JPH071750U - ペットハウス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 泣き声が外部に漏れるのを防止したペットハ
ウスを提供することにある。 【構成】 箱体１の両側壁２、２’、前壁３、後壁４、
天井５を、防音材１４を有する防音構造とし、前壁３の
出入口７を密閉可能な防音式の戸部材８で開閉自在と
し、床６は簀の子１５内にフィルタを組込んで防音性を
もたせると共に、天井５の換気孔９に取付けた換気ファ
ン１０に防音フィルタ１７を設け、収納したペットの泣
き声が外部に漏れないようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、防音、断熱性に優れたペットハウスに関する。

【０００２】

【従来の技術】

家庭等において、例えば犬等の動物を餌う場合、ペットハウスが用いられてい るが、従来のペットハウスは、内部中空の箱状で前面の出入口が単に開放されて いるか、出入口を格子状の扉で開閉自在とした構造になっており、全く防音機能 を備えていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、犬等の動物を飼う場合において、飼い主が最もこまるのは泣き声で あり、近年の住宅事情により、夜間の泣き声は、隣近所に多大の迷惑をかけるこ とになり、トラブル発生の原因になっている。特に発情期においては、夜間に吠 えたり泣くことが多くなり、その処置に困るものである。

【０００４】 そこでこの考案の課題は、泣き声が漏れないようにペットを収納することがで き、泣き声によるトラブルの発生を未然に防止することができるペットハウスを 提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記のような課題を解決するため、この考案は、箱体の両側壁と前後壁及び天 井を防音壁構造とし、前壁に設けた出入口を密閉可能な防音式の戸部材で開閉自 在とし、前記箱体の床を内部に防音フィルタを組込んだ簀の子構造とし、この箱 体の上部に設けた換気孔の部分に防音フィルタを有する換気ファンを取付けた構 成を採用したものである。

【０００６】

【作用】 箱体の両側壁と前後壁及び前壁の戸部材が防音断熱構造となり、床は簀の子に 防音フィルタを組込み、換気孔の換気ファンにも防音フィルタを設けたので、犬 等を収納した場合、泣き声が外部に漏れるのを防止することができ、しかも換気 ファンの駆動により内部の換気は支障なく行え、床は換気フィルタを兼ねた簀の 子構造になっているので、万一の排尿処理も支障なく行える。

【０００７】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００８】 図示のように、ペットハウスを構成する箱体１は、両側壁２、２’と前壁３、 後壁４、天井５及び床６によって内部中空に形成され、前壁３に設けた出入口７ に戸部材８が装着され、天井５に設けた換気孔９の外部に換気ファン１０が取付 けられ、該箱体１の上部には屋根１１が設けられている。

【０００９】 上記両側壁２、２と後壁４及び天井５は、金属板や合成樹脂板等を用いた内装 板１２と外装板１３間に防音材１４を組込んだ防音構造になっていると共に、前 壁３の出入口７に設けた戸部材８は二枚の引違い戸によって出入口７を左右に開 閉自在とし、かつ閉鎖時には出入口７を密閉できるように、重なり合う部分にパ ッキング等を組込んだ防音構造になっている。又、天井、外壁には単に制震鋼板 を使用してもよい。

【００１０】 上記戸部材８は、単なるガラス式だけでなく、二重ガラス等で防音効果を高め てもよく、また、二枚の引違い式以外に、出入口７を前壁３の片側半分とし、一 枚の戸部材で開閉するようにしてもよい。

【００１１】 前記床６は、図２のように、簀の子１５の内部にフィルタ式の防音材１６を組 込んだ簀の子構造となり、箱体１内の下部に水平状態で着脱自在となるよう取付 けられている。

【００１２】 また、天井５に設けた換気孔９の換気ファン１０は、モータへの通電によるフ ァンの回転で箱体１内の空気を外部に排出又は外部より吸気し、箱体１内を換気 すると共に、この換気ファン１０には防音フィルタ１７を組込み、換気孔９から 泣き声が外部に漏れるのを防いでいる。

【００１３】 この考案のペットハウスは上記のような構成であり、箱体１の内部に犬を収納 し、出入口７を戸部材８で密閉すると、箱体１は各面が防音構造になっているの で、泣き声が外部に漏れるのを防げる。

【００１４】 また、換気ファン１０の駆動により、箱体１の内部は十分な換気がなされ、ペ ットに対して支障を与えることはないと共に、床６全体は水洗可能な防音フィル ターが組み込んであり、広面積のフィルターにより万一の放尿等でも、通気性に 問題が生じない。又耐水性のフィルターを組み込むことにより、ホース等で簡単 に水洗出来、汚れを流し落せる。

【００１５】 又市販の蚊の対策用に防虫ネットの施した製品に比べ、防虫対策が大きく（フ ィラリア対策）、又、断熱性が高く簡単な温度調整機構（熱電対素子等）の使用 で、十分な空調が可能になる。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように、この考案によると、ペットを収納する箱体を防音構造としたの で、ペットを収納することにより泣き声が外部に漏れるのを防ぎ、ペットの泣き 声によるトラブルの発生を未然に防止することができ、ペットを安心して飼うこ とができる。

【００１７】 また、換気ファンの設置により、箱体内の換気が十分に行え、ペットに悪影響 を与えない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るペットハウスの斜視図

【図２】（Ａ）は同上の要部を切欠いた正面図、（Ｂ）
は簀の子の斜視図

【符号の説明】

１ 箱体 ２ 側壁 ３ 前壁 ４ 後壁 ５ 天井 ６ 床 ７ 出入口 ８ 戸部材 ９ 換気孔 １０ 換気ファン １４ 防音材 １５ 簀の子 １６ 防音材 １７ 防音フィルタ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 箱体の両側壁と前後壁及び天井を防音壁
   構造とし、前壁に設けた出入口を密閉可能な防音式の戸
   部材で開閉自在とし、前記箱体の床を内部に防音フィル
   タを組込んだ簀の子構造とし、この箱体の上部又は外壁
   部に設けた換気孔の部分に防音フィルタを有する換気フ
   ァンを取付けたペットハウス。