JPH071705A - スクリーン印刷機及びこれを用いたスクリーン印刷方法 - Google Patents

スクリーン印刷機及びこれを用いたスクリーン印刷方法

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JPH071705A
JPH071705A JP16978193A JP16978193A JPH071705A JP H071705 A JPH071705 A JP H071705A JP 16978193 A JP16978193 A JP 16978193A JP 16978193 A JP16978193 A JP 16978193A JP H071705 A JPH071705 A JP H071705A
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JP
Japan
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printing
screen
gauze
plate
screen printing
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JP16978193A
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Inventor
Itaru Tachibana
花 至 立
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NIYUURONGU SEIMITSU KOGYO KK
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NIYUURONGU SEIMITSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 紗張り版を用いたスクリーン印刷を、クリア
ランスを設ける必要無く、しかも紗に伸縮や歪みを生じ
ない状態で高精度に行なえるようにする。 【構成】 紗張り版3の被印刷物1と接触する側で紗4
上の印刷パターン形成範囲を避けた位置に、剛体による
補強部材を付設する。この補強部材を、紗上の印刷パタ
ーン形成範囲よりも広めの開口部10aをもつ額縁状の
枠体10又は広めの間隔を開けて配設される二本の帯状
体20,20で構成する。また、被印刷物が配置される
載置台2を下降動作可能に構成し、印刷後に下方に微速
降下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被印刷物として薄いフ
ィルム状のワークを用い、これに紗張り版によってスク
リーン印刷を行なうために用いて好適なスクリーン印刷
機及びスクリーン印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば紙、合成樹脂材、セラミック材、
ガラス材、金属材等による薄葉片、板状体、或いは箱状
体等と言った種々の被印刷物における印刷面に対し所要
の文字、図形等の印刷を行なうためにスクリーン印刷機
が用いられている。
【0003】この種のスクリーン印刷機は、被印刷物上
に配置される紗張り版枠での紗によるスクリーンと、印
刷パターンを形成させるスクリーンの紗の被印刷物側に
塗膜された感光性乳剤と、このスクリーン上を印刷時に
圧接された状態で摺動動作し且つ復帰時にはスクリーン
と非接触状態で移動するスキージ(印刷用摺動板)と、
このスキージと共にスクリーン上を非接触状態で移動し
インク掬い取り及び掻き戻しを行なうスクレッパ(イン
クコート用摺動板)等を備えている。
【0004】そして、このスクレッパで前記スクリーン
上の印刷パターンにおける印刷開始端にインクを載せ、
且つこの印刷開始端から印刷終了端までスキージを圧接
状態で摺動動作させることにより、スクリーン下部に配
置された被印刷物の印刷面に所要の印刷が行なわれるも
のであった。
【0005】図5の(a)は従来の紗張り版を用いたス
クリーン印刷機を示し、これを簡単に説明すると、図中
1はフィルム状ワークである被印刷物、2はこれを載置
する載置台で、その上方には紗張り版3が配置される。
この紗張り版3は、前述したように紗によるスクリーン
4と、これを保持する版枠5とから構成されている。
【0006】更に、図中6はスクリーン4に形成されて
いる印刷パターン上に載せられたインク7(又はペース
ト)を印刷開始端から印刷終了端にまで移動させて印刷
を行なうスキージで、このスキージ6は図中矢印方向に
スクリーン4に接触した状態で移動され、且つ復帰時に
はスクリーン4と非接触状態で戻る。
