JPH07173114A - アルカノールアミンの製造方法およびこれに用いる触媒 - Google Patents

アルカノールアミンの製造方法およびこれに用いる触媒

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JPH07173114A
JPH07173114A JP6283956A JP28395694A JPH07173114A JP H07173114 A JPH07173114 A JP H07173114A JP 6283956 A JP6283956 A JP 6283956A JP 28395694 A JP28395694 A JP 28395694A JP H07173114 A JPH07173114 A JP H07173114A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アンモニアまたはアミンとアルキレンオキシ
ドとのモル比を実用的な程度に低くでき、かつモノアル
カノールアミンを選択性良く製造するための触媒および
アルカノールアミンの製造法を提供することにある。 【構成】 アルキレンオキシドを液相でアンモニアと反
応させることによってモノアルカノールアミンを選択的
に製造する際に、希土類元素が無機質耐火性担体に担持
されて成る触媒を用いる。 【効果】 本発明によれば、使用する触媒が優れたモノ
アルカノールアミン選択性および耐熱性を有しているた
め、他の触媒を使用するよりも低いアンモニアとアルキ
レンオキシドの比率でも同等以上のモノアルカノールア
ミンを生成することができ、従って未反応のアンモニア
の回収コストが低減される。本発明の方法では、また、
供給原料の総量が減少するので、反応系および回収系の
装置を小さくすることができ、従って設備費が小さくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は希土類元素を担持した触
媒を用いて、アルキレンオキシドをアンモニアでアミノ
化させてアルカノールアミン類を製造する際に、アルキ
レンオキシドが2モル以上付加した生成物(特に3モル
付加した生成物)を抑え、モノアルカノールアミンを選
択的に、しかも生産性良く製造するためのアルカノール
アミン製造方法およびこれに用いる触媒に関する。特に
工業的にエチレンオキシドをアンモニアでアミノ化する
エタノールアミン類の製造において有用である。
【0002】
【従来の技術】アルキレンオキシドをアンモニアでアミ
ノ化してアルカノールアミン類を製造する方法として
は、工業的にはエチレンオキシドとアンモニア水(20
〜40重量%のアンモニア濃度)とを反応させてエタノ
ールアミン類を製造する方法が行われている。この方法
では、モノエタノールアミン以外にジエタノールアミン
やトリエタノールアミンが副生するが、これらの中でト
リエタノールアミンの需要が減退しているので、トリエ
タノールアミンの生成を抑えることが求められている。
そのため、通常、アンモニアとエチレンオキシドとのモ
ル比を3〜5程度とアンモニア大過剰にして反応を行う
が、それでもトリエタノールアミンの選択率は10〜2
0重量%ないしそれ以上であリ、モノエタノールアミン
の選択率も50重量%以下である。
【0003】一方、水が存在しない系ではアルキレンオ
キシドとアンモニアとは、ほとんど反応しない。従っ
て、このような反応には、触媒の存在が不可欠であり、
例えば、有機酸類、無機酸類、アンモニウム塩などの均
一系の触媒が提案されている(スエーデン国特許第15
8167号)。均一系の触媒では触媒の分離に難点があ
り、また性能も十分ではなかった。この均一系の酸触媒
を固定化する試みとして、スルホン酸基を樹脂に固定し
たイオン交換樹脂が提案された(特公昭49−4772
8号)。この触媒は比較的活性および選択性がよく工業
的に実施されている。しかし、イオン交換樹脂では最高
使用温度が低いという問題がある。通常市販されている
イオン交換樹脂の使用できる最高温度は120℃程度と
かなり低く(「イオン交換−理論と応用への手引き−」
黒田六朗・渋川雅美共訳、1981年丸善株式会社発
行、34ページ参照)、従ってアンモニアとエチレンオ
