JPH07171703A - クランク軸用偏心チャック装置 - Google Patents
クランク軸用偏心チャック装置Info
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- JPH07171703A JPH07171703A JP34455993A JP34455993A JPH07171703A JP H07171703 A JPH07171703 A JP H07171703A JP 34455993 A JP34455993 A JP 34455993A JP 34455993 A JP34455993 A JP 34455993A JP H07171703 A JPH07171703 A JP H07171703A
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- chuck body
- eccentric
- chuck
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、チャック本体を偏心方向に移動させ
るシリンダのエンドキャップの角度位置の回転変更によ
り容易に、かつ短時間でチャック本体の偏心量を変更可
能にしたクランク軸用偏心チャック装置を提供する。 【構成】チャック本体4を偏心方向に移動させるシリン
ダのエンドキャップ17aにチャック本体4の偏心方向
に高さの異なる複数の段差部20を設け、ピストン18
aに前記複数の段差部20のうちの1つと当接する当接
部21を設け、前記複数の段差部20のうちの1つを前
記当接部21に当接する角度位置に前記エンドキャップ
17aを選択的に固定できるようにした構成を特徴とす
る。
るシリンダのエンドキャップの角度位置の回転変更によ
り容易に、かつ短時間でチャック本体の偏心量を変更可
能にしたクランク軸用偏心チャック装置を提供する。 【構成】チャック本体4を偏心方向に移動させるシリン
ダのエンドキャップ17aにチャック本体4の偏心方向
に高さの異なる複数の段差部20を設け、ピストン18
aに前記複数の段差部20のうちの1つと当接する当接
部21を設け、前記複数の段差部20のうちの1つを前
記当接部21に当接する角度位置に前記エンドキャップ
17aを選択的に固定できるようにした構成を特徴とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン等のクランク
軸のピン部を加工するためのクランク軸偏心チャック装
置に関するものである。
軸のピン部を加工するためのクランク軸偏心チャック装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クランク軸のピン部の加工は、ピン部の
中心が主軸台の主軸の回転中心と一致するように偏心チ
ャック装置によりクランク軸のジャーナル部を主軸軸心
に対して偏心した位置で把持して行っている。
中心が主軸台の主軸の回転中心と一致するように偏心チ
ャック装置によりクランク軸のジャーナル部を主軸軸心
に対して偏心した位置で把持して行っている。
【0003】クランク軸は、その種類によってジャーナ
ル部とピン部との間のピンストロークが異なるので、従
来は1台の工作機械により複数種類のクランク軸のピン
部を加工するには図5で示す構造の偏心チャック装置が
用いられている。
ル部とピン部との間のピンストロークが異なるので、従
来は1台の工作機械により複数種類のクランク軸のピン
部を加工するには図5で示す構造の偏心チャック装置が
用いられている。
【0004】すなわち、図5において、1は主軸台、2
は前記主軸台1に回転可能に軸承された主軸である。こ
の主軸2に案内部材3が図略のボルトによって固定さ
れ、この案内部材3にチャック本体4が案内ブロック4
aを介して主軸軸線に対し直交する方向に移動可能に案
内されている。
は前記主軸台1に回転可能に軸承された主軸である。こ
の主軸2に案内部材3が図略のボルトによって固定さ
れ、この案内部材3にチャック本体4が案内ブロック4
aを介して主軸軸線に対し直交する方向に移動可能に案
内されている。
【0005】前記チャック本体4の前端部には加工すべ
きクランク軸Wのピン部Pの中心を主軸軸心01と一致
するようジャーナル部Jの中心02を前記主軸軸心01
より偏心して保持するジャーナルホルダ5と、このジャ
ーナルホルダ5上に保持したジャーナル部Jをクランプ
するクランプアーム6と、このクランプアーム6をクラ
ンプおよびアンクランプ作動するクランプ用シリンダ7
とからなるクランプ装置が設けられている。
きクランク軸Wのピン部Pの中心を主軸軸心01と一致
