JPH0716648A - 金属ストリップの巻き取り方法 - Google Patents

金属ストリップの巻き取り方法

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JPH0716648A
JPH0716648A JP16090793A JP16090793A JPH0716648A JP H0716648 A JPH0716648 A JP H0716648A JP 16090793 A JP16090793 A JP 16090793A JP 16090793 A JP16090793 A JP 16090793A JP H0716648 A JPH0716648 A JP H0716648A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter
rubber sleeve
winding
segment
steel strip
Prior art date
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Pending
Application number
JP16090793A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuya Nishisato
一哉 西里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
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Publication of JPH0716648A publication Critical patent/JPH0716648A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トップマークを軽減させる。 【構成】 最大径、中間径、最小径の3段階に拡縮して
使用可能なセグメント21を有するマンドレル2にゴムス
リーブ3を嵌装して鋼帯1を巻き取る巻き取り方法にお
いて、ゴムスリーブ3の外周長手方向にこのゴムスリー
ブ本体よりも軟質な弾性体よりなる略帯状の軟質層31を
設けたゴムスリーブを使用するとともに、鋼帯の先端部
1aをゴムスリーブ3の軟質層31内に位置させ、かつセグ
メント2は中間径として巻き取りを開始し、所定回数巻
き取った後、セグメント2を最大径に拡径し、以後その
ままの径で巻き取りを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯を冷間圧延する冷
延工場等における金属ストリップの巻き取り方法に関
し、特にコイル内径部すなわち巻き取り開始部分の金属
ストリップに生じるトップマーク疵を防止する金属スト
リップの巻き取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の金属ストリップ(以下、鋼帯を
例として説明する)を冷間圧延する冷延工場等において
は、鋼帯をテンションリール等のマンドレルに巻き付け
てコイル状に巻き取ることが行われている。マンドレル
の外径は、巻き取り状態のままでは巻き取り後にコイル
を抜き出すことができないので、拡縮機構を有し、巻き
取り終了後は縮小させてコイルを抜き出すのが普通であ
る。このため、マンドレルの表面には、円周方向に3〜
4分割された円筒面であるセグメントが取り付けられて
おり、内部のウエッジ機構等によってセグメントの拡縮
を行うのである。したがって、巻き取り状態、すなわち
拡大径においては隣接するセグメント相互間には隙間を
生じることは通常避けられず、強い張力のもとで鋼帯を
巻き取る場合、セグメントの角部や隙間、段差などが鋼
帯に転写されてリールマークあるいはコーナーマークと
称する欠陥を発生するため、通常マンドレルにゴム等の
弾性体よりなる厚肉円筒状のゴムスリーブを嵌装し、そ
の上に鋼帯を巻き付けることが行われている。
【0003】しかし、ゴムスリーブを使用しても、鋼帯
の先端部と、つぎの1巻き目との間には鋼帯の板厚分の
段差があり、また鋼帯先端部は反りなどの形状不良も多
いので、図5に模式的に示したように、これらに起因し
て1巻き目およびそれ以降の鋼帯に面折れ現象が起こ
り、トップマークと称する欠陥が発生する。図で1は鋼
帯、1aは鋼帯先端部、2はマンドレル、3はゴムスリー
ブである。後述するようにトップマークは鋼帯長さにし
て 100〜150 mの長さに及ぶこともある。トップマーク
を含む部分は切り捨てて出荷するため、これに起因する
歩留り低下は無視できないものがあり、改善が望まれて
いる。
【0004】そこで、特開平4-37416 号公報によれば、
マンドレルの直径を最大径、中間径、最小径の少なくと
も3段階において使用可能とし、当初は中間径で鋼帯の
巻き取りを開始し、所定回数巻き取った後、最大径に拡
径して以後そのままの径で巻き取りを行うことが提案さ
れている。この方法においては、図6に模式的に示すよ
うに、中間径から最大径に拡径することにより図に示す
トップマーク疵部Cが矢印の円周方向に伸長され、ま
た、鋼帯先端部の板厚の一部tがゴムスリーブの肉厚に
吸収されて段差が減少することにより、トップマークは
かなり軽減されるが、完全に消えるわけではなく、なお
50〜70mの切り捨てを余儀なくされ、一層の改善が望ま
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況に鑑み、特開平4-37416 号公報に記載の巻き取り方
