JPH07164439A - 繊維強化熱可塑性樹脂シ−ト及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化熱可塑性樹脂シ−ト及びその製造方法

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JPH07164439A
JPH07164439A JP5312183A JP31218393A JPH07164439A JP H07164439 A JPH07164439 A JP H07164439A JP 5312183 A JP5312183 A JP 5312183A JP 31218393 A JP31218393 A JP 31218393A JP H07164439 A JPH07164439 A JP H07164439A
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fiber
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幹也 林原
Osamu Ono
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】異方性なく,優れた強度及び弾性を有する繊維
強化熱可塑性樹脂シ−ト,並びに,該シ−トを低い成形
圧力で容易に成形する製造方法を提供。 【構成】熱可塑性樹脂中に下記A〜Cの要件を満たす強
化繊維が均一に分散されている繊維強化熱可塑性シ−
ト。A.強化繊維が実質的に無撚であり,B.強化繊維
の平均繊維長が10mm乃至50mmであり,C.繊維
強化熱可塑性樹脂シ−ト中の強化繊維の体積含有率が3
0%乃至80%である。並びに,強化繊維が上記A〜C
及びD.強化繊維の少なくとも70%が熱可塑性樹脂に
より濡らされた状態である条件を満たすテープ状材料を
作成する工程と,該テープ状材料を均一に分散する工程
を含む繊維強化熱可塑性樹脂シ−トの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットスタンピング成
形や高速圧縮成形等に用いられる繊維強化熱可塑性樹脂
の成形用シート材料及びその製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】現在、繊維強化樹脂(以下、FRP)と
して、ガラス繊維、炭素繊維などの無機繊維、アラミド
繊維、ポリエチレン繊維などの有機繊維、ボロン繊維に
代表される金属繊維などの強化繊維を、一方向に配列し
た後に組合わせたものや織物、組物、編物、不織布など
にしたものを、エポキシ、不飽和ポリエステルなどの熱
硬化性樹脂、または、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエ−テルエ−テルケトンなどの熱可塑性樹脂をマト
リックスとして複合し、プレス成形などによって成形し
たものが用いられている。
【0003】上記FRPの内、マトリックスとして熱硬
化性樹脂を用いたFRPとして、例えばSMC(シ−ト
モ−ルディングコンパウンド)成形品が用いられてい
る。SMC成形品は、まず長さが約25mmの強化繊維
よりなる不織布マットなどに半硬化状態の熱硬化性樹脂
を含浸させたシ−ト状材料(SMC)を作製し、これを
所定の金型に設置して約5分ほど押圧して得られる。し
かし、SMC成形品は熱硬化性樹脂を用いているため、
脆性で、マトリックスにクラックが入り易く、衝撃強度
が充分に発揮できない等の問題を有する。このため、熱
硬化性樹脂をゴム変性によって高靭性化させる方法が提
案されているが、ゴム変性させた場合には成形品の剛性
や耐熱性が低下し、FRPとして充分な特性が得られた
とはいえない。また、熱硬化性樹脂は分解され難く再使
用することが不可能に近いため、環境保護の観点からも
大きな問題を有する。
【0004】一方、マトリックスとして熱可塑性樹脂を
用いたFRPとしては、例えばスタンパブルシ−ト成形
品が用いられている。スタンパブルシ−ト成形品は、非
連続(例えば、繊維長が25mm)や連続の強化繊維よ
りなる不織布マットなどに熱可塑性樹脂を含浸させたシ
−ト状材料(スタンパブルシ−ト)を一度遠赤外線ヒ−
タ−で熱可塑性樹脂の融点以上に加熱し、所定の温度の
