JPH07169007A - 磁気ヘッド駆動回路、及びその回路を用いた磁気記録／再生装置 - Google Patents
磁気ヘッド駆動回路、及びその回路を用いた磁気記録／再生装置Info
- Publication number
- JPH07169007A JPH07169007A JP34350393A JP34350393A JPH07169007A JP H07169007 A JPH07169007 A JP H07169007A JP 34350393 A JP34350393 A JP 34350393A JP 34350393 A JP34350393 A JP 34350393A JP H07169007 A JPH07169007 A JP H07169007A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気２重層の下層にまで深く書き込むことが
できると共に、磁気ヘッドに流れる電流方向を切り換え
た際のスイッチング時間の短い磁気ヘッド駆動回路、及
びその回路を用いた磁気記録／再生装置を提供する。 【構成】 磁気ヘッド１の両端子Ａ、Ｂの各々と電源１
１との間に抵抗Ｒ１、Ｒ２、ダイオード４、５、及びコ
イル２、３を直列に接続した構成としている。
できると共に、磁気ヘッドに流れる電流方向を切り換え
た際のスイッチング時間の短い磁気ヘッド駆動回路、及
びその回路を用いた磁気記録／再生装置を提供する。 【構成】 磁気ヘッド１の両端子Ａ、Ｂの各々と電源１
１との間に抵抗Ｒ１、Ｒ２、ダイオード４、５、及びコ
イル２、３を直列に接続した構成としている。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ヘッド駆動回路、
及びその回路を用いた磁気記録／再生装置に係り、特に
２重磁性層の下層にまで深く書き込むことが出来ると共
に、磁気ヘッドに流れる電流方向を切り換えた時のスイ
ッチング時間の速い磁気ヘッド駆動回路、及びその回路
を用いた磁気記録／再生装置に関する。
及びその回路を用いた磁気記録／再生装置に係り、特に
２重磁性層の下層にまで深く書き込むことが出来ると共
に、磁気ヘッドに流れる電流方向を切り換えた時のスイ
ッチング時間の速い磁気ヘッド駆動回路、及びその回路
を用いた磁気記録／再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、磁気ヘッドによって２層膜の磁
気媒体の下層にデータを書き込む為には、単層磁気媒体
にデータを書き込む時よりも更に多くの磁界を発生させ
ねばならず、その多くの磁界を発生させる為にはインダ
クタンスの大きな磁気ヘッドを用いて大きな書き込み電
流を発生させる必要がある。図５に、一般に使用されて
いる磁気ヘッド駆動回路を示す。図５において、１０は
磁気ヘッドであり、この磁気ヘッド１０の両端子Ａ，Ｂ
は各々抵抗Ｒ１、Ｒ２を介して電源ライン１１に接続さ
れると共に、定電流回路１２に接続されている。図５の
磁気ヘッド駆動回路を使って前記２層膜磁気媒体の下層
にデータを書き込む場合、インダクタンスの大きな磁気
ヘッドを使用し、この磁気ヘッドに前記定電流回路１２
から大きな書き込み電流を流すようにしている。ところ
が、インダクタンスの大きな磁気ヘッドに大きな書き込
み電流を流した場合、磁気ヘッドのインダクタンス成分
の影響により、電流方向を切り変えた際に電流波形のな
まりが発生し、図６に示すように電流方向が切り換わる
までの時間（以下、スイッチング時間と略称する）が長
くなるという問題点を有していた。尚、図６は、抵抗Ｒ
１、Ｒ２が共に１００オーム、磁気ヘッド１０のインダ
クタンスが３００マイクロヘンリ（以下、マイクロＨと
略称する）であり、電源ライン１１に５ボルトを印加
し、書き込み電流を７０ミリアンペア（ピーク・ツー・
ピーク）、書き込み周波数を１２５キロヘルツとした時
