JPH07169908A - はんだ付け方法、半導体装置の製造方法及び複合はんだ板 - Google Patents

はんだ付け方法、半導体装置の製造方法及び複合はんだ板

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JPH07169908A
JPH07169908A JP3113558A JP11355891A JPH07169908A JP H07169908 A JPH07169908 A JP H07169908A JP 3113558 A JP3113558 A JP 3113558A JP 11355891 A JP11355891 A JP 11355891A JP H07169908 A JPH07169908 A JP H07169908A
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melting point
layer
low melting
solder plate
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Kazuyuki Makita
一之 蒔田
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Fuji Electric Co Ltd
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    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
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Abstract

(57)【要約】 【目的】はんだ板の融点より低い温度ではんだ付けする
ことにより、接合部に応力及びボイドが残留せず、しか
も耐熱性が高い接合構造を実現すること。 【構成】複合はんだ板11は、厚さが約100μmの中
央層たるはんだ板本体11aと、厚さが約1μmの両側
層たる低融点はんだ層11bとから構成された3層構造
になっている。ここで、はんだ板本体11aの融点は約
318℃であり、低融点はんだ層11bの融点は約29
8℃である。この構成の複合はんだ板11は、低融点は
んだ層11bの融点からはんだ板本体11aの融点まで
の範囲の温度、約300℃のはんだ付け温度で使用され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の電極部等
の接合に使用されるはんだ付け方法、半導体装置の製造
方法及びはんだ材に関し、特に、低融点はんだ層を利用
したはんだ付け技術に関する。
【0002】
【従来の技術】Pb−Sn合金に代表されるはんだ板を
使用した接合方法は、広い分野に使用されており、半導
体装置の製造工程においても、各部材の接合に利用され
ている。例えば、高耐圧整流素子は、図6に示す如く、
シリコン半導体片81aの積層体81を有しており、各
シリコン半導体片81aははんだ層(はんだ板)82を
介して接合されている。かかる接合構造は、シリコン半
導体片81aの両面側にニッケルめっき電極層83を形
成しておき、各シリコン半導体片81aの間にはんだ板
82を挟み合わせた状態で、はんだの融点より約20〜
50℃高い温度に加熱することにより形成される。同様
に、銅リード端子84と積層体81との接合構造も、こ
れらの間にはんだ板85を挟み込んだ状態で、はんだの
融点より高い温度に加熱することにより形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
はんだ付け方法は、はんだ板82,85を融点以上の高
温度に加熱して溶融し、ニッケルめっき電極層83、銅
リード端子84の表面層にSn原子等を拡散させて接合
するため、以下の問題点を有する。
【0004】 はんだ板82を融点以上の温度に高め
ると、ニッケルめっき電極層83、銅リード端子84も
加熱されて膨張する。この状態から、はんだ層82が冷
却されて固化すると、はんだ板82及び各被接合材の熱
膨張率が異なるため、接合部周囲に応力が残留する。こ
の残留応力は、接合部分の強度低下をもたらし、高耐圧
整流素子の信頼性を低下させる。かかる残留応力の発生
を防止するために、低融点のはんだを使用する方法があ
るが、この方法を採用すると接合部の耐熱性が低下する
という問題が発生するため、好ましくない。