法に加え、トップマークをさらに軽減する巻き取り方法
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、最大径、中間
径、最小径の少なくとも3段階に拡縮するセグメントを
有するマンドレルにゴムスリーブを嵌装して金属ストリ
ップを巻き取る巻き取り方法において、前記ゴムスリー
ブの外周長手方向にこのゴムスリーブ本体よりも軟質な
弾性体よりなる略帯状の軟質層を設けたゴムスリーブを
使用するとともに、金属ストリップの先端部を前記ゴム
スリーブの軟質層の範囲内に位置させ、かつセグメント
は中間径として巻き取りを開始し、所定回数巻き取った
後、セグメントを最大径に拡径し、以後そのままの径で
巻き取りを行うことを特徴とする金属ストリップの巻き
取り方法である。
【0007】
【作 用】本発明によれば、ゴムスリーブに軟質層を設
け、鋼帯先端部がこの軟質層の範囲内に位置するように
してトップマークの発生原因である第1巻と第2巻との
段差をこの軟質層内に吸収するようにし、セグメントは
中間径の状態で巻き取りを開始し、所定回数巻き取った
後、セグメントを拡径することにより、鋼帯先端部分は
ほぼ完全に前記軟質層内に押し込まれて段差がなくな
り、トップマークをほぼ完全に解消させることができ
る。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図3により説明す
る。図1は鋼帯の冷延工場におけるテンションリールの
側断面図で、1は鋼帯(コイル状態のものを含む)、2
はマンドレル、21はマンドレルのセグメント、3はゴム
スリーブである。図2はマンドレル部分の正面図で31は
軟質層、図3はゴムスリーブ3の軟質層31ならびに鋼帯
1の先端部1aを示す図2の部分拡大図で、1aは鋼帯1の
先端部である。
【0009】テンションリールには最大径、中間径、最
小径の3段階にセグメントを拡縮する機構、ならびに鋼
帯先端の送り込み量とマンドレルの回転とを連動させる
制御機構が備えられている。マンドレル2にはゴムスリ
ーブ3を嵌装してある。ゴムスリーブ3は、前記したよ
うに外周1か所に長手方向に略帯状の軟質ゴムよりなる
軟質層31を設けてある。ゴムスリーブ3本体のゴム硬度
は、ゴム硬度計(ジュロメータ)による度数で60〜90度
程度であるが、軟質層31はゴム硬度計による度数で30〜
60度程度である。
【0010】このテンションリールにより、板厚 0.8mm
の極低炭素鋼板の巻き取りを行った。図2、図3に示す
ように、鋼帯1の先端部1aがゴムスリーブ3の外周に設
けられた軟質層31の部分に位置するようにし、セグメン
トは直径で最大径より 5mm小さい中間径として巻き取り
を開始する。約2回転巻き取った後、セグメントを最大
径に拡径する。なお、これらの操作は、自動化してよど
みなく行うから、能率の低下はない。以後は、そのまま
の径で巻き取りを行った。
【0011】図4は、巻き取り後のコイルを展開して子
細に検査した結果、トップマークの認められた位置を先
端からの距離で表したグラフである。比較例として、
(a)セグメントの拡径も行わず、ゴムスリーブも軟質
層を設けない従来のものを使用した場合、(b)セグメ
ントの拡径のみ行い、ゴムスリーブは軟質層を設けない
従来のものを使用した場合、(c)セグメントの拡径は
行わず、ゴムスリーブのみ軟質層を設けたものを使用し
た場合についても同じ材質、寸法の鋼帯によって巻き取
り実験を行った。
【0012】図4に示すように、従来法である(a)で
140m、(b)、(c)でも60〜80m程度にしか改善さ
れなかったのに対し、本発明法の場合25mまでしかトッ
プマークが認められず、著しい改善が見られた。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、トップマークが減少
し、切り捨て量が大幅に削減される結果、金属ストリッ
プ製造工程における歩留りが大きく向上するという、す
ぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における側断面図である。
【図2】本発明の実施例における正面図である。
【図3】図2の部分拡大図である。
【図4】本発明の効果を示すグラフである。
【図5】従来の技術を示す模式図である。
【図6】同じく従来の技術を示す模式図である。
【符号の説明】
1 鋼帯 1a 先端部 2 マンドレル 21 セグメント 3 ゴムスリーブ 31 軟質層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大径、中間径、最小径の少なくとも3
    段階に拡縮するセグメントを有するマンドレルにゴムス
    リーブを嵌装して金属ストリップを巻き取る巻き取り方
    法において、前記ゴムスリーブの外周長手方向にこのゴ
    ムスリーブ本体よりも軟質な弾性体よりなる略帯状の軟
    質層を設けたゴムスリーブを使用するとともに、金属ス
    トリップの先端部を前記ゴムスリーブの軟質層の範囲内
    に位置させ、かつセグメントは中間径として巻き取りを
    開始し、所定回数巻き取った後、セグメントを最大径に
    拡径し、以後そのままの径で巻き取りを行うことを特徴
    とする金属ストリップの巻き取り方法。
JP16090793A 1993-06-30 1993-06-30 金属ストリップの巻き取り方法 Pending JPH0716648A (ja)

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