JPH07170813A - マルチ移植機用シート押さえローラ - Google Patents

マルチ移植機用シート押さえローラ

Info

Publication number
JPH07170813A
JPH07170813A JP34404293A JP34404293A JPH07170813A JP H07170813 A JPH07170813 A JP H07170813A JP 34404293 A JP34404293 A JP 34404293A JP 34404293 A JP34404293 A JP 34404293A JP H07170813 A JPH07170813 A JP H07170813A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
pressing roller
field
roller
lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP34404293A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Hosoda
幸雄 細田
Koji Etsuno
浩二 越野
Kazuhiro Nasu
和洋 那須
Yuzuru Tsukahara
譲 塚原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP34404293A priority Critical patent/JPH07170813A/ja
Publication of JPH07170813A publication Critical patent/JPH07170813A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transplanting Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マルチ移植機のシート押さえローラによるシ
ートの繰り出しガイドとシート押さえを確実にする。 【構成】 機体走行に伴って繰り出されるマルチシート
16の繰り出しを案内し、圃場G面への押圧を行うシー
ト押さえローラ14bの周面に、シート16を圃場G面
に押込んで係止する突起10a設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はマルチ移植機用シート
押さえローラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レタス、白菜、キャベツ等、生鮮
野菜栽培(畑作)の分野においては、圃場の保温性を高
めて種子の発芽や活着を良好にするとともに、降雨時の
土の跳ね上がりや雑草の発生を防止するため、土壌表面
をビニールフィルム等のシートで被覆するマルチ栽培が
広く普及している(実開昭63−4661号公報等)。
【0003】また稲作の分野においても、苗株だけを出
して田面を上記同様のシート等で被覆することにより、
雑草の生えるのを防止して除草剤による環境汚染の問題
を解決し、かつ植付後における栽培管理の簡略化と省力
化が達成できるため、マルチ水稲栽培法が注目されてい
る。
【0004】そして、上記のようなマルチ栽培用の移植
機(マルチ移植機)として、従来種々のが提案されてい
る(実開昭62−21844号公報、実開昭63−46
11号公報、実開平2−44920号公報、実開平2−
44924号公報等)。 このようなマルチ移植機を用
いた移植方法は、一般に、走行機体の後方に植付部を昇
降自在に連結し、ロール支持部に横架されたロール状シ
ート部材を順次後方に繰り出して圃場面を被覆しながら
植付杆により苗を被覆されたシート部材の上から植え付
けるものである。さらに本出願人は上記のようなマルチ
移植を行う装置として、特願平4−319402号明細
書及び図面に示されたものを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記マルチ移植
機においては、シートを圃場面に繰り出して押圧被覆す
るための案内及び押圧するためのシート押さえローラの
周面が平滑な円柱面をなす単純な平ローラであったため
に、田面に対する押圧密着が十分でなく、特に田面に凹