【0005】 はんだ板82全体が溶融し液状となる
ため、溶融したはんだ内部に、例えば被接合材の表面ま
たは内部から発生した気泡が侵入しやすい状態となる。
侵入した気泡がはんだ内部に包含されたまま、はんだ層
が固化し、接合後のはんだ層内部にボイドが残留する
と、接合強度の低下と共に、熱抵抗特性が低下する。か
かるボイドの発生は、はんだの液相線温度と固相線温度
の間の温度ではんだ付けすることにより解消されるが、
温度差が小さい場合には、温度制御が困難である。
【0006】しかも、はんだの液相線温度と固相線温度
は、はんだ組成により規定される性質のものであり、温
度差を拡張するには、はんだ組成を変更する必要があ
る。しかし、はんだ組成は、電気特性、機械的強度、熱
抵抗特性等から規定され、組成変更に対し制限があるた
め、実用的な対策にはなり得ない。
【0007】以上の問題点に鑑み、本発明の課題は、は
んだ接合部の特性を変えることなく、低温でのはんだ付
けを可能にし、接合部に応力及びボイドが残留しない接
合構造を形成可能なはんだ付け方法、半導体装置の製造
方法及び複合はんだ板を実現することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係るはんだ付け方法においては、被接合
材、または、これに接合すべきPb−Sn合金に代表さ
れるはんだ材の接合面側に、はんだ材の融点に比して低
い融点の低融点はんだ層を形成しておき、低融点はんだ
層の融点以上、かつ、はんだ材の融点以下の温度で、被
接合材及びはんだ材の接合面同士を接合する。
【0009】この場合に、低融点はんだ層がはんだ付け
後の接合部の組成に大きく影響して、接合部の電気特
性、機械的強度、熱抵抗特性等が低下することを防ぐ目
的に、低融点はんだ層の厚さが約0.1μmから約10
μmまでの範囲であることが好ましい。
【0010】上記のはんだ付け方法には、Pb−Sn合
金に代表されるはんだ材たるはんだ板が、その少なくと
も一方の面側に、はんだ板本体の融点に比して低融点の
低融点はんだ層を備える複合はんだ板を使用することが
できる。
【0011】ここで、はんだ板本体と低融点はんだ層と
の界面が、明確な組成の差を有する階段形接合状、また
は連続的に組成が変化する傾斜形接合状のいずれの状態
にあってもよい。また、複合はんだ板は、はんだ板本体
を構成する金属種から構成されたもの、または、他の金
属種が添加されたもののいずれであってもよい。
【0012】かかる複合はんだ板を半導体装置の製造工
程に使用する場合には、はんだ付け後、はんだ板本体と
低融点はんだ層とが完全に均質化し、接合部の組成が均
一になることが必要であるため、はんだ板の厚さが約3
0μmから約200μmまでの範囲であって、低融点は
んだ層の厚さが約0.1μmから約10μmまでの範囲
であることが好ましい。
【0013】
【作用】本発明に係るはんだ付け方法及びはんだ板にお
いて、はんだ材たる複合はんだ板の低融点はんだ層と被
接合材とを接触させた状態で、低融点はんだ層の融点以
上で、はんだ板本体の融点以下の温度をはんだ付け温度
として設定して、加熱すると、低融点はんだ層が溶融し
て、低融点はんだ層と被接合材の界面において形成され
る合金層または金属結合によって、被接合材と複合はん
だ板とは接合する。ここで、複合はんだ板の温度がはん
だ板本体の融点以下であるため、はんだ板本体は溶融し
ないが、はんだ板と溶融状態の低融点はんだ層との界面
においては金属原子の相互拡散が生じ、低融点はんだ層
から拡散してきた金属原子により、はんだ板の表面側
は、融点の低い組成に変化して溶融する。このため、は
んだ板の表面側と低融点はんだ層とは、組成が均質化
し、さらに、冷却した後も、金属原子の拡散は進行する
ため、複合はんだ板全体が均一な組成を有するはんだ層
となる。よって、高い温度ではんだ付けすることによる
弊害が発生することなく、高融点のはんだ層で接合部を
形成できる。すなわち、はんだ付けの熱による各部材の
熱膨張が小さいので、各部材の熱膨張率が大きく異なっ
ていても、接合部には応力が残留せず、また、はんだ付
け温度が低く、低融点はんだ層とはんだ板の表面のみが
溶融するので、気泡の発生が抑制され、接合部内にボイ
ドが残留しない。
【0014】なお、低融点はんだ層を被接合材の接合面
側に形成しておいても、上記と同様な現象を発生させる
ことができ、低い温度でのはんだ付けを実現できる。
【0015】
【実施例】〔実施例1〕次に、本発明の実施例1に係る
