JPH0717364A - 窓ガラス加熱装置 - Google Patents

窓ガラス加熱装置

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Publication number
JPH0717364A
JPH0717364A JP5192778A JP19277893A JPH0717364A JP H0717364 A JPH0717364 A JP H0717364A JP 5192778 A JP5192778 A JP 5192778A JP 19277893 A JP19277893 A JP 19277893A JP H0717364 A JPH0717364 A JP H0717364A
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JP
Japan
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circuit
electrodes
conductive film
electrode
detection
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Pending
Application number
JP5192778A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Saito
俊彦 斉藤
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Joining Of Glass To Other Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】対向辺に沿って配された複数の電極3の少なく
とも一方は、中央付近で離間し、この電極3間に形成さ
れた導電膜2と、検出センサー5,6と、高周波コイル
7,8を具備し、前記検出センサー5,6のインピーダ
ンス変化を検出する検出回路9とを有することを特徴と
する窓ガラス加熱装置。 【効果】導電膜2の微小な破損を検出することが可能で
あり、また電極3および導電帯4の断線をも検出できる
効率の良いシステムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は窓ガラス加熱装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、窓ガラス加熱装置において、導電
膜の破損を検出することを目的として、加熱装置に通電
する電流の変化を検出することが特開平4−46847
号公報などにより提案されている。しかし、ガラス板上
の導電膜あるいは導電線にひび割れが発生した場合に、
微少な破損を検出することが難しかったり、電流の変化
を検出する検出回路のバランスを個々にとる必要がある
ため量産を必要とする産業用にはふさわしくなかった
り、この装置を自動車に搭載するとき、振動等によって
検出部の回路定数が変化する等の信頼性に欠ける等で不
充分であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術が有していた前述の欠点、即ち、破損の検出能力が
低い、量産を必要とする産業用にはふさわしくない、あ
るいは自動車に搭載するための信頼性に欠ける等を解消
しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決すべくなされたものであり、ガラス板の対向辺に沿っ
て、複数の電極を配し、少なくとも一方は、中央付近で
離間しており、この対向した電極間に導電膜を形成して
なる電熱窓ガラスと、前記電極を介して前記導電膜に電
力を供給する電力供給回路と、前記導電膜、電極および
電力供給回路のいずれかの破損を検出する検出センサー
および検出回路とを備え、前記電力供給回路と電極との
間には高周波コイルを具備し、互いに隣接する電極間は
前記検出センサーで接続されたものであることを特徴と
する窓ガラス加熱装置を提供するものである。
【0005】図1は、本発明の全体図であり、1はガラ
ス板、2は導電膜、3は電極、4は導電帯、5および6
は検出センサー、7および8は高周波コイル、9は検出
回路、11はバッテリーを示している。なお、前記の電
力供給回路とは、電極3、導電帯4に直接に、あるいは
高周波コイル7、8を介して、バッテリー11からの電
力を供給する回路である。
【0006】図1においてAは電熱窓ガラスであり、こ
の電熱窓ガラスとしては、例えばガラス板1ともう1枚
のガラス板とをポリビニルブチラール等の中間膜を介し
て接合させ、合わせガラスとしたものが用いられる。本
発明における窓ガラスは、自動車、船舶、航空機等様々
な用途に用いられるが、好ましくは、自動車用フロント
ガラスに用いられる。
【0007】上記ガラス板1には、ガラス板の対向辺に
沿って、複数の電極を配し、少なくとも一方は、中央付
近で離間して設けられる。図1においては、対向する辺
に沿って二対の電極が対向して配されている。即ち、ガ
ラス板1の対向辺の一方には電極3aおよび3bがその