【0007】ここで、上述した紗張り版3を用いて印刷
を行なうにあたっては、版3を被印刷物1上にクリアラ
ンスCを設けることが通常行われていた。これは、この
ようなクリアランスCが無いと、印刷後においてインク
きれや版3と被印刷物1との離着が困難となるためであ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来のスクリーン印刷機において、紗張り版3を用
いてコンタクト印刷を行なった場合、紗張り版3のスク
リーン4には弾性があるために、図5の(a),(b)
から明らかなように、紗張り版3が被印刷物1上でのイ
ンク7に引っ張られ、その分だけ印刷形状に歪みを生じ
たり、隣の印刷パターンにインク7が滲んだりする現象
が起き易い。
【0009】特に、上述した従来のスクリーン印刷機で
は、図5の(b)に示すように、自然状態であっても、
スクリーン4は、図中Tで示すように0.01〜0.1mm程
度ではあるが下方に湾曲した状態を生じる。更に、これ
にインク7を載せ、更にスキージ6を移動させると、図
5の(a)に示すような状態で印刷が行なわれることに
なる。
【0010】そして、このようなクリアランスCをスク
リーン4と被印刷物1との間に設けて印刷を行なうと、
紗張り版3のスクリーン4に焼き付けられた印刷パター
ンが伸縮や歪みを発生する原因となり、高精度な印刷を
行なうには限界があった。
【0011】特に、このような問題は、高精度でしかも
繰り返して重ね塗りを行なおうとするスクリーン印刷時
において顕著であり、これを解決し得る何らかの対策を
講じることが望まれている。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、高精度で且つ繰り返して重ね塗りするよう
なスクリーン印刷を行なう場合に、紗張り版であっても
クリアランスを設ける必要を無くし、いわゆるコンタク
ト印刷を適切に行なえ、更にスクリーン上での印刷パタ
ーンに伸縮や歪みを生じない状態での高精度なスクリー
ン印刷手段を与えることが可能となるスクリーン印刷機
及びスクリーン印刷方法を得ることを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るスクリーン印刷機は、紗張り版の被
印刷物と接触する側であってスクリーン上に形成される
印刷パターン形成範囲を避けた位置に、スクリーン上の
印刷パターン形成範囲よりも広めの開口部を有する額縁
状の枠体又は印刷パターン形成範囲よりも広めの間隔を
開けて配設される二本の帯状体によって構成される剛体
による補強部材を付設したものである。
【0014】又、本発明に係るスクリーン印刷方法は、
下降動作可能な被印刷物の載置台と、その上方に配置さ
れる紗張り版と、この紗張り版のスクリーン上に載せら
れたインクをスクリーンに接触した状態で印刷開始端か
ら印刷終了端まで移動して印刷を行なうスキージとを備
え、紗張り版の被印刷物と接触する側であってスクリー
ン上に形成される印刷パターン形成範囲を避けた位置
に、剛体による補強部材を設け、この補強部材を固定側
で支えた状態で紗張り版のスクリーンを、載置台上に載
せた被印刷物上に接触させ、次いでスクリーン上に載せ
たインクを、スキージによりスクリーン上で移動させて
印刷を行なった後、該載置台を下方に微速降下させるよ
うにしたものである。
【0015】
【作用】本発明に依れば、紗張り版の被印刷物側に剛体
による補強部材が付設されているために、スクリーン印
刷時においてスクリーンが弾性によって伸縮したり歪ん
だりすることを防止でき、印刷時にスクリーンを被印刷
物上に接触した状態で印刷を行なっても、印刷後のイン
クきれが悪かったり、紗張り版と被印刷物との離着困難
と言った問題を無くし、所要のスクリーン印刷を行な
え、線幅も明瞭な印刷結果を得られる。
【0016】更に、本発明に依れば、剛体による補強部
材が額縁状枠体である場合、枠体部分はスキージの左右
端が載せられて接触する程度の幅をもって形成される。
又、剛体による補強部材が二本の帯状体による場合も、
スキージの左右端が載せられて接触する程度の幅をもっ
て形成される。
【0017】一方、被印刷物が載置される載置台は、印
刷終了後において略0.01〜2 mm/sec程度で下方に微速降
下され、スクリーンから被印刷物を離間させる。
【0018】
【実施例】図1乃至図3は本発明に係るスクリーン印刷
機及びスクリーン印刷方法の一実施例を示し、これらの
図において、前述した図5の(a),(b)と同一又は
相当する部分には同一番号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0019】さて、本発明に依れば、上述したスクリー