凸や傾斜があったり、冠水された処と冠水されない処が
あると内部に空洞が生じる等の欠点があるとともに、機
体走行によるシート繰り出し時に、既設シートと田面の
密着力や固定力不足により、シートの引きずりが発生し
易い等の問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明のシート押さえローラは、機体走行に伴って
圃場G面を覆うように繰り出されるロール状シート16
と、上記繰り出されるシート16を押圧して圃場G面に
押圧するとともにシート16の後方への繰り出しを案内
する押さえローラ14bを設けたマルチ移植機におい
て、上記押さえローラ14bの周面にシート押圧用突起
10aを設けたことを特徴としている。
【0007】
【作用】シート押さえローラ14aは、機体1の走行と
ともに圃場面に繰り出されるシート16の上面に転接し
ながら、圃場面にシート16を押圧接触させる。この時
押さえローラ14aの周面の突部10aは、シート16
をその突部10aの高さと形状に応じて表面から圃場面
内に押込み、シート16を圃場面に押込んで全体を確実
に密着させるとともに、凹部を形成することによってシ
ート16を圃場面に係止させるように作用し、機体走行
に伴うシート繰り出し時にシート16を圃場に確実に固
定し、シート16の引きずり等を生じない。
【0008】
【実施例】図1,図2は本発明に係るマルチ移植機(田
植機)の全体側面図及び平面図で、走行機体1は前後輪
2,3に支持され、その機体フレーム4上にはボンネッ
ト6及び運転席7が搭載され、機体後方には昇降リンク
8を介して植付作業機9が昇降及びローリング自在に取
り付けられ、ボンネット6の左右両側には補給苗ストッ
ク用のラック状をなす補助苗台11が設置されている。
【0009】作業機9上には上端が前傾する苗のせ台1
2が斜設され、苗のせ台12の背面下端のマット苗41
を機体走行とともに順次掻き取って移植する公知のロー
タリー式植付杆13が、作業機フレームを構成するプラ
ンターケース30に付設され、作業機9の底面には、機
体走行中に圃場G面に追従転接してその転接圧又は高さ
を感知して昇降リンク8の揺動を制御し、作業機9を所
定高さに支持せしめる(この高さ制御により植付深さが
決められる)前後2本の長尺ローラからなる押さえロー
ラ14(14a,14b)がイコライザアーム15によ
り横設支持されている。また押さえローラ14は次に述
べるシート16の繰り出しを案内するとともに、圃場G
面に押接する機能も備えている。上記押さえローラ14
の前方上部位置には、段ボール紙の再生紙等よりなる紙
シート製のローラー状に巻かれたシート16を回転自在
に左右方向に内蔵軸支する筒状のシートケース17が、
作業機フレームを構成して取り付けられている。18は
時計方向に回動させて下向きに突出させた状態で作業機
9を格納時等に支持し、後方向き状態で作業機のガード
を行うスタンドである。
【0010】20は機体側方に支持されているシート1
6の予備ローラで、機体1の後方に水平回動自在に支持
されている支持アーム25及び予備ロールを支持する支
持フレーム31とで保持され、ロール紙補給時には支持
フレーム31と前端を側方から後方に支点19で回動し
て予備ローラ20をシートケース17の位置に移動させ
て挿入される。運転席7の前方側方位置の支持フレーム
31上には側面視ゲート状の把手32が前後方向に立設
され、支持フレーム31の回動時及びステップ34に足
を掛けてオペレーターが乗降する際の把手として利用で
きる。33は支持フレーム31の前端を機体1側に係脱
自在に固着してロックするロック装置でアーム25に付
設したロック操作部35によってロック解除操作され
る。
【0011】上記シートケース17の後方開口部にはシ
ート繰り出し用のガイドローラ29が回動自在に軸支さ
れ、機体走行とともにシート16は押さえローラ14の
下面により後方に繰り出されながら圃場G面に押接さ
れ、シート後端は圃場G面に接地しながらその繰り出し
反力を保持し、順次帯状に敷設される。21はシートケ
ース17の下方位置より後方にフォーク状に延出する棒
状の支持体21aの下部に沿って板状のガイド21bを
付設したシート受けで、機体回行時又は非作業時の機体
上昇状態でシート繰り出し端を受け止めるものである。
【0012】22は作業機9の後方位置に横設された背
