JPH07166009A - 防湿性容器 - Google Patents

防湿性容器

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JPH07166009A
JPH07166009A JP31641793A JP31641793A JPH07166009A JP H07166009 A JPH07166009 A JP H07166009A JP 31641793 A JP31641793 A JP 31641793A JP 31641793 A JP31641793 A JP 31641793A JP H07166009 A JPH07166009 A JP H07166009A
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JP
Japan
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styrene
component
weight
moisture
mol
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JP31641793A
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English (en)
Inventor
Yusuke Terauchi
裕介 寺内
Motoko Yoshikawa
素子 吉川
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】防湿容器において、物性、及び成形性などの点
において良好で、耐衝撃性、及び耐熱性に優れ、さらに
従来のポリプロピレンから成る容器よりも防湿性に優れ
た容器を提供すること。 【構成】ポリマーブレンド技術を駆使し、結晶化度が2
0%以下である様に環状オレフィン成分5〜60モル%
を含有させたポリオレフィンを改質した樹脂組成物から
成る容器であり、すなわち、環状オレフィン成分5〜6
0モル%を有するポリオレフィン75〜97.5重量%
に対し、スチレン成分が5〜60重量%であるスチレン
系熱可塑性エラストマーを2.5〜25重量%を溶融混
合してなる樹脂組成物から成形される耐衝撃性、及び耐
熱性に優れた防湿性容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐衝撃性、水蒸気バリ
ア、耐熱性、剛性、耐薬品性に優れた防湿性容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、防湿容器用の樹脂組成物としては
ポリプロピレンが、価格、物性、及び成形性などの点に
おいて良好であり、多く用いられている。しかし、ポリ
プロピレンの水蒸気バリア性は透湿係数0.3g・mm
/m2 ・24hr(ASTMF1249)であり、前記
以上の水蒸気バリア性が求められる内容物の場合には、
ポリプロピレンで成形した容器の他に内袋などを併用す
るなどしている。この形態においては過剰包装となり、
使用時の簡便性が乏しい、廃棄物が多くでるなどの問題
があった。
【0003】ポリプロピレンより水蒸気バリア性の優れ
た樹脂として、結晶化度が20%以下である様に環状オ
レフィン成分5〜60モル%を含有させたポリオレフィ
ンがある。ただし、前記ポリオレフィンは耐衝撃性が乏
しく、容器とした場合には使用に耐えないものにしかな
らなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記の状況
に鑑みてなされたものであり、防湿容器において、物
性、及び成形性などの点において良好で、耐衝撃性、及
び耐熱性に優れ、さらに従来のポリプロピレンから成る
容器よりも防湿性に優れた容器を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリマーブレ
ンド技術を駆使し、結晶化度が20%以下である様に環
状オレフィン成分5〜60モル%を含有させたポリオレ
フィンを改質した樹脂組成物から成る容器を提供する。
すなわち、環状オレフィン成分5〜60モル%を有する
ポリオレフィン75〜97.5重量%に対し、スチレン
成分が5〜60重量%であるスチレン系熱可塑性エラス
トマーを2.5〜25重量%を溶融混合してなる樹脂組
成物から成形される耐衝撃性、及び耐熱性に優れた防湿
性容器である。
【0006】そして本発明は、前記のようにしてなる防
湿性容器に関して、さらに下記のバリエーションを提供
する。一つは、スチレン系熱可塑性エラストマーがスチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体である耐
衝撃性、及び耐熱性に優れた防湿性容器。二つめは、ス
チレン系熱可塑性エラストマーがスチレン−イソプレン
−スチレンブロック共重合体である耐衝撃性、及び耐熱
性に優れた防湿性容器。三つめは、スチレン系熱可塑性
エラストマーがスチレン−エチレン/ブチレン−スチレ
ンブロック共重合体である耐衝撃性、及び耐熱性に優れ
た防湿性容器。四つめは、スチレン系熱可塑性エラスト
マーがスチレン−エチレンプロピレンブロック共重合体
である耐衝撃性、及び耐熱性に優れた防湿性容器。
【0007】以下さらに詳細に説明する。本発明による
耐衝撃性、及び耐熱性に優れた防湿性容器における重要
な特徴の一つは、環状オレフィン成分5〜60モル%を
有するポリオレフィンを使用することにある。環状オレ
フィン成分が5モル%より低い場合には、耐熱性が乏し
くなり、60モル%を越える場合には、耐衝撃強度が著
しく低下する。前記の環状オレフィンを有するポリオレ
フィンとしては、水素と炭素からだけからなるポリオレ
フィン系の樹脂で、なおかつ、主鎖骨格或は側鎖に、結
晶構造を阻害する環状構造,傘高い構造等の因子が存在
すれば良いが、主鎖骨格に環状ポリオレフィン成分を有
するポリオレフィン系の樹脂「環状ポリオレフィン共重
合体」が好ましく用いられる。
【0008】環状オレフィン成分としては、例えばビシ
クロ(2.2.1)ヘプト−2−エンまたはその誘導
体,テトラシクロ(4.4.0.12,5 .17,10)−3
−ドデセンまたはその誘導体,ヘキサシクロ(6.6.
