JPH07175023A - 眼鏡レンズ及び眼鏡レンズの成形型 - Google Patents

眼鏡レンズ及び眼鏡レンズの成形型

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JPH07175023A
JPH07175023A JP32018093A JP32018093A JPH07175023A JP H07175023 A JPH07175023 A JP H07175023A JP 32018093 A JP32018093 A JP 32018093A JP 32018093 A JP32018093 A JP 32018093A JP H07175023 A JPH07175023 A JP H07175023A
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JP
Japan
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spectacle lens
lens
molding die
molded
spectacle
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Application number
JP32018093A
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English (en)
Inventor
Tomohito Nakano
智史 中野
Hiroyuki Hattori
洋幸 服部
Katsuya Nakamura
勝也 中村
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂製の眼鏡レンズを成形型を使用して製造
しても出来るだけコストがかからないようにし、コスト
の安い性能の良い眼鏡レンズや信頼性の高い眼鏡を提供
する。 【構成】 成形型により成形する樹脂製のレンズであっ
て、眼鏡レンズ外周の50%以上を前記成形型により成形
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形型により成形する
樹脂製の眼鏡レンズ及び樹脂製の眼鏡レンズの成形型に
関する。
【0002】
【従来の技術】成形型により成形する樹脂製の眼鏡レン
ズは、その材料が樹脂を使用するのでガラス製の眼鏡レ
ンズに比べて軽量のレンズとなり、長時間使用しても鼻
や耳に負担が少なく疲労の少ないレンズとして最近多用
されるようになった。
【0003】そして、眼鏡レンズとして樹脂材の成形型
による成形性の良さの特性を生かし、又レンズの成形型
の製造技術向上による精度向上により眼鏡レンズとして
は充分な精度が確保されるようになってますます眼鏡レ
ンズとして使用されるようになった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】製造技術向上による成
形型の精度向上により樹脂製の眼鏡レンズの成形型製造
は技術的には解決しても、非常に高い精度の眼鏡レンズ
用成形型の製造にはやはり高い費用がかかっていた。従
って樹脂製の眼鏡レンズも多量生産をすれば当然コスト
は安くなるが、眼鏡レンズの性格上多量生産には限界が
あった。
【0005】すなわち、要求される眼鏡レンズのレンズ
としての光学的性能は、眼鏡を要求する購買者の眼が千
差万別であるから、購買者の眼の屈曲度の種類及び乱視
の軸の方向と度の種類、これらを組み合わせた種類の眼
鏡レンズの種類が必要となる。
【0006】しかも眼鏡は人の顔に付けて使用するもの
であるので、その眼鏡の意匠デザインは購買者にとって
非常に重要な関心事となるわけである。そして眼鏡の意
匠デザインの中で眼鏡レンズの形状は非常に重要な位置
を占めることになる。そしてこの眼鏡レンズの形状も購
買者個人個人の多様の好みがあるわけである。
【0007】従ってこれら前述の条件を考え合わせる
