JPH07170345A - 画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像データ変換のための管理システムが異なる
場合であっても、何ら特別な別個のプログラムを用意す
ることなく管理を容易とし、迅速な画像表示及び複数画
像の一括伝送を可能とするカメラを提供する。 【構成】情報記録媒体にファイル形式で記録された画像
データについてディレクトリ番号またはファイル名等の
画像特定情報によって伝送対象となる画像ファイルが特
定される形式で複数の画像特定情報を、同情報記録媒体
上に画像ファイルとは別に設定されたファイルであるコ
ントロールファイルに一括して格納し、伝送命令に応じ
て、上記コントロールファイルに一括して保持された画
像特定情報によって特定される順次の画像ファイルの画
像データを伝送処理している

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は画像伝送機能を有する画
像処理装置に関し、特に画像伝送先電話番号の呼び出し
や表示機能を有する画像処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子スチルカメラ等の静止画像記録再生
装置のような画像処理装置の一つである電子的撮像装置
においては、画像情報を何らかの媒体を介して、例えば
電話回線を介して他方の電子的撮像装置に伝送する機能
を有するものが実用化されている。電話回線を介しての
画像伝送に際しては、送信先の電話番号をダイヤルする
必要があるが、ユーザが伝送の度に電話番号をダイヤル
する手間を省くための装置が、特開平２ー２５１４３号
や特開平３ー１５７０８３号に開示されている。ここで
は、予め伝送先である相手先電話番号が画像情報が記録
されている磁気ディスクに記録されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
画像伝送機能を有する電子的撮像装置では、予め相手先
電話番号を磁気ディスクに記憶させるような構成が採用
されている。しかしながら、例えば、伝送したい画像が
Ａディスクに格納されており、一方、送り先の電話番号
がＢディスクに記録されているような場合には、Ａディ
スクに記憶されている電話番号を消して、Ｂディスクの
送り先電話番号をＡディスクにコピーするというような
操作が必要となり、操作性に問題が生ずる。また、電話
番号入力手段として、特開平３ー１５７０８３号のよう
に、キーボードを用いるのは、特に電子的撮像装置がメ
モリカードカメラのように小型な場合、設置されるスイ
ッチ数が限られているため現実的ではない。

【０００４】そこで、本発明の目的は、画像伝送の際、
送り先電話番号の設定を容易とし、操作性の優れた画像
処理装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明による画像処理装置は、撮像部乃至当該画像
入力手段により得た画像信号を処理するための画像信号
処理部を有してなる画像処理装置であって、静止画像情
報等の情報を伝送するための情報伝送手段と、上記情報
伝送手段によって伝送する情報の伝送先を特定するため
の情報を当該画像処理装置の主電源の供給の有無によら
ず記憶保持可能な固体メモリの所定領域に保有するため
の手段と、当該適用された情報記録媒体にファイル形式
で格納された静止画像情報等の主情報のファイルとは別
途に同情報記録媒体に主情報の関連情報を格納するため
に設定されたコントロールファイルと上記固体メモリの
所定領域との間で格納情報の授受を行うための情報転送
手段と、を備えて構成される。

【０００６】

【作用】本発明では、画像信号を伝送する機能を有する
画像処理装置に、伝送先を特定するための情報を記憶保
持する固体メモリを設け、この固体メモリに、静止画像
情報等の主情報のファイルとは別に主情報の関連情報を
格納するために設定されたコントロールファイルを設
け、情報転送手段により上記固体メモリの所定領域との
間で格納情報の授受を行なう。

【０００７】

【実施例】図１は、本発明による画像処理装置の中の電
子的撮像装置の一実施例を示す構成ブロック図である。
図１において、レンズ１を介してＣＣＤ２上に結像され
た被写体像は、電気信号に変換され、撮像プロセス回路
３で、所定の処理が施されて映像信号が得られる。この
映像信号は、Ａ／Ｄコンバータ４でデジタル信号に変換
されてフレームメモリ５に記録されるとともに、再生プ
ロセス回路６で再生処理された後、Ｄ／Ａコンバータ７
でアナログ信号に変換されて電子ビューファインダ８と
ビデオ出力端子に供給される。フレームメモリ５から読
み出された映像データは、圧縮伸長ユニット９で圧縮処
理され、カードインタフェース（Ｉ／Ｆ）回路１０を介
してメモリカード１１に記録される。