1.13,6 .110,13 .02,7.09,14)−4−ヘプタ
デセンまたはその誘導体,オクタシクロ(8.8.0.
2,9 .14,7 .111,10 .113,16 .03,8 .0
12,17 )−5−ドコセンまたはその誘導体,ペンタシク
ロ(6.6.1.13,6 .02,7 .09,14)−4ヘキサ
デセンまたはその誘導体,ペンタシクロ(6.5.1.
3,6 .02,7 .09, 13)−4−ペンタデセンまたはそ
の誘導体,ヘプタシクロ(8.7.0.12,9
4,7 .111,17 .03,8 .012,16 )−5−エイコセ
ンまたはその誘導体,ヘプタシクロ(8.8.0.1
2,9 .14,7 .111,16 .03,8 .012,17 )−5−ヘ
ンエイコセンまたはその誘導体,トリシクロ(4.4.
0.12,5 )−3−ウンデセンまたはその誘導体,トリ
シクロ(4.3.0.12,5 )−3−デセンまたはその
誘導体,ペンタシクロ(6.5.1.13,6 .02,7
9,13)−4,10−ペンタデカジエンまたはその誘導
体,ペンタシクロ(4.7.0.1 2,5 .08,13.1
9,12)−3−ペンタデセンまたはその誘導体ヘプタシク
ロ(7.8.0.13,6 .02,7 .110,17
11,16 .112,15 )−4−エイコセンまたはその誘導
体,ノナシクロ(9.10.1.14,7 .03,8 .0
2,10.012 ,21 .113,20 .014,19 .115,19 )−5
−ペンタセコンまたはその誘導体等をあげることができ
る。
【0009】環状オレフィン成分を含有させるポリオレ
フィンの成分としては、例えば、エチレン,及びプロピ
レン,1−ブテン,1−ペンテン,4−メチル−ペンテ
ン,3−メチル−ペンテン,1−ヘキセン,1−ヘプテ
ン,1−オクテン,1−ノネン,1−デセン等をあげる
ことができ、これら1成分からなるホモポリマーでも2
成分以上からなる共重合ポリマーでも良い。
【0010】環状オレフィン成分を含有させた環状ポリ
オレフィン共重合体において、エチレン成分等オレフィ
ン成分に由来する構造単位は40〜95モル%,好まし
くは50〜80モル%の範囲、環状ポリオレフィン成分
に由来する構造単位は1モル%添加から効果があるが耐
熱性の点から、通常5〜60モル%,好ましくは20〜
50モル%の範囲が適当であり、エチレン成分等のオレ
フィン成分に由来する構造単位及び環状オレフィン成分
に由来する構造単位はランダムに配列し環状ポリオレフ
ィン共重合体を形成している。
【0011】本発明による耐衝撃性、及び耐熱性に優れ
た防湿性容器における重要な特徴の二つめは、環状オレ
フィン成分5〜60モル%を有するポリオレフィン75
〜97.5重量%に対し、スチレン成分が5〜60重量
%であるスチレン系熱可塑性エラストマーを2.5〜2
5重量%を溶融混合することにある。2.5重量%より
少ない場合、耐衝撃性の向上はさほどなく、25重量%
より多い場合には、耐衝撃性の向上は十分であるが、水
蒸気バリア性が著しく低下し防湿容器としては価値のな
いものになってしまう。
【0012】本発明による耐衝撃性、及び耐熱性に優れ
た防湿性容器における重要な特徴の三つめは、スチレン
成分が5〜60重量%であるスチレン系熱可塑性エラス
トマーを使用することにある。スチレン成分が60重量
%を越えた場合には、スチレン系熱可塑性エラストマー
は柔軟性が不足し、溶融混合しても耐衝撃性の向上は認
められない。また、5重量%未満の場合には、スチレン
系熱可塑性エラストマーの軟化点が低下し、成形した容
器の耐熱性が乏しくなる。
【0013】本発明で用いられるスチレン成分が5〜6
0重量%であるスチレン系熱可塑性エラストマーは、分
子鎖中に、ポリスチレン相をもつ共重合体で、ゴム相と
しては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、水素添加型
のポリオレフィン、またはエチレンとプロピレンの共重
合体などがある。本発明でいうスチレン系熱可塑性エラ
ストマーは、ポリスチレン成分−ゴム成分から成る、共
重合体であり、ポリスチレン相とゴム相は互いに非相溶
で2層構造を形成する。このうちポリスチレン相は、物
理的架橋点を形成し、加硫ゴムの架橋点の役割を果た
し、ゴム相はゴム弾性を与える。これらのスチレン系熱
可塑性エラストマーとして具体的には、以下のようなも
のが用いられる。
【0014】スチレン成分が、15〜40重量%のスチ
レン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、スチレ
ン成分が5〜25重量%のスチレン−イソプレン−スチ
レンブロック共重合体、スチレン成分が5〜40重量%
のスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共
重合体、スチレン成分が20〜40重量%のスチレン−
エチレン/プロピレンブロック共重合体、スチレン成分
が5〜35重量%の水添スチレン−ブタジエンランダム
共重合体などがある。
【0015】これらに対して本発明は、環状オレフィン
成分5〜60モル%を有するポリオレフィン75〜9
7.5重量%に対し、スチレン成分が5〜60重量%で
あるスチレン系熱可塑性エラストマーを2.5〜25重
量%を溶融混合してなる樹脂組成物から成る防湿性容器
を製造する。これは前記した課題である、防湿容器用の
樹脂組成物において、物性、及び成形性などの点におい
