JPH0716989B2 - 射出成形機制御システム - Google Patents

射出成形機制御システム

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JPH0716989B2
JPH0716989B2 JP62212880A JP21288087A JPH0716989B2 JP H0716989 B2 JPH0716989 B2 JP H0716989B2 JP 62212880 A JP62212880 A JP 62212880A JP 21288087 A JP21288087 A JP 21288087A JP H0716989 B2 JPH0716989 B2 JP H0716989B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の構成〕 (産業上の利用分野) 本発明はプラスチック製品を成型して製造する射出成形
機を制御する射出成形機制御システムに関する。
(従来の技術) 品質が安定した良好なプラスチック製品を成形するため
には、種々の条件に基づいて射出成形機の運転条件を絶
えず変化させなければならない。例えば24時間運転の場
合、夜間と昼間の気温が大きく変動するため、かかる外
部条件の変動に応じて射出速度や射出圧力等を微調整し
て、不良の発生を防止する必要がある。しかしながら、
従来はこのような運転条件の微調整を操作者の経験と勘
に頼って行っていたため、不良品の発生を確実に防止す
ることができなかった。
射出成形機によるプラスチック製品の品質変動を防止す
るための制御装置の方式として種々の方式が提案されて
いる。例えば、金型閉鎖量を検出して充填ストロークを
微調整する方式や、金型内樹脂圧力を検出して射出圧力
を微調整する方式がある。このような方式のいずれも、
外乱要素の変動によって生ずる品質変動を予め決められ
た一つの方式によって制御するものである。即ち、調節
する項目と調節量の演算方法が予め定められたものとな
っている。このため、外乱要素の変動が予め決められた
ものであれば、従来の制御方法でも微調整が可能である
が、外乱要素が異なるとその方法による制御は有効では
なくなることがあるという問題があった。
また、成形品の品質は、射出出力や射出速度や充填スト
ローク等の成形条件によってだけでなく、成形品の形状
(平板状、容器状、厚肉形状、薄肉形状、こまかい凹凸
形状等)や原料の種類によっても大きく左右される。品
質の変化(ヒケ、シルバーストローク等)は同じでも、
それを発生させる原因が異なると解消するために採るべ
き調節手段も異なるのが普通である。このため、成形品
の形状や使用する原料の性質によっては、今まで行なっ
ていた方法による制御が有効でなくなることがあるとい
う問題があった。
更に、従来でも一つの成形条件だけで制御するのではな
く、例えば金型温度の上昇に伴って順次成形条件を切換
えていく方式のように成形条件を更新して成形を行なう
制御方式がある。しかしながら、この方式も予め成形条
件の更新値と更新時期を決めておき、それを成形サイク
ルに応じて成形条件を更新していくものであるため、他
の外乱要素や品質変動があってもこれらに対応すること
はできないことがあるという問題があった。
(発明が解決しようとする問題点) このように、射出成形機の従来の制御方法では、外乱要
素や成形品の形状や使用する原料の性質によっては品質
変動に対して適切に応じることができず、品質が安定し
た良好なプラスチック製品を成形することができなかっ
た。
本発明は上記事情を考慮して成されたもので、外乱要素
や成形品の形状や原料の性質等の変動に対して常に適切
な方式により制御することができるフレキシビリティの
ある射出成形機制御システムを提供することを目的とす
る。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的は、複数の射出成形機の各々に対応して設置さ
れた複数の射出成形機制御装置を有する射出成形機制御
システムにおいて、前記複数の射出成形機の各々におけ
る成形品の成形状態に関連するプロセスパラメータの値
をバスラインを介して各射出成形機制御装置から入力
し、各成形品の完成前及び完成後の品質をそれぞれ判定
する第1及び第2の判定装置を備え、その射出成形機制
