JPH07174435A - 熱回収装置 - Google Patents

熱回収装置

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JPH07174435A
JPH07174435A JP5344823A JP34482393A JPH07174435A JP H07174435 A JPH07174435 A JP H07174435A JP 5344823 A JP5344823 A JP 5344823A JP 34482393 A JP34482393 A JP 34482393A JP H07174435 A JPH07174435 A JP H07174435A
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JP
Japan
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temperature
heat
air
silo
gas
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JP5344823A
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Kunikazu Aragata
国和 荒ケ田
Hirokatsu Uchida
浩勝 内田
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Hokoku Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Hokoku Kogyo Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02B30/52Heat recovery pumps, i.e. heat pump based systems or units able to transfer the thermal energy from one area of the premises or part of the facilities to a different one, improving the overall efficiency
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  • Storage Of Harvested Produce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 廃棄ガスの熱エネルギーを回収して外気温に
かかわらず農業生産・農産物処理施設の処理・生産部の
温度の上昇を図れる。 【構成】 除塵装置3と堆肥舎1との間に通気管7及び
分流管8aを並列して介装し、通気管7、分流管8aにおけ
る堆肥舎1の吸気部側の端部と送気管11a との間に混合
装置9を設け、通気管7内のガスを冷却可能にヒートポ
ンプ6の蒸発器6aを配置する共に、混合装置9内のガス
を加熱可能に凝縮器6cを配置した。堆肥舎1からの廃棄
ガスの一部が蒸発器6aにより冷却され、堆肥舎1に戻さ
れる気体の全部が凝縮器6cにより加温されるので、廃棄
ガスを外気よりも十分に低い温度まで冷却しても、加温
後における温度が不必要に高くなることがなく、ヒート
ポンプの効率を良好に維持できる。取り入れる外気と捨
てる廃棄ガスの温度差を大きくして、外部から十分な熱
量を補給できる。このため、堆肥の温度を上昇させて発
酵を良好に進めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、堆肥製造装置、穀物牧
草等を対象にした乾燥装置および温室などの農業生産・
農産物処理施設に用いられる熱回収装置にかかるもので
ある。
【0002】
【従来技術】堆肥製造装置、乾燥装置および温室などの
農業生産・農産物処理施設において堆肥の製造、穀物等
の乾燥または温室の農産物成育処理を行う場合、いずれ
も温度が高く、湿度が低い空気が必要である事が共通し
ている。従来技術の具体的な内容は用途によって様々で
あるので、主な従来技術について用途別に説明する。
【0003】堆肥の製造の場合には、近年、常温の空気
を吹き込んで、酸素を供給する事が行われている。
【0004】乾燥の場合には、図5に示すように、収穫
された穀物を、一時的にビン50内に収納し、常温の空気
を送って腐敗を防止した後に、穀物を一つの火力乾燥機
51とサイロ52,52のそれぞれとの間を往復させながら、
段階的に含水率を下げる方法が、最も普遍的である。
【0005】最近、図6に示すように、ヒートポンプ6
の蒸発器6aにより外気を冷却し除湿した後に、凝縮器6c
により吸入空気を暖め、この暖められた空気を除湿しな
い外気と混合して混合空気を得、この混合空気を送風機
60により乾燥機61に送って穀物を乾燥する乾燥装置が用
いられている。
【0006】また、温室の加温には、火力または電熱が
使用され、また成長を促進するために、炭酸ガスを封入
する事が行なわれている。
【0007】なお、他の従来の例として、農業機械学会
第37巻第4号、第38巻第3号および第43巻第4号に「乾
燥機における排気エネルギの再利用」の名称で連載され
た装置がある。この装置は、同第37巻第4号から転写し
た図7に示すように、ヒートポンプ6の蒸発器6aによ
り、乾燥室から排出された廃棄ガスの全部を冷却してヒ
ートポンプ6の凝縮器(コンデンサ)6cにより上記の廃
棄ガスまたは新しい空気を暖めた気体を用いて、穀物の
乾燥を行なうようにしている。
【0008】
【発明が解決すべき課題】堆肥製造の場合には、堆肥内
における水分の蒸発のために熱が奪われ、外気温よりも
大きく温度が低下するので、冬期においては堆肥の温度
が上昇し難い。また後述するが、好気性の糸状菌でも、
大気と等しい酸素濃度になると、死滅はしないが、生育
量を減ずる。したがって、温度が低く酸素濃度が高いた
めに、堆肥の発酵が進まないという課題(以下、便宜
上、第一の課題という。)があった。
【0009】また、穀物の乾燥の場合には、雨天下にお
いて収穫された穀物が腐敗し、また高温のために食味が
落ちるという課題(以下、便宜上、第二の課題とい
う。)があった。この事について補足すると、全国農業
共同組合連合会 施設・資材部発行 「共乾施設の手引
き」表1−6にも記載されているように、籾を腐敗させ
ないで乾燥を進めるために必要な風量は、籾が濡れてい