て良好で、耐衝撃性、及び耐熱性に優れ、さらに従来の
ポリプロピレンから成る容器よりも防湿性に優れた樹脂
組成物に関する新規知見に基づきなされたものである。
これらの条件を満足するような、樹脂を使用することに
よって得られる容器は、前記の耐衝撃性、耐熱性、及び
水蒸気バリア性において優れた特性を有している。
【0016】本発明に用いるポリオレフィンとスチレン
成分が5〜60重量%であるスチレン系熱可塑性エラス
トマーは、その主体となる樹脂が前記した範囲内であれ
ば、他の樹脂、あるいは添加剤を含んでいても何ら差し
支えない。本発明の防湿容器の形態は単層の容器として
も、多層構成としても差し支えない。特に本発明で使用
する環状オレフィン成分5〜60モル%を有するポリオ
レフィンは、炭化水素系、ハロゲン化炭化水素系の薬品
に対する耐性が弱いため、前記した薬品を含む内容物の
容器として利用する場合、あるいは耐衝撃性、耐熱性、
及び水蒸気バリア性に加えて、酸素等のガスバリア性が
要求される場合には、単層構成の容器とするよりも、多
層構成の容器とするほうが好ましい。
【0017】その場合、本発明の樹脂(A)に対して樹
脂(B)が内容物側に積層される、本発明の樹脂(A)
に対して樹脂(B)とガスバリア性樹脂(C)が内容物
側に積層される、本発明の樹脂(A)が樹脂(B)の間
に介在する、または本発明の樹脂(A)と酸素バリア性
樹脂(C)が樹脂(B)の間に介在するようにする限り
任意の配置をとることができ、例えば、 (イ)A/Bの2層構成 (ロ)B/A/Bの3層構成 (ハ)A/B/C、A/C/Bの3層構成 (ニ)B/A/Bの3層構成 (ホ)B/A/C/Bの4層構成 などの構成をとり得る。前記の例において、樹脂(B)
としてはポリオレフィン樹脂が好ましく、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−αオレフィン共重合
体、プロピレン−αオレフィン共重合体などがあげられ
る。ガスバリア性樹脂(C)としては、エチレン含量が
25〜60モル%のエチレン−酢酸ビニル共重合体を、
ケン化度が96%以上にケン化して得られる共重合体
や、炭素数100個あたりのアミド基の数が3〜30個
の範囲で含有されるホモポリアミド、コポリアミド、ま
たはそのブレンド樹脂が好適に使用し得る。また前記し
た層構成において、層間の接着性が乏しい場合には、樹
脂層の間に接着性樹脂を介在することもでき、この場合
の接着性樹脂としては酸変性オレフィン樹脂、例えば無
水マレイン酸、アクリル酸、メタクリル酸、無水イタコ
ン酸等のエチレン系不飽和カルボン酸またはその無水物
でグラフト変性されたポリエチレン、エチレン−αオレ
フィン共重合体等の接着性樹脂を介在させることができ
る。
【0018】各層の厚みも、特に制限はなく、一般に本
発明の樹脂(A)が全体の25〜99の厚み比で設ける
のが好ましい。本発明の防湿容器はスクラップ樹脂を混
合することもでき、多層構成をとってスクラップ樹脂を
単独層として介在することも可能であり、具体的には、
スクラップ樹脂層(D)に対して下記の層構成があげら
れる。 (ヘ)D/A、D/Aの2層構成 (ト)A/D/Aの3層構成 さらに、スクラップ樹脂層を含む構成において、前記し
たガスバリア性樹脂層を含む構成との組み合わせること
もなんら差し支えはない。
【0019】本発明の容器は周知の方法によって成形で
き、ブロー成形、射出成形、押出成形などの従来のプラ
スチック用成形機で、汎用のプラスチックとなんら変わ
りなく成形でき、好ましくは2軸混練押出機などのプラ
スチック混合機によりあらかじめブレンドをしたペレッ
トを用いることが望ましい。
【0020】
【作用】本発明によれば、環状オレフィン成分5〜60
モル%を有するポリオレフィン75〜97.5重量%に
対し、スチレン成分が5〜60重量%であるスチレン系
熱可塑性エラストマーを2.5〜25重量%を溶融混合
して容器とすることによって耐衝撃性、及び耐熱性に優
れた防湿性容器が得られる。
【0021】
【実施例】
<実施例1>環状ポリオレフィン共重合体(環状オレフ
ィン成分;60モル%,エチレン成分;40モル%)7
5重量%に対し、スチレン成分が5重量%のスチレン−
ブタジエン−スチレンブロック共重合体25重量%を2
軸混練押出機でブレンドし、そのペレットから射出成形
機により容量380mlのカップを得た。このカップの
平均肉厚は1.4mmだった。
【0022】<実施例2>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)97.5重量%に対し、スチレン成分が5重
量%のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体2.5重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペ
レットから射出成形機により容量380mlのカップを
得た。このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0023】<実施例3>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;5モル%,エチレン成分;95
モル%)75重量%に対し、スチレン成分が5重量%の
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体25