御装置は、各射出成形機制御装置が有する、種々のロッ
ト/及び又は種々の生産条件の複数の制御情報について
の行先が記憶されている記憶部と、その射出成形機が現
在形成しているロットについての制御情報と次ショット
成形時に使用可能な制御情報の行先とを含む生産ロット
データを記憶する生産ロットデータメモリと、前記生産
ロットデータメモリに記憶された生産ロットデータの制
御情報に基いて前記射出成形機を制御する第1の制御部
と、前記第1及び第2の判定装置の判定結果に基いて、
前記制御情報の行先が前記生産ロットデータメモリに記
憶されている制御情報と同じである場合を除き、前記記
憶部から制御情報を取出して、次ショット成形時にこれ
をロットデータメモリに記憶させてそれまでの制御情報
を差換える第2の制御部と、前記記憶部に記憶されてい
る各制御情報は、前記プロセスパラメータに基く一方の
制御状態から他方の制御状態に至る段階的な制御につい
ての各制御段階にそれぞれ対応づけられており、前記第
2の制御部は、現在前記生産ロットデータメモリに記憶
されている制御情報を、これに隣接する制御段階の制御
情報と差換えるものである、ことを特徴とする射出成形
機制御システムにより達成される。
(作用) 第1及び第2の判定装置は、複数の射出成形機及び射出
成形機制御装置により共用される。すなわち、第1及び
第2の判定装置は、各射出成形機が作った成形品の完成
前及び完成後の品質をそれぞれ判定する。
一方、各射出成形制御装置においては、予め複数の制御
情報が記憶部に記憶されている。そして、第2の制御部
は、この複数の制御情報の中から、第1及び第2の判定
装置の判定結果に基づいて最適の制御情報を取り出し、
次ショット成形時には、これを生産ロットデータメモリ
に記憶させ、それまで用いられていた制御情報を差換え
る。ただし、取出した制御情報が生産ロットメモリに記
憶されているものと同じである場合には差換えは無意味
となるので、差換えは行なわない。
第1の制御部は、このように差換えられた生産ロットデ
ータメモリ内のデータを用いて、射出成形機の制御を行
うので、次ショットの射出成形においては、より優れた
品質の成形品を得ることができる。
そして記憶部に記憶されている制御情報は制御レベルが
段階的に分けられており、第2の制御部は、必ず、次シ
ョット成形時の制御段階が現在の制御段階に隣接する制
御段階になるように、制御情報の差換えを行う。
したがって、次ショット成形時に制御レベルが大きく変
動することがなく、不良品の発生や制御量のオーバー等
に起因する装置の故障等を防ぐことができる。
(実施例) 本発明の一実施例による射出成形機制御システムを第1
図に示す。制御対象である射出成形機11、12、…、1nは
熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂を成形するもので、成形
材料を射出シリンダの中で加熱溶融し、流動化された成
形材料を射出スクリュによって閉鎖した金型の中に圧力
を加えて注入してプラスチック製品を成形するものであ
る。射出成形機11、12、…、1nには、射出成形機11、1
2、…、1nの各種状態を検出するためのセンサ11A、12
A、…、1nAと、射出成形機11、12、…1nの各部を動かす
ためのアクチュエータ11B、12B、…、1nBが設けられて
いる。センサ11A、12A、…、1nAとしては、例えば、金
型開き量を検出する位置センサ、キャビテイ内圧力を検
出する圧力センサ、充填時間を測定すタイマ、クッショ
ン量を検出する位置センサ、樹脂温度を検出する温度セ
ンサ、金型温度を検出する温度センサがある。アクチュ
エータ11B、12B、…、1nBとしては、金型へ圧力を印加
する圧力印加手段、スクリュを回転させるモータ、射出
圧力およびスクリュ背圧を印加する圧力印加手段、金型
を加熱する金型加熱手段、樹脂を加熱する樹脂加熱手段
等がある。
複数の射出成形機11、12、…、1nには共通の第1判定装
置110と第2判定装置120とがバスライン100を介して設
けられている。第1判定装置110は射出成形機11、12、
…、1nのセンサ11A、12A、…、1nAからの検出信号から
成形品質を判定するための装置であり、第2判定装置12
0は射出成形機11、12、…、1nにより成形された成形品