端部同士を離間して設けられ、また、他方の対向辺にも
同様に電極3cおよび3dがその端部同士を離間して設
けられ、電極3aと3cが、また電極3bと3dがそれ
ぞれ対向するようにされている。上記電極3aおよび3
cの他端には、それぞれ導電帯4a,4bが接続して形
成され、また上記電極3cおよび3dの他端にも同様に
導電帯4c,4dが接続して形成されている。ガラス板
1の表面にはAgペースト等の導電性ペーストを印刷、
焼成してなる電極3および導電帯4が形成されている。
【0008】また、これらの電極3の間には、スパッタ
リング等により導電膜2が形成されている。この導電膜
2は良導電性の金属酸化物および金属などの膜の少なく
とも1種から形成されており、好ましくは、金属酸化物
と金属膜との積層体で形成されていることである。更
に、金属酸化物としては200Å〜600Å厚さのZn
OやSnO2 等が好ましく、金属膜としては50Å〜2
50Å厚さのAg,Au,AlまたはCu等が好まし
い。
【0009】この導電膜2は、電極3、導電帯4、高周
波コイル7、8を介してバッテリー11に接続され、電
力が供給される。前記高周波コイル7および8は、検出
センサー5および6を経て検出回路9から出力される信
号が遮断され、ロスをしないようにするもので、大電流
のためコアが磁気飽和しないようにするため、閉磁路と
ならないような形状の磁束開放型のコアで構成されるこ
とが好ましい。
【0010】検出センサー5は、電極3cと電極3dに
接続され、検出センサー6は、電極3aと電極3bに接
続され、そして、検出センサー5、6は検出回路9に接
続されている。検出センサー5、6は、隣接する電極間
の電位差が所定の値以上となった場合に、前記電位差を
なくすように電流が流れ、該電流を検出するものである
ことが好ましい。前記検出センサーは、隣接する電極間
に1次側のコイルが接続され、2次側コイルは検出回路
の発振回路の一要素部品であるように構成された1次側
の通電電流によって磁気飽和が生じるようなトランスを
具備することが特に好ましい。
【0011】図2に検出センサー5,6および検出回路
9の詳細図の一例を示す。検出センサー5,6はトロイ
ダルコアを使ったトランスである。1次側には、3a、
3bまたは3c、3dの電極を流れる電流のバランスが
くずれた時に電流が流れる。従って、大電流用の線輪と
しておくことが好ましい。また、2次側は、検出回路9
の一部である発振回路の一要素であり、1次側が大電流
による磁気飽和あるいは短絡した時、2次側から見たイ
ンピーダンスの低下を発振回路の発振周波数または発振
波形の変化に置き換えるものである。従って、2次側線
輪は小電流用の細線で充分である。
【0012】また、発振回路はサイン波またはパルス波
を周波数f0 で出力するものである。発振回路で作られ
た波形は中心周波数f0 のバンド・パス・フィルタ(以
下、B.P.Fという)によって更に高周波成分のうち
雑音等の混入があったものを除き、発振回路より出力さ
れた信号のみを取り出す。その信号を二乗検波するた
め、二乗回路、積分回路を経て、f0 のパワーを直流値
に換算される。その直流値が基準値以下であれば、
“1”となるような比較回路によって判定される。この
検出回路9の出力が“1”となれば導電膜2あるいは導
電帯4の一部で破損があったことを意味する。
【0013】
【作用】図1の導電膜2、電極3および導電帯4は破損
がなく、正常な例を示しており、図2の等価回路は、そ
れを高周波回路的に示したものである。本発明におい
て、発振回路から出力された交流信号は電極3a、3b
間および3c、3d間に電流が流れないので、検出セン
サー5、6のインピーダンス変化はないので、周波数が
0 であるので比較回路の出力は“0”となる。したが
って、導電膜2および電極3、導電帯4が正常であるこ
とを示している。
【0014】本発明において、バッテリー11は、高周
波コイル7、8を経て導電膜2に直流を供給している
が、高周波回路的に3aと3b、3cと3dの短絡を防
止している。また、高周波コイル7、8には大電流が流
れ磁気飽和を起こす可能性があるので、磁束開放型のコ
アたとえば、円柱型のコアを使用するのが望ましい。図
3は、導電帯4bが破損した例を示している。導電帯4
bが断線となると検出センサー6のトランスを経て、直
流が流れるので検出センサー6のトランスは磁気飽和を
起こし、発振回路から見たインピーダンスが低下する。
発振回路の出力は、f0 以外の周波数となり、積分回路
には信号が流れなくなり、検出回路出力は“1”となっ
て異常が検出される。
【0015】図4は、導電膜2の中心部より離れたポイ
ントで破損した例を示したものである。電極3bから3
aおよび電極3cから3dに若干の電流が流れるので検
出センサー6および5の各々のトランスが磁気飽和し
て、検出回路9の出力は“1”となり異常が検出され
る。以上の如く、電極3および導電帯4が破損すると検
出センサー5、6のトランスの磁気飽和現象によって、
インピーダンスの低下が起き、それによって発振信号が
変化し、検出回路9で検知される。本発明はこのように