面視鋸歯状の薄板からなるシートカッターで、その両端
は作業機側方に揺動自在に軸支されたカッターアーム2
3の後端に取り付けられ、運転席7側方のカッター操作
用のレバー24によって牽引操作される操作ワイヤ26
を介してカッターアーム23の後端が昇降揺動され、カ
ッター22が圃場G面に打ち降ろされることによって、
シート16がシート被覆終了位置において切断される。
28はシートケース17の開口部に付設されたシートセ
ンサーでシート16の残量がなくなった時に警報を発す
べくシート16の近接位置に設置されている。
【0013】作業機フレームを構成するシートケース1
7の下方左右端には、ブラケット36が突設されてお
り、該ブラケットにはシート16の幅より僅かに短く後
輪3の左右幅より大きい1本のならしローラ37が回転
自在に軸支されており、作業機9を下降接地させて移植
作業を行う際に、シート16の敷設圃場Gの車輪跡その
他の凹凸を平均化してならす構成となっている。このな
らし作業によりシート16は平均化されて整地された圃
場G面に、より密着して空気溜まりを形成させずに敷設
され、押さえローラ14による田面感知を正確なものに
し且つ植付深さを正確なものとする。
【0014】さらに作業機9の後方下部の左右両端に
は、移植作業時のシート繰り出しに伴って、シート16
の左右両端を圃場G面に押さえ付けるように転接する端
押さえローラ38がアーム39によって昇降調節自在に
軸支されている。該端押さえローラ38はシートケース
17よりシート受け21上に繰り出されるシート16の
左右端を、確実に押圧するものである。
【0015】上記装置によるマルチ移植作業は、水田等
の圃場Gにおいて、ロール状シート16の繰り出し端を
移植開始点に固定し、作業機9を下降接地した状態で押
さえローラ14,端押さえローラ38でシート16を押
圧しながら機体1を走行させて行う。上記機体走行とと
もに植付杆13を軌跡Lに沿って作動させ、苗のせ台1
2の下端よりマット状の苗41を掻き取って圃場Gに伸
展させて敷設されたシート16上よりこれを貫いて順次
植え付ける。
【0016】図3は作業機9におけるシート押さえロー
ラ14と端押さえローラ38の取付構造及びこれらの各
種調節機構わ示す全体斜視図で、シート押さえローラ1
4は単一のイコライザ軸46に左右両端及び中間の三つ
のローラ群に分割して各群左右一対のイコライザアーム
15に軸支され、それぞれが独立してシート16上に接
地するように構成されている。そして各群の前後のロー
ラ14a,14bは互いにローラ軸47の両端が上下前
後に弾力的に偏心移動できるように、弾力性に富んだゴ
ム又は合成樹脂製の軸受部材48を介して軸支されてお
り、各ローラ群のローラが圃場G面の傾斜や凹凸に対応
して追従接地する機構となっている。
【0017】また上記イコライザ軸46には左右2箇所
において、プレート49付のスリーブ状の軸ホルダ51
が回転自在に嵌合され、該軸ホルダ51の背面側にはヘ
字状のパイプよりなるガイドアーム52が突設されると
ともに、該ガイドアーム52の後端は平面視L字形の支
持プレート53に回動自在に挿通軸支されており、該支
持プレート53には内向きピン54が突設され、該ピン
54は作業機フレーム側に回動自在に軸支されている。
【0018】上記のようなガイドアーム52により、押
さえローラ14はガイドアーム52の前端の上下方向の
揺動軌跡に沿って昇降及びローリング作動を案内され
る。
【0019】前記イコライザ軸46の中央には、上下に
伸縮調節可能な昇降ロッド56を上方に突設したスリー
ブ状の軸ホルダ57が回動自在に嵌合され、昇降ロッド
56の上端にはピン58を介して下向きのレバー59の
上端が連結されており、該レバー59の下端には、他方
の端部を作業機フレーム側にブラケットaを介して片持
ち支持される揺動軸62が一体的に固着されている。さ
らに上記揺動軸62の支持端側には上下方向のレバー6
3の基端部が一体固着されるとともに、該レバー63の
上端には前端が走行機体1側の制御バルブ(図示しな
い)に連結されている油圧感知するセンサーロッド64
の後端が連結されている。
【0020】上記機構により、押さえローラ14がシー
ト16を介して圃場G面に接地すると、ロッド56から
の接地圧によってレバー59,揺動軸62,レバー63
