JPH07171943A - 印刷機の液体供給装置 - Google Patents

印刷機の液体供給装置

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JPH07171943A
JPH07171943A JP5343360A JP34336093A JPH07171943A JP H07171943 A JPH07171943 A JP H07171943A JP 5343360 A JP5343360 A JP 5343360A JP 34336093 A JP34336093 A JP 34336093A JP H07171943 A JPH07171943 A JP H07171943A
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roller
swimsuit
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water
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JP5343360A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Saito
信明 斉藤
Shunichi Tomita
俊一 冨田
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Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷条件に対応したローラ配列を実現させ印
刷障害の発生量を最小限に止める。 【構成】 版面に対接して回転する水着ローラ20に、
シリンダヘッド27の支持部に着脱自在に支持されたラ
イダローラ32と、ローラアーム36の支持部に着脱自
在に支持されたライダローラ38とを対接させた。シリ
ンダヘッド27とローラアーム36とを連結レバー28
で連結した。シリンダヘッド27を移動させるエアシリ
ンダ25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は印刷機において、容器内
に蓄えられた湿し水(以下、水という)やインキ、ニス
などの液体をローラ間で連続的に転移させて版胴やゴム
胴などの印刷胴に供給する液体供給装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】オフセット印刷機等の平版印刷機におい
て、版胴に装着された版の表面には、インキ装置と給水
装置とでそれぞれ供給されたインキと水とによって画像
が形成され、この画像が直接またはゴム胴を介して紙に
転写されることにより印刷が施される。
【0003】上記インキ装置と給水装置とのうち例えば
連続式と呼ばれている給水装置は従来一般に次のように
構成されている。すなわちこの装置は、水が蓄えられた
水舟と、この水舟内の水に浸漬されて回転する水元ロー
ラと、版胴に装着された版の表面に周面を対接させて回
転する水着ローラと、これら水元ローラと水着ローラと
の間にあってこれら両ローラに周面を対接させた移しロ
ーラとを備えており、水元ローラで引上げられた水は、
移しローラを経て水着ローラへ連続的に転移し版面に供
給される。
【0004】このような給水装置においては、水着ロー
ラ表面の水膜厚が一定でないと、紙の幅方向に延びる筋
状の縞目、一般に条目または水目と呼ばれる印刷障害が
発生するので、これを無くすために従来、水着ローラの
周面にこれとほヾ同長のライダローラを対接させて水膜
を均し、水膜厚を一定にすることが行われている。
【0005】しかしながら、印刷絵柄やインキおよび水
の性質等の印刷条件によっては、1本のライダローラだ
けでは水目を完全に無くすことができないので、このラ
イダローラの本数を2本にしてこれらを水着ローラの周
面に対接させることが試みられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印刷条
件によっては、ライダローラを一本設けるだけでも水目
の発生を十分に無くすことができる場合があり、このよ
うな印刷条件下において不必要なライダローラを含めて
ライダローラを複数本設けると、ライダローラを洗浄す
る場合、洗浄しなければならないライダローラの本数が
増え、余分な労力と時間を必要とするという問題があっ