ン印刷機において、紗張り版3の被印刷物1と接触する
下面側であってスクリーン4上に形成される印刷パター
ン8(図2参照)の形成範囲を避けた位置に、スクリー
ン4上の印刷パターン形成範囲よりも若干広めの開口部
10aを有する額縁状の枠体10を、剛体による補強部
材として付設したところに特徴を有している。
【0020】ここで、図1及び図3において符号11は
載置台2を微速降下させるための微速降下機構、12,
12はそのガイド機構部、13は載置台2を含めた全体
のベース基台で、又14,14は載置台2の被印刷物1
の両側部分で前記紗張り版3の下面に付設される額縁状
枠体10を固定側に対して支える支えアームである。
尚、上述した枠体10の枠部は、スキージ6の左右端が
載せられて接触する程度の幅Sをもって形成される。
【0021】そして、上述した構成に依れば、下降動作
可能な被印刷物1の載置台2の上方に配置される紗張り
版3におけるスクリーン4上に載せられたインク7をス
クリーン4に接触した状態でスキージ6を印刷開始端か
ら印刷終了端まで{図2の(a)においてSで示す部
分}移動して印刷を行なうにあたっては、紗張り版3の
被印刷物1と接触する側であってスクリーン4上に形成
される印刷パターン形成範囲を避けた位置に、剛体によ
る補強部材として額縁状枠体10を設ける。
【0022】次で、この額縁状枠体10をアーム14,
14で固定側で支えた状態で紗張り版3のスクリーン4
を、載置台2上に載せた被印刷物1上に接触させる。更
に、スクリーン4上に載せたインク7を、スキージ6に
よりスクリーン4上で移動させて印刷を行なった後、図
3に示したように、該載置台2を下方に微速降下させる
ようにしている。
【0023】このような構成では、紗張り版3の被印刷
物1側に剛体による補強部材である額縁状枠体10が付
設されているために、スクリーン印刷時においてスクリ
ーン4が弾性によって伸縮したり歪んだりすることを防
止でき、印刷時に従来のようなクリアランスを設けず
に、スクリーン4を被印刷物1上に接触した状態でコン
タクト印刷を行なっても、印刷後のインクきれが悪かっ
たり、紗張り版と被印刷物との離着困難と言った問題を
無くし、所要のスクリーン印刷を行なえ、線幅も明瞭な
印刷結果を得られることになる。
【0024】即ち、上述した構成では、額縁状枠体10
の存在によって、紗張り版3での弾性が著しく制限され
て小さいもので、その結果印刷後の形状に歪みが生じる
虞れが無くなり、又上述したような載置台2の下方への
微速降下で、スクリーン4から被印刷物1を適切且つ確
実に離間させることが可能で、その利点は明らかであろ
う。特に、このようにすれば、インク7の粘性による付
着現象を抑制でき、印刷品質を向上させる上で効果的で
ある。
【0025】尚、本実施例では、特徴とする剛体による
補強部材を額縁状枠体1で構成した場合を説明したが、
これに限定されず、図4の(a),(b)に示されるよ
うに、二本の帯状体20,20を用い、これらをスキー
ジ6の左右端が載せられて接触する程度の幅をもって付
設してもよいことは容易に理解されよう。
【0026】ここで、上述した被印刷物1載置用の載置
台2は、印刷終了後において略0.01〜2 mm/sec程度で下
方に微速降下され、スクリーン4から被印刷物1を離間
させ、インク7による印刷不良を防いでいる。
【0027】尚、本発明は上述した実施例構造には限定
されず、紗張り版3を利用したスクリーン印刷機各部の
形状、構造等を適宜変形、変更し得ることは勿論であ
る。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るスクリ
ーン印刷機に依れば、紗張り版の被印刷物と接触する側
であってスクリーン上に形成される印刷パターン形成範
囲を避けた位置に、スクリーン上の印刷パターン形成範
囲よりも広めの開口部を有する額縁状の枠体又は印刷パ
ターン形成範囲よりも広めの間隔を開けて配設される二
本の帯状体によって構成される剛体による補強部材を付
設するようにしたので、極めて簡単且つ安価な構成であ
るにもかかわらず、以下のような優れた効果を奏する。
【0029】即ち、紗張り版の被印刷物側に剛体による
補強部材が付設されているために、スクリーン印刷時に
おいて紗が弾性によって伸縮したり歪んだりすることを
防止でき、印刷時に紗を被印刷物上に接触した状態で印
刷を行なっても、印刷後のインクきれが悪かったり、紗
張り版と被印刷物との離着困難と言った問題が無く、所
要のスクリーン印刷を行なえ、線幅も明瞭な印刷結果を
得られる。
【0030】更に、本発明に係るスクリーン印刷方法に