がともに回動し、センサーロッド64を前後方向に作動
させる。その結果油圧制御バルブが制御され、作業機9
を昇降させる昇降シリンダ(図示しない)の昇降量が決
められて、植付杆13による苗41の植付深さが制御さ
れる。即ち、押さえローラ接地圧が強ければ作業機9が
上昇し、弱ければ下降し、植付深さが一定に保持され
る。
【0021】上記揺動軸62のレバー59側には、図3
に示すような正面視チャンネル状断面をなす中継アーム
66の片側壁前端に挿通されており、該中継アーム66
の後端両側壁上端は、ピン67と作業機フレーム側に突
設したブラケットb,bを介して前端が上下揺動可能に
支持されている。中継アーム66は後述するように、植
付深さ調節操作により前端が昇降揺動するが、この昇降
揺動がレバー63を介してセンサーロッド64に影響を
与えないように、揺動軸62を片持ち支持するととも
に、その反支持端のみを上下揺動させる機構となってい
る。
【0022】上記中継アーム66の後部下端には後方向
きのロッド68が連結され、ロッド68の前端が連結さ
れ、ロッド68の後端はブラケットc,cを介して作業
機側に横設軸支されたレバー軸69に突設したレバー7
1の揺動端に連結されている。そして上記レバー軸69
には前傾上向きの植付深さ調節レバー72の下端が一体
的に固着されており、調節レバー72は作業機フレーム
側に取り付けられたレバーガイド73に沿って上下揺動
することで、多段階の植付深さ調節が可能となる。即
ち、上記調節レバー72を揺動することにより、中継ア
ーム66の前端が昇降揺動し、レバー59及び昇降ロッ
ド56の昇降調節が行われる。
【0023】またレバー59の上端のピン58には、後
方に下降傾斜状態で支持される押圧力調節用のロッド7
4の前端がスプリング76を介して連結されており、さ
らに上記ロッド74の後端側には、前後方向に複数段の
係合部を有するガイド孔78を形成した位置決めのプレ
ート77が上下方向に固着されている。上記ガイド孔7
8には作業機フレーム側に固着したブラケットaの側面
に突設とた位置決めピン79が挿通され、ロッド74を
弾力的に前後させてガイド孔78のいずれかの係合部を
ピン79に係止することにより、レバー59の前後揺動
への弾力的な抵抗を変化させ、センサーロッド64の前
後動の度合を調節する機構となっている。
【0024】この機構により圃場G面の硬軟に応じて押
さえローラ14の昇降による作業機昇降シリンダ(図示
しない)の作動感度が調節され、ロッド74を前方にセ
ットすれば硬質田に対応でき、後方セットで軟質田、中
間位置で標準土への対応セットが可能となる。
【0025】次に前記押さえローラ14の左右の押圧力
を調節する機構につき詳述すると、前述した左右両端の
ローラ群における各プレート49の上方には正面視L字
形をなす昇降プレート81が昇降自在に吊持されて設け
られ、該昇降プレート81の水平な底辺とプレート49
の内端側には、昇降プレート81に対するプレート49
の上昇のみを許容するように連結ロッド82が挿通係止
され、さらにその外側にはメインスプリング83とサブ
スプリング84とが、両者を弾力的に引き合うように張
設されている。
【0026】上記スプリング83,84はともに押さえ
ローラ14の自重による接地押圧力を弾力的に調節緩和
することで、軟質田及び硬質田に対応した該押圧力を調
節するものである。このうちメインスプリング83の上
端は、操作ワイヤ等からなる連動手段86の先端に連結
され、連動手段86の基端部は運転席7の近傍に設けた
調節レバー87に連結され、該レバー87を多段階に設
けられたレバーガイド88内で選択係止することによ
り、全ローラ群の接地押圧力を同時に調節設定するもの
で、軟質田に対しては押圧力を弱く、硬質田に対しては
押圧力を強く設定する機構となっている。
【0027】一方、サブスプリング84の上端は、昇降
プレート81の底辺外側端のスリット内に係脱自在に係
止される調節ロッド89の下端に連結されており、この
調節ロッド81には上下複数段の係止ピン91が挿通固
定され、このピン91を選択して係止することにより、
スプリング84の張力、即ちローラ14の押圧力を左右
のローラ群各別に調節セットするものである。このこと
により圃場G面の比較的幅広い傾斜や、左右で軟度が異
なる場合にも対応して押圧力の調節設定ができる。
