JPH07163255A - コチョウランの新品種、その育種法および増殖法 - Google Patents

コチョウランの新品種、その育種法および増殖法

Info

Publication number
JPH07163255A
JPH07163255A JP6270160A JP27016094A JPH07163255A JP H07163255 A JPH07163255 A JP H07163255A JP 6270160 A JP6270160 A JP 6270160A JP 27016094 A JP27016094 A JP 27016094A JP H07163255 A JPH07163255 A JP H07163255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phalaenopsis
flower
leaf
variety
seedlings
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6270160A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Sato
安夫 佐藤
Hiroaki Oguchi
博明 小口
Yozo Hatano
洋三 波多野
Tsutomu Kato
勉 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP6270160A priority Critical patent/JPH07163255A/ja
Publication of JPH07163255A publication Critical patent/JPH07163255A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Breeding Of Plants And Reproduction By Means Of Culturing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】組織培養技術の葉片培養法で大量生産が可能な
ファレノプシス(コチョウラン)の新品種、その育種法
および増殖法の提供。 【構成】交配種の(Irene Sarmiento × Leinita)と H
awaiian Mystic との交配実生植物から選抜育成した、
萼片は純白であり、花弁と花弁との隙間はほとんどな
い、ファレノプシス(コチョウラン)の新品種、その育
種法および増殖法。 【効果】本発明のファレノプシス(コチョウラン)の新
品種は、植物体の生育が旺盛・強健で、花命期間が非常
に長く、組織培養技術法で大量生産が可能であり、しか
も成品の形質の均一性が高く、安定的、計画的な営利栽
培に適合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、花弁や萼片の色は純白
で、花弁と花弁との隙間はほとんどないファレノプシス
(コチョウラン)の新品種、その育種法および増殖法に
関する。
【0002】
【従来の技術】洋ランの一種であるファレノプシス(コ
チョウラン)は、独特の花形、容姿から人気があり、切
り花や鉢物として需要が大である。現在、交配種子の無
菌播種法を利用し実生苗を栽培することにより増殖され
ている。この種は、単茎性であり、株分けによる増殖は
不可能であり、そのため、交配による実生では形質にか
なりのバラツキがあり、均一な固体の大量生産は困難で
ある。
【0003】近年、組織培養技術でファレノプシス(コ
チョウラン)の展開葉を用いて葉片培養でPLB(Prot
ocorm like body)を誘導し、クローン苗を増殖して均
一な形質を有する成品の育成ができることが報告されて
いる(「香川大学農学部紀要」第49号,1987発
行)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、均一な個体
