JPH07168075A - レンズ鏡筒 - Google Patents

レンズ鏡筒

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Publication number
JPH07168075A
JPH07168075A JP5342283A JP34228393A JPH07168075A JP H07168075 A JPH07168075 A JP H07168075A JP 5342283 A JP5342283 A JP 5342283A JP 34228393 A JP34228393 A JP 34228393A JP H07168075 A JPH07168075 A JP H07168075A
Authority
JP
Japan
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drive mechanism
assembly
sensor
lens barrel
shake
Prior art date
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Application number
JP5342283A
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English (en)
Inventor
Yasushi Yoshibe
耕史 吉部
Hiroshi Okano
宏 岡野
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Priority to US08/356,122 priority patent/US5523892A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レンズ鏡筒内の振れ検出センサ組込み部での
位置調整作業等を容易にし、組立て信頼性を向上させ、
FPC基板による配線接続も容易とする。 【構成】 レンズ鏡筒1は、振れ防止光学系L3、像振
れ防止駆動機構3が組込まれる駆動機構部組立体6と、
振れ検出センサ5が組込まれたセンサ部組立体7を備え
る。駆動機構部組立体は、像振れ防止駆動機構30に接
続されて配線されかつ他のFPC基板との接続部を有す
る駆動機構部FPC基板31を有する。センサ部組立体
は、センサ実装部41と接続されかつ他のFPC基板と
の接続部を有するセンサ部FPC基板42を有する。こ
れら両基板の接続部31a,42a同士を電気的に導通
接続することにより、両基板を一体的に連結接続する。
この基板接続は、駆動機構部組立体を構成する固定筒部
32外周側の空間部33で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はたとえば一眼レフカメラ
等に着脱自在に装着して使用されるレンズ鏡筒に関し、
特に手振れ等による像振れを防止する振れ防止光学系お
よびこれを駆動する像振れ防止駆動機構からなる像振れ
防止機構部を備えているレンズ鏡筒に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば一眼レフカメラに着脱自在に装
着される交換式のレンズ鏡筒にあっては、撮影レンズ光
学系の焦点距離を望遠から広角まで可変調整するズーミ
ング機構、被写体の焦点合わせを自動的に行なうAF機
構(オートフォーカス機構)等が組込まれている。特
に、最近のレンズ鏡筒にあっては、撮影者の手振れ等の
補償するための像振れ防止機構も組込まれるようになっ
ており、多機能化が著しい。
【0003】このような像振れ防止機構部を備えたレン
ズ鏡筒にあっては、上述した多機能化に伴って、各種の
撮影レンズ光学系と共に、その各種駆動機構部や制御回
路部、さらに種々の情報検出を行なうセンサ類等が組込
まれるようになっており、このためにレンズ鏡筒内のス
ペースの有効利用化を図ることが要望されている。
【0004】特に、この種のレンズ鏡筒によれば、その
内部に組込まれる撮影レンズ光学系の口径等によって大
きさがある程度決定されるものであり、必要以上の大型
化は好ましくない。このため、レンズ鏡筒内部でのデッ
ドスペースを、可能な限り有効に活用し、電動モータ等
をも含めた各種の駆動機構部や電気回路等による制御回
路部、さらにセンサ類等を効率よく組込み配置しなけれ
ばならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな像振れ防止機能付きのレンズ鏡筒では、振れ防止レ
ンズを駆動するための像振れ防止駆動機構と、カメラで
