JPH0716755B2 - 消失鋳造用消失型の成形方法 - Google Patents

消失鋳造用消失型の成形方法

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JPH0716755B2
JPH0716755B2 JP15447589A JP15447589A JPH0716755B2 JP H0716755 B2 JPH0716755 B2 JP H0716755B2 JP 15447589 A JP15447589 A JP 15447589A JP 15447589 A JP15447589 A JP 15447589A JP H0716755 B2 JPH0716755 B2 JP H0716755B2
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芳彦 礒部
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株式会社日本興業銀行
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はインベストメント、カスチングないしは石膏
型鋳造等に用いられる消失型の成形方法、就中紙を型の
主材とした消失型の成形方法に関する。
[従来技術] 一般にインベストメント・カスチングないしは石膏型鋳
造等の、いわゆる消失鋳造法では蜜蝋、パラフィン、松
脂ないしは合成蝋を用いて蝋型を形成し、この蝋型を用
いて鋳込み用の型が作成、使用されている。
かゝる消失鋳造法は、先ず親模型を木材等で形成した
後、これを基にした石膏型ないしは金属型のネガ型を作
り、このネガ型に蝋を注入又は圧入することによって蝋
型を形成し、この蝋型を用いて鋳込み用のインベスメン
ト型ないしは石膏型を作成、使用するものである。
かゝる消失鋳造法は精密な金型あるいは、それから製作
した蝋型を用いて精度の高い鋳型を作ることが可能であ
ると共に、寸法公差の少ない鋳造品を得ることが可能で
あり、又、蝋型が一体型であることから他の鋳造方法に
おける型合せにもとづく寸法精度の劣化がなく、通例中
子を使用する必要もなく、しかも抜き勾配を考慮する必
要も無い等の諸特性を有し、各種の精密鋳造に用いられ
ている。
又、近似の消失鋳造法では発泡スチロールを用いたSPプ
ロセス、Vプロセス等が知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、かゝる従来の消失鋳造法では蝋型、スチ
ロール型等の消失型を得るために木材等で親模型を作
り、この親模型にもとづいて金属型ないしは石膏製のネ
ガ型を用意する必要があり、これらの親模型の製作並び
にネガ型の製作に特殊な技術と、多くの製作手間を要し
ていた。
この結果、この消失鋳造法は、鋳造品を得るまでの前工
程に多くの作業手間を要し、簡易な、且つ短時間で鋳造
製品を得るためには不向きとされていた。
又、親模型の製作に特殊な技術を要すると共に中間型を
要することから鋳込型の製作が割高である不都合を有し
ていた。
更に、この消失鋳造法では蝋型等がインベストメント
材、石膏材等で変形されない範囲で形成、用意する必要
があり、肉薄部分ないしは細い紐状部分を有する鋳造製
品の成形には自ずと限界があった。
本発明にかゝる消失鋳造法で用いられる消失型は、かゝ
る従来蝋型と異なり、紙を用いて直接消失型を形成する
ものであって、親模型の製作等の特殊な技術が不要であ
り、しかも中間のネガ型の製作手間の無い消失型の提供
を目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明にかゝる消失鋳造用の消失型は、かゝる目的を達
成するものとして焼失する紙を用いて型を作成し、この
型とされた紙に蝋を含浸させた後、脱蝋、冷却して、該
型の紙に蝋を固定することによって消失型を形成した。
次いで請求項2の発明では、前記消失型となる紙を無灰
の紙として消失型を形成した。
[作用] 本発明にかゝる消失型の成形方法は、叙上の特長ある構
成からして単に紙を折りつけて型を形成し、又は紙を切
り貼りして型を形成した後、蝋を該型の紙内に含浸させ
た後に、脱蝋、冷却することで消失型を形成することが
できる。
又、この消失型は蝋を固定された紙であることから形成
される型がインベストメント砂等によって破断したり変
形しない保型力を該型に付与する。
更に、消失型に蝋が固定されていることからインベスト
メント砂、石膏等による鋳型の成形に際し、消失型を形
成している紙の吸湿が防がれ、型崩れが起きない。
[実施例] 以下本発明にかゝる典型的な消失鋳造用消失型の成形方
法について説明する。
先ず消失型の成形に用いられる紙は鋳型の焼成時又は注
湯時に焼失するものを用いる。かゝる鋳型の焼成又は注
湯に際して燃残ることなく消失するものであれば、その
素材的特性、下降の程度等はいずれのものであっても良
い。
