JPH07168122A - 投光光学系及び受光光学系 - Google Patents

投光光学系及び受光光学系

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JPH07168122A
JPH07168122A JP5317033A JP31703393A JPH07168122A JP H07168122 A JPH07168122 A JP H07168122A JP 5317033 A JP5317033 A JP 5317033A JP 31703393 A JP31703393 A JP 31703393A JP H07168122 A JPH07168122 A JP H07168122A
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JP
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light
optical system
lens
luminous flux
light source
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JP5317033A
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Inventor
Mikio Yamagata
幹夫 山形
Masato Shibuya
眞人 渋谷
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】光量損失の少ない投光光学系の提供および検出
精度の高い受光光学系の提供。 【構成】光軸近傍に遮蔽部を有するアフォーカル光学系
(20)と、アフォーカル光学系を介した光を集光する集光
光学系(41)と、集光された光を光電変換する光電変換素
子とを有する受光光学系は、アフォーカル光学系と集光
光学系との間に光路中に配置されたコーンレンズ(13)を
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光軸近傍に遮蔽部を有
する投光光学系及び受光光学系に関し、特に測量機の如
き遠距離の物体に対して投光または受光する投光光学系
及び受光光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の投光光学系、例えば光波測距装置
の投光光学系としては、図4に示す構成のものが知られ
ている。図4において、半導体レーザ101 からの発散光
束は、コリメータレンズ102 により平行光束に変換され
る。この平行光束は、接眼レンズ111 を介して光源像を
形成する。この光源像からの光は、副鏡112 及び主鏡11
3 を介して、コリメータレンズ102 からの平行光束より
も光束径が拡大された状態で図示なき目標物に投射され
る。ここで、半導体レーザ101 及びコリメータレンズ10
2 が光源部100 を構成しており、主鏡113 、副鏡112 及
び接眼レンズ111がアフォーカル光学系110 を構成して
いる。
【0003】また、光波測距装置を有する測量機におい
ては、目標物を視準するための視準光学系と、光波測距
用の光学系とが同軸であるものが知られている。この測
量機は、共通の対物光学系を介して光波測距と視準とを
行うものであり、例えば対物光学系を通過する光束のう
ち、中心部の領域を光波測距に用い、周辺部の領域を視
準に用いるものである。
【0004】そして、近年では、自動視準を行うことの
できる測量機が要望されている。上述の構成の測量機に
おいて、自動視準を行うためには、目標物へ光束を投射
する投光光学系と、目標物からの光束を受光する受光光
学系とから視準光学系を構成すれば良い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図4において、アフォ
ーカル光学系を介した平行光束は、副鏡112 の遮蔽によ
り断面が輪帯状の光束となる。このとき、半導体レーザ
101 からの光束は、図5(a) に示すように、副鏡112 に
より遮蔽される領域Co(図中斜線で示される領域)が目
標物に投射されない。このとき、半導体レーザ101 から
射出される光の強度分布を示す図5(b) の如く、目標物
に投射される光束の範囲ALのうち、図中斜線で示される
領域Coが副鏡112 により遮蔽される。この領域Coは、半
導体レーザ101 の最も強度が高い領域であるため、投光
光量が大幅に減少する問題点が生じる。
【0006】また、自動視準が可能な測量機の受光光学
系においては、上述の如く、視準に用いる光束が中抜け
領域を持つことになる。ここで、光電変換素子の面積に
対して有効なスポットサイズとするためには、光電変換
素子上の光スポットをディフォーカス状態とする。この
ときには、光電変換素子上の光スポットが輪帯形状とな
