JPH06219932A - 芳香組成物 - Google Patents

芳香組成物

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JPH06219932A
JPH06219932A JP5976292A JP5976292A JPH06219932A JP H06219932 A JPH06219932 A JP H06219932A JP 5976292 A JP5976292 A JP 5976292A JP 5976292 A JP5976292 A JP 5976292A JP H06219932 A JPH06219932 A JP H06219932A
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JP
Japan
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fragrance
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retention
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aroma
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JP5976292A
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English (en)
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Kazuyuki Onishi
一行 大西
Nobunori Fujiwara
延規 藤原
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MANDAMU KK
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MANDAMU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リモネンに代表されるような比較的揮発性の
高い香料に対して極めて良好な保留効果を示すととも
に、香水やオーデコロン等のフレグランス製品に配合し
ても、べたついたりせず、実用性に適した芳香組成物を
提供すること。 【構成】 100 ℃における蒸気圧が0.1 〜300mmHg とさ
れる一般式1(化1)又は一般式2(化2)で示される
鎖状或いは環状のジメチルポリシロキサンが必須成分と
して含有される。 【化1】 【化2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は芳香組成物に係り、そ
の目的は芳香成分の保留効果が良好で、香水やオーデコ
ロン等のフレグランス製品に配合されてその香りを長時
間持続させることができるとともに、配合後の製品の使
用感が極めて良好な芳香組成物の提供にある。
【0002】
【発明の背景】香水やオーデコロンに代表されるフレグ
ランス製品(香粧品用香料)では、少なくとも数種、高
級なものでは数十種の天然及び合成香料が配合されてい
る。これら天然及び合成香料は通常そのまま単独で用い
られることはなく、多くの場合は一般に、ベース基材と
調合剤、変調剤、保留剤等を適宜調合して使用される。
また、前記したフレグランス製品の香料原料を揮発度に
従って分類すると、蒸気圧が高く、においの第一印象を
良くするトップノート、中程度の蒸気圧を有し、におい
の骨格をなすミドルノート、蒸気圧が低く保留性に富ん
だベースノートと区分され、目的の香りに合わせて、各
ノートにおける香料原料を選択、調和させて調合されて
いる。
【0003】
【従来の技術】フレグランス製品において、フレッシュ
でさわやかな香りを呈し、においの第一印象となるトッ
プノートに分類される芳香成分は、25℃における蒸気圧
が0.1mmHg以上と一般に蒸気圧が高く、揮散しやすいた
