JPH0717185U - 浴 槽 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スッキリとした外観形状を呈し、かつマッサ
ージ効果に優れた浴槽の提供を目的とする。 【構成】 浴槽１の背もたれ部１ａ側の上端には、浴槽
のフランジ面１ｂとほぼ面一状に枕部２が設けられてお
り、この枕部２には湯水を噴出させる吐水口２ａ，２ａ
が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、浴槽の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】

従来、浴槽の端部から立設した壁面より湯水を滝のように流して、この滝によ り打たせ湯を形成して、リラックスした入浴状態を得るように構成した浴槽が存 在するが、このような浴槽では滝を形成させるための壁面を立設させる必要があ り、大掛かりなものとなり、また首筋等を有効にマッサージする効果はそれほど でもなく、むしろ雰囲気を演出するためのものであり、よりマッサージ効果等に 優れ、かつスッキリとした外観形状を呈する浴槽の出現が望まれていた。

【０００３】

【課題を解決するための手段】

本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、スッキリとした外観 を呈し、かつ有効なマッサージ効果を発揮できる浴槽を提供せんことを目的とし 、その要旨は、浴槽の背もたれ部側上端に該浴槽のフランジ面とほぼ面一状に枕 部を設け、該枕部に吐水口を形成したことである。

【０００４】

【作用】

浴槽の背もたれ側には枕部が設けられており、この枕部に形成した吐水口から 湯水を肩または首筋に噴射させ、有効なマッサージ効果を得ることができ、枕部 は浴槽のフランジ面とほぼ面一状に設けられてスッキリとした外観を呈し、フラ ンジ面にはフラット状に蓋を被せることができる。

【０００５】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図１は、第１実施例の使用状態の要部斜視構成図であり、浴槽１の長手方向端 部の内側には図２に断面図で示すように、傾斜状に背をもたれかけることのでき る背もたれ部１ａが形成されており、また浴槽１の上面外周は水平なフランジ面 １ｂとなっている。

【０００６】 本例においては、この背もたれ部１ａの上端に、背もたれ部１ａと連続して、 湾曲状中空の枕部２が設けられており、この枕部２にはスリット状の吐水口２ａ ，２ａが一対形成されたものとなっており、この吐水口２ａ，２ａからは下向き 前方へ湯または水を噴出させることができるように構成されている。なお、枕部 ２の上端は前記フランジ面１ｂとほぼ面一状をなす位置に設置されたものである 。

【０００７】 図２に示すように、この枕部２には循環湯管３と水管４が連通接続されており 、循環湯管３は図示しないポンプ等を介し浴槽１内の湯を循環させて吐水口２ａ ，２ａから噴出できるものであり、また水管４は外部の水道管等に接続されて、 水を吐水口２ａ，２ａから噴出させることができるように構成されている。

【０００８】 このような構造においては、図１に示すように、背もたれ部１ａに背をもたれ させてリラックスした状態で枕部２に頭を載せて入浴することができ、この時に 吐水口２ａ，２ａから湯水が入浴者の肩に噴出されて、マッサージ効果を与える ことができるものである。なお、水を吐水口２ａ，２ａから噴出させれば肩を冷 やして、冷えのぼしを防ぐこともできる。なお、この吐水口２ａ，２ａから緩や かに湯水を流出させれば、背もたれ部１ａに滝のように湯水が流下し、浴槽１内 の意匠性をも向上させることができるものである。 なお、図２に示すように浴槽１を使用しない時には、フランジ面１ｂ上にフラ ット状に蓋５を覆設させておくことができ、枕部２が邪魔にならずスッキリとし た外観形状を呈することができる。

【０００９】 次に、図３は第２実施例を示すものであり、図３においては、浴槽１の背もた れ部１ａの上端に水平状の枕部２を設けたものであり、この枕部２の内端には緩 やかな曲線を描く凹み状の湾曲部２ｂが形成されており、この湾曲部２ｂに一対 のスリット状の吐水口２ａ，２ａを形成したものであり、吐水口２ａ，２ａから 湯水を噴出させて入浴者の肩および首筋付近をマッサージできるように構成した ものである。 本例においても、枕部２はフランジ面１ｂとほぼ面一状に設けられており、フ ランジ面１ｂ上に蓋５を覆設する時に、枕部２が邪魔になることはない。

【００１０】 次に、図４は図３の変形例を示すものであり、本例においては湾曲部をさらに 半円形凹部２ｃとして、その内周面に多数の水平吐水口２ａａを形成したもので あり、さらに半円形凹部２ｃに沿って下面に下方側へ吐水する垂直吐水口２ａｂ を多数形成したものである。

【００１１】 このような枕部２においては、図５に示すように、半円形凹部２ｃ内に首を入 れて吐水口２ａａおよび２ａｂから湯水を噴出させることにより、入浴者の首筋 回りを有効に噴出する湯水によりマッサージすることができ、同時に肩をも噴出 する湯水によりマッサージすることができ、より良好なマッサージ効果が得られ るものである。本例においても、浴槽１のフランジ面１ｂにはフラットな状態で 蓋５を覆設させてスッキリとした外観の浴槽とすることができる。

【００１２】

【考案の効果】

本考案の浴槽は、浴槽の背もたれ部側上端に該浴槽のフランジ面とほぼ面一状 に枕部を設け、該枕部に吐水口を形成したことにより、背もたれ部に背をもたれ かけて枕部に頭を載せた状態で、吐水口より湯水を噴出させて入浴者の肩周辺を 良好に噴出する湯水によりマッサージすることができ、リラックスした入浴時間 を得ることができるとともに、枕部は浴槽のフランジ面とほぼ面一状に設けられ ているため、枕部上にフラットな状態で蓋を被せることができ、スッキリとした 外観形状の浴槽とし得る効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例の浴槽の使用状態の要部斜視図であ
る。

【図２】第１実施例の浴槽の要部断面構成図である。

【図３】第２実施例の浴槽の要部斜視構成図である。

【図４】第２実施例の変形例を示す浴槽の斜視構成図で
ある。

【図５】図４の浴槽の使用状態の要部斜視構成図であ
る。

【符号の説明】

１ 浴槽 １ａ 背もたれ部 １ｂ フランジ面 ２ 枕部 ２ａ 吐水口 ２ｂ 湾曲部 ２ｃ 半円形凹部 ２ａａ 水平吐水口 ２ａｂ 垂直吐水口 ３ 循環湯管 ４ 水管 ５ 蓋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽の背もたれ部側上端に、該浴槽のフ
   ランジ面とほぼ面一状に枕部を設け、該枕部に吐水口を
   形成したことを特徴とする浴槽。