複合はんだ板及びはんだ付け方法を説明する。
【0016】図1は、本例の複合はんだ板の構造を示す
断面図である。
【0017】図1において、11は複合はんだ板であ
り、厚さが約100μmの中央層たるはんだ板本体11
a(はんだ材)と、厚さが約1μmの両側層たる低融点
はんだ層11bとから構成された3層構造になってい
る。ここで、はんだ板本体11aは約98wt%のPb
と約2wt%のSnからなり、その融点は約318℃で
ある。一方、低融点はんだ層11bは約90wt%のP
bと約10wt%のSnからなり、その融点は約298
℃である。なお、低融点はんだ層11bは、はんだ板本
体11aの表面に電気めっきにより形成されたものであ
る。
【0018】この構成の複合はんだ板11を使用して製
造した高耐圧整流素子の構造を、図2を参照して、説明
する。
【0019】図2(a)は高耐圧整流素子の断面図であ
る。
【0020】図において、高耐圧整流素子10のシリコ
ン半導体片(被接合材)12の表面には、ドナー及びア
クセプタが拡散された半導体領域が形成されており、そ
の表面側にはニッケル・リンめっきにより形成されたニ
ッケルめっき電極層12aを有している。かかるシリコ
ン半導体片12は、はんだ層11cにより接合されて3
層の積層体13を形成している。また、積層体13の両
側には、接続部14aとリード部14bからなる銅リー
ド端子14が、はんだ層11dにより接合されており、
積層体13及び銅リード端子14は、その側面にインナ
ーコーティングされたJCR層15と、さらに外側のモ
ールド樹脂16によって樹脂封止されている。ここで、
はんだ層11cは、図1の複合はんだ板11において、
はんだ付け時の熱により、はんだ板本体11aと低融点
はんだ層11bとが均質化されて形成された層である。
また、はんだ層11dも、図1の複合はんだ板11にお
いて、はんだ付け時の熱により、はんだ板本体11aと
低融点はんだ層11bとが均質化されて形成された層で
ある。従って、はんだ付けにより、複合はんだ板11
が、はんだ層11c,11dに変化しないものとして、
高耐圧整流素子の断面図を示すと、図2(b)のように
なる。
【0021】この構成の高耐圧整流素子10の製造工程
(はんだ付け工程)を、図3を参照して、説明する。
【0022】図3(a)において、11は複合はんだ板
であり、はんだ板本体11aと低融点はんだ層11bを
有する。また、12はシリコン半導体片であり、その表
面には、ニッケルめっき電極層12aを有する。
【0023】まず、図3(b)に示す如く、複合はんだ
板11をシリコン半導体片(被接合材)12で挟み込ん
だ状態で、高周波誘導加熱装置を利用して、300±
0.1℃にまで加熱すると、融点が約298℃である低
融点はんだ層11bは溶融し、低融点はんだ層11bと
ニッケルめっき電極層12aとは、その界面において形
成される合金層または金属結合によって接合される。一
方、はんだ板本体11aは溶融しないが、低融点はんだ
層11bとはんだ板本体11aとの界面での金属原子の
相互拡散により、図3(c)に示す如く、金属原子が低
融点はんだ層11bからはんだ板本体11aに拡散し
て、はんだ板本体11aの表面側の組成を低融点の組成
に変化させる結果、はんだ板本体11aの表面側も溶融
する。その故、低融点はんだ層11bとはんだ板本体1
1aとは均質化し、さらに、冷却された以降も、金属原
子の相互拡散は進行して、図3(d)に示す如く、複合
はんだ板11は、組成が均一なはんだ層11cとなる。
【0024】一方、積層体13と銅リード端子14との
はんだ付け工程においても、同様に、複合はんだ板11
を、積層体13と銅リード端子14とで挟み込んだ状態
で、リフロー炉を利用して、約300にまで加熱する
と、融点が約298℃である低融点はんだ層11bは溶
融する。一方、はんだ板本体11aは溶融しないが、そ
の表面層は、低融点はんだ層11bから拡散してきた金
属原子により、融点が低下し溶融する。その結果、補助
層14bとはんだ板14aとは均質化し、さらに、冷却
された以降も、金属原子の相互拡散は進行して、複合は
んだ板11は、組成が均一なはんだ層11dとなる。
【0025】ここで、低融点はんだ層11b及びはんだ
板本体11aは、いずれもPb−Sn合金であり、低融
点はんだ層11bの厚さが、はんだ板本体11aに比し
て薄いため、低融点はんだ層11bは、はんだ層11
c,11dの組成にほとんど影響を与えず、はんだ層1
1c,11dの組成は、はんだ板本体11aの組成と同
