JP2833497B2 - 移動導電体検出用コイルとそれを用いた移動導電体検出装置 - Google Patents
移動導電体検出用コイルとそれを用いた移動導電体検出装置Info
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- JP2833497B2 JP2833497B2 JP30345494A JP30345494A JP2833497B2 JP 2833497 B2 JP2833497 B2 JP 2833497B2 JP 30345494 A JP30345494 A JP 30345494A JP 30345494 A JP30345494 A JP 30345494A JP 2833497 B2 JP2833497 B2 JP 2833497B2
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- Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は米穀内の異物等、母材中
に混入した導電性の異なる混入異物を検出するための移
動導電体検出用コイルと、それを用いた移動導電体検出
装置に関するものである。
に混入した導電性の異なる混入異物を検出するための移
動導電体検出用コイルと、それを用いた移動導電体検出
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば米穀の精米段階などでは、時とし
て金属片等の異物が混入する場合があり、精米工場にお
いてはこれを金属検出機を用いて分離することを行って
いる。このような用途に用いられている金属検出機は、
主に磁気による渦電流を検出するものである。この金属
検出機としては、コルビッツ発振回路等による自励発振
型で単一の多層巻ソレノイド型検出コイルを有するもの
であり、以下図5を用いてその原理を簡単に説明する。
図示するように、検出コイル80には自励発振による高
周波電流が流れて磁力線81が発生している。この磁力
線81内に導電体82が入ると導電体82に渦電流が生
じ、発振回路からエネルギーを奪うことになる。従っ
て、導電体82の有無が発振振幅電圧の変位となり、こ
れを検出することにより出力信号を得ることができる。
そしてコイル80には一般に多層巻ソレノイド型のもの
が用いられ、その発振周波数としては400kHz〜1
MHzが使用される。
て金属片等の異物が混入する場合があり、精米工場にお
いてはこれを金属検出機を用いて分離することを行って
いる。このような用途に用いられている金属検出機は、
主に磁気による渦電流を検出するものである。この金属
検出機としては、コルビッツ発振回路等による自励発振
型で単一の多層巻ソレノイド型検出コイルを有するもの
であり、以下図5を用いてその原理を簡単に説明する。
図示するように、検出コイル80には自励発振による高
周波電流が流れて磁力線81が発生している。この磁力
線81内に導電体82が入ると導電体82に渦電流が生
じ、発振回路からエネルギーを奪うことになる。従っ
て、導電体82の有無が発振振幅電圧の変位となり、こ
れを検出することにより出力信号を得ることができる。
そしてコイル80には一般に多層巻ソレノイド型のもの
が用いられ、その発振周波数としては400kHz〜1
MHzが使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
一般的な金属検出機では検出感度が概して低く、そのた
め金属異物のみを検出することしかできなかった。一
方、上述した精米工程においては金属片のみならず、虫
の死骸等の混入異物も効率良く検出して分離しなければ
ならず、従来の金属検出機では米穀以外の異物のみを確
実に分離することはできなかった。これは従来の金属検
出機における周波数を高くすることによる渦電流損失と
誘電損失のバランスに起因するものであった。すなわ
ち、交番磁力線中を通過する導電体による渦電流損Pe
は、導電体の導電率をσ、比例定数をσe 、導体の厚み
をt、交番周波数をf、導体の透磁率をμ、交番磁力の
磁気力をHとすると、下式 Pe =σe σ(tfμH)2 … で表される。前述の出力レベルは当然ながらこの渦電流
損が大きいほど高くなるため、感度を上げて金属以外の
導電率の低い導体、例えば米穀中の虫の死骸等を検出す
るには周波数を高くすることが有効であると言える。す
なわち図5において発振周波数fを高くするには、回路
の容量をC、同インダクタンスをLとすると、下式 f=1/{2π(LC)1/2 } … より、回路の容量CおよびインダクタンスLを小さくし
なければならず、よって検出コイル80は単層巻とな
る。図6には単層巻ソレノイド型検出コイルLと容量C
を共振回路とする発振回路構成を示す。図中A点は接地
電位に対して高周波電界が最も大きく、通過する物体
(容量C′の誘電体)による誘電損失も最も大きい。こ
こで交番電圧によって発生する実効電界をV、損失イン
デックスをε″(=ε′tanδ)、交番周波数をfと
すると、誘電損失Wは、下式 W=(5ε″fV2 ×10-12 )/9 … で表される。従って上式より明らかなように、検出感度
を上げようとして周波数を高くしていくと誘電損失の影
響が大きくなり、特に精米工程等においては誘電体であ
