JPH07167184A - 防振装置 - Google Patents

防振装置

Info

Publication number
JPH07167184A
JPH07167184A JP31547193A JP31547193A JPH07167184A JP H07167184 A JPH07167184 A JP H07167184A JP 31547193 A JP31547193 A JP 31547193A JP 31547193 A JP31547193 A JP 31547193A JP H07167184 A JPH07167184 A JP H07167184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
elastic body
vibration
fitting
outer cylinder
tubular metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31547193A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobunaga Fujiwara
伸祥 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP31547193A priority Critical patent/JPH07167184A/ja
Publication of JPH07167184A publication Critical patent/JPH07167184A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性体に発生する皺を防止して、耐久性を向
上する。 【構成】 円筒状の外筒金具12の内側であって外筒金
具12と同軸状の位置に円管状の形内筒金具18が配置
される。外筒金具12と内筒金具18との間にゴム製の
弾性体14が加硫接着されて配置されている。また、弾
性体14と一体的に加硫接着されると共に内筒金具18
から下方向に延びる弾性体16が配置される。但し、弾
性体16の下端部16Aは、外筒金具12と加硫接着さ
れていない。エンジンが内筒金具18に搭載されると、
エンジンの荷重が垂直方向から加わる力となって、弾性
体16が変形する。但し、外筒金具12とは連結されて
いない為、弾性体16に無理な力が集中したりせず、弾
性体16に皺が発生しないことになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、振動発生部からの振動
を吸収する防振装置に関し、例えばエンジンマウント、
ボディマウント及びキャブマウント等の自動車のサスペ
ンションなどに好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、車体に連結される外筒の内側
にゴム等の弾性体を介して内筒を取り付け、さらに、内
筒の端部がエンジンに取り付けられるような構造の防振
装置が知られている。
【0003】この種の防振装置として、図5に示すよう
なものが知られており、以下にこの図に基づき従来の防
振装置を説明する。
【0004】つまり、図5に示すように、この防振装置
は、外筒110の内部にゴム製であって両サイドに位置
する第1の弾性体112及び同じく中央下部に位置する
第2の弾性体114を介して、内筒116が上下動可能
に取り付けられるような構造となっている。
【0005】そして、この防振装置が車体に装着される
と、内筒116に搭載されるエンジンの荷重を受けて第
1及び第2の弾性体112、114が変形し、内筒11
6が2点鎖線の位置から下方向に移動して実線の位置に
変位する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の防振
装置では、内筒116にエンジンが搭載されると、内筒
116の下部に弾性体114が位置している為、この第
2の弾性体114が内筒116より圧縮荷重を受けるこ
ととなって、局部的な皺Wが弾性体114に発生する。
さらに、この状態でエンジンが作動して、エンジンから
振動荷重が入力されると、この皺Wが伸び縮みして、弾
性体114に亀裂が発生する虞を有していた。
【0007】一方、この状態で熱が加わった場合、皺W
が熱劣化して、同じく弾性体114に亀裂が発生する虞
をも有していた。
【0008】従って、内筒116と外筒110との間で
加硫接着された第2の弾性体114に発生する皺Wによ
り、防振装置の耐久性が低下するという欠点を有してい
た。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、弾性体に発生
する皺を防止して、耐久性を向上した防振装置を提供す
ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受け部の一方に連結される筒状
の外筒と、振動発生部及び振動受け部の他方に連結され
且つ前記外筒の内側に位置する内筒と、水平方向から加