キシドとのモル比を低くして反応すると、反応熱のため
触媒層の温度が耐熱温度を超えてしまい、長期間このよ
うな温度条件で使用すると触媒が劣化してしまう問題が
ある。このためアンモニアとエチレンオキシドとのモル
比を20〜25程度以下にすることは困難である。そこ
で耐熱性が低いというイオン交換樹脂の欠点を克服する
ため、熱安定性に優れる無機の触媒が検討されてきた。
米国特許第4438281号では一般的によく用いられ
るシリカアルミナが活性を示すことが開示されている。
インダストリアル・アンド・エンジニアリングケミスト
リー、プロダクトリサーチ・アンド・デベロップメン
ト、1986年、25巻、424〜430頁にはイオン
交換樹脂と、各種ゼオライト触媒などが比較検討されて
いるが、モノアルカノールアミンへの選択性の面ではイ
オン交換樹脂に勝るものではなかった。また特開平2−
225446号公報では、酸活性化粘土触媒が開示され
ている。これらの触媒でもモノエタノールアミンの収率
が60重量%以上もの高いものもある。しかし、いずれ
もモノアルカノールアミンへの選択率が十分ではないの
で、アンモニアとエチレンオキシドとのモル比を20〜
30倍以上にして反応を行っており、アンモニアを回収
し循環使用するための設備費が大きくて実用上困難が多
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アン
モニアとアルキレンオキシドとのモル比を実用上有利に
なるモル比まで低くでき、かつ、そのモル比でもモノア
ルカノールアミンを選択的に製造することが可能な高耐
熱性および高選択性の触媒、並びに、そのような触媒を
用いてアルカノールアミンを製造する方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、希土類元素を無機質
耐火性担体に担持した触媒が優れた性能を発揮すること
を見いだし、本発明を完成するに到った。
【0006】すなわち本発明によれば、2〜4個の炭素
原子を有する一般式(I)
【0007】
【化5】
【0008】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各
々独立して水素原子、メチル基またはエチル基を表
す。)で示されるアルキレンオキシドとアンモニアを、
液相で、希土類元素が無機質耐火性担体に担持された触
媒の存在下、反応させることを特徴とする一般式(I
I)
【0009】
【化6】
【0010】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は一
般式(I)と同じものである。)で示されるアルカノー
ルアミンの製造方法および、2〜4個の炭素原子を有す
る一般式(I)
【0011】
【化7】
【0012】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各
々独立して水素原子、メチル基またはエチル基を表
す。)で示されるアルキレンオキシドとアンモニアを液
相で反応させることによって一般式(II)
【0013】
【化8】
【0014】(式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は一
般式(I)と同じものである。)で示されるアルカノー
ルアミンを製造する際に用いる触媒であって、希土類元
素が無機質耐火性担体に担持されていることを特徴とす
るアルカノールアミン製造用触媒に関するものである。
【0015】本発明に係る触媒は、従来知られている固
体触媒よりもモノアルカノールアミンへの選択性が優
れ、イオン交換樹脂と比較して触媒の耐熱性も高いの
で、アルキレンオキシドに対するアンモニアのモル比を
低くすることが可能であり、工業的に優位に実施するこ
とができる。
【0016】以下、本発明を詳しく説明する。
【0017】本発明に係る触媒の活性成分としては、希
土類元素が用いられる。希土類元素としては、周期律表
のランタノイド族元素(ランタン、セリウム、プラセオ
ジム、ネオジム、サマリム、ユーロピウム、ガドリニウ
ム、テルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビ
