JPH07173666A - 通気性を有する電鋳殻の製造方法 - Google Patents

通気性を有する電鋳殻の製造方法

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JPH07173666A
JPH07173666A JP32234393A JP32234393A JPH07173666A JP H07173666 A JPH07173666 A JP H07173666A JP 32234393 A JP32234393 A JP 32234393A JP 32234393 A JP32234393 A JP 32234393A JP H07173666 A JPH07173666 A JP H07173666A
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JP
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particles
conductive layer
composite particles
shell
electroforming
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JP32234393A
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Yoshiji Nishi
好次 西
Satoru Nakano
悟 中野
Kenichi Suzuki
賢一 鈴木
Masateru Tsuji
正照 辻
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば自動車の内装部品の表皮を
真空成形で成形するための真空成形型の電鋳殻の製造方
法の改良に関する。 【構成】 模型Mの表面に導電層Eを形成し、この導電
層Eの表面に、溶出可能な多数の複合粒子5を接着して
電鋳処理を行なうことで導電層Eの表面に金属を析出さ
せ、接着部sと複合粒子5を除く導電層Eの表面に複合
粒子5の厚み以内の薄い電鋳殻2を形成する。そして、
この電鋳殻2から複合粒子5を溶出して表側4aの孔径
が小さく裏側4bの孔径が大きい微細な通気孔4を形成
する。また、複合粒子5は、比較的大径の本体粒子6の
表面に比較的小径の細径粒子7を接着して形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車の内装部
品の表皮を真空成形で成形するための真空成形型の電鋳
殻の製造方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば自動車の内装部品であるイ
ンストルメントパネル等の樹脂製品に皮シボ模様等の模
様を転写するため、通気性のある型を用いて真空成形が
行なわれることがある。そして、このような真空成形型
は、製品形状と同形の形状部と微細な通気孔を有する電
鋳殻を成形し、これを通気性のあるバックアップ材で補
強するような方法で製造されることがあり、電鋳殻に微
細な通気孔を形成する方法として、例えば特開平1―3
09990号のような技術が知られている。
【0003】この方法は、模型の表面に導電層を形成
し、この導電層の表面に溶剤を介して粒子を溶着させた
後電鋳処理を行ない、その後粒子を溶出除去することで
通気孔を形成するものであって、溶剤の種類に応じて粒
子の種類、或いは大きさを調整し、通気孔の大きさ、形
状等をコントロールするようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、一般にかかる
通気孔は、形状付与面の表側の孔径が小さく且つ裏面側
の孔径が大きいと、型強度が保持出来て、エアの吸引性
が向上し、しかも、転写面がざらつくような不具合を抑
制出来るのであるが、上記技術で表側の孔径を大きく裏
側の孔径を小さく形成しようとすると、前記のような粒
子の接着、電鋳、粒子の溶出といったサイクルを何度も
繰り返す必要があり、工数、コスト共嵩むという問題が
あった。また、サイクルを繰り返す途中で、例えば0.
5mm〜0.6mm程度の孔の上に更に別の粒子を確実に接
着することは極めて困難であった。しかも、複数層に亘
って形成される電鋳層間の剥離の問題も予想された。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は模型の表面に導電層を形成し、この導電層
の表面に、溶出可能な多数の複合粒子を接着して電鋳処
理を行なうことで導電層の表面に金属を析出させ、接着
部と複合粒子を除く導電層の表面に複合粒子の厚み以内
の薄い電鋳殻を形成するとともに、この電鋳殻から複合
粒子を溶出して表裏面に開口部を有する多数の微細な通
気孔を形成するようにした。そして、複合粒子は、予め
比較的大径の粒子の表面に比較的小径の粒子を接着して
形成しておく。
【0006】
【作用】予め比較的大径の粒子の表面に比較的小径の粒
子を接着して複合粒子としておき、この複合粒子を導電
層に接触させれば小径の粒子が接触する。従って、導電
層には小径粒子が接着される。そして複合粒子の厚み以
内の薄い電鋳殻を形成し、この電鋳殻から複合粒子を溶
出排除すれば、導電層側(電鋳殻の表側)が小径で導電
層から遠い側(電鋳殻の裏側)が大径の通気孔が1回の
電鋳で形成される。
【0007】
