JPH07165597A - ハマビシ科植物の有機抽出物を含有する抗ウイルス剤 - Google Patents

ハマビシ科植物の有機抽出物を含有する抗ウイルス剤

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JPH07165597A
JPH07165597A JP5355321A JP35532193A JPH07165597A JP H07165597 A JPH07165597 A JP H07165597A JP 5355321 A JP5355321 A JP 5355321A JP 35532193 A JP35532193 A JP 35532193A JP H07165597 A JPH07165597 A JP H07165597A
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JP
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extract
antiviral
plant
antiviral agent
zygophyllaceous
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JP5355321A
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Masashi Yamada
昌司 山田
Keizo Koyama
恵三 小山
Munekazu Iinuma
宗和 飯沼
Kenji Konno
謙治 紺野
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SOUYAKU GIJUTSU KENKYUSHO KK
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SOUYAKU GIJUTSU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抗ウイルス剤を提供する。 【構成】 ハマビシ科(Zygophyllacea
e)に属する植物の有機溶媒抽出物を有効成分として含
有する。 【効果】 特にヘルペスシンプレックスウイルス及びサ
イトメガロウイルスに対する抗ウイルス作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ハマビシ科(Zygo
phyllaceae)に属する植物の有機溶媒抽出物
を有効成分として含有する抗ウイルス剤に関する。本発
明の抗ウイルス剤は、特にヘルペスシンプレックスウイ
ルス1型(以下、HSV−1と称することがある)及び
ヘルペスシンプレックスウイルス2型(以下、HSV−
2と称することがある)、並びにサイトメガロウイルス
(以下、CMVと称することがある)に対して有効であ
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】中国で
は、古来より漢方薬として生薬類が知られており、それ
らの抽出エキスからなる製剤は、わが国でも漢方製剤と
して実用化されている。近年、生薬の抗ウイルス作用と
しては、例えば、甘草に含まれるサポニンであるグリシ
ルリジンのヘルペスシンプレックスウイルスやエイズウ
イルスに対する増殖抑制作用[M.Ito, et al., Antivir
al Res., 7, 127-137 (1987)]や、カワミドリ(Agast
ache rugosa)中のフラボン及びそのアナログ体にライ
ノウイルスの増殖抑制作用[藤生守男他,薬学会第10
8年会講演要旨集,S-95 (1988) ]などが見出されてい
る。しかし、必ずしも臨床評価は芳しいものではなかっ
た。
【0003】南米パラグアイ産の薬草であるパロ・サン
ト(Palo santo)(一般名)は、ハマビシ科
に属する植物であるブルネシア・サルミエンティ・ロレ
ンツ(学名:Bulunesia sarmienti
Lorentz)から調製され、その茎の乾燥物をお
がくず状に破砕した形で薬草として主に南米市場に出回
っている。薬草・パロ・サントから温浸又はアルコール
冷浸にて抽出した液は、リューマチや打撲などの抗炎症
作用、利尿作用、あるいはコレステロール軽減作用があ
るとされている。しかし、その抽出成分が抗ウイルス作
用を有することは全く知られていなかった。
【0004】一方、ヘルペスシンプレックスウイルス
(HSV)は、単純疱疹ウイルスとも呼ばれ、抗原的に