の手振れ等といった振れ状況を検出するための振れ検出
センサとを、同一部材、たとえば一枚のフレキシブルプ
リント配線基板(以下FPC基板という)に対し接続し
て設けており、このために以下のような問題を避けられ
ないものであった。
【0006】すなわち、この種の像振れ防止機構部にお
いて、振れ検出センサは、カメラやレンズ鏡筒における
手振れ等による振れ状況を、X軸方向およびY軸方向に
おいて検出し得るように、X軸側、Y軸側とに設けられ
ているが、これらのセンサは、その位置調整を厳密に行
なうことが必要であった。
【0007】しかしながら、このようなX軸側、Y軸側
でのセンサの位置調整等の位置決めを行なう際には、そ
れぞれのセンサを微調整したり、固定筒部を回転調整し
たりすることが必要であり、このような場合に、この固
定筒部に対し前述した通り像振れ防止駆動機構等が一体
に組み付けられていると、これらも共に回転させなけれ
ばならないものであった。
【0008】そして、このような像振れ防止駆動機構等
を共に回転させようとすると、これらの駆動機構等にお
いても不良の要因となり易く、またこのような駆動機構
等のような重量の大きなものを回転させることにより、
振れ検出センサの調整不良や調整困難等といった問題を
招いてしまうものであった。
【0009】特に、上述した像振れ防止駆動機構等にお
いても、センサ部分と同様に位置調整等を厳密に行なう
ことが必要であり、これら相互の位置決め調整も行わな
ければならず、調整作業等が煩雑で、しかも精度のよい
調整を行ない難く、さらにこれら両部でのFPC基板の
組込みも面倒であるといった問題もあった。
【0010】また、従来のレンズ鏡筒では、固定筒部に
一連に構成された固定部材である固定筒に対し、AF機
構等も配設することが行われている。そして、このよう
なAF機構等の組込み部分でも調整作業等が必要とさ
れ、作業性を向上させたり、組立性度等を確保したりす
ることが望まれている。
【0011】したがって、前述したような像振れ防止機
能付きのレンズ鏡筒にあっては、このようなAF機構等
の組込み部分での組込み性等をも配慮しなければならな
いものであり、しかもこの部分でもFPC基板等による
配線が必要で、またこのAF機構からの配線をも含めた
レンズ鏡筒全体での配線構造等にも配慮しなければなら
ず、これらの要請を満足し得る何らかの対策を講じるこ
とが望まれている。
【0012】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、レンズ鏡筒内での像振れ防止駆動機構の組
込み部と振れ検出センサの組込み部での位置決め調整作
業を含めた組立性や組立て信頼性を向上させ得るととも
に、FPC基板によるこれら間での電気的な接続も簡単
かつ適切に行なえ、鏡筒全体での加工性、組立性を向上
させ、コスト低減化が図れるレンズ鏡筒を得ることを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るレンズ鏡筒は、像振れを防止する振
れ防止光学系およびこれを駆動する像振れ防止駆動機構
が組込まれるとともに、これに接続して配線されかつ他
のFPC基板との接続部が形成されている駆動機構部F
PC基板を有する駆動機構部組立体と、振れを検出する
振れ検出センサが組込まれるとともに、そのセンサ実装
部と接続して配線されかつ他のFPC基板との接続部が
形成されているセンサ部FPC基板を有するセンサ部組
立体とを備え、これら両組立体でのFPC基板の接続部
同士を接合させて電気的に導通させることにより、両基
板を一体的に連結接続するようにしたものである。
【0014】また、本発明に係るレンズ鏡筒は、駆動機
構部組立体を構成する固定筒部において外周側に形成し
た空間部内で駆動機構部FPC基板とセンサ部FPC基
板との接続部同士を電気的に導通するように接合するこ
とによって、両基板を一体的に連結接続したものであ
る。
【0015】
【作用】本発明によれば、像振れ防止駆動機構等が組込
まれる駆動機構部組立体と、振れ検出センサが組み込ま
れたセンサ部組立体とを分けて組立し、各部での個々の
位置決め調整等を行なった後、これらを一体的に連結結
合することにより、振れ防止機能付きのレンズ鏡筒を得
ることができる。
【0016】しかも、本発明によれば、上述したように
分割構成した各組立体内に、それぞれのFPC基板を組
込み、かつ各FPC基板に設けた接続部を、基板の連結
結合時に接続することによって両部での電気的な導通状
態を確保できることから、組立性、組立て信頼性等の面
で優れたレンズ鏡筒を得ることが可能である。