するようジャーナル部Jの中心02を前記主軸軸心01
より偏心して保持するジャーナルホルダ5と、このジャ
ーナルホルダ5上に保持したジャーナル部Jをクランプ
するクランプアーム6と、このクランプアーム6をクラ
ンプおよびアンクランプ作動するクランプ用シリンダ7
とからなるクランプ装置が設けられている。
【0006】前記チャック本体4を構成する案内ブロッ
ク4aには、前記ジャーナル部Jの中心02と同一中心
で押圧軸8がジャーナル部Jの中心02線方向に進退移
動可能に軸受メタル11を介して軸承されている。この
押圧軸8の先端には、クランク軸W端が緩衝的に当接す
る当接部材9がスプリング10を介して設けられてい
る。また、押圧軸8の後端には、チャック本体4の移動
方向に長い係合溝13を有する係合部材12が固着さ
れ、主軸2内を貫通するプッシュロッド14の先端に設
けられている鍔15が前記係合溝13に摺動可能に係合
している。
ク4aには、前記ジャーナル部Jの中心02と同一中心
で押圧軸8がジャーナル部Jの中心02線方向に進退移
動可能に軸受メタル11を介して軸承されている。この
押圧軸8の先端には、クランク軸W端が緩衝的に当接す
る当接部材9がスプリング10を介して設けられてい
る。また、押圧軸8の後端には、チャック本体4の移動
方向に長い係合溝13を有する係合部材12が固着さ
れ、主軸2内を貫通するプッシュロッド14の先端に設
けられている鍔15が前記係合溝13に摺動可能に係合
している。
【0007】前記プッシュロッド14の後端は図略のシ
リンダに連結されており、プッシュロッド14の進退作
動を前記係合部材12を介して押圧軸8に伝達し、クラ
ンク軸Wを軸方向に押圧する。尚、チャック本体4の上
下方向の移動はプッシュロッド14の先端の鍔15と係
合溝13との相対摺動によって吸収している。
リンダに連結されており、プッシュロッド14の進退作
動を前記係合部材12を介して押圧軸8に伝達し、クラ
ンク軸Wを軸方向に押圧する。尚、チャック本体4の上
下方向の移動はプッシュロッド14の先端の鍔15と係
合溝13との相対摺動によって吸収している。
【0008】前記案内部材3の主軸軸線と直交する上下
位置にエンドキャップ17a,17bが固着されたシリ
ンダ16a,16bが形成され、このシリンダ16a,
16bには前記案内ブロック4aに固設したピストン1
8a,18bが摺動可能に嵌挿されている。19は前記
上側のシリンダ16aのエンドキャップ17aと案内部
材3との間に介在されたスペーサである。
位置にエンドキャップ17a,17bが固着されたシリ
ンダ16a,16bが形成され、このシリンダ16a,
16bには前記案内ブロック4aに固設したピストン1
8a,18bが摺動可能に嵌挿されている。19は前記
上側のシリンダ16aのエンドキャップ17aと案内部
材3との間に介在されたスペーサである。
【0009】上記の構造よりなる従来の偏心チャック装
置は、上下ピストン18a,18bがエンドキャップ1
7a,17bに当接する上下ストロークエンドの2つの
位置でチャック本体4の偏心量が選択され、この偏心量
を変更するには別のエンドキャップと交換したり上側の
エンドキャップ17aと案内部材3との間に介在される
スペーサ19の厚みを変更することによって行ってい
る。
置は、上下ピストン18a,18bがエンドキャップ1
7a,17bに当接する上下ストロークエンドの2つの
位置でチャック本体4の偏心量が選択され、この偏心量
を変更するには別のエンドキャップと交換したり上側の
エンドキャップ17aと案内部材3との間に介在される
スペーサ19の厚みを変更することによって行ってい
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、上記従来の偏
心チャック装置では、ジャーナル部とピン部との間のピ
ンストロークが異なる複数種類のクランク軸のピン部を
加工するためにチャック本体の偏心量を変更するには、
別のエンドキャップを用意する必要があり、部品点数が
多くなると共に、エンドキャップの脱着作業を必要とす
る問題がある。また、スペーサによって偏心量を変更す
る場合は、同じエンドキャップを用いて行うため、エン
ドキャップが摩耗して正確な偏心量での位置決めができ
ないという問題があった。
心チャック装置では、ジャーナル部とピン部との間のピ
ンストロークが異なる複数種類のクランク軸のピン部を
加工するためにチャック本体の偏心量を変更するには、
別のエンドキャップを用意する必要があり、部品点数が
多くなると共に、エンドキャップの脱着作業を必要とす
る問題がある。また、スペーサによって偏心量を変更す
る場合は、同じエンドキャップを用いて行うため、エン