金型に積層した後、1分乃至2分ほど押圧して得られ
る。スタンパブルシ−ト成形品は熱可塑性樹脂を用いて
いるため、上記のSMC成形品と比較し、靭性に富んで
おり、クラックが入り難いという利点がある。また、熱
可塑性樹脂は溶融することにより再使用することが可能
であり、環境保護の観点からも望ましい。しかし、上記
スタンパブルシ−ト成形品は強化繊維の体積含有率を大
きくすることが困難なため得られる成形品の強度は比較
的低く、特に深く絞られた場合などにはシ−トが大きく
引き伸ばされるため、強化繊維が損傷を受け強度が更に
低下したり、肉厚が局部的に低下するという問題点があ
る。また、一方向の強化繊維で補強した熱可塑性樹脂シ
−トでプレス成形を行なった場合、強度、弾性率などに
異方性を生じることとなる。
【0005】また、織物や編物の強化繊維を用いた熱可
塑性樹脂シ−ト用材料を成形して得られた成形品が用い
られているが、織物の強化繊維を用いた場合には強度及
び弾性率は共に充分な成形品が得られるが、強化繊維と
して織物を用いているため立体で湾曲した部分等で折り
目を生じることがある。この対策として、例えば熱可塑
性樹脂シ−ト用材料の周囲に所定の張力を与えながら成
形する方法(プラスチック成形技術、第9巻、第1号別
冊、田中寿弘、1992年)が採られているが、操作が
煩雑となっている。編物の強化繊維を用いた場合には賦
形性には優れるが、強度、弾性率が不充分となる。
【0006】上記のような事情から、特開平05−14
7146には、充分な強度、弾性率で異方性を生じない
ようにし、立体で湾曲した部分にも追従できる熱可塑性
樹脂シ−トとして、強化繊維をランダムに配したスタン
パブルシ−トと織物の強化繊維を用いた熱可塑性樹脂シ
−トとをサンドイッチ構造にしたものが提案されている
が、この場合には樹脂を強化繊維に充分含浸させるため
に高い成形圧力が必要な上、積層に手間が掛かる等操作
上の問題がある。
【0007】このように、異方性がなく、充分な強度及
び弾性率を有しながら、低い成形圧力で容易に成形でき
る成形用シート材料、並びに、該成形用シート材料の製
造方法は、未だ得られていないのが実状である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、強化繊
維及び熱可塑性樹脂からなり、異方性がなく、充分な強
度及び弾性率を有しながら、低い成形圧力で容易に成形
できる繊維強化熱可塑性樹脂シ−トを得るために、強化
繊維と熱可塑性樹脂よりなる中間体の構成及びその配合
方法について鋭意検討した結果、まず特定の要件を満た
した強化繊維の70%以上が熱可塑性樹脂により濡らさ
れた状態のテープ状材料(中間体)を作製し、次にこの
テープ状材料が均一に分散するようにしてシート状材料
を作製場合には、その後の成形工程において低い成形圧
力で容易に成形品を得ることができながら、得た成形品
は異方性なく、極めて優れた強度及び弾性率を有するこ
とを見い出した。
【0009】本発明者らは、かかる知見に基づき更に重
ねて検討した結果、本発明を完成する至ったものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、熱
可塑性樹脂と強化繊維からなる繊維強化熱可塑性樹脂シ
ートであって、上記熱可塑性樹脂中に下記A〜Cの要件
を満たす上記強化繊維が、均一に分散されていることを
特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂シ−ト、 A.上記強化繊維が実質的に無撚であり、 B.上記強化繊維の平均繊維長が10mm乃至50mm
であり、 C.上記繊維強化熱可塑性樹脂シ−ト中の上記強化繊維
の体積含有率が30%乃至80%である並びに、繊維強
化熱可塑性樹脂シ−トの製造方法であって、強化繊維と
熱可塑性樹脂からなり且つ下記のA〜Dの要件を満たす
テ−プ状材料を作製する工程と、該テープ状材料を均一
に分散する工程とを含むことを特徴とする上記の繊維強
化熱可塑性樹脂シ−トの製造方法を提供するものであ
る。 A.上記強化繊維が実質的に無撚であり、 B.上記強化繊維の平均繊維長が10mm乃至50mm
であり、 C.上記テープ状材料中の上記強化繊維の体積含有率が