【0017】さらに、本発明によれば、駆動機構部組立
体における固定筒部外周側の空間部で駆動機構部FPC
基板とセンサ部FPC基板との接続を行なうことによ
り、他の機構が組込まれる部分との接続も容易に行な
え、さらに鏡筒全体での制御回路部の付設にあたっての
自由度を増すことも可能となる。
【0018】
【実施例】図1および図2は本発明に係るレンズ鏡筒の
一実施例を示し、これらの図において、本実施例では、
レンズ鏡筒として一眼レフカメラに着脱自在に設けられ
る交換式のレンズ鏡筒1に適用した場合を説明する。
【0019】ここで、この実施例では、レンズ鏡筒1と
して、図1から明らかなように、自動焦点合わせを行な
うAF(オートフォーカス)機構2、さらに撮影者の手
振れ等による像振れを防止するための像振れ防止機構3
およびその像振れ状況を検出する振れ検出センサ部4等
を組み込んだ場合を示している。
【0020】これを詳述すると、このレンズ鏡筒1は、
AF機構2が組込まれている鏡筒前部組立体5と、像振
れ防止機構3が組込まれている駆動機構部組立体として
の鏡筒中間部組立体6と、振れ検出センサ部4等が組込
まれるとともに後端部が図示を省略したカメラ本体側に
着脱自在に装着されるセンサ部組立体としての鏡筒後部
組立体7とから構成されている。
【0021】また、このレンズ鏡筒1は、撮影レンズ光
学系として第1群レンズL1、第2群レンズL2、第3
群レンズL3を備えている。ここで、第1群レンズL1
はレンズ鏡筒1の先端に位置する固定側レンズで、また
第2群レンズL2はレンズ鏡筒1内で光軸方向に進退動
作可能に支持され焦点合わせを行なうフォーカシングレ
ンズ群、第3群レンズL3は光軸Iに直交する面内でX
軸、Y軸方向に移動され手振れ等によるフィルム結像面
上での被写体像の像振れを防止する像振れ防止用レンズ
群である。
【0022】前記鏡筒前部組立体5は固定筒10を備
え、この固定筒10先端側のレンズ保持枠11に、前記
第1群レンズL1が保持されている。また、この固定筒
10内で中間部組立体6寄りの内周部分には、移動筒1
2の外周部が光軸方向(I)に進退移動自在に嵌合保持
され、かつこの移動筒12の後端側に、第2群レンズL
2を保持するレンズ枠13が設けられている。
【0023】さらに、前記固定筒10の先端側外周部に
は、前記第2群レンズL2を光軸方向に進退動作させる
ためのフォーカス環となる回動筒14が、固定筒10の
外側に嵌装される回転筒部材として回動自在に設けられ
ている。そして、この回動筒14が回動することにより
移動筒12が光軸方向に移動し、これに連動してレンズ
枠13内の第2群レンズL2がフォーカシング移動する
ようになっている。
【0024】なお、上述した移動筒12の外周部には、
連動ピン15,16が立設して植設されている。連動ピ
ン15は、固定筒10の逃げ部を通して放射方向に突出
され、前記回動筒14に設けた螺旋状案内溝15bに係
入し、また連動ピン16は、固定筒10内周面に形成し
た直進キー溝状案内溝16aに係入し、これにより所要
のフォーカシング動作が行われることは周知の通りであ
る。
【0025】すなわち、前記回動筒14はピン係合によ
って光軸方向の動きが規制されており、さらに後端部の
セグメントギヤ14aが、カメラ本体側からの動力伝達
軸部17(一部のみを図示する)の伝達ギヤ17aと噛
合連結され、これにより適宜回転駆動され、移動筒12
等を介してフォーカシング用の第2群レンズL2がフォ
ーカシング動作されるものである。
【0026】また、この前部組立体5内で回動筒14が
外側に嵌装されている固定筒10部分には、CPU20
を始めとする各種の電気部品が実装されたプリント回路
基板としてのFPC基板21による回路実装部22を組
込み配置されている。なお、固定筒10は、回動筒14
が回動可能な状態で嵌装される嵌合部よりも小径な径小
部10cを備え、この径小部10cの外側部と回動筒1
4との間に形成される空間部23内で固定筒10の径小
部10c上(全周または一部)に、FPC基板21によ
る回路実装部22が、両面テープといった適宜の接合手
段を介して実装配置されている。
【0027】このような構成では、固定筒10の径小部
10c外側部にFPC基板21等のプリント回路基板を
直接実装できる回路実装部22を、回動筒14とは無関
係に直接設けることができ、構成が簡素化し、加工性、
組立性やコストアップ等の問題を一掃できる。
【0028】また、本実施例では、上述した回路実装部
22であるFPC基板21の一部が、後述するようにレ
ンズ鏡筒1において中間部組立体6側にまで延設され、
この延設端に設けた他のFPC基板との接続部21a
