JP2544581Y2 - クランクシャフトの仕上げ旋削装置 - Google Patents
クランクシャフトの仕上げ旋削装置Info
- Publication number
- JP2544581Y2 JP2544581Y2 JP3167391U JP3167391U JP2544581Y2 JP 2544581 Y2 JP2544581 Y2 JP 2544581Y2 JP 3167391 U JP3167391 U JP 3167391U JP 3167391 U JP3167391 U JP 3167391U JP 2544581 Y2 JP2544581 Y2 JP 2544581Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- finishing
- flange
- thrust
- crankshaft
- thrust surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はクランクシャフトのス
ラスト面を仕上げ加工するスラスト幅仕上げ加工機でフ
ランジ端面の仕上げ加工を可能にしたクランクシャフト
の仕上げ旋削装置に関する。
ラスト面を仕上げ加工するスラスト幅仕上げ加工機でフ
ランジ端面の仕上げ加工を可能にしたクランクシャフト
の仕上げ旋削装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来エンジン等に使用するクランクシャ
フトはクランクシャフトミラーを使用してジャーナルや
ピンなどを旋削加工しているが、スラスト面の仕上げ加
工はスラスト幅仕上げ加工機で加工している。またクラ
ンクシャフトの端部に設けられたフランジの端面はスラ
スト面の仕上げ加工後別工程で研摩装置を使用して研摩
加工している。
フトはクランクシャフトミラーを使用してジャーナルや
ピンなどを旋削加工しているが、スラスト面の仕上げ加
工はスラスト幅仕上げ加工機で加工している。またクラ
ンクシャフトの端部に設けられたフランジの端面はスラ
スト面の仕上げ加工後別工程で研摩装置を使用して研摩
加工している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記フランジ面
の仕上げは通常12.5z程度でよいため研摩仕上げを
必要としないのに、従来では研摩加工しているため、作
業に時間を要して作業能率が悪いと共に、研摩装置を別
に必要とするため設備費が嵩む不具合がある。またスラ
スト面の仕上げ加工とフランジ端面の仕上げ加工が別工
程になるためスラスト面よりの長手方向の寸法が安定し
ないなどの不具合もあった。
の仕上げは通常12.5z程度でよいため研摩仕上げを
必要としないのに、従来では研摩加工しているため、作
業に時間を要して作業能率が悪いと共に、研摩装置を別
に必要とするため設備費が嵩む不具合がある。またスラ
スト面の仕上げ加工とフランジ端面の仕上げ加工が別工
程になるためスラスト面よりの長手方向の寸法が安定し
ないなどの不具合もあった。
【0004】この考案は上記不具合を改善する目的でな
されたもので、スラスト面の仕上げ加工とフランジ端面
の仕上げ加工がスラスト幅仕上げ加工機で行えるように
したクランクシャフトの仕上げ旋削装置を提供しようと
するものである。
されたもので、スラスト面の仕上げ加工とフランジ端面
の仕上げ加工がスラスト幅仕上げ加工機で行えるように
したクランクシャフトの仕上げ旋削装置を提供しようと
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、クランクシャフトのスラスト面を幅仕上
げ加工するスラスト幅仕上げ加工機のスラスト面仕上げ
旋削ユニットに、クランクシャフトの端部に設けられた
フランジの端面を仕上げ加工するフランジ端面仕上げ旋
削装置本体を取付けたものである。
成するために、クランクシャフトのスラスト面を幅仕上
げ加工するスラスト幅仕上げ加工機のスラスト面仕上げ
旋削ユニットに、クランクシャフトの端部に設けられた
フランジの端面を仕上げ加工するフランジ端面仕上げ旋
削装置本体を取付けたものである。
【0006】
【作 用】上記構成によりスラスト面の幅仕上げ加工
とフランジ端面の仕上げ加工が同一工程で可能になると
共に、スラスト面からの長手方向の加工精度も向上す
る。
とフランジ端面の仕上げ加工が同一工程で可能になると
共に、スラスト面からの長手方向の加工精度も向上す
る。
【0007】
【実 施 例】この考案の一実施例を図面を参照して詳
述する。図中1はクランクシャフト2のスラスト面2a
を仕上げ加工するスラスト幅仕上げ加工機で、スラスト
面仕上げ旋削ユニット3を有している。上記クランクシ
ャフト2は一端側が図示しないチャックに把持されてい
て、スピンドルの回転を伝達するケレ(何れも図示せ
ず)により回転されるようになっていると共に、他端側
