JPH07173042A - 芳香化粧品 - Google Patents

芳香化粧品

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JPH07173042A
JPH07173042A JP34405993A JP34405993A JPH07173042A JP H07173042 A JPH07173042 A JP H07173042A JP 34405993 A JP34405993 A JP 34405993A JP 34405993 A JP34405993 A JP 34405993A JP H07173042 A JPH07173042 A JP H07173042A
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JP
Japan
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fragrance
oryzanol
cosmetic
water
solvent
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Pending
Application number
JP34405993A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Matsuyama
芳浩 松山
Kiyomi Yoshikawa
季代美 吉川
Shiro Kawanishi
史朗 川西
Nobunori Fujiwara
延規 藤原
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MANDAMU KK
Original Assignee
MANDAMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基剤となる芳香成分の保留性が良好で、香調
の持続性に優れ、且つ身体等に塗布した際にはべたつき
感などの不快感を生じさせない芳香化粧品の提供にあ
る。 【構成】 香料とγ−オリザノールとが必須成分とされ
る。γ−オリザノールは組成物中0.5〜10重量部配
合される。また、芳香化粧品の溶剤として低級アルコー
ルと水との混合物が使用され、この混合物中の水の濃度
は5〜50%の範囲内とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は香水やオーデコロン等
の芳香化粧品に係り、その目的は芳香成分の保留性が良
好で、長時間にわたって芳香性を持続させることができ
るとともに、身体に塗布して使用する際には、塗布によ
るべたつき感などを感じさせることがなく、使用感が極
めて良好な芳香化粧品の提供にある。
【0002】
【発明の背景】芳香を有する物質(香料)は、植物性香
料、動物性香料からなる天然香料と合成香料とに大別さ
れる。このような香料は単品でも使用されるが、オーデ
コロン等の芳香化粧品をはじめ、各種化粧品に用いられ
ている香料(香粧品用香料)の大部分は、一般に数種か
ら数十種の天然及び合成香料が混合された調合香料の形
態で使用されている。調合香料とは、天然香料と合成香
料とが混合されて創り出された新たな香調を有する香料
で、通常、香りの根幹となる芳香基剤、調和剤、変調
剤、保留剤との組合せにより構成されている。この調合
香料において重要視されることは、創り出そうとする香
調のイメージを正確に表現し、且つ出来上がった香調を
一定時間持続させなければならないということである。
【0003】
【従来の技術】香調を持続させる目的で、通常保留剤が
配合されている。保留剤は芳香成分の速すぎる揮発を抑
制し、複数の混在する芳香成分の揮発する割合を一定に
保たせる作用を備えたもので、従来よりムスク、シベッ
ト、アンバーグリス、カストリウムなどの動物性香料、
或いはベンゾイン、トルーバルサム、ベルーバルサムな
どの樹脂、サンダルウッド、ベチバー、オークモスなど
の天然精油、ムスクケトン、ムスクアンブレッド、ムス
クキシロールなどの合成じゃ香及び大環状化合物等が保
留剤として使用されていた。しかし、これら従来の保留
剤のうち動物性香料や樹脂、天然精油等の天然香料は、
いずれも入手が非常に難しく、工業用原料として汎用す
るには適していないという課題が存在した。さらに前記
天然香料及び合成じゃ香、大環状化合物等の保留剤にお
いては、いずれもそのもの自体が特有の香りを持ってい
るため、芳香化粧品の配合成分として使用した際には、
他の芳香成分の香調に影響を与えることがあり、香りの
バランスに関与してくるという課題も存在していた。そ
こで、前記天然香料及び合成じゃ香及び大環状化合物等
に代わって、ジプロピレングリコールやジエチルフタレ
ート、ベンジルベンゾエート等の匂いの弱い溶剤が、芳
香化粧品における香調の持続効果を期待して、保留剤と
して配合されるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たジプロピレングリコールやジエチルフタレート、ベン
