定着装置へ搬送され、そこでトナーが定着された後に装
置外部の排紙トレイ等へ排出される。
【0029】そして、その転写終了後に感光体1上に残
った残留トナー及び紙粉等は、クリーニング装置8に設
けられているクリーニングブレード8aにより取り除か
れ、その感光体1上に残った残留電位は除電ランプ5に
より取り除かれて、次の帯電装置2による帯電に備え
る。
【0030】この画像形成装置の帯電装置2には、前述
したように2個のローラクリーニングブレード11,1
2がそれぞれ設けられている。このローラクリーニング
ブレード11,12は、帯電ローラ3の表面3aに付着
したトナーや紙粉等の付着物を、ローラの表面3aに摺
接させている先端部分によって掻き落として除去するも
のである。
【0031】その帯電ローラ3の表面3aに付着する付
着物は、この画像形成装置の装置本体内に浮遊するトナ
ー,塵,転写紙Pから出る紙粉等であり、その付着ルー
トは、それらの付着物が感光体1の表面に付着したもの
をクリーニング装置8のクリーニングブレード8aが除
去しきれなかったときに、それが感光体1に接触回転し
ている帯電ローラ3に移動したり、浮遊トナーや塵等が
直接その帯電ローラ3の表面3aに付着したものであ
る。
【0032】そして、その感光体1に付着した付着物の
帯電ローラ3への移動は、感光体1と帯電ローラ3が接
触するニップNpの位置で行なわれる。
【0033】その帯電ローラ3側に移動して表面3aに
付着した付着物は、まずローラクリーニングブレード1
1によって掻き落とされる。したがって、その掻き落と
されたトナー等の付着物は、そのほとんどが感光体1の
表面1a上に落下し、それが現像装置6の位置に達した
ときに、現像スリーブ6aによって掻き取られる。
【0034】その際、ニップNpで帯電ローラ3側に移
動せずに感光体1の表面1a上に残った付着物も、現像
スリーブ6aによって同様に掻き取られる。なお、その
ローラクリーニングブレード11によって掻き落された
トナー等が付着した感光体1の表面1aは、露光位置E
Xpを通過することになるが、その掻き落されたトナー
等の量は微量であるため、それが露光工程に影響を与え
て部分的に露光不足を生じさせてしまうようなことはな
い。
【0035】また、帯電ローラ3の表面に付着した付着
物は、その全てがローラクリーニングブレード11によ
って掻き落とされるわけではない。したがって、その際
にローラの表面3aから除去しきれなかった付着物は、
もう1つのローラクリーニングブレード12の位置まで
達した際に、そのローラクリーニングブレード12によ
って掻き取られ、その掻き取られた付着物はユニットケ
ース10内の付着物回収部10aに蓄えられる。
【0036】このように、この実施例では、帯電ローラ
3の表面3aにトナーや紙粉等の付着物が付着しても、
その付着物は対をなした状態で帯電ローラ3の中心に対
して対称な位置に配設されているローラクリーニングブ
レード11,12によって掻き取られるので、経時にお
いても帯電ローラ3の表面3aがきれいな状態に保たれ
る。
【0037】また、その対をなすローラクリーニングブ
レード11と12は、上述したように対称な位置に配設
されて、帯電ローラ3の表面3aに付着したトナー等の
付着物を掻き取るために必要な所定の加圧力で帯電ロー
ラ3の表面3aに圧接されている。
【0038】この2つのローラクリーニングブレード1
1と12は、仮りに帯電ローラ3の表面3a上の対称な
位置以外の2個所を加圧していた場合には、帯電ローラ
3に特定の方向(ローラクリーニングブレードの位置に
よって変わる)へ移動させようとする力を作用させてし
まうため、帯電ローラ3を支持する軸受等に無理な力が
加わって帯電ローラ3の回転が不安定になる恐れがあ
る。
【0039】しかしながら、この実施例によれば、ロー
ラクリーニングブレード11と12は帯電ローラ3の中
心に対して対称な位置で帯電ローラ3を加圧するので、
その両者による加圧力は互いに打ち消すようになるの
で、帯電ローラ3の軸受に無理な力が加わるようなこと
がないため、帯電ローラ3が常に安定した状態で回転す
る。
【0040】なお、摺接部材であるローラクリーニング
ブレードは、2個に限るものではなく、それを3個以上
設けてもよいし、それを4個以上の偶数個設けて、それ
