JPH07164292A - 細管部加工用具および細管部の開口内側の面取り方法 - Google Patents

細管部加工用具および細管部の開口内側の面取り方法

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JPH07164292A
JPH07164292A JP34317493A JP34317493A JPH07164292A JP H07164292 A JPH07164292 A JP H07164292A JP 34317493 A JP34317493 A JP 34317493A JP 34317493 A JP34317493 A JP 34317493A JP H07164292 A JPH07164292 A JP H07164292A
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JP
Japan
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thin tube
tube portion
tube part
small tube
grinding member
Prior art date
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JP34317493A
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English (en)
Inventor
Masahiko Iikura
雅彦 飯倉
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンのコンロッドに形成されたオイル送
給通路のような細管部の開口内側の面取りを、微細な砥
石、刃具を必要とせず、熟練を要することなく簡単な作
業で、しかも、エッジ部分を残すことなく行う。 【構成】 少なくとも先端部付近が可撓性を有する研削
部材13となっている回転軸12を細管部25の一方か
ら挿入し、細管部25の他方から研削部材13の先端を
突出させた後、回転軸12を高速回転させながら細管部
の軸方向Yに移動させることによって細管部25の開口
内側の面取りを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンのピス
トンとクランク軸を連結するコンロッドに形成されたオ
イル送給通路のような細管部を加工するための用具、お
よび、細管部の開口内側の面取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】クランク軸を高速回転させる高性能エン
ジンにおいては、ピストンとクランク軸を連結するコン
ロッドを通じてコンロッドのピストン連結部とピストン
ピンの間に潤滑と冷却のためのオイルを補給するため
に、クランク軸のオイル送給通路と連通するオイル送給
用の細管部をコンロッドに形成するということが行われ
ているが、このようなエンジンでは、コンロッドに形成
された細管部のピストン連結部側の開口付近に角部があ
ると爆発工程時にその部分に応力が集中することとなる
ため、細管部の開口内側の面取りを行って当該箇所に角
部を無くするということが行われている。
【0003】このようなコンロッドの細管部の開口内側
の面取りについては、細管部が極めて小径で機械加工が
困難であるため、従来、手作業により、第1工程とし
て、図7(A),(B)に示されているように、Mで示
されている加工範囲で加工してからNで示されている加
工範囲で加工して、図7(C)に示されているような形
状に荒取り加工した後、第2工程として、図8(A)に
示されているように仕上げ加工をして、図8(B)に示
されているような形状に面取りを行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の面取り作業においては、極めて小径である細管
部よりも更に小さな砥石、刃具が必要となってくると共
に、砥石、刃具の使い方によっては加工部分の周辺に傷
が付きやすく、その加工作業に熟練を要することとな
る。
【0005】しかも、コンロッドの上部形状からして、
図8(B)に示されているように、上方からリューター
により仕上げ加工をしても、その加工形状にどうしても
エッジ部分26aが残ることとなる。
【0006】本発明は、上記のような従来の細管部加工
用具および細管部の開口内側の面取り方法の持つ不都合
を解消することを目的としており、より具体的には、微
細な砥石、刃具を必要としない細管部加工用具を提供す
ると共に、熟練を要することなく簡単な作業で、しか
も、エッジ部分を残すことなく加工することができる細