る場合には、濡れてない場合に比して数倍の風量が必要
であり、また気温が高い時には、さらに数倍の風量が必
要であるが、このように大きな風量に対処し得るように
設備を設けることは、経済的には殆ど不可能であるの
で、濡れた穀物の搬入は禁止されている。しかし現実に
は、多くの農家が兼業農家であり、収穫が土曜日と日曜
日に限られているので、雨天においても収穫が行なわ
れ、これにより濡れた穀物が持ち込まれているのが実情
であった。また近年、価格の高い早場米の出荷が普及し
て収穫期が早まり気温が高いことも重なって穀物が腐敗
することが多い。
【0010】乾燥施設内の穀物の乾燥が、ある程度進ま
ないと、次の穀物の乾燥に掛かれない。したがって、火
力乾燥の場合には、ビン内において、穀物が腐敗する。
上記乾燥装置では、45℃もの高い温度で乾燥させるの
で、食味が落ちてしまう。
【0011】また、上述したヒートポンプを用いる方法
では、気温が氷点下まで下がる場合、蒸発器により冷却
された水蒸気が凝結した際、この水滴が霜となって蒸発
器に付着して除湿が行われず乾燥機能が低下し、さら
に、水蒸気の凝結が進まないことに伴って気化の潜熱が
熱媒体に殆ど吸収されないこととなり熱媒体の温度上昇
が抑制され、乾燥装置の温度を上げることができない課
題(以下、便宜上、第三の課題という。)があった。
【0012】さらに、温室の場合には、土壌面と植物の
葉面からの蒸発によって湿度が高くなり、病気が蔓延し
やすくなることを考慮し、頻繁に換気を行なうようにし
ている。しかし、換気を頻繁に行うために折角、蓄積さ
れた熱と二酸化炭素が大気中に逸散してしまうという課
題(以下、便宜上、第四の課題という。)があった。
【0013】また、上記図7に示す装置では、高温多湿
の廃棄ガスの全量について蒸発器を通過させているの
で、熱媒体が受ける熱量が凝縮器の放熱容量を超え、該
熱媒体の温度が不必要に高くなる。これに対処するため
に圧縮機(コンプレッサ)をさらに駆動するとヒートポ
ンプの効率が悪くなる。また、効率を高い値に維持する
ために圧縮機の駆動を抑えて冷却程度を低くすると、凝
縮器の放熱量が少なくなり、ひいては温室の温度が低く
なってしまうという課題(以下、便宜上、第五の課題と
いう。)がある。この課題に対し電熱器を用いることが
考えられるが、電熱器を設ける分、コストアップを招き
前記課題を適切には解決し得るものではなかった。
【0014】堆肥発酵の場合には、発酵効率を良くする
ために適当に酸素濃度を低くする事が必要である。ま
た、穀物等の乾燥や温室の加温の場合には、腐敗防止を
図る等のために廃棄ガスに混じって捨てられる酸素や二
酸化炭素の量を少なくする必要がある。さらに、農業生
産・農産物処理施設では、捨てられる廃棄ガスの量と取
り入れるガスの量は同等にして内部に収納されるガスの
量を一定にし、かつ取り入れた熱量及び酸素や二酸化炭
素等についてコスト上、極力排出しないことが望まれて
いるという事情を有している。このため、捨てられる熱
量等を少なくするために、なるべく捨てられる廃棄ガス
の温度を低くする必要がある。
【0015】しかし、高温多湿の廃棄ガスを、外気温よ
りも低い温度まで冷却すると、大量の水蒸気が凝縮して
顕熱以上の気化の潜熱が発生し、膨大な熱量が熱媒体に
吸収されるので、前記図7の装置のように、廃棄ガスの
全量を冷却すれば、受熱体となる熱媒体の量が不足し、
凝縮器内における熱媒体の加温後の温度が不必要に高く
なる。このため、図8に示す装置の場合、ヒートポンプ
6の入力エネルギー(圧縮機の駆動エネルギー)として
大きなものが要求され、ヒートポンプ効率が低下するこ
とになる。
【0016】この事について補足説明する。図8は横軸
にエンタルピー、縦軸に圧力を取って、熱媒体の圧縮膨
張サイクルを示す図面であるが、1から2までが圧縮過
程、2から3が気体が加温される過程、3から4が膨張
過程および4から1が、気体を冷却する過程である。図
8に示すように、エントロピー線E自体が、外側に向け
て上昇し、さらに圧縮過程の効率を考慮すると、1から
2までの圧縮過程が、等エントロピー線の外側に向かっ
て上昇するので、凝縮器(コンデンサ)6c内の温度が高
いと、圧縮に要するヒートポンプ6の圧縮器(コンプレ
ッサ)6bの入力エネルギー が著しく大きくなり、エン
タルピーが図8のWC からWC ′まで増加して効率が悪
くなる。
【0017】火力乾燥の場合には、一度に含水率を大き
く落とすと、穀物が胴割れを起こすので、数回にわたっ
て穀物を移動する必要があり、したがって移動のための
経費がかかり、また穀物が傷むという課題(以下、便宜
上、第六の課題という。)があった。
【0018】また、図6の乾燥機61のように乾燥施設の
下部から空気を送る場合には、空気が穀物の中を上昇中
に湿度が上昇し、上部においては乾燥能力が失われ、一
方、下部においては過乾燥になるので、穀物の収納を所
定の厚さに抑えるなどの制約を受けること(以下、便宜
上、第七の課題という。)がある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、農業
生産・農産物処理施設の排出部からの廃棄ガスを浄化し
浄化したガスを前記農業生産・農産物処理施設の吸気部
に戻す除塵装置を備え、該除塵装置と前記吸気部とを連
通する吸気側通路の途中に一対の分流管を並列に介装
し、該一対の分流管の前記吸気側端部と前記吸気側通路
との間に該一対の分流管からのガスを混合する混合装置
を介装し、ヒートポンプの蒸発器を、前記一対の分流管
のうち一方の分流管内のガスを冷却可能に配置する共
に、前記ヒートポンプの凝縮器を前記混合装置内のガス
を加熱可能に配置したことを特徴とする。この場合、ヒ
ートポンプは、蒸発器、圧縮機、凝縮器及び流路切換弁
を有し、該流路切換弁により熱媒体の流れ方向を切り換
えて前記蒸発器を凝縮器としかつ前記凝縮器を蒸発器と
して切換え使用可能に構成するようにしてもよい。
【0020】請求項3の発明は、請求項1または請求項
2の構成において、農業生産・農産物処理施設がサイロ
であり、吸気側通路に接続し周壁に全面にわたって小孔
を穿設したサイロ内吸気管をサイロの内壁に沿って複数
本直立させて設け、筒状をなし周壁に全面にわたって小
孔を穿設した給気板を前記複数本のサイロ内吸気管で形
成されるサイロの内部空間に直立させて設け、前記給気
板をサイロの内壁との間の空間部に位置して上下方向に
間隔を空けて複数枚の仕切板を設け、略筒状をなし周壁