た。
【0007】さらに、水の乳化状態を維持したり、給水
ローラにインキがからむのを防止したりする場合や、給
水ローラをインキローラと同時に洗浄する場合などに
は、2本のライダローラのうちの1本を水着ローラとイ
ンキ着ローラとに対接させた方がよいなど、ローラ配列
に対する要求が多様化しているが、従来の給水装置では
これらの印刷条件に対応したローラ配置をとることがで
きないという問題があった。以上は給水装置について説
明したが、インキ装置の場合にも同じような問題があ
る。
【0008】本発明は以上のような点に鑑みなされたも
ので、各種の印刷条件に対応したローラ配列を実現さ
せ、印刷障害の発生量を最小限に止めることを可能にし
た印刷機の液体供給装置を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明では、印刷胴に対接して回転しこの印刷
胴へ液体を供給する液体供給ローラを備えた印刷機の液
体供給装置において、前記液体供給ローラに対接するロ
ーラが装着される支持部を複数組設け、これら支持部の
少なくとも1組を移動させる移動手段を設けた。
【0010】また、請求項2記載の発明においては、印
刷胴に対接して回転しこの印刷胴へ液体を供給する液体
供給ローラを備えた印刷機の液体供給装置において、前
記液体供給ローラに対接するローラが装着される支持部
を複数組設けるとともに、これら複数組の支持部を連結
する連結手段と、前記複数組の支持部を移動させる移動
手段とを設けた。
【0011】
【作用】移動手段で支持部を移動させると、支持部で支
持されたローラが液体供給ローラに対し移動してローラ
の対接本数や対接位置を印刷条件に対応させることがで
きる。
【0012】また、請求項2記載の発明においては、移
動手段で一方の支持部を移動させると、連結部材で連結
された他方の支持部が同時に移動し、複数個のローラが
同時に液体供給ローラに対して移動する。
【0013】
【実施例】図1ないし図6は本発明に係る印刷機の液体
供給装置を印刷機の給水装置に適用した例を示し、図1
はこれを適用した給水装置とインキ装置の一部の側面
図、図2は同じく展開して示す正面図、図3は液体供給
ローラに1組のローラのみが対接した状態で示す給水装
置とインキ装置の一部の側面図、図4は液体供給ローラ
に対接する複数個のローラを取付けたり取外したりする
ことを可能にした状態で示す給水装置とインキ装置の一
部の側面図、図5は給水装置のローラがインキローラか
ら離間した状態で示す給水装置とインキ装置の一部の側
面図、図6は液体供給ローラを印刷胴から離間させたロ
ーラ洗浄状態で示す給水装置とインキ装置の一部の側面
図である。
【0014】図において、印刷ユニットの左右のフレー
ム1には、周面に版が装着された印刷胴としての版胴2
が回動自在に軸支されており、この版胴2の斜め下方に
は、版胴2とほヾ同長の樋状に形成されて内部に水3が
蓄えられた水舟4が、左右のフレーム1に両端を支持さ
れて架設されている。
【0015】5は水3に浸漬されて左右のフレーム1に
回転自在に軸支された水元ローラであって、図示しない
モータ等の駆動装置によって回転駆動されており、この
回転により水3を引上げて周面に水膜を形成させるよう
に構成されている。6は水舟4とほヾ同長に形成されて
その下方に支架され水舟4等から流下する水を受ける受
皿である。
【0016】左右のフレーム1に設けられた軸受孔1a
には、鍔付きの軸受7がブッシュ8を介して嵌着されて
おり、これらの軸受7には、従来周知の振り機構9に連
結された振りローラ10が、両端軸10a,10bを回
転自在に軸支されている。こうすることにより振りロー
ラ10は、一方の端軸側に設けられたギア11,12の
噛合により原動側から駆動されて回転するとともに、振
り機構9により軸方向へ所定のストロークで往復動する
ように構成されている。
【0017】振りローラ10と水元ローラ5との間に
は、振りローラ10とほヾ同長の移しローラ13が、こ
れら両ローラ10,5に周面を対接させて左右のフレー
ム1に両端軸を軸支されており、この移しローラ13
は、水元ローラ5の周面に付着された水膜を、各方向に
均しながら振りローラ10に転移させるように構成され
ている。
【0018】振りローラ10を軸支する軸受7の小径部
7aには、板状に形成されたローラレバー14が、ボス
部を回動自在に嵌合させて支持されており、このローラ
