JPH07167076A - 電動機駆動型圧縮装置 - Google Patents

電動機駆動型圧縮装置

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JPH07167076A
JPH07167076A JP31806793A JP31806793A JPH07167076A JP H07167076 A JPH07167076 A JP H07167076A JP 31806793 A JP31806793 A JP 31806793A JP 31806793 A JP31806793 A JP 31806793A JP H07167076 A JPH07167076 A JP H07167076A
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JP
Japan
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electric motor
compression mechanism
rotor
brake
compression
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JP31806793A
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English (en)
Inventor
Masayuki Hara
正之 原
Aritomo Satou
有朝 佐藤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 故障し易い逆止弁を除去し得るようにした簡
便安価で保守容易な電動機駆動型圧縮装置を提供する。 【構成】 電動機駆動型圧縮装置500は電動機20
0で駆動する圧縮機構100により被加圧ガス体120
を加圧した加圧ガス体130を逆止弁53・54を介し
て負荷管路300に与える。逆止弁53・54が無い
と、電動機100の電源220を遮断して圧縮機構10
0を停止するのみでは、圧縮機構100が逆動作する。
圧縮機構100の吸入口51側と吐出口52側との圧力
差が圧縮機構100を逆動作し得ない圧力差以下の状態
になるまで、電動機100を電気的制動状態にすること
によって、逆止弁53・54のうち、少なくとも吸入口
51側の逆止弁53を無くし得るようにする。電気的制
動には、3相のうちの2相のみを印加して制動する2相
印加制動、または、交流を整流した直流を与えて制動す
る直流制動などを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動機で駆動する圧
縮機構により冷媒ガスなどのガス体を加圧して暖房・冷
房装置などの熱操作管路に与える電動機駆動型圧縮装置
に関するものである。
【0002】この種の電動機駆動型圧縮装置500とし
ては、図6のように、圧縮機構100を電動機200で
回転し、被加圧ガス体120、例えば、ヘリウムガスを
吸入口51から吸入して圧縮機構100で加圧して得ら
れる加圧ガス体130を吐出口52から、負荷管路30
0、例えば、暖房・冷房装置の熱操作管路などを通る所
要の機器類とその付属管路などを含む管路を経て、圧力
変動の緩衝と流体の蓄積部分とを兼ねたアキュムレータ
140に蓄えた後に、被加圧ガス体120として吸入口
51に戻すように構成するものが特開平3−21776
3・特開平4−166696などにより開示されてい
る。
【0003】そして、こうした電動機駆動型圧縮装置5
00では、各部の動作制御をマイクロコンピュータを用
いた制御部(以下、CPUという)400により時間的
制御要素も含めて制御処理するように構成してあり、ま
た、運転後に停止した場合には、加圧ガス体130→負
荷管路300→被加圧ガス体120により、加圧ガス体
130側に残留した圧力が停止後の時間経過に伴って被
加圧ガス体120側の圧力と平衡状態になるように構成
してある。
【0004】また、圧縮機構100と電動機200とを
吐出口52側の圧力変動の緩衝と蓄圧とを兼ねた密閉容
器150内に収容した圧縮装置の構成が特公昭62−3
0311・特公平4−72074などにより開示されて
おり、圧縮機構100は、前者の特公昭62−3031
1では、シリンダ内を往復するピストンをクランク機構
を電動機200の回転子210の軸211で直接的に回
転する往復型圧縮機構成になっており、後者の特公平4
−72074では、円形シリンダ内を回転する偏心円形
ピストンを電動機200の回転子210の軸211で直
接的に回転する回転型縮機構成になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】こうした電動機駆動型
圧縮装置を構成を簡単にして安価に提供するためには、
