JPH0716928B2 - 乾式繊維板の製造方法 - Google Patents

乾式繊維板の製造方法

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JPH0716928B2
JPH0716928B2 JP1195436A JP19543689A JPH0716928B2 JP H0716928 B2 JPH0716928 B2 JP H0716928B2 JP 1195436 A JP1195436 A JP 1195436A JP 19543689 A JP19543689 A JP 19543689A JP H0716928 B2 JPH0716928 B2 JP H0716928B2
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照夫 岩田
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は乾式法による繊維板の製造方法に関すし、特に
接着剤のプレキュアを防止して木繊維の接着効果をフォ
ーミングされたボード中において発揮するよう工夫され
た乾式繊維板の製造方法に関する。
<従来技術> 乾式法による繊維板の製造方法として従来より下記のよ
うな各種の方法が知られている。
A)まず木材チップを蒸煮装置(ダイジェスター)で蒸
煮して木材チップを十分に可塑化した後、解繊装置(リ
ファイナー)に投入して解繊することによって木繊維を
得る。この際、尿素系及びメラミン系等の熱硬化性樹脂
接着剤を硬化剤と共に解繊装置内に投入し、これら接着
剤及び硬化剤を木繊維に混合付着させる。次いでこの木
繊維をダクトを通じて熱風乾燥して付着された接着剤を
硬化せしめ、その後フォーミングして一定のマット状に
堆積し、更に熱圧成形して繊維板を製造する。
B)木材チップを蒸煮、解繊して木繊維を得た後、該木
繊維をダクトを通じて熱風乾燥する。次いで混合装置
(ブレンダー)にて該木繊維に接着剤及び硬化剤を噴霧
添加し、更に風送し、フォーミングして一定のマット状
に堆積し、更に熱圧成形して繊維板を製造する。
C)木材チップを蒸煮、解繊して木繊維を得た後、該木
繊維をダクトを通じて熱風乾燥する。その際、ダクト内
風送中において木繊維に接着剤を噴霧して、浮遊してい
る該木繊維に接着剤を付着せしめる。その後更に風送
し、フォーミングして一定のマット状に堆積し、更に熱
圧成形して繊維板を製造する。
<発明が解決しようとする課題> 上記したような従来技術による乾式繊維板の製造方法
は、しかしながら、夫々以下のような欠点を有してい
る。
A)蒸煮後の木材チップが比較的高温状態のままリファ
イナーに投入され、しかも解繊時に生ずる摩擦熱が更に
加えられるため、投入された接着剤がリファイナー内に
おいてプレキュアし易い。従って得られる繊維体自体の
接着強度が低下し、またプレキュアした接着剤がリファ
イナーの目詰まりを起こして解繊効率を低下させる等の
欠点をもたらしていた。
B)接着剤をブレンダー内に噴霧するものであるため、
ブレンダー内壁面に接着剤が付着し易く、また付着した
まま硬化することもある。ブレンダー内壁面に付着し或
は硬化した接着剤が垂れ落ちたり剥離したりすると木繊
維塊を作り、これが熱圧成形後の繊維板に一般にレジン
スポットと呼ばれる接着剤のしみとなって現出して不良
製品が製造されてしまう。
C)ダクト内に熱風乾燥されつつ風送される木繊維に対
して接着剤を噴霧するものであるため、接着剤がプレキ
ュアし易く、ダクト内壁面に接着剤が付着硬化してしま
う。そのために繊維板自体の接着強度が低下し、また硬
化した接着剤が木繊維中に混入して繊維板の品質を低下
させる。
このように乾式法による繊維板の製造方法においては、
解繊時或はその後に添加される接着剤をプレキュアさせ
ることなく木繊維に十分に付着混合させることが要求さ
れるが、従来法はいずれもこの点で不十分であって各々
上述のような欠点を有するものであった。
<課題を解決するための手段> 従って本発明の目的は従来法による欠点を解消すること
のできる新規な乾式繊維板の製造方法を提供することに
ある。
かかる目的を達成するために、本発明においては、接着
剤の成分組成及び硬化反応に着目し、従来木繊維に添加
