JPH0717392A - 自動車の走行・停止検出装置 - Google Patents

自動車の走行・停止検出装置

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JPH0717392A
JPH0717392A JP16756693A JP16756693A JPH0717392A JP H0717392 A JPH0717392 A JP H0717392A JP 16756693 A JP16756693 A JP 16756693A JP 16756693 A JP16756693 A JP 16756693A JP H0717392 A JPH0717392 A JP H0717392A
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Minoru Yoshida
稔 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両減速時での走行・停止判定点をできるだ
け低くすると共に、走行モードの停車時でのノイズ的パ
ルスの影響を効果的に回避し、併せて判定点におけるチ
ャタリングを防止することである。 【構成】 車速センサ11に加えて、シフトレバーの操
作位置を検出するシフト位置検出手段(インヒビタスイ
ッチ12)と、ブレーキが制動状態にあるか否かを検出
する制動状態検出手段(ブレーキスイッチ13)を設け
る。両検出手段の検出結果に基づき停止モード又は走行
モードに切り換える。両モードの走行・停止の判定パル
ス数はA(高)、B(低)と異ならせ、かつヒステリシ
ス手段により判定数A及びBにおいて停止から走行への
一方向不可逆判定をさせ、判定数Bよりも低い所定の判
定数Cにおいて走行から停止への一方向不可逆判定をさ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の補機を車両
走行時と停止時とで区別して制御するのに使用する自動
車の走行・停止検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のワイパ駆動装置やドアロック装
置などの各種補機は、通常、車両の走行時と停止時で作
動を異ならせている。例えばワイパは停車時では低速で
揺動させ、走行時では高速で揺動させている。このよう
に異なる作動を行なわせるため、車両の走行・停止を検
出する検出装置が装備されている。この検出装置は、車
軸とワイヤで連結されたマグネット付の回転盤と、磁気
感応型断接スイッチとを組合せた車速センサを有する
が、この車速センサは停車中でもエンジン振動や車室内
での乗員の挙動等により一定数のパルスを連続的又は不
連続的に発生する。このため走行・停止の判定パルス数
は、このようなノイズ的パルスにより影響されないよう
に速度換算で数km/h程度に設定されている。この判
定パルス数は高ければ高い程停車時での誤作動を確実に
防止できる反面、ある程度高くすると車両が走行から停
止に向かう際に、車両がまだ停止状態に十分近付いてい
ないにも拘らず停止と判定する不具合がある。
【0003】このような不具合を解消するため、図4〜
図6に示す走行・停止検出装置が実開平4−92477
号によって提案されている。図4で1はコントローラ、
2はパーキングスイッチ、3は車速センサ、4はインヒ
ビタスイッチ、5はCRTディスプレス、6はAVコン
トロールユニット、7はスライドドア、8はスライドド
アコントロールユニットである。
【0004】以上の走行・停止検出装置は、シフトレバ
ーがP(パーキング)レンジである第1条件のときや、
シフトレバーがN(ニュートラル)レンジであってかつ
パ−キングブレーキが制動状態にある第2条件のときは
(停止モード)、車が停車している可能性が高いとし
て、図5(a)のように所定時間内例えば1秒以内に車
速パルス信号を2以上出力したときは走行状態と判断
し、該パルス信号が2未満のときは停止状態と判断す
る。また第1及び第2条件以外のときは(走行モー
ド)、車が走行中である可能性が高いとして、図5
(b)のように所定時間内に1以上のパルス信号を出力
したときに走行状態と判断し、該パルス信号が1未満の
ときは停止状態と判断する。
【0005】これにより、図6のように停止モードと走
行モードで走行・停止の判定パルス数が異なることにな
り、停車時でのノイズ的パルスの影響を回避しつつ、減
