JPH07170601A - 台車の非常停止回路 - Google Patents

台車の非常停止回路

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Publication number
JPH07170601A
JPH07170601A JP31713293A JP31713293A JPH07170601A JP H07170601 A JPH07170601 A JP H07170601A JP 31713293 A JP31713293 A JP 31713293A JP 31713293 A JP31713293 A JP 31713293A JP H07170601 A JPH07170601 A JP H07170601A
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JP
Japan
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phase
power
circuit
emergency stop
truck
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Application number
JP31713293A
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English (en)
Inventor
Isao Kutsuzawa
勲 沓沢
Shiyouichi Ieoka
昇一 家岡
Seisai Hayashi
成歳 林
Kazuyuki Tauchi
和行 田内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非常停止後であっても、台車の電源回路に電源
が供給され、各種データが消去されないとともに、当該
台車を容易に手動で走行させる。 【構成】有軌道台車は地上制御盤の送電側回路から三相
(R相,S相,T相)の電源が走行レールに設けられた
トロリー線L1〜L3を介して供給される。送電側回路
は三相電源のT相を欠相させるコンタクタを備え、非常
停止ボタンをオン(開路)させることによりT相は欠相
される。有軌道台車に供給された電源は走行用モータ8
に供給される。S相とT相間には前記欠相を検知するコ
ンタクタリレーCR2が接続され、各相には、その欠相
検知時に走行モータ8への電源を遮断するコンタクタC
R3aが設けられている。又、有軌道台車側のコントロ
ーラ11には、手動モードボタン12が接続され、当該
ボタン12が押された時にはコンタクタCR3aを駆動
し、R相,S相の電源を走行用モータ8に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有軌道台車等の各種台車
の非常停止回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図4に示すように、走行レールに
て形成された軌道上を走行する有軌道台車の地上側に設
けられた送電側回路C3において、その各R相、S相及
びT相にはブレーカNFB3が設けられるとともに、コ
ンタクタリレーCR5のコンタクタCR5aがそれぞれ
接続されている。各コンタクタCR5aはコンタクタリ
レーCR5が励磁している場合には開路され、コンタク
タリレーCR5が消磁された場合には閉路される。この
コンタクタリレーCR5は非常停止ボタン31介して直
流電源E3に接続され、当該非常停止ボタン31が閉路
されている場合には、コンタクタリレーCR5は励磁さ
れ、非常停止ボタン31が開路されている場合には、コ
ンタクタリレーCR5は消磁される。
【0003】一方、送電側回路C3の各R相、S相及び
T相はトロリー線L1〜L3を介して有軌道台車側の受
電側回路C4に接続されている。そして、受電側回路C
4のR相、S相及びT相はブレーカNFB4を介してイ
ンバータ32に接続され、インバータ32は走行用モー
タ33に接続されている。
【0004】この場合、非常停止ボタン31が開路され
た状態で、コンタクタCR5aが閉路されている場合に
は、電源が送電側回路C3からトロリー線L1〜L3を
介して受電側回路C4に供給され、走行用モータ33は
回転し、有軌道台車は走行レール上を走行する。
【0005】この有軌道台車の走行時に、非常停止ボタ
ン31を操作して閉路された状態が保持されると、コン