を測定して別の成形品質を判定するための装置である。
第1判定装置110においては、例えばクッション量のよ
うに射出成形機11、12、…、1nのセンサ11A、12A、…、
1nAにより検出可能であって成形品質に影響を与えるよ
うな検出量により成形品質が判定される。これに対し第
2判定装置120においては、例えば成形品の重量、寸
法、色彩、透明度、複屈折率等のように完成した成形品
に対して測定して初めて検出可能な成形品質が判定され
る。このように第1判定装置110と第2判定装置120にお
いて判定される成形品質は通常異なる。
第1判定装置110は成形品質を判定する判定部112と設定
値を記憶する設定値メモリ114から構成されている。射
出成形機11、12、…、1nのセンサ11A、12A、…、1nAは
バスライン100を介して判定装置110の判定部112に接続
されている。判定部112はセンサ11A、12A、…、1nAから
の検出信号と設定値メモリ114に記憶され設定値とを比
較して成形品質を判定する。例えば、クッション量の面
から成形品質を判定する場合、設定値メモリ114には標
準品質に対する上限クッション量と下限クッション量を
記憶する。検出されたクッション量がこれら下限クッシ
ョン量と上限クッション量の間にあれば、クッション量
が適正で成形品質が良好であると判断する。検出された
クッション量が下限クッション量より小さい場合クッシ
ョン量が小さすぎて成形品質が不良であると判断し、逆
に検出されたクッション量が上限クッション量より大き
い場合クッション量が大きすぎて成形品質が不良である
と判断する。
第2判定装置120は、完成した成形品を測定のために載
置する成形品載置部126と、載置された成形品を測定す
る測定部128と、測定部128からの測定信号により成形品
質を判定する判定部122と、判定のための設定値を記憶
する設定値メモリ114とから構成されている。射出成形
機11、12、…、1nにより成形品を成形する。完成した成
形品は成形品載置部126に載置され、測定部128により成
形品の品質が測定される。測定部128では、例えば重
量、寸法、色彩、透明度、複屈折率が測定される。測定
項目により成形品載置部126及び測定部128の具体的構成
は異なる。測定部128の測定信号は判定部122に出力され
る。判定部122ではこれら測定信号と設定値メモリ124に
記憶された設定値とを比較して成形品質を判定する。例
えば、重量の面から成形品質を判定する場合、設定値メ
モリ124には標準重量を定める上限重量と下限重量が記
憶されている。測定された重量が上限重量と下限重量の
間にあれば、重量が適正で成形品質が良好であると判断
する。測定された重量が下限重量より軽い場合、軽すぎ
て成形品質が不良であると判断し、逆に測定された重量
が上限重量より重い場合、重すびて成形品質が不良であ
ると判断する。
第1判定装置110の測定部112及び第2判定装置120の判
定部122からの判定出力は、共にバスライン100を介して
格納部(第2の制御部)51、52、…、5nに入力される。
格納部51、52、…、5nは、判定部112と判定部122からの
判定出力に基づいて記憶部61、62、…、6nに記憶された
生産ロットデータから一つを選択して生産ロットデータ
メモリ71、72、…、7nに格納する。即ち、成形品質が良
好であるという判定出力であれば、現在の生産ロットデ
ータメモリ71、72、…、7nに格納された生産ロットデー
タを変更する必要がないので、格納部51、52、…、5nに
よる生産ロットデータの格納は行われない。成形品質が
不良であるという判定出力であれば、より適した生産ロ
ットデータを記憶部61、62、…、6nに記憶された生産ロ
ットデータ中から選択して、選択された生産ロットデー
タを生産ロットデータメモリ71、72、…、7nに格納す
る。
格納すべき生産ロットデータを格納部51、52、…、5nで
どのようにして選択するかを第2図及び第3図を用いて
説明する。第2図(a)に生産ロットデータの構成を示
す。生産ロットデータは、その生産ロットデータの番号
を示すロットデータ番号欄と、選択すべき生産ロットデ
ータの番号を示す行先テーブル欄と、種々の生産制御情
報を示す制御情報欄とから構成されている。行先テーブ
ルは判定出力コードと行先生産ロットデータ番号とが対