に全面にわたって小孔を穿設し一端側を排出部に連通し
た構成のサイロ内排気管をサイロの中央部に直立させて
設け、孔を穿設した邪魔板を仕切板と同等高さに位置さ
せてサイロ内排気管の内部に設けた構成になっている。
【0021】
【作用】請求項1の構成によれば、廃棄ガスの一部が冷
却され、農業生産・農産物処理施設に戻される気体の全
部が加温されるので、廃棄ガスを外気よりも十分に低い
温度まで冷却しても、加温後における温度が不必要に高
くなることがなく、ヒートポンプの効率を良好に維持で
きる。したがって、取り入れる外気と捨てる廃棄ガスの
温度差を大きくして、外部から十分な熱量を補給できる
ので、農業生産・農産物処理施設が堆肥製造装置である
場合、堆肥の温度を上昇させる事ができる。
【0022】また、取り入れる外気量が少なくて済むの
で、酸素濃度を低い値に維持でき、農業生産・農産物処
理施設が堆肥製造装置である場合、堆肥の発酵を良好に
進めることができる。したがって、従来技術が有する第
一の課題は解決される。
【0023】温度保持のために捨てられる廃棄ガスの量
が少なくて済み、また捨てられる廃棄ガス中の酸素濃度
は比較的に低いので、逸散する酸素量が少ない。したが
って農業生産・農産物処理施設がサイロである場合、サ
イロ内に経済的に酸素を注入しサイロ内の空気の酸素濃
度を高くすることができる。また、穀物の腐敗に最も関
係の深い糸状菌は、大気と等しい酸素濃度の場合には、
生育量を減ずるという事が知られているが、上述したよ
うに、酸素濃度を高くできることにより、濡れた穀物の
腐敗を防止できる。
【0024】また、農業生産・農産物処理施設が穀物乾
燥装置である場合、上述したように冷却に伴って除湿を
行なうことにより、穀物の食味が落ちる程温度を高くし
なくても十分に穀物の乾燥を図ることができる。したが
って、上記第二の課題は解決される。
【0025】高温多湿の廃棄ガスを冷却し熱源とするの
で、温度が氷点に達する前に、多量の水蒸気が凝結し、
大量の気化の潜熱が顕熱に変換され、熱媒体を介して送
られる空気中に移転される。したがって、外気温が低く
ても、送られる空気の温度は十分に高くできる。したが
って、上記第三の課題は解決される。
【0026】ヒートポンプの蒸発器により除湿が行なわ
れるので、農業生産・農産物処理施設が温室である場
合、温室内の湿度が高くなることを防止できて病気の蔓
延を抑えられる。したがって、前記第四の課題は解決さ
れる。
【0027】また、ヒートパイプの凝縮器で農業生産・
農産物処理施設に戻されるガスを暖めるので、農業生産
・農産物処理施設が温室である場合、温室からの廃棄ガ
スでヒートパイプを不必要に冷却してしまうようなこと
を防止し、ヒートポンプの効率を良好な値に維持でき
る。したがって、前記第五の課題は解決される。
【0028】農業生産・農産物処理施設がサイロである
場合、従来技術においては、下部からの空気が穀物の中
を上昇中にその湿度が上昇し、上部においては乾燥能力
が失われるので、サイロと乾燥施設が別個に設けられて
いたが、請求項3の構成にすれば、周囲に満遍なく孔が
穿設された給気板から空気を送り、満遍なく孔が穿設さ
れたサイロ内排気管から排出され、空気の通路が水平方
向になるので、サイロの高さを高くしなくて済むことに
なる。
【0029】サイロの周辺部においては、風量が少ない
代わりに湿度が低く、中央部においては湿度が高い代わ
りに風量が多くなるので、穀物が濡れている場合、内外
の乾燥を均一に進めることができる。なお、乾燥の最終
段階においては、穀物の平衡含水率は、空気の温度と湿
度によって決まり、風量に関係がなくなるが、乾燥の最
終段階になれば、内部からの水分の浸出速度が遅くな
り、かつ空気の通路延長が極めて短いことにより、穀物
内を通過中における空気の湿度の上昇が極めて少ない。
このため、乾燥の最終段階においても内外の乾燥の均一
性は損なわれることがない。
【0030】サイロの下部は穀物の密度が大きいので、
空気の入口と出口の圧力差を多少、大きくする必要があ
るが、給気板の内部を仕切板により高さ別に仕切り、サ
イロ内排気管内に上下方向に間隔を空けて邪魔板を設
け、高さ方向に所定の圧力差を確保できるようにしてい
るので、あらゆる高さにおいて乾燥が均一に進む。した
がって、サイロ内に穀物を収納したまま、乾燥を進めら
れるので、前記第六の課題は解決される。
【0031】請求項3の構成にすれば、給気板から排気
管側に空気が送られて排気管から排出されて穀物の乾燥
を行なうので、空気の通路が水平方向になるので、穀物
の収納厚さの制約がなくなる。すなわち第七の課題を解
決できる。空気の通路延長が短いので、湿度の上昇値が
少なくて結露が起こり難い。また、給気板の内部が高さ
別に仕切られ、給気板内と排気管内の圧力差が等しくな
るように、排気管内に孔の空いた邪魔板が設けられてい
るので、あらゆる高さにおいて乾燥が均一に進む。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明の第1実施例を図1及び図2に基づ
いて説明する。本実施例では農業生産・農産物処理施設
を堆肥製造のための堆肥舎1としている。図において、
堆肥舎1内に、発酵させるための堆肥材料が収納されて
いるが、適当に含水率が低く、通気性が高くなるよう
に、完熟堆肥が混合されている。堆肥舎1内の上部に
は、十分に大きな空間があり、その空間の上端近くに、
集気装置2の集気管2aが分岐して集気弁2bを介して開口
している。
【0033】集気管2aの下流端は、サイクロンからなる
除塵装置3の上部の分離室3aの下端に斜めに開口してい
る。分離室3aの大きさと、その下方の傾斜部3bの傾斜は
十分に大きくされ、その下方の排気口3cの大きさは、塵
芥が落下するように、適当な大きさになっている。その
下方の貯溜槽3dの下端には、ゲート3eが設けられてい
る。
【0034】除塵装置3の分離室3aの上部の中心に通風
管4が開口し、その他端は前処理装置5の冷却室5aの上
部に開口している。冷却室5a内にヒートポンプ6の蒸発
器6aが収納されているが、空気が蒸発器6a内に満遍なく
拡散するように、蒸発器6aの上部と下部の空間は十分に
大きくされている。冷却室5aの底面にはU字状の排水管
5dが開口し、その他端は大気中に開口し、水封されてい
るが、気圧の変化に耐えられるように、両開口部と下端
の高低差が十分に大きくされている。
【0035】また冷却室5aは、上方から突き出した板に
よって、隣接の排気室5bおよび吸気室5cと区画されてい