ウム、ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム)、スカ
ンジウムまたはイットリウムが用いられる。
【0018】希土類元素原料としては、熱処理によって
調製後に、反応液に不溶性となる物であればよく、特に
硝酸塩、硫酸塩、炭酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、ヘテロ
ポリ酸塩、リン酸塩、ハロゲン化物、酸化物、水酸化物
などを用いることができる。本発明の触媒の担体として
は、比表面積が1〜500m2 /gの、無機質耐火性の
ものであればよく、公知の種々の担体たとえば天然物
(珪藻土、軽石、粘土など)、単独酸化物(シリカ、ア
ルミナ、チタニア、ジルコニアなど)、複合酸化物(シ
リカアルミナ、チタニアシリカ、ジルコニアシリカ、ペ
ロブスカイトなど)、無機耐火物(炭化珪素、窒化ケイ
素、グラファイトなど)、無機のイオン交換体(SAP
O、MeAPO、メタロシリケート、層状粘土化合物な
ど)などが使用できる。
【0019】担持方法はイオン交換法、含浸法、混練法
などを用いることができる。
【0020】含浸法とは、成型した担体を可溶性の希土
類元素溶液に投入し、加熱して溶媒を除去して担持する
方法である。
【0021】混練法とは、担体粉末に担持する希土類元
素化合物を加え、少量の溶媒を用い混練機で十分混練し
て得られたケーキを成型する方法である。
【0022】イオン交換法とは担体を可溶性希土類元素
溶液に投入し、イオン交換体の交換サイトにあるアルカ
リ金属イオンなどを希土類元素でイオン交換した後、溶
液と分離して担持する方法である。希土類元素を担体上
に均一に担持するためにはイオン交換法が便利である。
イオン交換法では担体には無機のイオン交換体を用い
る。無機のイオン交換体としてはたとえばSAPO、M
eAPO、メタロシリケート、層状粘土化合物などが挙
げられる。
【0023】SAPOは結晶性リン酸アルミニウム(A
lPO)のリンの一部を珪素で置換あるいは一対のアル
ミニウムとリンを2個の珪素で置換した物質である。M
eAPOは同じくAlPOのアルミニウムを珪素以外の
金属元素(Co,Mg,Mn,Zn,Feなど)で置換
した物質である。それぞれイオン交換サイトを持ってお
り、SAPO−5,−11,−17,−40、MAPO
(Mg)−5,−11,−36、MnAPO−5,−1
1、CoAPO−5,−36、FAPO(Fe)−3
4、ZAPO(Zn)−34などが知られている(−番
号は対応する構造のAlPOと同じ識別番号である)。
【0024】メタロシリケートとは結晶性の酸化珪素中
の珪素の部分が金属で置換された物質で、非常に均一な
細孔を持ち、金属で置換された分だけ電荷のバランスが
崩れ、イオン交換サイトが存在する。メタロシリケート
としては、具体的にはゼオライトとして知られる結晶性
アルミノシリケートが多く用いられる。ゼオライトとし
てはA型、X型、Y型、L型、ペンタシル型(ZSM−
5、ZSM−11など)、モルデナイト、フェリエライ
トなどが一般的に使用できる。他のメタロシリケートと
しては、鉄シリケート、ニッケルシリケートなどを使用
することができる。
【0025】層状粘土化合物としてはスメクタイト系粘
土が知られ、具体的にはモンモリロナイト、サポナイ
ト、ヘクトライト、ノントロナイトなどが用いられる。
これらの粘土化合物もイオン交換サイトを持ち、通常ナ
トリウムなどのアルカリ金属イオンがこのサイトを占め
ており、塩基性を呈することが多い。
【0026】混練法以外の調製法では触媒原料は可溶性
の塩(硝酸塩、ハロゲン化物、ヘテロポリ酸塩など)を
用いることができる。
【0027】担持率は担体の表面積・希土類元素の種類
によっても変化するが、0.5〜50重量%、好ましく
は1〜30重量%の範囲が用いられる。
【0028】イオン交換法で担持した場合は、高温処理
せずに用いることもできるが、通常は300〜700℃
の範囲で高温処理して触媒とする。高温処理は通常空気
中で行うが、特に酸化処理を必要としない場合は、窒素
などの不活性ガス雰囲気下や真空中で触媒原料の熱分解
を行うこともできる。
【0029】高価な希土類元素を有効に利用したり、触
媒を調製しやすくするために、原子価が2価以上の他の