【０００８】再生時には、カードＩ／Ｆ回路１０を介し
てメモリカード１１から読み出された映像データは、圧
縮伸長ユニット９で伸長されてフレームメモリ５に記録
される。フレームメモリ５から読み出された映像データ
は、前述と同様に、再生プロセス回路６、Ｄ／Ａコンバ
ータ７を介して電子ビューファインダー８とビデオ出力
端子に送出される。

【０００９】フレームメモリ５は、システム制御回路
（ＣＰＵ）１２から出力される制御信号に基づいて動作
するメモリコントローラ１３により制御される。システ
ム制御回路１２は、スイッチ回路１４からの各種操作信
号を受けて、圧縮伸長ユニット９、カードＩ／Ｆ回路１
０、メモリコントローラ１３等を制御する。

【００１０】スイッチ回路１４は、当該カメラの動作を
指示する次のような各種スイッチの操作状態を受け、シ
ステム制御回路１２に送出する。各種スイッチとして
は、露出やフォーカスロックや記録等を指示するための
トリガスイッチ１４Ａ、再生時像を選択するためのマイ
ナス送りスイッチ１４Ｂとプラス送りスイッチ１４Ｃ、
記録／再生動作を指示する記録／再生スイッチ１４Ｄ、
モードを設定するモードスイッチ１４Ｅ、セットスイッ
チ１４Ｆ等がある。ＬＣＤ１５は、システム制御回路１
２からの制御を受け、カメラの動作状態や各種情報を表
示する。シリアルインタフェース（Ｉ／Ｆ）１６は、電
話回線を介して送り先装置との間でデータを授受する。

【００１１】時計制御回路１７は、ＣＰＵ１２の制御を
受けて時間データを制御するもので、時間データは、バ
ックアップ電源Ｅが供給された時間データメモリ１８に
格納されている。時間データメモリ１８としてＥ2 ＰＲ
ＯＭが用いられているときには、バックアップ電源Ｅは
不要である。時間データメモリ１８には、後述するよう
に入力された電話番号データも記憶される。

【００１２】上記構成の電子的撮像装置の動作モード
は、画像記録／再生を行う通常モードと、画像情報を伝
送する伝送モードと、画像伝送先である電話番号設定モ
ードとがあり、各モードは、モードスイッチ１４Ｅの操
作毎に、図２に示すように遷移する。

【００１３】通常モードでのＥＶＦ８とＬＣＤ１５の表
示例が図３に示されている。同図（Ａ）は、通常モード
時の表示例で、ＥＶＦまたはモニタ画面の下部には年月
日と時刻が表示され、ＬＣＤ１５画面の右上部には記録
または再生画像番号（ＮＯ．）“１５”が、右下部には
記録可能な残り枚数“０５”が表示されている。ここ
で、セットスイッチ（ＳＥＴ ＳＷ）１４Ｆを、例えば
５秒間以上継続的に操作すると、表示は同図（Ｂ）のよ
うに変わり、ＥＶＦ画面の下左端２桁の数字“１９”が
点滅表示され、この数字はＬＣＤ１５の右下部にも点滅
表示される。マイナス送りスイッチ１４Ｂとプラス送り
スイッチ１４Ｃを操作すると点滅表示されている数字が
変化して、同図（Ｃ）のように点滅表示が“１８”に変
更される。次に、セットスイッチ１４Ｆを押下すると、
同図（Ｃ）の“１８”が確定された後、（Ｄ）に示すよ
うに、点滅表示される桁は、２桁右側に移動し、“９
２”が点滅表示される。続いてセットスイッチ１４Ｆを
５秒間以上継続的に押下すると、設定動作が終了し、確
定した設定年月日が同図（Ｅ）に示すように表示され
る。