が、中間部組立体6に配設された像振れ防止機構3、さ
らに鏡筒後部組立体7内の振れ検出センサ部4等と結線
接続されるようになっている。
【0029】さて、本発明によれば、図1および図2か
ら明らかなように、振れ防止レンズ(第3群レンズL
3)およびこれを駆動する像振れ防止駆動機構30が組
込まれるとともに、これに接続して配線されかつ他のF
PC基板との接続部31aが形成されている駆動機構部
FPC基板31を有する駆動機構部組立体としての中間
部組立体6と、振れ検出センサ40が組込まれるととも
に、そのセンサ実装部41と接続して配線されかつ他の
FPC基板との接続部42aが形成されているセンサ部
FPC基板42を有するセンサ部組立体としての後部組
立体7とを備え、これら両組立体6,7でのFPC基板
31,42の接続部31a,42a同士を接合させて電
気的に導通させることにより、両基板31,42を一体
的に連結接続するようにしたところに特徴を有してい
る。
【0030】ここで、この実施例では、中間部組立体6
を構成する固定筒部32において外周側に形成される隙
間空間部33内で駆動機構部FPC基板31とセンサ部
FPC基板42との接続部31a,42a同士を、図2
に例示した圧接接合による接続部50によって電気的に
導通させて接合することによって、両基板31,42を
一体的に連結接続するようにしている。
【0031】そして、このような構成によれば、像振れ
防止駆動機構30等が組込まれる駆動機構部組立体6
と、振れ検出センサ40が組み込まれたセンサ部組立体
7とを分けて組立し、各組立部6,7での個々の位置決
め調整、特に振れ検出センサ40(X軸側およびY軸
側)での位置調整等を行なった後、これらを一体的に連
結結合することにより、振れ防止機能付きのレンズ鏡筒
1を得ることができる。
【0032】しかも、上述したように分割構成した各組
立体6,7内に、それぞれのFPC基板31,42を組
込み、かつ各FPC基板31,42に設けた接続部31
a,42aを、基板31,42の連結結合時に接続する
ことで、両部での電気的な導通状態を確保できることか
ら、組立性、組立て信頼性等の面で優れている。
【0033】なお、図1において、符号43は後部組立
体7を構成する固定筒部で、この固定筒部43は、前記
中間部組立体6を構成する固定筒部32と共に、前部組
立体5での固定筒10と連続して一体的に構成されてい
る。さらに、後部組立体7の固定筒部43の後端部は、
図示を省略したカメラ本体側に着脱自在に装着されるよ
うになっている。
【0034】また、図中44は振れ検出センサ40が実
装されかつ裏面に配線パターンを有するガラスエポキシ
基板によるプリント回路基板、45はこのプリント回路
基板44上に設けられセンサ40と前記FPC基板42
の分枝部42bとを接続するためのコネクタで、これら
によって固定筒部43の一部空間内にセンサ実装部41
が構成されている。
【0035】なお、図中46は後部組立体7内部に設け
られた絞り機構部で、さらに60は中間部組立体6の固
定筒部32と後部組立体7の固定筒部43に必要部品等
を組付け、適宜の組立調整を行った後に一体化するよう
に、その外側に嵌装されるカバー筒体である。
【0036】また、上述した像振れ防止駆動機構30
は、支持機構部35によって光軸Iに垂直な面内で可動
自在に支持された像振れ防止レンズ(第3群レンズL
3)をX軸方向、Y軸方向に駆動するための駆動部を備
え、それぞれに電動モータ36とその駆動力伝達用のギ
ヤ列37等を備えているが、ここでは詳細な説明は省略
する。
【0037】さらに、詳細な図示は省略したが、このよ
うな像振れ防止駆動機構30において電動モータ36や
その駆動状態を検出するセンサ等は、上述した駆動機構
部FPC基板31の一部と接続されていることも言うま
でもない。
【0038】また、上述したFPC基板31,42の圧
接接合による接続部50は、図2に示すように、固定筒
部32上にねじ51aによりねじ止めされた樹脂製の取
付台51と、その上方に配置された板状部材52との間
で、前記駆動機構部FPC基板31の接続部31aとセ
ンサ部FPC基板42の接続部42a、さらにメイン側
FPC基板21の接続部21aを相互に積層し、かつゴ
ム等の弾性材53,53を介在させて挾持し、全体をね
じ54,54により圧接して固定することによって構成
されている。
【0039】ここで、本実施例では、上述した圧接接合
による接続部50において、前述した前部組立体5から
のAF機構2、さらにレンズ鏡筒1内での各機構部の駆
動制御を集中的に行なう制御回路を含めた回路実装部2