レバー14の遊端部には、ローラアーム15が、ピン1
6によって回動自在に枢着されている。
【0019】このローラアーム15の中央部には、レバ
ー状に形成されたホルダ17が、偏心ピン18によって
揺動自在に枢着されており、このホルダ17には、U字
状に形成された本体と、その開口部を閉塞する蓋体とか
らなる軸受部が形成されている。そして、水着ローラ2
0は、両端軸に固定されたころがり軸受19を上記軸受
部本体に嵌合固定させてその開口部を蓋体で閉じること
によりローラアーム15に回転自在に支持されている。
20a,10cは水着ローラ20の端軸と振りローラ1
0の端軸とにそれぞれ軸着されて両ローラ10,20間
で回転を伝達するギアである。
【0020】一方、左右のフレーム1の内面には、ガイ
ドプレート21がボルト22で固定されており、このガ
イドプレート21には、スライドレバー23が、その長
手方向へ摺動自在に支持されている。このスライドレバ
ー23には、その端部に植設されたピン24によってエ
アシリンダ25が揺動自在に支持されており、こうする
ことによりエアシリンダ25が軸方向へ進退できるよう
に構成されている。
【0021】エアシリンダ25のピストンロッド26に
固定されたL字状のシリンダヘッド27には、これを挟
むように連結レバー28と前記ホルダ17とが両側に重
ねられていて、これらの部材28,27,17は、その
孔に軸部を挿入された鍔付きのホルダ29によって互い
に回動自在に形成されており、ホルダ29はその環状溝
に係合されたボルト30によって軸方向への移動を規制
されている。
【0022】左右のホルダ29の鍔部には、U字状に形
成された溝とその開口部を開閉する蓋体とからなる軸受
部が形成されており、ライダローラ32はその両端軸に
固定されたころがり軸受37を上記開口部へ係入させて
蓋体で開口を閉じることによりホルダ29に回転自在に
支持されるように構成されている。そして、水着ローラ
20とライダローラ32とは、その片側の端軸に軸着さ
れたギア33,34によって駆動連結されており、両ロ
ーラ20,32は、互いに対接して逆方向に回転するよ
うに構成されている。
【0023】さらに、前記左右の連結レバー28は、そ
の遊端部の孔に両端小径部を固定された連結軸35によ
って一体的に連結されており、連結軸35には、V字状
に形成された左右一対のローラアーム36が揺動自在に
枢支されている。そして、ローラアーム36の中央部に
は、U字状に形成された本体とその開口部を開閉する蓋
体とからなる軸受部が形成されており、ライダローラ3
8は、その両端軸に固定されたころがり軸受37を上記
開口部へ係入させて蓋体で開口を閉じることによりロー
ラアーム36の軸受部に回転自在に支持されるように構
成されている。36aはローラアーム36のねじ孔に螺
入されライダローラ38が後述する移動により水着ロー
ラ20から離間した場合にこの調節ねじ36aを締める
ことにより、ライダローラ38を水着ローラ20に圧接
させるように構成されている。
【0024】さらに、前記水着ローラ20を軸支するロ
ーラアーム15は、図2が一部を展開して図示されてい
る関係上、上下に分割されて図示されているが、このロ
ーラアーム15の遊端部に固定されたピン39には、前
記ローラアーム36が回動自在に支持されている。
【0025】前記ローラレバー14の遊端部にピン40
で枢着されたばね軸41上には、圧縮コイルばね42
が、ばね軸41の鍔部とフレーム1側のスタッド43と
の間に位置して介装されており、ライダローラ32,3
8は、この圧縮コイルばね42のばね力により、ローラ
レバー14等を介して水着ローラ20に圧接される方向
に付勢されている。44はばね軸41のねじ部に螺合さ
れたナットであって、これを回動操作することにより、
水着ローラ20に対するライダローラ32,38の圧接
力が調節されるように構成されている。
【0026】前記ローラアーム15の中央部には、スタ
ッド45が、フレーム1側に向って植立されており、こ
のスタッド45には、調節ボルト46が、カラー47に
より軸方向への移動を規制されて回動自在に支持されて
おり、そのねじ部は、前記偏心ピン18に固定されたレ
バー48側のねじ孔に螺合されている。こうすることに
より、調節ボルト46をその頭部に設けられた孔に工具
を挿入して回動操作すると、ねじ作用でレバー48が揺
動して偏心ピン18が回動し、偏心作用で水着ローラ2