重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペレットか
ら射出成形機により容量380mlのカップを得た。こ
のカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0024】<実施例4>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)75重量%に対し、スチレン成分が60重量
%のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
25重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペレッ
トから射出成形機により容量380mlのカップを得
た。このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0025】<実施例5>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)75重量%に対し、スチレン成分が5重量%
のスチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体2
5重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペレット
から射出成形機により容量380mlのカップを得た。
このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0026】<実施例6>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)75重量%に対し、スチレン成分が5重量%
のスチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック共
重合体25重量%を2軸混練押出機でブレンドし、その
ペレットから射出成形機により容量380mlのカップ
を得た。このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0027】<実施例7>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)75重量%に対し、スチレン成分が5重量%
のスチレン−エチレン/プロピレンブロック共重合体2
5重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペレット
から射出成形機により容量380mlのカップを得た。
このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0028】<比較例1>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)のペレットから射出成形機により容量380
mlのカップを得た。このカップの平均肉厚は1.4m
mだった。
【0029】<比較例2>ポリプロピレン(ホモポリマ
ー)のペレットから射出成形機により容量380mlの
カップを得た。このカップの平均肉厚は1.4mmだっ
た。
【0030】<比較例3>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)70重量%に対し、スチレン成分が5重量%
のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を
30重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペレッ
トから射出成形機により容量380mlのカップを得
た。このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0031】<比較例4>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)99.0重量%に対し、スチレン成分が5重
量%のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体を1.0重量%を2軸混練押出機でブレンドし、その
ペレットから射出成形機により容量380mlのカップ
を得た。このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0032】<比較例5>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;70モル%,エチレン成分;3
0モル%)75重量%に対し、スチレン成分が5重量%
のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を
25重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペレッ
トから射出成形機により容量380mlのカップを得
た。このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0033】<比較例6>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;1モル%,エチレン成分;99
モル%)75重量%に対し、スチレン成分が5重量%の