ドキャップが摩耗して正確な偏心量での位置決めができ
ないという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点を解消するためになされたものであり、その特徴とす
る構成は、チャック本体にクランク軸を主軸軸線に対し
て偏心した位置で把持するクランプ装置と、前記偏心量
を変更するために前記チャック本体を偏心方向に移動さ
せるシリンダとを備えたチャック装置において、前記シ
リンダのエンドキャップ及びこのエンドキャップに当接
するチャック本体のいずれか一方にチャック本体の偏心
方向に高さの異なる複数の段差部を設け、他方にチャッ
ク本体・エンドキャップ間の相対角度位置が所定の範囲
にある時、前記複数の段差部のうちの1つと当接する当
接部を設け、前記複数の段差部のうちの1つを前記当接
部に当接する角度位置に前記エンドキャップを選択的に
固定できるようにしたものである。
点を解消するためになされたものであり、その特徴とす
る構成は、チャック本体にクランク軸を主軸軸線に対し
て偏心した位置で把持するクランプ装置と、前記偏心量
を変更するために前記チャック本体を偏心方向に移動さ
せるシリンダとを備えたチャック装置において、前記シ
リンダのエンドキャップ及びこのエンドキャップに当接
するチャック本体のいずれか一方にチャック本体の偏心
方向に高さの異なる複数の段差部を設け、他方にチャッ
ク本体・エンドキャップ間の相対角度位置が所定の範囲
にある時、前記複数の段差部のうちの1つと当接する当
接部を設け、前記複数の段差部のうちの1つを前記当接
部に当接する角度位置に前記エンドキャップを選択的に
固定できるようにしたものである。
【0012】
【作用】上記の構成により、チャック本体を偏心させる
ときには、エンドキャップを回転し、エンドキャップの
固定位置を変更して複数の段差部のうちの1つを当接部
に当接してジャーナル部とピン部との間のピンストロー
クが異なる複数種類のクランク軸のピン部の加工に対応
するものである。
ときには、エンドキャップを回転し、エンドキャップの
固定位置を変更して複数の段差部のうちの1つを当接部
に当接してジャーナル部とピン部との間のピンストロー
クが異なる複数種類のクランク軸のピン部の加工に対応
するものである。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。基本的な構成は前記従来の偏心チャック装置と同様
である。すなわち、図1において、1は主軸台、2は前
記主軸台1に回転可能に軸承された主軸である。この主
軸2に案内部材3が図略のボルトによって固定され、こ
の案内部材3にチャック本体4が案内ブロック4aを介
して主軸軸線に対し直交する方向に移動可能に案内され
ている。
る。基本的な構成は前記従来の偏心チャック装置と同様
である。すなわち、図1において、1は主軸台、2は前
記主軸台1に回転可能に軸承された主軸である。この主
軸2に案内部材3が図略のボルトによって固定され、こ
の案内部材3にチャック本体4が案内ブロック4aを介
して主軸軸線に対し直交する方向に移動可能に案内され
ている。
【0014】前記チャック本体4の前端部には加工すべ
きクランク軸Wのピン部Pの中心を主軸軸心01と一致
するようジャーナル部Jの中心02を前記主軸軸心01
より偏心して保持するジャーナルホルダ5と、このジャ
ーナルホルダ5上に保持したジャーナル部Jをクランプ
するクランプアーム6と、このクランプアーム6をクラ
ンプおよびアンクランプ作動するクランプ用シリンダ7
とからなるクランプ装置が設けられている。
きクランク軸Wのピン部Pの中心を主軸軸心01と一致
するようジャーナル部Jの中心02を前記主軸軸心01
より偏心して保持するジャーナルホルダ5と、このジャ
ーナルホルダ5上に保持したジャーナル部Jをクランプ
するクランプアーム6と、このクランプアーム6をクラ
ンプおよびアンクランプ作動するクランプ用シリンダ7
とからなるクランプ装置が設けられている。
【0015】前記クランプ装置の詳細な構造は図2で示
すように、クランプアーム6は支軸22によって回動可
能に軸支され、その一端6aに設けられた長穴23とク
ランプ用シリンダ7のピストン7aに一体に設けられた
ピストンロッド7bの先端とをピン24で連結してい
る。25はクランク軸WのカウンタウェイトCに当接す
るワーク位相決め金である。
すように、クランプアーム6は支軸22によって回動可
能に軸支され、その一端6aに設けられた長穴23とク
ランプ用シリンダ7のピストン7aに一体に設けられた
ピストンロッド7bの先端とをピン24で連結してい
る。25はクランク軸WのカウンタウェイトCに当接す