め香りの持続性に欠けていた。従って、フレグランス製
品においてさわやかな香りを有するトップノートを長く
持続させることは困難なものとされていた。また、フレ
グランス製品においては時間の経過とともに香調がはな
はだしく変化し、香りのバランスが崩れてしまうことが
多いという欠点があった。
【0004】そこで時間が経過しても香調が変わらず、
長時間芳香を保たせ、芳香成分の揮発性を調節する目的
で従来より種々の保留成分が配合されている。従来より
一般に使用されていた保留成分としては、ムスク、シベ
ット、アンバーグリス、カストリウムなどの動物性香
料、或いはベンゾイン、トルーバルサム、ベルーバルサ
ムなどの樹脂、サンダルウッド、ベチバー、オークモス
などの天然精油、ムスクケトン、ムスクアンブレッド、
ムスクキシロールなどの合成じゃ香及び大環状化合物な
どが例示される。
【0005】しかしながら、これらは保留成分はいずれ
もそのもの自体に匂いが含有されるため、配合に際して
は他の芳香成分に影響を与えることがあり、香りのバラ
ンスに関与してくる場合が多かった。従って、これら保
留成分の使用に関してはおのずと制限があり、また、そ
の保留効果も、配合される芳香成分によって片寄りが見
られ、満足できるものではなかった。
【0006】そこでこのような実情に鑑み、ジプロピレ
ングリコールやジエチルフタレート、ベンジルベンゼエ
ートなど、匂いの弱い溶剤が保留効果を期待して保留成
分として配合されるようになってきている。
【0007】
【発明が解決しようと問題点】しかしながらこれらの溶
剤もまた、配合される芳香成分の種類により保留効果の
片寄りがみられ、特にテルペンに代表されるような極性
の低い芳香成分に対する保留作用が弱く、香りのバラン
スを崩し易いといった課題が存在し、保留成分として満
足できるものではなかった。またこれら溶剤自体にべと
つきが大きく、配合量が多くなると製品の使用感を悪く
することも多かった。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明では 100℃にお
ける蒸気圧が0.1 〜300mmHg である鎖状あるいは環状の
ジメチルポリシロキサンが保留成分として含有されてな
ることを特徴とする芳香組成物を提供することにより上
記従来の課題を悉く解消する。
【0009】
【作用】100℃における蒸気圧が0.1 〜300mmHg である
鎖状あるいは環状のジメチルポリシロキサンを芳香成分
に対して特定量配合することによって、従来では困難と
されていた高揮発性香料の保留効果が持続的に期待でき
る。香水、オーデコロン等フレグランス製品の系に容易
に溶解し、安定に存在するため実用性に適しているとと
もに、これらフレグランス製品に配合しても使用感が良
く、且つほとんど無臭であるため汎用的に使用できる。
【0010】
【発明の構成】以下、この発明に係る芳香組成物の構成
について説明する。この発明に係る芳香組成物は保留成
分が必須成分として含有される。保留成分としては 100
℃における蒸気圧が 0.1〜300mmHg 、好ましくは0.1 〜
15mmHgの蒸気圧を持った一般式3(化3)又は一般式4
(化4)で示される鎖状あるいは環状ジメチルポリシロ
キサンが使用される。
【化3】
【化4】
【0011】この発明において、ジメチルポリシロキサ
ンの 100℃における蒸気圧を 0.1〜300mmHg と限定した
理由は、100 ℃での蒸気圧が 0.1mmHg未満であると香
水、オーデコロン等の系に溶解しなくなり、また、300
mmHgを越えるとジメチルポリシロキサン自体の揮散が速
く、保留効果が得られなくなるためいずれの場合も好ま
しくないからである。
【0012】また、この発明においては特に保留成分が
芳香成分 100重量部に対し10重量部以上、より望ましく
は 100重量部以上になるよう配合される。この理由は保
留成分の配合が、芳香成分100 重量部に対し10重量部未
満であると芳香成分の保留効果が乏しくなり、この発明