を大量に生産できるファレノプシス(コチョウラン)の
新品種、その育種法および増殖法を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の事情
に鑑み,均一な個体を大量に生産できるファレノプシス
の新品種を得ることにつき鋭意研究したところ、Hawaii
an Mystic と Irene Sarmiento × Leinita とを交配
し、実生植物を多数,長期間栽培し、その中から選抜淘
汰することにより、萼片の色は純白であり、しかも、花
弁と花弁との隙間はほとんどない新品種が得られるこ
と、また、該新品種は効率よく増殖できることを見い出
し,これらに基づいてさらに研究した結果、本発明を完
成した。
【0006】本発明は、(1)萼片の色は純白であり、花
弁と花弁との隙間はほとんどないファレノプシス(コチ
ョウラン)の新品種、(2)Hawaiian Mystic の開花後に
第1輪花の葯中から花粉を取り出し、開花中のIrene Sa
rmiento × Leinita の柱頭部分に付け交配することを
特徴とする上記(1)項記載のファレノプシス(コチョウ
ラン)の新品種の育種法、および(3)上記(1)項記載のフ
ァレノプシス(コチョウラン)の幼苗の葉片培養を行う
ことを特徴とするファレノプシス(コチョウラン)の増
殖法、である。
【0007】本発明のファレノプシス(コチョウラン)
は、ファレノプシス(コチョウラン)の白色系大輪で花
弁,萼片の弁質が薄く、花命の短い種(Irene Sarmient
o ×Leinita)と、白色系大輪で花の輪数が多く、比較
的弁質の厚い花命の長い種(Hawaiian Mystic)とを交
配し、その実生植物を多数栽培しその中から選抜淘汰す
ることにより、育種することができる。
【0008】本発明のファレノプシス(コチョウラン)
の育種(作出)についてさらに詳しくは、交配親の交配
種(Irene Sarmiento × Leinita)と交配種(Hawaiian
Mystic)とを両交配親を温室内で抽出開花させ、Hawaii
an Mystic の開花15日後に第1輪花の葯中から花粉を取
り出し,開花中の交配種(Irene Sarmiento × Leinit
a)の第1および第3輪花の柱頭部分に付け交配し、交
配後,交配株を温室内(最低温度18℃以上)で肥培管
理し、果実の先端部分が黄色を帯び果実が裂果前に2個
の果実を採取する。
【0009】このようにして得られた品種を増殖する方
法については、播種し、次いで移植することにより行わ
れる。播種法については、採取した果実の果皮を切り取
り,種子を小型ビーカー内の滅菌水中にかき落とし、種
子の入った滅菌水を培地、例えばハイポネックス培地
(蒸留水1リットル当りハイポネックス(TM)微粉末2
g,蔗糖20g,寒天7.5g,pH5.6)、に滴下
し、全面に拡げ播種し、培養器(例、25℃,照明10
000ルックス,全照明)内で約1ヶ月培養し種子を肥
大萌芽させる。
【0010】次に、第1回移植作業を行なう。すなわ
ち、播種1ヶ月後容器を培養器から取り出し、種子の入
った滅菌水を容器に注入して,肥大種子を培地の入った
新しい容器に滴下移植した。この洗浄作業を数回くり返
し,1個当り播種フラスコの肥大種子を容器に分散移植
し、約2ヶ月間培養する。
【0011】次に第2回移植作業を行なう。すなわち、
第1回移植後約2ヶ月間経過すると肥大種子から発芽個
体が現れ、これらの個体を育苗化ジャガイモ培地(蒸留
水1リットル当り30gのジャガイモ抽出液,ハイポネ
ックス(TM)微粉末3g,ミオイノシトール100mg,
ニコチン酸1mg,Nitsch 微量要素液1ml,粉末活
性炭0.75g,蔗糖30g,ゲランガム2g,pH5.
3)が入った容器に移植し、約3ヶ月間培養する。
【0012】さらに、第3回移植作業を行なう。すなわ
ち、第2回移植約3ヶ月後に容器内で生育した個体を新