0が移動して版に対する水着ローラ20の接触圧が調節
されるように構成されている。
【0027】また、給水装置の斜め上方に位置してフレ
ーム1側に揺動自在に支持された揺動レバー49の遊端
部は、連結レバー50によって水着ローラ20側の着脱
レバー51に連結されており、図示しない駆動装置で揺
動レバー49を揺動させることにより、偏心作用で連結
レバー50を介して着脱レバー51が揺動し、版面に対
して水着ローラが着脱されるように構成されている。
【0028】52はインキ装置の一部であって、振りロ
ーラ53と、版面に対して着脱されるインキ着ローラ5
4,55およびこれらに対接されたライダローラ56,
57が図示されており、図示しないインキローラ間で転
移されてきたインキは、インキ着ローラ54,55によ
り版面に供給されるように構成されている。
【0029】58は従来周知の版面ごみ取り装置であっ
て、左右のフレーム1間を連結する角ステー59に版胴
2の軸線方向へ移動自在に支持されたホルダ60を備え
ており、ホルダ60には、版胴2の半径方向へ移動自在
なごみ取りバー61が支持されていて、版胴2を回転さ
せながらごみ取りバー61を移動させてその先端を版面
に対接させることにより、版面のごみをとるように構成
されている。
【0030】以上のように構成された連続給水装置の動
作を説明する。印刷作業に先立ちインキ装置52のイン
キ着ローラ54,55を版面に対接させるとともに、給
水装置を印刷状態にする。すなわち、図示しない駆動装
置で揺動レバー49を揺動させると、連結レバー50を
介して着脱レバー51が揺動し、水着ローラ20が版面
に対接されて着状態になる。
【0031】次いで、エアシリンダ25のピストンロッ
ド26を前進させると、ピストンロッド26の作用端に
固定されたシリンダヘッド27が前進し、これと長手方
向に一体のホルダ29が前進するので、ホルダ29で両
端軸を支持されたライダローラ32が水着ローラ20と
インキ着ローラ55との周面に圧接される。
【0032】また、エアシリンダ25のピストンロッド
26とともにシリンダヘッド27が前進してこれとホル
ダ29を介して長手方向に一体の連結レバー28が前進
するので、連結レバー28に連結軸35で枢着されたV
字状のローラアーム36が、ピン39を中心にして回動
し、ライダローラ38が水着ローラ20の周面に圧接さ
れる。図1はライダローラ32が水着ローラ20とイン
キ着ローラ55との周面に圧接されまたライダローラ3
8が水着ローラ20の周面に圧接された状態を示してい
る。
【0033】このように準備したのち、印刷作業を開始
すると、水舟4内の水3は、回転する水元ローラ5で引
上げられてその表面に付着し、この水3は移しローラ1
3と振りローラ10とを経て水着ローラ20に転移した
のち、水着ローラ20から版面に供給される。このと
き、水着ローラ20には2本のライダローラ32,38
が対接しているので、水3は各方向へ均一に均されて版
面に供給される。
【0034】一方、インキ装置52のローラ群の間を転
移して各方向に均されながら練られたインキは、インキ
着ローラ54,55によって版面に供給され、版面には
供給されたインキと水とによって画像が形成される。こ
の画像は直接またはゴム胴を介して紙に転写されて印刷
が施される。
【0035】この場合、水着ローラ20の周面には、2
本のライダローラ32,38が対接しているので、水3
は各方向へ均一に均されて版面に供給され、水目などの
印刷障害の発生量を最小限に止めることができるととも
に、水着ローラ20にインキがからむのを防止すること
ができる。
【0036】この状態で印刷を行っている間に紙粉やイ
ンキかす等が版胴2の周面に付着した場合には、図1の
状態からエアシリンダ25のピストンロッド26を後退
させてこれに固定されたシリンダヘッド27を後退させ
ると、ホルダ29が後退し、図3に示すように、ライダ
ローラ32はインキ着ローラ20に対接したまゝその周
面上を転動する。
【0037】またこのとき、ホルダ29の後退とともに
V字状のローラアーム36が、ピン39を中心にして図
1に示す位置から図3に示す位置まで図1の時計方向へ
回動するので、ライダローラ38は水着ローラ20から
大きく離間し、水着ローラ20に対接するのは、ライダ
ローラ32の一本のみになる。
【0038】このあと、版面ごみ取り装置58のごみ取
りバー61を移動させ、その先端を版面に対接させて版