るが、冷却室5aと排気室5bは、下方において連通してい
る。
【0036】排気室5bと吸気室5cは、吸排気量調節弁5e
を介して連通され、また排気室5bと吸気室5c内は、それ
ぞれ、排気弁5fと吸気弁5gを介して、大気中に連通され
ている。排気室5b内と吸気室5c内は、後述の送風機10に
近接しているので、通常は軽い負圧になっている。した
がって、吸排気量調節弁5eが全開している状態において
吸気しないように、排気弁5fは不可逆とされ、また吸気
弁5gについても、装着されたカウンターウエイト5hの位
置が調節されている。
【0037】冷却室5a内にヒートポンプ6の蒸発器6aが
収納され、蒸発器6a内の熱媒体は、圧縮器6bにより吸引
され、圧縮器6bの二次側に凝縮器6cが接続され、凝縮器
6cと蒸発器6aの間に、膨張弁6dが介在している。蒸発器
6aを通過する気体の温度と風量が変化した場合に、蒸発
器6aにより冷却される温度が、氷点よりも僅かに高い温
度で、自動的に一定するように、圧縮器6bの容量と膨張
弁6dの開度が、自動的に変化するように構成されてい
る。
【0038】また、圧縮器6bの一次側に受液器6eが設け
られ、その上流に可逆四方弁6fが設けられ、任意に熱媒
体を逆流させ得る構成となっているが、逆流でない場合
の熱媒体の流れる方向は、空気と向流するようになって
いる。凝縮器6cは、後述の後処理装置9の加温室9b内に
収納されている。
【0039】吸気室5cの上部に通気管7が開口し、また
通風管4の末端近くから、分流装置8の分流管8aが分岐
し、他端は後処理装置9の混合室9a内に開口している。
通風管4と分流管8aに一対の分流量調節弁8bが装着さ
れ、一方が全開すれば、片方が全閉するように構成され
ている。
【0040】また、混合室9aと加温室9bが隣接し、下方
において連通し、上方は区画され、加温室9b内にヒート
ポンプ6の凝縮器6cが収納され、その上方と下方の空間
は十分に大きくされている。また、混合室9aの床面に、
U字状の排水管9cが開口し、他端は大気中に開口し、水
封されている。加温室9bの上部に動翼角度可変形の送風
機10が開口し、これに送気装置11の送気管11a が接続さ
れている。
【0041】送気管11a の先端は、送気弁11b を介して
分岐し、堆肥舎1の床下を適当な間隔をもって横断し、
これに装着された各、定流量弁11c が、堆肥舎1の床面
に隈無く掘られた、それぞれのピット11d に収納され、
ピット11d の上部は、ポーラスコンクリートからなる通
気板11e により遮蔽され、通気板11e の上面に満遍なく
加水装置12の加水管12a が開口し、水を噴射する構成に
なっている。また、堆肥舎1の天井には多数の満遍なく
孔の空いた尿散布管12b が走り、尿を散布するようにな
っている。また堆肥には、十分な通気性を与えるため
に、完熟堆肥が混合されている。なお、一切の部分が断
熱材13に被覆されている。
【0042】第1実施例の作用について説明する。堆肥
は静止したままであるので、堆肥舎1内から排出される
塵芥は、微細なものに限られる。また、集気管2aが除塵
装置3の分離室3aの下端付近に斜めに開口しているの
で、比較的に大きな塵芥は、遠心力により周囲に集まる
が、傾斜部3bの側壁の傾斜が十分に大きいので、塵芥は
壁に沿って滑り落ちて、貯溜槽3d内に貯蔵され、適宜に
ゲート3eを開いて取り出せる。また、分離室3a内に舞い
上がった小さな塵芥は、遠心力により外周に集まり、一
方、通風管4が中心部に開口しているので、大きな塵芥
は通風管4に吸い込まれない。
【0043】分流量調節弁8bにより、分流された廃棄ガ
スの一部が、ヒートポンプ6の蒸発器6aを通過するが、
蒸発器6aの上流において、膨張弁6dにより熱媒体の通過
が阻まれ、また蒸発器6aの下流において、熱媒体が圧縮
器6bに吸引されるので、蒸発器6a内の熱媒体の圧力が低
下し、熱媒体が気化して、蒸発熱を廃棄ガスから吸収す
る。したがって、廃棄ガスが外気よりも十分に低い温度
まで冷却され、水蒸気が凝結して排水管5dから大気中に
排出される。
【0044】排気室5b内と吸気室5c内は、送風機10に近
い位置にあるので、負圧になっているが、排気弁5fが逆
止弁になっており、また吸気弁5gにカウンターウエイト
5hが装着されているので、吸排気量調節弁5eを閉じない
限り、不用意に外気を吸い込む事はない。したがって、
吸排気量調節弁5eを操作して、蒸発器6aにより冷却され
た廃棄ガスの一部または全部を排気弁5fを通じて大気中
に放出する事ができる。また、同量の外気が吸気弁5gを
通じて吸入され、残りの廃棄ガスが吸気室5c内において
混合され、通気管7を通じて、後処理装置9の混合室9a
内に送られ、冷却されない廃棄ガスと混合される。この
とき、場合によっては水蒸気が凝結するが、水滴は排気
管9cから大気中に捨てられる。
【0045】加温室9b内において、ヒートポンプ6の凝
縮器6c内において、熱媒体が圧縮器6bに圧縮されて液化
し、気化の潜熱が顕熱に変わり、送られる空気に移転さ
れ、送風機10に圧送され、堆肥舎1内に送られる。
【0046】次に、堆肥の含水率について説明する。初
期においては、堆肥の含水率が高いために発酵が進まな
い事が多い。なお、堆肥からの廃棄ガスよりは、外気の
方が乾燥している事が多いので、このことを見込んで吸
排気量調節弁5eを閉じる。これに連動して吸気弁5gが開
く。そして、蒸発器6aを通過した廃棄ガスの全部を大気
中に捨てると共に、含水率の小さな外気を吸気弁5gを通
じて吸入する。吸入された外気は、凝縮器6cにおいて加
温されるので、堆肥の乾燥は急速に進む。
【0047】次に、熱の補給について説明する。上記の
通り、蒸発器6aにおいて、大量の気化の潜熱が熱媒体に
吸収され、堆肥舎1に送られるが、堆肥舎1と装置内の
放熱量から、圧縮器6bおよび送風機10の入力量並びに堆
肥の発酵に伴う熱量を差し引いた熱量以上の熱を外界か
ら補給する必要がある。そのためには、捨てる廃棄ガス
と取込む外気の温度差が、大きい事が必要であるが、廃
棄ガスを蒸発器6aにより数度cまで冷却して、温かい日
の日中に外気を取り入れれば、十分に堆肥の温度が上昇
する。
【0048】堆肥発酵に伴う温度上昇により、多量の水
蒸気が凝縮して大量の熱が熱媒体に吸収されるので、凝
縮器6cにおける加温後の温度が上昇しすぎて、ヒートポ
ンプ6の効率が悪くなるおそれがあるが、冷却されるの
が廃棄ガスの一部に過ぎず、また堆肥舎1に送られる全