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を2
5重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペレット
から射出成形機により容量380mlのカップを得た。
このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0034】<比較例7>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)75重量%に対し、スチレン成分が65重量
%のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
を25重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペレ
ットから射出成形機により容量380mlのカップを得
た。このカップの平均肉厚は1.4mmだった。
【0035】<比較例8>環状ポリオレフィン共重合体
(環状オレフィン成分;60モル%,エチレン成分;4
0モル%)75重量%に対し、スチレン成分が2.5重
量%のスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合
体を25重量%を2軸混練押出機でブレンドし、そのペ
レットから射出成形機により容量380mlのカップを
得た。このカップの平均肉厚は1.4mmだった。以上
の結果を(表1)に示す。
【0036】
【表1】
【0037】(表1)において、 落下試験:成形したカップに20gの重りを入れ、所定
のキャッピングをし、室温−24時間保存したものを試
験用サンプルとする。試験用サンプルを下記条件により
落下試験し、割れ本数をチェックした。表中数値は、割
れ数/試験数。落下高さ1.2m、コンクリート面へ容
器を正立に落下、落下回数1回、n=10 透湿度:JIS Z 0222に準拠した透湿度測定。 熱変形温度:JIS K 7207に準拠。荷重4.6
kg/cm2
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、防湿容器において、物
性、及び成形性などの点において良好で、耐衝撃性、及
び耐熱性に優れ、さらに従来のポリプロピレンから成る
容器よりも防湿性に優れた容器を得ることが可能とな
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】環状オレフィン成分5〜60モル%を有す
    るポリオレフィン75〜97.5重量%に対し、スチレ
    ン成分が5〜60重量%であるスチレン系熱可塑性エラ
    ストマーを2.5〜25重量%を溶融混合してなる樹脂
    組成物から成形される耐衝撃性、及び耐熱性に優れた防
    湿性容器。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記スチレン成分が5
    〜60重量%であるスチレン系熱可塑性エラストマー
    が、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体
    である耐衝撃性、及び耐熱性に優れた防湿性容器。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記スチレン成分が5
    〜60重量%であるスチレン系熱可塑性エラストマー
    が、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体
    である耐衝撃性、及び耐熱性に優れた防湿性容器。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記スチレン成分が5
    〜60重量%であるスチレン系熱可塑性エラストマー
    が、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレンブロック
    共重合体である耐衝撃性、及び耐熱性に優れた防湿性容
    器。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記スチレン成分が5
    〜60重量%であるスチレン系熱可塑性エラストマー
    が、スチレン−エチレン/プロピレンブロック共重合体
    である耐衝撃性、及び耐熱性に優れた防湿性容器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09118812A (ja) * 1995-10-24 1997-05-06 Nippon Zeon Co Ltd 熱可塑性ノルボルネン系樹脂組成物、及びそれから成る成形品
WO1997046617A1 (en) * 1996-06-06 1997-12-11 Hoechst Celanese Corporation Cyclic olefin polymer blends exhibiting improved impact resistance and good transparency
EP0965614A1 (de) * 1998-06-16 1999-12-22 Ticona GmbH Schlagzähe Cycloolefin-Copolymer-Legierung

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