ジルベンゾエート等の溶剤を保留剤として使用した芳香
化粧品では、基剤として使用する芳香成分の種類によ
り、香調の保留効果、持続効果に偏りが認められ、特に
テルペン類に代表されるような極性の低い芳香成分に対
しては、その持続作用が著しく弱く、経時的に香りのバ
ランスを崩してしまいやすいという課題があった。さら
に、これら溶剤は、身体に塗布した際にべたつき感が認
められるため、特にオーデコロンや香水等の芳香化粧品
に配合するには適しておらず、汎用性に欠けるという課
題も存在していた。そこで業界では、テルペン類に代表
されるような揮発性の高い香料に対して良好な保留性を
示し、身体に塗布した際にべたつきのない使用感に優れ
たオーデコロン等の芳香化粧品の創出が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では香料とγ−
オリザノールとが必須成分とされるとともに、前記γ−
オリザノールの配合量が0.5〜10重量部とされてな
ることを特徴とする芳香化粧品及び前記芳香化粧品中に
低級アルコールと水との混合物からなる溶剤が使用さ
れ、且つこの溶剤中の水の濃度が5〜50%の範囲内と
されてなることをを特徴とする芳香化粧品を提供するこ
とにより、前記従来の課題を悉く解消する。
【0006】
【発明の構成】以下、この発明に係る芳香化粧品の構成
について詳述する。この発明においては、香料とγ−オ
リザノールとが必須成分として配合される。使用される
香料としては、特に限定はされず、イランイラン油、ス
ペアミント油、サンダルウッド油、ローズ油、オレンジ
油、ライム油、レモン油、レモングラス油等の各種植物
精油、ムスク、シベット、アンバーグリス、カストリウ
ム等の各種動物性香料、或いはα−ピネン、リモネン、
ゲラニオール、ベチベロール、アニスアルコール、アニ
ソール、n−オクチルアルデヒド、シトラール、シトロ
ネラール、アニスアルデヒド、酢酸ボルニル、メチルセ
ドリロン、メントン、メチルフェニルグリシド酸エチル
(アルデヒドC−16)等の公知の各種合成香料のいず
れのものでも好適に使用することができる。
【0007】前記香料とともに、必須成分として配合さ
れるγ−オリザノールは、米ヌカ油、米胚芽油などの不
ケン化物中に含有されている物質で、少なくとも2種、
或いはそれ以上の不飽和テルペンアルコールをもつフェ
ルラ酸エステルの混合物とされている物質である。この
γ−オリザノールは前記香料の保留剤として作用し、芳
香化粧品100重量部に対し0.5〜10重量部配合さ
れることが要件とされる。この理由は、γ−オリザノー
ルの配合量が芳香化粧品100重量部に対し、0.5重
量部未満であると、この発明の目的とするあらゆる種類
の芳香成分に対して、香調の持続性、保留性を充分に満
足させることができず、一方10重量部を超えて配合さ
れても、その配合量に比例した保留効果、持続効果は発
現されないため、いずれの場合も好ましくないからであ
る。
【0008】さらにこの発明の芳香化粧品においては、
溶剤として低級アルコールと水との混合物(水溶液)を
使用することが望ましい。ここで、使用される低級アル
コールとしては、メタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコール等が例示されるが、特にエタノールが好適
に使用される。また、この溶剤中の水の濃度は5〜50
%の範囲内とされる。この理由は、低級アルコールと水
との水溶液における水の濃度が5%未満であると、γ−
オリザノールの芳香成分に対する保留効果、持続効果が
充分ではなく、一方、50%を超えると、べたつき感が
生じ、配合される製品の使用感が劣ってしまうため、い
ずれの場合も好ましくないからである。低級アルコール
水溶液における水の濃度を5〜50%、より望ましくは
10〜40%の範囲内とすることにより、前記γ−オリ
ザノールとともに、あらゆる種類の芳香成分に対して優
れた保留効果、持続効果を示し、香調の持続性が良好と
なるとともに、身体等に塗布した際にはべたつき感など
を生じさせることがなく、優れた使用性を発現すること
ができるとの、この発明者らの鋭意研究による実験的知
得に基づくからである。
【0009】尚、この発明に係る芳香化粧品において
は、この発明の効果を損なわない範囲内で前記以外の公
知の保留剤を適宜任意に配合することができ、さらには
他の補助剤、添加剤、例えば色素、紫外線吸収剤、防腐
剤、抗酸化剤等を適宜任意に配合することができる。
【0010】
【実施例】以下、この発明に係る芳香化粧品の効果を実
施例を挙げて一層明確なものとする。但し、この発明は
以下の実施例により何ら限定されるものはない。
【0011】(実施例1〜5及び比較例1〜7)溶剤と
しては99%エタノール水溶液と水との混合物を、また
保留剤としてはこの発明において効果を見出したγ−オ
リザノールを用いて表1に示す処方に従って実施例1〜
5の芳香化粧品、及び保留剤としてγ−オリザノールを
使用せず、表2の処方に従って比較例1〜7の芳香化粧
品をそれぞれ調製した。
【表1】
【表2】