タクタリレーCR5は励磁され、R相、S相及びT相の
各コンタクタCR5aは一斉に開路される。すると、各
R相、S相及びT相の電源が遮断され、トロリー線L1
〜L3を介して受電側回路C4に電源が供給されなくな
る。このため、走行用モータ33はその回転を中止し、
有軌道台車1は非常停止する。このとき、図示しない電
磁ブレーキも電源が供給されず、当該電磁ブレーキは非
動作状態となり、走行用モータ33にブレーキをかけた
状態となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非常停
止中には、送電側回路C3にてR相、S相及びT相の三
相の全ての電源線が遮断されるため、受電側回路C4に
は電源が供給されず、有軌道台車側から例えば手動で走
行用モータ33を駆動し当該有軌道台車を走行させるこ
とができなかった。このため、軌道上に設けられたステ
ーション等に非常停止した有軌道台車を退避させるため
には、何らかの方法で電磁ブレーキを解除して当該有軌
道台車をステーションまで押さなければならず困難な作
業を伴うという問題があった。
【0007】又、有軌道台車が非常停止した後、その場
で非常停止ボタン31を開路させて、走行用モータ33
に電源を供給しても、全ての電源が遮断されたことによ
り有軌道台車内に設けられたコントローラが記憶してい
る走行時の各種データが消去され、有軌道台車は現在の
位置や作業内容を判断することができないという問題が
ある。
【0008】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は非常停止後であっても、
台車の電源回路に電源が供給され、各種データが消去さ
れないとともに、当該台車を容易に手動で走行させるこ
とが可能な台車の非常停止回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1記載の発明は、地上側に設けられ、多相電
源をトロリー線に給電する送電側回路と、台車に設けら
れ、前記トロリー線を介して前記送電側回路の多相電源
を給電し、駆動回路を介して走行用モータに給電する受
電側回路とを備え、地上側に設けた非常停止操作部材の
操作に基づいて前記走行用モータの駆動電源を遮断する
ようにした台車の非常停止回路において、送電側回路に
設けられ、非常停止操作部材の操作に応答して送電側回
路の多相電源の内のいずれか一相を欠相させる電源欠相
回路と、受電側回路に設けられ、送電側回路の欠相を検
知する欠相検知手段と、欠相検知手段の欠相検知に基づ
いて走行用モータへの電源供給を遮断する遮断回路と、
前記台車に設けられた解除操作部材に基づいて前記遮断
回路の遮断動作を無効にし、欠相した相を除く他の相の
電源を走行用モータに給電する解除回路とを備えたこと
をその要旨とする。
【0010】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の台車の非常停止回路において、前記欠相する相を除
く相からの電源が供給され、給電時には台車のブレーキ
を解除し、非給電時には台車にブレーキをかけるように
した電磁ブレーキを設け、前記遮断回路は走行用モータ
への電源供給を遮断するとともに電磁ブレーキへの電源
供給を遮断し、解除回路は遮断回路の遮断動作を無効に
し、前記欠相する相を除く相からの電源を走行用モータ
及び電磁ブレーキに給電し、前記ブレーキを解除するよ
うにしたことをその要旨とする。
【0011】
【作用】従って、請求項1記載の発明によれば、地上側
から多相電源がトロリー線を介して供給されることによ
り台車は走行する。この場合、地上側の送電側回路から
トロリー線を介して台車の受電側回路に多相電源が供給
されると、駆動回路を介して走行用モータが駆動され、
台車が走行する。
【0012】送電側回路において、非常停止操作部材を
操作し、電源欠相回路が前記多相電源の内の所定の一相
が欠相すると、受電側回路において、欠相検知手段が前
記欠相を検知する。そして、その欠相検知に基づいて走
行用モータへの電源が遮断され、前記台車が非常停止す
る。
【0013】この非常停止時において、台車に設けられ
た解除操作部材を操作し、解除回路を作動させることに
より、電源の遮断状態が解除される。即ち、駆動回路は
欠相した相を除く他の相の電源が供給されることにより
当該走行用モータは駆動し、台車は走行する。