るため、光スポットの光量重心の検出が困難となる。具
体的には、光スポットの移動量と光電変換素子上に検出
される光量重心の移動量との線型的な関係が崩れ、位置
検出精度が悪化する問題点が発生する。
【0007】そこで、本発明は、光量損失の少ない投光
光学系を提供することを第1の目的とし、高い精度のも
とで位置検出の行うことのできる受光光学系を提供する
ことを第2の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による投光光学系は、以下の構成を有す
る。例えば図1に示す如く、実質的な平行光束を射出す
る光源部(10)と、光源部からの平行光束の光束径を拡大
させた状態のもとで目標物に輪帯状の平行光束を投射す
るアフォーカル光学系(20)とを有する投光光学系におい
て、光源部とアフォーカル光学系との間の光路中には、
光源部からの平行光束を輪帯状の平行光束に変換するコ
ーンレンズ(13)が配置されるように構成される。
【0009】また、上述の目的を達成するために、本発
明による受光光学系は、以下の構成を有する。例えば図
3に示す如く、光軸近傍に遮蔽部を有するアフォーカル
光学系(20)と、アフォーカル光学系を介した光を集光す
る集光光学系(41)と、集光された光を光電変換する光電
変換素子(42)とを有する受光光学系において、アフォー
カル光学系と集光光学系との間の光路中には、アフォー
カル光学系を介した輪帯状の平行光束を中抜け領域のな
い平行光束に変換するコーンレンズ(13)が配置されるよ
うに構成される。
【0010】
【作用】上述の構成の如き本発明による投光光学系にお
いては、コーンレンズによって光源部から射出された平
行光束を中抜け領域のある輪帯状の平行光束に変換して
いる。このとき、コーンレンズを介した輪帯状の光束の
中抜け領域は、アフォーカル光学系において副鏡によっ
て遮蔽される領域と実質的に対応する。よって、光源か
らの光束を遮光することなく、目標物へ投射することが
できる。
【0011】また、上述の構成の如き本発明による受光
光学系においては、アフォーカル光学系からの中抜け領
域のある輪帯状光束は、コーンレンズによって、中抜け
領域の無い平行光束に変換される。このとき、光電変換
素子上の光スポットは点像となるため、光スポットの光
量重心の検出において線型性の悪化を招かない。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明による実施例を
説明する。図1は、本発明を光波測距装置の反射型の投
光光学系に適用した第1実施例の構成を示す図である。
図1において、半導体レーザ11は、所定の広がり角度
を持つ光束を発生する。この発散光束は、コリメータレ
ンズ12を介して平行光束に変換され、コーンレンズ1
3に達する。このコーンレンズ13は、光源側(半導体
レーザ11側)に凹面を向けた円錐形状の入射面13a
と光の射出側に凸面を向けた円錐形状の射出面13bと
を有している。また、コーンレンズ13は、入射面13
aの頂点と射出面13bの頂点とを結ぶ軸を中心として
回転対称の形状の光学部材であって、例えばガラス、結
晶またはプラスチック等の光透過性を有する光学材料で
構成される。ここで、コーンレンズ13の回転対称の軸
は、投光光学系の光軸Ax上に配置される。本実施例にお
いては、これらの半導体レーザ11及びコリメータレン
ズ12が光源部10を構成している。なお、本実施例で
は、光源として半導体レーザを適用しているが、本発明
における光源としては、半導体レーザ以外のレーザやL
ED等を適用しても良い。
【0013】コーンレンズ13を介した光束は、断面が
輪帯形状の光束に変換され、接眼レンズ21によって集
光され、光源像を形成する。この光源像からの光束は、
発散光束となって、凸面鏡からなる副鏡22と凹面鏡か
らなる主鏡23とを順に介して、接眼レンズ21へ入射
する光束よりも大きな光束径を持つ平行光束となって、
目標物へ投射される。ここで、本実施例では、接眼レン
ズ21、副鏡22及び主鏡23がアフォーカル光学系2
0を構成している。
【0014】さて、本実施例においては、コーンレンズ
13によって、アフォーカル光学系20へ入射する光束
に中抜け領域を形成している。以下、図2を参照してコ
ーンレンズ13の作用を説明する。図2は、コーンレン
ズ13の断面とコーンレンズ13内を通過する光線の光
路とを示す図である。図2において、入射面13aと射
出面13bとは、互いに平行であり、角度αで回転対称
軸(光軸)Axと交わる。コリメータレンズ12を介した
平行光束のうち、光軸近傍を通過する入射高hLaの光線
L は、光軸からの入射高がほぼ0である。この光線R
L がコーンレンズ13の入射面13aにて角度αL だけ
屈折される。ここで、入射面13aの法線をN13a
し、法線N13a と光線RL とのなす角即ち光線RL の入