機械的な機能要素部分を少しでも削減することが有効で
あり、とくに逆止弁は故障しやすく保守面からも除去す
ることが望まれる部分である。
【0006】しかしながら、往復圧縮構成、回転圧縮構
成などによる圧縮機構はいずれも逆動作可能な構成にな
っており、また、電動機も駆動用の電源を遮断した状態
では負荷の力が加わると逆動作してしまうため、被加圧
ガス体を戻し入れる経路側の逆止弁を除去すると、加圧
ガス体側に残留した圧力によって圧縮機構が逆動作して
しまい、残留している加圧ガス体の圧力が急激に下落す
るとともに、ガス体の流れに逆流現象が生じ、この影響
を受けて負荷管路側などが故障する原因になるという不
都合がある。
【0007】このため、こうした不都合がなく目的を達
し得るものの提供が望まれているという課題がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記のよう
な電動機で駆動する圧縮機構によりガス体を加圧する電
動機駆動型圧縮装置において、圧縮機構の吸入側と吐出
側との圧力差が圧縮機構を逆動作し得ない圧力差以下の
状態になるまで、電動機を電気的制動状態にする制動手
段を設けることにより、上記の課題を解決し得るように
したものである。
【0009】
【作用】電動機の駆動用電源を遮断すると、逆止弁を設
けない構成では、圧縮機構が慣性による動作を続けて停
止した後に、圧縮機構の吸入側と吐出側との圧力差によ
って、圧縮機構が逆動作してしまうが、この逆動作を行
い得ない圧力差以下の状態になるまで電動機を電気的制
動状態にしているので、逆止弁のうち、少なくとも、吸
入口側の逆止弁を設けずに構成しても、圧縮機構が逆動
作することなく、正常に停止動作を保持し得るように作
用する。
【0010】
【実施例】以下、図1〜図5によって実施例を説明す
る。図1〜図5において、図6における符号と同一符号
の部分は、図6で説明した同一符号の部分と同一の機能
をもつ部分である。
【0011】図1において、圧縮機構100は、いわゆ
るロタスコ型圧縮機構に属する回転型圧縮機構であり、
円形のシリンダ10と、偏心円形のピストンの役目をす
るロータ20と、滑り振子の役目をするベーン30と、
ベーン30を弾性力で押すスプリング40とを主体にし
て構成してあり、ロータ20を電動機200で回転する
部分は、ロータ20を偏心状態で回転するための軸60
を電動機200の回転子210の軸に直結、または、軸
60を回転子軸にして駆動するようにしてある。
【0012】シリンダ10は、内面11が内径D1の円
形であって、紙面に垂直な方向を高さA1とする気密室
部分を形成しており、また、ロータ20の外面21は、
シリンダ10の内面11の中心12から偏心量Eだけ偏
心した外径D2の円形であって、紙面と垂直な方向を高
さA2とする円筒形を形成している。
【0013】そして、ロータ20は、外面21をシリン
ダ10の内面11に密接しながら、シリンダ10の内面
11の中心12を回転中心として回転し、ロータ20の
高さA2の両面、つまり、紙面と平行な外面と、シリン
ダ10の高さA1の両面、つまり、紙面と平行な外面と
は、密接しながら移動するように構成してある。
【0014】したがって、シリンダ10とロータ20と
の間には、偏心量Eの2倍の幅を最大幅Bとする三日月
状の間隙室50を形成していることになり、ロータ20
の回転と一緒に、間隙室50の三日月状の位置がシリン
ダ10の内面11に沿って回転していることになる。
【0015】ロータ20は、外輪部20Aとクランク軸
部20Bとの間をボールベアリング状にして組み合わせ
ることにより、外輪部20Aの外周とシリンダ10の内
面との転がり接触を行わせるるとともに、外輪部20A
とクランク部20Bとの間もポールの介在により転がり
接触を行わせるようにして、機械的な摺動摩耗部分を無
くするようにしてある。
【0016】ベーン30は、平板状の外形をしており、
厚みTの部分がシリンダ10の外壁部13に設けた案内
穴14に密着しなからシリンダ10の外壁部13に出入
り可能に組み付けてあり、また、高さA3がロータ20
の高さA2と同一で、高さA3の両面、つまり、紙面と
平行な面がシリンダ10の高さA1の両面、つまり、紙
面と平行な面と密接しながら移動する。
【0017】ベーン30に隣接したシリンダ10の外壁
部13には、一方に吸入口51を、他方に吐出口52を
設けてあり、また、ベーン30の後端側31を抗圧縮形
の弾性力をもつスプリング40で押し出すことにより、
ベーン30の突出量Xがロータ20の回転に従って変化
しながらベーン30の先端側32がとロータ20の外面
に密接するようにしてある。
【0018】間隙室50は、ロータ20の回転に伴っ
て、図1→図2→図3の順序のように変化してゆき、ベ
ーン30を境にして吸入口51側の室部分が被加圧側の
吸入室50Aに、また、吐出口52側の室部分が加圧側