部の気体が加温されるので、温度が上昇し過ぎて、ヒー
トポンプ6の効率は悪くなる事はない。
【0049】第2実施例において詳述する通り、好気性
菌でも大気と同じ酸素濃度になれば、増殖ができない事
が知られている。また、古来からの堆肥製造における酸
素の補給方法も発熱による対流と数日に一回、堆肥を切
り返す程度の過ぎなかった。したがって、発酵が始まっ
た後においては、酸素濃度を低めに抑える必要がある
が、吸排気量調節弁5eを開閉すれば、冷却された廃棄ガ
スの循環量と外気を取り入れる量を加減できるので、酸
素濃度を自在に調節できる。
【0050】外気温が低い場合には、外気を取り入れな
い方が有利であるので、吸排気量調節弁5eを全開すれ
ば、冷却された廃棄ガスの全部が循環する。したがっ
て、この状態が余りに長時間続けば、酸素濃度と温度が
問題となるが、上述の通り、数日一回、切り返す程度
で、酸素補給は十分であるので、二三日、外気を取り入
れない程度で支障は来さない。また、既に発酵が始まっ
ており、圧縮器6bおよび送風機10の動力も、最終的には
熱に転化するので、温度についても支障はない。このよ
うに、堆肥の含水率、温度および酸素濃度の三つの条件
が整えられるので、堆肥の発酵が順調に進む。
【0051】廃棄ガスの冷却後における温度は氷点温度
よりも高いが、熱媒体の温度はさらに低いので、蒸発器
6aに霜が付く事がある。しかし、万一、蒸発器6aに霜が
ついても可逆四方弁6fを回せば、蒸発器6aが凝縮器6cに
変わって霜が解けるので、熱交換を順調に進めることが
できる。また、受液器6eが設けられているので、液体状
の熱媒体が圧縮器6bに吸い込まれて圧縮器6bが破損する
事がない。
【0052】また、或る程度堆肥の発酵が進んで、温度
が十分に上昇し含水率が十分に低くなれば、所要の送風
量が著しく少なくなるが、送風機10の動翼の角度を変え
れば、動力の入力量が少なくなり、経済的となる。
【0053】堆肥舎1内の全面積にわたって、堆肥が積
み上げられるとは限らないが、堆肥のない部分について
は、それぞれ、送気弁11b と集気弁2bを閉じて、送気と
排気を止める事ができる。
【0054】堆肥の厚さと通気性が部分的に異なるが、
定流量弁11c が用いられ、それぞれのピット11d に囲わ
れているので、風量が通気性の良い部分に片寄る事がな
く、各通気板11e を通過する風量が等しくなる。
【0055】床面から吹き出す空気が集中すると、乾燥
し過ぎて発酵が阻害されるおそれがあるが、通気板11e
を用いて通風面積が大きくされているので、吹き出し口
付近の堆肥が乾燥し過ぎる事が少ない。しかし、床面付
近の空気は、表面の空気に比して湿度が低いので、乾燥
し過ぎる傾向があるが、加水管12a から噴水すれば、床
面付近の局部的な乾燥が抑えられる。また、通気板11e
がコンクリート製であるので、作業に用いる重機械等に
よって破損される事がない。
【0056】堆肥の発酵が進むにしたがって窒素が微生
物に吸収されて、いわゆる窒素飢餓状態になって発酵が
進まなくなるが、天井の尿散布管12b から、家畜の尿を
散布して窒素を補給すれば、再び発酵が盛んになり、な
お堆肥の肥効成分が多くなる。また、放熱を防止すべき
部分が、断熱材13に被覆されているので、混合気体か
ら、いたずらに放熱する事がない。
【0057】次に、本発明の第2実施例を図3に基づい
て説明する。この第2実施例では、農業生産・農産物処
理施設を穀物や牧草等の乾燥に使用する乾燥装置として
いる。なお、図1及び図2に示す部材と同一部材は同一
符号で示しその説明は省略する。図3に示すようにサイ
ロ14は、上部の投入口14a から穀物を投入し、下部のホ
ッパーゲート14b から排出するようになっている。
【0058】サイロ14に接続して気体供給装置15が設け
られている。気体供給装置15の一部を構成する酸素ボン
ベ15a には、酸素調節弁15b を介して、酸素供給管15c
が接続され、その他端は後処理装置9の混合室9a内に開
口している。第2実施例における気体供給装置15を除く
部分は、前記第1実施例と同様に断熱材13に被覆されて
いる。
【0059】サイロ14内に納まるように給気装置16が設
けられている。各サイロ14の下部の近傍の大気中に吸気
管16a が開口し、その入り口付近に切り替え弁16b が装
着され、切り替え弁16b の下流の吸気管16a 内に、送気
装置11の送気管11a の末端が分岐し、送気弁11b を介し
て開口している。吸気管16a の他端は、サイロ14の内壁
に接して周回するリング管16c 内に開口し、リング管16
c から上方に向けて、数本の給気管16d が立ち上がり、
リング管16c と給気管16d には、満遍なく孔が穿たれて
いる。
【0060】給気管16d の内側は、満遍なく小さな孔の
空いた給気板16e に被覆され、サイロ14の内面と給気板
16e の間の空間は、仕切り板16f により、適当な間隔を
もって上下方向に仕切られている。
【0061】サイロ14の中央に、満遍なく孔の空いた排
気管16g が設けられている。通気のための表面積が不足
して、圧力の損失が大きくならないように、排気管16g
は十分に大きくされ、またその内部は、仕切り板16f と
等しい間隔をもって、孔の空いた邪魔板16h に区画さ
れ、サイロ14を突き抜けた排気管16g の上端近くに、集
気装置2の集気管2aが開口し、排気管16g の上端にベン
チレーター16i が装着されている。また、給気管16d 内
にパッカー16j が挿入され、高さが調節自在となるよう
にロープで吊り下げられているが、給気管16d の上端の
ロープの周囲は閉塞されている。
【0062】第2実施例の作用について説明する。先
ず、穀物が濡れていない場合の作用について説明する。
穀物が濡れていない場合には、酸素を注入する必要はな
いが、酸素濃度を高くするために、取り入れる外気量を
なるべく多くする事が望ましい。乾燥が急速に進む時期
は気温が高いので、取り入れる外気量を多くすれば、送
られる気体の温度も十分に高くなる。
【0063】秋雨の日のように、外気の温度が低く、絶
対湿度が高い場合には温度の低下は免れないが、分流量
調節弁8bと吸排気量調節弁5eを操作して、蒸発器6aにお
ける除湿量を、 サイロ14内における蒸発量以上に増加さ
せれば、湿度が低くなるので、乾燥能力は衰えない。ま
た、外気の絶対湿度が低くなれば、第一に、吸排気量調
節弁5eを操作して、冷却して循環させる廃棄ガス量を少