る正常な米穀粒も検出してしまうことになる。また図中
のA点はインピーダンスが高く、共振回路の容量Cに対
して物体の容量C′が並列的に作用し、共振周波数の変
化と相まって選択度Qを変化させ、発振振幅が変化して
しまう。従って、物体の流れ始めや流速及び密度の変
化、あるいは停止時にこの影響が顕著に現れてしまうこ
とになる。このように従来の金属検出機では、渦電流損
と誘電損失とを分離することができず、また発振回路の
容量変化の影響も分離することができないため、検出感
度を高くすることができなかった。
一般的な金属検出機では検出感度が概して低く、そのた
め金属異物のみを検出することしかできなかった。一
方、上述した精米工程においては金属片のみならず、虫
の死骸等の混入異物も効率良く検出して分離しなければ
ならず、従来の金属検出機では米穀以外の異物のみを確
実に分離することはできなかった。これは従来の金属検
出機における周波数を高くすることによる渦電流損失と
誘電損失のバランスに起因するものであった。すなわ
ち、交番磁力線中を通過する導電体による渦電流損Pe
は、導電体の導電率をσ、比例定数をσe 、導体の厚み
をt、交番周波数をf、導体の透磁率をμ、交番磁力の
磁気力をHとすると、下式 Pe =σe σ(tfμH)2 … で表される。前述の出力レベルは当然ながらこの渦電流
損が大きいほど高くなるため、感度を上げて金属以外の
導電率の低い導体、例えば米穀中の虫の死骸等を検出す
るには周波数を高くすることが有効であると言える。す
なわち図5において発振周波数fを高くするには、回路
の容量をC、同インダクタンスをLとすると、下式 f=1/{2π(LC)1/2 } … より、回路の容量CおよびインダクタンスLを小さくし
なければならず、よって検出コイル80は単層巻とな
る。図6には単層巻ソレノイド型検出コイルLと容量C
を共振回路とする発振回路構成を示す。図中A点は接地
電位に対して高周波電界が最も大きく、通過する物体
(容量C′の誘電体)による誘電損失も最も大きい。こ
こで交番電圧によって発生する実効電界をV、損失イン
デックスをε″(=ε′tanδ)、交番周波数をfと
すると、誘電損失Wは、下式 W=(5ε″fV2 ×10-12 )/9 … で表される。従って上式より明らかなように、検出感度
を上げようとして周波数を高くしていくと誘電損失の影
響が大きくなり、特に精米工程等においては誘電体であ
る正常な米穀粒も検出してしまうことになる。また図中
のA点はインピーダンスが高く、共振回路の容量Cに対
して物体の容量C′が並列的に作用し、共振周波数の変
化と相まって選択度Qを変化させ、発振振幅が変化して
しまう。従って、物体の流れ始めや流速及び密度の変
化、あるいは停止時にこの影響が顕著に現れてしまうこ
とになる。このように従来の金属検出機では、渦電流損
と誘電損失とを分離することができず、また発振回路の
容量変化の影響も分離することができないため、検出感
度を高くすることができなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
し、渦電流損と誘電損失とを分離することで金属のみな
らず導電率の低い導体をも検出することのできる移動導
電体検出用コイルと、それを用いた移動導電体検出装置
を提供するものである。このような本発明のうち、移動
導電体検出用コイルについては、平面的に内側から外側
に向かって渦巻き状の導体を形成するとともに、前記渦
巻き状に形成した導体の渦巻きの中心部を、被検出導電
体が導体によって構成される平面を横切って通過する挿
通路とした移動導電体検出用コイルである。
し、渦電流損と誘電損失とを分離することで金属のみな
らず導電率の低い導体をも検出することのできる移動導
電体検出用コイルと、それを用いた移動導電体検出装置
を提供するものである。このような本発明のうち、移動
導電体検出用コイルについては、平面的に内側から外側
に向かって渦巻き状の導体を形成するとともに、前記渦
巻き状に形成した導体の渦巻きの中心部を、被検出導電
体が導体によって構成される平面を横切って通過する挿
通路とした移動導電体検出用コイルである。
【0005】また移動導電体検出装置については、平面
的に内側から外側に向かって渦巻き状の導体を形成する
とともに、前記渦巻き状に形成した導体の渦巻きの中心
を、被検出導電体が導体を形成した平面を横切って通過
する挿通路とした移動導電体検出用コイルと;前記移動
導電体検出用コイルの渦巻きの中心側端を接地電位とし
て、移動導電体検出用コイルの渦巻きの外側端から高周
波電流を与えて移動導電体検出用コイルを発振させる発
振手段と;前記挿通路を通過する移動導電体による移動
導電体検出用コイルのインピーダンス変化を検出する検
出手段と;を備えた移動導電体検出装置である。
的に内側から外側に向かって渦巻き状の導体を形成する
とともに、前記渦巻き状に形成した導体の渦巻きの中心
を、被検出導電体が導体を形成した平面を横切って通過
する挿通路とした移動導電体検出用コイルと;前記移動
導電体検出用コイルの渦巻きの中心側端を接地電位とし
て、移動導電体検出用コイルの渦巻きの外側端から高周
波電流を与えて移動導電体検出用コイルを発振させる発
振手段と;前記挿通路を通過する移動導電体による移動