金属元素を同時に添加することもできる。添加できる元
素は活性、選択性を損なわない元素であれば良い。例え
ば、周期律表のIVB族元素(Tiなど)、VB族元素
(Nbなど)、VIB族元素(Wなど)、VIIB族元
素(Mnなど)、VIII族元素(Feなど)、III
A族元素(Alなど)IVA族元素(Snなど)が挙げ
られる。Fe、Alのような3価の金属は希土類元素と
同じ価数であるので好ましい結果を与えることが多い。
添加する量は、希土類元素の効果を損なわなければ特に
制限はないが、希土類元素に対する原子比で0〜10の
範囲が通常用いられる。
【0030】該触媒が、本反応に有効な理由は完全には
明かでないが、知見された作用効果を以下に述べる。
【0031】従来の酸触媒では比較的弱い無機の塩基で
あるアンモニアを活性化できず、有機の活性水素を持っ
たアミンであるモノエタノールアミンの反応性がアンモ
ニアより5〜20倍も大きく逐次的にジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミンが生成していた。希土類元素
を担持した触媒を用いることによって無機物のアンモニ
アを活性化することができ、アンモニアの反応性を上げ
結果として逐次反応を押さえることができた。
【0032】担体は高価な希土類元素を有効に利用する
ため表面積を大きくする効果や、担体の持つ酸塩基の特
性によって担持された希土類元素の活性選択性が制御さ
れるものと考えられる。また担体としてSAPO、Me
APO、メタロシリケートなどの分子オーダーの細孔を
持つものを用いる場合はその細孔径が0.45〜0.7
nmのものを用いるといわゆる形状選択性によって特に
分岐した構造を持つトリエタノールアミンの生成を抑制
することができる。このような細孔径を持つ担体として
は、ZSM−5、ZSM−11、モルデナイト、フェリ
エライト、SAPO−40などがある。
【0033】本発明に係わる原料のアルキレンオキシド
は2〜4個の炭素原子を有する前記一般式(I)で示さ
れるアルキレンオキシドであり、エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド等が例示される。これらの原料に対応
して前記一般式(II)で示されるアルカノールアミン
が得られる。具体例としては、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、プロパノ
ールアミン類等が例示される。
【0034】反応は液相状態で行わなければならないの
で、反応圧力は反応器内の最高温度における反応液の蒸
気圧より高く保つ必要がある。
【0035】通常、アルカノールアミン類の製造は、5
0〜300℃の温度範囲で実施することができる。好ま
しい範囲は80〜200℃である。操作圧力は、1〜2
0MPaである。
【0036】アンモニアとアルキレンオキシドとのモル
比は1:1〜40:1、好ましくは1:1〜20:1、
さら好ましくは1:1〜15:1の範囲である。
【0037】また、上述の条件下、毎時空間速度(LH
SV)が4〜15又はそれ以上の条件がアルキレンオキ
シドの定量的な転化にとりわけ有利である。
【0038】
【発明の効果】本発明の触媒は、モノアルカノールアミ
ン生成の選択性が高いため、他の固体触媒よりも低いア
ンモニアとアルキレンオキシドの比率でも同等のアルカ
ノールアミン類の生成比率となるので、未反応のアンモ
ニアの回収コストが小さくなる。同時に供給原料の総量
が減少するので反応系、回収系の装置を小さくする事が
でき、設備費が小さくなる。
【0039】
【実施例】以下に続く実施例は、主としてエチレンオキ
シドとアンモニアからのエタノールアミン類の製造の例
を示す。該実施例は、説明の目的に意図されるものであ
り、それにより本発明が限定されるものではない。
【0040】また、LHSV、エチレンオキシドの転化
率及びモノエタノールアミンの選択率は次のように定義
する。なお、エタノールアミン類以外の生成物はほとん
どできておらず、従ってエチレンオキシドの転化率(モ
ル%)は、エチレンオキシド基準の(モノ、ジ、トリ)
エタノールアミンの総合収率(モル%)にほぼ等しい。
【0041】
【数1】