ぞれ対をなすローラクリーニングブレードを帯電ローラ
3の中心に対して対称な位置に配設してもよい。そうす
れば、帯電ローラ3の表面3aのクリーニング性がより
向上する。
【0041】図2は帯電ローラの表面に摺接する摺接部
材をその表面をクリーニングする部材とその表面に潤滑
剤を塗布する部材とした画像形成装置の実施例における
帯電装置を示す概略図であり、図1と対応する部分には
同一の符号を付してある。この実施例は、帯電ローラ3
の表面3aの180°位相の異なる位置に、共に摺接部
材であるローラクリーニングブレード12と矢示C方向
に回転可能なファーブラシ21を配設している。
【0042】そのファーブラシ21の図2で右端側に
は、ブラケット23により保持されて加圧スプリング2
2によって突出側に付勢された潤滑部材24が接触する
ようになっていて、ファーブラシ21が矢示C方向に回
転すると、そのブラシの先端が潤滑部材24を擦ること
によって潤滑部材24に含まれている潤滑油がブラシの
先端に付着する。
【0043】そのブラシの先端に付着した潤滑油は、フ
ァーブラン21が回転することによって帯電ローラ3の
表面3aに付着する。したがって、ローラクリーニング
ブレード12と帯電ローラ3との摩擦抵抗が減少し、ロ
ーラクリーニングブレード12が摩耗しにくくなるた
め、その寿命が延びると共にクリーニング性も向上す
る。
【0044】なお、潤滑部材24としては、例えば布や
繊維状、あるいは樹脂を発砲させたもの等に潤滑油を含
浸させたもの等を使用する。また、図2において、加圧
スプリング22と潤滑部材24を共に設けずに、ファー
ブラシ21だけを設けて、そのファーブラシ21が帯電
ローラ3の表面3aを研磨するようにしてもよい。
【0045】図3乃至5は対をなす摺接部材を帯電ロー
ラの軸線方向に沿って互いに逆方向に連動して往復移動
させるようにした画像形成装置の実施例を示すものであ
り、図1と対応する部分には同一の符号を付してある。
【0046】この実施例による画像形成装置は、図3に
示すように対をなす各摺接部材であるローラクリーニン
グブレード11,12を、帯電ローラ3の軸線方向(矢
示E方向)に往復移動可能にブレードホルダ37,38
によってそれぞれ保持し、その各ブレードホルダ37,
38を介してローラクリーニングブレード11,12
を、次に説明する機構によって、矢示Eの軸線方向に沿
って互いに逆方向に連動して往復移動させるようにして
いる。
【0047】そのブレードホルダ37と38は同一な形
状であり、ユニットケース10への取付け姿勢が互いに
異なるだけ(図1と同様な姿勢)であるため、ここでは
その一方のブレードホルダ37について、主に図4及び
図5を参照して説明する。ブレードホルダ37は、略中
央がくの字状に曲げられた状態で帯電ローラ3の軸線方
向に延びる板状の部材であり、図5に示すようにユニッ
トケース10と接する面に3個(必要に応じて増減でき
る)の長孔37a,37b及び37cを形成している。
【0048】また、その長手方向の両端をそれぞれ直角
に上方へ折り曲げて、その一方にスプリング受け面37
dを形成し、他方にカム接触ピン41を一体に固定して
いる。そして、そのブレードホルダ37の各長孔37a
及び37c内にユニットケース10の底面に垂設したガ
イドピン42,43をそれぞれ挿入すると共に、中央の
長孔37bに段付きビス44を挿入し、そのネジ部44
aをユニットケース10にその段付きビス44に対応さ
せて形成しているネジ孔10dに螺着している。
【0049】その段付きビス44は、図4に示すように
段部44bの寸法aをブレードホルダ37の板厚tより
も、例えば0.5mm程度大きくしてある。したがって、
ブレードホルダ37は、ローラクリーニングブレード1
1と共にユニットケース10に対して図3及び図5で矢
示E方向に往復移動する。
【0050】そのブレードホルダ37は、図3に示すよ
うにスプリング受け面37dとユニットケース10の前
部枠体10bとの間に介装されたスプリング45によっ
て他端のカム接触ピン41側が常に突出側に付勢される
ようになっていて、そのカム接触ピン41の先端が、モ
ータ46によって回転される面カム47の傾斜したカム
面47aに摺接するようになっている。
【0051】そして、そのカム接触ピン41は、ユニッ