極めて優れたクラック・ディテクター機能を持つ窓ガラ
ス加熱装置である。
【0016】
【実施例】図1において、ガラス板1は、中間膜として
ポリビニルブチラールを用いて他のガラスと合わせて自
動車用フロントガラスとして用いられるものである。該
自動車用フロントガラス用合わせガラスの車外側のガラ
ス板1の接着面には、Agペーストを約10μmの厚さ
で印刷、焼成してなる最大幅15mmの電極3および導
電帯4が形成されている。これらの電極3および導電帯
4はガラス板1の辺に沿って配設されていて、電極3a
と3cおよび電極3bと3dはそれぞれ対向して配設さ
れている。これらの電極3の間にはスパッタリングによ
り導電膜2が形成されていて、導電膜2は、ZnOとA
gが積層されている。
【0017】また電極3a、3bの長さはそれぞれ50
cm、電極3cと3dの長さはそれぞれ60cm、隣接
する電極3aと3bおよび隣接する電極3cと3dの間
隔はそれぞれ5cm、対向する電極3aと3cおよび対
向する電極3bと3dの距離はそれぞれ69cmであ
る。バッテリー11は48Vで導電膜2全体に流れる電
流は12Aであり、高周波コイル7および8の自己イン
ダクタンスは1μHで、自己共振周波数は約70MHz
である。検出センサー5、6のトランスはトロイダルコ
アで、1次側のインダクタンスは0.5μH、2次側は
10μHである。発振回路の周波数は40kHzで、振
幅12Vのパルス波である。検出回路9のB・P・F中
心周波数は40kHzで、二乗回路および積分回路はダ
イオード検波で、比較回路はICである。このガラス板
1を通電過熱中に図3および図4の如く導電膜および導
電体4に亀裂を生じさせたところ、検出回路により異常
が検出された。
【0018】図5は、図1の検出センサー6の接続部位
を変更した例で、図5に限らず、任意の部位から検出セ
ンサー5、6を接続できる。
【0019】
【発明の効果】本発明は、導電膜2の微小な破損を検出
することが可能であり、また電極3および導電体4の断
線をも検出することができる。また、導電膜2と導電帯
4の破損に対しては、原理的に検出センサー5、6に電
流が流れることを検出するので、極めて安定で量産向き
のシステムであると同時に、回路定数の微小変化に耐え
るため、自動車用として有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体図。
【図2】図1の検出センサー5、6および検出回路9の
詳細図。
【図3】図1の導電帯4bが切断されたガラス板1の状
態図。
【図4】図1の導電膜2がコーナ近傍で破損したガラス
板1の状態図。
【図5】図1を変更した例を示す全体図。
【符号の説明】
A:電熱窓ガラス 1:ガラス板 2:導電膜 3:電極 4:導電帯 5:検出センサー 6:検出センサー 9:検出回路 11:バッテリー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス板の対向辺に沿って、複数の電極を
    配し、少なくとも一方は、中央付近で離間しており、こ
    の対向した電極間に導電膜を形成してなる電熱窓ガラス
    と、前記電極を介して前記導電膜に電力を供給する電力
    供給回路と、前記導電膜、電極および電力供給回路のい
    ずれかの破損を検出する検出センサーおよび検出回路と
    を備え、前記電力供給回路と電極との間には高周波コイ
    ルを具備し、互いに隣接する電極間は前記検出センサー
    で接続されたものであることを特徴とする窓ガラス加熱
    装置。
  2. 【請求項2】前記高周波コイルは、磁気飽和が起きてな
    いような磁束開放型のコアで構成されるものであること
    を特徴とする請求項1の窓ガラス加熱装置。
  3. 【請求項3】前記検出センサーは、隣接する電極間の電
    位差が所定の値以上となった場合に、前記電位差をなく
    すように電流が流れ、該電流を検出するものであること
    を特徴とする請求項1の窓ガラス加熱装置。
  4. 【請求項4】前記検出センサーは、前記隣接する電極間
    に1次側のコイルが接続され、2次側コイルは検出回路
    の発振回路の一要素部品であるように構成された1次側
    の通電電流によって磁気飽和が生じるようなトランスを
    具備することを特徴とする請求項3の窓ガラス加熱装
    置。
  5. 【請求項5】前記導電膜の上辺に形成された端部同士が
    離間した2つの電極と、前記導電膜の下辺に形成された
    1つの電極からなることを特徴とする請求項1の窓ガラ
    ス加熱装置。
JP5192778A 1993-07-07 1993-07-07 窓ガラス加熱装置 Pending JPH0717364A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016522504A (ja) * 2013-05-29 2016-07-28 ピルキントン グループ リミテッド クラックセンサを備えるグレイジング

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