JPH07164438A - 成形用熱可塑性樹脂複合材料 - Google Patents
成形用熱可塑性樹脂複合材料Info
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- JPH07164438A JPH07164438A JP31695093A JP31695093A JPH07164438A JP H07164438 A JPH07164438 A JP H07164438A JP 31695093 A JP31695093 A JP 31695093A JP 31695093 A JP31695093 A JP 31695093A JP H07164438 A JPH07164438 A JP H07164438A
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Abstract
を得ることを目的とした成形用繊維強化熱可塑性樹脂複
合材料を提供する。 【構成】 強化繊維が一方向に配向され、熱可塑性樹脂
をマトリックスとして含浸されてなり、強化繊維に垂直
方向の断面内水平線上に存在する繊維束連続境界長さ/
繊維束平均長軸長さ比が2.5以下であり、且つ繊維束
の短軸/長軸長さ比が0.1以上である成形用繊維強化
熱可塑性樹脂複合材料。 【効果】 成形時の金型賦形性にすぐれ、高い破壊靭性
値を有する成形品を得るための繊維強化複合材料を提供
することができる。
Description
有する成形用熱可塑性樹脂複合材料を提供することに関
する。
化性樹脂複合材料においては層間強度が低く例えばモー
ドI方式の破壊試験で得られるGIC のような破壊靭性
値が低く成形品としての耐久性、耐衝撃性など満足でき
るものではない。これに対して熱可塑性樹脂をマトリッ
クスとする繊維強化樹脂複合材料が種々開発されてい
る。これら複合材料ではそのマトリックスの有する高破
壊靭性により大幅に破壊靭性値が向上している。
樹脂をマトリックスとして用いる際においても例えば予
め強化繊維間へ樹脂を含浸させたプリプレグテープ状の
ものを積層して成形した場合においては層間が明瞭に現
れ、層間破壊が生じ易く必ずしも高い破壊靭性値が得ら
れていない。
の本発明の構成は、強化繊維が一方向に配向され、熱可
塑性樹脂をマトリックスとして含浸されてなり、強化繊
維に垂直方向の断面内水平線上に存在する繊維束連続境
界長さ/繊維束平均長軸長さ比の平均が2.5以下であ
り、且つ繊維束の短軸/長軸長さ比が0.1以上である
ことを特徴とする成形用繊維強化熱可塑性樹脂複合材料
からなる。また、強化繊維長が30から400mmを有
する成形用繊維強化熱可塑性樹脂複合材料からなる。
イロン6、ナイロン6.6等のポリアミド樹脂、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等
のポリエステル樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン等
のポリオレフィン樹脂、また、ポリカーボネート、ポリ
エーテルイミド、ポリフェニレンスルフィド、ポリエー
テルケトン、等が挙げられるが、これらに限定されるも
のではない。また、強化繊維はガラス繊維、炭素繊維、
アラミド繊維等の有機、無機繊維が挙げられるがこれら
に限定されるものではない。
成し、その繊維束が短軸/長軸長さ比平均が0.1以上
を有し且つ、強化繊維に垂直方向の断面内水平線上に存
在する繊維束連続境界長さ/繊維束平均長軸長さとの平
均比が2.5以下であるように配置されてなることを特
徴とする。このように強化繊維を配置することにより例
えばモードIによる破壊靭性値GIC の評価を行った場
合クラックの進行が生じ難く高い破壊靭性値を得ること
ができる。繊維束の短軸/長軸の平均比が0.1より小
さい場合では繊維束境界領域が大きくなり破壊が生じ易
くなり好ましくない。
上に存在する繊維束連続境界長さ/繊維束平均長軸の比
が2.5より大きい場合ではクラックの進行が生じ易く
なり破壊靭性値が低下するため好ましくない。強化繊維
の平均繊維長は30〜400mmが好ましい。30mm
より短い場合では強化効率が低下し良好な機械特性が得
られないため好ましくない。また、400mmより長い
場合では成形時の金型賦形が難しく好ましくない。
浸被覆方法および成形体を得る方法は、例えば強化繊維
間へ熱可塑性樹脂パウダーを担持させた後、加熱圧縮成
形する方法、強化繊維間へ熱可塑性樹脂パウダーを担持
させた後、更にその上に熱可塑性樹脂を被覆し加熱圧縮
成形する方法、また強化繊維とマトリックス繊維とを混
繊した後、加熱圧縮成形する方法などを用いることがで
きる。なかでも混繊法は含浸特性にすぐれ更に好ましく
は牽切紡績を用いた混繊法を利用することが望ましい。
明はこれらに何ら限定されるものではない。 実施例1 ナイロン6繊維と炭素繊維を引き揃えて牽切紡績しナイ
ロン6繊維と炭素繊維が混繊され実質的に無撚の状態と
し更にそのヤーンの表面をヤーン全重量の5%に相当す