等組成、すなわち、約318℃の融点を有する層になっ
ている。従って、低いはんだ付け温度で、はんだ板本体
11aを使用した場合と同等の耐熱性を有する接合部を
形成できるので、各被接合材の熱膨張が小さく、各部材
の熱膨張率が大きく異なっていても、接合部には応力が
残留しない。また、加熱温度が低く、低融点はんだ層1
1b及びはんだ板本体11aの表面のみが溶融状態にな
るため、気泡の発生が極めて抑制される。その結果、は
んだ板本体11aと同一組成の約98wt%のPbと約
2wt%のSnからなるはんだ板を使用して、約350
℃の温度ではんだ付けした場合に比較して、ボイド量
を、約1/10にまで低減できる。それ故、接合部の信
頼性が高い高耐圧整流素子10を実現できる。
【0026】〔実施例2〕本発明の実施例2について、
図4を参照して、説明する。
【0027】図4は、実施例2に係る複合はんだ板、及
びこの複合はんだ板を使用して製造した電力用増幅器の
断面図である。
【0028】図4において、21は電力用増幅器であ
り、銅放熱板22の表面と、アルミナ基板23の下面側
の銅配線層23aとは、共晶はんだ層24によってはん
だ付けされている。さらに、アルミナ基板23の上面側
の銅配線層23bの表面と、シリコン半導体片24の下
面側のニッケルめっき電極層24aとは、複合はんだ板
25によってはんだ付けされている。ここで、複合はん
だ板25は、融点が約297℃のPb−Sn合金からな
るはんだ板本体25a(はんだ材)と、その両面側の融
点が約167℃のPb−Sn合金からなる低融点はんだ
層25bとからなる3層構造を有する。この構成の複合
はんだ板25は、はんだ板本体25aと2枚の低融点は
んだ層25bとを重ね合わせて圧延することにより形成
されたものである。なお、複合はんだ板25は、はんだ
付け後においては、はんだ板本体25aと低融点はんだ
層25bとは組成が均一化されたはんだ層になってい
る。さらに、シリコン半導体片24の側方位置では、銅
リード端子26が、アルミナ基板23の上面側の銅配線
層23bの表面に、複合はんだ板27によってはんだ付
けされている。この複合はんだ板27も、複合はんだ板
25と同様に、融点が約297℃のPb−Sn合金から
なるはんだ板27aと、その両面側に形成され、融点が
約167℃のPb−Sn合金からなる低融点はんだ層2
7bとからなる3層構造を有し、はんだ付け後において
は、はんだ板27aと低融点はんだ層27bとは組成が
均一化されたはんだ層になっている。かかる銅リード端
子26と、シリコン半導体片24の上面側のニッケルめ
っき電極層24bとは、アルミニウムワイヤー28によ
り電気的接続されている。ここで、回路素子はプラスチ
ックケース29によりケーシングされ、このプラスチッ
クケース29の内部には、シリコンゲル29aが充填さ
れている。
【0029】かかる電力用増幅器21の製造工程(はん
だ付け工程)は、銅配線層23bの表面とニッケルめっ
き電極層24aとの間に複合はんだ板25を、また銅リ
ード端子26と銅配線層23bとの間には複合はんだ板
27を挟んだ状態で、約230℃の温度にまで加熱して
行なわれる。
【0030】従って、温度が約230℃の加熱条件で
は、融点が約167℃である低融点はんだ層25b,2
7bは溶融し、銅配線層23bとニッケルめっき電極層
24a、銅リード端子26と銅配線層23bとは、複合
はんだ板25を介して接合されるが、融点が約297℃
であるはんだ板本体25a,27aは溶融しない。しか
しながら、溶融した低融点はんだ層25b,27bとは
んだ板本体25a,27aの界面において、Sn原子が
相互拡散すると、はんだ板本体25a,27aの表面層
の組成が低融点の組成に変化し、はんだ板本体25a,
27aの表面層も溶融状態となる。このため、低融点は
んだ層25b,27bとはんだ板本体25a,27aと
は均質化さら、さらに冷却された以降も、金属原子の相
互拡散は進行する。しかも、低融点はんだ層25b,2
7bとはんだ板本体25a,27aは、いずれもPb−
Sn合金であって、低融点はんだ層25b,27bの厚
さは、はんだ板本体25a,27aの厚さに比して薄
い。このため、はんだ付け後、複合はんだ板25全体が
はんだ板本体25a,27aと略同一組成のはんだ層と
なり、銅配線層23bとニッケルめっき電極層24a、
銅リード端子26と銅配線層23bとが、実質的には、
高融点のはんだ板本体25a,27aではんだ付けされ