【0014】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、欠相検知手段が欠相を検知する。す
ると、遮断回路が作動して、走行用モータ及び電磁ブレ
ーキに供給される電源を遮断する。このとき、電磁ブレ
ーキは電源が遮断されると直ちに台車に例えば機械的な
手段でブレーキがかかりかけ、当該台車を直ちに非常停
止させる。又、解除操作部材を操作し、解除回路が作動
して、走行用モータ及び電磁ブレーキに欠相した相を除
く他の相の電源が供給された場合には、電磁ブレーキは
ブレーキを解除し、走行用モータが駆動され、当該台車
は走行する。
【0015】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1〜
図3に従って説明する。図1に示すように、台車として
の有軌道台車1は走行レール2によって形成された軌道
(走行経路)上を無人で走行し、移載部1aに荷等を載
置することにより、地上側のコンベアと当該荷の受渡し
作業等を行うようになっている。この有軌道台車1は、
前記軌道外に設けられた地上制御盤3により制御され
る。地上制御装置3には、R相、S相及びT相の三相か
らなる電源(200/200V)を供給する電源装置4
が接続されており、前記電源は当該地上制御装置3から
走行レール2に設けられたR相用、S相用及びT相用ト
ロリー線L1〜L3を介して有軌道台車1に供給され
る。又、地上制御盤3には当該有軌道台車1の走行を非
常停止させるための非常停止操作部材としての非常停止
ボタン5が設けられている。
【0016】図2は、地上制御装置3側に設けられた送
電側回路C1を示し、図3は、有軌道台車1側に設けら
れた受電側回路C2を示している。図2に示すように、
送電側回路C1のR相、T相及びS相の各相の電源線に
は、ブレーカNFB1が設けられている。T相の電源線
には、当該T相に供給される電源を遮断し欠相させるた
めの電源欠相回路としてのコンタクタCR1aが設けら
れている。このコンタクタCR1aは、コンタクタリレ
ーCR1を励磁することにより開路され、コンタクタリ
レーCR1aを消磁することにより閉路される。
【0017】コンタクタリレーCR1は24Vからなる
直流電源E1に接続され、コンタクタリレーCR1と直
流電源E1との間には前記非常停止ボタン5が接続され
ている。即ち、非常停止ボタン5がオフ(閉路)されて
いる場合には、コンタクタリレーCR1には直流電源E
1からの電流が流れ、当該コンタクタリレーCR1は励
磁される。従って、コンタクタリレーCR1のコンタク
タCR1aは閉路された状態となる。又、非常停止ボタ
ン5がオン(開路)されている場合には、直流電源E1
からコンタクタリレーCR1に電流が流れず、当該コン
タクタリレーCR1は消磁される。従って、コンタクタ
リレーCR1のコンタクタCR1aは開路された状態と
なる。
【0018】そして、送電側回路C1のR相、T相及び
S相の各相は走行レール2に装備された各R相用、S相
用及びT相用トロリー線L1〜L3に接続されている。
図3に示すように、前記R相用、S相用及びT相用トロ
ーリ線L1〜L3は有軌道台車1に設けたトロリーブラ
シ6を介して、有軌道台車1に設けられた受電側回路C
2のR相、T相及びS相の各相の電源線に接続されてい
る。即ち、各トロリー線L1〜L3から受電側回路C2
に電源が供給される。
【0019】そして、各R相、T相及びS相の電源線は
ブレーカNFB2を介して駆動回路としてのインバータ
7に接続されている。ブレーカNFB2とインバータ7
との間において、欠相検知手段としてのコンタクタリレ
ーCR2がS相とT相の電源線間に接続されている。こ
のコンタクタリレーCR2はS相とT相との両方に電源
が供給された場合に励磁され、S相とT相との内で少な
くともいずれか一方の電源の供給が遮断されると、コン
タクタコイルCR2は消磁される。
【0020】インバータ7の出力側のU相、V相、W相
は有軌道台車1を走行させるための三相交流モータより
なる走行駆動手段としての走行用モータ8に接続されて
いる。又、走行用モータ8にブレーキをかける電磁ブレ
ーキ9は、ブレーカNFB2とインバータ7との間にお
いて、R相及びS相の各相の電源線に接続されている。
インバータ7の出力側には、走行用モータ8及び電磁ブ
レーキ9に供給する電源を遮断するための遮断回路とし
てのコンタクタCR3aが接続されている。このコンタ
クタCR3aはコンタクタリレーCR3が励磁された場