しい容器に移植し約3ヶ月間培養し、鉢上げ可能な苗ま
で培養を行なう。
【0013】このようにして得られた苗を鉢栽培する。
播種後約9ヶ月間培養容器内で移植育成した生育旺盛な
苗を一本づつ水苔を用いて移植し、移植後温室(最低温
度18℃以上,遮光率70%)内で約1年間通常の肥培
管理で栽培する。約1年経過後、生育の良好な植物体を
選抜して固体を鉢へ植え替え、通常の肥培管理を行い約
2ヶ年間温室内で栽培し開花させる。
【0014】育種(作出)された本発明の新品種の特性
(特徴)を次の〔表1〕,〔表2〕および〔表3〕に示
す。
【表1】
【表2】
【表3】
【0015】さらに、本品種に類似する対照品種:Phal
aenopsis Carmela's Dream(HakalauWonder × Joseph H
ampton) および Phalaenopsis Moon Festival 'Taos'
と比較した。これらの品種間で区別される特性を次の
〔表4〕に示す。
【表4】 また、本品種をクローン苗から栽培開花させた花形と、
対照品種:Phalaenopsis Mount Kaala × Phalaenopsis
Carmelas Dream の実生苗の花形とを比較した結果を
〔表5〕に示す。
【表5】
【0016】このように、本品種は、萼片の色は純白で
あり、しかも、花弁と花弁との隙間はほとんどない点
で、従来のファレノプシス(コチョウラン)とは異なっ
ており、従って、本品種は新品種である。本発明品種の
萼片の色は、色彩測定値が約84〜87であり、好まし
くは約84.5〜86.5であり、純白である。本発明品
種の萼片の色の色彩測定値は、上萼の表面:86.2
3,下萼の裏面:85.23,下萼の表面:84.85,
下萼の裏面:85.64であった。一方、従来の白いコ
チョウラン(TAOS)のそれは約77〜83.5であ
り、薄い赤紫(ピンク色)の色が混じった白である。な
お、該測定は、色彩色差計(Minolta, CR−200)
を用い、色彩の判定はXYZ表色系色度図で行なったも
のである。
【0017】本発明品種の花弁と花弁との隙間はほとん
どないとは、花弁と花弁との隙間が約0.3〜1cmで
あり、さらに好ましくは約0.5〜0.8cmであること
が挙げられる。本発明品種の花弁と花弁との隙間の測定
値は、〔表5〕に示されている。
【0018】さらに、本発明品種は、花弁の色は純白で
あるものが好ましい。さらに、花径が太いものが好まし
い。さらに、大きい大輪を有しているものが好ましい。
さらに、輪数は多いものが好ましい。さらに、弁質は非
常に厚ものが好ましい。さらに、花形の輪郭はほぼ円形
であるものが好ましい。さらに、葉形は長楕円形で向き
は斜上形であるものが好ましい。また、本品種の花並び
は良好である。
【0019】本発明品種の花茎が太いとは、花茎の太さ
が、直径約0.3〜1cmであり、好ましくは、直径約
0.5〜0.7cmであることが挙げられる。本発明品種
の花茎の太さの測定値は、0.58cm,0.60cm,
0.68cmであった。
【0020】本発明品種の大きい大輪を有するとは、花
弁の花径が約10〜15cmであり、好ましくは約11
〜13cmであることが挙げられる。本発明品種の花茎
の大きさ(直径)の測定値は、〔表5〕に示されてい
る。
【0021】本発明品種の輪数が多いとは、1本あたり
の茎に花が約8〜16輪、好ましくは10〜14輪であ
ることが挙げられる。本発明品種においては、一本あた
りの茎に花が8輪,10輪,12輪であった。
【0022】本発明品種の弁質が厚いとは、花弁と萼片
の厚さが0.5〜1mm、好ましくは0.6〜0.8mm
であることが挙げられる。本発明品種の花弁と萼片の厚
さの測定値は、0.60mm,0.62mm,0.70m
m,0.76mm,0.80mmであった。
【0023】本発明品種は、さらに、花弁の色は純白で
あり、花径が太く、大きい大輪を有し、輪数は多く,弁
質は非常に厚く,花形の輪郭はほぼ円形であり、葉形は