面のごみを取る。こうして版面のごみを除去したのち、
エアシリンダ25のピストンロッド26を前進させて、
ライダローラ32を水着ローラ20とインキ着ローラ5
5との周面に圧接させるとともに、ライダローラ38を
水着ローラ20の周面に圧接させる。このように印刷中
に版面に付着したごみを除去することができるので、生
産性を低下させることがない。
【0039】また、図1に示す状態から印刷条件が変わ
ってライダローラを1本のみ水着ローラに対接させた方
が良い場合には、図1の状態からエアシリンダ25のピ
ストンロッド26を後退させ、これと一体のシリンダヘ
ッド27を後退させると、ホルダ29が後退し、図3に
示すようにライダローラ32は水着ローラ20に対接し
たまゝその周面上を転動する。
【0040】またこのとき、ホルダ29の後退とともに
V字状のローラアーム36が、ピン39を中心にして図
1の時計方向へ図3に示す位置まで回動するので、ライ
ダローラ38は水着ローラ20から大きく離間し、水着
ローラ20に対接するのは、ライダローラ32の1本の
みになる。
【0041】また、図1に示す状態から印刷条件が変わ
ってインキ装置側のライダローラ32をインキ着ローラ
55から離間させ2本のライダローラ32,38を水着
ローラのみに対接させた方がよい場合には、図1の状態
からスライドレバー23のガイドプレート21への固定
を解いたのち、スライドレバー23をガイドプレート2
1に沿って長手方向に少し移動させると、スライドレバ
ー23に支持されたエアシリンダ25がローラ群から遠
ざかる方向に移動するので、ローラアーム36が、シリ
ンダヘッド27と連結レバー28とを介して図1に示す
状態から図5に示す状態までピン39を中心にして微小
量だけ時計方向に回動するとともに、ホルダ29が後退
し、図5に示すようにライダローラ32は水着ローラ2
0に対接したまゝその周面上を転動してインキ着ローラ
55から離間する。
【0042】この際、ライダローラ38が水着ローラ2
0から離間するので、調節ねじ36aをねじ込んでライ
ダローラ38を水着ローラ20側へ移動させてその周面
を水着ローラ20の周面に圧接させる。このあと、スラ
イドレバー23をガイドプレート21に固定する。
【0043】また、印刷条件によっては、ライダローラ
をホルダ29のみかまたはローラアーム36のみに装着
させて、水着ローラ20に1本のライダローラを対接さ
せるようにしてもよい。この場合、前者のようにホルダ
29のみに装着すると、ライダローラは常時水着ローラ
20に対接してインキ着ローラ55に対し着脱自在にな
り、また、後者のようにローラアーム36のみに装着す
ると、ライダローラは水着ローラ20に対し着脱自在と
なる。
【0044】このように、エアシリンダ25のピストン
ロッド26を進退させたり、あるいはエアシリンダ25
をローラ群から遠ざけたり近づけたりしてライダローラ
の装着箇所を選択することにより、水着ローラ20に対
接するライダローラの本数を変えたり対接箇所を移動さ
せたりすることができるので、印刷絵柄やインキ,水の
性質等の印刷条件が変わっても容易に対応することがで
きる。
【0045】さらに、印刷条件の変更により水着ローラ
20に対接するライダローラ32,38の接触圧を変更
したい場合には、ばね軸41のねじ部に螺合されたナッ
ト44を回動操作すると、圧縮コイルばね42が伸縮
し、水着ローラ20に対するライダローラ32,38の
接触圧が調節される。
【0046】さらに、調節ボルト46をその頭部に設け
られた孔に工具を挿入して回動操作すると、ねじ作用で
レバー48が揺動して偏心ピン18が回動し、偏心作用
で水着ローラ20が移動して版面に対する水着ローラ2
0の接触圧が調節される。
【0047】ライダローラ32,38を取付けたり取外
したりする場合には、図3の状態において、スライドレ
バー23をガイドプレート21に沿って長手方向に移動
させると、スライドレバー23に支持されたエアシリン
ダ25が、ローラ群から遠ざかる方向に移動するので、
ローラアーム36が、図3に示す状態から図4に示す状
態までピン39を中心にしてほヾ45°時計方向に回動
する。
【0048】この結果、ライダローラ38を支持するロ
ーラアーム36の軸受部開口が外方へ向くので、軸受部
の蓋体を外せば、ライダローラ38を取付けたり取出し
たりすることができる。このときライダローラ32の軸
受部も開口が外方へ向いているので、軸受部の蓋体を外