される熱硬化性樹脂接着剤の成分中の第1の反応体と第
1の反応体と架橋反応を起こす第2の反応体とを別々の
添加混合し、これらの架橋反応による樹脂生成及びその
硬化がボード中にて発揮されるように構成したものであ
る。
ここで熱硬化性樹脂接着剤とは主として尿素樹脂接着剤
又はメラミン樹脂接着剤であって、アルデヒド特にホル
ムアルデヒドを第1の反応体とし、第2の反応体をなす
ところの単量体である尿素又はメラミンとメチレン化反
応によって架橋結合されて、所望の樹脂形成がなされる
ものである。この架橋反応は塩化アンモニウム等の酸触
媒の存在下で促進される。
本発明方法は上記のように熱硬化性樹脂接着剤中の架橋
反応を起こす2つの反応成分を別々に添加混合し、それ
らの反応を最終的にボード中において行うことを主たる
特徴とするものであり、これら2つの反応成分の添加時
点については各種の態様が想定され得る。なお以下の態
様においてはいずれも第1の反応体を第2の反応体であ
るところの単量体よりも後の段階で添加するものとして
いるが、これは第1の反応体として好適に用いられるホ
ルマリンが高揮発性を有するために、これを先に単独で
添加すると有効な架橋反応が起こりにくいためである。
第1の方法は、まず木材チップを蒸煮装置に投入して蒸
煮し、この蒸煮によって可塑化、軟化された木材チップ
を解繊装置によって解繊して木繊維を得る。蒸煮装置と
解繊装置とを連続することによって高圧下で解繊するよ
うにしても良い。そして解繊装置において木材チップを
解繊する際、同時にホルムアルデヒドとメチレン化反応
を起こす単量体を添加する。解繊された木繊維は、含水
率が高くその表面及び内部に単量体が付着または含浸さ
れた状態として得られる。
解繊された木繊維は次いでダクトを通じてフラッシュド
ライヤー等の乾燥装置に送られる。木繊維は風送されつ
つ乾燥が行われ、5〜20%程度の含水率に乾燥される。
乾燥された木繊維は次工程の混合装置まで風送され、該
混合装置においてホルマリン及び酸触媒を添加し混合す
る。ホルマリン及び酸触媒の添加は同時に行っても良い
が、まずホルマリンを添加し一定時間混合した後に酸触
媒と添加し更に混合することが好ましい。混合装置内で
のホルマリン及び酸触媒の添加混合によって、木繊維の
表面及び内部に付着または含浸されている単量体がホル
ムアルデヒドと経時的にメチレン化反応を起こし、木繊
維の表面及び内部において樹脂生成がなされる。
木繊維は混合装置より更に風送されてフォーミング装置
に投入され、一定厚みの連続したマット状に堆積され
る。マット状の木繊維は仮圧締した後、任意長に切断し
てマット状ボードを得る。次にマット状ボードをホット
プレスに挿入して熱圧締することにより、目的とする繊
維板が得られる。
第2の方法は、単量体の添加混合を解繊時に行うのに代
えて、蒸煮後解繊して得られた木繊維をダクトを通じて
フラッシュドライヤー等の乾燥装置を用いて熱風乾燥す
る際に、このダクト中に単量体を添加して、木繊維に付
着または含浸させる。そして第1の方法と同様に、ホル
マリン及び酸触媒を同時に或は別々に、混合装置内で添
加混合することによって、木繊維の表面及び内部に付着
または含浸されている単量体とホルムアルデヒドを反応
させて樹脂生成を行うと共に酸触媒の作用によって該樹
脂を硬化せしめる。この後、フォーミング及び熱圧締を
経て所望の繊維板が得られる。
第3の方法は、単量体の添加を木材チップの解繊時に行
って、解繊された木繊維の表面及び内部に付着または含
浸させる点は第1の方法と同様であるが、これをダクト
を通じてフラッシュドライヤー等の乾燥装置を用いて熱
風乾燥する際に、そのダクト中にホルマリン及び酸触媒
を添加して、木繊維の表面及び内部に付着または含浸さ
れている単量体とホルムアルデヒドを反応させて樹脂生
成を行うと共に酸触媒の作用によって生成樹脂を硬化せ
しめるものである。この後、フォーミング及び熱圧締を
経て所望の繊維板が得られる。この方法によれば混合装
置を必要としない。
上記各方法において、生成される樹脂接着剤量は木繊維
比で4〜12%の範囲となるように添加することが好まし
い。また単量体1モルに対して30%〜50%ホルマリンを
1.5〜3.5モルの範囲で用いることが好ましい。
<作用> 繊維板を乾式法によって製造するに際し、熱硬化性樹脂