依れば、下降動作可能な被印刷物の載置台と、その上方
に配置される紗張り版と、この紗張り版のスクリーン上
に載せられたインクを該スクリーンに接触した状態で印
刷開始端から印刷終了端まで移動して印刷を行なうスキ
ージを備え、紗張り版の被印刷物と接触する側でスクリ
ーン上の印刷パターン形成範囲を避けた位置に剛体によ
る補強部材を設け、これを固定側で支えた状態で紗張り
版のスクリーンを、載置台上に載せた被印刷物上に接触
させ、次いでスクリーン上のインクを、スキージで移動
させることにより印刷を行なった後、該載置台を下方に
微速降下させるようにしたので、簡単な方法であるにも
かかわらず、次のような利点を奏する。
【0031】即ち、このような方法では、高精度なスク
リーン印刷を、たとえ繰り返して重ね塗りされる場合に
あっても、明瞭にしかも印刷不良を生じることなく行な
え、良好な印刷結果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスクリーン印刷機の一実施例を示
す要部構成を示す概略図。
【図2】本発明を特徴づける紗張り版を示し、(a)は
要部断面図、(b)はその概略平面図。
【図3】図1において印刷終了後の動作を説明するため
の概略図。
【図4】図2に対応した本発明の変形例を示し、(a)
は要部断面図、(b)はその概略平面図。
【図5】従来例を説明するためのもので、(a)は要部
構成図、(b)は紗張り版の概略図。
【符号の説明】
1 被印刷物 2 載置台 3 紗張り版 4 スクリーン(紗) 5 版枠 6 スキージ 7 インク(ペースト) 10 剛体による補強部材としての額縁状枠体 11 微速下降機構 13 ベース基台 14 支えアーム 20 剛体による補強部材としての帯状体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紗張り版の被印刷物と接触する側であっ
    て該紗上に形成される印刷パターン形成範囲を避けた位
    置に、剛体による補強部材を付設したことを特徴とする
    スクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスクリーン印刷機におい
    て、 剛体による補強部材は、紗上の印刷パターンよりも広め
    の開口部を有する額縁状の枠体によって構成されている
    ことを特徴とするスクリーン印刷機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスクリーン印刷機におい
    て、 剛体による補強部材は、印刷パターンよりも広めの間隔
    を開けて配設される二本の帯状体によって構成されてい
    ることを特徴とするスクリーン印刷機。
  4. 【請求項4】 下降動作可能な被印刷物の載置台と、そ
    の上方に配置される紗張り版と、この紗張り版の紗上に
    載せられたインクを紗に接触した状態で印刷開始端から
    印刷終了端まで移動して印刷を行なうスキージとを備え
    たスクリーン印刷機において、 紗張り版の被印刷物と接触する側であって紗上に形成さ
    れる印刷パターン形成範囲を避けた位置に、剛体による
    補強部材を設け、この補強部材を固定側で支えた状態で
    紗張り版の紗を、載置台上に載せた被印刷物上に接触さ
    せ、次いで紗上に載せたインクを、スキージにより紗上
    を移動させることにより印刷を行なった後、該載置台を
    下方に微速降下させることを特徴とするスクリーン印刷
    方法。
JP16978193A 1993-06-17 1993-06-17 スクリーン印刷機及びこれを用いたスクリーン印刷方法 Pending JPH071705A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07309003A (ja) * 1994-05-16 1995-11-28 Tani Denki Kogyo Kk スクリーン印刷装置
JP2010120286A (ja) * 2008-11-20 2010-06-03 Sanyu Rec Co Ltd 印刷用マスク及びこれを用いた基板への印刷方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04236490A (ja) * 1991-01-18 1992-08-25 Furukawa Electric Co Ltd:The クリーム半田の印刷方法

Patent Citations (1)

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