せば、ライダローラ32を取付けたり取出したりするこ
とができる。なお、このとき水着ローラ20の軸受部も
開口が外方へ向いているので、軸受部の蓋体を外せば、
水着ローラ20を取付けたり取出したりすることができ
る。
【0049】印刷作業が終了してインキローラ群を洗浄
する場合には、版胴2からインキ着ローラ54,55と
水着ローラ20とを離間させ、さらに振りローラ10か
ら水着ローラ20と移しローラ13とを離間させる。こ
の場合、図6に示すように、ライダローラ32はインキ
着ローラ55と水着ローラ20とに対接され、ライダロ
ーラ38は水着ローラ20に対接されているので、イン
キ装置52の上方に設けられた図示しない洗浄液供給装
置からインキローラ群に洗浄液を噴射し、図示しないド
クタ装置によりインキローラ群のインキを洗浄液ととも
に掻取れば、これと同時に水着ローラ20およびライダ
ローラ38の汚れもライダローラ32とローラ群とを介
して前記ドクタ装置で掻取られる。
【0050】なお本実施例では、請求項2記載の発明の
ように液体供給ローラに対決するローラを2本設けてそ
れぞれの支持部を連結部材で連結した例を示したが、請
求項1記載の発明のように連結部材で連結しないように
してもよい。また、実施例に示す支持部を連結されたロ
ーラの他に、連結部材で連結されない独立したローラを
付加してもよい。
【0051】なお、本実施例では印刷胴として版胴を例
示したが、ゴム胴でもよく、同じ効果が得られる。ま
た、印刷胴に供給される液体は湿し水に限定するもので
はなくインキやニスなどでもよい。勿論、液体供給装置
は給水装置でなくてインキ装置やニス塗り装置でもよ
い。
【0052】さらに、液体供給ローラは、水着ローラや
インキ着ローラに限定するものではなく、液体供給ロー
ラ群中のローラであれば、どのローラでもよい。
【0053】また本実施例ではローラを移動させる移動
手段としてエアシリンダを例示したが、例えばモータと
ねじ機構とを用いてローラを移動させるようにしてもよ
い。さらに、これらエアシリンダなどの移動手段は、左
右一対設けなくてもよく、片側だけに設けてもよい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように本考案
によれば、印刷胴に対接して回転しこの印刷胴へ液体を
供給する液体供給ローラを備えた印刷機の液体供給装置
において、液体供給ローラに対接するローラが装着され
る支持部を複数組設け、これら支持部の少なくとも1組
を移動させる移動手段を設けるか、あるいは複数組の支
持部を連結手段で連結してこれら複数組の支持部を移動
させる移動手段を設けたことにより、条目などの印刷障
害の発生量を最小限に止めることができるので、印刷物
の品質が向上しかつ損紙の発生量を少なくすることがで
きるとともに、印刷条件が変更されてもこれに容易に対
応することができ、印刷物の品質が向上する。また、ロ
ーラの洗浄に際し余分なローラを洗浄する必要がなく、
労力の軽減と洗浄時間の短縮とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液体供給ローラに複数組のローラが同時に対接
した状態で示す給水装置とインキ装置の一部との側面図
である。
【図2】液体供給ローラに複数組のローラが同時に対接
した状態で示す給水装置の正面図である。
【図3】液体供給ローラに1組のローラのみが対接した
状態で示す給水装置とインキ装置の側面図である。
【図4】液体供給ローラに対接する複数個のローラを取
付けたり取外したりすることを可能にした状態で示す給
水装置とインキ装置の一部の側面図である。
【図5】給水装置のローラがインキローラから離間した
状態で示す給水装置とインキ装置の一部の側面図であ
る。
【図6】液体供給ローラを印刷胴から離間させたローラ
洗浄状態で示す給水装置とインキ装置の一部の側面図で
ある。
【符号の説明】
2 版胴 14 ローラレバー 15 ローラアーム 16 ピン 17 ホルダ 18 偏心ピン 19 軸受 20 水着ローラ 23 スライドレバー 25 エアシリンダ 28 連結レバー 29 ホルダ 32 ライダローラ 35 連結軸 36 ローラアーム 37 ころがり軸受 38 ライダローラ
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月4日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】このような給水装置において、版面に水を