30%乃至80%であり、 D.上記テープ状材料中の強化繊維の少なくとも70%
が上記熱可塑性樹脂により濡らされた状態である
【0011】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートに用
いられる熱可塑性樹脂の素材としては、ナイロン6、ナ
イロン12、ナイロン66等に代表されるポリアミド樹
脂、ポリエチレンテレフタレ−トやポリブチレンテレフ
タレ−トなどのポリエステル樹脂、ポリエチレンやポリ
プロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリエ−テル
エ−テルケトン樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
脂、ポリエ−テルイミド樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂な
どが挙げられるが、特にこれらに限定されるものではな
い。なお、物性ならびに価格の点からポリオレフィン系
樹脂を、また、靭性の点からナイロン6などを選択する
のが好ましい。
【0012】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートに用
いられる強化繊維の素材としては、ガラス繊維、炭素繊
維などの無機繊維、アラミド繊維、ポリエチレン繊維な
どの有機繊維、更に、ボロン繊維、アルミナ繊維などの
金属繊維などがあるが、特に、これらに限定されるもの
ではない。なお、用途に応じて適宜選択するのが好まし
く、例えば、非磁性が必要な場合には炭素繊維などを、
静電性が必要な場合には金属繊維などを用いると有効で
あるが、通常は性能ならびにコストの点からガラス繊維
を用いることが好ましい。また、これらの強化繊維を2
種類以上を混合して用いてもよい。
【0013】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートに用
いられる強化繊維は、実質的に無撚であることが必要で
ある。強化繊維に撚がある場合、強化繊維熱可塑性樹脂
シートの強度及び弾性率が低下するため好ましくない。
【0014】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートに用
いられる強化繊維の長さは、10mm乃至50mmであ
ることが必要である。強化繊維の長さが10mm未満の
場合には強化繊維によるシートの強化効率が低下し、5
0mmを超える場合には強化繊維を熱可塑性樹脂中に均
一に分散させることが困難となるためである。また、上
記の強化効率と均一分散の点から強化繊維の長さは15
mm乃至45mmであればより好ましい。
【0015】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートにつ
いて強化繊維が熱可塑性樹脂中に均一に分散されている
こととは、強化繊維の分布状態に斑がなく、且つ、強化
繊維に方向性がない状態にあることをいう。ここで、強
化繊維の分布状態に斑がないとは、繊維強化熱可塑性樹
脂シ−トについて、例えば、2g乃至3gの試料を任意
に5箇所以上抽出し、JIS K7052に従って計測
した体積含有率の最大値と最小値の差が3%以内である
ことをいう。但し、上記評価法は強化繊維の種類によっ
て異なるので特に限定されるものではなく、上記と実質
的に同様の分布状態であればよい。また、強化繊維に方
向性がない状態とは、繊維強化熱可塑性樹脂シートを目
視により観察した場合に、殆どの強化繊維の長手方向が
互いに非平行に存在することをいう。
【0016】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シート中の
強化繊維の体積含有率は、30%乃至80%であること
が必要である。体積含有率が30%未満の場合、目的の
物性を得ることが困難であり、体積含有率が80%を超
える場合、成形の際に成形品表層に強化繊維が暴露し易
く成形品の外観を損なう可能性があるためである。な
お、本発明の製造方法において用いられるテープ状材料
中の強化繊維の体積含有率としては、30%乃至80%
であることが必要であるが、その理由は上記と同様であ
る。