の磁気ヘッド１０に流れる電流波形を示している。
気媒体の下層にデータを書き込む為には、単層磁気媒体
にデータを書き込む時よりも更に多くの磁界を発生させ
ねばならず、その多くの磁界を発生させる為にはインダ
クタンスの大きな磁気ヘッドを用いて大きな書き込み電
流を発生させる必要がある。図５に、一般に使用されて
いる磁気ヘッド駆動回路を示す。図５において、１０は
磁気ヘッドであり、この磁気ヘッド１０の両端子Ａ，Ｂ
は各々抵抗Ｒ１、Ｒ２を介して電源ライン１１に接続さ
れると共に、定電流回路１２に接続されている。図５の
磁気ヘッド駆動回路を使って前記２層膜磁気媒体の下層
にデータを書き込む場合、インダクタンスの大きな磁気
ヘッドを使用し、この磁気ヘッドに前記定電流回路１２
から大きな書き込み電流を流すようにしている。ところ
が、インダクタンスの大きな磁気ヘッドに大きな書き込
み電流を流した場合、磁気ヘッドのインダクタンス成分
の影響により、電流方向を切り変えた際に電流波形のな
まりが発生し、図６に示すように電流方向が切り換わる
までの時間（以下、スイッチング時間と略称する）が長
くなるという問題点を有していた。尚、図６は、抵抗Ｒ
１、Ｒ２が共に１００オーム、磁気ヘッド１０のインダ
クタンスが３００マイクロヘンリ（以下、マイクロＨと
略称する）であり、電源ライン１１に５ボルトを印加
し、書き込み電流を７０ミリアンペア（ピーク・ツー・
ピーク）、書き込み周波数を１２５キロヘルツとした時
の磁気ヘッド１０に流れる電流波形を示している。
【０００３】そこで、前記スイッチング時間を短くする
為に、図７に示す回路が提案されてきた。図７は、図５
における磁気ヘッド１０の端子Ａと抵抗Ｒ１との間、及
び、磁気ヘッド１０の端子Ｂと抵抗Ｒ２との間に各々ダ
イオード１３、１４を接続した構成となっている。そし
て、これらダイオード１３、１４のために磁気ヘッド側
から電源ライン１１を見た時のインピーダンスが高くな
り、磁気ヘッドに流れる電流方向を切り換えた際に、磁
気ヘッド１０の端子Ａ、又はＢのいずれかに逆起電力が
発生し、この逆起電力が切り換え後の電流の向きと同じ
方向に電流を流そうとする働きを行い、これが為に図８
に示す様に前記スイッチング時間を短縮できる。尚、図
８において、抵抗Ｒ１、Ｒ２、磁気ヘッドのインダクタ
ンス、電源ライン１１への印加電圧、及び書き込み電
流、書き込み周波数は図６と同じ条件としている。
為に、図７に示す回路が提案されてきた。図７は、図５
における磁気ヘッド１０の端子Ａと抵抗Ｒ１との間、及
び、磁気ヘッド１０の端子Ｂと抵抗Ｒ２との間に各々ダ
イオード１３、１４を接続した構成となっている。そし
て、これらダイオード１３、１４のために磁気ヘッド側
から電源ライン１１を見た時のインピーダンスが高くな
り、磁気ヘッドに流れる電流方向を切り換えた際に、磁
気ヘッド１０の端子Ａ、又はＢのいずれかに逆起電力が
発生し、この逆起電力が切り換え後の電流の向きと同じ
方向に電流を流そうとする働きを行い、これが為に図８
に示す様に前記スイッチング時間を短縮できる。尚、図
８において、抵抗Ｒ１、Ｒ２、磁気ヘッドのインダクタ
ンス、電源ライン１１への印加電圧、及び書き込み電
流、書き込み周波数は図６と同じ条件としている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述した図７
に示す磁気ヘッド駆動回路は、図５に示す磁気ヘッド駆
動回路に比べ前記スイッチング時間を短縮できると言う
長所を有するものの、図８に示す様にまだまだ満足でき
るものではなく、更なる改善が要求されていた。
に示す磁気ヘッド駆動回路は、図５に示す磁気ヘッド駆
動回路に比べ前記スイッチング時間を短縮できると言う
長所を有するものの、図８に示す様にまだまだ満足でき
るものではなく、更なる改善が要求されていた。
【０００５】本発明は、上記の従来技術の実情に鑑みて