導電体検出用コイルのインピーダンス変化を検出する検
出手段と;を備えた移動導電体検出装置である。
【0006】本発明で言う導電体とは、その表面や内部
に電流が流れうるものを指し、誘電体であっても表面等
に電流が流れうるものも含むものである。
に電流が流れうるものを指し、誘電体であっても表面等
に電流が流れうるものも含むものである。
【0007】
【作用】本発明では、以下の作用によって渦電流損と誘
電損失とが分離され、極めて高い検出感度を得ることが
できる。移動導電体検出用コイルとして、平面的に内側
から外側に向かって渦巻き状の導体を形成するととも
に、前記渦巻き状に形成した導体の渦巻きの中心部を、
被検出導電体が導体によって構成される平面を横切って
通過する挿通路とすることにより、コイルの巻き始めの
略一周分に相当する中央部の導体を接地電位に接続でき
るので、この中央部の導体が電界シールドとして機能す
る。従って、中央部の導体は通過する導電体の誘電損失
の原因となる電界の形成には何ら寄与しなくなるととも
に、被検出導電体の通過点が低インピーダンス側になる
ので、被検出導電体の通過にともなう発振回路の容量変
化の影響も分離することができる。そして、挿通路を通
過する導体におけるこの電界は、主にこの中央部から外
側に向かう二周目以降の導体によって形成されることに
なるが、電界強度は距離の二乗に反比例するので上記誘
電損失の影響を大幅に低減することができる。このこと
は前記式からも明らかなように、誘電損失は周波数に
単に比例するのみなので、電界強度の減少分以上に周波
数を上げることができることを意味するものである。し
かも前記式より明らかなように、通過する導電体の検
出感度に最も影響を及ぼす渦電流損は周波数の二乗に比
例するため、この導電体が受ける電界強度の減少は周波
数を極めて大幅に高め得ることにつながり、導電体の検
出感度を大きく高めることに貢献できることになる。す
なわち従来のコイルでは、その上下端のいずれかが接地
電位となるのみであったために誘電損失を抑えながら周
波数を上げることができなかったが、本発明の上記構成
により渦電流損と誘電損失とを実効的に分離したことと
等価的作用となって現れるのである。
電損失とが分離され、極めて高い検出感度を得ることが
できる。移動導電体検出用コイルとして、平面的に内側
から外側に向かって渦巻き状の導体を形成するととも
に、前記渦巻き状に形成した導体の渦巻きの中心部を、
被検出導電体が導体によって構成される平面を横切って
通過する挿通路とすることにより、コイルの巻き始めの
略一周分に相当する中央部の導体を接地電位に接続でき
るので、この中央部の導体が電界シールドとして機能す
る。従って、中央部の導体は通過する導電体の誘電損失
の原因となる電界の形成には何ら寄与しなくなるととも
に、被検出導電体の通過点が低インピーダンス側になる
ので、被検出導電体の通過にともなう発振回路の容量変
化の影響も分離することができる。そして、挿通路を通
過する導体におけるこの電界は、主にこの中央部から外
側に向かう二周目以降の導体によって形成されることに
なるが、電界強度は距離の二乗に反比例するので上記誘
電損失の影響を大幅に低減することができる。このこと
は前記式からも明らかなように、誘電損失は周波数に
単に比例するのみなので、電界強度の減少分以上に周波
数を上げることができることを意味するものである。し
かも前記式より明らかなように、通過する導電体の検
出感度に最も影響を及ぼす渦電流損は周波数の二乗に比
例するため、この導電体が受ける電界強度の減少は周波
数を極めて大幅に高め得ることにつながり、導電体の検
出感度を大きく高めることに貢献できることになる。す
なわち従来のコイルでは、その上下端のいずれかが接地
電位となるのみであったために誘電損失を抑えながら周
波数を上げることができなかったが、本発明の上記構成
により渦電流損と誘電損失とを実効的に分離したことと
等価的作用となって現れるのである。
【0008】従って、このような移動導電体検出用コイ
ルを用いた移動導電体検出装置として、平面的に内側か
ら外側に向かって渦巻き状の導体を形成するとともに、
前記渦巻き状に形成した導体の渦巻きの中心を、被検出
導電体が導体を形成した平面を横切って通過する挿通路
とした移動導電体検出用コイルを、発振手段によってそ
の渦巻きの中心側端を接地電位として渦巻きの外側端か
ら高周波電流を与えて発振させ、検出手段によって前記
挿通路を通過する移動導電体による移動導電体検出用コ
イルのインピーダンス変化に伴って現れる電圧出力を検
出すれば、高い発振周波数を用いながら、誘電損失に影
響を受けることなく極めて感度の高い移動導電体の検出
が可能となる。
ルを用いた移動導電体検出装置として、平面的に内側か
ら外側に向かって渦巻き状の導体を形成するとともに、
前記渦巻き状に形成した導体の渦巻きの中心を、被検出
導電体が導体を形成した平面を横切って通過する挿通路
とした移動導電体検出用コイルを、発振手段によってそ
の渦巻きの中心側端を接地電位として渦巻きの外側端か
ら高周波電流を与えて発振させ、検出手段によって前記
挿通路を通過する移動導電体による移動導電体検出用コ
イルのインピーダンス変化に伴って現れる電圧出力を検
出すれば、高い発振周波数を用いながら、誘電損失に影
響を受けることなく極めて感度の高い移動導電体の検出