【0017】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートの製
造方法においてテープ状材料を均一に分散させる工程と
は、例えばテープ状材料を箱のような空間で空気などに
よって飛翔させたり、液状流体内で撹拌させてから堆積
させることにより均一に分散させる工程をいうが、特に
これらに限定される訳ではない。
【0018】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シートの製
造方法において用いられるテ−プ状材料中の強化繊維
は、その総本数の少なくとも70%が熱可塑性樹脂によ
り濡らされた状態であることが必要である。濡らされた
状態が70%未満の場合、シート状材料を作製する際に
強化繊維の毛羽などにより作業性が損なわれたり、暴露
した強化繊維が損傷を受け強度の低下などを生じ、また
プレス成形などで該シ−トの成形を行なう場合、強化繊
維と熱可塑性樹脂の一体化に高い成形圧力、及び/叉
は、長い成形時間が必要とされるためである。なお、こ
こでいう濡らされた状態とは、任意に選択したテ−プ状
材料の断面において強化繊維の周囲長の50%以上が樹
脂と接触した状態にあることをいい、該状態にある強化
繊維の含有率(%)は、該断面にある強化繊維の総本数
に対する百分率で示す。
【0019】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シ−トは、
例えば、本発明のテ−プ状材料を構成する熱可塑性樹脂
の少なくとも一部を溶融・固化させて一体化させたり、
熱可塑性バインダ−やエラストマ−などでテ−プの一部
あるいは全部を固着して一体化させて作製するが、作製
方法は特にこれらに限定されるものではない。
【0020】本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シ−トを成
形する場合の成形圧力は、強化繊維と熱可塑性樹脂との
組み合わせ等によって選択する必要があるが、5kgf
/cm2 乃至50kgf/cm2 が好ましい。成形方法
としてはホットスタンピング成形、高速圧縮成形などが
考えられるが、その際、成形圧力が5kgf/cm2
下では、材料流動が完全に行なわれず、強化繊維の均一
分散が困難となり、成形圧力が50kgf/cm2 以上
では、材料流動により大量のバリが発生するため好まし
くない。
【0021】
【実施例】以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説
明するが、本発明はこれらに何等限定されるものではな
い。
【0022】なお、各評価については以下の通りに行っ
た。シート状材料の含浸状態は、5枚のシ−ト状材料を
用いて、各シ−ト状材料の角部(4点)と中央部(1
点)の5点について、各点ごとに幅20mm、長さ20
mmの試料を5個づつ計25個採取し、その各試料の断
面において観察される強化繊維の内、周囲長の50%以
上が樹脂と接触した状態にある強化繊維の含有率(%)
の平均値を求め、その平均値が95%以上の場合は○、
75〜95%の場合は△、75%未満の場合は×とし
た。シート状材料のボイドは、上記と同様に試料を採取
し、その各試料の断面において認められる直径0.1m
m以上のボイドの個数のシート1枚あたりの平均値を求
め、その平均値が1個以下の場合は○、2〜10個の場
合は△とした。シ−ト状材料の強度及び弾性率は、JI
S K 7055に規定される曲げ試験方法(ガラス繊
維強化プラスチックの曲げ試験方法)のA法により曲げ
強さ、曲げ弾性率を測定し、その平均値が実施例1で得
られたシート状材料の値と同程度の場合は○、半分程度
の場合は△、それ以下の場合は×とした。シ−ト状材料
のうきは、幅250mm、長さ250mmのシ−ト状材
料5枚の表面を目視により観察した場合に、ガラス繊維
がシ−ト状成形材料の表面に暴露していると認められる
箇所の個数を求め、シート状材料1枚あたりの平均値が
0個の場合は○、1〜3個の場合は△、4個以上の場合
は×とした。シート状材料の表面の光沢は、目視によっ
て認められる白色蛍光灯(18ワット)の投影状態(鉛
直下1mに設置したシ−ト状成形材料に映る白色蛍光灯
の境界状態)を観察し、実施例1で得られたシート状材
料での観察結果と比較して、同程度の場合は○、少し悪