皮膚型(1型)と陰部型(2型)とに分類されている。
現在、最も広く人を侵襲するウイルスのひとつであり、
まれに、初感染で、髄膜脳炎などの重篤な症状を発する
こともある。最近、子宮ガン患者の血清抗体からヘルペ
ス2型の抗体が約80%の高頻度で見つけられており、
子宮ガンとの関連性が注目されている。
【0005】また、サイトメガロウイルス(CMV)に
は、成人の半数が感染しており、我が国では約60%の
確率で出生直後に感染する。ただし、多くの場合、不顕
性感染で、特に病状はないが、顕性感染の場合は、死
産、小頭症、知能障害、新生児全身感染、成人の伝染性
単核症、輸血後発症などを引き起こす。最近の知見で
は、エイズ感染者が免疫不全による二次感染から上記病
状を併発することがある。なお、CMVはインターフェ
ロンに耐性がある。
【0006】本発明者は、ハマビシ科に属する植物、特
に前記パロ・サントの有機溶媒抽出エキスに抗ウイルス
作用、特に、HSV−1及びHSV−2、並びにCMV
に対する抗ウイルス作用のあることを見出した。本発明
は、こうした知見に基づくものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、ハマ
ビシ科(Zygophyllaceae)に属する植物
の有機溶媒抽出物を含有することを特徴とする、抗ウイ
ルス剤に関する。
【0008】ハマビシ科(Zygophyllacea
e)に属する植物は特に制限されないが、好ましくはブ
ルネシア(Bulunesia)属に属する植物、例え
ば、パロ・サント(Bulunesia sarmie
nti Lorentz)、トリブルス(Tribul
us)属に属する植物、グアイアカム(Guaiacu
m)属に属する植物を挙げることができ、特には、ブル
ネシア属に属する植物が好ましく、なかでもパロ・サン
トを用いるのが好ましい。前記植物の任意の部位の1種
又は2種以上を組み合わせて、抽出工程に用いることが
できるが、茎、葉又は根を用いるのが好ましく、それら
の部位を乾燥させてから抽出工程に用いるのが特に好ま
しい。
【0009】有機溶媒としては、ハロゲン化アルキル、
ケトン又はアルコール(特には水性アルコール)、ある
いはそれらの混合物を用いることができる。ハロゲン化
アルキルとしては、好ましくは塩素原子1個又はそれ以
上(特には1又は2個)で置換されている炭素数1〜4
個の低級アルキルを用いることができる。具体的には、
クロロメタン、ジクロロメタン、トリクロロメタン、4
塩化炭素、クロロエタン、ジクロロエタン、トリクロロ
エタン又はそれらの混合物を挙げることができ、特には
ジクロロメタンを用いるのが好ましい。
【0010】ケトンとしては、好ましくは炭素数3〜5
個の脂肪族ケトン、例えば、アセトン、エチルメチルケ
トン又はメチルプロピルケトン、又はそれらの混合物を
挙げることができ、特にはアセトンを用いるのが好まし
い。また、アルコールとしては、好ましくは炭素数1〜
4個の低級アルコール、例えば、メチルアルコール、エ
チルアルコール、n−若しくはi−プロピルアルコー
ル、又はn−、i−、s−若しくはt−ブチルアルコー
ル、又はそれらの混合物を挙げることができ、特にはメ
チルアルコールを用いるのが好ましい。
【0011】抽出工程は、前記のハマビシ科に属する植
物の適当な部位を、好ましくは乾燥させた後で粉砕し、
好ましくは高めた温度(特には還流下)で、前記有機溶
媒の1種又はそれ以上によって抽出し、有機溶媒抽出液
を、好ましくは減圧下で濃縮することからなる。得られ
た濃縮液をそのまま、或いは更に濃縮乾固させて、本発
明の抗ウイルス剤の有効成分として用いることができ
る。
【0012】ハロゲン化アルキル又はケトンによる抽出
物は、特にサイトメガロウイルス(CMV)に対して優
れた抗ウイルス作用を示す。また、ケトンによる抽出物
は、特にヘルペスシンプレックスウイルス1型(HSV
−1)に対しても優れた抗ウイルス作用を示す。更に、
アルコール(特には水性アルコール)による抽出物は、
特にヘルペスシンプレックスウイルス2型(HSV−
2)に対して優れた抗ウイルス作用を示す。
【0013】本発明による抗ウイルス剤は、前記の有機
溶媒抽出物の非毒性かつ有効量と、場合により適当な担
体とから構成することができ、経口的又は非経口的に投
与することができる。経口投与には舌下投与が含まれ、
非経口投与には、皮下、静脈、筋注、直腸又は肺投与な
どが含まれる。
【0014】本発明の抗ウイルス剤は、錠剤、粉末剤、
顆粒剤、カプセル剤、シロップ剤、分散剤、注射剤、舌
下錠、細粒剤、外用剤、軟膏剤、座剤又はテープ剤など