速時での尚早な停止判定を防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の走行・停止検出
装置では、走行モードの減速時での尚早な停止判定があ
る程度は改善されるが、走行モードの判定点bはまだ十
分に低いとはいえない。これは走行モードとはいえシフ
トレバーをD(ドライブ)レンジとしたままブレーキペ
ダルを踏むなどして停車している場合があるため、この
場合に判定点bをさらに低くするとノイズ的パルスの影
響を受けるからである。
【0007】また、図6の判定点a,bでの判定は、停
止判定から走行判定へ、又はその逆へと双方向に行なう
ようにしているため、判定点a,bでスイッチングのチ
ャタリング現象を生じやすい。
【0008】本発明の目的は、減速時での走行・停止判
定点をできるだけ低くすると共に、走行モードの停車時
でのノイズ的パルスの影響を効果的に回避し、併せて判
定点におけるチャタリングを防止することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
本発明は、車両の走行に伴いパルス信号を出力する車速
センサと、前記車速センサからのパルス数が所定の判定
数より高いか低いかで車両の走行か停止かを判定する判
別手段を有する自動車の走行・停止検出装置において、
シフトレバーの操作位置を検出するシフト位置検出手段
と、ブレーキが制動状態にあるか否かを検出する制動状
態検出手段と、前記シフト位置検出手段がパーキングレ
ンジを検出するか、又は前記制動状態検出手段が制動状
態を検出したとき、前記判別手段を停止モードに切り換
えて前記判定数を所定の判定数Aに設定し、前記シフト
位置検出手段がパーキングレンジ以外を検出し、かつ前
記制動状態検出手段が非制動状態を検出したとき、前記
判別手段を走行モードに切り換えて前記判定数を前記判
定数Aよりも低い所定の判定数Bに設定する切換え手段
と、前記判定数A及びBにおいて停止から走行への一方
向不可逆判定を許容すると共に、前記判定数Bよりも低
い所定の判定数Cにおいて走行から停止への一方向不可
逆判定を許容するヒステリシス手段を具備したことを特
徴とする。
【0010】
【作用】停止モードでは最も高い判定数Aで停止→走行
の判定がなされ、走行モードでは次に高い判定数Bで停
止→走行の判定がなされ、両モードで最も低い判定数C
で走行→停止の判定がなされる。走行モードで停車中に
ノイズ的パルスが判定数Cを越えても判定数Bに達する
まで走行と判定しないし、走行と判定された後減速して
判定点Bから低い方に下がっても判定点Cに達するまで
停止と判定されない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
述する。
【0012】図1は本発明に係る自動車の走行・停止検
出装置であって、この装置は自動車のワイパ駆動装置や
ドアロック装置などの補機を当該車両の走行・停止で区
別して制御するのに使用される。走行・停止検出装置は
走行状態と停止状態とを判定する判別手段を構成するコ
ントローラ10を有し、このコントローラ10の入力ポ
ートには、車速に応じたパルス数を出力する車速センサ
11と、シフトレバーがP(パーキング)、N(ニュー
トラル)、1(ファースト)、2(セカンド)の何れで
あるかを検出するシフト位置検出手段としてのインヒビ
タースイッチ12、及びブレーキが制動状態にあるとき
オンとなる制動状態検出手段としてのブレーキスイッチ
13が接続されている。
【0013】また、コントローラ10の出力ポートに
は、ワイパ14の揺動速度を高・低二段階に切り換え制
御するワイパコントロールユニット15と、ドアロック
16の作動を制御するドアロックコントロールユニット
17が接続されている。
【0014】次に前記走行・停止検出装置の作動を図2
のフローチャートを参照して説明する。ステップ101
でインヒビタスイッチ12からの出力によりシフトレバ
ーがPレンジにシフトされているか否かが判別される。
シフトレバーがPレンジにシフトされていれば、停止モ
ードと判断してステップ103に進む。また、シフトレ
バーがPレンジにシフトされていなければステップ10
2に進み、ブレーキスイッチ13がオンになっているか
否かが判別され、ブレーキが制動状態にあれば停止モー
ドと判断してステップ103に進む。また、ブレーキが
非制動状態であれば走行モードと判断してステップ10