い場合は△、悪い場合は×とした。シート状材料の分散
状態は、5枚のシート状材料を用いて、各シ−ト状材料
の角部(4点)と中央部(1点)の計5点について、各
点ごとに幅20mm、長さ20mmの試料を5個づつ計
25個採取し、その各試料中のガラス繊維の体積含有率
(JIS K 7052に従う)の最大値と最小値の差
(%)を測定し、さらにシ−ト状成形材料の軟X線写真
より得られるガラス繊維の状態の評価を併せ、総合的に
判断した。上記体積含有率の最大値と最小値の差の測定
値の平均値が3%以内で、且つガラス繊維の状態が良好
な場合は○、それ以外の場合は×とした。
【0023】成形時の手間は、成形材料の金型への設置
を完了するまでの時間と成形材料の取り扱いを総合的に
判断した。成形品のガラス繊維の分布状態は、半球の成
形品5個について頂点(1点)と周囲長を4分割する点
(4点)の計5点について幅約10mm、長さ約10m
mの試料を1個採取し、その試料中のガラス繊維の体積
含有率(JIS K 7052に従う)の最大値と最小
値の差(%)を測定し、その差が3%以内の場合は○、
3%を超える場合は×とした。成形品の静的強度は、イ
ンストロン型万能試験機のロ−ドセルに半球状(φ1
2.7mm)の成形品を設置し、クロスヘッド速度10
mm/分で半球状の成形品の頂点部を押圧し、その時に
得られた最大荷重値を測定し、実施例2で得られた成形
品での測定結果と比較して、同程度の場合は○、少し悪
い場合は△、悪い場合は×とした。成形品の衝撃強度
は、ASTM D3029(方式FB)に準拠した落錘
衝撃試験を行ない、その際に得られた最大衝撃荷重値を
測定し、実施例2で得られた成形品での測定結果と比較
して、同程度の場合は○、少し悪い場合は△、悪い場合
は×とした。
【0024】
【実施例1】ガラス繊維とポリプロピレン樹脂とからな
り(ガラス繊維の体積含有率45%)、ガラス繊維がポ
リプロピレン樹脂に70%だけ濡らされた状態の厚さ
0.1mm、幅10mmのテ−プ状材料を平均長さ20
mmに切断し、これをプレス成形で成形温度210℃、
成形圧力10kgf/cm2 、成形時間10分の条件で
厚さ3.5mmのシ−ト状成形材料を作製した。上記シ
−ト状成形材料について、その断面状態、物性、外観を
評価し、その結果を表1に示した。
【0025】
【比較例1】実施例1と同様のテ−プ状材料を平均長さ
5mmに切断し、これを実施例1と同様にプレス成形を
行ない厚さ3.5mmのシ−ト状成形材料を作製した。
上記シ−ト状成形材料について、その断面状態、物性、
外観を評価し、その結果を表1に示した。
【0026】
【比較例2】実施例1と同様のテ−プ状材料を平均長さ
60mmに切断し、これを実施例1と同様にプレス成形
を行ない厚さ3.5mmのシ−ト状成形材料を作製し
た。上記シ−ト状成形材料について、その断面状態、物
性、外観を評価し、その結果を表1に示した。
【0027】
【比較例3】体積含有率が15%であること以外は実施
例1と同様のテ−プ状材料を平均長さ20mmに切断
し、これを実施例1と同様にプレス成形を行ない、厚さ
3.5mmのシ−ト状成形材料を作製した。上記シ−ト
状成形材料について、その断面状態、物性、外観を評価
し、その結果を表1に示した。
【0028】
【比較例4】体積含有率が90%であること以外は実施
例1と同様のテ−プ状材料を平均長さ20mmに切断
し、これを実施例1と同様にプレス成形を行ない、厚さ
3.5mmのシ−ト状成形材料を作製した。上記シ−ト
状成形材料について、その断面状態、物性、外観を評価
し、その結果を表1に示した。
【0029】
【比較例5】ガラス繊維がポリプロピレン樹脂に50%
だけ濡らされた状態であること以外は実施例1と同様の
テ−プ状材料を平均長さ20mmに切断し、これを実施
例1同様にプレス成形を行ない厚さ3.5mmのシ−ト
状成形材料を作製した。上記シ−ト状成形材料につい
て、その断面状態、物性、外観を評価し、その結果を表
1に示した。
【0030】
【実施例2】実施例1で作製したシ−ト状成形材料を適
当な大きさに切り出し、遠赤外線ヒ−タで220℃まで
加熱した後、表面温度60℃に設定した型に設置し、成
形圧力10kgf/cm2 で1分間加圧し、半径50m
m、肉厚1mmの半球状の成形品を得た。上記成形時の