なくし、次の段階では、分流量調節弁8bを操作して、蒸
発器6aを通過する量を少なくすれば、送られる空気の温
度が低く、湿度が高くなる。したがって、胴割れや過乾
燥を起こす事は有り得ない。
【0064】なお、食味を落とさずに効率よく乾燥を進
めるためには、一定の温度と湿度を維持することが望ま
しいが、本実施例においては、温度と湿度を別々に、設
定する事はできない。しかし、穀物の最終的な平衡含水
率は、温度と湿度の組み合わせによって決まるので、乾
燥には支障を来さない。
【0065】次は、穀物が濡れている場合の作用につい
て説明する。穀物の表面が濡れている場合には、穀物の
腐敗が起こり易い(山口辰良著「一般微生物学」の15・
1・aの「大部分の微生物たとえば細菌、酵母、糸状菌
などは完全植物性栄養で固形物を摂取できず全ての養分
を水溶液の状態で摂取する。」に基づく。)。
【0066】本実施例では、上記事情に基づいて酸素濃
度を高くして、腐敗の防止を図るようにしている。ここ
で、穀物の腐敗に関与する菌の種類から説明する。穀物
の腐敗に関係するのは殆ど糸状菌であると見なして差し
支えない(前記「一般微生物学」14・4・a 穀類およ
び主食の微生物 表−14・13「籾 100粒中の微生物の粒
数は、総糸状菌 774、放線菌6、細菌・酵母 788であっ
た」の記載、及び糸状菌の大きさは細菌と酵母の十数倍
もあることに基づく。)。
【0067】また、酸素濃度を高くして、糸状菌の増殖
を制御すれば、穀物の腐敗を防止する事ができる(前記
「一般微生物学」 272頁「糸状菌の大部分は、好気性菌
であるが、通常、酸素分圧20〜40mm(常圧では 160mm)
でも良く生育する。逆に、酸素分圧を 160mm以上にした
場合には、糸状菌はやや生育量を減ずる程度で死滅する
事はない。」に基づく。)。
【0068】したがって、酸素調節弁15b を開いて、混
合室9a内に酸素を徐々に注入すれば、排気室5b内の圧力
が上昇して、同量の廃棄ガスが排気弁5fを通じて大気中
に放出されるが、上記の通り、糸状菌は大気と同じ酸素
濃度で増殖しなくなるので、廃棄ガス中の酸素濃度は比
較的に低く、一方、純粋の酸素が注入されるので、酸素
濃度が徐々に高くなり、穀物の腐敗を防止できる。な
お、酸素を混合する場合に、外気を取り入れないように
する。
【0069】次は、熱の補給について説明する。酸素ボ
ンベ15a 内の酸素の温度は、酸素の蒸発に伴って、気温
よりも低くなるが、酸素注入を徐々に行なえば、気温と
の温度差を少なくできる。また、穀物が濡れるのは収穫
時に限られるので、相当に気温が高い。したがって、注
入される酸素と捨てられる廃棄ガスの温度差が十分に大
きいので、外界から十分に熱が補給される。また、圧縮
器6bと送風機10に加えられた動力が熱に転化される。し
たがって、サイロ14内に送られる気体の温度は十分に高
くなる。
【0070】酸素の絶対湿度は0近くであり、かつ捨て
られる廃棄ガスには相当の水分を含んでいるので、湿度
も相当に低くなるが、除湿した廃棄ガスを循環させる事
によって、湿度をさらに低くする事ができる。
【0071】穀物の表面に水分が残っている間は、相当
に温度を高く、湿度を低くしても、穀物内の湿度には全
く影響がないので、胴割れは起こらない。しかし、表面
が乾燥すれば、直ちに、胴割れが起こるおそれがあるの
で、表面の水分が少なくなるにつれて、湿度を高くすべ
き事は勿論である。
【0072】このように、穀物の腐敗を防止しながら、
穀物の表面の水分を除去できるが、表面が乾いた後にお
ける水分の浸出速度は極めて緩慢であり、したがって、
僅かな風量で表面乾燥状態を維持して腐敗を防止できる
ので、酸素補給を要するのは、一二日に過ぎない。
【0073】相当に乾燥が進むにつれて、所要の風量は
ますます少なくなるので、風量の減少に伴って、送風機
10の運転台数と動翼の角度を加減すれば、動力が節約さ
れる。また、秋になって気温が低くなっても、外気の絶
対湿度が低くなるので、良好に乾燥が進む。冬になって
気温が氷点付近に近付けば、外気からの熱の補給は不可
能になるが、古来からの農産物の乾燥が、冬期に行なわ
れていた事から推察できるように、外気の湿度が低くな
り、外気自体を乾燥に利用できるので、ヒートポンプ6
の運転を停止できる。季節風が吹き出せば、切り替え弁
16b を開いて、ベンチレーター16i を用いて乾燥を進め
られるので、送風機10を停止できる。
【0074】上記の通り、除湿した空気を用いるので、
食味が変わる程に温度を上げる必要がなく、また上述の
とおり、季節が進むにつれて、温度と湿度を低くする事
ができるので、食味が落ちる事がない。
【0075】従来においては、空気の吹き込み口が、乾
燥装置の下方に限られていたので、余りに穀物の積み上
げ高さが大きいと、穀物内を通過中に空気の湿度が上昇
して、上部の乾燥が進まず、場合によっては結露を起こ
し、一方、下部においては過乾燥になりやすいので、穀
物の高さを4m程度に抑える必要がある。したがって、
高いサイロ14内においての乾燥は不可能であり、別途
に、乾燥のための施設が必要であったが、本実施例にお
いては空気の通路長さが、サイロ14の高さに関係なく、
給気板16e と排気管16g の距離によって決まり、空気の
通路長さを極めて短くできるので、穀物が濡れている場
合以外には、穀物内を通過中における湿度の上昇を無視
できる。
【0076】穀物が濡れている場合には、穀物内を通過
中における空気の湿度の上昇を無視できないが、濡れて
いる場合には、蒸発量が風量に比例し、湿度の高い給気
板16e の付近においては風量が少なく、湿度の高い排気
管16gの付近においては風量が多くなって、湿度と風量
の影響が相殺されるようになっているので、内外の乾燥
が均一に進む。
【0077】サイロ14の下部は、上部に比して穀物の密
度が大きくなっているので、空気が通り難いが、サイロ
14の内面と給気板16e の間の空間が、上下方向に仕切ら
れ、また排気管16g 内が孔の空いた邪魔板16h に仕切ら
れているので、邪魔板16h の孔の大きさを加減すること
により、あらゆる高さの部分の通風量を均一にする事が
できて上下方向の乾燥が均一に進む。 従来技術におい
ては、空気の吹き込み口が、サイロ15の下方か上方に限
られていたので、穀物内を通過中に湿度が上昇して温度
が低下し、空気の排出部付近の乾燥が進まず、場合によ
っては、結露が起こるおそれがあり、一方、入り口付近
においては過乾燥になるという問題を有していたが、本