射角をθ1 、光線RL の射出角(入射面13aを介した
光線RL と法線N13a とのなす角)をθ2 、コーンレン
ズ13を構成する光学材料の半導体レーザ11の波長に
対する屈折率をnとすると、スネルの法則より、
【0015】
【数1】 θ1 =90−αL …(1)
【0016】
【数2】 sinθ1 =n・sinθ2 …(2) となる。また、入射面13aと射出面13bとは互いに
平行であるから、射出面13bに達する光線RL の入射
角(射出面13bに達する光線RL と射出面の法線N13
b とのなす角)はθ2 となる。
【0017】従って、射出面13bから射出される光線
L の射出角θ3 は、
【0018】
【数3】 n・sinθ2 =sinθ3 …(3)
【0019】
【数4】 θ3 =90−αL …(4) となり、以上の(1)〜(4)式より、
【0020】
【数5】 θ3 =θ1 …(5) が成り立つ。すなわち、射出面13bでの射出角θ
3 は、入射面13aでの入射角θ1 と等しく、光線RL
は、コーンレンズ13によって、入射高hLa(≒0)か
ら入射高hLbへ平行にシフトした状態で射出面13bか
ら射出される。
【0021】また、入射高hHa(hHa>hLa)で入射面
13aに入射する光線RH は、光線RL と平行であるた
め、コーンレンズ13内における入射角および射出角の
関係は、光線RL と同一である。従って、コーンレンズ
13の射出面13bから射出される光線RH の射出高h
Hbは、
【0022】
【数6】 hHb=hHa+hLb …(6) となる。以上のように、コーンレンズ13に入射した平
行光束は、断面が輪帯形状の光束、すなわち中抜け領域
を持つ光束となって射出される。
【0023】図1に戻って、アフォーカル光学系20に
おいて、副鏡22の直径をDS 、主鏡23の直径をDP
とすると、アフォーカル光学系20における遮蔽率B
は、以下の(7)式の如くなる。
【0024】
【数7】 B=DS /DP …(7) ここで、コーンレンズ13によって形成される輪帯状の
光束の輪帯比(輪帯状の光束の外径に対する内径の比)
を上記遮蔽率Bと一致させることが望ましい。即ち、光
量損失を最低限とするためには、
【0025】
【数8】 DS /DP =hLb/hHb …(8) を満足するように投光光学系を構成することが好まし
い。具体的には、コーンレンズ13からの射出高hLb
遮蔽率Bに見合うように、コーンレンズ13の頂点間隔
L(入射面13aと射出面13bとの間隔)を設定すれ
ばよい。ここで、射出角(入射角)θ2 は、
【0026】
【数9】 θ2 =sin-1(sinθ1 /n) …(9) であり、入射面13aから射出面13bへ向かう光線R
L と光軸Axとのなす角度αL は、
【0027】
【数10】 αL =θ1 −θ2 …(10) である。また、入射面13aと、光線RL が射出面13
bから射出される点との距離をl1 とすると、
【0028】
【数11】 l1 =hLb/tanαL …(11) となり、光線RL が射出面13bから射出される点と、
射出面13bとの距離をl2 とすると、
【0029】
【数12】 l2 =hLb/tanα …(12) となる。以上の(9)〜(12)式より、コーンレンズ
13の頂点間隔Lが以下の(13)式を満足するとき、
コーンレンズ13から射出される輪帯状光束の輪帯比と
アフォーカル光学系20での遮蔽率Bとが等しくなり、
副鏡22の遮蔽にに見合った輪帯状の光束をアフォーカ
ル光学系20へ導くことができる。
【0030】
【数13】 L=l1 +l2 =hLb(1/tanαL +1/tanα) …(13) すなわち、コーンレンズ13が上記(13)式を満足す
るとき、最も光量効率を上げることができる。以下、具
体的な数値例について詳述する。図1において、アフォ
ーカル系20の倍率M=10、主鏡23の有効径DP
400mm、副鏡22の有効径DS =100mmである
とする。このとき(7)式より、アフォーカル系20の
遮蔽率Bは、
【0031】
【数14】B=DS /DP =100/400=0.25 である。また、接眼レンズ21の光源部10側の光束径
φは、
【0032】
【数15】φ=DP /M=400/10=40(mm) となる。ここで、コーンレンズ13が射出すべき射出高
Hbは、上記光束径の半径であるから、
【0033】
【数16】hHb=φ/2=40/2=20(mm) である。このとき、(8)式より光線RL の射出高hLb
は、
【0034】
【数17】 hLb=B・hHb=0.25×20=5(mm) となる。ここで、コーンレンズ13の半頂角(入射面1
3aと射出面13bとが光軸Axとなす角度)α=75°
とすると、以下の表1に示される設計値が得られる。
【0035】
【表1】 <設計値> <仕様値> α = 75゜ B = 0.25 n = 1.51072 hHb= 20mm θ1 = 15゜ hLb= 5mm θ2 = 9.865゜ αL = 5.155゜ L = 56.976mm hHa= 15mm ここで、光源部10の発光素子が射出する光束の強度分