なされたもので、その目的は、磁気２重層の下層にまで
深く書き込むことができると共に、磁気ヘッドに流れる
電流方向を切り換えた際のスイッチング時間の短い磁気
ヘッド駆動回路、及びその駆動回路を用い磁気た記録／
再生装置を提供することにある。
なされたもので、その目的は、磁気２重層の下層にまで
深く書き込むことができると共に、磁気ヘッドに流れる
電流方向を切り換えた際のスイッチング時間の短い磁気
ヘッド駆動回路、及びその駆動回路を用い磁気た記録／
再生装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項１記載の磁気ヘッド駆動回路は、磁気ヘッド
の両端子の各々と電源との間に抵抗、ダイオード、及び
コイルを直列に接続した構成としている。
に、請求項１記載の磁気ヘッド駆動回路は、磁気ヘッド
の両端子の各々と電源との間に抵抗、ダイオード、及び
コイルを直列に接続した構成としている。
【０００７】又、請求項２記載の磁気ヘッド駆動回路
は、前記コイルのインダクタンスを、前記磁気ヘッドの
インダクタンスよりも大きくしている。
は、前記コイルのインダクタンスを、前記磁気ヘッドの
インダクタンスよりも大きくしている。
【０００８】又、請求項３記載の磁気ヘッド駆動回路
は、前記コイルのインダクタンスを、前記磁気ヘッドの
インダクタンスの３倍以上の値としている。
は、前記コイルのインダクタンスを、前記磁気ヘッドの
インダクタンスの３倍以上の値としている。
【０００９】又請求項４記載の磁気記録／再生装置は、
前記請求項１〜請求項３記載の磁気ヘッド駆動回路を用
いて磁気媒体との間でデータの読み出し、又は書き込み
を行う構成としている。
前記請求項１〜請求項３記載の磁気ヘッド駆動回路を用
いて磁気媒体との間でデータの読み出し、又は書き込み
を行う構成としている。
【００１０】
【作用】請求項１記載の発明によれば、磁気ヘッドに流
れる電流方向を切り換えた際に、磁気ヘッドの端子とコ
イルとの接続点において、高い逆起電力が発生し、この
逆起電力が切り換え後の電流方向と同じ向きに電流を流
そうとする働きを行うので、前記スイッチング時間の短
い磁気ヘッド駆動回路を提供することができる。
れる電流方向を切り換えた際に、磁気ヘッドの端子とコ
イルとの接続点において、高い逆起電力が発生し、この
逆起電力が切り換え後の電流方向と同じ向きに電流を流
そうとする働きを行うので、前記スイッチング時間の短
い磁気ヘッド駆動回路を提供することができる。
【００１１】又、請求項２記載の発明によれば、コイル
のインダクタンスを磁気ヘッドのインダクタンスよりも
大きな値としているので、前記スイッチング時間を更に
短縮することができる。
のインダクタンスを磁気ヘッドのインダクタンスよりも
大きな値としているので、前記スイッチング時間を更に
短縮することができる。
【００１２】又、請求項３記載の発明によれば、コイル
のインダクタンスを磁気ヘッドのインダクタンスの３倍
以上の値としているので、スイッチング時に磁気ヘッド
に流れる電流波形を略矩形波に近い波形とすることがで
きる。
のインダクタンスを磁気ヘッドのインダクタンスの３倍
以上の値としているので、スイッチング時に磁気ヘッド
に流れる電流波形を略矩形波に近い波形とすることがで
きる。
【００１３】又、請求項４記載の発明によれば、請求項
１〜請求項３記載の磁気ヘッド駆動回路を用いているの
で、磁気２重層の下層にまで深く書き込むことができ、
かつスイッチング時間の短い磁気記録／再生装置を提供
できる。
１〜請求項３記載の磁気ヘッド駆動回路を用いているの
で、磁気２重層の下層にまで深く書き込むことができ、
かつスイッチング時間の短い磁気記録／再生装置を提供
できる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の磁気ヘッド駆動回路、及びそ