わる力により変形し且つ前記内筒側と前記外筒側とを連
結する第1の弾性体と、垂直方向から加わる力により変
形し且つ前記内筒と前記外筒との間に配設されると共に
前記内筒及び前記外筒のいずれか一方との間のみ連結さ
れた第2の弾性体とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2による防振装置は、振動発生部及
び振動受け部の一方に連結される筒状の外筒と、振動発
生部及び振動受け部の他方に連結され且つ前記外筒の内
側に位置する内筒と、水平方向から加わる力により変形
し且つ前記内筒側と前記外筒側とを連結する第1の弾性
体と、垂直方向から加わる力により変形し且つ前記内筒
と前記外筒との間を連結すると共に変形量を低減する切
断部分を有した第2の弾性体とを備えたことを特徴とす
る。
【0012】
【作用】請求項1に係る発明の作用を以下に説明する。
【0013】第1の弾性体が内筒側と外筒側とを連結
し、また振動発生部に外筒あるいは内筒が連結され、振
動受け部に内筒あるいは外筒が連結されている。さら
に、第1の弾性体が水平方向から加わる力により変形
し、第2の弾性体が垂直方向から加わる力により変形す
る。
【0014】また、振動発生部となる例えばエンジン等
が内筒に搭載されると、エンジン等の荷重が垂直方向か
ら加わる力となって、第2の弾性体が変形する。但し、
第2の弾性体は内筒及び外筒のいずれか一方との間のみ
連結されている為、第2の弾性体の外筒あるいは内筒と
対向することとなる端部に、外筒あるいは内筒との間の
連結により変形に伴って生ずることがある剪断力等が発
生しない。従って、端部の周辺に無理な力が集中したり
せず、結果として第2の弾性体に皺が発生しないことに
なる。
【0015】この一方、振動が振動発生部側から外筒あ
るいは内筒に伝達されると、振動荷重となって第1の弾
性体あるいは第2の弾性体が変形する。この結果とし
て、第1の弾性体あるいは第2の弾性体の内部摩擦に基
づく抵抗によって振動が吸収されて振動が減衰し、内筒
あるいは外筒に連結される振動受け部側に振動が伝達さ
れ難くなる。
【0016】請求項2に係る発明の作用を以下に説明す
る。請求項2に係る発明も請求項1に係る発明と同様に
作用するが、第2の弾性体が切断部分を有しているの
で、この切断部分が縮まることによりエンジン等の荷重
による変形が吸収されて、第2の弾性体の変形量を低減
する。
【0017】
【実施例】本発明の第1実施例に係る防振装置を図1及
び図2に示し、これらの図に基づき本実施例を説明す
る。
【0018】図1及び図2に示すように、本実施例に係
る防振装置10の外周側には、自動車の車体(図示せ
ず)側に圧入されて連結されると共に円筒状に形成され
た外筒金具12が、備えられている。外筒金具12の内
側であって外筒金具12と同軸状の位置には、円管状に
形成される内筒金具18が配置されている。この内筒金
具18に、エンジン(図示せず)がボルト等により連結
されて、内筒金具18がエンジンの荷重を支持する構造
となっている。
【0019】さらに、外筒金具12と内筒金具18との
間には、図2上、左右方向に延びる第1の弾性体である
ゴム製の弾性体14が、内筒金具18を含んで外筒金具
12の内周面間を繋ぐように外筒金具12及び内筒金具
18にそれぞれ加硫接着されて、配置されている。
【0020】また、外筒金具12と内筒金具18との間
であって内筒金具18の下側には、弾性体14と一体的
に加硫接着されると共に、図2上、内筒金具18から下
方向に延びる第2の弾性体である弾性体16が配置され
ている。但し、弾性体16の下端部16Aは、外筒金具
12と当接されているものの、外筒金具12と加硫接着
されておらず、単に外筒金具12と内筒金具18との間
に配置されている状態となっている。
【0021】従って、図2上、左右方向である水平方向
の振動がこの防振装置10に加わると、弾性体14が主
に変形し、図2上、上下方向である垂直方向の振動が加
わると、弾性体16が主に変形する。この為、これら弾
性体14、16が外筒金具12に対する内筒金具18の
上下左右方向の変位を可能としている。
【0022】つまり、本実施例の防振装置10が本来的
に振動の低減を目的とする主振動方向は図2上の上下方
向である矢印Pに沿った方向であるが、この防振装置1
0は、矢印Pと直交する方向である図2上の左右方向で
ある矢印Qに沿った方向からの振動をも、弾性体14、
16の変形により、低減可能とされている。
【0023】次に本実施例の防振装置10の組み立て及
び作用を説明する。この防振装置10の組立に際して
は、まず、弾性体14、16を一体的に加硫接着できる
ように、外筒金具12内に内筒金具18を配置して、弾
性体14、16をこれらとの間で加硫接着する。この
際、図1及び図2に示すように、弾性体16の下端部1
6Aが外筒金具12に接合して連結しないように加硫接
着し、あるいは加硫接着後にカッタ等により弾性体16
の下端部16Aと外筒金具12との間を切断するように
する。
【0024】この後、この防振装置10を車体に装着す