【0028】上記昇降プレート81のL字形の立ち上が
り端は、作業機フレーム側に固設したブラケットe,e
間に左右方向に軸支されたレバー軸92と一体回動する
レバー93の前端(揺動端)に昇降可能に連結され、上
記レバー軸92の内端にも下向きのレバー94が固定的
に設けられる。
【0029】レバー94の揺動端と植付深さ調節レバー
72側のレバー軸69に固設されたレバー95揺動端と
の間は、ロッド96によって連結されている。この機構
により植付深さ調節に応じて昇降プレート81が昇降
し、スプリング83,84の張力調節も同時に行われる
ことによって押さえローラ14の押圧力も、浅い植付で
は弱く、深い植付では強くなるように調節される。
【0030】さらに上記レバー軸92の外側端には後向
きに突出するレバー97が一体回動するように設けら
れ、該レバー97の後端にはプレート状の昇降ロッド9
8の上端がピン99によって連結され、該昇降ロッド9
8の下端には、L字形のガイド孔101が穿設されてお
り、該ガイド孔101内には、フォーク状の後端にロー
ラ軸102によって端押さえローラ38を軸支した支持
杆103のL字形の後端が内向きに且つ上下動自在に挿
通されている。
【0031】そして上記支持杆103の中間位置は、作
業機フレーム側に取り付けられたブラケットfにピン1
06を介して揺動自在に軸支されるとともに、前述した
ピン99と支持杆103のL字形の内向きの後端部間に
は、昇降ロッド98のガイド孔101内で常時支持杆1
03の後端を上向き揺動方向に付勢するスプリング10
7が張設されている。
【0032】上記機構により通常の植付では、端押さえ
ローラ38はスプリング107により弾力的にシート1
6の両端部を押圧する状態で作動し、支持杆103の後
端はローラ38を下限位置に保持するようにガイド孔1
01の上端部に下降移動可能に位置している。これに対
しガイド孔101のL字形の底辺部に支持杆103の後
端を挿入してセットすると、端押さえローラ38は上限
位置でセットされたまま保持され、押圧接地力は最も弱
い状態にセットされる。
【0033】また上記機構によれば、植付深さレバー7
2で植付深さ調節をすることにより、昇降ロッド98が
昇降調節され、浅い植付の場合は端押さえローラ38の
押圧力が強く、深い植付の場合は弱く設定されることに
なる。
【0034】次に押さえローラ14と端押さえローラ3
8のシート押さえに際し、圃場G面に対するシート16
の密着固定性を高めるローラ構成について説明すると、
前後の押さえローラ14a,14bのうち、各後部押さ
えローラ14bの両端付近には図3,図4(A)に示す
ような周面に間欠的に且つ一定角度間隔で突起10aを
突設した弾力性を有するゴム又は合成樹脂材よりなるリ
ング10を嵌合装着している。そしてこのリング10又
は突起10aは、圃場G面上において植付杆13による
苗41の植付位置とずらされた位置に設けられ、シート
16上から形成される圃場G面の凹部が植付株と重なら
ないようになっている。
【0035】上記リング10及び突起10aは、植付時
に繰り出されたシート16をローラ14bで圃場G面に
押接する際に、ローラ14aの回転力を高めてシート1
6の伸展敷設を正確に行うほか、シート16をリング1
0及び突起10aで圃場G面に凹状に押込み、シート1
6と圃場G面との密着性を高めるとともに、上記凹状部
がシート16を圃場G面に係止固定するように作用す
る。また上記各ローラ群の押さえローラ14bの両端部
にはそれぞれフランジ状の突起10bが設けられ、上記
の突起10a同様にシート16の押込を確実に行わせる
構造となっている。
【0036】その結果、ロール状シート16をシートケ
ース17より繰り出す際のシートの引っ張りに対する抵
抗力を付与し、シート16の引きずりや引きずりによる
植付苗の前倒れ等を防止する。なお上記突起10aの突
出位置は各リング10においてずらされた位置とし、全
体に均一な固定力を付与することが望ましい。
【0037】図4(B),(C)は前記リング10の代
わりに、各後部ローラ14bの全長にわたって又は部分
的に嵌合装着する前記同様の弾性部材からなるパイプ1
0を用いた実施例を示し、同図(B)のものは周面にロ
ーレット加工状又はスプライン状の凸条を突起10aと
して突設し、同図(C)においては、らせん状の凸条突