比して示されている。
各射出成形機11、12、…、1nには記憶部61、62、…、6n
が設けられ、第2図(b)に示すように予め多数の生産
ロットデータが記憶されている。射出成形機11、12、
…、1n毎に記憶部61、62、…、6nが設けられているの
は、射出成形機11、12、…、1nの特性が異なるため、同
じ条件でも制御情報が異なるためである。記憶部11、1
2、…、1nに記憶されている生産ロットデータとして
は、例えば、第1判定装置110の判定部112でクッション
量が判定される場合について説明する。クッション量に
対してロットデータ番号02〜08の7種類の生産ロットデ
ータを用意して記憶部61、62、…、6nに記憶する。これ
ら生産ロットデータは、ロットデータ番号02をオーバー
パック側とし、ロットデータ03、04、…と順次ショート
ショット側とし、ロットデータ番号08が最もショートシ
ョットの場合の制御とする。これら生産ロットデータ間
を第3図に示すよう転移させる場合について説明する。
第3図は、ある生産ロットデータに対してオーバーパッ
クであると判定されると右下向きの矢印の方向にある生
産ロットデータに転移し、ショートパックであると判定
されると右上向きの2重の矢印の方向にある生産ロット
データに転移することを示している。例えば、ロットデ
ータ番号05の生産ロットデータで制御してオーバーパッ
クとなるとロットデータ番号06に転移し、ショートショ
ットとなるとロットデータ番号04に転移する。
このように第3図に示すような転移を実行するために
は、記憶部61、62、…、6nに記憶された生産ロットデー
タの内容を第2図(b)に示すようにする。即ち、これ
ら生産ロットデータの行先テーブルには判定出力コード
(74、75、76)と行先ロットデータ番号(02、03、…、
08)が格納されている。判定部112は、クッション量が
標準であれば「74」、クッション量が小さすぎれば(シ
ョートショット)「75」、クッション量が大きすぎれば
(オーバーパック)「76」の判定出力コードを出力し、
バスライン100を介して各射出成形機11、12、…、1nの
格納部51、52、…、5nに入力するものとする。本実施例
では、第2図(b)に示すように、例えば、生産ロット
データ番号04の行先テーブルには、判定コード74、75,7
6に対してそれぞれ行先ロットデータ番号04、03、05が
格納され、生産ロットデータ番号05の行先テーブルに
は、判定コード74、75、76に対してそれぞれ行先ロット
データ番号05、04、06が格納され、生産ロットデータ番
号06の行先テーブルには、判定コード74、75、76に対し
てそれぞれ行先ロットデータ番号06、05、07が格納され
る。
第2判定装置120の判定部122における判定の場合にも、
上述のクッション量と同様にして生産ロットデータを用
意して記憶部61、62、…、6nに記憶し、生産ロッドデー
タ中の判定テーブルに転移させたい状態に応じて上述の
クッション量と同様にして判定出力コードとロットデー
タ番号を記憶すればよい。
格納部51、52、…、5nは、生産ロットデータメモリ71、
72、…、7nの行先テーブルにより判定部112及び判定部1
22からの判定出力コードに応じたロットデータ番号を知
り、このロットデータ番号の生産ロットデータを記憶部
61、62、…、6nから読出して生産ロットデータメモリ7
1、72…、7nに格納する。ただし、クッション量や重量
等が標準の場合には生産ロットデータメモリ71、72、
…、7nに格納された生産ロットデータは変化しないから
実際に記憶部61、62、…、6nから生産ロットデータメモ
リ71、72、…、7nへの格納は行われない。このようにす
ることにより第3図に示すような転移が実行できる。
なお、次のロットに対する生産ロットデータの番号も現
ロットの生産ロットデータの行先テーブルに記載してお
く。次のロットに移る際には生産ロットデータ内の行先
テーブルに基づいて生産ロットデータを更新する。
制御部(第1の制御部)41、42、…、4nは射出成形機1
1、12、…、1nを制御するものであり、生産ロットデー
タメモリ71、72、…、7nに格納された生産ロットデータ
に基づいてアクチュエータ11B、12B、…、1nBを駆動制
御する。
制御部41、42、…、4nには、射出成形機11、12、…、1n