布が均一である場合、副鏡22の遮蔽による光量の損失
率は、遮蔽率Bの二乗となる。アフォーカル系20から
射出する光束断面の半径をrとすると、副鏡22によっ
て遮蔽される光束断面の半径は、B・rで表される。よ
って、光量の損失率Iは、アフォーカル系20からの光
束と副鏡22によって遮蔽される光束との面積比から求
めることができる。
【0036】
【数18】I=π(B・r)2 /πr2 =B2 上述の実施例の如く、遮蔽率B=0.25である場合、
コーンレンズ13を配置しないとき損失率Iは、I=
0.0625、即ち約6%の光量損失を招く。また、光
源が本実施例の如き半導体レーザ11である場合には、
光強度分布が均一でなくガウス分布であるため、光強度
分布が均一であるときに比して光量損失の度合いが増
す。しかしながら、第1実施例による投光光学系におい
ては、コーンレンズ13によって中抜け領域を持つ光束
をアフォーカル光学系20へ供給できるため、アフォー
カル光学系20の副鏡22による遮蔽があっても、光量
効率の低下を少なくすることができる。また、上述の数
式の如く、コーンレンズ13を副鏡22による遮蔽に見
合った形状とすれば、副鏡22による光量低下の影響を
無くすことができる。
【0037】このように、本実施例によれば、光量損失
を低減させた状態のもとで目標物に対して投光できるた
め、測距可能な距離を延ばすことが可能となる。なお、
上述の如き本実施例は、光波測距装置以外、例えば大気
観測用の光学系等の広範な分野に応用できることは言う
までもない。次に、図3を参照して、本発明による第2
実施例を説明する。図3は、本発明を光波測距装置を持
つ測量機の視準光学系に適用したものである。なお、図
3においては、図1に示す実施例と同様の機能を有する
部材には、同一の符号を付してある。
【0038】図3において、接眼レンズ21と対物レン
ズ24とがアフォーカル光学系20を構成しており、接
眼レンズ21と対物レンズ24との間の光路中の光軸Ax
上には、光路を90°偏向させるプリズム部材33が設
けられている。このプリズム部材33は、光波測距光学
系からの送信光を対物レンズ24へ導くと共に、対物レ
ンズ24を介した受信光を光波測距光学系へ導く機能を
有している。
【0039】光波測距光学系は、光源としての半導体レ
ーザ31と、ビームスプリッタ32と、プリズム部材3
3と、光電変換素子34とから構成されている。半導体
レーザ31からの信号光は、ビームスプリッタ32によ
って反射された後、プリズム部材33にて対物レンズ2
4へ入射する。対物レンズ24を介した半導体レーザ3
1からの信号光は、平行光束に変換され、コーナーキュ
ーブ等の目標物(不図示)へ向けて投射される。目標物
にて反射された光束の一部である受信光は、再び対物レ
ンズ24へ入射する。この受信光は、プリズム部材33
にて光路を90°偏向された後、ビームスプリッタ32
を透過して、光電変換素子34に達する。ここで、光源
としての半導体レーザ31が供給する信号光は、所定の
位相を持つ光であり、光電変換素子34に達する受信光
は、光波測距光学系と目標物との距離に応じて、信号光
との位相差を持つ。ここで、信号光と受信光との位相差
を検出すれば、目標物の距離を算出できる。
【0040】さて、本実施例においては、上記光波測距
光学系と同軸に目標物を視準するための視準光学系が設
けられている。以下、視準光学系について説明する。図
3において、光源部10は、半導体レーザ11とコリメ
ータレンズ12とから構成され、所定の波長の平行光束
を射出する。この平行光束の射出側には、ハーフミラー
14が配置されている。光源部10からの平行光束は、
ハーフミラー14にて反射され、コーンレンズ13を介
して中抜け領域のある輪帯状の光束に変換される。コー
ンレンズ13の射出側には、ミラー15が配置されてお
り、コーンレンズ13からの輪帯状の光束を接眼レンズ
21へ導く。接眼レンズ21に入射した輪帯状の光束
は、接眼レンズ21と対物レンズ24との間の光路中に
光源像を形成し、この光源像からの光は、対物レンズ2
4によって輪帯状の平行光束に変換され、上記の実施例
と同じくコーナーキューブ等の目標物へ投射される。こ
のとき、対物レンズ24から射出される輪帯状の光束の
外径は、接眼レンズ21へ入射する輪帯状の光束の外径
よりも拡大される。
【0041】ここで、接眼レンズ21と対物レンズ24
との間の光路中に配置されるプリズム部材33によって
光束の一部が遮蔽される恐れがあるが、本実施例におい
ても、コーンプリズム13によって、アフォーカル光学
系20へ入射する光束を輪帯状の光束に変換しているた
め、遮蔽される光束が少なくなる。また、コーンレンズ
13が形成する輪帯状の光束の輪帯比(輪帯形状の光束