るワーク位相決め金である。
【0016】前記チャック本体4を構成する案内ブロッ
ク4aには、前記ジャーナル部Jの中心02と同一中心
で押圧軸8がジャーナル部Jの中心02線方向に進退移
動可能に軸受メタル11を介して軸承されている。この
押圧軸8の先端には、クランク軸W端が緩衝的に当接す
る当接部材9がスプリング10を介して設けられてい
る。また、押圧軸8の後端には、チャック本体4の移動
方向に長い係合溝13を有する係合部材12が固着さ
れ、主軸2内を貫通するプッシュロッド14の先端に設
けられている鍔15が前記係合溝13に摺動可能に係合
している。
ク4aには、前記ジャーナル部Jの中心02と同一中心
で押圧軸8がジャーナル部Jの中心02線方向に進退移
動可能に軸受メタル11を介して軸承されている。この
押圧軸8の先端には、クランク軸W端が緩衝的に当接す
る当接部材9がスプリング10を介して設けられてい
る。また、押圧軸8の後端には、チャック本体4の移動
方向に長い係合溝13を有する係合部材12が固着さ
れ、主軸2内を貫通するプッシュロッド14の先端に設
けられている鍔15が前記係合溝13に摺動可能に係合
している。
【0017】前記プッシュロッド14の後端は図略のシ
リンダに連結されており、プッシュロッド14の進退作
動を前記係合部材12を介して押圧軸8に伝達し、クラ
ンク軸Wを軸方向に押圧する。尚、チャック本体4の上
下方向の移動はプッシュロッド14の先端の鍔15と係
合溝13との相対摺動によって吸収している。
リンダに連結されており、プッシュロッド14の進退作
動を前記係合部材12を介して押圧軸8に伝達し、クラ
ンク軸Wを軸方向に押圧する。尚、チャック本体4の上
下方向の移動はプッシュロッド14の先端の鍔15と係
合溝13との相対摺動によって吸収している。
【0018】前記案内部材3の主軸軸線と直交する上下
位置にエンドキャップ17a,17bが固着されたシリ
ンダ16a,16bが形成され、このシリンダ16a,
16bには前記案内ブロック4aに固設したピストン1
8a,18bが摺動可能に嵌挿されている。19はエン
ドキャップ17a,17bと案内部材3との間に介在さ
れたスペーサである。
位置にエンドキャップ17a,17bが固着されたシリ
ンダ16a,16bが形成され、このシリンダ16a,
16bには前記案内ブロック4aに固設したピストン1
8a,18bが摺動可能に嵌挿されている。19はエン
ドキャップ17a,17bと案内部材3との間に介在さ
れたスペーサである。
【0019】本発明は上記の構造の偏心チャック装置に
おいて、上側のエンドキャップ17aにチャック本体4
の偏心方向に高さの異なる複数の段差部20を設け、チ
ャック本体4と実質的に一体をなすピストン18aの頂
面に、前記複数の段差部20のうちの1つと当接する当
接部21を設け、前記複数の段差部20のうちの1つを
前記当接部21に当接する角度位置に前記エンドキャッ
プ17aを選択的に固定できるようにしたものである。
おいて、上側のエンドキャップ17aにチャック本体4
の偏心方向に高さの異なる複数の段差部20を設け、チ
ャック本体4と実質的に一体をなすピストン18aの頂
面に、前記複数の段差部20のうちの1つと当接する当
接部21を設け、前記複数の段差部20のうちの1つを
前記当接部21に当接する角度位置に前記エンドキャッ
プ17aを選択的に固定できるようにしたものである。
【0020】前記上側のエンドキャップ17aに設けら
れる複数の段差部20は、下側のエンドキャップ17b
のように1ピースのエンドキャップに設けてもよいが、
図1で示すように、主たるエンドキャップ17aに回転
可能に嵌合してボルト締め固定される副エンドキャップ
17cの2ピース構造とし、この副エンドキャップ17
cに複数の段差部20を設けてもよい。
れる複数の段差部20は、下側のエンドキャップ17b
のように1ピースのエンドキャップに設けてもよいが、
図1で示すように、主たるエンドキャップ17aに回転
可能に嵌合してボルト締め固定される副エンドキャップ
17cの2ピース構造とし、この副エンドキャップ17
cに複数の段差部20を設けてもよい。
【0021】本発明は上記の通りの構造であるから、図
3で示すように、ピストン18aに設けられている当接
部21が副エンドキャップ17cに設けられている複数
のうち1つの段差部20に当接するよう副エンドキャッ
プ17cを主たるエンドキャップ17aに固定する。従
って、この場合のチャック本体4の偏心量は下側のピス
トン18bが下側のエンドキャップ17bに当接する位
置と、上側のピストン18aの当接部21が副エンドキ
ャップ17cの段差部20に当接するストロークエンド