の所期の目的である芳香成分の保留効果が得られなくな
るため好ましくないからである。
【0013】この発明においては上記した芳香成分及び
保留成分以外に、所望により通常の芳香組成物に用いら
れる他の成分、例えば紫外線吸収剤、色素、界面活性
剤、増量剤等も必要に応じて適宜配合される。
【0014】
【発明の効果】以上詳述した如くこの発明は 100℃にお
ける蒸気圧が0.1 〜300mmHg である鎖状あるいは環状の
ジメチルポリシロキサンが保留成分として含有されてな
ることを特徴とする芳香組成物であるから、テルペンな
どの低極性物質をはじめとした高揮発性のあらゆるタイ
プの芳香成分に対して極めて高い保留効果が認められる
とともに、保留成分の配合量を多くしてもべとつきなど
が生じず、使用感に優れ、無臭性、扱い易さ等の点から
も実用性に優れた芳香組成物となる効果を奏する。
【0015】
【試験例】以下、この発明に係る芳香組成物の効果を実
施例を挙げて一層明確なものとする。尚、この発明は以
下の実施例により何ら限定されることはない。
【0016】
【実施例1及び比較例1〜2】溶媒として水:エタノー
ル=5:90(wt/wt%) の混合溶液を使用し、保留成分
としては、この発明にて保留効果を見いだした環状シリ
コン(100℃における蒸気圧15mmHg) 及び従来より使用さ
れていたジプロピレングリコールを用いて表1に示す処
方に従い実施例1及び比較例1〜2の3検体の芳香組成
物を得た。この3検体のそれぞれの芳香成分としては、
25℃における蒸気圧が0.2 〜5mmHgの範囲内にある次の
4つの香料、リモネンリーフアルコールローズオ
キサイドアルデハイドC-9 を等重量配合したものを用
いた。この3検体を用いて芳香成分の保留効果を試験し
た。この保留効果の試験方法及び効果については以下の
試験例1に示す。尚、前記3検体の試験は各検体全体と
しての保留効果ではなく、各検体の各芳香成分中の4種
類の各香料それぞれの保留効果について調べた。
【表1】
【0017】
【試験例1】 (保留性の評価)前記実施例1及び比較例1〜2で得ら
れた各芳香組成物中の芳香成分の4種類の香料毎の保留
性をそれぞれヘッドスペースガスクロマトグラフィーを
用いて試験した。コロン、香水等のフレグランス製品で
は、一般的にエタノール水溶液がベースで、このベース
に香料が配合されている場合が多いため、エタノール水
溶液ベースにて比較した。
【0018】(保留性試験)測定用のサンプルは、まず
ヘッドスペースガスクロマトグラフィー用バイヤルビン
にケラチンパウダーを0.2g秤量し、そこへ各条件で調製
したコロン100 μL注入した。その後、35℃の恒温槽で
所定の時間放置し、クリンプして調製した。尚、ケラチ
ンパウダーは、60メッシュのふるいを通過し、100 メッ
シュのふるいに残留するものを用いた。ガスクロマトグ
ラフィーの検出器感度補正のため、ヘッドスペースガス
クロマトグラフィー用バイヤルビンにノルマルデカンを
0.1g秤量し、標準物質とした。この標準物質との相対面
積比を次式により算出し、検出器感度を補正して、得ら
れた結果を各香料の保留効果の指標とした。 (式1)換算補正面積値=各香料のピーク面積値/ノル
マルデカンのピーク面積値×106 上記(式1)により算出された値から、比較例1(保留
成分を含有しない芳香組成物)との比率を算出し、香料
と保留成分の種類の違いやその組合せによる保留効果を
調べた。この結果を表2に示す。尚、換算面積比として
算出された値は1より大きい程、保留効果が大きく、1
より小さい場合は保留成分を含まない場合に比べむしろ
揮散が高められることを示す。
【表2】
【0019】
【実施例2及び比較例3〜7】揮散しやすく、保留剤が
添加されていなければ時間の経過とともに香調のバラン
スが崩れてくる香料(芳香成分)のモデルとして表3に
示す配合のもの(柑橘系香料)を選択した。表3で示し
た処方により調製された香料(芳香成分)と99度ビトレ
ックス変性アルコール、及び保留成分として環状シリコ
ン、ジプロピレングリコール、フタル酸ジエチル、サン