た接合構造となっているので、これらの接合部の耐熱性
が高い。
【0031】また、本例におけるはんだ付け温度は、約
230℃の温度であり、融点が約297℃であるはんだ
板本体25a,27a自身を使用した場合のように、約
360℃にまで加熱する必要がないため、各部材への熱
ストレスが小さい。それ故、アルミナ基板22の割れ等
により発生した不良率が約10分の1にまで低下でき、
電力用増幅器21の歩留りが向上する。しかも、溶融部
分が小さいため、接合部にボイドも残留しにくいので、
電力用増幅器21の信頼性も向上する。さらに、はんだ
付け工程において使用する加熱用電気量をも削減するこ
とができる。
【0032】〔実施例3〕本発明の実施例3について、
図5を参照して、説明する。
【0033】図5は、実施例3に係る低融点はんだ層、
及びこの低融点はんだ層を利用して製造したメサ型整流
素子の断面図である。
【0034】図5において、31はメサ型整流素子であ
り、シリコン半導体片32の両面側には、ニッケルめっ
き電極層32aが形成されている。さらに、その表面側
には、融点が約183℃のPb−Sn合金たる低融点は
んだ層33が形成されている。一方、その両端側に接続
されている銅リード端子34の接合面側にも、融点が約
183℃のPb−Sn合金たる低融点はんだ層35が形
成されている。この構成のシリコン半導体片32及び銅
リード端子34は、融点が約183℃のPb−Sn合金
を溶融し、ここに、シリコン半導体片32及び銅リード
端子34をディップすることにより形成されたものであ
る。かかる銅リード端子34の接合面側と、シリコン半
導体片32の接合面側との間には、それぞれ、融点が約
318℃のPb−Sn合金たるはんだ板36(はんだ
材)が挟まれている。ここで、はんだ板36と、低融点
はんだ層33、低融点はんだ層35とは、はんだ付け
後、組成が均一化されたはんだ層になっている。さら
に、シリコン半導体片32及び銅リード端子34は、そ
の側面がJCR層によりインナーコートされた状態で、
樹脂封止されている。
【0035】かかるメサ型整流素子31の製造工程(は
んだ付け工程)は、シリコン半導体片32と銅リード端
子34との間にはんだ板36を挟んだ状態で保持した状
態で、約250℃の温度にまで加熱して行なわれる。
【0036】従って、温度が約250℃の加熱条件で
は、融点が約183℃である低融点はんだ層33,35
は溶融し、シリコン半導体片32と銅リード端子34と
は、低融点はんだ層33,35及びはんだ板36を介し
て接合されるが、融点が約318℃であるはんだ板36
は溶融しない。しかしながら、溶融した低融点はんだ層
33,35とはんだ板36の界面においては、Sn原子
が相互拡散するため、はんだ板36の両表面層の組成が
低融点の組成に変化し、はんだ板35の両表面層も溶融
状態となる。従って、低融点はんだ層33,35とはん
だ板36とは均質化し、冷却された以降も、Sn原子の
相互拡散が進行する。しかも、低融点はんだ層33,3
5とはんだ板36は、いずれもPb−Sn合金であっ
て、低融点はんだ層33,35の厚さは、はんだ板36
の厚さに比して薄いため、はんだ付け後のはんだ層の組
成は、はんだ板36と略同一組成になる。従って、シリ
コン半導体片32と銅リード端子34とは、実質的に
は、高融点のはんだ層で接合された状態になっているの
で、これらの接合部の耐熱性が高い。また、はんだ付け
温度が低いので、各部材への熱ストレスが小さく、はん
だ付け後の接合部周囲に大きな応力が残留しない。さら
に、発生する気体量が抑えられ、溶融する部分も小さい
ため、ボイドの残留も抑制される。その結果、はんだ板
36のみを使用し、約350℃でのはんだ付けにより製
造したメサ型整流素子に比較して、ヒートサイクル特性
が約10倍向上し、また、はんだ付け工程における加熱
用電気量を削減することもできる。
【0037】以上のとおり、いずれの実施例において
も、低融点はんだ層を利用して、低温ではんだ付けする
ことにより、はんだ付け温度が高い場合の弊害が発生す
ることを防止しているので、信頼性の高い接合部を形成
している。
【0038】さらに、低融点はんだ層の厚さを0.1〜
10μmに変えて、またはんだ板の厚さを30〜200
μmに変えて、さらには、被接合材を変えて評価を行な
ったが、いずれの組合せにおいても、低いはんだ付け温
度で耐熱性が高い接合構造を得ることができた。
【0039】なお、低融点はんだ層の組成は、はんだ板
本体に使用されている金属種に限定されるものではな