特に鋳造品の肌荒れ等の原因となる灰が鋳型面に残らな
いように消失型形成用の紙はサイジング材、紙力増強
材、テン料として無機質物の使用されていないものが好
ましい。
かゝる点から一般に分析等に用いられている濾紙を用い
るのが良く、この濾紙は通例無灰である。
この紙を用いて目的とする鋳造品の形状を作る。この紙
型の作成においては通例の折紙の手法を用いて型形成す
る。又、他の方法としては紙を接着剤を用いて接着しな
がら目的とする型に形成する。尚、こゝで用いられる接
着剤は鋳型の焼成又は注湯に際して紙型と共に消失する
ものであることを要する。
このようにして形成された紙型を本蝋又はロストワック
ス用の蝋液中に漬け込み、十分に煮て、紙に蝋の含浸を
はかる。この蝋液を用いた紙型の煮込みは、該使用蝋材
の融点より20〜30℃高い液とするのが好ましい。
このようにして蝋を含浸された紙型を蝋液から取り出し
た後、この紙型面に付着している蝋の除去をする。この
脱蝋処理は紙型による精密な鋳型を作るのに意味があ
り、特に鋳造品の肌面が付着蝋材によって波打ち状とな
ることを防止する。この脱蝋は100℃前後の炉中で行な
うのが好ましい。
次いで脱蝋した紙型を炉から取り出し、冷却することで
蝋を紙型の紙に固定して消失型を形成する。
このようにして得た消失型は通例の消失鋳造法における
と同様の方法で鋳型の作成に用いられる。
かゝる消失鋳造法における鋳型は、前記で得られた消失
型をインベストメント砂、石膏等で被覆した後、鋳型を
加熱して該消失型を取り除くことで完成させる。又は、
消失型をインベストメント砂、石膏で被覆した後加熱し
て、該消失型中の蝋分を先ず溶融流出して鋳型を完成さ
せ、この鋳型に鋳造用の湯を注入することによって消失
型の紙を完全に焼去させるようにして用いる。
従って、前記で得られた消失型は消失鋳造法のいずれの
方法でも使用が可能であって、通例の消失鋳造用の鋳造
方法によって用いることができる。かゝる点から前記で
得られた消失型はツリー作り、湯口着け等必要な処置が
施されて、通例の蝋型と同様にして用いることができ
る。
[効果] 本発明にかゝる消失鋳造用の消失型の成形方法は親模
型、ネガ型等を一切作成せず直接鋳型成形用の消失型を
作成したことから鋳型の成形コストが割安となり、しか
も迅速に鋳型の成形が可能とされた。
又、かゝる親模型等の作成を不要としたことから特殊な
技術者によることなく鋳型の成形が可能とされた。
更に、消失型を紙の折りつけで形成したことから三次元
的な複雑な消失型であっても容易に作成できる特長を有
している。
又、通例の蝋型と異なって紙が補強的な役割を果し、消
失型が破断したり変形したりすることが少なく取扱い性
が良好とされ、しかも鋳型製作時にインベストメント
砂、石膏等で型崩れすることが少ない特長を有してい
る。
かゝる点から、特に薄肉部分を有する鋳造品や紐状の細
い部分を有する鋳造品の鋳型作成に実効を有している。
又、消失型の紙に蝋が充分に固定されていることから鋳
型成形時に消失型の紙がインベストメント砂、石膏等の
水分で変形することがなく、しかも鋳造品に肌荒れをも
たらさない特長を有している。
かゝる点から本発明の方法で提供される消失鋳造用消失
型は一般の工芸品、装飾品の鋳造用として、特に薄く中
空部分を有している製品の鋳造用等として用いるのに適
している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】形成した紙型の紙内に蝋を含浸した後、脱
    蝋、冷却して該紙型の紙に蝋を固定してなる消失鋳造用
    消失型の成形方法。
  2. 【請求項2】紙型の紙が無灰紙である請求項1記載の消
    失鋳造用消失型の成形方法。
JP15447589A 1989-06-19 1989-06-19 消失鋳造用消失型の成形方法 Expired - Lifetime JPH0716755B2 (ja)

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JPH0323031A JPH0323031A (ja) 1991-01-31
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IT1267678B1 (it) * 1994-01-27 1997-02-07 Padino Antonio Microfusioni Procedimento per la realizzazione di elementi decorativi in oro o altri metalli preziosi ed elementi ottenuti con detto procedimento
CN1902915B (zh) 2004-01-07 2010-05-26 皇家飞利浦电子股份有限公司 显示设备

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