と、これらすべてを成形型を準備して眼鏡レンズを製造
するにはあまりにも厖大な種類の成形型を準備すること
になり、結局眼鏡レンズのコストが大変に高いものにな
ってしまうと言うことになる。
【0008】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたものである。すなわち、樹脂製の眼鏡レンズを成形
型を使用して製造しても出来るだけコストがかからない
ようにし、コストの安い性能の良い眼鏡レンズや信頼性
の高い眼鏡を提供することを目的としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的は、成形型によ
り成形する樹脂製のレンズであって、眼鏡レンズ外周の
50%以上を前記成形型により成形したことを特徴とする
眼鏡レンズによって達成される。
【0010】又、前記目的は、成形型により成形する樹
脂製の眼鏡レンズにおいて、該眼鏡レンズ外周の全部又
は一部にヤゲンを前記成形型により成形して設けること
によって、又、眼鏡レンズに該眼鏡レンズを保持するた
めの突起物を前記成形型により成形して設けることによ
って、又、眼鏡レンズに鼻押さえパッドを前記成形型に
より一体成形して設けることによって、又、眼鏡レンズ
はレンズ部分が外形形状及び光学的に左右対称に前記成
形型により成形することによって、又、眼鏡レンズは肉
厚の厚い部分に成形用ゲートを配した前記成形型により
成形することによって、又、眼鏡レンズに取り付ける部
品の取り付け位置に成形用ゲートを配した前記成形型に
より成形することによって、又、眼鏡レンズに取り付け
る部品の取り付け位置に、取り付け用穴、取り付け用ピ
ン、取り付け用マーク、取り付け用溝又は取り付け用凹
みの少なくとも1つを前記成形型により成形して設ける
ことによって、又、前記部品の取り付け位置の肉厚を厚
くすることによって、又、眼鏡レンズの外周部にレンズ
の面が突堤の上面が形成する平面より出ることが無い高
さの突堤又は連続した突堤を前記成形型により成形して
設けることによって、又、眼鏡レンズの外周部の曲率を
小さくし、レンズの中心部の曲率を大きくした非球面の
前記成形型により成形することによって、又、眼鏡レン
ズのほぼ上半分はノンパワー又は弱いパワーを有し、ほ
ぼ下半分はパワーを有するようにした前記成形型により
成形することによって、又、眼鏡レンズのほぼ上半分は
マイナスパワーを有し、ほぼ下半分はノンパワー又は弱
いマイナスパワーを有するようにした前記成形型により
成形することによって達成される。
【0011】又、前記目的は、樹脂製の眼鏡レンズを成
形する眼鏡レンズの成形型において、前記眼鏡レンズの
少なくともレンズ面、外周形状、取り付け部品の取り付
け部を成形する型部品を任意に交換可能とし、該型部品
の一部を取り外して別の型部品に交換することにより前
記眼鏡レンズの少なくとも焦点距離、瞳間距離、外周形
状、取り付け部品の取り付け部形状を変化させることが
出来るようにしたことを特徴とする眼鏡レンズの成形型
によって達成されるものである。
【0012】
【実施例】次に本発明の実施例を添付した図面、図1な
いし図14により説明する。
【0013】図1は本発明に基づく実施例1を示す図で
ある。
【0014】図1において、(a)は成形型により成形
したままのレンズを示し、(b),(c),(d)はな
らいグラインダ或いはならいカッタでレンズ外周の一部
をカットした眼鏡レンズの形状を示している。すなわ
ち、ハッチングしたカット個所C1,C2,C3に示す
ようにレンズ外周の一部を機械加工によりカットし、従
って成形したレンズ外周の少なくとも50%以上は成形し
たままの外周を有するようにしている。このようにする
ことにより1個のレンズの成形型を共通成形型として使
用して眼鏡レンズとなるレンズを成形し、成形後のレン
ズを機械加工により加工しレンズ外周の少なくとも50%
以上は成形したままの外周を残して他の外周を任意の形
状とした眼鏡レンズとして顧客の要望に沿うようにする