長楕円形で向きは斜上形であるものが特に好ましい。本
発明のファレノプシス(コチョウラン)の新品種は、花
並びも良好、切花および鉢花とも花命(花保ち)が非常に
長く、且つ組織培養技術の葉片培養法でクローン苗の大
量増殖が可能な特性を有するファレノプシスの新しい交
配品種である。
【0024】該育種(作出)に用いたこれら親品種につ
いては、Irene Sarmiento は HongTrevor × Dolores
の交配種で、1968年に Kodama によって品種登録さ
れており、Hong Trevor は Trevor(1961)によって、Do
lores は Shaffer's(1957)によってそれぞれ品種登録
されている。Leinita は Leilehva × Juanita の交配
種で Leilehva は Takase(1965)によって、Juanitaは
Shaffer's(1957)によってそれぞれ品種登録されてい
る。Irene Sarmiento × Leinita は、Irene Sarmiento
と Leinita との交配種である。
【0025】Hawaiian Mystic は Surfrider × Juanit
a の交配種で、1982年に Kodama によって品種登録
されており、Surfrider は Kodama(1965)によって品
種登録がされている。
【0026】なお、本明細書において、「×」は、前後
に記載した品種を交配して得られた品種を意味する。
【0027】交配種の育成に用いられた各交配種は品種
登録されたものであり、各登録品種を交配することによ
って交配親品種を育成することができる。
【0028】本発明の新品種は、本発明の試験または研
究のために提供を希望される方が本願出願人に申し出が
あれば、提供することができるものである。
【0029】本発明のファレノプシス(コチョウラン)
の新品種は、幼苗の葉片培養を行なうことにより、大量
に増殖することができる。
【0030】該幼苗の葉片培養法としては、すでに知ら
れている方法が採用される。該葉片培養法としては、例
えば、「植物組織培養の世界」第226頁〜233頁1
988年発行所柴田ハリオ硝子株式会社)、「今月の農
業」第35巻12月号第19〜22頁1991年、「農
業および園芸」第66巻第8号第61頁〜68頁199
1年などに記載された、幼苗の葉片培養によるPLB
(Protocorm Like Body)形成法を用いる方法が挙げら
れる。
【0031】例えば、本発明の新品種の開花株から花茎
を切り取り、短く切断し、花茎培養培地に植え付け、培
養器(約28℃,約170ルックス,約16時間照明)
内で約2ヶ月培養し、腋芽から葉を出芽展開させる。展
開葉を2分割し、さらに各分割葉を3等分して、1葉当
り6切片を作製し、各葉片を斜面の葉片培養培地で培養
した後、培養室(約25℃,約1000ルックス,約1
6時間照明)内に移し、2〜3ヶ月間培養して、葉片上
にPLBを誘導させる。葉片上に形成されたPLBを一
個づつ葉部から分離し、分離したPLBの生長点を切除
した後、縦に2分割して、PLB増殖培地(花茎培養培
地組成から蔗糖のみを除いたもの)上で3ヶ月培養(2
5℃,1000ルックス,16時間照明)する。3ヶ月
後分割1個PLB当り10個前後のPLBが新に形成さ
れ増殖する。これらのPLB分割培養を繰り返す これらのPLBをクローン苗化育苗培地上に移植培養す
ると、約6ヶ月後にはクローン苗が得られる。これらの
クローン苗を鉢上げし、温室内で約3ヶ年通常の肥培管
理し、栽培すると開花個体が見られ、成品とすることが
できる。
【0032】本発明のファレノプシス(コチョウラン)
の新品種は、萼片の色が純白で、花弁と花弁との隙間は
ほとんどない。さらに、花弁の色は純白で、弁質が非常
に厚く、花茎も太く葉肉も厚く、花命が非常に長く、本
品種の植物体は耐寒,耐暑,病害虫に対して強く、クロ
ーン苗の生育も旺盛で栽培が容易であることから、生産