の2位置で得られる。
3で示すように、ピストン18aに設けられている当接
部21が副エンドキャップ17cに設けられている複数
のうち1つの段差部20に当接するよう副エンドキャッ
プ17cを主たるエンドキャップ17aに固定する。従
って、この場合のチャック本体4の偏心量は下側のピス
トン18bが下側のエンドキャップ17bに当接する位
置と、上側のピストン18aの当接部21が副エンドキ
ャップ17cの段差部20に当接するストロークエンド
の2位置で得られる。
【0022】また、前記の偏心量を変更する場合は、図
4で示すように、副エンドキャップ17cのボルト締め
を緩めて180度回転し、上側のピストン18aの当接
部21が副エンドキャップ17cの段差部20の凹側面
に当接するよう副エンドキャップ17cの角度位置を変
更してボルト締め固定する。これにより、チャック本体
4の偏心量は下側のピストン18bが下側のエンドキャ
ップ17bに当接する位置と、上側のピストン18aの
当接部21が副エンドキャップ17cの段差部20の凹
側面に当接するストロークエンドの2位置の前記の偏心
量とは異なる偏心量に変更する。
4で示すように、副エンドキャップ17cのボルト締め
を緩めて180度回転し、上側のピストン18aの当接
部21が副エンドキャップ17cの段差部20の凹側面
に当接するよう副エンドキャップ17cの角度位置を変
更してボルト締め固定する。これにより、チャック本体
4の偏心量は下側のピストン18bが下側のエンドキャ
ップ17bに当接する位置と、上側のピストン18aの
当接部21が副エンドキャップ17cの段差部20の凹
側面に当接するストロークエンドの2位置の前記の偏心
量とは異なる偏心量に変更する。
【0023】上記の実施例では副エンドキャップ17c
(またはエンドキャップ17a)における180度の回
転角度位置に高さの異なる段差部20を設けたが、副エ
ンドキャップ17c(またはエンドキャップ17a)に
おいて120度毎の回転角度位置に高さの異なる段差部
20(3つ)を設けてもよいし、さらに細かい回転角度
位置で設けてもよい。この場合には、チャック本体4の
偏心量が数段階に渡って変更することができ、微妙な偏
心量の変更が得られる。
(またはエンドキャップ17a)における180度の回
転角度位置に高さの異なる段差部20を設けたが、副エ
ンドキャップ17c(またはエンドキャップ17a)に
おいて120度毎の回転角度位置に高さの異なる段差部
20(3つ)を設けてもよいし、さらに細かい回転角度
位置で設けてもよい。この場合には、チャック本体4の
偏心量が数段階に渡って変更することができ、微妙な偏
心量の変更が得られる。
【0024】また、上記の実施例では副エンドキャップ
17c(またはエンドキャップ17a)に段差部20を
設け、ピストン18aに当接部21を設けたが、ピスト
ン18a側に段差部20を設け、副エンドキャップ17
c(またはエンドキャップ17a)に当接部21を設け
ても本発明の目的を達成することができる。
17c(またはエンドキャップ17a)に段差部20を
設け、ピストン18aに当接部21を設けたが、ピスト
ン18a側に段差部20を設け、副エンドキャップ17
c(またはエンドキャップ17a)に当接部21を設け
ても本発明の目的を達成することができる。
【0025】すなわち、副エンドキャップ17c(また
はエンドキャップ17a)及びピストン18aのいずれ
か一方に高さの異なる複数の段差部20を設け、他方に
ピストン18a・副エンドキャップ17c(またはエン
ドキャップ17a)の相対角度位置が所定の範囲にある
時、段差部20のうち1つと当接する当接部21を設け
てもよい。
はエンドキャップ17a)及びピストン18aのいずれ
か一方に高さの異なる複数の段差部20を設け、他方に
ピストン18a・副エンドキャップ17c(またはエン
ドキャップ17a)の相対角度位置が所定の範囲にある
時、段差部20のうち1つと当接する当接部21を設け
てもよい。
【0026】
【発明の効果】以上述べたように本発明によると、チャ
ック本体を偏心方向に移動させるシリンダのエンドキャ
ップ及びこのエンドキャップに当接するチャック本体の
いずれか一方にチャック本体の偏心方向に高さの異なる
複数の段差部を設け、他方にチャック本体・エンドキャ
ップ間の相対角度位置が所定の範囲にある時、前記複数
の段差部のうちの1つと当接する当接部を設け、前記複
数の段差部のうちの1つを前記当接部に当接する角度位
置に前記エンドキャップを選択的に固定できるようにし
た構成であるから、ジャーナル部とピン部との間のピン
ストロークが異なるクランク軸のピン部を加工するとき