ことが出来る。そしてこれによりレンズ成形型の眼鏡レ
ンズ中に占めるコストを小さくすることが出来、眼鏡レ
ンズの従って眼鏡のコストを大幅に下げることが可能と
なるわけである。
【0015】図2は本発明に基づく実施例2を示す図で
ある。そして図2(a)は眼鏡レンズの正面図、(b)
は側面図、(c)は(b)の小円R部の拡大図である。
【0016】図2において、眼鏡レンズ1の外周には図
2(c)で示すヤゲン2が成形型により成形されてい
る。眼鏡レンズ1の外にこのような連続した山形のヤゲ
ン2が設けてあるので眼鏡フレームにしっかりと眼鏡レ
ンズ1を固定することが可能で、眼鏡レンズ1は眼鏡フ
レームより容易に外れることは無くなり眼鏡としての信
頼性を向上することが出来る。尚ヤゲン2は図示のよう
に連続したものでなくても良く要所要所に設けても効果
は変わらない。
【0017】図3は本発明に基づく実施例3を示す図で
ある。そして図3(a)は眼鏡レンズの正面図、(b)
は側面図である。
【0018】図3においては、眼鏡レンズ1の左側には
眼鏡レンズ1を保持するための突起物である智3が図示
のように眼鏡レンズ1の成形型により眼鏡レンズ1の成
形時に同時に成形されている。このように智3は眼鏡レ
ンズ1に結合した形で取り付けられているので、この智
3に蝶番を介してつるを直ちに取り付けることが可能
で、眼鏡フレームの構造を非常に簡略化可能で、眼鏡と
してのコスト低減に効果を発揮出来る。尚突起物は本実
施例は智で説明したが、眼鏡レンズを保持する突起物と
して例えば2つの眼鏡レンズを結合するブリッジ取付用
の突起でも良い。
【0019】図4は本発明に基づく実施例4を示す図で
ある。そして図4(a)は眼鏡レンズの裏面図、(b)
は眼鏡レンズのX−X矢視断面図である。
【0020】図4において、眼鏡レンズ1には鼻押さえ
パッド4が図示のように眼鏡レンズ1の成形型により眼
鏡レンズ1の成形時に同時に一体成形されている。この
ように鼻押さえパッド4は眼鏡レンズ1に結合した形で
取り付けられているので、あらためて鼻押さえパッドを
取り付ける必要は無く、眼鏡としての構造を非常に簡略
化しており、眼鏡としてのコスト低減に効果を発揮出来
る。
【0021】図5は本発明に基づく実施例5を示す図で
ある。そして図5(a)は眼鏡レンズの正面図、(b)
は眼鏡レンズのX−X矢視断面図である。
【0022】図5において、眼鏡レンズ1は図示のよう
にそのレンズ部分が外形形状及び光学的に左右対称の形
状に成形型により成形されている。このように眼鏡レン
ズ1は外形形状の点でも光学的にも左右対称の形状であ
るので左右の眼に同じ眼鏡レンズ1が使用出来ることに
なる。従って眼鏡レンズ中に占めるレンズ成形型のコス
トをそうでないものに比べて半分にすることが出来るわ
けで、眼鏡レンズの従って眼鏡のコストを大幅に下げる
ことが可能となるわけである。
【0023】図6は本発明に基づく実施例6を示す図で
ある。そして図6(a)は成形用ゲートを付けた眼鏡レ
ンズの正面図、(b)は該眼鏡レンズのX−X矢視断面
図である。
【0024】図6において、眼鏡レンズ1の図示のよう
に肉厚の厚い右側の端面に成形用ゲート6を設けてい
る。このようにすることにより、眼鏡レンズ成形時の融
けた樹脂の湯流れを良くし、眼鏡レンズとしての歪みが
出にくくなり、性能の良い眼鏡レンズを作ることが出来
る。このように成形用ゲートを眼鏡レンズの肉厚の厚い
部分に設けて歪みの無い性能の良い眼鏡レンズを成形す
ることにより、眼鏡レンズとしての歩留まりを向上する
ことにより眼鏡レンズの従って眼鏡のコスト低下にも効
果を発揮することが出来る。
【0025】図7は本発明に基づく実施例7を示す図で
ある。そして図7(a)は眼鏡の各種部品を付けた状態
の左半分の側面図、(b)は図7(a)の眼鏡の裏面図
である。
【0026】図7において、図示のように眼鏡フレーム
71A,71Bは眼鏡フレーム取付板72A,72Bによってネジ
で眼鏡レンズ1に取り付けられている。本実施例におい