供給した後の水着ローラ表面には、版面から転写された
水や版面に転写されなかった水により不均一な水膜厚が
形成される。水着ローラ表面の水膜厚が一定でないと、
紙の幅方向に延びる筋状の縞目、一般に条目または水目
と呼ばれる印刷障害が発生するので、これを無くすため
に従来、水着ローラの周面にこれとほゞ同長のライダロ
ーラを対接させて水膜を均し、水膜厚を一定にすること
が行われている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】一方、左右のフレーム1の内面には、ガイ
ドプレート21がボルト22で固定されており、このガ
イドプレート21には、スライドレバー23が、その長
手方向へ摺動自在に支持されている。このスライドレバ
ー23には、その端部に植設されたピン24によってエ
アシリンダ25が揺動自在に支持されており、こうする
ことによりエアシリンダ25が移動できるように構成さ
れている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】左右のホルダ29の鍔部には、U字状に形
成された溝とその開口部を開閉する蓋体とからなる軸受
部が形成されており、ライダローラ32はその両端軸に
固定されたころがり軸受31を上記開口部へ係入させて
蓋体で開口を閉じることによりホルダ29に回転自在に
支持されるように構成されている。そして、水着ローラ
20とライダローラ32とは、その片側の端軸に軸着さ
れたギア33,34によって駆動連結されており、両ロ
ーラ20,32は、互いに対接して逆方向に回転するよ
うに構成されている。水着ローラ20に対するライダロ
ーラ32の接触圧を調節する場合には、ボルト30を弛
め、ホルダ29とボルト30との間の固定を解除させた
後、ホルダ29を回動させボルト30を締めてホルダ2
9とボルト30を固定させることにより、ライダローラ
32を水着ローラ20に圧接させる。さらに、インキ着
ローラ55に対するライダローラ32の接触圧を調節す
る場合には、スライドレバー23のガイドプレート21
への固定を解いた後、スライドレバー23をガイドプレ
ート21に沿って長手方向に少し移動させ、エアシリン
ダ25を移動させることにより、インキ着ローラ55を
水着ローラ20に圧接させるように構成されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】さらに、前記左右の連結レバー28は、そ
の遊端部の孔に両端小径部を固定された連結軸35によ
って一体的に連結されており、連結軸35には、V字状
に形成された左右一対のローラアーム36が揺動自在に
枢支されている。そして、ローラアーム36の中央部に
は、U字状に形成された本体とその開口部を開閉する蓋
体とからなる軸受部が形成されており、ライダローラ3
8は、その両端軸に固定されたころがり軸受37を上記
開口部へ係入させて蓋体で開口を閉じることによりロー
ラアーム36の軸受部に回転自在に支持されるように構
成されている。36aはローラアーム36のねじ孔に螺
入された調節ねじであり、ライダローラ38が後述する
移動により水着ローラ20から離間した場合にこの調節
ねじ36aを締めることにより、ライダローラ38を水
着ローラ20に圧接させるように構成されている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】また、給水装置の斜め上方に位置してフレ
ーム1側に揺動自在に支持された揺動レバー49の遊端
部は、連結レバー50によって水着ローラ20側の着脱
レバー51に連結されており、図示しない駆動装置で揺
動レバー49を揺動させることにより、偏心作用で連結
レバー50を介して着脱レバー51が揺動し、版面に対
して水着ローラ20が着脱されるように構成されてい
る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】このように準備したのち、印刷作業を開始
すると、水舟4内の水3は、回転する水元ローラ5で引
上げられてその表面に付着し、この水3は移しローラ1
3と振りローラ10とを経て水着ローラ20に転移した
のち、水着ローラ20から版面に供給される。このと
き、水着ローラ20には2本のライダローラ32,38
が対接しているので、水着ローラ20上の水は各方向に