【0012】(実施例6及び比較例8)レモンオイル、
オレンジオイルを主とするシトラス系の調合香料を用
い、表3に示す処方に従って、実施例6及び比較例8の
芳香化粧品を調製した。
【表3】
【0013】
【試験例1】前記実施例1〜5及び比較例1〜7で得ら
れた芳香化粧品の芳香成分の保留性をそれぞれヘッドス
ペースガスクロマトグラフィーを用いて試験した。ま
ず、ヘッドスペースガスクロマトグラフィー測定用バイ
ヤルにセルロースパウダー0.2gを秤量し、この中に
前記実施例及び比較例で調製された芳香化粧品100μ
lをそれぞれ注入した。その後、35℃の恒温槽で所定
の時間放置し、クリンプして測定用サンプルを調整した
後、ヘッドスペースガスクロマトグラフ装置を用いて、
ヘッドスペース(気相部)の香料濃度を測定した。実施
例1に対しては比較例1、実施例2に対しては比較例
2、実施例3に対しては比較例3、実施例4に対しては
比較例4、実施例5に対しては比較例5の、それぞれの
35℃で2時間放置後のピーク面積値の相対比を算出し
た。この結果を図1に示す。
【0014】また、水の混合量の変化と芳香成分の保留
性との関係を試験するため、実施例4に対する比較例
4、及び比較例6に対する比較例7の、それぞれの35
℃、120分放置後のピーク面積値の相対比を算出し
た。この結果を図2に示す。
【0015】
【試験例2】前記実施例6及び比較例8で得られた芳香
化粧品100μlを、男女のパネラー10人の前腕屈側
部にそれぞれ塗布し、室温中、所定時間放置後の香りの
強さを官能試験により評価した。この結果を表4に示
す。
【表4】
【0016】図1の結果から明らかな如く、γ−オリザ
ノールを配合した芳香化粧品(実施例)ではいずれも、
γ−オリザノールを配合しない比較例の芳香化粧品と比
べると、2時間放置後の芳香成分により得られるガスク
ロマトグラフのピーク面積値が高く、芳香成分に対する
保留性が良好であることが判る。図2の結果から明らか
な如く、溶剤中の水の濃度が5〜50%の範囲内である
と、γーオリザノールを配合した芳香化粧品(実施例
4)の方が、配合しない芳香化粧品(比較例4)より
も、120分放置後の芳香成分により得られるガスクロ
マトグラフィーのピーク面積が大きく、芳香成分の保留
性が良好である。これに対し、溶剤中の水の濃度が5%
未満の場合、γ−オリザノールを配合したもの(比較例
6)と配合しないもの(比較例7)の差がなく、γ−オ
リザノールの保留効果が発現されないことが判る。表4
の結果から明らかな如く、芳香化粧品塗布後、180分
経過後も、300分経過後も、いずれの場合も実施例6
の芳香化粧品の方が比較例8の芳香化粧品よりも香りが
強いことが判る。
【0017】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明は香料とγ
−オリザノールとが必須成分とされるとともに、前記γ
−オリザノールの配合量が0.5〜10重量部とされて
なることを特徴とする芳香化粧品及び前記芳香化粧品中
に低級アルコールと水との混合物からなる溶剤が使用さ
れ、且つこの溶剤中の水の濃度が5〜50%の範囲内と
されてなることを特徴とする芳香化粧品であるから、前
記試験例の結果からも明らかな如く、極性の低いテルペ
ン類であっても、その芳香成分による芳香性を保留し、
その香調を長時間持続させることができるとともに、身
体に塗布した際にはべたつき感などを生じさせず、良好
な使用感を現出することができるという優れた効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施における芳香成分の保留効果
を示すグラフである。
【図2】この発明の一実施における芳香成分の保留効果
を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 延規 大阪市中央区十二軒町5番12号 株式会社 マンダム中央研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 香料とγ−オリザノールとが必須成分と
    されるとともに、前記γ−オリザノールの配合量が0.
    5〜10重量部とされてなることを特徴とする芳香化粧
    品。
  2. 【請求項2】 前記芳香化粧品中に低級アルコールと水
    との混合物からなる溶剤が使用され、且つこの溶剤中の
    水の濃度が5〜50%の範囲内とされてなることを特徴
    とする請求項1に記載の芳香化粧品。
JP34405993A 1993-12-16 1993-12-16 芳香化粧品 Pending JPH07173042A (ja)

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JP34405993A JPH07173042A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 芳香化粧品

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