【００１４】図４は、伝送モードでのＥＶＦ８とＬＣＤ
１５の表示例を示し、伝送モードでは、同図（Ａ）に示
すように、ＥＶＦ（またはモニタ）８の下部には、伝送
先の電話番号が、例えば“ＴＥＬ１ ０４２６９１ｘｘ
ｘｘ”と表示される。“ＴＥＬ”の後に続く“１”は優
先順位番号を示す。また、ＬＣＤ１５の左下部には、伝
送モードであることを示すマーク（電話機のマーク）
が、右上部と右下部には、図３と同様な画像番号と残り
枚数が表示されている。セットスイッチ１４Ｆを操作す
ることにより、同図（Ｂ）に示すように次の優先順位
（２番目の優先順位）の電話番号がＥＶＦ８上に表示さ
れる。こうして、セットスイッチ１４Ｆの操作により伝
送先の電話番号が次々に表示される。

【００１５】図５には、電話番号設定モードでの表示例
が示されている。電話番号設定モードになると、同図
（Ａ）に示すように、ＥＶＦ８に表示されている電話番
号表示部の優先順位を示す数字“１”が点滅表示される
とともに、ＬＣＤ１５上の右下部にも同様な点滅表示が
行われる。この点滅表示部が、現在変更設定されるべき
数字となる。変更設定は、マイナス送りスイッチ１４Ｂ
やプラス送りスイッチ１４Ｃの操作により行われる。こ
うして変更された数字は、セットスイッチ１４Ｆの操作
により確定され、同図（Ｂ）に示すように、次に変更設
定されるべき数字部“０４”に点滅表示が移動する。こ
こで、マイナス送りスイッチ１４Ｂとプラス送りスイッ
チ１４Ｃを操作して、“０３”に変更したときの画面が
同図（Ｃ）に示されている。このままで確定するときに
は、セットスイッチ１４Ｆを操作すれば良い。

【００１６】このようなセットスイッチ１４Ｆの操作に
より、優先順位１番目の電話番号が設定された後、優先
順位２番目の電話番号の設定画面が同図（Ｄ）に示され
ている。同図（Ｅ）には、優先順位３番目の電話番号設
定画面が示されている。ここでは、電話番号は、まだ記
録されておらず、画面には表示されていない。

【００１７】図６には、本実施例における画像伝送手順
のフローチャートが示されている。処理がスタートし、
モードスイッチ１４Ｅを操作して、伝送モードが選択さ
れ（ステップＳ１）、セットスイッチ１４Ｆにより電話
番号が選択される（ステップＳ２）。ここで、マイナス
送りスイッチ１４Ｂとプラス送りスイッチ１４Ｃにより
伝送する画像が選択された（ステップＳ３）後、トリガ
スイッチ１４Ａにより伝送処理がスタートする（ステッ
プＳ４）。

【００１８】図７には、上記電話番号のセーブ処理とロ
ード処理のフローチャートが示されている。処理スター
ト後、モードスイッチ１４Ｅにより電話番号設定モード
に設定し（ステップＳ１１）、記録、再生スイッチ１４
Ｄが記録モードか否かを判定する（ステップＳ１２）。
ここで、記録モードであると判定されたときには、トリ
ガスイッチ１４Ａにより装置内電話番号領域のデータリ
ストがモニタに表示され（ステップＳ１３）、マイナス
送りスイッチ１４Ｂやプラス送りスイッチ１４Ｃにより
必要なデータを選択する（ステップＳ１４）。次に、セ
ットスイッチ１４Ｆにより当該データが装置からメモリ
カードにセーブされた（ステップＳ１５）後、モードが
変更されたか否かが判定され（ステップＳ１６）、モー
ドが変更されていなければステップＳ１４の処理に戻
り、モードが変更されていれば処理を終了する。

【００１９】一方、ステップＳ１２において、再生モー
ドであるときには、トリガスイッチ１４Ａによりコント
ロールファイル内のリストがモニタ上に表示される（ス
テップＳ１７）。このときの表示例が図８に示されてい
る。次に、マイナス送りスイッチ１４Ｂやプラス送りス
イッチ１４Ｃにより必要な電話番号を選択した（ステッ
プＳ１８）後、セットスイッチ１４Ｆによりメモリカー
ドから本体装置のデータメモリ領域にロードする（ステ
ップＳ１９）。このとき、ロードされたものは、モニタ
上の表示から削除することもできるし、二重選択を防止
するため、同一電話番号が選択されたときには、何らか
の警告を表示することもできる。このようなステップＳ
１８とＳ１９の処理が、ステップＳ２０において、モー
ド変更があると判定されるまで繰り返される。