接着剤中の第1の反応体即ちホルマリンと単量体とが別
々に添加混合されるので、これらのうちの後の添加時点
からこれら間の架橋反応が開始され、更に該後の添加時
点と同時に或はそれよりも更に後の時点で酸触媒が添加
されて該架橋反応が促進される。2つの反応体のうちい
ずれか後に添加されるものはフォーミングの直前の時点
で添加されるので、該熱硬化性樹脂接着剤の樹脂生成が
フォーミングされたボード中にて行われる。
<実施例> 上記した第1乃至第3の手法に基づいて、まずホルマリ
ン(40%HCHOaque.)750gを添加した後に尿素300gを添
加してフォーミングを行った。この場合の尿素:ホルマ
リンのモル比は1:2である。3′×6′サイズ、厚さ10m
mのボード成形時において、木繊維13kgに対し尿素樹脂
接着剤が1.05kgが生成され、対木繊維の尿素樹脂接着剤
量は約8%であった。製造された繊維板はいずれも十分
な接着強度を有し、レジン・スポットのない高品質のも
のであった。
<発明の効果> 本発明方法によれば、リファイナーやブレンダー或は熱
風風送ダクト中にて接着剤がプレキュアすることによる
弊害が防止され、十分な接着強度を有し且つレジン・ス
ポットの見られない高品質の繊維板を定常的に得ること
ができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木材チップを解繊し、得られた木繊維をフ
    ォーミングしてボードとし、次いで該ボードを熱圧成形
    して繊維板を得る方法において、第1の反応体と該第1
    の反応体と架橋反応を起こす第2の反応体とを異なる段
    階で添加し更に該架橋反応を促進せしめる酸触媒を後の
    段階で添加される第1又は第2の反応体と同時に或はよ
    り後の段階で添加し、上記ボード中で上記第1及び第2
    の反応体による架橋反応によって形成される熱硬化性樹
    脂接着剤を樹脂生成させると共にこれを硬化せしめるよ
    う構成したことを特徴とする、乾式繊維板の製造方法。
  2. 【請求項2】木材チップを蒸煮した後解繊して木繊維を
    得る際、その解繊時に、第1の反応体と架橋反応を起こ
    す第2の反応体を添加して該木繊維に付着ないし含浸せ
    しめ、得られた木繊維を乾燥し、乾燥された木繊維に第
    1の反応体を添加混合して第2の反応体と架橋反応させ
    て樹脂生成させた後、該架橋反応を促進せしめる酸触媒
    を添加し、更に木繊維をマット状に堆積し、熱圧成形を
    行う工程より成ることを特徴とする、乾式繊維板の製造
    方法。
  3. 【請求項3】木材チップを蒸煮した後解繊して木繊維を
    得、この木繊維をダクトを通じて風送乾燥する際に、該
    ダクト中に第1の反応体と架橋反応を起こす第2の反応
    体を添加して該木繊維に付着ないし含浸せしめ、得られ
    た木繊維を乾燥し、乾燥された木繊維に第1の反応体を
    添加混合して第2の反応体と架橋反応させて樹脂生成さ
    せた後、該架橋反応を促進せしめる酸触媒を添加し、更
    に木繊維をマット状に堆積し、熱圧成形を行う工程より
    成ることを特徴とする、乾式繊維板の製造方法。
  4. 【請求項4】木材チップを蒸煮した後解繊して木繊維を
    得る際、その解繊時に、第1の反応体と架橋反応を起こ
    す第2の反応体を添加して該木繊維に付着ないし含浸せ
    しめ、得られた木繊維をダクトを通じて乾燥すると共に
    そのダクト中に第1の反応体を添加混合して第2の反応
    体と架橋反応させて樹脂生成させた後、該架橋反応を促
    進せしめる酸触媒を添加し、更に木繊維をマット状に堆
    積し、熱圧成形を行う工程より成ることを特徴とする、
    乾式繊維板の製造方法。
  5. 【請求項5】上記第1の反応体がホルマリンであり、上
    記第2の反応体がホルマリン中のホルムアルデヒドとメ
    チレン化架橋反応する単量体であるところの尿素又はメ
    ラミンである請求項1乃至4のいずれか記載の乾式繊維
    板の製造方法。
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