【0042】
【数2】
【0043】
【数3】
【0044】[触媒調製例] 触媒A 活性成分としてランタン、担体としてZSM−5を用い
た例である。
【0045】1mol/dm3 の硝酸ランタン水溶液5
00cm3 にZSM−5を50g撹拌しながら添加し、
室温で1日撹拌を行い、ろ過後、2dm3 の純水で洗浄
した。このケーキを100℃で1日乾燥後、0.1〜
0.2mmの粒径に粉砕して触媒とした。この時のラン
タンの担持量(元素換算)は10重量%であった。
【0046】触媒B 活性成分としてイットリウム、担体としてシリカを用い
た例である。
【0047】硝酸イットリウム18重量%水溶液に、篭
型の容器にシリカ(富士シリシア化学株式会社製CAR
iACT−50、8メッシュ以上の球形)50gを充填
したものを、5時間浸漬する。溶液から引き上げた後1
20℃で1日乾燥し、500℃で5時間空気流通下高温
処理した。これを0.1〜0.2mmの粒径に粉砕して
触媒とした。この時のイットリウムの担持量は7.8重
量%であった。
【0048】触媒C 活性成分としてイットリウム、担体としてシリカアルミ
ナを用いた例である。硝酸イットリウム30重量%水溶
液に、篭型の容器にシリカアルミナ(日揮化学株式会社
製N631HN、Al23 25%含む)50gを充填
して、篭ごと5時間浸漬する。溶液から引き上げた後1
20℃で1日乾燥し、500℃で5時間空気流通下高温
処理した。これを0.1〜0.2mmの粒径に粉砕して
触媒とした。この時のイットリウムの担持量は7.8重
量%であった。
【0049】触媒D 活性成分としてランタン(ヘテロポリ酸塩)、担体とし
てシリカを用いた例である。
【0050】硝酸ランタン6水和物7.2g、リンタン
グステン酸42.7gを純水300cm3 に溶解する。
シリカ(富士シリシア化学株式会社製CARiACT−
500.1〜0.2mm破砕)100gをこの溶液に投入
し湯浴上で蒸発乾固した。これを120℃で1日乾燥
し、300℃で5時間空気流通下高温処理した。この時
のランタンの担持量は1.6重量%であった。
【0051】触媒E 活性成分としてランタン、担体としてモンモリロナイト
を用いた例である。
【0052】0.05mol/dm3 の硝酸ランタン水
溶液10dm3 にモンモリロナイト200gを撹拌しな
がら添加し、室温で1日撹拌を行い、ろ過後、10dm
3 の純水で洗浄した。このケーキを100℃で1日乾燥
後、200メッシュ以下に粉砕して触媒原料粉体を得
た。
【0053】この粉体100gに再度純水を粉体と同量
添加しニーダーで混練後、100℃で1日乾燥した。そ
の後500℃5時間空気流通下で高温処理した。得られ
た固形物を0.1〜0.2mmの粒径に粉砕して触媒と
した。この時のランタンの担持量は14重量%であっ
た。
【0054】触媒F 活性成分としてイットリウム、担体としてモンモリロナ
イトを用いた例である。
【0055】0.05mol/dm3 の硝酸イットリウ
ム水溶液5dm3 にモンモリロナイト100gを撹拌し
ながら添加し、室温で1日撹拌を行い、ろ過後、5dm
3 の純水で洗浄した。このケーキを100℃で1日乾燥
後、400℃4時間空気流通下で高温処理した。得られ
た固形物を0.1〜0.2mmの粒径に粉砕して触媒と
した。この時のイットリウムの担持量は10重量%であ
った。
【0056】触媒G 活性成分としてイッテルビウム、担体としてサポナイト
を用いた例である。
【0057】希土類元素の原料として硝酸イッテルビウ
ム0.05mol/dm3 の水溶液を、担体としてサポ
ナイトを用いる以外は触媒Fと同様に触媒を調製した。
この時のイッテルビウムの担持量は18重量%であっ
た。
【0058】触媒H 活性成分としてセリウム、担体としてモンモリロナイト
を用いた例である。
【0059】希土類元素の原料として硝酸セリウム0.
05mol/dm3 の水溶液を用いる以外は触媒Fと同
様に触媒を調製した。この時のセリウムの担持量は18
重量%であった。
【0060】触媒I 活性成分としてランタンおよびイットリウム、担体とし
てモンモリロナイトを用いた例である。
【0061】希土類元素の原料として1dm3 中に硝酸
ランタン0.025molおよび硝酸イットリウム0.
