JPH0717254Y2 - 整流子 - Google Patents

整流子

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JPH0717254Y2
JPH0717254Y2 JP1987090920U JP9092087U JPH0717254Y2 JP H0717254 Y2 JPH0717254 Y2 JP H0717254Y2 JP 1987090920 U JP1987090920 U JP 1987090920U JP 9092087 U JP9092087 U JP 9092087U JP H0717254 Y2 JPH0717254 Y2 JP H0717254Y2
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JP
Japan
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boss
commutator
insulating layer
ceramic
ceramic coating
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JP1987090920U
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JPS63202162U (ja
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明 渡辺
晃治 河野
武義 西原
収 徳永
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、整流子に関するもので、電動工具等の整流
子電動機の整流子に関すものである。
〔従来の技術〕
この種従来装置を第4図乃至第6図について説明する。
第4図乃至第6図において、(1)は銅等の導電体から
なる整流子片で、絶縁体のマイカ(2)を介して全周に
亘つて等間隔に配設されている。(3)は鉄からなるリ
ング状のボスで、内周には図示しない電機子シヤフトが
圧入可能で、外周部には段部が形成されその表面にはロ
ーレツト(3a)が形成されている。(4)はフエノール
樹脂等からなる有機質のモールド樹脂で、上記整流子片
(1)、マイカ(2)を外周に、内周に上記ボス(3)
を一体的に固着している。
このような従来装置のものにあつては、予め整流子片
(1)とマイカ(2)とを環状に配設しておき、その内
周にボス(3)を位置決めした後、フエノール樹脂
(4)等により一体成型し、各々整流子片(1)、マイ
カ(2)、ボス(3)を固着するものである。
このように形成された整流子は図示しない電機子シヤフ
トにボス(3)を介して圧入固着されると共に整流子片
(1)に電機子コイル(図示せず)の口出部がろう付等
により固着される。このように構成された電動工具のロ
ータ即ち電機子は、そのシヤフトには工具が連結されて
おり、またステータ即ち界磁磁極、ブラケツト等と一体
にされ電動工具として完成する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来装置は以上の様に構成されているので、電動機(電
動工具)を連続運転させた時に、電機子コイルの断線等
により整流不良が生じ、異常温度状態(300℃以上)に
なり、そのためフエノール樹脂からなるモールド樹脂
(4)の炭化が進行し、最悪の場合、整流子片(1)と
ボス(3)間の絶縁特性が劣化してしまう問題点があつ
た。
この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、簡単な構成により高温時においても整流子片
とボス間の絶縁効果を高めることができると共に、セラ
ミック被覆絶縁層の厚みを均一にしかも精度良く設定で
き、かつボスの外周面に段差や凹凸があっても施工可能
であり、ボスとモールド樹脂とを強固に密着できる整流
子を得ることが目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案に係る整流子は、ボスの外周面にセラミックを
溶射によって溶着してセラミック被覆絶縁層を形成した
ものである。
〔作用〕
この考案における整流子は、電機子コイルの断線等によ
り異常温度状態(300℃以上)になつてモールド樹脂の
炭化が進行してもセラミツク被覆絶縁層により整流子片
とボス間の絶縁は確保され、また、セラミック被覆絶縁
層の厚みを均一にしかも精度良く形成でき、かつボスの
外周面に段差や凹凸があっても施工可能であり、ボスと
モールド樹脂との密着性が良好となる。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明する。
第1図乃至第3図において、(5)はボス(3)の外周
面に形成されたセラミツク被覆絶縁層で、このセラミツ
ク被覆絶縁層はボス(3)の外周面の全面に亘つて0.45
mmの厚さ均一に形成されている。
即ち、この実施例のものにおける整流子の製作に関し、
特にボス(3)にあつては、まず、従来と同様に外周に
段部を有するリング状のボス(3)を形成し、その後、
このボス(3)の外周面に粉末状のセラミツクをプラズ
マ溶射法、火炎溶射法、アーク式溶射法等によつて全面
に亘つて溶着する。この状態を第3図に示す。
整流子片(1)とボス(3)間を絶縁する手段として、
この間にセラミツクチユーブを挿入してモールド樹脂
(4)で固着することが考えられるが、このものではセ
ラミツクチユーブの製造は高温の焼成工程を必要とし、
また、それに伴なう変形が出やすいため研削工程を更に
必要とする場合があり、工程が複雑で高価となる。
これに対して、このセラミツク溶射法によるセラミツク
被覆絶縁層(5)は、溶射条件が精密にコントロールで
きるためセラミツク被覆絶縁層(5)の厚みを均一に、
しかも精度良く設定できるため、研削加工が不要とな