の射出制御に関するデータを設定入力したり表示したり
するためのデータ入力表示部21、22、…、2nが接続され
ている。即ち、データ設定時にはこのデータ入力表示部
21、22、…、2nを操作することによりデータ入力して、
生産ロットデータメモリ71、72、…、7nにデータを設定
する。射出成形機11、12、…、1nの動作時には現在の制
御状態を示すデータを表示する。
このデータ入力表示部21、22、…、2nは具体的には種々
の形態が考えられるが、第4図にデータ入力表示部21、
22、…、2nの一具体例を示す。このデータ入力表示部2
1、22、…、2nの各部を簡単に説明する。プログラム設
定部31は射出速度を設定するもので、5段階にプログラ
ムして射出速度が設定できる。スクリュ位置設定部32は
スクリュ位置を設定するもので、射出のショットサイズ
とサックバック量とプログラム制御の速度切換を行うこ
とができる。射出圧力設定部33は射出圧力を設定するも
ので、射出圧力を4段階にプログラムすることができ
る。タイマ34は保圧工程の射出圧力を切換えるためのも
のである。スクリュ回転数設定部35はスクリュの回転数
を設定するためのものである。スクリュ背圧設定部36は
可塑化時のスクリュ背圧を設定するものである。データ
設定部37は常時表示されていない項目についてデータを
設定するためのものである。どの項目のデータであるか
はコード部17Aに指定されたコードにより特定され、そ
の内容はデータ部37Bにより設定される。本具体例では
コード部37Aは2桁であるから00〜99のコードで100種類
の項目のデータを特定することができる。この100種類
のコードの中には、例えば射出成形機動作モードの選
択、必要生産ショット数、ロット切換のための生産完了
予告ショット数、次ロット用データ識別記号等の生産ロ
ット情報等がある。
次に本実施例の動作を説明する。先ず各射出成形機11、
12、…、1nの記憶部61、62、…、6nに必要な生産ロット
データを作成して格納する。このためには種々の方法が
可能である。例えば生産ロットデータを外部の計算機に
より予め作成しておいて、図示しないデータ入力手段に
より記憶部61、62、…、6nに入力するようにしてもよ
い。また、データ入力表示部21、22、…、2nからマニュ
アルによりデータを入力して生産ロットデータメモリ7
1、72、…、7nに格納し、このようにして設定した生産
ロットデータを生産ロットデータメモリ71、72、…、7n
から記憶部61、62、…、6nに格納するようにしてもよ
い。更に、既に格納されている記憶部61、62、…、6n中
の生産ロットデータを生産ロットデータメモリ71、72、
…、7nに呼出してデータ入力表示部21、22、…、2nから
一部のデータを修正して、その修正データを記憶部61、
62、…、6nに格納するようにしてもよい。
記憶部61、62、…、6nに必要な生産ロットデータを格納
すると、先ず格納部51、52、…、5nは標準の生産ロット
データを記憶部61、62、…、6nから読出して生産ロット
データメモリ71、72、…、7nに格納した後実際の動作を
開始する。本実施例では例えば標準クッション量である
ロットデータ番号05の生産ロットデータを生産ロットデ
ータメモリ71、72、…、7nに格納する。
次に実際の制御動作が実行されるが、制御動作中には第
5図に示すような種々のモニタリングI〜IVが定期的に
行なわれる。これらモニタリングI〜IVの1種としてク
ッション量の検出や重量の検出がなされている。したが
って、第1判定装置110の判定部112及び第2判定装置12
0の判定部122は定期的にクッション量及び重量の検出判
定を行ない、その判定結果を示す出力コードをバスライ
ン100を介して格納部51、52、…、5nに入力する。格納
部51、52、…、5nはその判定結果から生産ロットデータ
メモリ71、72、…、7n中の行先テーブルに基づいて行先
生産ロットデータを決定する。例えばクッション量の判
定を行なう場合、判定出力が標準クッション量であれば
格納動作を行わず、判定出力がオーバーパックであれば
ロットデータ番号06の生産ロットデータを記憶部61、6
2、…、6nから生産ロットデータメモリ71、72、…、7n
に格納し、判定出力がショートショットであればロット