手間、並びに、上記成形品についてのガラス繊維の分布
状態、静的強度、衝撃強度を評価し、その結果を表2に
示した。
【0031】
【比較例6】比較例1で作製したシ−ト状成形材料を用
いて、実施例2と同様に成形し、半球状の成形品を得
た。上記成形時の手間、並びに、上記成形品についての
ガラス繊維の分布状態、静的強度、衝撃強度を評価し、
その結果を表2に示した。
【0032】
【比較例7】テ−プ状材料の平均長さが10mmである
こと以外は実施例1と同じのガラス繊維とポリプロピレ
ン樹脂とからなるシ−ト状成形材料を実施例2と同一条
件で成形し、半球状の成形品を得た。上記成形時の手
間、並びに、上記成形品についてのガラス繊維の分布状
態、静的強度、衝撃強度を評価し、その結果を表2に示
した。
【0033】
【比較例8】ガラス繊維の平均長さが20mmの不織布
マットに不飽和ポリエステル樹脂を含浸させてから半硬
化状態にした成形材料(ガラス繊維の体積含有率45
%)を表面温度120℃に設定した型に設置し、成形圧
力10kgf/cm2 で20分間加圧し、半球状の成形
品を得た。上記成形時の手間、並びに、上記成形品につ
いてのガラス繊維の分布状態、静的強度、衝撃強度を評
価し、その結果を表2に示した。
【0034】
【比較例9】ガラス繊維の綾織物(経糸56本/吋、緯
糸26本/吋)に不飽和ポリエステル樹脂を含浸させた
プリプレグ(ガラス繊維の体積含有率45%)を表面温
度120℃の金型に経緯交互に4層だけ設置し、成形圧
力10kgf/cm2 で20分間加圧し、半球状の成形
品を得た。上記成形時の手間、並びに、上記成形品につ
いてのガラス繊維の分布状態、静的強度、衝撃強度を評
価し、その結果を表2に示した。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【発明の効果】上記で説明したように本発明は、異方性
なく、充分な強度及び弾性率を有し、耐衝撃性にも優れ
た繊維強化熱可塑性樹脂シ−ト、並びに、低い成形圧力
で容易に製造することが可能な上記繊維強化熱可塑性樹
脂シ−トの製造方法を提供するものである。また、本発
明の繊維強化熱可塑性樹脂シ−トは上記のような優れた
特性を有するにもかかわらず、低い成形圧力で容易に成
形することができ、また、得られた成形品は異方性がな
く、高い強度、弾性率及び耐衝撃性を有する。よって、
本発明の繊維強化熱可塑性樹脂シ−トは、例えばバンパ
ービーム、ボンネットのフード、シートシェルなどの自
動車部材やバイク、スノーモービル、水上バイクなどの
外板、またバタ材、コンクリートを打ち込むときの型枠
等の建材、桟橋のあて板や構造材の補強材、さらにガー
ドレール、水槽、安全靴の先芯などに適用することがで
きる。このように、当該分野における本発明の意義は大
きく、本発明の効果は極めて大である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂と強化繊維からなる繊維強
    化熱可塑性樹脂シ−トであって、下記のA〜Cの要件を
    満たし且つ上記熱可塑性樹脂中に上記強化繊維が均一に
    分散されていることを特徴とする繊維強化熱可塑性樹脂
    シ−ト。 A.上記強化繊維が実質的に無撚であり、 B.上記強化繊維の平均繊維長が10mm乃至50mm
    であり、 C.上記繊維強化熱可塑性樹脂シ−ト中の上記強化繊維
    の体積含有率が30%乃至80%である。
  2. 【請求項2】 繊維強化熱可塑性樹脂シ−トの製造方法
    であって、強化繊維と熱可塑性樹脂からなり且つ下記の
    A〜Dの要件を満たすテ−プ状材料を作製する工程と、
    該テープ状材料を均一に分散する工程とを含むことを特
    徴とする請求項1記載の繊維強化熱可塑性樹脂シ−トの
    製造方法。 A.上記強化繊維が実質的に無撚であり、 B.上記強化繊維の平均繊維長が10mm乃至50mm
    であり、 C.上記テ−プ状材料中の上記強化繊維の体積含有率が
    30%乃至80%であり、 D.上記テ−プ状材料中の強化繊維の少なくとも70%
    が上記熱可塑性樹脂により濡らされた状態である。
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