り、また焼成工程も不要となるため安価となる。
更には、セラミツク被覆絶縁層(5)は表面が粗く(表
面粗さ30〜100μRmax)梨地状となつているため、モー
ルド樹脂(4)との固着の際にはボス(3)とモールド
樹脂(4)とを強固に密着固定し、また、ボス(3)の
段部外周にモールド樹脂(4)との密着力向上のための
ローレツト(3a)を形成する必要もなくなる。
このようにこの考案の実施例のものではボス(3)の外
周面に全周に亘つて均一に厚さ0.45mmのセラミツク被覆
絶縁層(5)を形成したことにより、電機子コイルの断
線等により整流子が異常温度状態(300℃以上)になつ
ても整流子片(1)とボス(3)間の絶縁効果は充分大
きい。実験では600℃における最低抵抗値は、従来品で
は400〜500Ωであり、この考案の実施例のものでは2〜
3MΩという高抵抗の結果を得た。また、同様に実験では
セラミツク被覆絶縁層(5)の厚みが0.1mm〜0.5mmの範
囲ではその最低抵抗値は1.36〜6.63MΩとなり、この範
囲内であれば充分な絶縁効果が期待できる。
なお、上述では、ボス(3)の外周に段部を形成するも
のを例示したが、勿論この段部を有しないものにも適用
し得るものである。
また、上述では、溶射被覆として、セラミツクの粉末状
にしたものをボス(3)の外周面に溶着するものを例示
したが、セラミツクは粉末状のものに限定されるもので
はない。しかも、上述の何れの実施例においても、セラ
ミツク被覆絶縁層の厚みとしては0.1〜0.7mmが好まし
い。0.1mm未満では整流子片(1)とボス(3)間にモ
ールド樹脂(5)を固着する際、ボス(3)端面にモー
ルド樹脂(5)が回り込みやすくなるため、モールド樹
脂(5)が変化した場合に整流不良の原因となる。ま
た、0.7mmを超える厚さにしても絶縁効果は変わらず、
経済的でない。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案のものでは、ボスの外周面にセラ
ミックを溶射によって溶着してセラミック被覆絶縁層を
形成するようにしたので、整流子が異常温度状態(300
℃以上)になつてモールド樹脂の炭化が進行してもセラ
ミツク被覆絶縁層により整流子片とボス間の絶縁は充分
確保でき、また、セラミック被覆絶縁層の厚みを均一に
しかも精度良く設定でき、かつボスの外周面に段差や凹
凸があっても施工可能であり、更にボスとモールド樹脂
とを強固に密着固定できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を一部断面して示す正面
図、第2図は第1図の右側面図、第3図はこの考案の一
実施例によるボスを示す正面図、第4図は従来のものを
一部断面して示す正面図、第5図は第4図の右側面図、
第6図は従来のボスを示す正面図である。 図中、(1)は整流子片、(2)はマイカ、(3)はボ
ス、(3a)はローレツト、(4)はモールド樹脂、
(5)はセラミツク被覆絶縁層である。 なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 徳永 収 兵庫県赤穂郡上郡町船坂640番地 光菱電 機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭63−70269(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電機子のシャフトを圧入固着しうるように
    されたリング状のボス、上記ボスの外周面にセラミック
    が溶射によって溶着されて形成されたセラミック被覆絶
    縁層、導電体からなり上記セラミック被覆絶縁層と径方
    向に間隙を設けて上記ボスの外周に配設された整流子
    片、上記間隙に充填され上記整流子片を上記ボスに一体
    に固着する環状のモールド樹脂を備えた整流子。
JP1987090920U 1987-06-12 1987-06-12 整流子 Expired - Lifetime JPH0717254Y2 (ja)

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JP1987090920U JPH0717254Y2 (ja) 1987-06-12 1987-06-12 整流子

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JP1987090920U JPH0717254Y2 (ja) 1987-06-12 1987-06-12 整流子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63202162U JPS63202162U (ja) 1988-12-27
JPH0717254Y2 true JPH0717254Y2 (ja) 1995-04-19

Family

ID=30951235

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS526291A (en) * 1975-07-04 1977-01-18 Laurel Bank Mach Co Ltd Packaging paper feed stoppage gear for irregular coins
JPS6025372U (ja) * 1983-07-27 1985-02-21 日立化成工業株式会社 モ−ルド整流子
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JPS6370269U (ja) * 1986-10-27 1988-05-11

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JPS63202162U (ja) 1988-12-27

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