ダルウッドオイル、ベチバーオイルを用い、表4に従っ
てそれぞれ保留成分の種類が異なる実施例2及び比較例
3〜7の芳香組成物を調製した。保留成分としては、実
施例2では実施例1で用いた環状シリコンと同様のもの
を用いた。これら実施例2及び比較例3〜7の芳香組成
物を次に示す官能試験に供し、保留成分の相違による香
りのバランスを試験した。
【表3】
【表4】
【0020】
【試験例2】 (官能試験)匂い紙(7.0 ×14.5cm2 、重さ2.9g) に前
記実施例2及び比較例3〜7で得られた芳香組成物をそ
れぞれ0.05g ずつ均一に塗布し、恒温恒湿槽(25 ℃、50
%)にて解放放置した。放置時間は120 分と180 分の2点
とした。所定の放置時間後、調香専門パネル5名により
保留評価の官能試験を行なった。香りのバランスが非常
に良くとれているものを◎、香りのバランスがとれてい
るものを○、香りのバランスがややくずれているものを
△、香りのバランスが大きく崩れているものを×と評価
し、この結果を表5に示す。
【表5】
【0021】
【実施例3〜6及び比較例8〜9】100 ℃における蒸気
圧が表6のように異なるジメチルポリシロキサンを用
い、99度ビトレックス変性アルコール:香料(芳香成
分):ジメチルポリシロキサン=84:8:8(wt/wt%)
の比率にて実施例3〜6及び比較例8〜9の芳香組成物
を調製した。香料(芳香成分)は表3で示した配合のも
のを用いた。これら実施例3〜6及び比較例8〜9の各
芳香組成物について蒸気圧の異なるジメチルポリシロキ
サンによる保留効果やエタノール溶解性への影響を次に
示す試験例3にて試験した。
【表6】
【0022】
【試験例3】実施例3〜6及び比較例8〜9の芳香組成
物についてそれぞれ保留効果及び製品への適用性を試験
するためエタノールに対する溶解性を試験した。保留効
果は前記試験例2と同様の官能試験によって、実施例2
と同様に評価した。溶解性については調製後25℃の水槽
中において充分に攪拌し、目視にて透明なものを可溶状
態、濁っているものを不溶状態として評価した。この結
果を表7に示す。
【表7】
【0023】
【実施例7〜10及び比較例10〜11】99度ビトレックス変
性アルコール、表3にて示す配合にて調製された香料
(芳香成分)、100 ℃における蒸気圧が約15mmHgである
環状ジメチルポリシロキサンを用いて、表8に従ってそ
れぞれジメチルポリシロキサン配合量の異なる実施例7
〜10及び比較例10〜11の芳香組成物を調製した。これら
実施例7〜10及び比較例10〜11の芳香組成物を次の試験
例4に供し、ジメチルポリシロキサンの配合量の相違に
よる保留効果を試験した。
【表8】
【0024】
【試験例4】ジメチルポリシロキサンの配合量の相違に
よる保留効果の影響を試験した。試験方法は前記試験例
2と同様の官能試験を用い、実施例2と同様に評価し
た。この結果を表9に示す。
【表9】
【0025】表2から明らかな如く、従来、芳香組成物
に保留剤として配合されていたジプロピレングリコール
は、リーフアルコールのような比較的極性の高い香料に
対しては保留性を示すが、リモネンのように極性の低い
テンペンなどにはむしろ揮発を高めてしまう結果となっ
ていることが判る。これに比べ環状シリコンは、リモネ
ンを含むいずれの香料に対しても高い保留性を示すこと
が判る。すなわち、この発明において芳香成分の高い保
留性を見い出したシリコンは、揮発性が高くて揮散速度
の速いいずれの芳香成分に対しても高い持続性を持たせ
ることが可能であり、従来より用いられてきた保留成分
に比べ、はるかに香りのバランスを保つことができる優
れた効果を奏することが判る。
【0026】さらに表5に示す結果からも、この発明に
おけるジメチルポリシロキサンは、従来から用いられて
いる保留成分に比べ芳香成分をバランス良く保つことが
判る。 表7より、この発明におけるジメチルポリシロ
キサンの保留効果は、その100 ℃での蒸気圧が300mmHg
以下のものが有効であることがわかる。また蒸気圧が0.