発明は上述したように作用するので、従来技術が有する
前記問題を解決することができる。
【0078】パッカー16j が設けられているので、サイ
ロ14内への穀物の投入中においては、パッカー16j の高
さを調節すれば、上部の無駄な空間に空気が吹き出す事
を防止できる。したがって、サイロ14内において乾燥を
進められるので、穀物の移送施設や運転のためのランニ
ングコストが必要なくなる上、穀物が傷むことがない。
【0079】次に図4に基づいて、本発明の第3実施例
を説明する。本実施例では、農業生産・農産物処理施設
を温室17としている。なお、図1ないし図3に示す部材
と同一の部材は同一の符号で示しその説明は省略する。
図4において、温室17内の下部に集気装置2の集気管2a
が集気弁2bを介して開口し、その上部に送気管11a が送
気弁11b を介して開口している。二酸化炭素ボンベ15d
に二酸化炭素調節弁15e を介して連通させた二酸化炭素
供給管15f の他端が、混合室9a内に開口している。
【0080】蒸発器6aにより冷却する温度は、氷点温度
以上でなければならないが、冬期においては、外気温が
氷点以下の温度まで低下する。したがって、外気から熱
を取り入れる事が不可能な時間が相当に永いので、何ら
かの形で熱を補給する必要があるが、本実施例において
は、主として地下水を利用する事例について説明し、地
下水が得られない場合についての説明を補足する事とす
る。
【0081】通気管7の途中に熱交換装置18が設けら
れ、熱交換装置18の熱交換室18a 内の両端に、分流室18
b と合流室18c が設けられ、分流室18b 内に開口した無
数の熱交換パイプ18d が熱交換室18a 内を貫通して、他
端は合流室18c 内に開口し、熱交換パイプ18d には、無
数のフィン18e が固着されている。熱交換室18a の下部
の内部にU字状の排水管18f が開口し、他端は大気中に
開口し、水封されている。
【0082】上流側と下流側の通気管7は、それぞれ合
流室18c 内と分流室18b 内を貫通して、熱交換室18a 内
の両端に開口し、分流室18b 内に送水管18g から流入し
た地下水が、合流室18c 内に開口した放水管18h から排
出され、空気と水が向流するように構成されている。ま
た、上流側と下流側の通気管7の間に、バイパス管18i
が設けられ、分岐点の下流の通気管7とバイパス管18i
に、一対の温度調節弁18j が装着され、一方が全開すれ
ば、片方が全閉するようになっている。
【0083】第3実施例の作用について、加温の場合か
ら説明する。分流量調節弁8bを操作すれば、温室17から
排出された廃棄ガスの一部が、蒸発器6aにより冷却され
る。また、温室17内においては、二酸化炭素が光合成の
ために消費され、また場合によっては酸素を補給するた
めに、外気を取り入れる必要があるが、外気または二酸
化炭素と同量の廃棄ガスが排気弁5fを通じて、大気中に
放出され、残りは給気室5c内において、吸気弁5gを通じ
て吸入された外気と混合され、通気管7を通って熱交換
装置18の熱交換室18a 内において、熱交換パイプ18d お
よびフィン18eに接触して、熱交換パイプ18d 内を向流
する地下水により、地下水に近い温度まで暖められ、さ
らに後処理装置9の混合室9a内に送られ、冷却されない
廃棄ガスと混合され、加温室9b内の凝縮器6c内において
暖められ、送風機10によって、温室17内に送られる。
【0084】次は、加温の場合において温室17内に送ら
れる気体の二酸化炭素濃度、酸素濃度、湿度および温度
の調節の問題について説明する。温室17内においては、
二酸化炭素と酸素が消費されるが、大気中の二酸化炭素
の濃度は極めて低く、また外気の温度が低く、なお二酸
化炭素ボンベ15d から供給しても、徐々に、供給すれ
ば、温度が外気温近くまで上昇するので、その方が有利
である。酸素については、必要に応じて外気を吸入すれ
ば十分であるが、いずれにしても、吸排気量調節弁5eを
操作して、取り入れる気体の量を最小必要限度にすべき
である。
【0085】次は、湿度について説明する。分流量調節
弁8bを操作して、蒸発器6aを通す量を増加させれば、湿
度が低下し温度が上昇するので、分流量調節弁8bによ
り、湿度は調節自在である。
【0086】次は、温度について説明する。除湿のため
に、上記のように蒸発器6aを通る廃棄ガスの量を多くす
れば、冷却して循環させる廃棄ガスの量が多くなるの
で、外気と循環させる廃棄ガスの混合気体の温度が、地
下水よりも十分に低くなる。したがって、温度調節弁18
j を操作して、熱交換室18a を通る混合気体の量を多く
すれば温度が上昇し、バイパス管18i を通す量を多くす
れば温度が低下する。
【0087】したがって、二酸化炭素濃度、酸素濃度、
湿度および湿度の全てを、栽培植物の種類に応じて、自
由に調節できるので、増収と品質の向上が期待される。
二酸化炭素の作用については、後に改めて説明する。
【0088】次に、冷房の場合の作用について説明す
る。二酸化炭素と酸素濃度については、加温の場合と同
じであるので、説明を省略する。ヒートポンプ6の可逆
四方弁6fを回せば、蒸発器6aと凝縮器6cが、それぞれ、
凝縮器と蒸発器の作用をするが、以下においては、加温
の場合の名称を踏襲して説明する。
【0089】分流量調節弁8bを操作して、廃棄ガスの一
部を蒸発器6aを通過して加温し、その一部を大気中に放
出して、熱を大気中に捨てられる。また、捨てられた廃
棄ガスと同量の外気が、吸気弁5gを通じて吸入され、冷
却された残りの廃棄ガスと吸気室5c内において混合さ
れ、その一部が熱交換装置18を通り、熱交換室18a 内に
おいて、地下水に近い温度まで冷却され、熱が地下水中
に捨てられ、水蒸気が凝縮し、水滴は排水管18f から大
気中に排出される。
【0090】熱交換装置18を通過した混合気体とバイパ
ス管18i を通過した廃棄ガスが、後処理装置9の混合室
9a内において混合され、凝縮器6cにより冷却され、温室
17内に送られる。また、温室17に送られる全部の気体
が、凝縮器6cを通過するので、蒸発器6aと凝縮器6c内の
冷媒の温度差を大きくする必要がないので、ヒートポン
プ6の効率が悪くならない。
【0091】次は、湿度と温度について説明する。先
ず、湿度の問題について説明する。廃棄ガスの一部を加
温するので、凝縮器6cを通る混合気体には、温室17から
排出された湿度の低い残りの廃棄ガスが多量に含まれて
いる。したがって、凝縮器6cにおいて、殆ど水蒸気の凝