はフランジ2bの中心がテールストック4のセンタ4a
により回転自在に支持されている。
述する。図中1はクランクシャフト2のスラスト面2a
を仕上げ加工するスラスト幅仕上げ加工機で、スラスト
面仕上げ旋削ユニット3を有している。上記クランクシ
ャフト2は一端側が図示しないチャックに把持されてい
て、スピンドルの回転を伝達するケレ(何れも図示せ
ず)により回転されるようになっていると共に、他端側
はフランジ2bの中心がテールストック4のセンタ4a
により回転自在に支持されている。
【0008】また上記スラスト面仕上げ旋削ユニット3
はシリンダ6を有していて、このシリンダ6より突設さ
れたピストン杆6aの先端にクランクシャフト2のスラ
スト面2aを幅仕上げ加工する旋削工具7が取付けられ
ている。
はシリンダ6を有していて、このシリンダ6より突設さ
れたピストン杆6aの先端にクランクシャフト2のスラ
スト面2aを幅仕上げ加工する旋削工具7が取付けられ
ている。
【0009】一方図中10は上記スラスト面仕上げ旋削
ユニット3に取付けられたこの考案の仕上げ旋削装置の
本体を示す。上記本体10はスラスト面仕上げ旋削ユニ
ット3に固定された支持部材11と、この支持部材11
より突設された支持部11aにピン12により中間より
やや後方が枢支されたホルダ13よりなる。上記支持部
材11の後端側内部には油圧シリンダ11bが形成され
ていて、この油圧シリンダ11b内にピストン14が収
容されており、ピストン14より突設されたピストン杆
14aの先端は上記ホルダ13の後端がわ側面に当接さ
れていると共に、シリンダ11bの開口を閉塞する端板
15には油圧を供給するポート15aが形成されてい
る。
ユニット3に取付けられたこの考案の仕上げ旋削装置の
本体を示す。上記本体10はスラスト面仕上げ旋削ユニ
ット3に固定された支持部材11と、この支持部材11
より突設された支持部11aにピン12により中間より
やや後方が枢支されたホルダ13よりなる。上記支持部
材11の後端側内部には油圧シリンダ11bが形成され
ていて、この油圧シリンダ11b内にピストン14が収
容されており、ピストン14より突設されたピストン杆
14aの先端は上記ホルダ13の後端がわ側面に当接さ
れていると共に、シリンダ11bの開口を閉塞する端板
15には油圧を供給するポート15aが形成されてい
る。
【0010】また上記ホルダ13の先端がわ側面と支持
部材11の間には、ホルダ13の先端を拡開方向へ付勢
する圧縮ばね17が介在されていると共に、ホルダ13
の先端にはフランジ2b端面を仕上げ加工するバイト1
8が取付けられている。なお、図中20は取付けブロッ
ク21を介して支持部材11に取付けられたエアマイク
ロで、ホルダ13に植設されたピン22の先端と対向す
るようになっている。
部材11の間には、ホルダ13の先端を拡開方向へ付勢
する圧縮ばね17が介在されていると共に、ホルダ13
の先端にはフランジ2b端面を仕上げ加工するバイト1
8が取付けられている。なお、図中20は取付けブロッ
ク21を介して支持部材11に取付けられたエアマイク
ロで、ホルダ13に植設されたピン22の先端と対向す
るようになっている。
【0011】次に作用を説明すると、バニッシング工具
7によるクランクシャフト2のスラスト面2aの仕上げ
加工が終了して、シリンダ6によりバニッシング工具7
が後退されると、油圧シリンダ11bにポート15aよ
り油圧が供給され、ピストン14がホルダ13側へ移動
する。これによってピストン14より突設されたピスト
ン杆14aの先端によりホルダ13の後端側が押され
て、ピン12を中心にホルダ13が回動し、ホルダ13
の先端に設けられたバイト18がクランクシャフト2の
フランジ2b端面に圧接されて、フランジ2b端面の仕
上げ加工が行われる。
7によるクランクシャフト2のスラスト面2aの仕上げ
加工が終了して、シリンダ6によりバニッシング工具7
が後退されると、油圧シリンダ11bにポート15aよ
り油圧が供給され、ピストン14がホルダ13側へ移動
する。これによってピストン14より突設されたピスト
ン杆14aの先端によりホルダ13の後端側が押され
て、ピン12を中心にホルダ13が回動し、ホルダ13
の先端に設けられたバイト18がクランクシャフト2の
フランジ2b端面に圧接されて、フランジ2b端面の仕
上げ加工が行われる。
【0012】フランジ2b端面の仕上げ加工が終了する
と、油圧シリンダ11b内の油がドレンされるため、圧
縮ばね17の作用でホルダ13の先端がフランジ2bよ
り離間する方向へ回動される。そしてこの状態でスラス
ト面仕上げ旋削ユニット3が後退されて、クランクシャ
フト2のスラスト面2aとフランジ2bの端面の仕上げ
加工が終了するものである。
と、油圧シリンダ11b内の油がドレンされるため、圧
縮ばね17の作用でホルダ13の先端がフランジ2bよ
り離間する方向へ回動される。そしてこの状態でスラス