ては眼鏡フレーム71Bには図示のようにブリッジ73が取
り付けられ、ブリッジ73に鼻押さえパッド74が取り付け
られた鼻押さえパッド足75が取り付けられている。
【0027】そしてこの眼鏡レンズ1の成形用ゲートは
矢印Bにより示される位置に設けられていた。すなわち
矢印Bにより示される位置に設けられていたゲートは、
ゲートカットが行われた後前述のように眼鏡フレーム71
Bが眼鏡フレーム取付板72Bにより眼鏡レンズ1にネジ
で取り付けられたわけである。このようにゲートをゲー
トカットした跡に眼鏡フレーム71Bによりカバーされた
ので、ゲートの跡は外から見えないことになった。従っ
て眼鏡フレーム71Bでカバーされない時に比べれば、ゲ
ートカットの処理はそれほどていねいに行う必要は無
い。従ってこのような部材、すなわち本実施例のように
眼鏡フレームを取り付ける位置とか或いは鼻押さえパッ
ド足、ブリッジ等の部品を取り付ける位置にゲートを設
けてゲートカットした跡にこれらの部品を取り付けて跡
をカバーすることによりゲートカット処理が容易にな
る。本実施例の眼鏡レンズにおいては従って矢印Aによ
り示される位置周辺の眼鏡フレーム71Aでカバーされる
位置にゲートを設けることも好ましい。
【0028】図8は本発明に基づく実施例8を示す図で
ある。そして図8(a)は図7(a)で、図8(b)は
図7(b)で示した図と同一で、図8(c),(d),
(f),(g)は眼鏡レンズの裏面図、(e),(h)
は眼鏡レンズのX−X矢視断面図である。
【0029】図8において、図8(c)の81A,81B
は、眼鏡フレーム71A,71Bを眼鏡フレーム取付板72
A,72Bによってネジで眼鏡レンズ1に取り付けるため
の取り付け用穴である。そして取り付け用穴81A,81B
は眼鏡レンズ1の成形型により眼鏡レンズ1の成形時に
成形される。そしてこの穴は遊合穴としてネジとナット
で眼鏡フレーム取付板72A,72Bを眼鏡レンズ1に取り
付けることになる。或いはこの穴はネジの下穴としてセ
ルフタップ方式でネジで取り付けられるか或いは樹脂材
料によってはタップによりネジ立てを行ってからネジで
取り付けてもよいことになる。
【0030】図8(d),(e)の82A,82Bは、取り
付け用穴81A,81Bと同様に眼鏡レンズ1の成形時に成
形される眼鏡レンズフレーム71A,71Bを眼鏡レンズ1
に取り付けるための取り付け用ピンである。これはネジ
で眼鏡フレーム取り付け板72A,72Bを取り付け用穴81
A,81Bに取り付ける以外に、眼鏡フレーム71A,71B
の各2ヶ所の腕状板部に明けられた穴に取り付け用ピン
82A,82Bを嵌合させて補強するための取り付け用ピン
である。
【0031】図8(f)の83A,83Bは取り付け用マー
クで、前述と同様に成形され、本実施例においてはこの
取り付け用マークにより眼鏡フレーム取付板72A,72B
を眼鏡レンズ1に取り付けるための下穴が明けられる。
すなわち取り付け用マーク83A,83Bは下穴を明ける位
置を作業者に知らせるためのマークである。
【0032】図8(g),(h)の84A,84Bは取り付
け用溝(又は取り付け用凹み)で、前述と同様に成形さ
れ、本実施例においてはこの取り付け用溝84A,84Bに
眼鏡フレーム71A,71Bの各2ヶ所の腕状板部をはめ込
み、補強するための取り付け用溝である。
【0033】いずれにしろ眼鏡フレーム、鼻押さえパッ
ド足、ブリッジ等の部品を眼鏡レンズに取り付ける位置
に、前記説明した取り付け用の穴、ピン、マーク、溝又
は凹みの少なくとも1つを眼鏡レンズの成形型により眼
鏡レンズの成形時に同時に成形するものである。これに
よって眼鏡フレーム等を容易に、しっかりとミスなく取
り付けることが出来ることになる。
【0034】図9は本発明に基づく実施例9を示す図で
ある。そして図9(a)は眼鏡レンズの正面図、(b)
は眼鏡レンズのX−X矢視断面図である。
【0035】図9において、9A,9Bは眼鏡レンズ1
に眼鏡フレーム、鼻押さえパッド足、ブリッジ等の部品