2を有するメインのFPC基板21の接続部21aも共
に、三層の圧接接合によって接続するようにしているも
のである。なお、このメイン側の接続部21aは両側の
FPC基板31,42との間に挾持されることにより電
気的導通が取れるように、両面配線タイプとされている
ことは勿論である。
【0040】このようにすれば、前部、中間部、後部組
立体5,6,7内に組込まれる各機構部同士の電気的導
通による通信が、圧接による接続部50により可能とな
るもので、その利点は大きい。
【0041】また、上述した構成では、駆動機構部組立
体6における固定筒部32外周側の隙間空間部33で駆
動機構部FPC基板31とセンサ部FPC基板42との
接続を行なうことによって、AF機構2等といった他の
機構が組込まれた前部組立体5等との接続もきわめて容
易に行なえるもので、さらに鏡筒全体での集中制御を行
なう制御回路部の付設にあたっての自由度を増大させる
ことが可能となる。
【0042】たとえばAF機構2を備えた前部組立体5
をも分割構成し、そのFPC基板21の接続も同時に行
なうことにより、組立性の向上、AF機構2と振れ防止
駆動機構30での調整が容易となる等の利点を奏する。
【0043】そして、このような実施例構造によれば、
レンズ鏡筒1を、前、中間、後部の三つの組立体5,
6,7に分割構成し、これらを予め組立て、かつそれぞ
れを個別に組立て調整することが、きわめて簡単かつ確
実に行なえるもので、その後に全体を組み立てて一体化
し、レンズ鏡筒1を構成すればよい。すなわち、各組立
体5,6,7におけるFPC基板21、31、42の接
続部に対し、調整用工具や通信用工具のFPC用接続部
に適宜圧接することで工具との通信を可能とすることが
でき、その調整を個別にアッセンブリ状態で行なうこと
ができる。
【0044】このため、振れ検出センサ40の位置出し
の際の回転調整による駆動機構部不良や、位置出し精度
の低下等といった問題は解消することができる。
【0045】なお、本発明は上述した実施例構造に限定
されず、レンズ鏡筒1における各部の形状、構造等を、
適宜変形、変更することは自由で、種々の変形例が考え
られることは容易に理解されよう。
【0046】たとえば上述した実施例では、メイン側の
FPC基板21をも含めた三層の圧接による接続部50
で各組立体5,6,7を、個別に組立て調整した後に一
体化できるようにしているが、本発明はこれに限定され
ず、最も調整が面倒かつ煩雑な振れ検出センサ40を有
するセンサ部組立体7を、像振れ防止駆動機構30を有
する駆動機構部組立体6とは分離して構成すれば、所要
の効果を得られるものである。
【0047】また、各部のFPC基板21,31,42
の接続部50としても、上述した実施例の圧接接合には
限定されず、たとえばコネクタ、その他の接続手段を用
いてもよいことは勿論である。
【0048】さらに、上述した実施例では、本発明を一
眼レフカメラに装着されるレンズ鏡筒1に適用した場合
を説明したが、これに限定されず、各種カメラにおける
レンズ鏡筒において像振れ防止機構を有するものにおい
て適用して効果を発揮し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るレンズ
鏡筒によれば、像振れを防止する振れ防止光学系および
これを駆動する像振れ防止駆動機構が組込まれるととも
に、これに接続して配線されかつ他のFPC基板との接
続部が形成されている駆動機構部FPC基板を有する駆
動機構部組立体と、振れを検出する振れ検出センサが組
込まれるとともに、そのセンサ実装部と接続して配線さ
れかつ他のFPC基板との接続部が形成されているセン
サ部FPC基板を有するセンサ部組立体とを備え、これ
ら両組立体でのFPC基板の接続部同士を接合させて電
気的に導通させることにより両基板を一体的に連結接続
するようにしたので、簡単な構造であるにもかかわら
ず、以下に列挙する種々優れた効果を奏する。
【0050】すなわち、本発明によれば、像振れ防止駆
動機構等が組込まれる駆動機構部組立体と、振れ検出セ
ンサが組み込まれたセンサ部組立体とを分けて組立して
いるため、各部での個々の位置決め調整、特にセンサ部
での位置調整等を組立体単体で行なった後に、これらを
一体的に連結結合することができ、調整精度を向上させ
ることができ、調整作業も容易となる。
【0051】したがって、像振れ防止機能付きレンズ鏡
筒内での像振れ防止駆動機構の組込み部と振れ検出セン
サの組込み部での位置決め調整作業を含めた組立性や組
立て信頼性を向上させ得るとともに、FPC基板による
これら間での電気的な接続も簡単かつ適切に行なえ、鏡