025molを含む混合水溶液を用いる以外は触媒Fと
同様に触媒を調製した。この時のランタンとイットリウ
ムの担持量はそれぞれ7.5重量%および5重量%であ
った。
【0062】触媒J 活性成分としてランタン、担体としてモンモリロナイト
を用いた例である。
【0063】ランタンの原料として硝酸ランタン水溶液
の代わりに0.05mol/dm3の塩化ランタン水溶
液10dm3を用いるほかは、触媒Eと同様にして触媒
を調製した。この時のランタンの担持量は14重量%で
あった。
【0064】触媒K 活性成分としてランタン、添加金属として鉄、担体とし
てモンモリロナイトを用いた例である。
【0065】ランタンの原料として1dm3中に硝酸ラ
ンタン0.025mol、硝酸鉄0.025molを含
む水溶液10dm3を用いるほかは、触媒Eと同様にし
て触媒を調製した。この時のランタンの担持量は約7重
量%であった。
【0066】触媒L 活性成分としてイットリウム、添加金属としてアルミニ
ウム、担体としてモンモリロナイトを用いた例である。
【0067】イットリウムの原料として1dm3中に硝
酸イットリウム0.025mol、硝酸アルミニウム
0.025molを含む水溶液10dm3を用いるほか
は、触媒Eと同様にして触媒を調製した。この時のイッ
トリウムの担持量は約5重量%であった。
【0068】[アルカノールアミン製造例] 実施例1 内容積5.5cm3 のステンレススチール管製反応器
(内径10.7mm)に触媒Aを充填した。反応容器内
に一定速度でアンモニアおよびエチレンオキシドを高圧
ポンプを用いて上昇法で送りこみ、反応容器はオイルバ
ス中で加熱した。反応圧は14MPaに維持した。反応
液を捕集し、ガスクロマトグラフにより分析した。結果
を表1に示す。
【0069】実施例2〜12 触媒・反応条件を変えた以外は実施例1と同様の手順で
反応を行った。用いた触媒、反応条件および反応結果を
表1に示す。
【0070】アンモニア/EOモル比によって生成物分
布がどのように変化するかを示すため、実施例5、6お
よび7に同じ触媒を用いてモル比を変化させて反応した
結果を表1に示す。
【0071】
【表1】
【0072】以下の比較例は耐熱性の無機の触媒の例
で、従来技術に開示のあるシリカアルミナ、酸活性化粘
土および活性成分である希土類のない担体のみの場合例
である。
【0073】比較例1 触媒Aの代わりにシリカ−アルミナ(日揮化学株式会社
製、N−631L、Al23 13重量%含む、0.1
〜0.2mm破砕)を用いた他は、実施例1と同様に反
応を行なった。シリカ−アルミナはいわゆる固体酸触媒
の代表的なものである。反応条件および結果を表2に示
す。強い固体酸であるにも関わらず、活性・選択性が低
く特にトリエタノールアミンが多く生成した。
【0074】比較例2〜3 触媒Aの代わりに活性白土粉末(和光純薬工業製)を用
いた他は、実施例1と同様に反応を行なった。活性白土
とは酸処理を行った白土で原料はモンモリロナイトを主
成分とする粘土であり、いわゆる酸性粘土(acid clay)
のことであり、固体酸としてやはり代表的なものであ
る。反応条件および結果を表2に示す。
【0075】比較例4 触媒Eの代わりに希土類元素を担持していないモンモリ
ロナイトのみを用いた他は、実施例5と同様の手順で反
応を行なった。活性が非常に低いため、同程度のエチレ
ンオキシド転化率とするように、反応温度を大幅に上げ
た。未処理のモンモリロナイトはイオン交換サイトには
ナトリウムイオンが入っており、酸処理などをしていな
いため、濡らしたpH試験紙をふれると塩基性を示し
た。反応条件および結果を下記の表2に示す。活性成分
がない担体だけのため、実施例5より選択性が非常に劣
っている。
【0076】
【表2】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2〜4個の炭素原子を有する一般式
    (I) 【化1】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各々独立して水
    素原子、メチル基またはエチル基を表す。)で示される
    アルキレンオキシドとアンモニアを、液相で、希土類元
    素が無機質耐火性担体に担持された触媒の存在下、反応
    させることを特徴とする一般式(II) 【化2】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は一般式(I)と
    同じものである。)で示されるアルカノールアミンの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 2〜4個の炭素原子を有する一般式
    (I) 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は各々独立して水
    素原子、メチル基またはエチル基を表す。)で示される
    アルキレンオキシドとアンモニアを液相で反応させるこ
    とによって一般式(II) 【化4】 (式中、R1 、R2 、R3 およびR4 は一般式(I)と
    同じものである。)で示されるアルカノールアミンを製
    造する際に用いる触媒であって、希土類元素が無機質耐
    火性担体に担持されていることを特徴とするアルカノー
    ルアミン製造用触媒。
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