が可能となる。
【0009】
【実施例】以上のような本発明を、具体的実施例に基づ
き詳細に説明する。図1には本発明の移動導電体検出用
コイル1の斜視図を表している。図例のものは、平面的
に内側から外側に向かって渦巻き状の導体3を形成する
とともに、前記渦巻き状に形成した導体3の渦巻きの中
心部を、被検出導電体5が導体3によって構成される平
面を横切って通過する挿通路7としたものである。本例
では、導体3として一般の被覆銅線を用い、グラスエポ
キシ板9上に渦巻き状に接着している。そしてこの導体
3を構成してあるグラスエポキシ板9の上面が、前述の
導体3によって構成される平面となる。本コイル1の中
心部、すなわち導体3の巻き始め端はグラスエポキシ板
9に設けた貫通孔(図示せず)を挿通し、グラスエポキ
シ板9の外側まで延出して接地電位側端子11としてい
る。一方、コイル1の外周端、すなわち導体3の巻き終
わり端はそのままグラスエポキシ板9の外側まで延出
し、高周波電圧印加側端子13としている。そしてこの
ような移動導電体検出用コイル1に高周波電流を通電し
ておき、挿通路7に被検出導電体5を通過させると、渦
電流損による出力信号が両端子11、13間から得られ
る。この時には、前記作用の項で説明したように、導体
3の巻き始め端から挿通路を取り囲む一周部分15が電
界シールドとして機能することになる。従って、導体3
の巻き始め端からの一周部分15と挿通路7の開口縁部
17との間隔が広いほど誘電損失の影響を受けにくくな
るが、一方では間隔を広く取りすぎると渦電流損の検出
という本来の目的とするところの感度が低下してしまう
ので、検出すべき導電体5の導電率等を勘案して上記間
隔を決定すればよい。
き詳細に説明する。図1には本発明の移動導電体検出用
コイル1の斜視図を表している。図例のものは、平面的
に内側から外側に向かって渦巻き状の導体3を形成する
とともに、前記渦巻き状に形成した導体3の渦巻きの中
心部を、被検出導電体5が導体3によって構成される平
面を横切って通過する挿通路7としたものである。本例
では、導体3として一般の被覆銅線を用い、グラスエポ
キシ板9上に渦巻き状に接着している。そしてこの導体
3を構成してあるグラスエポキシ板9の上面が、前述の
導体3によって構成される平面となる。本コイル1の中
心部、すなわち導体3の巻き始め端はグラスエポキシ板
9に設けた貫通孔(図示せず)を挿通し、グラスエポキ
シ板9の外側まで延出して接地電位側端子11としてい
る。一方、コイル1の外周端、すなわち導体3の巻き終
わり端はそのままグラスエポキシ板9の外側まで延出
し、高周波電圧印加側端子13としている。そしてこの
ような移動導電体検出用コイル1に高周波電流を通電し
ておき、挿通路7に被検出導電体5を通過させると、渦
電流損による出力信号が両端子11、13間から得られ
る。この時には、前記作用の項で説明したように、導体
3の巻き始め端から挿通路を取り囲む一周部分15が電
界シールドとして機能することになる。従って、導体3
の巻き始め端からの一周部分15と挿通路7の開口縁部
17との間隔が広いほど誘電損失の影響を受けにくくな
るが、一方では間隔を広く取りすぎると渦電流損の検出
という本来の目的とするところの感度が低下してしまう
ので、検出すべき導電体5の導電率等を勘案して上記間
隔を決定すればよい。
【0010】図1の例はグラスエポキシ板9の上面に導
体3として被覆銅線を接着したものであったが、図2の
ように、グラスエポキシ板やその他の適当な絶縁板19
上に、平角導体20を形成してもよい。例えば、絶縁板
19に上記同様のグラスエポキシ板を用いてこの上に銅
箔を形成し、プリント基板のようにエッチングによって
渦巻き状の導体3を形成したり、絶縁板19にセラミッ
ク板を用い、導体3を印刷パターンの焼成によって形成
したりする構造が例示できる。いずれの方法にあって
も、導体3の巻き始め端は絶縁板19に設けた貫通孔
(図示せず)を挿通し、絶縁板19の外側まで延出して
おけばよい。
体3として被覆銅線を接着したものであったが、図2の
ように、グラスエポキシ板やその他の適当な絶縁板19
上に、平角導体20を形成してもよい。例えば、絶縁板
19に上記同様のグラスエポキシ板を用いてこの上に銅
箔を形成し、プリント基板のようにエッチングによって
渦巻き状の導体3を形成したり、絶縁板19にセラミッ
ク板を用い、導体3を印刷パターンの焼成によって形成
したりする構造が例示できる。いずれの方法にあって
も、導体3の巻き始め端は絶縁板19に設けた貫通孔
(図示せず)を挿通し、絶縁板19の外側まで延出して
おけばよい。
【0011】また図示しないが、絶縁板9、19の表裏
両面に導体3、20を形成することもできる。この場合
には例えば導体3として被覆銅線を用い、導体3の巻き
始め端は反対側面まで挿通せず、当該形成面上で導体3
を横切って絶縁板9、19の外側まで延出しておけばよ
い。
両面に導体3、20を形成することもできる。この場合
には例えば導体3として被覆銅線を用い、導体3の巻き
始め端は反対側面まで挿通せず、当該形成面上で導体3
を横切って絶縁板9、19の外側まで延出しておけばよ
い。
【0012】このような上記移動導電体検出用コイル1
を用いた移動導電体検出装置の構成例は、続く図3のも