栽培面から有利な新品種である。
【0033】本発明のファレノプシス(コチョウラン)
の新品種の増殖を従来の交配法で種子を採取し、実生苗
で増殖すれば、長期間選抜淘汰し安定化させた優良形
質、すなわち、花弁,萼片の厚さによる花命の長期化、
あるいは花弁と花弁との重なり具合、円形型の花の輪郭
などが再びばらつくようになることもあるが、本新品種
は、組織培養技術である葉片培養を種々検討改良するこ
とによって、花茎の腋芽から出芽展開させた葉の葉片に
PLBを誘導形成させることができ、さらにPLBの生
長点を切除し、縦に2分割したPLBに多数のPLBを
増殖させることができ、これらのPLBをクローン苗化
培地上で培養すると均一な形質を有する大量のクローン
苗、あるいは成品を得ることができる。従って、本発明
方法により、優良形質を有する新品種のクローン苗を大
量に増殖でき、製品を安定的,計画的に生産することが
できる。
【0034】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。また、本明細書においてTMは登録商標を示す。
【0035】〔実施例1〕 (1)Irene Sarmiento × Leinita と Hawaiian Mystic
とを温室内で開花させた。Hawaiian Mystic の開花15日
後に第1輪花の葯中から花粉を楊子を用いて取り出し,
開花中の Irene Sarmiento × Leinita の第1および第
3輪花の柱頭部分に付け交配した。交配後,交配株を温
室内(最低温度18℃以上)で肥培管理すると,交配数
日後から母株の花弁はしぼみ,子房部分が肥大し始め
た。6ヶ月経過すると,果実の先端部分が黄色を帯び果
実が裂果前に2個の果実を採取した。1果実当り種子数
は数万粒であった。
【0036】(2)採取した果実を70%エタノールを含
む脱脂綿で果実の表面を丁寧にふき、クリーンベンチ内
で果実を70%エタノール液中に1分間浸漬振とうし
た。殺菌ピンセットで果実を取り出し、軽い炎で果実全
体を焼き消毒した。果実から種子を取り出すために、殺
菌メスで果実の果皮を切り取り、種子を小型ビーカー内
の蒸留水(5ml)中にかき落とした。蒸留水1mlを
ピペットで吸い取り、ハイポネックス培地(蒸留水1リ
ットル当りハイポネックス(TM)微粉末2g,蔗糖20
g,寒天7.5g,pH5.6)30mlの入った三角
フラスコ(100ml)に滴下し,全面に拡げ播種し
た。フラスコの口を軽く炎に当て,消毒後アルミホイル
で蓋をした後,培養器(25℃,照明1000ルック
ス,全照明)内で約1ヶ月培養し種子を肥大萌芽させ
た。次に、第1回移植作業を行った。すなわち、播種1
ヶ月後フラスコを培養器から取り出し、滅菌水をフラス
コ当り1mlを注入して、肥大種子をフラスコの1ヶ所
に洗い集め、ピペットで0.5mlを吸い取り、培地の
入った新しいフラスコに滴下移植した。この洗浄作業を
数回くり返し、1個当り播種フラスコの肥大種子を10
個のフラスコに分散移植し、約2ヶ月間培養した。
【0037】さらに、第2回移植作業を行った。すなわ
ち、第1回移植後2ヶ月間経過すると肥大種子から発芽
個体が現れ、これらの個体をピンセットで育苗化ジャガ
イモ培地(蒸留水1リットル当り30gのジャガイモ抽
出液,ハイポネックス(TM)微粉末 3g,ミオイノシト
ール100mg,ニコチン酸1mg,Nitsch微量要素液
1ml,粉末活性炭0.75g,蔗糖30g,ゲランガム
2g,pH5.3)入ったフラスコ当り50個体を移植
し、3ヶ月間培養した。
【0038】次に、第3回移植作業を行った。すなわ
ち、第2回移植3ヶ月後にフラスコ内で生育した個体を
新しいフラスコ当り15本づつ移植し3ヶ月間培養し,
鉢上げ可能な苗まで培養を行った。
【0039】播種後9ヶ月間培養フラスコ内で移植育成
した生育旺盛な苗3000個体を,プラスチック製の
2.5号鉢一本づつ水苔を用いて丁寧に移植し,移植後