の各種剤型で用いることができる。これらの各製剤は、
それぞれ、必要により公知の担体(例えば、結合剤、賦
形剤、潤滑剤、崩壊剤、湿潤剤、着色剤、希釈剤、乳化
剤、懸濁化剤又は充填剤)を用いて、常法によって調製
することができる。担体としては、例えば、顆粒剤にト
ウモロコシデンプン、錠剤に結晶セルロース、カプセル
剤に無水ケイ酸、又は、注射剤にブドウ糖液などを用い
ることができる。本発明による抗ウイルス剤は、有効成
分である前記有機溶媒抽出物(濃縮乾固物)を5〜10
0重量%、好ましくは25〜100重量%の量で含有す
る。投与量は、投与対象、投与ルート及び/又は症状な
どによっても異なるが、通常0.1〜200mg/kg
/日であり、これを1日1〜5回に分けて投与すること
ができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例によって本発明を具体的に説明
するが、これらは本発明の範囲を限定するものではな
い。なお、以下の実施例(抗ウイルス活性測定試験例
1)において、抗ウイルス作用は、Rudi Pouw
elsらのMTT法(Journal of Viro
logical Methods 第20巻第309
頁,1988年)に準じた方法で評価した。すなわち、
MRC−5細胞培養系にHSV−1又はHSV−2のウ
イルス調製液を加え、37℃で6〜7日間培養し感作さ
せる。次に、3−(4,5−ジメチルチアゾ−2−イ
ル)−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロマイド液
(MTT液)を添加すると、ウイルスに感染せずに生存
している細胞であれば、黄色のテトラゾリウムが細胞内
のミトコンドリアのデヒドロゲナーゼの代謝を受け、青
色のホルマザンに変化する。この変色の程度を540n
m及び690nmの波長の吸光度で読み取り、それらの
吸光度の差を非特異的な吸収の除外された吸光度値とし
て用い、下記の抗ウイルス活性計算式により、50%効
果濃度(ED50)を算出する。
【0016】
【0017】前記の抗ウイルス活性計算式において、各
記号の意味は以下の通りである。 (ODT HSV :(HSVウイルス感作MRC−5細胞
+本発明有機溶媒抽出物成分)の吸光度 (ODC HSV :(HSVウイルス感作MRC−5細
胞)のみの吸光度 (ODc mock:(ウイルス無感作MRC−5細胞)の
みの吸光度 (ODB ) :(無細胞系での本発明有機溶媒抽出物
成分)の吸光度
【0018】各種濃度の本発明有機溶媒抽出物に対する
抗ウイルス活性を予め検量線として定め、その50%抗
ウイルス活性時の有機溶媒抽出物濃度をED50値とす
る。一方、無感作のMRC−5細胞に有機溶媒抽出物添
加時の吸光度(ODT mockと前記の(ODc mock
の比が50%であった時の有機溶媒抽出物濃度が、その
まま50%細胞毒性濃度CD50値として表され、CD50
/ED50=SI>1の場合に抗ウイルス活性があるもの
と判定した。
【0019】調製例:パロ・サント抽出物の調製 (1)パラグアイ産の薬草パロ・サント(Palo s
anto)の茎の乾燥物の粉末(150g)を500m
lのナス型フラスコ内で、還流下にジクロロメタン、ア
セトン又は70%メチルアルコール(各300ml)で
抽出した。得られた各有機抽出液から減圧下で溶媒を留
去し、それぞれ濃縮乾固してジクロロメタン抽出物(以
下、PDと称する)11.1g、アセトン抽出物(以
下、PAと称する)6.5g及び70%メチルアルコー
ル抽出物(以下、PMと称する)1.6gを得た。 (2)前記(1)で用いたパロ・サントの茎の乾燥物の
粉末(150g)をアセトン300mlにて還流下に2
回抽出し、抽出液を得た。それらの抽出液をシリカゲル
〔商品名:キーゼルゲル60(メルク社製)〕500m
lにくるませ、カラムクロマトグラフィ(内径8cm×
50cm)にてトリクロロメタン−メチルアルコール展
開溶媒で濃度勾配をつけて処理した。すなわち、最初は
トリクロロメタン単独、次にトリクロロメタン/メチル
アルコール(10:1)、そしてトリクロロメタン/メ
チルアルコール(5:1)、最後にトリクロロメタン/
メチルアルコール(1:1)で展開した。5種のフラク
ション(各1リットル)PA−1〜PA−5に分け、薄
層クロマトグラフィーによりトリクロロメタン/メチル
アルコール(20:1)で展開したところ、スポット像
は図1に示すとおりであった。各フラクションをそれぞ
れ濃縮乾固して、PA−1(2.7g)、PA−2
(1.2g)、PA−3(0.6g)、PA−4(1.