の圧縮室50Bの役目をすることになる。
【0019】電動機200を回転して装置を運転状態に
すると、圧縮機構100は、ロータ20が回転してロー
タの回転角度θが0°の位置から、吸入口51からは被
加圧ガス体120を吸入室50A側に吸入してゆき、加
圧室50B内のガス体は加圧されて加圧ガス体130に
なって吐出口52から負荷管路300に供給されるよう
に動作する。
【0020】電動機200の駆動用の電源を遮断する
と、電動機200と圧縮機構100とは慣性によりある
時間だけ動作を続けた後に停止する。この停止により、
ロータ20の回転が停止することになり、加圧室52側
にある加圧ガス体130の圧力がロータ20を押し戻し
てロータ20を逆回転させるように作用する。
【0021】このときには、電動機200の電源は遮断
されているので、回転子は自由に回転できるため、ロー
タ20が逆回転、つまり、逆動作して加圧ガス体130
が被加圧ガス体120側に逆流し、加圧ガス体130の
圧力によって、この逆流とロータ20の逆動作とが加速
され、加圧ガス体130を供給している負荷管路300
側に急激な圧力の下落とガス体の逆流を生じさせるので
故障事故の原因になるわけである。
【0022】この逆流と逆動作を避けるためには、少な
くとも吸入口51側の被加圧ガス体120の経路に逆止
弁53を設けるようにしている。この発明は、このよう
な重要な役目をしている機械的な要素部分、つまり、逆
止弁53を無くしても、電動機200を以下のように制
御することによって、逆止弁53を設けた場合と同様の
作用を行わせ得るようにしているものである。
【0023】図4において、電動機200は、かご形巻
線の回転子210をもつ3相誘導電動機であり、回転子
210の軸211を図1のロータ20に直結してある。
電動機200を駆動する電源220は3相交流電源であ
り、継電器230と継電器240を介して電動機200
の界磁巻線201に与えている。
【0024】継電器230は電源220の3相交流全部
をON−OFFし、また、継電器240は3相交流の内
の1相のみをON−OFFするようになっており、継電
器230と継電器240とを同時にON状態、つまり、
接続状態にすると3相交流を電動機200に与え、電動
機200が運転状態になる。
【0025】また、継電器230をOFF状態、つま
り、遮断状態にすると電源220全体を電動機200か
ら遮断する。さらに、継電器230を接続状態にすると
ともに、継電器240をOFF状態、つまり、遮断状態
にすると、3相交流のうちの2相のみを電動機200に
与える2相印加状態になるが、回転子210が停止して
いるときに、この2相印加状態にすると、電動機200
は回転子210を強制的に制動保持して、軸211を回
転する外力が掛かっても回転子210は回転しない制動
状態になる。
【0026】この制動状態は、電源200による電気的
制動を行わせていることになる。しかし、回転子210
が、慣性によりある程度の回転を行っている状態で、こ
の2相印加状態にすると回転子210は従前の回転方向
で回転し続けてしまうので、制動状態にするためには、
回転子210が慣性による回転がなくなった状態、つま
り、できる限り停止に近い状態になっているときに2相
印加状態にする必要がある。
【0027】電動機駆動型圧縮装置500の逆止弁53
を除去した構成では、上述したように、電動機200の
運転状態から電源220を遮断して運転停止した場合
に、ロータ20が加圧ガス体130によって逆動作して
しまうので、継電器230・240のON−OFF動作
を所定の方法で制御することにより、正常に停止動作を
行い得るようにしている。
【0028】継電器230・240は制御部400が制
御しており、この制御は、制御部400のCPUが図5
のような処理フローによる制御処理を行っている。図5
の処理フローは、電動機駆動型圧縮装置500の定常の
全体動作を制御する〔メイン制御処理ルーチン〕に付属
するサブルーチンとして構成してある。
【0029】〔処理フローの説明〕以下、図5の処理フ
ローを説明する。この処理フローに入る状態は、継電器
230と継電器240とがON状態になっていて、電動
機200に電源220の3相交流が与えられているもの
とする。
【0030】◆ステップSP1では、操作者が制御部4
00に付属する操作部(図示せず)を操作して入力する
各指令信号または定常の全体動作における制御上に付随
して出力される各指令信号を取り込んで、次のステップ
SP2に移行する。
【0031】◆ステップSP2では、取り込んだ指令が
圧縮動作の運転停止を行う運転停止指令であるか否かを
判別する。運転停止指令であるときは次のステップSP
3に移行し、そうでないときはメイン制御処理ルーチン
に戻る。
【0032】◆ステップSP3では、継電器230をO
FF状態にすることにより、電動機200に与えている