温室(最低温度18℃以上,遮光率70%)内で1年間
通常の肥培管理で栽培した。1年経過後生育の良好な植
物体を選抜して500個体を4.5号鉢へ植え替え,通
常の肥培管理を行い2ヶ年間温室内で栽培し開花させ
た。
【0040】(3)本品種を育種(作出)した過程を次に
示す。1980年(昭和55年)10月:Irene Sarmien
to × Leinita と HawaiianMystic とを栽培した。19
81年2月:開花させた。交配を実施した。交配雄親株
(Hawaiian Mystic)の花粉を交配雌親株(Irene Sarmient
o×Leinita)の第1および第3輪花の柱頭に受粉させ
た。1981年8月:交配後6ヶ月間温室内で交配株を
肥培管理して果実を完熟させ,裂果前に2個の果実を採
取した。1981年9月:果実の果皮をクリーンベンチ
内で切り除き,完熟した種子を取り出し,種子発芽培地
上に播種し,無菌条件下で2ヶ月間培養器(25℃,1
000ルックス)内で培養した。1981年11月:培
養フラスコ内で肥大緑化した種子を新しい培養フラスコ
に分散移植するために,フラスコ内に滅菌水を注入し,
一定量の種子混入の水をピペットで吸い取り移植した。
1982年1月:移植3ヶ月後に,フラスコ内で発芽生
育した幼苗をピンセットで新しいクローン苗化育苗培地
の入った培養フラスコに50個づつ移植して培養した。
1982年3月:発芽生育した苗の中から,生育の旺盛
な個体を選抜し,フラスコ当り15本づつピンセットを
用いて選抜移植を行った。1982年6月:フラスコ内
で生育した苗の中で生体量が1.5g以上の苗を選抜し
て,水苔を用いて,ビニール製の鉢(2.5号鉢)当り
1個体づつ3000鉢に移植した。移植鉢は温室(最低
温度18℃以上,遮光率約70%)内で1年間通常の肥
培管理法で栽培して苗を生育させた。1983年6月:
温室内で栽培し生育した苗から生育の良好な苗を選抜
し,500個体を素焼鉢(4.5号鉢)に移植して温室
内で通常の肥培管理法で2年間栽培した。
【0041】1985年12月〜1986年2月:栽培
500個体のうち,生育が良好な個体から花茎が抽出
し,初花の開花が見られるようになり,花弁,萼片の
形,色,弁質の厚さ,花弁と花弁との隙間の大小,リッ
プの形,色,斑の色,葉形,葉の向き等々に重点を置き
観察調査し,評価基準に合致した約100個体を選抜し
た。これらの100個体について温室内で栽培を継続し
た。1986年12月〜1987年2月:開花した10
0株について,前年と同じ選抜基準で観察調査し,各形質
の安 定性をチェックし,特に花命(花保ち期間)の長
短について調査を行った。花命の長かった約25個体を
選抜して,温室内で栽培を継続した。1987年12月
〜1988年2月:花命で選抜栽培された開花個体につ
いて,初年度の調査項目について詳細にチェックを行
い,各形質の安定性を調査した。また,花命の長さにつ
いて比較調査し,新品種候補個体を5個体選抜した。1
988年12月〜1989年2月:新品種候補5個体に
ついて,株の大きさ,草姿,葉形,葉の向き,厚さ,
色,花茎の長さ,太さ,色,抽出方向,上萼の形,色,
下萼の形,色,花弁の形,色,弁の厚さ,リップの形,
地色,ヒゲの長さ,中央裂片の地色,斑の色,側裂片の
形,色,花の香り,花命,耐寒性,耐暑性,病害虫抵抗
性等々について,観察あるいは測定評価した。新品種候
補5個体を交配種の新品種として,商品化可能な優良形
質を有する個体であると判定した。本品種の輪花である
生物の形態を示す写真を〔図1〕に示す。
【0042】〔実施例2〕 (1)実施例1で得られた新品種の開花株から花茎を株元
約1cmの所から切り取り、70%エタノールで十分滅
菌した後、クリーンベンチ内で各節の腋芽を中心にし
て、上下約2.5cmの長さに切断し15mlの花茎培
養培地(蒸留水1リットルあたりCa3(PO42 20
0mg、KNO3 525mg、KH2PO4250mg、