のが一例として挙げられる。図例のものは、平面的に内
側から外側に向かって渦巻き状の導体3を形成するとと
もに、前記渦巻き状に形成した導体3の渦巻きの中心
を、被検出導電体5が導体3を形成した平面を横切って
通過する挿通路7とした前述の移動導電体検出用コイル
1と、前記移動導電体検出用コイル1の渦巻きの中心側
端を接地電位として、移動導電体検出用コイル1の渦巻
きの外側端から高周波電流を与えて移動導電体検出用コ
イル1を発振させる発振手段21と、前記挿通路7を通
過する被検出導電体5による移動導電体検出用コイル1
のインピーダンス変化を検出する検出手段23とを備え
た移動導電体検出装置である。以下に各部の機能につい
て説明する。発振手段21は、本コイル1を回路定数の
一部とし、かつ発振振幅制御機能を有する高周波発振回
路25と、高周波を検波して直流化を行う検波積分回路
27と、これによって得られる直流成分を増幅する低周
波増幅回路29と、検出のための基準電圧を与える基準
電圧発生回路31と、検波された直流出力と基準電圧と
を比較し、その差電圧を発生する振幅比較回路33と、
振幅比較回路33からの出力に基づいて、被検出導電体
5の通過時間に対して十分な時定数を設定して高周波発
振回路25に発振振幅制御電圧を与える積分回路35と
よりなっている。そして検出手段23については、前記
発振手段21における低周波増幅回路29からの検波増
幅信号を基準電圧と比較し、被検出導電体3の通過に伴
う検波増幅信号の変化を検出して出力信号を発生する信
号比較回路37と、信号比較回路37に対し、挿通路5
を通過する被検出導電体3の検出の基になる可変の基準
電圧を発生する基準電圧発生回路39と、判別機構に応
じた出力を発生する検出出力発生回路41とよりなって
いる。ここで基準電圧発生回路39からの基準電圧を可
変型にしておくことにより、検出感度を任意に設定する
ことができるので、検出の対象となる被検出導電体3の
導電率や誘電率に応じて最適検出条件を設定することが
可能となる。
を用いた移動導電体検出装置の構成例は、続く図3のも
のが一例として挙げられる。図例のものは、平面的に内
側から外側に向かって渦巻き状の導体3を形成するとと
もに、前記渦巻き状に形成した導体3の渦巻きの中心
を、被検出導電体5が導体3を形成した平面を横切って
通過する挿通路7とした前述の移動導電体検出用コイル
1と、前記移動導電体検出用コイル1の渦巻きの中心側
端を接地電位として、移動導電体検出用コイル1の渦巻
きの外側端から高周波電流を与えて移動導電体検出用コ
イル1を発振させる発振手段21と、前記挿通路7を通
過する被検出導電体5による移動導電体検出用コイル1
のインピーダンス変化を検出する検出手段23とを備え
た移動導電体検出装置である。以下に各部の機能につい
て説明する。発振手段21は、本コイル1を回路定数の
一部とし、かつ発振振幅制御機能を有する高周波発振回
路25と、高周波を検波して直流化を行う検波積分回路
27と、これによって得られる直流成分を増幅する低周
波増幅回路29と、検出のための基準電圧を与える基準
電圧発生回路31と、検波された直流出力と基準電圧と
を比較し、その差電圧を発生する振幅比較回路33と、
振幅比較回路33からの出力に基づいて、被検出導電体
5の通過時間に対して十分な時定数を設定して高周波発
振回路25に発振振幅制御電圧を与える積分回路35と
よりなっている。そして検出手段23については、前記
発振手段21における低周波増幅回路29からの検波増
幅信号を基準電圧と比較し、被検出導電体3の通過に伴
う検波増幅信号の変化を検出して出力信号を発生する信
号比較回路37と、信号比較回路37に対し、挿通路5
を通過する被検出導電体3の検出の基になる可変の基準
電圧を発生する基準電圧発生回路39と、判別機構に応
じた出力を発生する検出出力発生回路41とよりなって
いる。ここで基準電圧発生回路39からの基準電圧を可
変型にしておくことにより、検出感度を任意に設定する
ことができるので、検出の対象となる被検出導電体3の
導電率や誘電率に応じて最適検出条件を設定することが
可能となる。
【0013】また、本装置のより安定的な動作を確保す
るため、異常検出手段43を設けている。この異常検出
手段43については、低周波増幅回路29からの信号に
含まれる当該信号より高い周波数を有するノイズ成分を
取り出す微分回路45と、ノイズ成分を検波する検波回
路47と、当該検波回路47によって検波された信号を
適当な時定数に平滑化する積分回路49と、ノイズの振
幅に基づく電圧と基準電圧とを比較するノイズレベル比
較回路51と、ノイズレベル比較回路51にノイズ検出
用の基準電圧を与える基準電圧発生回路53と、ノイズ
レベル比較回路51からの信号に基づいて異常を検出
し、システムの停止やアラームの発報等を行う異常出力
回路55とよりなっている。
るため、異常検出手段43を設けている。この異常検出
手段43については、低周波増幅回路29からの信号に
含まれる当該信号より高い周波数を有するノイズ成分を
取り出す微分回路45と、ノイズ成分を検波する検波回
路47と、当該検波回路47によって検波された信号を
適当な時定数に平滑化する積分回路49と、ノイズの振
幅に基づく電圧と基準電圧とを比較するノイズレベル比