の駆動回路を用いた磁気記録／再生装置の実施例を図に
基づいて説明する。図１は本発明の一実施例による磁気
ヘッド駆動回路を示す図、図２は逆起電力の発生概念を
説明する為の説明図、図３は逆起電力の電圧波形を示す
図、図４はスイッチング時の磁気ヘッドに流れる電流波
形を示す図である。
の駆動回路を用いた磁気記録／再生装置の実施例を図に
基づいて説明する。図１は本発明の一実施例による磁気
ヘッド駆動回路を示す図、図２は逆起電力の発生概念を
説明する為の説明図、図３は逆起電力の電圧波形を示す
図、図４はスイッチング時の磁気ヘッドに流れる電流波
形を示す図である。
【００１５】図１に於いて、１は磁気ヘッドであり、こ
の磁気ヘッド１の一方の端子Ａと電源ライン１１との間
には、磁気ヘッド側から見て、コイル２、ダイオード
４、抵抗Ｒ１がこの順序で直列接続されている。又、同
様に、磁気ヘッド１の他方の端子Ｂと電源ライン１１と
の間にもコイル３、ダイオード５、抵抗Ｒ２がこの順序
で直列接続されている。更に、磁気ヘッド１の端子Ａ
は、定電流回路１２の端子Ｃに接続されると共に、端子
Ｂは定電流回路１２の端子Ｄに接続されており、定電流
回路１２によって磁気ヘッド１に流れる電流方向を所望
のタイミングで切り換えることにより、図示しない磁気
媒体との間でデータの読み書きを行うように構成されて
いる。尚、図１にあっては、抵抗Ｒ１、及び抵抗Ｒ２の
値を共に１００オームとすると共に、電源ライン１１に
は５ボルトを印加している。又、磁気ヘッド１として、
磁気２重層の下層にまで深く書き込める様に、インダク
タンスが３００マイクロＨと大きいものを使用すると共
に、コイル２、３としてインダクタンスが１ミリＨのも
のを使用している。ここで、コイル２、３のインダクタ
ンスは、前記１ミリＨに限られることなく、所望の値を
適宜選択できるが、好ましくは磁気ヘッドのインダクタ
ンスよりも大きな値とすれば良く、特に磁気ヘッドのイ
ンダクタンスの３倍以上の値とした場合には、前記スイ
ッチング時の磁気ヘッドに流れる電流波形を略矩形波と
することができる。
の磁気ヘッド１の一方の端子Ａと電源ライン１１との間
には、磁気ヘッド側から見て、コイル２、ダイオード
４、抵抗Ｒ１がこの順序で直列接続されている。又、同
様に、磁気ヘッド１の他方の端子Ｂと電源ライン１１と
の間にもコイル３、ダイオード５、抵抗Ｒ２がこの順序
で直列接続されている。更に、磁気ヘッド１の端子Ａ
は、定電流回路１２の端子Ｃに接続されると共に、端子
Ｂは定電流回路１２の端子Ｄに接続されており、定電流
回路１２によって磁気ヘッド１に流れる電流方向を所望
のタイミングで切り換えることにより、図示しない磁気
媒体との間でデータの読み書きを行うように構成されて
いる。尚、図１にあっては、抵抗Ｒ１、及び抵抗Ｒ２の
値を共に１００オームとすると共に、電源ライン１１に
は５ボルトを印加している。又、磁気ヘッド１として、
磁気２重層の下層にまで深く書き込める様に、インダク
タンスが３００マイクロＨと大きいものを使用すると共
に、コイル２、３としてインダクタンスが１ミリＨのも
のを使用している。ここで、コイル２、３のインダクタ
ンスは、前記１ミリＨに限られることなく、所望の値を
適宜選択できるが、好ましくは磁気ヘッドのインダクタ
ンスよりも大きな値とすれば良く、特に磁気ヘッドのイ
ンダクタンスの３倍以上の値とした場合には、前記スイ
ッチング時の磁気ヘッドに流れる電流波形を略矩形波と
することができる。
【００１６】次に、図２を用いて、磁気ヘッド１に流れ
る電流方向を切り換えた際の逆起電力の発生概念につい
て説明する。図２において、最初にコイルＬに矢印方向
の電流が流れていると仮定し、ある瞬間Ｔ１にスイッチ
ＳをＯＦＦ状態にしたとすると、コイルＬには今まで通
り前記矢印方向に電流を流そうとする力が働くが、現実
にはスイッチＳがＯＦＦとなっている為に前記矢印方向
の電流を流すことができない。そこで、コイルＬのＸ点