MgSO4・H2O 250mg、(NH4)2SO4 500
mg、酒石酸鉄28mg、MnSO4・4H2O 7.5m
g、蔗糖20g、寒天8g、ココナットウオーター20
0ml,pH5.3)の入った試験管(直径3cm,高さ
11cm)に腋芽が培地に触れないように挿し込み植え
付けた。植え付け後、アルミホイルでキャップして培養
器(28℃,170ルックス,16時間照明)内で約2
ヶ月培養し、腋芽から葉を出芽展開させた。
【0043】展開葉をメスを用いて葉を葉脈に沿って2
分割し,さらに各分割葉を3等分して、1葉当り6切片
(1切片7×7mm)を作製した。各葉片を斜面の葉片
培養培地(蒸留水1リットルあたり,ハイポネックス(T
M)微粉末3.5g,ミオイノシトール100mg,アデ
ニン10mg,ニコチン酸1mg,塩酸チアミン1m
g,NAA(ナフタレン酢酸)1mg,BA(ベンジル
アデニン)10mg,ポリビニルピロリドン800m
g,蔗糖20g,ゲランガム2g,pH5.3)の入っ
た試験管培地上に置床し,培養器(25℃)内で13時
間暗黒条件で培養した後、培養室(25℃,1000ル
ックス,16時間照明)内に移し、2〜3ヶ月間培養し
て、葉片上にPLB(Porotocorm like body)を誘導さ
せた。
【0044】(2)葉片上に形成されたPLBを一個づつ
葉部から分離し、分離したPLBの生長点を切除した
後、縦に2分割して、PLB増殖培地(花茎培養培地組
成から蔗糖のみを除いたもの)100mlの入ったバイ
オポット(直径12cm,高さ15cm)の培地上に2
0個体を置床した。バイオポットを培養室(25℃,1
000ルックス,16時間照明)で3ヶ月培養した。3
ヶ月後分割1個PLB当り10個前後のPLBが新に形
成され増殖した。これらのPLB分割培養を繰り返す
と、1個のPLB形成後約2ヶ年で100万個以上のPL
Bを増殖させることができた。
【0045】これらのPLBをクローン苗化育苗培地
(蒸留水1リットルあたり,ハイポネックス(TM)微粉末
3g,ミオイノシトール100mg,ニコチン酸1m
g,Nitsch微量要素液1ml,30gのジャガイモ抽出
液,粉末活性炭0.75g,蔗糖30g,ゲランガム2
g,pH5.3)上に移植培養すると6ヶ月後には生体量
1〜1.5gのクローン苗が得られた。これらのクロー
ン苗を鉢上げし,温室内で3ヶ年通常の肥培管理し,栽
培すると開花個体が見られ,成品として出荷できる状態
になった。
【0046】(3)バイオポット内で無菌条件下で生育さ
せたクローン苗(生体量1〜1.5g)をバイオポット
から室内で取り出し,一本づつ丁寧に水道水で洗い,培
地を葉,根部からを洗い落とした。その後,発根した根
を傷つけないように水苔で根部を包むようにしてまきつ
け、透明なプラスチック鉢(2.5号鉢)に移植した。
移植後温室(最低温度18℃以上,遮光率70%前後,
温度80〜100%)内に移し,通常の肥培管理(冬期
灌水2回/月,夏期4回/月,施肥はハイポネックス(T
M)液肥1000倍2回/月,病害虫防除で殺菌・殺ダ
ニ,殺虫剤散布1回/月)を行い、1年間栽培し、本葉
3〜4期まで生育させた。苗の生育を促進するために、
2.5号鉢の苗を4.5号鉢に水苔を用いて植え替え,通
常の肥培管理法で2年間温室内で栽培すると,年末から
春先にかけて,開花が始まった。本新品種は通常の栽培
様式では鉢上げ後3年目にすべての個体が開花した。
【0047】〔実施例3〕 花茎の節位と幼葉(シュ−ト)形成:実施例1で得られ
た本品種株の開花中の花茎を株元約1cmの所から切り
取り、70%エタノ−ルで滅菌したのち、各節の腋芽を
中心にして上下約2.5cmの長さにクリ−ンベンチ内
で切断し、15mlの花茎培養培地(培地組成:〔表
6〕)の入った試験管(直径3cm,高さ11cm)に
腋芽が培地に触れないように挿し込み植え付けた。植え
付ける後、滅菌アルミホイルでキャップして培養器内
(25℃,180ルツクス,16時間照明)で60日間