起10aとして突出形成したものである。各突起10a
は直接ローラ14bの表面に形成し又は付設してもよ
い。いずれもシート16を凹凸状にして圃場G面に密着
固定させるとともにローラ14aの回転ガイドを確実に
するように作用する。
【0038】他方、端押さえローラ38は図3に示すよ
うに所定の幅を有する平ローラの両端にフランジ状の突
部38aを形成しており、該突部は同図に示すように角
型断面のものでも、図5(A),(B)に示すように台
形又は山型断面でもよく、また必ずしも周面方向に連続
的なものである必要はなく、歯車状又は間欠爪状に間欠
的なものであってもよい。突部38aはローラ38の両
端に限らず、中央又は中間寄りに1列又は複数列設けて
もよく、全周面に点在させることもできる。
【0039】上記のような突部38a付の端押さえロー
ラ38によれば苗植付作業時に図5(A)に示すよう
に、比較的硬質の田面であっても少なくとも接地面の少
ない突部38aにおいては、圃場G面に対してシート1
6を凹状に押し込んでシート16の端部の固定性を高
め、同図(B)に示すように軟質田においては、中間の
平ローラ部分で当接して極端に深い押込量にならないと
いう特徴を有する。
【0040】特に、上記の押込作用はローラ38の幅と
深い係わりがないので、ローラ幅を広くすることによ
り、軟質田、硬質田ともに対応できるローラにすること
が可能である。
【0041】図7はスタンド18の作用状態とガード状
態を示す側面図で、作業機フレーム側のシートケース1
7左右両端後方に突設され、ブラケット111の後端の
ボス112に、内向きに突出したスタンド18の後端の
軸部18aが回動自在に軸支されている。そしてスタン
ド18を後方上部へ回動させた状態で係脱自在にロック
するロックピン113が、上記軸部18aのピン孔18
cに向かって挿脱自在に支持されている。
【0042】114は上記ロックピン113をスライド
自在に支持するピンホルダーである。該ピンホルダー1
14内にはロックピン113を常時上記ロック方向に付
勢しているスプリング116が内挿されており、スタン
ド18を後方上部を回動すると自動的にロックされ、ス
プリング116に抗してロックピン113を上部へ引き
上げることによりロックが解除される。
【0043】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、機体走行に伴って繰り出されるシートが、押さえロ
ーラによって押圧案内されるとともに、圃場面への押圧
時にローラ周面の突起部分において、シートがより強く
且つ深く押圧されるので、シートは圃場面に凹状に押し
込まれ、圃場面へのシートの密着性及び固定性がよく、
移植苗植付時のシートと圃場面との密着による抵抗力不
足によるシートの引きずりが防止されるとともに、引き
ずりによる植付苗の乱れや前倒れ等の不都合が生じな
い。また上記突起によりローラの回転が確実となり、シ
ートの繰り出し及び伸展被覆が確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】マルチ移植機の全体側面図である。
【図2】マルチ移植機の全体平面図である。
【図3】マルチ移植機の押さえローラ及び端押さえロー
ラとその支持及び調節機構を示す斜視図である。
【図4】(A)〜(C)は押さえローラ周面に設ける突
起形状の異なる例を示す斜視図である。
【図5】(A),(B)は端押さえローラの形状と硬質
圃場又は軟質圃場における作用状態を示す断面図であ
る。
【図6】(A),(B)は従来の端押さえローラの形状
と硬質圃場又は軟質圃場における作用状態を示す断面図
である。
【図7】ガード兼用スタンドのロック機構を示す側面図
である。
【符号の説明】
1 機体 9 作業機 10 リング又はパイプ 10a 突起 14(14b) 押さえローラ 16 シート 38 端押さえローラ 38a 突部 G 圃場
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 那須 和洋 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 (72)発明者 塚原 譲 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体走行に伴って圃場(G)面を覆うよ