筒全体での加工性、組立性を向上させ、コスト低減化が
図れる。
【0052】さらに、本発明によれば、分割構成された
各組立体内に、それぞれのFPC基板を組込み、かつ各
FPC基板に設けた接続部を、基板の連結結合時に接続
することによって両部での電気的な導通状態を確保でき
ることから、組立性、組立て信頼性等の面で優れ、コス
ト低減化が図れるレンズ鏡筒を得ることができる。
【0053】特に、このような構成では、センサ部での
調整時に、駆動機構、AF機構等を組込んだ部分を回転
させる必要がないため、調整時の不良の要因を解消する
ことができる。
【0054】また、本発明に係るレンズ鏡筒によれば、
駆動機構部組立体を構成する固定筒部において外周側に
形成した空間部内で駆動機構部FPC基板とセンサ部F
PC基板との接続部同士を電気的に導通するように接合
することによって、両基板を一体的に連結接続している
ので、駆動機構部FPC基板とセンサ部FPC基板との
接続と共に、他の機構が組込まれる部分との接続も容易
に行なえ、さらに鏡筒全体での制御回路部の付設にあた
っての自由度を増すことも可能となる等の利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ鏡筒の一実施例を示し、レ
ンズ鏡筒全体の概略縦断側面図である。
【図2】本発明に係るレンズ鏡筒においてFPC基板同
士の接合部を拡大して示す要部拡大図である。
【符号の説明】
1 レンズ鏡筒 2 AF機構 3 像振れ防止機構 4 振れ検出センサ部 5 鏡筒前部組立体 6 鏡筒中間部組立体(駆動機構部組立体) 7 鏡筒後部組立体(センサ部組立体) 10 固定筒 10c 径小部 11 レンズ保持枠 12 移動筒 13 レンズ枠 14 回動筒 15 連動ピン 16 連動ピン 17 動力伝達部 20 CPU(電気部品) 21 メインのFPC基板 21a 接続部 22 回路実装部 23 空間部 30 像振れ防止駆動機構 31 駆動機構部FPC基板 31a 接続部 32 固定筒部 33 空間部 40 振れ検出センサ 41 センサ実装部 42 センサ部FPC基板 42a 接続部 43 固定筒部 46 絞り制御機構 50 圧接接合による接続部 60 カバー体 L1 第1群レンズ L2 第2群レンズ L3 第3群レンズ(振れ防止レンズ) I 光軸

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主光学系の光軸に対し垂直な面内で可動
    されて像振れを防止する振れ防止光学系およびこれを駆
    動する像振れ防止駆動機構と、 振れを検出する振れ検出センサを備えてなる像振れ防止
    機能付きのレンズ鏡筒において、 このレンズ鏡筒は、 前記振れ防止光学系および像振れ防止駆動機構が組込み
    配置された駆動機構部組立体と、 前記振れ検出センサが組込まれたセンサ部組立体とを備
    え、 前記駆動機構部組立体は、前記像振れ防止駆動機構に接
    続されて配線されるとともに一端に他のフレキシブルプ
    リント配線基板との接続部を有する駆動機構部フレキシ
    ブルプリント配線基板を有し、 前記センサ部組立体は、前記振れ検出センサの実装部と
    接続されて配線されるとともに一端に他のフレキシブル
    プリント配線基板との接続部を有するセンサ部フレキシ
    ブルプリント配線基板を有し、 これら駆動機構部フレキシブルプリント配線基板とセン
    サ部フレキシブルプリント配線基板との接続部同士を接
    合させて電気的に導通させることにより、両フレキシブ
    ルプリント配線基板を一体的に連結接続したことを特徴
    とするレンズ鏡筒。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ鏡筒において、 駆動機構部組立体を構成するとともに外周側に空間部を
    有する固定筒部を備えており、 この固定筒部における空間部内で駆動機構部フレキシブ
    ルプリント配線基板とセンサ部フレキシブルプリント配
    線基板との接続部同士を電気的に導通するように接合
    し、 これら両フレキシブルプリント配線基板を一体的に連結
    接続したことを特徴とするレンズ鏡筒。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016114818A (ja) * 2014-12-16 2016-06-23 コニカミノルタ株式会社 レンズ鏡胴
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