トケース10の後部枠体10cに固定された軸受によ
り、矢示E方向に移動自在に支持されている。同様に、
ローラクリーニングブレード12を一体に固定したブレ
ードホルダ38も、その一端のスプリング受け面38d
とユニットケース10の前部枠体10bとの間に介装さ
れたスプリング48によって他端のカム接触ピン49側
が常に突出側に付勢され、その先端が、カム面47aに
当接するようになっている。
【0052】したがって、モータ46を回転させると、
面カム47が回転して傾斜したカム面47aの位置が変
わるので、その面47aに先端がそれぞれ摺接している
カム接触ピン41及び49が図3で上下方向に互いに逆
方向に連動して往復移動する。
【0053】それによって、ローラクリーニングブレー
ド11を一体に固定したブレードホルダ37とローラク
リーニングブレード12を一体に固定したブレードホル
ダ38とが、そのカム接触ピン41,49の移動に同動
するため、対をなすローラクリーニングブレード11と
12が互いに逆方向に連動して往復移動する。
【0054】このように、この実施例では、対をなすロ
ーラクリーニングブレード11と12とが、帯電ローラ
3の表面3a(図4)の付着物を除去しながら互いに逆
方向に往復移動する。
【0055】したがって、その対のローラクリーニング
ブレード11と12とが同一の方向に同時に移動した場
合には、そのローラクリーニングブレード11,12と
帯電ローラ3との間にそれぞれに生じる摩擦抵抗によっ
て、帯電ローラ3がそのローラクリーニングブレード1
1,12の移動方向に移動され、帯電ローラ3を支持す
る軸受部に大きなスラスト荷重が加わって帯電ローラ3
のスムーズな回転が損なわれる恐れがあるが、このよう
にローラクリーニングブレード11,12を互いに逆方
向に往復移動させることにより、帯電ローラ3を軸線方
向に移動させようとする上記摩擦抵抗による力が相殺さ
れるので、帯電ローラ3がスムーズに回転する。
【0056】なお、図1の実施例において、帯電ローラ
3の表面3aに摺接する複数の摺接部材を、板状のロー
ラクリーニングブレード11,12に代えて、それらを
図2で説明したファーブラシ状の摺接部材としてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、帯電ローラの表面にトナーや紙粉等の付着物が付着
しても、その付着物を複数の摺接部材によって掻き取っ
て除去することができるので、経時においても帯電ロー
ラの表面をきれいな状態に保つことができるので、長期
に亘って安定した帯電性能が得られる。
【0058】また、複数設けられた摺接部材が、帯電ロ
ーラの表面をクリーニングする部材と、その帯電ローラ
の表面を研磨する部材あるいはその表面に潤滑剤を塗布
する部材とからなるようにすれば、その摺接部材が帯電
ローラの表面を研磨したり、潤滑剤を塗布したりもする
ので、帯電ローラの表面に強固に付着した付着物までも
掻き取ることができるため、付着物の除去性がさらに向
上し、汚れによる帯電ムラを防止することができると共
にフィルミングも防止できる。
【0059】さらに、摺接部材を対にして、その対をな
す摺接部材を帯電ローラの中心に対して対称な位置に配
設すれば、対の摺接部材が対称でバランスのよい位置で
帯電ローラをそれぞれ加圧するので、帯電ローラに特定
の方向に偏って移動される力が加わらないため、それが
安定した回転をすることによって均一で安定した帯電が
できる。
【0060】また、対をなす各摺接部材を帯電ローラの
軸線方向に往復移動可能に保持し、その各摺接部材を互
いに逆方向に連動して往復移動させる機構を設ければ、
摺接部材の帯電ローラに接する面に部分的な欠陥があっ
ても、その部分によってクリーニング洩れが生じた帯電
ローラ上の付着物は帯電ローラの軸線方向に移動される
摺接部材の欠陥の無い部分によってクリーニングされる
ので、均一で安定した帯電ができる。
【0061】さらに、その対の摺接部材は互いに逆方向
に往復移動するため、対の摺接部材が帯電ローラを摩擦
抵抗によってその軸線方向に移動させようとする力が相
反する方向にバランスすることによって、帯電ローラを
支持する軸受部に無理なスラスト荷重を加えないので、
帯電ローラがスムーズに回転して均一で安定した帯電性