合には閉路され、コンタクタリレーCR3が消磁された
場合には開路される。
【0021】このコンタクタリレーCR3は24Vから
なる直流電源E2に接続されている。このとき、直流電
源E2とコンタクタリレーCR3との間には、第1のス
イッチ手段としてのコンタクタCR2a及びコンタクタ
CR4aが直列に接続されている。更に、コンタクタC
R2aに対して解除回路としてのインターロック解除用
スイッチ10が並列に接続されている。
【0022】コンタクタCR2aは前記コンタクタリレ
ーCR2が励磁されている場合に閉路され、コンタクタ
リレーCR2が消磁された場合には開路される。コンタ
クタCR4aは後記するコントローラ11からの指令信
号に基づいて図示しないコンタクタリレーが励磁又は消
磁されることにより開路又は閉路され、有軌道台車1が
走行モードにあるときには閉路されている。又、インタ
ーロック解除スイッチ10は例えば作業者が後記する有
軌道台車1に設けた手動モードボタン12を押すことに
よって閉路される。
【0023】即ち、コンタクタリレーCR3は、コンタ
クタCR4aが閉路された状態時に、S相及びT相に電
源が供給されてコンタクタリレーCR2が励磁されコン
タクタCR2aが閉路されることによってコンタクタリ
レーCR3は励磁される。又、コンタクタCR4aが閉
路された状態時に、インターロック解除スイッチ10及
びコンタクタCR4aが閉路されることによってコンタ
クタリレーCR3は励磁される。
【0024】又、インバータ7にはコントローラ11が
接続され、コントローラ11には解除操作部材としての
手動モードボタン12が接続されている。即ち、コント
ローラ11はインバータ7に設けられた各U相用、V相
用、W相用のインバータユニット(図示せず)を駆動制
御し、走行用モータ8の回転数等を制御するようになっ
ている。更に、コントローラ11はコンタクタリレーC
R4aを制御するとともに、手動モードボタン12から
の指令信号に基づいてインタロック解除スイッチ10を
開閉するようになっている。即ち、コントローラ11
は、手動モードボタン12が押されている場合にはイン
タロック解除スイッチ10を閉路させ、手動モードボタ
ン12が押されていない場合には開路させている。
【0025】又、通常、コントローラ11はトロリー線
L1〜L3から給電されることにより駆動される。よっ
て、コントローラ11は非常停止ボタン5がオン(開
路)され、T相の電源が遮断されても、R相及びS相か
らの電源に基づいて駆動されるようになっている。従っ
て、たとえ非常停止ボタン5がオン(開路)されたとし
ても、コントローラ11は記憶した有軌道台車1の現在
の走行位置や作業内容等を示す各種データを保持するこ
とができる。
【0026】尚、走行レール2にはE相用(アース用)
のトロリー線L4が設けられ、トロリー線L4には前記
送電側回路C1及び受電側回路C2の各E相が接続され
ている。
【0027】次に、上記のように構成された非常停止回
路の作用及び効果について説明する。図1,図2に示す
ように、有軌道台車1が走行モードで走行レール2上を
走行している場合には、非常停止ボタン5はオフ(閉
路)された状態に保持されているため、コンタクタリレ
ーCR1は励磁されずコンタクタCR1aは閉路されて
いる。従って、電源装置4からR相、S相及びT相の各
電源は各トロリー線L1〜L3に供給される。
【0028】そして、図3に示すように、各トロリー線
L1〜L3から有軌道台車1側の受電側回路C2のR
相、S相及びT相の電源線に各電源が供給される。この
ため、コンタクタリレーCR2が励磁されるためコンタ
クタCR2aは閉路される。このとき、コンタクタCR
4aは有軌道台車1が走行モードであるため常には閉路
されており、コンタクタリレーCR3は励磁される。従
って、コンタクタリレーCR3のコンタクタCR3aは
閉路されている。その結果、R相、S相及びT相の各相
の電源はインバータ7を介して走行用モータ8及び電磁
ブレーキ9に供給されることにより、有軌道台車1の電
磁ブレーキ9は作動し、走行用モータ8に対してブレー
キを解除するとともに、走行用モータ8が駆動して、当
該有軌道台車1は走行レール2上を走行する。
【0029】この有軌道台車1の走行状態において、例
えば当該有軌道台車1に異常が発生した場合には、作業
者は地上制御装置3の非常停止ボタン5をオン(開路)
させる。尚、この場合、非常停止ボタン5は開路状態が
保持され続ける。すると、コンタクタリレーCR1が消