管部の開口内側の面取り方法を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決しかつ目的を達成するために、細管部加工用具にお
いて、細管部内を通過可能な回転軸の少なくとも先端部
付近を可撓性を有する研削部材としたことを特徴とする
ものである。また、上記細管部加工用具のより効果的な
構造として、細管部内を通過可能な棒状部材の先端に可
撓性を有する研削部材を偏心して取り付けたことを特徴
とするものである。
【0008】さらに、細管部の開口内側の面取り方法に
おいて、少なくとも先端部付近が可撓性を有する研削部
材となっている回転軸を細管部の一方から挿入し、細管
部の他方から研削部材の先端を突出させた後、回転軸を
高速回転させながら細管部の軸方向に移動させることを
特徴とするものである。
【0009】
【作 用】上記のような構成によれば、細管部加工用具
の回転軸を細管部内に挿入して回転軸を高速回転させる
と、回転軸先端の可撓性を有する研削部材は、回転によ
り発生する遠心力によって細管部の内壁部に押し付けら
れるように撓みながら回動し、細管部の研削部材接触箇
所を研磨して削り取ることとなる。
【0010】したがって、研削部材の先端が細管部内部
にある場合には、これを細管部内部で移動させることに
より、細管部内壁面を研磨することとなって、細管部内
壁面の鏡面仕上げや細管部の内径の調整をすることがで
きる。
【0011】また、研削部材の先端を細管部開口から突
出させた場合には、研削部材の回動軌跡が滑らかな曲線
を描く末広がり形状となって細管部の開口角部を研削す
ることとなり、細管部の開口内側の面取りをすることが
できる。
【0012】なお、研削部材を細管部の軸線方向に移動
させながら上記の面取り作業を行うことによって、面取
り形状がエッジ部のない滑らかなものになると共に、細
管部開口からの移動距離を制御することによって、開口
内側の面取り形状を制御することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の細管部加工用具および細管部
の開口内側の面取り方法を、エンジンのコンロッドに形
成されるオイル送給通路についての一実施例によって、
図面に基づいて説明する。
【0014】図1は、細管部の開口内側を面取りするた
めの加工用具1と、この加工用具1による加工の対象と
なる細管部が形成されているコンロッド本体2とを示す
もので、加工用具1は、把持部11と、把持部11に対
して高速回転される回転軸12と、回転軸12の先端に
取り付けられた可撓性を有する研削部材13からなり、
加工用具1の研削部材13と回転軸12は、万力3によ
り固定されるコンロッド本体2の細管部25に矢印方向
から挿入可能なものである。
【0015】図2は、コンロッド本体2の細管部25に
研削部材13と回転軸12が挿入された加工用具1の操
作状態を示すもので、回転軸12は、電動手段等を介し
て矢印X方向に高速回転されると共に、把持部11を介
して手動等により細管部25の軸方向に矢印Yで示され
ているように往復動されることとなる。
【0016】なお、本実施例においては、回転軸12と
しては竹ひごが使用され、研削部材13としては金属製
のワイヤーが使用されていて、図3に示されているよう
に、回転軸12の回転により研削部材13の先端が良く
広がるように、回転軸12の軸心と研削部材13の軸心
とはオフセットされている。
【0017】図4(A),(B)は、加工の対象となる
高性能エンジン用のコンロッドを示すもので、コンロッ
ド本体2の上方には、図示されていないピストンピンが
回動自在に挿入される貫通孔5を有するピストン連結部
22が一体的に形成されていると共に、その下方には、
図示されていないクランク軸のクランクピンを回動自在
に保持するためのクランク軸連結部23が形成されてい
て、コンロッド本体2のクランク軸連結部23には、こ
れとは別体のクランク軸保持体6がボルト7で結合され
ることにより、クランクピンを回動自在に保持するため
の貫通孔8が形成されることとなる。
【0018】このコンロッド本体2のクランク軸連結部
23の貫通孔8の内周壁を形成する部分には、クランク
軸のオイル送給通路と連通するオイル溝24が形成され
ていて、このオイル溝24から上方のピストン連結部2
2の貫通孔5に連通するオイル送給通路として、細管部
25がコンロッド本体2に形成されている。
【0019】上記のようなコンロッド本体2に形成され
ている細管部25に対して、そのピストン連結部22側
の開口内側の面取り作業が加工用具1を用いて行われる
場合、図5に示されているように、研削部材13の先端
が開口から貫通孔5内に突出するように細管部25内に
挿入されている回転軸12が高速回転されることによ