能が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す画像形成装置の感光
体付近を示す概略図である。
【図2】帯電ローラの表面に摺接する摺接部材をその表
面をクリーニングする部材とその表面に潤滑剤を塗布す
る部材とした画像形成装置の実施例における帯電装置を
示す概略図である。
【図3】対をなす摺接部材を帯電ローラの軸線方向に沿
って互いに逆方向に連動して往復移動させるようにした
画像形成装置の実施例を一部を断面にして示す平面図で
ある。
【図4】同じくその摺接部材を移動可能に保持する部分
の構造を示す側面図である。
【図5】同じくその摺接部材を移動可能に保持する部分
の構造を示す斜視図である。
【符号の説明】
1:感光体(像担持体) 3:帯電ローラ 10:ユニットケース 11,12:ローラクリーニングブレード(摺接部材) 21:ファーブラシ(摺接部材) 24:潤滑部材 27,28,37,38:ブレードホルダ 37a,37b,37c:長孔 41,49:カム接触ピン 42,43:ガイドピン 44:段付ビス 45,48:スプリング 46:モータ 47:面カム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動する像担持体と、その像担持体に接
    触してそれを帯電させる帯電ローラとを備えた画像形成
    装置において、 前記帯電ローラの表面に摺接する複数の摺接部材を設け
    たことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記複数の摺接部材がいずれも前記帯電ローラの表面に
    付着した付着物をクリーニングする部材であることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、
    前記複数の摺接部材が、前記帯電ローラの表面に付着し
    た付着物をクリーニングする部材と、該帯電ローラの表
    面を研磨する部材あるいは該表面に潤滑剤を塗布する部
    材とからなることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
    画像形成装置において、前記摺接部材を対にして偶数個
    設け、その対をなす摺接部材を前記帯電ローラの中心に
    対して対称な位置に配設したことを特徴とする画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の画像形成装置において、
    前記対をなす各摺接部材を前記帯電ローラの軸線方向に
    往復移動可能に保持する部材と、該各摺接部材を前記軸
    線方向に沿って互いに逆方向に連動して往復移動させる
    機構とを設けたことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5799229A (en) * 1996-03-11 1998-08-25 Ricoh Company, Ltd. Toner spreading device for a charging roller of an image forming apparatus
US5946529A (en) * 1996-10-19 1999-08-31 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus using a roller type charging system
JP2018205365A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 中間転写ユニット、及び、中間転写ユニットを備えた画像形成装置

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JP2018205365A (ja) * 2017-05-30 2018-12-27 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 中間転写ユニット、及び、中間転写ユニットを備えた画像形成装置

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