    うに繰り出されるロール状シート(16)と、上記繰り
    出されるシート(16)を押圧して圃場(G)面に押圧
    するとともにシート(16)の後方への繰り出しを案内
    する押さえローラ(14b)を設けたマルチ移植機にお
    いて、上記押さえローラ(14b)の周面にシート押圧
    用突起(10a)を設けてなるマルチ移植機用シート押
    さえローラ。
JP34404293A 1993-12-18 1993-12-18 マルチ移植機用シート押さえローラ Pending JPH07170813A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34404293A JPH07170813A (ja) 1993-12-18 1993-12-18 マルチ移植機用シート押さえローラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34404293A JPH07170813A (ja) 1993-12-18 1993-12-18 マルチ移植機用シート押さえローラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07170813A true JPH07170813A (ja) 1995-07-11

Family

ID=18366214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34404293A Pending JPH07170813A (ja) 1993-12-18 1993-12-18 マルチ移植機用シート押さえローラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07170813A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116210503A (zh) * 2023-03-07 2023-06-06 施可丰(山东)智能农业装备有限公司 一种槽压式覆膜机构及包含该机构的水稻旱直播机

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116210503A (zh) * 2023-03-07 2023-06-06 施可丰(山东)智能农业装备有限公司 一种槽压式覆膜机构及包含该机构的水稻旱直播机
CN116210503B (zh) * 2023-03-07 2024-03-12 施可丰(山东)智能农业装备有限公司 一种槽压式覆膜机构及包含该机构的水稻旱直播机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07170813A (ja) マルチ移植機用シート押さえローラ
JP2607743Y2 (ja) 稲作用マルチ移植機におけるシート押さえ装置
JP2598288Y2 (ja) マルチ移植機におけるシート端押さえローラ
JP4465763B2 (ja) 苗植機
JP3509951B2 (ja) マルチ移植機
JPH07143826A (ja) マルチ移植機用押さえローラ
JP3494690B2 (ja) 湛水直播機
JP4779191B2 (ja) 播種作業機
JP2002112607A (ja) 畝作業機の畝案内装置
JP3204882B2 (ja) 移植機の機体高さ調整装置
JPS6343851Y2 (ja)
JPH11196682A (ja) マルチ移植機のカッタ用切断刃
JP2572911Y2 (ja) マルチ移植機のローラフロート装置
JP2816519B2 (ja) マルチ移植機のシート支持装置
JPH08298813A (ja) 不耕起直播機
JPH0641452U (ja) マルチ移植機のシート残量検出装置
JPH0340130Y2 (ja)
JP2572178Y2 (ja) マルチ移植機のロール支持構造
JPS6225060Y2 (ja)
JP4038924B2 (ja) 苗植機
JPH0360441B2 (ja)
JP3204885B2 (ja) 移植機
JP3440923B2 (ja) 苗移植機
JP4016521B2 (ja) 苗植機
JPH07115805A (ja) 播種シート敷設装置