く、これらの金属種が主成分であれば、他の成分を添加
してもよいものである。
【0040】
【発明の効果】以上のとおり、本発明においては、はん
だ材たるはんだ板の少なくとも一方の面側に、または被
接合材の接合面側に、低融点はんだ層を形成しておくこ
とに特徴を有する。従って、本発明によれば、以下の効
果を奏する。
【0041】 低融点はんだ層が溶融可能な温度であ
れば、はんだ材本体の融点以下の温度であっても、はん
だ付け後には、低融点はんだ層とはんだ材本体とは、組
成が均一化されたはんだ層を形成する。従って、高温度
ではんだ付けする必要がないので、接合部に応力及びボ
イドが残留することなく、耐熱性が高い接合構造を形成
することができる。また、はんだ付け工程で使用する電
力量を低減することもできる。
【0042】 低融点はんだ層の厚さが、約0.1μ
mから約10μmまでの範囲であってはんだ板本体に比
して薄い場合には、はんだ付け後に形成されるはんだ層
の組成が確実に均一化されると共に、低融点はんだ層の
組成が、接合部の特性に影響を与えないので、はんだ層
全体が耐熱性の高い接合部となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る複合はんだ板の構造を
示す断面図である。
【図2】本発明の実施例1に係る複合はんだ板を使用し
て製造した高耐圧整流素子の断面図である。
【図3】図2の高耐圧整流素子の製造工程におけるはん
だ付け工程を示す工程断面図である。
【図4】本発明の実施例2に係る複合はんだ板、及びこ
の複合はんだ板を使用して製造した電力用増幅器の断面
図である。
【図5】本発明の実施例3に係る低融点はんだ層、及び
この低融点はんだ層を利用して製造したメサ型整流素子
の断面図である。
【図6】従来のはんだ板を使用して製造した高耐圧整流
素子の断面図である。
【符号の説明】
10・・・高耐圧整流素子 11,25・・・複合はんだ板 11a,25a・・・はんだ板本体(はんだ材) 11b,25b,35・・・低融点はんだ層 21・・・電力用増幅器 31・・・メサ型整流素子 36・・・はんだ板(はんだ材)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被接合材及びはんだ材のうちの少なくとも
    一方の接合面側に、前記はんだ材の融点に比して低い融
    点の低融点はんだ層を形成しておき、前記低融点はんだ
    層の融点から前記はんだ材の融点までの範囲内の温度
    で、前記被接合材及び前記はんだ材の接合面同士を接合
    することを特徴とするはんだ付け方法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記低融点はんだ層の
    厚さが約0.1μmから約10μmまでの範囲であるこ
    とを特徴とするはんだ付け方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載のはんだ付け
    方法を用いたはんだ付け工程を有することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】はんだ板本体の少なくとも一方の面側に
    は、前記はんだ板本体の融点に比して低い融点の低融点
    はんだ層を備えていることを特徴とする複合はんだ板。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記はんだ板本体の厚
    さが約30μmから約200μmまでの範囲であって、
    前記低融点はんだ層の厚さが約0.1μmから約10μ
    mまでの範囲であることを特徴とする複合はんだ板。
JP3113558A 1991-05-18 1991-05-18 はんだ付け方法、半導体装置の製造方法及び複合はんだ板 Pending JPH07169908A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010506733A (ja) * 2006-10-17 2010-03-04 フライズ・メタルズ・インコーポレイテッド 電気装置の配線に使用するための材料および関連する方法
WO2014129626A1 (ja) 2013-02-22 2014-08-28 古河電気工業株式会社 接続構造体、及び半導体装置

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