るナイロン6繊維で捲回・被覆しトータルのヤーンデニ
ールが5800で炭素繊維体積含有率50%、平均繊維
長75mmの混繊糸を得た。
定量張力を付与しつつ巻回する。その後ヒートプレスに
設置した250mmの正方形の嵌合金型(凹側の一対は
開口)内に供給し一方向強化平板の熱圧縮成形を行っ
た。成形品に予備クラックを設けるために予め厚み10
μm、長さ50mmのテフロンフィルムを端部の一方に
厚み中央へ挿入しておく。金型温度および付与した圧力
は260℃、10kg/cm2 であり厚み3mm、25
0mmの正方形の平板を得た。その結果繊維束の短軸と
長軸との長さ比の平均が0.35を有し、断面内水平線
上に存在する連続繊維束境界長さ/繊維束平均長軸の比
の平均が0.56である成形板を得た。これらの比の測
定・算出は以下のようにして行った。上述のように加熱
圧縮成形して得られた成形品を幅10mm、長さ20m
mに長手方向を繊維配向方向に平行にして切り出し、エ
ポキシ樹脂中に強化繊維方向を上下方向にして包埋後、
0.3μmのアルミナパウダーを含むペーストと研磨用
バフとを用いて成形品断面の研磨を行い鏡面状態に仕上
げた。このサンプルを反射型の光学顕微鏡にて観察に用
い、更に光学顕微鏡像を画像処理装置に取り込むことに
より成形品断面の像を画像処理することにより繊維束の
短軸、長軸長さをまた、断面内水平線上に存在する連続
繊維束境界長さを計測した。得られた値に基づいて繊維
束の短軸/長軸の比をまた、繊維束連続境界長さ/繊維
束平均長軸の比を計算した。
強化繊維に長手方向を平行に幅25mm、長さ155m
mに切り出した。このサンプルを用いてモードI方式の
破壊靭性評価法を用いてGIc を測定した。その結果を
表1に掲げた。層間での破壊は極めて少なく、繊維束内
での破壊が多く認められ高いGIc 値を示している。
樹脂を直接含浸法にて繊維間へ含浸させテープ状にした
後、実施例1と同様の方法にてGIc 測定用の一方向強
化成形品を得た。この際得られた成形品の強化繊維に対
して垂直方向の断面内の強化繊維束の短軸長さ/長軸長
さの比は0.05であった。また、同断面内水平線上に
存在する繊維束連続境界長さ/繊維束平均長軸長さとの
比は3.7であった。この成形品を用いてGIc の測定
を行った。その結果を表1に掲げた。繊維束間の層間が
明確に現れ測定後、層間で破壊していることが明確に認
められた。
より得られる本発明の成形用熱可塑性樹脂繊維強化複合
材料を成形に供することにより、高い破壊靭性値を有す
る成形品を得ることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 強化繊維が一方向に配向され、熱可塑性
樹脂をマトリックスとして含浸されてなり、強化繊維に
垂直方向の断面内水平線上に存在する繊維束連続境界長
さ/繊維束平均長軸長さ比の平均が2.5以下であり、
且つ繊維束の短軸/長軸長さ比が0.1以上であること
を特徴とする成形用繊維強化熱可塑性樹脂複合材料。 - 【請求項2】 強化繊維の平均長が30〜400mmを
有することを特徴とする請求項1記載の成形用繊維強化
熱可塑性樹脂複合材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31695093A JP3480504B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 成形用熱可塑性樹脂複合材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31695093A JP3480504B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 成形用熱可塑性樹脂複合材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07164438A true JPH07164438A (ja) | 1995-06-27 |
JP3480504B2 JP3480504B2 (ja) | 2003-12-22 |
Family
ID=18082746
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31695093A Expired - Fee Related JP3480504B2 (ja) | 1993-12-16 | 1993-12-16 | 成形用熱可塑性樹脂複合材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3480504B2 (ja) |
-
1993
- 1993-12-16 JP JP31695093A patent/JP3480504B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3480504B2 (ja) | 2003-12-22 |
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