較回路51と、ノイズレベル比較回路51にノイズ検出
用の基準電圧を与える基準電圧発生回路53と、ノイズ
レベル比較回路51からの信号に基づいて異常を検出
し、システムの停止やアラームの発報等を行う異常出力
回路55とよりなっている。
【0014】上記構成において、図3のa点の信号波形
は図4(イ)のようになる。本図は縦軸に電圧V、横軸
に時間tを取ったものである。図のように、被検出導電
体3の通過に伴なって発生するピーク電圧VP が基準電
圧発生回路39からの可変型基準電圧Vref の電圧レベ
ル以上になると、検出対象とする被検出導電体3の通過
として検出出力発生回路41より検出信号が出力される
ことになる。また図中VN は図3のb点における信号波
形ノイズレベル電圧であり、同図(ロ)に示しているよ
うに、基準電圧発生回路53により与えられるノイズ検
出用の上下限基準電圧Vmax ,Vmin の範囲内にある時
には正常動作として認識される。すなわち、ノイズレベ
ル電圧VN が上限基準電圧Vmax 以上のときは、例えば
ノイズ発生源となる異常の存在として、逆にノイズレベ
ル電圧VN が下限基準電圧Vmin以下のときは、コイル
1の発振停止等の異常として検出される。また本装置の
設置状態や作動環境によってノイズレベルも変化する可
能性があるので、このノイズ検出用の上下限基準電圧V
max ,Vmin は、任意に可変設定可能にしておくとよ
い。
は図4(イ)のようになる。本図は縦軸に電圧V、横軸
に時間tを取ったものである。図のように、被検出導電
体3の通過に伴なって発生するピーク電圧VP が基準電
圧発生回路39からの可変型基準電圧Vref の電圧レベ
ル以上になると、検出対象とする被検出導電体3の通過
として検出出力発生回路41より検出信号が出力される
ことになる。また図中VN は図3のb点における信号波
形ノイズレベル電圧であり、同図(ロ)に示しているよ
うに、基準電圧発生回路53により与えられるノイズ検
出用の上下限基準電圧Vmax ,Vmin の範囲内にある時
には正常動作として認識される。すなわち、ノイズレベ
ル電圧VN が上限基準電圧Vmax 以上のときは、例えば
ノイズ発生源となる異常の存在として、逆にノイズレベ
ル電圧VN が下限基準電圧Vmin以下のときは、コイル
1の発振停止等の異常として検出される。また本装置の
設置状態や作動環境によってノイズレベルも変化する可
能性があるので、このノイズ検出用の上下限基準電圧V
max ,Vmin は、任意に可変設定可能にしておくとよ
い。
【0015】そして従来の金属検出機においては、直径
10mmのプローバー(ここで言う挿通路7の直径に相
当)で、直径0.2mm,全長7mm程度の鉄線が検出
限界であったところ、本発明によれば直径20mmの挿
通路7(上記プローバー径に相当)で、直径0.2m
m,全長0.5mmのステンレス鋼線の検出も可能とな
り、大幅な感度の向上が確認された。ここで両者におけ
る挿通路7の直径の違い、および鉄線とステンレス鋼線
という材質の違いを考慮すると、この検出感度の違いは
劇的な感度の向上であると言える。このことは、従来の
金属検出機が誘電損失の影響によりおよそ400kHz
〜1MHzの発振周波数であったのに対して、本発明で
は前述の作用によって10MHz以上まで発振周波数を
上げることが可能となったことが大きく寄与しているも
のと考えられる。
10mmのプローバー(ここで言う挿通路7の直径に相
当)で、直径0.2mm,全長7mm程度の鉄線が検出
限界であったところ、本発明によれば直径20mmの挿
通路7(上記プローバー径に相当)で、直径0.2m
m,全長0.5mmのステンレス鋼線の検出も可能とな
り、大幅な感度の向上が確認された。ここで両者におけ
る挿通路7の直径の違い、および鉄線とステンレス鋼線
という材質の違いを考慮すると、この検出感度の違いは
劇的な感度の向上であると言える。このことは、従来の
金属検出機が誘電損失の影響によりおよそ400kHz
〜1MHzの発振周波数であったのに対して、本発明で
は前述の作用によって10MHz以上まで発振周波数を
上げることが可能となったことが大きく寄与しているも
のと考えられる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば上記作用の項で説明した
ところにより、以下の優れた効果が得られる。本発明で
は、上述のように渦電流損と誘電損失とが分離され、極
めて高い検出感度を得ることができるものである。すな
わち、移動導電体検出用コイルとして、平面的に内側か
ら外側に向かって渦巻き状の導体を形成するとともに、
前記渦巻き状に形成した導体の渦巻きの中心部を、被検
出導電体が導体によって構成される平面を横切って通過
する挿通路とすることにより、コイルの巻き始めの略一
周分に相当する中央部の導体を接地電位に接続できるの
で、この中央部の導体が電界シールドとして機能し、中
央部の導体は通過する導電体の誘電損失の原因となる電
界の形成には何ら寄与しなくなる。従って、渦電流損に
よる感度に寄与する発振周波数を大幅に上げることが可
能となり、従来に比べて極めて高い検出感度を得ること
ができる。これは、挿通路を通過する導電体における電
界は、コイルの中央部から外側に向かう二周目以降の導
体によって形成されることになるが、電界強度は距離の