に図３に示す様な高い電圧（一般に逆起電力と呼んでい
る）が発生し、この高電圧によって前記矢印方向とは逆
向きの電流を流そうとする力が働き、前記矢印方向に電
流を流そうとする力と打ち消し合って、結果として電流
が流れなくなる。本発明においては、前記逆起電力の発
生を磁気ヘッド１（インダクタンス値をＬ1 とする）自
身によるものＥ＝−Ｌｄｔ／ｄｉの他に、コイル２（イ
ンダクタンス値をＬ2 とする）、又はコイル３（インダ
クタンス値をＬ3 とする）という補助コイルを付加する
ことにより、結果として、Ｅ＝−（Ｌ1 ＋Ｌ2 ）dt／d
i、又はＥ＝−（Ｌ1 ＋Ｌ3 ）dt／diと言うより大きな
逆起電力を発生させようとしている。
る電流方向を切り換えた際の逆起電力の発生概念につい
て説明する。図２において、最初にコイルＬに矢印方向
の電流が流れていると仮定し、ある瞬間Ｔ１にスイッチ
ＳをＯＦＦ状態にしたとすると、コイルＬには今まで通
り前記矢印方向に電流を流そうとする力が働くが、現実
にはスイッチＳがＯＦＦとなっている為に前記矢印方向
の電流を流すことができない。そこで、コイルＬのＸ点
に図３に示す様な高い電圧（一般に逆起電力と呼んでい
る）が発生し、この高電圧によって前記矢印方向とは逆
向きの電流を流そうとする力が働き、前記矢印方向に電
流を流そうとする力と打ち消し合って、結果として電流
が流れなくなる。本発明においては、前記逆起電力の発
生を磁気ヘッド１（インダクタンス値をＬ1 とする）自
身によるものＥ＝−Ｌｄｔ／ｄｉの他に、コイル２（イ
ンダクタンス値をＬ2 とする）、又はコイル３（インダ
クタンス値をＬ3 とする）という補助コイルを付加する
ことにより、結果として、Ｅ＝−（Ｌ1 ＋Ｌ2 ）dt／d
i、又はＥ＝−（Ｌ1 ＋Ｌ3 ）dt／diと言うより大きな
逆起電力を発生させようとしている。
【００１７】次に、図１の磁気ヘッド駆動回路の動作に
ついて説明する。図１において、最初に電源ライン１１
から抵抗Ｒ１、ダイオード４、コイル２、磁気ヘッド１
を経由して定電流回路１２の端子Ｄに向かう方向（磁気
ヘッド１の端子Ａから端子Ｂ向かう方向）に電流が流れ
ていると仮定し、ある瞬間に定電流回路１２が磁気ヘッ
ド１にこれまでとは逆方向の電流が流れる様に駆動を切
り換えたとする。すると、前記逆起電力の発生概念の項
で説明した様に、磁気ヘッド１の端子Ｂとコイル３との
接続点において、Ｅ＝−（Ｌ1 ＋Ｌ2 ）dt／diと言う高
い逆起電力が発生し、この逆起電力が磁気ヘッドの端子
Ｂから端子Ａに向かう方向に電流を流そうと働くので、
図４に示す様に電流方向切り換え時のスイッチング時間
が短くなる。又、磁気ヘッド１の端子Ｂから端子Ａに向
かう方向に電流が流れている時に、それとは逆方向に電
流が流れる様に駆動を切り換えると、磁気ヘッド１の端
子Ａとコイル２との接続点において、前述したＥ＝−
（Ｌ1 ＋Ｌ3 ）dt／diと言う高い逆起電力が発生し、こ
の逆起電力が磁気ヘッドの端子Ａから端子Ｂに向かう方
向に電流を流そうと働くので、前記同様スイッチング時
間が短くなる。
ついて説明する。図１において、最初に電源ライン１１
から抵抗Ｒ１、ダイオード４、コイル２、磁気ヘッド１
を経由して定電流回路１２の端子Ｄに向かう方向（磁気
ヘッド１の端子Ａから端子Ｂ向かう方向）に電流が流れ
ていると仮定し、ある瞬間に定電流回路１２が磁気ヘッ
ド１にこれまでとは逆方向の電流が流れる様に駆動を切
り換えたとする。すると、前記逆起電力の発生概念の項
で説明した様に、磁気ヘッド１の端子Ｂとコイル３との
接続点において、Ｅ＝−（Ｌ1 ＋Ｌ2 ）dt／diと言う高
い逆起電力が発生し、この逆起電力が磁気ヘッドの端子
Ｂから端子Ａに向かう方向に電流を流そうと働くので、
図４に示す様に電流方向切り換え時のスイッチング時間
が短くなる。又、磁気ヘッド１の端子Ｂから端子Ａに向
かう方向に電流が流れている時に、それとは逆方向に電