電源220を遮断すると同時に、遮断後の時間t1の計
時をCPUの時計回路に開始させて、次のステップSP
4に移行する。
【0033】◆ステップSP4では、CPUのROMに
記憶してある「第1所定時間T1」を読み出して、上記
の遮断後の時間t1が第1所定時間T1に達しているか
否かを判別する。達しているときは次のステップSP5
に移行し、そうでないときは達するまで判別を繰り返
す。ここで、「第1所定時間T1」は、電源200と圧
縮機構100とが慣性による動作を停止するまでの時間
であり、後記のように、事前に実験的に測定した時間値
にもとづいて設定してある。
【0034】◆ステップSP5では、継電器230をO
N状態、継電器240をOF状態にすることにより、電
動機200を2相印加状態による電気的な制動状態にす
ると同時に、制動状態の時間t2の計時をCPUの時計
回路に開始させて、次のステップSP6に移行する。
【0035】◆ステップSP6では、CPUのROMに
記憶してある「第2所定時間T2」を読み出して、上記
の遮断後の時間t2が第1所定時間T2に達しているか
否かを判別する。達しているときは次のステップSP7
に移行し、そうでないときは達するまで判別を繰り返
す。ここで、「第2所定時間T2」は、圧縮機構100
の動作が停止した後に、圧縮機構100の吸入側と吐出
側との圧力差、つまり、吸入口51側のガス体の圧力と
吐出口52側のガス体の圧力との圧力差が、圧縮機構1
00を逆動作し得ない程度に低下するまでの時間であ
り、後記のように、事前に実験的に測定した時間値にも
とづいて設定してある。
【0036】◆ステップSP7では、継電器230をO
FF状態にすることにより、電動機200に対する2相
印加を遮断して、メイン制御処理ルーチンに戻る。
【0037】〔第1所定時間値・第2所定時間値の設
定〕以下、第1所定時間値と・第2所定時間値の設定例
について説明する。ここでの設定例は、本願出願人の市
販するヒートポンプ式のSPW−SCH100S型暖房
・冷房装置に適用する場合の設定例であり、設定条件に
関連すると見られる同装置の主要部分の仕様は、大略、
次のとおりである。
【0038】◆電動機200に対応する電動機の仕様 200V 3相 誘導電動機 軸出力 2800W 軸回転数 3600rpm
【0039】◆圧縮機構100に対応する圧縮機構 圧縮形式 回転型圧縮機構 シリンダ 内径 80mm ロータ 外形 71.5mm 圧縮出力 最高 35atg 送出容量 2142cm3/sec
【0040】◆負荷管路300に対応する管路 平均管路直径 11.2mm 相当管路長 40m
【0041】第1所定時間に対応する時間の測定と設
定:回転子軸211の回転速度を検出するために、臨時
に、回転子軸211に軸方向と平行な縞模様のラベルを
貼付け、縞模様による反射光の変化数を光/電変換素子
で検出する構成の回転速度計を仮設しておき、電源22
0の遮断時点から回転速度が略「0」になる時点までの
時間、つまり、慣性による動作が停止するまでの時間を
測定した結果、0.4秒経過すれば停止状態になるの
で、「第1所定時間T1」を0.4秒に設定している。
【0042】第2所定時間に対応する時間の測定と設
定:圧縮機構100の吐出側の圧力P1を密閉容器15
0内に吐出された加圧ガス体の圧力とみなし、また、圧
縮機構100の吸入側の圧力P2をアキュムレータ14
0内に戻し入られた被加圧ガス体の圧力とみなして、臨
時に、これらの両圧力P1・P2を測定する圧力計PT
1・PT2(図示せず)の測定値の差から両圧力P1・
P2の圧力差P3(=P1−P2)を測定する構成と、
吸入口51側の逆止弁53を除去して吐出口52の出口
側に開閉弁V(図示せず)を設ける構成とを仮設した。
【0043】まず、開閉弁Vを開き、圧縮機構100の
停止状態において、圧力差P3を種々変化させながら、
圧縮機構100が逆動作し得ないようになる圧力差PS
を測定した結果、1.0atm以下の圧力差では、圧縮
機構100が逆動作しないという測定が得られた。
【0044】次に、開閉弁Vを開いた状態で装置を運転
して、電動機200の電源220を遮断した後に、上記
の「第1所定時間T1」、つまり、0.4秒を経過した
時点で開閉弁Vを閉じて、上記の圧力差P3が1.0a
tmになるまでの時間を測定した結果、多少のばらつき
はあるが、55秒経過すれば、1.0atm以下に低下
するので、「第2所定時間T2」を55秒に設定してい
る。この「第2所定時間T2」は、55秒以上あれば目
的を達し得るので、例えば、60秒に設定しても差し支
えないことは言うまでもない。
【0045】〔実施例の構成の要約〕上記の実施例の構
成を要約すると、電動機200で駆動する圧縮機構10
0によりガス体を加圧する電動機駆動型圧縮装置500
であって、圧縮機構100の吸入側と吐出側との圧力差