二乗に反比例する一方、誘電損失は周波数に単に比例す
るのみなので、電界強度の減少分以上に周波数を上げる
ことができることに加え、通過する導電体の検出感度に
最も影響を及ぼす渦電流損は周波数の二乗に比例するた
め、この導電体が受ける電界強度の減少は周波数を極め
て大幅に高め得ることにつながる為である。すなわち本
発明では、渦電流損と誘電損失とを実効的に分離したこ
とと等価的な作用が、極めて簡単な構造で得ることがで
きるのである。
ところにより、以下の優れた効果が得られる。本発明で
は、上述のように渦電流損と誘電損失とが分離され、極
めて高い検出感度を得ることができるものである。すな
わち、移動導電体検出用コイルとして、平面的に内側か
ら外側に向かって渦巻き状の導体を形成するとともに、
前記渦巻き状に形成した導体の渦巻きの中心部を、被検
出導電体が導体によって構成される平面を横切って通過
する挿通路とすることにより、コイルの巻き始めの略一
周分に相当する中央部の導体を接地電位に接続できるの
で、この中央部の導体が電界シールドとして機能し、中
央部の導体は通過する導電体の誘電損失の原因となる電
界の形成には何ら寄与しなくなる。従って、渦電流損に
よる感度に寄与する発振周波数を大幅に上げることが可
能となり、従来に比べて極めて高い検出感度を得ること
ができる。これは、挿通路を通過する導電体における電
界は、コイルの中央部から外側に向かう二周目以降の導
体によって形成されることになるが、電界強度は距離の
二乗に反比例する一方、誘電損失は周波数に単に比例す
るのみなので、電界強度の減少分以上に周波数を上げる
ことができることに加え、通過する導電体の検出感度に
最も影響を及ぼす渦電流損は周波数の二乗に比例するた
め、この導電体が受ける電界強度の減少は周波数を極め
て大幅に高め得ることにつながる為である。すなわち本
発明では、渦電流損と誘電損失とを実効的に分離したこ
とと等価的な作用が、極めて簡単な構造で得ることがで
きるのである。
【0017】そして、本発明の移動導電体検出用コイル
を、発振手段によってその渦巻きの中心側端を接地電位
として渦巻きの外側端から高周波電流を与えて発振さ
せ、検出手段によって前記挿通路を通過する移動導電体
による移動導電体検出用コイルのインピーダンス変化に
伴って現れる電圧出力を検出すれば、極めて高い発振周
波数を用いながら、誘電損失に影響を受けることなく従
来の金属検出機と比較して極めて感度の高い移動導電体
検出装置が実現可能となる。しかも上記移動導電体検出
用コイルも極めて単純な構成であるため、従来よりも低
コストでかつ高い検出感度を有する移動導電体検出装置
が実現できる。
を、発振手段によってその渦巻きの中心側端を接地電位
として渦巻きの外側端から高周波電流を与えて発振さ
せ、検出手段によって前記挿通路を通過する移動導電体
による移動導電体検出用コイルのインピーダンス変化に
伴って現れる電圧出力を検出すれば、極めて高い発振周
波数を用いながら、誘電損失に影響を受けることなく従
来の金属検出機と比較して極めて感度の高い移動導電体
検出装置が実現可能となる。しかも上記移動導電体検出
用コイルも極めて単純な構成であるため、従来よりも低
コストでかつ高い検出感度を有する移動導電体検出装置
が実現できる。
【図1】本発明の移動導電体検出用コイルの構造を表す
説明用斜視図
説明用斜視図
【図2】本発明の移動導電体検出用コイルの構造を表す
説明用斜視図
説明用斜視図
【図3】本発明の移動導電体検出装置の構成例を表す説
明用ブロック図
明用ブロック図
【図4】図3における信号波形を表す説明図で、(イ)
は図3中a点の信号波形を、(ロ)は同b点の信号波形
をそれぞれ表す
は図3中a点の信号波形を、(ロ)は同b点の信号波形
をそれぞれ表す
【図5】従来の金属検出機における発振回路を表す説明
図
図
【図6】従来の金属検出機の構成を表す説明図
1 移動導電体検出用コイル 47 検
波回路 3 導体 51 ノ
イズレベル比較回路 5、82 被検出導電体 55 異
常出力回路 7 挿通路 80 発
振用コイル 9 グラスエポキシ板 81 磁
力線 11 接地電位側端子 13 高周波電圧印加側端子 15 挿通路を取り囲む一周部分 17 挿通路の開口縁部 19 絶縁板 20 平角導体 21 発振手段 23 検出手段 25 高周波発振回路 27 検波積分回路 29 低周波増幅回路 31、39、53 基準電圧発生回路 33 振幅比較回路 35、49 積分回路 37 信号比較回路 41 検出出力発生回路 43 異常検出手段 45 微分回路
波回路 3 導体 51 ノ
イズレベル比較回路 5、82 被検出導電体 55 異
常出力回路 7 挿通路 80 発
振用コイル 9 グラスエポキシ板 81 磁
力線 11 接地電位側端子 13 高周波電圧印加側端子 15 挿通路を取り囲む一周部分 17 挿通路の開口縁部 19 絶縁板 20 平角導体 21 発振手段 23 検出手段 25 高周波発振回路 27 検波積分回路 29 低周波増幅回路 31、39、53 基準電圧発生回路 33 振幅比較回路 35、49 積分回路 37 信号比較回路 41 検出出力発生回路 43 異常検出手段 45 微分回路
Claims (2)
- 【請求項1】平面的に内側から外側に向かって渦巻き状