を取り付ける位置の肉厚を厚くして部品がしっかりと取
り付けられるようにした厚肉個所である。
【0036】このようにすることにより、部品はしっか
りと強固に眼鏡レンズ1に取り付けられ、眼鏡としての
信頼性は上がることになる。
【0037】図10は本発明に基づく実施例10を示す図で
ある。そして図10(a)は眼鏡レンズの正面図、(b)
は眼鏡レンズのX−X矢視断面図である。
【0038】図10において、眼鏡レンズ1の外周部には
レンズの面1Sが突堤10の上面が形成する平面101より
出ることが無い高さの突堤10が眼鏡レンズ1の成形型に
より成形されるようになっている。
【0039】このようにすることにより、眼鏡レンズ面
1Sは常に突堤10より下にあるので、不用意に眼鏡レン
ズの面1Sを下に机上に置いても眼鏡レンズの面1Sに
瑕を付けることは無い。なお本実施例においては眼鏡レ
ンズの面1Sと反対の面は凹面となっているのでこの面
に瑕が付くことは無い。又突堤10は本実施例においては
連続した突堤となっているが、必ずしも連続している突
堤の必要はなくバランスのとれた点であれば最小3ヶ所
の突堤でも良い。
【0040】このようにして眼鏡レンズ1には瑕が付く
ことなくいつも性能の良い状態で使用出来ることにな
る。
【0041】図11は本発明に基づく実施例11を示す図で
ある。そして図11(a)はプラスレンズの眼鏡レンズの
断面図、(b)はマイナスレンズの眼鏡レンズの断面図
である。
【0042】図11において、ハッチングしてある眼鏡レ
ンズ1は実線113と実線114,115に挟まれた厚みがT1
の眼鏡レンズである。そして実線113と実線115に挟まれ
た使用域111のレンズと実線113と2点鎖線112により挟
まれた厚みがT2のレンズとはほとんど同一性能のレン
ズである。
【0043】すなわち、実線115と2点鎖線112は曲率は
大きく同じ曲率の面で、使用域111より外周部の実線114
の面は曲率は小さくなっている。このように構成するこ
とにより少なくとも使用域111より内側のレンズ部と実
線113と2点鎖線112で挟まれた厚みがT2のレンズ部は
ほぼ同一性能ということになる。但し外周部114の曲率
を小さくすることによってレンズの厚みを使用域111に
限れば同一性能でT2からT1に薄くすることが出来る
わけである。このようにして眼鏡レンズ1は非球面では
あるが薄形のレンズとすることが出来る。
【0044】図12は本発明に基づく実施例12を示す図で
ある。そして図12(a)は眼鏡レンズの裏面図、(b)
は眼鏡レンズのX−X矢視断面図である。
【0045】図12において、眼鏡レンズ1のほぼ上半分
である境界線12より上の部分は図示のようにノンパワー
又は弱いパワーを有し、ほぼ下半分である境界線12より
下の部分は図示のようにパワーを有する凸レンズとなっ
ている。このような眼鏡レンズ1は、近距離用の眼鏡レ
ンズのみを必要とする老眼者用の2焦点眼鏡レンズであ
る。そしてこの眼鏡レンズは眼鏡レンズ1の成形型によ
り成形されるようになっている。
【0046】図13は本発明に基づく実施例13を示す図で
ある。そして図13(a)は眼鏡レンズの裏面図、(b)
は眼鏡レンズのX−X矢視断面図である。
【0047】図13において、眼鏡レンズ1のほぼ上半分
である境界線13より上の部分は図示のようにマイナスパ
ワーを有する凹レンズとなっていて、ほぼ下半分である
境界線13より下の部分は図示のようにノンパワー又は弱
いマイナスパワーを有するようになっている。このよう
な眼鏡レンズ1は、遠距離用の眼鏡レンズのみを必要と
する老眼者用の2焦点眼鏡レンズである。そしてその眼
鏡レンズは眼鏡レンズ1の成形型により成形されるよう
になっている。
【0048】図14は本発明に基づく実施例14を示す図で
ある。そして図14(a)は眼鏡レンズの成形型でキャビ
ティを取り外した上面図、(b)はX−X矢視断面図、
(c)は交換可能なスリーブの図である。
【0049】この眼鏡レンズの成形型は成形型の型部品