ると共に内筒金具18にエンジンを搭載する。この為、
搭載されるエンジンの荷重を受けて弾性体16が変形
し、内筒金具18が2点鎖線の位置から下方向に移動し
て実線の位置に変位する。
【0025】つまり、エンジンが内筒金具18に搭載さ
れると、エンジンの荷重が垂直方向から加わる力となっ
て、弾性体16が変形する。但し、弾性体16は内筒金
具18と連結されるものの、外筒金具12とは連結され
ていない為、弾性体16の外筒金具12に対向すること
となる下端部16Aに、外筒金具12との間の連結によ
り変形に伴って生ずることがある剪断力等が発生しな
い。従って、下端部16Aの周辺に無理な力が集中した
りせず、結果として弾性体16に皺が発生しないことに
なる。
【0026】そして、エンジンが作動して、エンジンの
振動が内筒金具18に伝達されると、弾性体14、16
が変形する。この結果として、弾性体14、16の内部
摩擦に基づく抵抗によって振動が吸収されて振動が減衰
し、外筒金具12に連結される車体側に振動が伝達され
難くなる。
【0027】次に、本発明の第2実施例に係る防振装置
10を図3に示し、この図に基づき本実施例を説明す
る。尚、第1実施例と同一の部材には同一の符号を付
し、重複した説明を省略する。
【0028】第1実施例と同様に外筒金具12、内筒金
具18、弾性体14及び弾性体16等を有しているもの
の、弾性体16の下端部16Aが外筒金具12に加硫接
着されて連結されると共に、弾性体16の上部寄りの位
置に切断部分20が設けられていて、この切断部分20
に例えば隙間量dが5mm以下の隙間を有している。
【0029】この隙間は、防振装置10を車体に装着す
ると、内筒金具18に搭載されるエンジンの荷重を受け
て弾性体14が変形し、内筒金具18が下方向に移動す
る結果、無くなる。
【0030】従って、本実施例も第1実施例と同様に振
動を減衰することになるだけでなく、切断部分20によ
りエンジンの荷重による上下方向の変位が吸収される。
この為、弾性体16に必要以上の荷重が加わらないと共
に変形もほとんど生ぜず、皺が発生しないことになる。
【0031】次に、本発明の第3実施例に係る防振装置
10を図4に示し、この図に基づき本実施例を説明す
る。尚、第1実施例及び第2実施例と同一の部材には同
一の符号を付し、重複した説明を省略する。
【0032】第1実施例と同様に外筒金具12、内筒金
具18、弾性体14及び弾性体16等を有しているもの
の、弾性体16の下端部16Aが外筒金具12に加硫接
着されて連結されると共に、弾性体16の下部寄りの位
置に切断部分22が設けられていて、この切断部分22
に例えば隙間量dが5mm以下の隙間を有している。
【0033】従って、本実施例も第1実施例と同様に振
動を減衰するだけでなく、第2実施例と同様に、弾性体
16に必要以上の荷重が加わらず、皺が発生しないこと
になる。
【0034】尚、上記第1実施例において、弾性体16
を内筒金具18と連結することとしたが、この逆に外筒
金具12側に連結しても同様に作用することになる。
【0035】また、上記実施例において、振動発生部と
なるエンジンに内筒金具18を連結し、振動受け部とな
る車体に外筒金具12を連結するようにしたが、この逆
に、エンジンに外筒金具12を連結し、車体に内筒金具
18を連結するような構造として、車体側の荷重を内筒
金具18で支持してもよいことは、言うまでもない。
【0036】さらに、上記実施例において、自動車のエ
ンジンの防振を目的としたが、本発明の防振装置は例え
ば自動車のボディの防振を目的とすることとしてもよ
く、また、自動車以外の他の用途にも用いられることは
いうまでもない。一方、外筒金具、内筒金具及び弾性体
等の形状、寸法なども実施例のものに限定されるもので
はない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
は、弾性体に発生する皺が防止されて、耐久性が向上す
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る防振装置を示す斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る防振装置の正面図で
ある。
【図3】本発明の第2実施例に係る防振装置の正面図で
あって、エンジンの搭載前の図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る防振装置の正面図で
あって、エンジンの搭載前の図である。
【図5】従来技術に係る防振装置の断面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 外筒金具(外筒) 14 弾性体 16 弾性体 18 内筒金具(内筒) 20 切断部分 22 切断部分

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    される筒状の外筒と、振動発生部及び振動受け部の他方
    に連結され且つ前記外筒の内側に位置する内筒と、水平