の導体を形成するとともに、前記渦巻き状に形成した導
体の渦巻きの中心部を、被検出導電体が導体によって構
成される平面を横切って通過する挿通路とした移動導電
体検出用コイル。 - 【請求項2】平面的に内側から外側に向かって渦巻き状
の導体を形成するとともに、前記渦巻き状に形成した導
体の渦巻きの中心を、被検出導電体が導体を形成した平
面を横切って通過する挿通路とした移動導電体検出用コ
イルと、 前記移動導電体検出用コイルの渦巻きの中心側端を接地
電位として、移動導電体検出用コイルの渦巻きの外側端
から高周波電流を与えて移動導電体検出用コイルを発振
させる発振手段と、 前記挿通路を通過する被検出導電体による移動導電体検
出用コイルのインピーダンス変化を検出する検出手段
と、を備えた移動導電体検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30345494A JP2833497B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 移動導電体検出用コイルとそれを用いた移動導電体検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30345494A JP2833497B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 移動導電体検出用コイルとそれを用いた移動導電体検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08160004A JPH08160004A (ja) | 1996-06-21 |
JP2833497B2 true JP2833497B2 (ja) | 1998-12-09 |
Family
ID=17921182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30345494A Expired - Lifetime JP2833497B2 (ja) | 1994-12-07 | 1994-12-07 | 移動導電体検出用コイルとそれを用いた移動導電体検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2833497B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6819120B2 (en) * | 2002-11-13 | 2004-11-16 | Northrop Grumman Corporation | Non-contact surface conductivity measurement probe |
FR2862384B3 (fr) * | 2003-11-18 | 2005-11-04 | Usinor | Procede et systeme de detection de defauts de surface d'un demi-produit metallique brut de coulee continue |
US8378667B2 (en) * | 2009-05-22 | 2013-02-19 | Tdw Delaware Inc. | System and method for detecting the passage of an object in pipeline including shielded magnetometer and a microcontroller with adaptive thresholding detection means |
JP5466994B2 (ja) * | 2010-05-11 | 2014-04-09 | 一般財団法人雑賀技術研究所 | 金属検出装置 |
JP2011237287A (ja) * | 2010-05-11 | 2011-11-24 | Eminet Co Ltd | 金属検出装置 |
JP6193077B2 (ja) * | 2012-10-30 | 2017-09-06 | 東京製綱株式会社 | ワイヤロープの検査装置 |
KR101884905B1 (ko) * | 2017-05-26 | 2018-08-02 | (주)유민에쓰티 | 도전성 액체 누설 감지 장치 및 그 제조 방법 |
WO2019143176A1 (ko) * | 2018-01-19 | 2019-07-25 | (주)유민에쓰티 | 도전성 액체 누설 감지 장치 |
KR101969575B1 (ko) * | 2018-01-19 | 2019-08-20 | (주)유민에쓰티 | 도전성 액체 누설 감지 장치 |
-
1994
- 1994-12-07 JP JP30345494A patent/JP2833497B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08160004A (ja) | 1996-06-21 |
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Legal Events
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