データ番号04の生産ロットデータを記憶部61、62、…、
6nから生産ロットデータメモリ71、72、…、7nに格納す
る。射出成形機11、12、…、1nの制御は生産ロットデー
タメモリ71、72、…、7nに格納された生産ロットデータ
で行なわれるから、第3図のような生産ロットデータの
転移が行われることになる。
このように本実施例によれば、成形品質を常に検出しな
がらその検出結果に応じて生産ロットデータ中のデータ
に基づいて制御に使用すべき生産ロットデータに変更す
るようにしているので、最適な生産ロットデータにより
制御が可能である。しかもこれら生産ロットデータは簡
単に修正することができるので、極めてフレキシビリテ
ィにとんだ制御が可能である。また、射出成形機により
成形された完成成形品に対して所定の品質を測定してこ
の測定信号から成形品質を判定するようにしたので、よ
り幅広い範囲の成形品質の判定が可能である。更に、複
数の射出成形機に対して共通に第1判定装置及び第2判
定装置を設けたので、射出成形機周辺の装置を簡単にす
ることができる。
本発明の他の実施例による射出成形機制御システムを第
6図に示す。上記実施例と同一の構成要素には同一の符
号を付して説明を省略する。本実施例では射出成形機1
1、12、…、1n毎に記憶部を設けず、共通の記憶部130を
設けた点に特徴がある。各射出成形機11、12、…、1nの
特性が同じであり、同一の状態では同一の制御情報によ
り制御すれば十分であり、生産ロットデータが共用でき
る場合に有効である。共通の記憶部130はバスライン100
に接続されている。各格納部51、52、…、5nは記憶部12
0から格納すべき生産ロットデータをバスライン100を介
して読出して各生産ロットデータメモリ71、72、…、7n
に格納する。
本実施例によれば記憶部を射出成形機毎に設けていない
ので、射出成形機の周辺の構成を簡略にすることができ
る。また、記憶部への生産ロットデータの設定動作も1
回で済み簡単である。
本発明は上記実施例に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施例では射出成形機の検出信号により成
形品質を判定する第1判定装置と完成した成形品を測定
して測定信号により成形品質を測定する第2判定装置と
を共に備えていたが、第2判定装置だけ十分成形品質が
測定できる場合には第1判定装置を設けなくともよい。
また、上記実施例では第1判定装置による判定項目とし
てクッション量を例示したが、成形品質に関係するもの
であれば他の判定項目を用いてもよい。即ち、クッショ
ン量のほか、充填圧力、金型内圧力、スクリュ背圧等の
品質判定項目、金型温度、ノズル温度、バレル温度、作
動油温度、室温等の温度関係の判定項目、ロット間変動
に関する樹脂粘度等の外乱による判定項目等種々の判定
項目を用いてもよい。また、第2判定装置による判定項
目も上述したものに限定されない。他の判定項目に対し
てもその判定項目に対する設定値を設定値メモリに格納
し、記憶部に各判定項目に対する更新用の生産ロットデ
ータを格納するようにすれば、種々の判定項目に対して
常に適切な生産ロットデータで複数の射出成形機を制御
することができる。
また、上記判定項目の内のいくつかの判定項目に対する
生産ロットデータを同時に使用できるようにしてもよ
い。更にフレキシビリティに富んだ制御が可能である。
更に、上記実施例では第1判定装置及び第2判定装置の
判定部における判定として上限設定値と下限設定値と比
較したが、かかる判定方法に限らず判定項目に応じた種
々の判定方法が可能である。また、判定に用いられる設
定値の一部を生産ロットデータ内に取入れて、設定値自
身を更新するようにしてもよい。
このように、上記実施例によれば、各生産ロットデータ
に対して品質変動などの判定項目に対して、変更すべき
データの内容を自由に設定することができ、品質低下の
防止や、不良の解消や、成形サイクルの適正化等、複数
の射出成形機に対して、その時々の生産の要求に対して
適合した制御が可能である。即ち、上記実施例によれば
次に述べるような場合に最適な制御が可能である。
射出成形品の形状的特徴から生じる不良の解消につい
て、各々の成形品に対して別々の制御方法で対処するこ
とができる。例えば、厚肉成形品、薄肉成形品、深物成