流が流れる様に駆動を切り換えると、磁気ヘッド１の端
子Ａとコイル２との接続点において、前述したＥ＝−
（Ｌ1 ＋Ｌ3 ）dt／diと言う高い逆起電力が発生し、こ
の逆起電力が磁気ヘッドの端子Ａから端子Ｂに向かう方
向に電流を流そうと働くので、前記同様スイッチング時
間が短くなる。
【００１８】尚、図４は抵抗Ｒ１、抵抗Ｒ２を共に１０
０オーム、磁気ヘッド１のインダクタンスを３００マイ
クロＨとし、電源ライン１１に５ボルトを印加すると共
に、書き込み電流、書き込み周波数を図６の時と同じ条
件の基で、コイル２、３を共に（コイル２、３はインダ
クタンスが同じ値のものを用いる）１００マイクロＨ、
５００マイクロＨ，１ミリＨの３種類を用いた時の、ス
イッチング時に磁気ヘッドに流れる電流波形を示してい
る。図４から、コイル２、３のインダクタンスの値は、
磁気ヘッドのインダクタンスの値よりも大きいことが望
ましく、特に、コイル２、３のインダクタンス値を磁気
ヘッドのインダクタンス値の３倍以上にすると、略矩形
波に近い電流波形を得られることが分かる。
０オーム、磁気ヘッド１のインダクタンスを３００マイ
クロＨとし、電源ライン１１に５ボルトを印加すると共
に、書き込み電流、書き込み周波数を図６の時と同じ条
件の基で、コイル２、３を共に（コイル２、３はインダ
クタンスが同じ値のものを用いる）１００マイクロＨ、
５００マイクロＨ，１ミリＨの３種類を用いた時の、ス
イッチング時に磁気ヘッドに流れる電流波形を示してい
る。図４から、コイル２、３のインダクタンスの値は、
磁気ヘッドのインダクタンスの値よりも大きいことが望
ましく、特に、コイル２、３のインダクタンス値を磁気
ヘッドのインダクタンス値の３倍以上にすると、略矩形
波に近い電流波形を得られることが分かる。
【００１９】そして、本発明の磁気ヘッド駆動回路を例
えばフロッピーディスク装置等の磁気記録／再生装置に
用いれば磁気２重層の下層にまで深く書き込むことので
きる、電流切り換え時のスイッチング時間の短い装置が
実現できる。
えばフロッピーディスク装置等の磁気記録／再生装置に
用いれば磁気２重層の下層にまで深く書き込むことので
きる、電流切り換え時のスイッチング時間の短い装置が
実現できる。
【００２０】
【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、磁気ヘッ
ドの両端子の各々と電源との間に抵抗、ダイオード、及
びコイルを直列に接続しているので、磁気ヘッドに流れ
る電流方向を切り換えた際に、コイルの働きにより高い
逆起電力が発生し、この逆起電力が切り換え後の電流と
同じ向きに電流を流そうと働くので、電流方向を切り換
えた際のスイッチング時間の短い磁気ヘッド駆動回路を
実現できる。
ドの両端子の各々と電源との間に抵抗、ダイオード、及
びコイルを直列に接続しているので、磁気ヘッドに流れ
る電流方向を切り換えた際に、コイルの働きにより高い
逆起電力が発生し、この逆起電力が切り換え後の電流と
同じ向きに電流を流そうと働くので、電流方向を切り換
えた際のスイッチング時間の短い磁気ヘッド駆動回路を
実現できる。
【００２１】又、請求項２記載の発明によれば、コイル
のインダクタンスの値を磁気ヘッドのインダクタンスの
値よりも大きくしたので、前記スイッチング時間を更に
短くできる。
のインダクタンスの値を磁気ヘッドのインダクタンスの
値よりも大きくしたので、前記スイッチング時間を更に
短くできる。
【００２２】又、請求項３記載の発明によれば、コイル
のインダクタンスの値を磁気ヘッドのインダクタンスの
値の３倍以上にしたので、電流方向切り換え時に磁気ヘ
ッドに流れる電流波形を略矩形波に近い波形とすること
ができる。
のインダクタンスの値を磁気ヘッドのインダクタンスの
値の３倍以上にしたので、電流方向切り換え時に磁気ヘ
ッドに流れる電流波形を略矩形波に近い波形とすること