磁されるため、コンタクタCR1aは開路される。従っ
て、電源装置4からの各電源の内、T相の電源が遮断さ
れ、有軌道台車1側の受電側回路C2にはトロリー線L
1,L2を介してR相及びS相の電源線のみに電源が供
給される。すると、コンタクタリレーCR2には電流が
流れないために、当該コンタクタリレーCR2は消磁さ
れ、コンタクタCR2aは開路される。すると、コンタ
クタリレーCR3には電流が流れないために、当該コン
タクタリレーCR3は消磁される。そして、このコンタ
クタリレーCR3の消磁によってコンタクタCR3aは
開路される。コンタクタCR3aの開路によって、U相
及びV相の電源も遮断され、前記走行用モータ8及び電
磁ブレーキ9には、前記各U相、V相及びW相のいずれ
の電源も供給されなくなる。従って、走行用モータ8は
その回転を停止するとともに、電磁ブレーキ9は電源が
供給されなくなったことから走行用モータ9に対して直
ちに機械的な制動(ブレーキ)をかける。このように、
有軌道台車8は、非常停止ボタン5をオン(開路)させ
ることによって非常停止する。
【0030】この状態において、有軌道台車1側の手動
モードボタン12を押すと、インターロック解除スイッ
チ10が閉路される。すると、コンタクタリレーCR3
が励磁され、コンタクタCR3aは閉路される。このと
き、走行用モータ8及び電磁ブレーキ9にU相、V相の
電源が供給され作動する。よって、電磁ブレーキ9は走
行用モータ8に対する機械的な前記ブレーキを解除し、
有軌道台車1は手動でR相及びS相からの電源に基づい
てインバータ7から出力されるU相及びV相のみの電源
で走行する。そして、例えば当該有軌道台車1を軌道上
の最も近いステーションまで走行させ、そのステーショ
ンにて異常に対処する。
【0031】このように、本実施例によれば、非常ボタ
ン5をオン(開路)させることにより、送電側回路C1
におけるT相の電源のみを遮断し、有軌道台車1を非常
停止させることができる。この場合、三相全ての電源が
遮断されたわけではなく、有軌道台車1の受電側回路C
2にはR相及びS相の電源線に電源が供給されている。
従って、有軌道台車1が非常停止中であっても、手動モ
ードボタン12を押しインタロック解除スイッチ10を
閉路させることにより、有軌道台車1は手動で走行する
ことができる。このため、非常停止した有軌道台車1を
容易に例えば軌道上の最も近いステーションまで走行さ
せることができ、有軌道台車1の非常停止時における移
動性及び異常等に対処するための作業性を向上させるこ
とができる。
【0032】又、非常停止時において、走行用モータ8
及び電磁ブレーキ9への電源が遮断されると、当該ブレ
ーキ9は機械的に走行用モータ8にブレーキをかけるた
め、前記電源の遮断と同時に有軌道台車1を停止させる
ことができる。
【0033】更に、有軌道台車1が非常停止した後であ
っても、受電側回路C2にはR相及びS相の電源が供給
されているので、有軌道台車1の走行のための各種デー
タは消去されることが防止できる。
【0034】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部を
適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)上記実施例では、三相からなる電源を使用した
が、勿論それ以上の多相からなる電源を使用してもよ
い。
【0035】(2)上記実施例において、欠相検知手段
として、T相に欠相検知センサを接続し、その検知セン
サからの出力信号に基づいてコントローラ11がコンタ
クタCR2aを制御するよう構成してもよい。
【0036】(3)上記実施例において、コンタクタC
R3aの開閉を、手動モードボタン12及び欠相検知手
段からの信号に基づいてコントローラ11が制御しても
よい。即ち、欠相検知センサが欠相を検知した場合に
は、コントローラ11はコンタクタCR3aを開路さ
せ、有軌道台車1を非常停止させる。この状態におい
て、手動モードボタン12が押された場合には、コント
ローラ11はCR3aを閉路し、有軌道台車1を欠相し
た相を除く他の相の電源に基づいて走行させる。
【0037】(4)上記実施例において、T相に代えて
R相又はS相を欠相させるよう構成してもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の発明
によれば、非常停止後であっても、台車の電源回路に電