形品、平板状成形品、格子有成形品等に対して夫々適切
な制御が可能である。
使用する樹脂の特性に適した成形条件の最適な調整が
可能である。即ち、樹脂の種類に応じて、バレル温度、
ノズル温度、金型温度、充填圧力、スクリュ背圧等の中
から最適な制御項目を選択することができる。
ダイレクトゲート、ピンゲート、ホットランナ等の金
型構造上の特徴によって生じやすい変動に対して、各々
の金型条件に最適な調整を行なう制御方法が可能であ
る。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明によれば、複数の射出成形機のそ
れぞれの制御レベルを複数制御段階に分けておき、第1
及び第2の判定装置の判定結果に基いてそれぞれに応じ
た次ショット成形時の適切な制御情報を特定す場合に、
特定される制御情報の制御段階は現在の制御段階に隣接
するものとなるように構成したので、次ショット成形時
における制御レベルの大幅な変動を回避し、制御量のオ
ーバー等に起因する装置の故障、あるいは不良品の発生
等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による射出成形機制御システ
ムを示すブロック図、第2図は同射出成形機制御システ
ムにおける生産ロットデータの具体例を示す図、第3図
は同射出成形機制御システムにおける生産ロットデータ
の変更状態を示す図、第4図は同射出成形機制御システ
ムにおけるデータ入力表示部の詳細を示す図、第5図は
同射出成形機制御システムのモニタリング動作を示すフ
ローチャート、第6図は本発明の他の実施例による射出
成形機制御システムを示すブロック図である。 11、12、…、1n…射出成形機、11A、12A、…、1nA…セ
ンサ、11B、12B、…、1nB…アクチュエータ、21、22、
…、2n…データ入力表示部、41、42、…、4n…制御部、
51、52…、5n…格納部、61、62、…、6n…記憶部、71、
72、…、7n…生産ロットデータメモリ、100…バスライ
ン、110…第1判定装置、112…判定部、114…設定値メ
モリ、120…第2判定装置、122…判定部、124…設定値
メモリ、126…成形品載置部、128…測定部、130…記憶
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の射出成形機の各々に対応して設置さ
    れた複数の射出成形機制御装置を有する射出成形機制御
    システムにおいて、 前記複数の射出成形機の各々における成形品の成形状態
    に関連するプロセスパラメータの値をバスラインを介し
    て各射出成形機制御装置から入力し、各成形品の完成前
    及び完成後の品質をそれぞれ判定する第1及び第2の判
    定装置を備え、 各射出成形機制御装置は、 その射出成形機制御装置が有する、種々のロット/及び
    又は種々の生産条件の複数の制御情報についての行先が
    記憶されている記憶部と、 その射出成形機が現在形成しているロットについての制
    御情報と次ショット成形時に使用可能な制御情報の行先
    とを含む生産ロットデータを記憶する生産ロットデータ
    メモリと、 前記生産ロットデータメモリに記憶された生産ロットデ
    ータの制御情報に基いて前記射出成形機を制御する第1
    の制御部と、 前記第1及び第2の判定装置の判定結果に基いて、前記
    制御情報の行先が前記生産ロットデータメモリに記憶さ
    れている制御情報と同じである場合を除き、前記記憶部
    から制御情報を取出して、次ショット成形時にこれをロ
    ットデータメモリに記憶させてそれまでの制御情報と差
    換える第2の制御部と、 を有し、しかも、 前記記憶部に記憶されている各制御情報は、前記プロセ
    スパラメータに基く一方の制御状態から他方の制御状態
    に至る段階的な制御についての各制御段階にそれぞれ対
    応づけられており、 前記第2の制御部は、現在前記生産ロットデータメモリ
    に記憶されている制御情報を、これに隣接する制御段階
    の制御情報と差換えるものである、 ことを特徴とする射出成形機制御システム。
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