ト面仕上げ旋削ユニット3が後退されて、クランクシャ
フト2のスラスト面2aとフランジ2bの端面の仕上げ
加工が終了するものである。
【0013】
【考案の効果】この考案は以上詳述したようにクランク
シャフトのスラスト面を幅仕上げ加工するスラスト幅仕
上げ加工機のスラスト面仕上げ旋削ユニットに、フラン
ジ端面仕上げ旋削装置の本体を装着したことから、スラ
スト面の仕上げ加工とフランジ端面の仕上げ加工が同一
工程で行えるようになる。これによってクランクシャフ
トの長手方向の加工精度が向上すると共に、研摩仕上げ
していた従来のもの比べて作業時間も短縮されるため、
生産性も向上する。また別に研摩装置を設ける必要がな
いため設備費の節減が図れると共に、工具の摩耗も少な
いことから工具ランニングコストの低減も図れるように
なる。
シャフトのスラスト面を幅仕上げ加工するスラスト幅仕
上げ加工機のスラスト面仕上げ旋削ユニットに、フラン
ジ端面仕上げ旋削装置の本体を装着したことから、スラ
スト面の仕上げ加工とフランジ端面の仕上げ加工が同一
工程で行えるようになる。これによってクランクシャフ
トの長手方向の加工精度が向上すると共に、研摩仕上げ
していた従来のもの比べて作業時間も短縮されるため、
生産性も向上する。また別に研摩装置を設ける必要がな
いため設備費の節減が図れると共に、工具の摩耗も少な
いことから工具ランニングコストの低減も図れるように
なる。
【図1】この考案の一実施例になるフランジ面仕上げ旋
削装置を装着したスラスト幅仕上げ加工機の平面図であ
る。
削装置を装着したスラスト幅仕上げ加工機の平面図であ
る。
【図2】同断面図である。
【図3】フランジ面仕上げ旋削装置の拡大断面図であ
る。
る。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
1 スラスト幅仕上げ加工機、2 クランク軸、2a
スラスト軸、2b フランジ、3 スラスト面仕上げ旋
削ユニット、10 フランジ端面仕上げ旋削装置本体、
11 支持部材、11b シリンダ、13 ホルダ、1
8 バイト。
スラスト軸、2b フランジ、3 スラスト面仕上げ旋
削ユニット、10 フランジ端面仕上げ旋削装置本体、
11 支持部材、11b シリンダ、13 ホルダ、1
8 バイト。
Claims (2)
- 【請求項1】 クランクシャフト2のスラスト面2aを
幅仕上げ加工するスラスト幅仕上げ加工機1のスラスト
面仕上げ旋削ユニット3に、クランクシャフト2の端部
に設けられたフランジ2bの端面を仕上げ加工するフラ
ンジ端面仕上げ旋削装置本体10を取付けてなるクラン
クシャフトの仕上げ旋削装置。 - 【請求項2】 スラスト面仕上げ旋削ユニット3に取付
けた支持部材11にホルダ13を回動自在に枢着し、か
つ支持部材11内には上記ホルダ13を回動させる油圧
シリンダ11bを設けると共に、ホルダ13の先端にフ
ランジ3b端面を仕上げ加工するバイト18を取付けて
なる請求項1記載の仕上げ旋削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167391U JP2544581Y2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | クランクシャフトの仕上げ旋削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3167391U JP2544581Y2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | クランクシャフトの仕上げ旋削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04118904U JPH04118904U (ja) | 1992-10-23 |
JP2544581Y2 true JP2544581Y2 (ja) | 1997-08-20 |
Family
ID=31914873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3167391U Expired - Lifetime JP2544581Y2 (ja) | 1991-04-09 | 1991-04-09 | クランクシャフトの仕上げ旋削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2544581Y2 (ja) |
-
1991
- 1991-04-09 JP JP3167391U patent/JP2544581Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04118904U (ja) | 1992-10-23 |
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