が圧縮機構100を逆動作し得ない圧力差PS以下の状
態になるまで、つまり、「第2所定時間T2」が経過す
る状態になるまで、電動機200を2相印加状態による
電気的制動状態にする制動手段を設けた構成になってい
るものである。
【0046】〔変形実施〕この発明は次のように変形し
て実施することを含むものである。
【0047】(1)電源220、電動機200および電
源による電気的制動状態の構成を、他の構成、例えば、
電源220を単相交流、電動機200をコンデンサ進相
によるヒステリシス電動機とし、電気的制動として給電
路にダイオードと抵抗とを直列に介在させて直流電流を
与える直流制動を用いるような構成にする。この構成の
場合には、上記の実施例における「第1所定時間T1」
を設けずに、電動機200の電源220を遮断する時点
に、直流制動による電気的制動状態にして、上記の実施
例と同様に実験的に測定した「第2所定時間T2」まで
制動を行えばよいことになる。
【0048】(2)上記の圧力計PT1・PT2に相当
する電気的な圧力計を設けている電動機駆動型圧縮装置
500の場合には、これらの圧力計から得られる検出出
力の差から上記の圧力差P3を検出するように構成する
とともに、制御部400のCPUに圧縮機構100が逆
動作し得ないようになる圧力差PSを記憶しておき、圧
力差P3が圧力差PS以下の状態になるまで、電動機2
00を電気的制動状態にする制御を行うように構成す
る。
【0049】(3)圧縮機構100として、逆動作可能
な他の圧縮構成のもの、例えば、往復型圧縮機構などを
用いて構成する。
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、圧力差P3が圧縮機
構が逆動作し得ない圧力差PSになるまで、電動機を電
気的制動状態にするので、逆止弁のうち、少なくとも、
吸入口側の逆止弁を設けずに構成した場合でも、圧縮機
構が逆動作することなく正常に停止状態を維持し得るよ
うになる。
【0051】これらの動作は、既存の制御部などに電気
的な制御を追加するのみで構成できるので、機械的な故
障原因となる逆止弁を除去した簡便安価な電動機駆動型
圧縮装置を提供し得るなどの特長がある。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5はこの発明の実施例を、また、図6は従来技
術を示し、各図の内容は次のとおりである。
【図1】要部横断面図
【図2】要部横断面図
【図3】要部横断面図
【図4】要部電気回路構成図
【図5】制御処理フローチャート
【図6】全体構成図
【符号の説明】
10 シリンダ 11 内面 12 中心 13 外壁部 14 案内穴 20 ロータ 20A 外輪部 20B クランク部 21 外面 30 ベーン 31 後端側 32 先端側 40 スプリング 50 間隙室 50A 吸入室 50B 加圧室 51 吸入口 52 吐出口 53 逆止弁 54 逆止弁 60 軸 100 圧縮機構 120 被加圧ガス体 130 加圧ガス体 140 アキュムレータ 150 密閉容器 200 電動機 210 回転子 211 軸 220 電源 230 継電器 240 継電器 300 負荷管路 400 制御部 500 電動機駆動型圧縮装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機で駆動する圧縮機構によりガス体
    を加圧する電動機駆動型圧縮装置において、 前記圧縮機構の吸入側と吐出側との圧力差が前記圧縮機
    構を逆動作し得ない圧力差以下の状態になるまで、前記
    電動機を電気的制動状態にする制動手段を具備すること
    を特徴とする電動機駆動型圧縮装置。
JP31806793A 1993-12-17 1993-12-17 電動機駆動型圧縮装置 Pending JPH07167076A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2669519B1 (en) 2011-01-26 2015-07-29 Whirlpool S.A. Control system and method for reciprocating compressors
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EP3256726B1 (de) 2015-02-09 2019-09-04 Nidec Global Appliance Germany GmbH Verfahren zum anhalten eines hermetisch gekapselten kältemittelverdichters und steuerungssystem für diesen

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