【実施例】本発明の通気性を有する電鋳殻の製造方法の
実施例について、図1の工程図に基づき説明する。
【0008】例えば自動車のインパネ部品等の樹脂製品
の表面に皮シボ模様を形成する際、多数の通気孔を有す
る型を使用して真空成形により成形する方法が知られて
いる。
【0009】つまり、このような真空成形型1は、図1
(チ)に示すように、電鋳法で成形された電鋳殻2がバ
ックアップ材3で補強され、この電鋳殻2には多数の通
気孔4が形成されている。また、バックアップ材3も通
気性を有している。
【0010】そして、このような電鋳殻2は製品形状部
として構成されており、例えば加熱軟化させたシート状
の表皮の表側を電鋳殻2の表面に向けて添い当て、吸引
機構によって表皮を電鋳殻2に向けて吸引密着させるこ
とで成形するが、この際、通気孔4の表側4aの孔径が
大きいと転写性の良いシート材の場合には孔が一緒に転
写されて表面がざらざらになる等の不具合が生じる。
【0011】このため、なるべく表側4aが小径の通気
孔4を形成して孔が転写されるのを防止するとともに、
転写性に影響のない裏側4bの孔径はなるべく大きくし
て吸引性を高める必要がある。
【0012】そこで、本案の電鋳殻の製造方法は、表側
4aの孔径が小さく、裏側4bの孔径が大きい通気孔4
を確実に形成出来るようにしたものである。
【0013】すなわち、図1(イ)に示すように、エポ
キシ樹脂等から成形された模型Mの表面に銀メッキ等の
メッキ液eを塗布して銀鏡処理等によって導電性のある
導電層Eを形成する。
【0014】次に、(ハ)に示すように、この導電層E
の表面に複合粒子5を接着する。
【0015】この複合粒子5は、(ロ)に示すように、
例えばポリスチレンからなる粒径2〜5mm範囲の本体粒
子6の表面に、粒径0.1〜1.0mm範囲の細径粒子7
を分散付着せしめたものであり、導電層Eに複合粒子5
を接触させた際に、まず細径粒子7が接触する程度に全
周にほぼ均一に分散付着させておく。
【0016】そしてこのように導電層Eの表面に複合粒
子5を接着せしめた模型Mを(ニ)に示すように、例え
ば45℃程度の電解液A中に浸漬しニッケル電鋳を行な
う。因みに、この電解液Aは、例えばスルファミン酸ニ
ッケルを主成分とし、これにホウ酸や塩化物等の添加物
を加えたものであり、陽極はニッケル材Nである。
【0017】すると、(ヘ)に示すように、導電層Eと
細径粒子7の接着部s、及び複合粒子5を除いた導電層
E上にはニッケル分子が析出し、また、この電鋳は複合
粒子5の厚み以内の薄さの電鋳殻2が形成されるまで継
続する。
【0018】そして、(ホ)に示すように電鋳殻2を脱
型し、(ト)に示すように例えば有機溶剤Y等の中に浸
漬して複合粒子5を溶出させる。因みに、かかる有機溶
剤Yは、例えばメチルエチルケトン、トルエン、二塩化
エチレン等である。
【0019】かかる手順によって複合粒子5が溶出した
箇所は通気孔4として表側から裏側に貫通し、細径粒子
7が存在していた箇所は小径となり、本体粒子6が存在
していた箇所は大径として形成される。
【0020】そして、この電鋳殻2には前記のように通
気性のあるバックアップ材3が取付けられ、真空成形型
1として構成される。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明の通気性を有する
電鋳殻の製造方法は、比較的大径の粒子の表面に比較的
小径の粒子を接着した複合粒子を導電層に接着させて電
鋳処理するようにしたため、小径の通気孔と大径の通気
孔を確実に連通させることが出来、しかも、電鋳殻の表
側の通気孔を小径に、裏側の通気孔を大径に容易に成形
することが出来る。そして1回の電鋳処理で完了する。
従って、真空成形時に孔の影響が製品に現れず、型強度
を低下させることもなく、しかも吸引性を損なわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案の電鋳殻の製造方法の工程図
【符号の説明】
1 真空成形型 2 電鋳殻 4 通気孔 5 複合粒子 6 本体粒子 7 細径粒子 E 導電層 M 模型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 正照 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホン ダエンジニアリング株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 模型の表面に導電層を形成し、この導電
    層の表面に、溶出可能な多数の粒子を接着して電鋳処理
    を行なうことで導電層の表面に金属を析出させ、接着部
    と粒子を除く導電層の表面に粒子の厚み以内の薄い電鋳
    殻を形成するとともに、この電鋳殻から前記粒子を溶出
    して表裏面に開口部を有する多数の微細な通気孔を形成
    するようにした電鋳殻の製造方法において、前記粒子
    を、比較的大径の粒子の表面に比較的小径の粒子を接着
    してなる複合粒子としたことを特徴とする通気性を有す
    る電鋳殻の製造方法。
JP32234393A 1993-12-21 1993-12-21 通気性を有する電鋳殻の製造方法 Withdrawn JPH07173666A (ja)

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