り、その遠心力によって研削部材13の回動軌跡が滑ら
かな曲線を描く末広がり形状となって、開口内側26の
角部を研削部材13が研削することとなり、当該部分の
面取りが行われることとなる。
【0020】その場合、手動等により把持部11を介し
て細管部25の軸方向に研削部材13を往復動させるこ
とにより、図6(A)〜(C)に示されているようなそ
れぞれの研削状態を繰り返して行うこととなって、面取
り形状がエッジ部のない滑らかなものになると共に、細
管部25の開口からの往復動の移動位置を制御すること
によって、開口内側26の面取り形状を制御することが
できる。
【0021】なお、研削部材13を細管部25の管内部
で移動させることにより、細管部内面の鏡面仕上げや細
管部の内径の調整も行うことができる。
【0022】以上、本発明の細管部加工用具および細管
部の開口内側の面取り方法を、エンジンのコンロッドに
形成されるオイル送給通路についての一実施例により説
明したが、本発明は、上記のような具体例にのみ限定さ
れるものではなく、例えば、その用途については、コン
ロッドの細管部だけではなくその他の細管部についても
適用可能なものであり、回転軸と研削部材の具体的な構
造については、棒状部材に可撓性を有する研削部材を取
り付けたものだけではなく、研削効果を有するたこ糸や
ワイヤー等自体を回転軸としそれ自身の先端部を研削部
材として使用することも可能であり、面取り方法におい
ては、回転軸の移動を往復動の代わりに一方向だけへの
移動により行うことも可能である等、特許請求の範囲に
記載された範囲において様々な実施態様を有するもので
あることはいうまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上説明したような本発明の細管部加工
用具および細管部の開口内側の面取り方法によれば、加
工のために微細な砥石、刃具を必要とせず、熟練を要す
ることなく簡単な作業で、しかも、エッジ部分を残すこ
となく理想的な形状に細管部開口内側の面取り加工をす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の細管部加工用具の一実施例をコンロッ
ドの細管部の加工に使用する状態を示す斜視図。
【図2】図1に示された実施例の使用状態を示す一部断
面側面図。
【図3】図1に示された実施例の研削部材付近を示す一
部拡大斜視図。
【図4】図1に示された実施例の加工対象となるコンロ
ッド自体の(A)一部断面正面図、および、(B)その
B−B線に沿った縦断面図。
【図5】図1に示された実施例の使用状態を示す断面
図。
【図6】図1に示された加工用具による本発明の面取り
方法の一実施例におけるそれぞれの加工状態(A),
(B),(C)を示す一部断面図。
【図7】従来の細管部加工用具とそれによる面取り方法
の第1工程を示す(A)側面説明図、(B)そのB方向
から見た平面説明図、および、(C)それにより形成さ
れた加工形状を示す一部断面図。
【図8】従来の細管部加工用具とそれによる面取り方法
の第2工程を示す(A)側面説明図、および、(B)そ
れにより形成された加工形状を示す一部断面図。
【符号の説明】 1 細管部加工用具 12 回転軸(棒状部材) 13 研削部材 25 細管部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 細管部内を通過可能な回転軸の少なくと
    も先端部付近が可撓性を有する研削部材となっているこ
    とを特徴とする細管部加工用具。
  2. 【請求項2】 細管部内を通過可能な棒状部材の先端に
    可撓性を有する研削部材が偏心して取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の細管部加工用具。
  3. 【請求項3】 少なくとも先端部付近が可撓性を有する
    研削部材となっている回転軸を細管部の一方から挿入
    し、細管部の他方から研削部材の先端を突出させた後、
    回転軸を高速回転させながら細管部の軸方向に移動させ
    ることを特徴とする細管部の開口内側の面取り方法。
JP34317493A 1993-12-15 1993-12-15 細管部加工用具および細管部の開口内側の面取り方法 Pending JPH07164292A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007007755A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Denso Corp 手作業用面取り装置
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