1mmHg 未満のジメチルポリシロキサンは、平均分子量が
大きくなるためエタノールに溶解しなくなり、保留成分
として実際上用いる事が出来ないことが判った。よって
この発明の芳香組成物におけるジメチルポリシロキサン
は、その持っている蒸気圧が、100 ℃において0.1 〜30
0mmHg のものが保留成分として有効であり、0.1 〜15mm
Hgのものが特に高い保留能力を有している事が判る。ま
た、表9より、ジメチルポリシロキサンは、芳香成分10
0 重量部に対して10重量部以上でその保留効果を発揮
し、100 重量部以上でその効果が顕著になって来ること
が判る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【発明の背景】香水やオーデコロンに代表されるフレグ
ランス製品(香粧品用香料)では、少なくとも数種、高
級なものでは数十種の天然及び合成香料が配合されてい
る。これら天然及び合成香料は通常そのまま単独で用い
られることはなく、多くの場合は一般に、ベース基
調合剤、変調剤、保留剤等を適宜調合して使用される。
また、前記したフレグランス製品の香料原料を揮発度に
従って分類すると、蒸気圧が高く、においの第一印象を
良くするトップノート、中程度の蒸気圧を有し、におい
の骨格をなすミドルノート、蒸気圧が低く保留性に富ん
だベースノートと区分され、目的の香りに合わせて、各
ノートにおける香料原料を選択、調和させて調合されて
いる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】しかしながら、これら保留成分はいずれ
もそのもの自体に匂いが含有されるため、配合に際して
は他の芳香成分に影響を与えることがあり、香りのバラ
ンスに関与してくる場合が多かった。従って、これら保
留成分の使用に関してはおのずと制限があり、また、そ
の保留効果も、配合される芳香成分によって片寄りが見
られ、満足できるものではなかった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながらこれら
の溶剤もまた、配合される芳香成分の種類により保留効
果の片寄りがみられ、特にテルペンに代表されるような
極性の低い芳香成分に対する保留作用が弱く、香りのバ
ランスを崩し易いといった課題が存在し、保留成分とし
て満足できるものではなかった。またこれら溶剤自体に
べとつきが大きく、配合量が多くなると製品の使用感を
悪くすることも多かった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】
【実施例1及び比較例1〜2】溶媒として水:エタノー
ル=5:90(wt/wt%) の混合溶液を使用し、保留成分
としては、この発明にて保留効果を見いだした環状シリ
コン(100℃における蒸気圧15mmHg) 及び従来より使用さ
れていたジプロピレングリコールを用いて表1に示す処
方に従い実施例1及び比較例1〜2の3検体の芳香組成
物を得た。この3検体のそれぞれの芳香成分としては、
25℃における蒸気圧が0.2 〜5mmHgの範囲内にある次の
4つの香料、リモネンリーフアルコールローズオ
キサイドアルデハイドC-9 を等重量配合したものを用
いた。この3検体を用いて芳香成分の保留効果を試験し
た。この保留効果の試験方法及び効果については以下の
試験例1に示す。尚、前記3検体の試験は各検体全体と
しての保留効果ではなく、各検体の各芳香成分中の4種
類の各香料それぞれの保留効果について調べた。
表1
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】
【試験例2】 (官能試験)匂い紙(7.0 ×14.5cm2 、重さ2.9g) に前
記実施例2及び比較例3〜7で得られた芳香組成物をそ
れぞれ0.5gずつ均一に塗布し、恒温恒湿槽(25 ℃、50%)
にて解放放置した。放置時間は120 分と180 分の2点と
した。所定の放置時間後、調香専門パネル5名により保
留評価の官能試験を行なった。香りのバランスが非常に
良くとれているものを◎、香りのバランスがとれている
ものを○、香りのバランスがややくずれているものを
△、香りのバランスが大きく崩れているものを×と評価
し、この結果を表5に示す。
【表5】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 100℃における蒸気圧が0.1 〜300mmHg
    である一般式1(化1)又は一般式2(化2)で示され
    る鎖状あるいは環状のジメチルポリシロキサンが保留成
    分として含有されてなることを特徴とする芳香組成物。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 前記保留成分が芳香成分 100重量部に対
    し10重量部以上になるよう配合されてなることを特徴と
    する請求項1に記載の芳香組成物。
JP5976292A 1992-02-13 1992-02-13 芳香組成物 Pending JPH06219932A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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