のチャック本体の偏心量の変更においては、チャック本
体を偏心方向に移動させるシリンダのエンドキャップの
角度位置の回転変更により容易に、かつ短時間でチャッ
ク本体の偏心量を変更することができ、また、1つのエ
ンドキャップで偏心量の異なる複数のクランク軸に対応
することができ、部品点数の削減となる。さらに、チャ
ック本体側に段差部を設けた場合には、エンドキャップ
の摩耗量を少なくすることができ、長期間に渡って正確
な偏心量での位置決めが得られる。
ック本体を偏心方向に移動させるシリンダのエンドキャ
ップ及びこのエンドキャップに当接するチャック本体の
いずれか一方にチャック本体の偏心方向に高さの異なる
複数の段差部を設け、他方にチャック本体・エンドキャ
ップ間の相対角度位置が所定の範囲にある時、前記複数
の段差部のうちの1つと当接する当接部を設け、前記複
数の段差部のうちの1つを前記当接部に当接する角度位
置に前記エンドキャップを選択的に固定できるようにし
た構成であるから、ジャーナル部とピン部との間のピン
ストロークが異なるクランク軸のピン部を加工するとき
のチャック本体の偏心量の変更においては、チャック本
体を偏心方向に移動させるシリンダのエンドキャップの
角度位置の回転変更により容易に、かつ短時間でチャッ
ク本体の偏心量を変更することができ、また、1つのエ
ンドキャップで偏心量の異なる複数のクランク軸に対応
することができ、部品点数の削減となる。さらに、チャ
ック本体側に段差部を設けた場合には、エンドキャップ
の摩耗量を少なくすることができ、長期間に渡って正確
な偏心量での位置決めが得られる。
【図1】本発明装置の断面図
【図2】図1のA矢視図
【図3】本発明装置の要部断面図
【図4】本発明装置の要部断面図
【図5】従来装置の断面図
1 主軸台 2 主軸 3 案内部材 4 チャック本体 5 ジャーナルホルダ 6 クランプアーム 16a シリンダ 16b シリンダ 17a エンドキャップ 17b エンドキャップ 18a ピストン 18b ピストン 20 段差部 21 当接部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今山 正大 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 チャック本体にクランク軸を主軸軸線に
対して偏心した位置で把持するクランプ装置と、前記偏
心量を変更するために前記チャック本体を偏心方向に移
動させるシリンダとを備えたチャック装置において、前
記シリンダのエンドキャップ及びこのエンドキャップに
当接するチャック本体のいずれか一方にチャック本体の
偏心方向に高さの異なる複数の段差部を設け、他方にチ
ャック本体・エンドキャップ間の相対角度位置が所定の
範囲にある時、前記複数の段差部のうちの1つと当接す
る当接部を設け、前記複数の段差部のうちの1つを前記
当接部に当接する角度位置に前記エンドキャップを選択
的に固定できるようにしたことを特徴とするクランク軸
用偏心チャック装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34455993A JPH07171703A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | クランク軸用偏心チャック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34455993A JPH07171703A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | クランク軸用偏心チャック装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07171703A true JPH07171703A (ja) | 1995-07-11 |
Family
ID=18370216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34455993A Pending JPH07171703A (ja) | 1993-12-20 | 1993-12-20 | クランク軸用偏心チャック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07171703A (ja) |
-
1993
- 1993-12-20 JP JP34455993A patent/JPH07171703A/ja active Pending
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