    方向から加わる力により変形し且つ前記内筒側と前記外
    筒側とを連結する第1の弾性体と、垂直方向から加わる
    力により変形し且つ前記内筒と前記外筒との間に配設さ
    れると共に前記内筒及び前記外筒のいずれか一方との間
    のみ連結された第2の弾性体とを備えたことを特徴とす
    る防振装置。
  2. 【請求項2】 振動発生部及び振動受け部の一方に連結
    される筒状の外筒と、振動発生部及び振動受け部の他方
    に連結され且つ前記外筒の内側に位置する内筒と、水平
    方向から加わる力により変形し且つ前記内筒側と前記外
    筒側とを連結する第1の弾性体と、垂直方向から加わる
    力により変形し且つ前記内筒と前記外筒との間を連結す
    ると共に変形量を低減する切断部分を有した第2の弾性
    体とを備えたことを特徴とする防振装置。
JP31547193A 1993-12-15 1993-12-15 防振装置 Pending JPH07167184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31547193A JPH07167184A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 防振装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31547193A JPH07167184A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 防振装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07167184A true JPH07167184A (ja) 1995-07-04

Family

ID=18065761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31547193A Pending JPH07167184A (ja) 1993-12-15 1993-12-15 防振装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07167184A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1270986A3 (de) * 2001-06-27 2004-02-04 Carl Freudenberg KG Aggregatelager in Buchsenform
WO2006070440A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. リンク装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1270986A3 (de) * 2001-06-27 2004-02-04 Carl Freudenberg KG Aggregatelager in Buchsenform
KR100505865B1 (ko) * 2001-06-27 2005-08-03 칼 프로이덴베르크 카게 부싱형 베어링 유닛
WO2006070440A1 (ja) * 2004-12-27 2006-07-06 Toyo Tire & Rubber Co., Ltd. リンク装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4207957A (en) Device for reduction of bending vibrations
KR102115200B1 (ko) 차량용 다이나믹 댐퍼
EP0055824B1 (en) An engine mount
JP4356641B2 (ja) トルクロッド
JPH07301280A (ja) 防振支持装置
JP2000274485A (ja) 自動車のパワープラントマウント
WO2006090720A1 (ja) 防振装置
CN110873139B (zh) 防振单元
JP3509602B2 (ja) 防振装置
JP3627406B2 (ja) 筒形防振支持体
JP2894497B2 (ja) 防振装置
JPH07167184A (ja) 防振装置
JP2001132795A (ja) 防振装置及び防振装置の製造方法
JPH05164278A (ja) 管継手
JP3846688B2 (ja) 防振支持装置
JP4235017B2 (ja) 防振ゴム及び防振装置
JPH0693852A (ja) マフラサポート
JPH1038026A (ja) 振動体の支持構造
JPS641567Y2 (ja)
JPH0658356A (ja) 防振装置用ブラケット
JPH0725476Y2 (ja) サスペンションメンバー用防振体
JPH10339342A (ja) 防振装置
JP2920264B2 (ja) 排気管支持装置
JPS59140931A (ja) 防振装置
JPH0129299Y2 (ja)