縮が起こらず、気化の潜熱が放出されないので、冷房の
効率が悪くならない。取り入れた外気の全部をバイパス
管18i を通過させれば、湿度は殆ど低くならない。
【0092】したがって、主として、水蒸気の凝縮が起
こるのは、熱交換室18a 内だけであるので、第一に、絶
対湿度が所定の値になるように、温度調節弁18j を操作
して、熱交換室18a 内を通過させる流量を調節する。
【0093】次は、温度について説明する。分流量調節
弁8bを操作して、温度が所定の温度になるように、蒸発
器6aを通過する流量を調節すれば、湿度と温度の両方が
所定の値になる。
【0094】次は、地下水が得られない場合の構成と作
用について補足する。冷房の場合には、蒸発器6aによる
加温の温度に、物理的な制限がないので、蒸発器6aによ
り外気温よりも十分に高い温度まで加温し、大気中に捨
てる事によって冷房ができるが、ヒートポンプ6の効率
が悪くなる。加温の場合には、蒸発器6aによる冷却温度
は氷点温度に制約を受けるので、熱交換装置18が必要と
なる。
【0095】しかしながら、冷房が必要となり、また外
気温が氷点温度以下となる時間は極めて少ないので、地
下水が得られない場合には、別にヒートポンプを準備し
て、上記の熱交換装置18に用いる水を加温し、または冷
却する方が得策である。したがって、地下水が得られな
い場合にも、実施例その三の基本的な変わらないが、そ
の場合にも、熱源としては、河川水または海水を利用す
る方が有利である。
【0096】次は、二酸化炭素を封入するときの作用に
ついて説明する。二酸化炭素を封入するのは、収穫期で
あり、光合成が激しい時期であるので、酸素補給を無視
して説明する。送風機10を起動した後に、二酸化炭素供
給弁15e を開けば、混合室9a内において、二酸化炭素が
混合される。また、取り入れた二酸化炭素量と等しい量
の廃棄ガスが大気中に捨てられるので、廃棄ガスに含ま
れた二酸化炭素が大気中に逸散するが、封入される二酸
化炭素量は極めて少ないので、捨てられる廃棄ガスの量
が極めて僅かであり、また廃棄ガス中の二酸化炭素濃度
も著しく低い。したがって、温室17内の二酸化炭素濃度
が徐々に高くなり、光合成が活発となるので、増収とな
る。
【0097】また、果実が成熟する際には、植物ホルモ
ン一種であるエチレンが放出され、放出されたエチレン
が他の果実のエチレンの生成を促して、全ての果実が一
斉に成熟する性質がある。また、エチレンが放出される
と、果樹と葉柄の上部だけが片寄って成長して葉が垂れ
下がり、茎の成長が阻害される等の老化現象が起こり、
特に密閉された温室においては、エチレンの影響が著し
いので、果実の出荷期間が短くなり、市場を長期間にわ
たって独占する事が難しくなっていた。
【0098】しかし、二酸化炭素濃度を高めると、エチ
レンの作用が抑制される事が知られているので、二酸化
炭素の濃度を高めて、過日を十分に肥大させて品質を高
め、また長期間にわたる供給を実現して、有利に産地形
成を図る事ができる。
【0099】
【発明の効果】本発明は上述したように構成した熱回収
装置であるから、廃棄ガスを繰り返して使用できるの
で、廃棄ガス中の気化熱の回収が簡単であり、極めて経
済的である。また、廃棄ガスの一部を冷却または加温せ
ずに、低温熱源または高温熱源として利用するので、蒸
発器と凝縮器の温度差が、不必要に大きくならず、した
がって、ヒートポンプの効率を高いものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す系統図である。
【図2】図1の定流量弁を示す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す系統図である。
【図4】本発明の第3実施例を示す系統図である。
【図5】火力乾燥の従来技術を示す図面である。
【図6】ヒートポンプを用いた従来の乾燥技術の系統図
である。
【図7】ヒートポンプの一例を示す系統図である。
【図8】冷媒の圧縮膨脹サイクルを示す図面である。
【符号の説明】
1 堆肥舎 2 集気装置 2a 集気管 2b 集気弁 3 除塵装置 4 通風管 5 前処理装置 5a 冷却室 5b 排気室 6 ヒートポンプ 6a 蒸発器 6b 圧縮器 6c 凝縮器 7 通気管 8a 分流管 9 後処理装置 9a 混合室 9b 加温室 11 送気装置 11a 送気管

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 農業生産・農産物処理施設の排出部から
    の廃棄ガスを浄化し浄化したガスを前記農業生産・農産
    物処理施設の吸気部に戻す除塵装置を備え、該除塵装置
    と前記吸気部とを連通する吸気側通路の途中に一対の分
    流管を並列に介装し、該一対の分流管の前記吸気側端部
    と前記吸気側通路との間に該一対の分流管からのガスを
    混合する混合装置を介装し、前記一対の分流管のうち一
    方の分流管内のガスを冷却可能にヒートポンプの蒸発器
    を配置する共に、前記混合装置内のガスを加熱可能に前
    記ヒートポンプの凝縮器を配置したことを特徴とする熱
    回収装置。
  2. 【請求項2】 ヒートポンプは、蒸発器、圧縮機、凝縮
    器及び流路切換弁を有し、該流路切換弁の作動により熱
    媒体の流れ方向を切り換えて前記蒸発器を凝縮器としか
    つ前記凝縮器を蒸発器として切換え使用可能に構成され
    てなる請求項1記載の熱回収装置。
  3. 【請求項3】 農業生産・農産物処理施設がサイロであ
    り、吸気側通路に接続し周壁に全面にわたって小孔を穿
    設したサイロ内吸気管をサイロの内壁に沿って複数本直
    立させて設け、筒状をなし周壁に全面にわたって小孔を
    穿設した給気板を前記複数本のサイロ内吸気管で形成さ
    れるサイロの内部空間に直立させて設け、前記給気板を
    サイロの内壁との間の空間部に位置して上下方向に間隔
    を空けて複数枚の仕切板を設け、略筒状をなし周壁に全
    面にわたって小孔を穿設し一端側を排出部に連通した構
    成のサイロ内排気管をサイロの中央部に直立させて設
    け、孔を穿設した邪魔板を仕切板と同等高さに位置させ
    てサイロ内排気管の内部に設けた請求項1または請求項
    2記載の熱回収装置。
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