5g)及びPA−5(2.9g)を得た。
【0020】抗ウイルス活性測定試験例1:抗ヘルペス
シンプレックスウイルス活性の測定(MTT法) 96穴平底マイクロプレートにMRC−5細胞を集約状
態(confluent)まで培養し、前記調製例
(1)で得たジクロロメタン抽出物(PD)、アセトン
抽出物(PA)及び70%メチルアルコール抽出物(P
M)、又は前記調製例(2)で得たアセトン抽出物から
のフラクションPA−1〜PA−5をそれぞれエタノー
ルで可溶化し、生理的食塩水で任意の濃度に希釈した検
体液を100μl/穴の量で添加し、HSV−1及びH
SV−2を含有するウイルス調製液(25TCID50
25μl/穴)を加えた。なお、TCID50とは、Re
ed−Muench法により定量された、培養瓶中での
50%細胞変性効果の現れるウイルス希釈倍数のことで
ある。一方、ウイルス調製液の代わりに生理的食塩水を
加えた場合をコントロールとした。37℃で6日間(H
SV−1の場合)又は7日間(HSV−2の場合)、C
2 インキュベーター内で培養し、7.5mg/mlと
して調製したMTT液を20μl/穴の量で添加し、3
7℃で24時間培養した後、培養液を除去し、10%ト
リトンX−100を含む塩酸イソプロパノール混液の溶
出液を100μl/穴の量で添加した後、直接、540
nm及び690nmの二波長の吸光度を測定した。その
後、前記の計算式を用いて、ED50とCD50を算出し
た。その結果、PM及びPA−3にのみ抗ウイルス作用
が見出された。
【0021】また、同様の方法にて、エイズウイルス
(HIV)、A型インフルエンザウイルス(Fluv−
A)、RS(respiratory syncyti
al)ウイルスの3種のRNAウイルスについても調べ
た。結果を下記の表1及び表2に示す。
【0022】
【表1】 メチルアルコール抽出物(PM)の抗ウイルス活性 ウイルス ED50(μg/ml) CD50(μg/ml) SI RSウイルス >18.3 18.3 <1 A型インフルエンザ >45.9 45.9 <1 エイズ >44.7 44.7 <1 ヘルペス1型 >45.5 45.5 <1 ヘルペス2型 9.62 46.2 4.8
【0023】
【表2】 フラクションPA−3(アセトン抽出物)の抗ウイルス活性 ウイルス ED50(μg/ml) CD50(μg/ml) SI RSウイルス >8.39 8.39 <1 A型インフルエンザ >45.5 45.5 <1 エイズ >33.7 33.7 <1 ヘルペス1型 18.8 46.7 2.5 ヘルペス2型 >44.3 44.3 <1
【0024】抗ウイルス活性測定試験例2:抗サイトメ
ガロウイルス活性の測定(マイクロプラークレダクショ
ン法) 96穴平底マイクロプレートにMRC−5細胞を集約状
態(confluent)まで培養し、前記調製例
(1)で得たジクロロメタン抽出物(PD)若しくはア
セトン抽出物(PA)、又は前記調製例(2)で得たア
セトン抽出物からの各フラクションPA−1〜PA−5
をエタノールで可溶化し、生理的食塩水で任意の濃度に
希釈した検体液を100μl/穴の量で添加し、CMV
を含有するウイルス調製液(30PFU/100μl/
穴)を加えた。次いで、そのプレートを遠心分離(70
0×g;1750rpm;室温;40分間)した後、3
7℃で6〜7日間、CO2 インキュベーター内で培養し
た。一方、検体の代わりに生理的食塩水を加えた場合を
コントロールとし、CMVによって生じるフォーカスを
顕微鏡下で確認した後、10%ホルマリンを加えた生理
的食塩水約50μl/穴を加え、一夜室温にて放置し
た。プレートを水道水で洗浄した後、0.025%クリ
スタルバイオレット液(約100μl/穴)で20〜3