7に進む。
【0015】ステップ103、107では走行状態が出
力中か否か、すなわち直前の判定が停止→走行の判定で
あったか否かが判定される。停止の判定のままであれば
次のステップ104、108で車速センサ11から出力
されたパルス信号SPが、判定数A、Bより大きいか否
かがそれぞれ判定される。そして大きい場合はステップ
106で「走行状態」が出力され、小さい場合はステッ
プ105で「停止状態」が出力される。
【0016】ステップ103、107で「走行状態」が
出力されている場合は、ステップ109でパルス信号S
Pが判定数C以下かどうかが判断され、以下であればス
テップ105で「停止状態」が出力され、以上であれば
ステップ106で「走行状態」が出力される。
【0017】図3は以上の作動を図示して判定ヒステリ
シス曲線であり、(a)は停止モードでの走行・停止の
判定ヒステリシス曲線であり、(b)は走行モードでの
走行・停止の判定ヒステリシス曲線である。図3(a)
で判定数Aは停車時のノイズ的パルスによる誤作動が生
じないように十分高く設定され、例えば750msec
当たり10パルスに設定するとよい。また判定数Cは停
止モードでの減速時に尚早な停止判定が出ないように十
分低く設定され、例えば750msec当たり2パルス
に設定するとよい。図3(b)で判定数Bは、走行モー
ドの停車時でのノイズ的パルスの影響を避けつつ発車後
の適度の速度上昇時に走行の判定ができるように、判定
数Aより小さく判定数Cより大きく設定され、例えば例
えば750msec当たり5パルスに設定するとよい。
また走行→停止の判定数Cは停止モードの判定数Cと同
じに設定してある。
【0018】
【発明の効果】本発明は前述の如く、走行・停止のパル
ス判定数を停止モードと走行モードで判定点AとBの高
低二段に切り換え、かつヒステリシス手段により、判定
点A、Bにおいて停止から走行への一方向不可逆判定を
させ、判定数Bよりも低い判定数Cにおいて走行から停
止への一方向不可逆判定をさせるようにしたから、走行
モードの停車時でのノイズ的パルスの影響を効果的に回
避しつつ、車両を減速する際の停止判定点Cをできるだ
け低くすることができ、併せて各判定点におけるチャタ
リングを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る走行・停止検出装置のブロック
図。
【図2】同装置のフローチャート。
【図3】(a)は停止モードの走行・停止の判定ヒステ
リシス曲線、(b)は走行モードの走行・停止の判定ヒ
ステリシス曲線図。
【図4】従来の自動車の走行・停止検出装置のブロック
図。
【図5】同装置のパルス信号の出力状況を示す説明図。
【図6】同装置の走行・停止の判定曲線図。
【符号の説明】
10 コントローラ 11 車速センサ 12 インヒビタースイッチ(シフト位置検出手段) 13 ブレーキスイッチ(制動状態検出手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の走行に伴いパルス信号を出力する
    車速センサと、前記車速センサからのパルス数が所定の
    判定数より高いか低いかで車両の走行か停止かを判定す
    る判別手段を有する自動車の走行・停止検出装置におい
    て、 シフトレバーの操作位置を検出するシフト位置検出手段
    と、 ブレーキが制動状態にあるか否かを検出する制動状態検
    出手段と、 前記シフト位置検出手段がパーキングレンジを検出する
    か、又は前記制動状態検出手段が制動状態を検出したと
    き、前記判別手段を停止モードに切り換えて前記判定数
    を所定の判定数Aに設定し、前記シフト位置検出手段が
    パーキングレンジ以外を検出し、かつ前記制動状態検出
    手段が非制動状態を検出したとき、前記判別手段を走行
    モードに切り換えて前記判定数を前記判定数Aよりも低
    い所定の判定数Bに設定する切換え手段と、 前記判定数A及びBにおいて停止から走行への一方向不
    可逆判定を許容すると共に、前記判定数Bよりも低い所
    定の判定数Cにおいて走行から停止への一方向不可逆判
    定を許容するヒステリシス手段を具備したことを特徴と
    する自動車の走行・停止検出装置。
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