の外径に対する内径の比)を、対物レンズ24の有効径
に対するプリズム部材33によって遮蔽される径の比で
ある遮蔽率と一致させるように、コーンプリズム13を
構成すれば、より一層の光量効率の向上を図ることがで
きる。
【0042】上述の如き視準光学系の投光光学系によっ
て目標物へ投射された光は、目標物にて反射され、再び
対物レンズ24へ入射する。ここで、対物レンズ24を
介した目標物からの光は、プリズム部材33によって光
軸近傍が遮光され、輪帯状の光束となって、接眼レンズ
21へ向かう。これより、アフォーカル光学系20を介
した目標物からの光は、中抜け領域を持つ輪帯状の光束
となる。この輪帯状の光束は、ミラー15により90°
偏向された後、コーンプリズム13を介して、中抜け領
域のない平行光束に変換される。この平行光束は、ハー
フミラー14を透過して、集光レンズ41により集光さ
れる。ここで、集光レンズ41の後側焦点位置、すなわ
ち集光位置には、例えば2次元CCDからなる光電変換
素子42が配置されており、集光レンズ41を介した目
標物からの光は、光電変換素子42上に光スポットを形
成する。
【0043】尚、目標物の距離変化に伴って、光電変換
素子上の光スポットがディフォーカス状態となるが、こ
のときには、例えば接眼レンズ21を光軸方向に可動と
して合焦動作をさせても良く、集光レンズ41を光軸方
向に可動として合焦動作をさせても良い。光電変換素子
42上の光スポットの位置は、対物レンズ24の光軸Ax
に対するコーナーキューブ等の目標物の位置に対応して
おり、本実施例では、光スポットが光電変換素子42上
に中心点に合致したとき、対物レンズの光軸Ax上に目標
物が位置するように構成されている。従って、光電変換
素子42からの出力に応じて、光スポットの位置が光電
変換素子42の中心点となるように、本実施例による測
量機の視準光学系の向きを変えれば、視準光学系の光軸
上に目標物を位置させることが可能となる、即ち視準動
作を行なうことができる。
【0044】上述の如き実施例においては、アフォーカ
ル光学系20を介した輪帯状の光束をコーンレンズ13
によって中抜け領域のない平行光束に変換しているた
め、光電変換素子42上でディフォーカス状態となった
ときでも、ディフォーカスされた光スポットが輪帯形状
とならないため、光スポットの移動量と光電変換素子4
2上で検出される光量重心の移動量との線型的な関係が
崩れない利点がある。これにより、高精度のもとで視準
を行なうことができる。
【0045】上述の各実施例において、アフォーカル系
から射出される光束の外径をコーンレンズ13によって
拡大させているため、コーンレンズ13を設けない場合
に比べてコリメータレンズ12(集光レンズ41)の開
口数を小さくすることができる。よって、コリメータレ
ンズ12(集光レンズ41)の光学設計が容易となる利
点がある。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明によ
れば、光量損失の少ない投光光学系が提供できる。ま
た、請求項2に係る発明によれば、高い精度のもとで位
置検出の行うことのできる受光光学系が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施例の構成を示す断面図で
ある。
【図2】コーンレンズの構成と光路とを示す図である。
【図3】本発明による第2実施例の構成を示す断面図で
ある。
【図4】従来の投光光学系の構成を示す図である。
【図5】従来の問題点を説明する図である。
【符号の説明】
11 … 半導体レーザ、 12 … 集光レンズ、 13 … コーンレンズ、 21 … 接眼レンズ、 22 … 副鏡、 23 … 主鏡、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的な平行光束を射出する光源部と、前
    記光源部からの平行光束の光束径を拡大させた状態のも
    とで目標物に輪帯状の平行光束を投射するアフォーカル
    光学系とを有する投光光学系において、 前記光源部と前記アフォーカル光学系との間の光路中に
    は、前記光源部からの平行光束を輪帯状の平行光束に変
    換するコーンレンズが配置されることを特徴とする投光
    光学系
  2. 【請求項2】光軸近傍に遮蔽部を有するアフォーカル光
    学系と、該アフォーカル光学系を介した光を集光する集
    光光学系と、前記集光された光を光電変換する光電変換
    素子とを有する受光光学系において、 前記アフォーカル光学系と前記集光光学系との間の光路
    中には、前記アフォーカル光学系を介した輪帯状の平行
    光束を中抜け領域のない平行光束に変換するコーンレン
    ズが配置されることを特徴とする受光光学系。
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