の一部を取り外して別の型部材に交換することにより少
なくとも眼鏡レンズの焦点距離、瞳間距離、外周形状、
取り付け部品の取り付け部形状を変化させることが出来
るようになっている。例えば本実施例においてはスリー
ブ142の中にはその上面でレンズ面を形成するコア143が
取り付けられていて、キャビティ141の下面との間でレ
ンズ面を形成するようになっている。従ってコア143、
スリーブ142、キャビティ141に囲まれた空間140の中
に、樹脂が図示せざるゲートより流し込まれて眼鏡レン
ズが成形される。スリーブ142は取付ネジを外して交換
可能となっている。現在取り付けられているスリーブ14
2により成形される眼鏡レンズの外形形状は図示1421の
形状であるが、(c)に示すスリーブ142Aとこの内部
のコアを交換することにより眼鏡レンズの外形形状は14
2A1のように変更する事が出来る。
【0050】このように眼鏡レンズ成形型の少なくとも
レンズ面、外周形状、取り付け部品の取り付け部を成形
する型部品の一部を取り外して別の型部品に変換するこ
とにより、別の新しい眼鏡レンズをコストを安く得るこ
とが出来ることになる。
【0051】
【発明の効果】本発明により、樹脂製の眼鏡レンズを成
形型を使用して製造してもコストがあまりかからないよ
うになり、コストの安い性能の良い眼鏡レンズや信頼性
の高い眼鏡が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく実施例1を示す図。
【図2】本発明に基づく実施例2を示す図。
【図3】本発明に基づく実施例3を示す図。
【図4】本発明に基づく実施例4を示す図。
【図5】本発明に基づく実施例5を示す図。
【図6】本発明に基づく実施例6を示す図。
【図7】本発明に基づく実施例7を示す図。
【図8】本発明に基づく実施例8を示す図。
【図9】本発明に基づく実施例9を示す図。
【図10】本発明に基づく実施例10を示す図。
【図11】本発明に基づく実施例11を示す図。
【図12】本発明に基づく実施例12を示す図。
【図13】本発明に基づく実施例13を示す図。
【図14】本発明に基づく実施例14を示す図。
【符号の説明】
1 眼鏡レンズ 2 ヤゲン 3 智 4 鼻押さえパッド 6 成形用ゲート 71A,71B 眼鏡フレーム 72A,72B 眼鏡フレーム取付板 81A,81B 取り付け用穴 82A,82B 取り付け用ピン 83A,83B 取り付け用マーク 84A,84B 取り付け用溝 9A,9B 厚肉個所 10 突堤 101 平面 111 使用域 12,13 境界線 141 キャビティ 142,142A スリーブ C1,C2,C3 カット個所

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型により成形する樹脂製のレンズで
    あって、眼鏡レンズ外周の50%以上を前記成形型により
    成形したことを特徴とする眼鏡レンズ。(なお眼鏡レン
    ズとは、眼鏡フレームに取り付けるレンズであって、該
    レンズを眼鏡フレームに取り付けた時は、使用者が眼鏡
    として使用しうるレンズを言うものとする。以下同
    じ。)
  2. 【請求項2】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レン
    ズにおいて、該眼鏡レンズ外周の全部又は一部にヤゲン
    を前記成形型により成形して設けたことを特徴とする眼
    鏡レンズ。
  3. 【請求項3】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レン
    ズにおいて、該眼鏡レンズに該眼鏡レンズを保持するた
    めの突起物を前記成形型により成形して設けたことを特
    徴とする眼鏡レンズ。
  4. 【請求項4】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レン