される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】この場合、ゴム胴にインキを転写した後の
版面に付着しているインキは、水着ローラ20に転写さ
れる。水着ローラ20とインキ着ローラ55とには、ラ
イダローラ32が対接していることで、インキをインキ
装置52に戻すことができ、水着ローラ20にインキが
からむのを防止できるとともに、水の乳化状態を所望の
状態に維持することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】また、図1に示す状態から印刷条件が変わ
ってインキ装置側のライダローラ32をインキ着ローラ
55から離間させ2本のライダローラ32,38を水着
ローラ20のみに対接させた方がよい場合には、図1の
状態からスライドレバー23のガイドプレート21への
固定を解いたのち、スライドレバー23をガイドプレー
ト21に沿って長手方向に少し移動させると、スライド
レバー23に支持されたエアシリンダ25がローラ群か
ら遠ざかる方向に移動するので、ローラアーム36が、
シリンダヘッド27と連結レバー28とを介して図1に
示す状態から図5に示す状態までピン39を中心にして
微小量だけ時計方向に回動するとともに、ホルダ29が
後退し、図5に示すようにライダローラ32は水着ロー
ラ20に対接したまゝその周面上を転動してインキ着ロ
ーラ55から離間する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】さらに、印刷物の変更により水着ローラ2
0に対接するライダローラ32接触圧を変更したい場
は、ボルト30を弛め、ホルダ29とボルト30との
間の固定を解除させた後、ホルダ29を回動させ、ボル
ト30を締めてホルダ29とボルト30を固定させて、
水着ローラ20に対するライダローラ32接触圧が調
節される。また、水着ローラ20に対するライダローラ
38の接触圧を変更したい場合には、ローラアーム36
の調節ねじ36aを締めることで、水着ローラ20に対
するライダローラ38の接触圧が調節される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図3】
【図2】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷胴に対接して回転しこの印刷胴へ液
    体を供給する液体供給ローラを備えた印刷機の液体供給
    装置において、前記液体供給ローラに対接するローラが
    装着される支持部を複数組設け、これら支持部の少なく
    とも1組を移動させる移動手段を設けたことを特徴とす
    る印刷機の液体供給装置。
  2. 【請求項2】 印刷胴に対接して回転しこの印刷胴へ液
    体を供給する液体供給ローラを備えた印刷機の液体供給
    装置において、前記液体供給ローラに対接するローラが
    装着される支持部を複数組設けるとともに、これら複数
    組の支持部を連結する連結手段と、前記複数組の支持部
    を移動させる移動手段とを設けたことを特徴とする印刷
    機の液体供給装置。
JP5343360A 1993-12-17 1993-12-17 印刷機の液体供給装置 Pending JPH07171943A (ja)

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JP5343360A JPH07171943A (ja) 1993-12-17 1993-12-17 印刷機の液体供給装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6837161B2 (en) 2000-05-17 2005-01-04 Komori Corporation Ink removal method for printing press

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6837161B2 (en) 2000-05-17 2005-01-04 Komori Corporation Ink removal method for printing press

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