源が供給され、各種データが消去されないとともに、当
該台車を容易に手動で走行させることができる優れた効
果がある。加えて、請求項2記載の発明によれば、電源
が欠相すると直ちに同手段が機械的に走行駆動手段に対
して制動をかけるため、当該欠相後直ちに台車を非常停
止させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した一実施例において、有軌道
台車を示す斜視図である。
【図2】一実施例において、有軌道台車の走行用モータ
に電源を供給するための送電側の回路図である。
【図3】一実施例において、有軌道台車の走行用モータ
に電源を供給するための受電側の回路図である。
【図4】従来例における有軌道台車の走行用モータに電
源を供給するための回路図である。
【符号の説明】
1…台車としての有軌道台車、5…非常停止操作部材と
しての非常停止ボタン、7…駆動回路としてのインバー
タ、8…走行用モータ、9…電磁ブレーキ、10…解除
回路としてのインターロック解除用スイッチ、12…解
除操作部材としての手動モードボタン、C1…送電側回
路、C2…受電側回路、CR1a…電源欠相回路として
のコンタクタ、CR2…欠相検知手段としてのコンタク
タリレー、CR3a…遮断回路としてのコンタクタ、L
1〜L3…R相,S相,T相用の各トロリー線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田内 和行 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上側に設けられ、多相電源をトロリー
    線に給電する送電側回路と、台車に設けられ、前記トロ
    リー線を介して前記送電側回路の多相電源を給電し、駆
    動回路を介して走行用モータに給電する受電側回路とを
    備え、地上側に設けた非常停止操作部材の操作に基づい
    て前記走行用モータの駆動電源を遮断するようにした台
    車の非常停止回路において、 送電側回路に設けられ、非常停止操作部材の操作に応答
    して送電側回路の多相電源の内のいずれか一相を欠相さ
    せる電源欠相回路と、 受電側回路に設けられ、送電側回路の欠相を検知する欠
    相検知手段と、 欠相検知手段の欠相検知に基づいて走行用モータへの電
    源供給を遮断する遮断回路と、 前記台車に設けられた解除操作部材に基づいて前記遮断
    回路の遮断動作を無効にし、欠相した相を除く他の相の
    電源を走行用モータに給電する解除回路とを備えた台車
    の非常停止回路。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の台車の非常停止回路にお
    いて、 前記欠相する相を除く相から電源が供給され、給電時に
    は台車のブレーキを解除し、非給電時には台車にブレー
    キをかけるようにした電磁ブレーキを設け、前記遮断回
    路は走行用モータへの電源供給を遮断するとともに電磁
    ブレーキへの電源供給を遮断し、解除回路は遮断回路の
    遮断動作を無効にし、前記欠相する相を除く相からの電
    源を走行用モータ及び電磁ブレーキに給電し、前記ブレ
    ーキを解除するようにした台車の非常停止回路。
JP31713293A 1993-12-16 1993-12-16 台車の非常停止回路 Pending JPH07170601A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018198472A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 住友重機械工業株式会社 駆動装置
JP2021094995A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 株式会社デンソー 搬送台車

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JP2018198472A (ja) * 2017-05-23 2018-12-13 住友重機械工業株式会社 駆動装置
JP2021094995A (ja) * 2019-12-17 2021-06-24 株式会社デンソー 搬送台車

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