    ズにおいて、該眼鏡レンズに鼻押さえパッドを前記成形
    型により一体成形して設けたことを特徴とする眼鏡レン
    ズ。
  5. 【請求項5】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レン
    ズにおいて、該眼鏡レンズはレンズ部分が外形形状及び
    光学的に左右対称に前記成形型により成形して成ること
    を特徴とする眼鏡レンズ。
  6. 【請求項6】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レン
    ズにおいて、該眼鏡レンズは肉厚の厚い部分に成形用ゲ
    ートを配した前記成形型により成形して成ることを特徴
    とする眼鏡レンズ。
  7. 【請求項7】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レン
    ズにおいて、該眼鏡レンズに取り付ける部品の取り付け
    位置に成形用ゲートを配した前記成形型により成形して
    成ることを特徴とする眼鏡レンズ。
  8. 【請求項8】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レン
    ズにおいて、該眼鏡レンズに取り付ける部品の取り付け
    位置に、取り付け用穴、取り付け用ピン、取り付け用マ
    ーク、取り付け用溝又は取り付け用凹みの少なくとも1
    つを前記成形型により成形して設けたことを特徴とする
    眼鏡レンズ。
  9. 【請求項9】 前記部品の取り付け位置の肉厚を厚くし
    たことを特徴とする請求項8記載の眼鏡レンズ。
  10. 【請求項10】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レ
    ンズにおいて、該眼鏡レンズの外周部にレンズの面が突
    堤の上面が形成する平面より出ることが無い高さの突堤
    又は連続した突堤を前記成形型により成形して設けたこ
    とを特徴とする眼鏡レンズ。
  11. 【請求項11】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レ
    ンズにおいて、該眼鏡レンズの外周部の曲率を小さく
    し、レンズの中心部の曲率を大きくした非球面の前記成
    形型により成形して成ることを特徴とする眼鏡レンズ。
  12. 【請求項12】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レ
    ンズであって、該眼鏡レンズのほぼ上半分はノンパワー
    又は弱いパワーを有し、ほぼ下半分はパワーを有するよ
    うにした前記成形型により成形して成ることを特徴とす
    る眼鏡レンズ。
  13. 【請求項13】 成形型により成形する樹脂製の眼鏡レ
    ンズであって、該眼鏡レンズのほぼ上半分はマイナスパ
    ワーを有し、ほぼ下半分はノンパワー又は弱いマイナス
    パワーを有するようにした前記成形型により成形して成
    ることを特徴とする眼鏡レンズ。
  14. 【請求項14】 樹脂製の眼鏡レンズを成形する眼鏡レ
    ンズの成形型において、前記眼鏡レンズの少なくともレ
    ンズ面、外周形状、取り付け部品の取り付け部を成形す
    る型部品を任意に交換可能とし、該型部品の一部を取り
    外して別の型部品に交換することにより前記眼鏡レンズ
    の少なくとも焦点距離、瞳間距離、外周形状、取り付け
    部品の取り付け部形状を変化させることが出来るように
    したことを特徴とする眼鏡レンズの成形型。
JP32018093A 1993-12-20 1993-12-20 眼鏡レンズ及び眼鏡レンズの成形型 Pending JPH07175023A (ja)

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