【００２０】上述実施例においては、電子的撮像装置の
伝送される画像情報は、静止画像情報、音声情報の他、
任意の情報を用いることができ、また、外部から当該入
力手段を介して入力された画像信号を画像信号処理部に
より処理した後に記録された画像であっても良いことは
勿論、他の電子的撮像装置により撮像され、本電子的撮
像装置に適合する媒体に格納された形で提供されるもの
であっても良い。

【００２１】以上、実施例において、バックアップメモ
リ領域を増やせば、より多くの電話番号が記憶でき、ま
た複数の電話番号から任意の番号が簡単に選択でき、ま
た電話番号の設定はより少ないキー操作で行え、その操
作手順は時間設定とほぼ等しくユーザにも使い易いもの
になる。とりわけ、上記実施例の如く、携帯型である電
子的撮像装置に本発明を適用すれば、その携帯性、操作
性等が発揮でき、小型化に寄与し得るものである。

【００２２】更に、本実施例においては、電話番号設定
モード時に、記録／再生スイッチが、記録側になってい
て、トリガスイッチが押されると、電話番号記憶領域の
内容が一度に記録媒体（例えば、メモリカード）にコン
トロールファイルとして記録され、また記録／再生スイ
ッチが、再生側だと、コントロールファイル内容が、一
度に電話番号記憶領域へロードされるという機能も可能
である。

【００２３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像処理
装置によれば、画像伝送する際に伝送先電話番号の設定
が複雑な構成を要さず、簡単な操作で実行でき、操作性
が著しく改善される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による画像処理装置の中の電子的撮像装
置の一実施例の構成を示すブロック図である。

【図２】図１の実施例における画像処理装置の動作モー
ドを示す図である。

【図３】図１における通常モードでのＥＶＦ８とＬＣＤ
１５の表示例を示す図である。

【図４】本発明の実施例における伝送モードでのＥＶＦ
８とＬＣＤ１５の表示例を示す図である。

【図５】本発明の実施例における電話番号設定モードで
の表示例を示す図である。

【図６】本発明の実施例における画像伝送手順のフロー
チャートを示す図である。

【図７】本発明の実施例における電話番号のセーブとロ
ードのフローチャートを示す図である。

【図８】本発明の実施例の再生モードにおけるコントロ
ールファイル内のリストのモニタ表示例を示す図であ
る。

【符号の説明】

１ レンズ ２ ＣＣＤ ３ 撮像プロセス回路 ４ Ａ／Ｄコンバータ ５ フレームメモリ ６ 再生プロセス回路 ７ Ｄ／Ａコンバータ ８ 電子ビューファインダ ９ 圧縮伸長ユニット １０ カードインタフェース回路 １１ メモリカード １２ システム制御回路 １３ メモリコントローラ １４ 操作スイッチ部 １４Ａ トリガスイッチ １４Ｂ マイナス送りスイッチ １４Ｃ プラス送りスイッチ １４Ｄ 記録／再生スイッチ １４Ｅ モードスイッチ １４Ｆ セットスイッチ １５ ＬＣＤ １６ シリアル通信インタフェース １７ 時計制御回路 １８ 時間データメモリ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】撮像部乃至当該画像入力手段により得た画
   像信号を処理するための画像信号処理部を有してなる画
   像処理装置であって、 静止画像情報等の情報を伝送するための情報伝送手段
   と、 上記情報伝送手段によって伝送する情報の伝送先を特定
   するための情報を当該画像処理装置の主電源の供給の有
   無によらず記憶保持可能な固体メモリの所定領域に保有
   するための手段と、 当該適用された情報記録媒体にファイル形式で格納され
   た静止画像情報等の主情報のファイルとは別途に同情報
   記録媒体に主情報の関連情報を格納するために設定され
   たコントロールファイルと上記固体メモリの所定領域と
   の間で格納情報の授受を行うための情報転送手段と、 を備えたことを特徴とする画像処理装置。