0分間染色し、水道水で洗浄してから乾燥させ、顕微鏡
下(×40)で観察した。なお、各種濃度の本発明有機
溶媒抽出物に対する抗ウイルス活性を予め検量線として
定め、その50%抗ウイルス活性時の有機溶媒抽出物濃
度をED50値とする。一方、細胞毒性は、ウイルス調製
液の代わりに維持培地(2%ウシ胎児血清添加イーグル
MEM培地)を加え、前記と同様の方法で処理し、染色
した後で細胞形態を顕微鏡下で観察し、50%細胞毒性
の観察された時点での有機溶媒抽出物濃度を、そのまま
50%細胞毒性濃度CD50値とし、CD50/ED50=S
I>1の場合に抗ウイルス活性があるものと判定した。
結果を表3に示す。
【0025】
【表3】 抗サイトメガロウイルス活性 抽出物 ED50(μg/ml) CD50(μg/ml) SI PD 0.8 4 5 PA 0.8 4 5 PA−1 >0.8 0.8 <1 PA−2 >60 100 1.7 PA−3 20 20 <1 PA−4 2.4 4 1.7 PA−5 2.4 4 1.7
【0026】製剤調製例 前記調製例(1)で得たパロ・サントのジクロロメタン
抽出物10重量部と乳糖421.0重量部とジャガイモ
澱粉50重量部とをよく混合し、この混合物を流動層造
粒機に入れ、ヒドロキシプロピルセルロース(結合剤)
18.75重量部を5%水溶液にして噴霧し、顆粒を得
た。次いで、カルボキシメチルセルロースカルシウム
(崩壊剤)20重量部とステアリン酸マグネシウム(滑
沢剤)15重量部とを添加して混合した。得られた混合
物を1錠の重量が125mgとなるようにして、加圧成
形し錠剤を得た。この錠剤に下記の処方のコーティング
液を噴霧して、腸溶性錠剤を得た。 セルロースアセテートフタレート 5.0重量部 95%エタノール 47.5重量部 酢酸エチル 47.5重量部
【0027】
【発明の効果】本発明の抗ウイルス剤は、特にヘルペス
シンプレックスウイルス及びサイトメガロウイルスに対
する抗ウイルス作用を有し、ウイルス感染症の治療剤と
して有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本明細書の調製例(2)において実施した、本
発明で用いるアセトン抽出物のクロロメタン/メチルア
ルコール濃度勾配クロマトグラフィーにより分離して得
られた5種のフラクションの薄層クロマトグラフィーの
スポット像を模式的に示す図面である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハマビシ科(Zygophyllace
    ae)に属する植物の有機溶媒抽出物を含有することを
    特徴とする、抗ウイルス剤。
JP5355321A 1993-12-07 1993-12-07 ハマビシ科植物の有機抽出物を含有する抗ウイルス剤 Pending JPH07165597A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009541366A (ja) * 2006-07-05 2009-11-26 マックス−ツェラー・ゾーネ・アーゲー ホスホジエステラーゼ−4の阻害をもたらす、ユソウボク属植物の抽出物または抽出物質の使用、ならびにその調製方法

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JP2009541366A (ja) * 2006-07-05 2009-11-26 マックス−ツェラー・ゾーネ・アーゲー ホスホジエステラーゼ−4の阻害をもたらす、ユソウボク属植物の抽出物または抽出物質の使用、ならびにその調製方法

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