ができる。
【００２３】又、請求項４記載の発明によれば、請求項
１〜請求項３記載の磁気ヘッド駆動回路を用いているの
で、磁気２重層の下層にまで深く書き込むことができ、
かつ、スイッチング時間の短い磁気記録／再生装置を提
供できる。
１〜請求項３記載の磁気ヘッド駆動回路を用いているの
で、磁気２重層の下層にまで深く書き込むことができ、
かつ、スイッチング時間の短い磁気記録／再生装置を提
供できる。
【図１】本発明の一実施例による磁気ヘッド駆動回路を
示す回路図である。
示す回路図である。
【図２】逆起電力の発生概念を説明する為の説明図であ
る。
る。
【図３】逆起電力の電圧波形を示す図である。
【図４】スイッチング時の磁気ヘッドに流れる電流波形
を示す図である。
を示す図である。
【図５】従来技術に係る磁気ヘッド駆動回路を示す回路
図である。
図である。
【図６】図５に係るスイッチング時の磁気ヘッドに流れ
る電流波形を示す図である。
る電流波形を示す図である。
【図７】従来技術に係る磁気ヘッド駆動回路を示す回路
図である。
図である。
【図８】図７に係るスイッチング時の磁気ヘッドに流れ
る電流波形を示す図である。
る電流波形を示す図である。
１ 磁気ヘッド ２ コイル ３ コイル ４ ダイオード ５ ダイオード １０ 磁気ヘッド １１ 電源ライン １２ 定電流回路 １３ ダイオード １４ ダイオード
Claims (4)
- 【請求項１】 磁気ヘッドの両端子の各々と電源との間
に抵抗、ダイオード、及びコイルを直列に接続したこと
を特徴とする磁気ヘッド駆動回路。 - 【請求項２】 前記コイルのインダクタンスが、前記磁
気ヘッドのインダクタンスよりも大きいことを特徴とす
る請求項１記載の磁気ヘッド駆動回路。 - 【請求項３】 前記コイルのインダクタンスが、前記磁
気ヘッドのインダクタンスの３倍以上の値であることを
特徴とする請求項１又は請求項２記載の磁気ヘッド駆動
回路。 - 【請求項４】 前記請求項１〜請求項３記載の磁気ヘッ
ド駆動回路を用いて磁気媒体との間でデータの読み出
し、又は書き込みを行うことを特徴とする磁気記録／再
生装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34350393A JPH07169007A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 磁気ヘッド駆動回路、及びその回路を用いた磁気記録／再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34350393A JPH07169007A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 磁気ヘッド駆動回路、及びその回路を用いた磁気記録／再生装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07169007A true JPH07169007A (ja) | 1995-07-04 |
Family
ID=18362020
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34350393A Pending JPH07169007A (ja) | 1993-12-15 | 1993-12-15 | 磁気ヘッド駆動回路、及びその回路を用いた磁気記録／再生装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07169007A (ja) |
-
1993
- 1993-12-15 JP JP34350393A patent/JPH07169007A/ja active Pending
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