培養し、萌芽し幼葉が展開した個体を調べた。その結
果、株元から1節、2節、3節、4節芽は萌芽し、展開
葉が得られたが花茎の先端に近い5節芽は萌芽しなかっ
た。
【表6】
【0048】〔実施例4〕 展開葉の葉位、サイズとPLBの形成率:実施例1で得
られた品種の花茎培養で萌芽展開した幼葉の第2、3、
4葉(第1葉サイズは小さいので除く)の葉長を測定し
たのち、剃刀を用いて葉を葉脈に沿って2分割し、さら
に、各分割葉を3等分して、1葉から6切片(0.7x
0.7cm)を作製した。各葉片を1個体ずつ斜面の葉
片培養培地(培地組成:〔表7〕)の入った試験管の培
地上に置床し、培養器(25℃)内で14日間暗黒条件
で培養して、その後、1000ルツクス16時間照明下
で70日間保ち、PLBを誘導形成させた。展開葉の葉
位、サイズとPLBの形成率との関係を見ると、〔表
8〕に示すように、第2葉の3.6−4.5cmのPLB
の形成率は83%で最も高く、次に、第3葉の4.6−
5.5cmで60%、その他の葉片の形成率は60%以
下であり、効率よくPLBを形成させるには第2葉では
3−5cm、第3葉は4−6cmに伸長させることが必
要であつた。
【表7】
【表8】
【0049】〔実施例5〕 各葉片のPLB形成率:実施例1で得られた本品種の第
2、3展開葉を用いて、各展開葉を剃刀で前記した分割
方法で6分割し、葉基部から葉先側の上側の3葉片に
1、2、3、下側の3葉片に4、5、6の番号を付け、
各葉片(5個体前後)を試験管内の葉片斜面培養培地上
に置床して、前記と同じ条件で70日間培養した。各葉
片のPLB形成率を見ると、〔表9〕に示すように、葉
片3番が25.0%と最も高い値を示し、葉先の部分よ
り茎側の葉基部部分の形成率が高くなる傾向を示した。
【表9】
【0050】〔実施例6〕 本品種と他品種葉片とのPLB形成率:花茎腋芽から萌
芽展開させた本品種と他の品種の第2、3展開葉から作
製した葉片におけるPLBの形成率を比較すると、本品
種のPLB形成率は72.4%であったのに対して、品
種1(Phal. Ace "Idol” SM/JOGA x Dtps.Happy V
alentine)は3.3%、品種2(Phal. Mount Kaala x
Phal. Alice Gloria)は9.0%、品種3(Phal. amabi
lis)では14.4%であった。
【0051】〔実施例7〕 分割PLBの増殖率:実施例2で得られた葉片に形成さ
れたPLBを剃刀で分離し生長点を切除したのち、縦に
2分割して、100mlのPLB増殖培地(培地組成:
〔表10〕)の入ったバイオポット(直径12cm、高
さ15cm)に20個体置床した。バイオポットを10
00ルツクスの培養室(25℃)で3カ月間培養する
と、本品種の分割PLBは平均6.8個の新しいPLB
を形成し、PLBの増殖率は6−7倍であったが、他の
3品種の分割PLBは増殖しなかった。結果を〔表1
4〕に示す。
【0052】また、本品種のPLBは蔗糖が入った3種
類の増殖培地(培地組成:〔表11〕、〔表12〕、
〔表13〕)では殆ど増殖しなかった。
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【0053】〔実施例8〕 クロ−ン苗の育苗:実施例2で得られた萌芽したPLB
をバイオポット内のクロ−ン苗化育苗培地(培地組成:
〔表15〕)に25個体移植し、1000ルツクスの培
養室(25℃)で3カ月培養すると、生育したクロ−ン
苗の平均生体重量は10.0mgで、さらに、新規のバ
イオポットに20個体のクロ−ン苗を移植して、5カ月
間培養すると、鉢上げ可能なクロ−ン苗(平均生体重:
0.96g)が得られた。結果を〔表17〕に示す。な
お、本種のクロ−ン苗をハイポネックス培地(培地組
成:〔表16〕)で育苗すると、ハイポネックスポテト
培地の生育速度に比較してかなり劣った。
【表15】
【表16】
【表17】
【0054】〔実施例9〕 PLBからのクロ−ン苗生産本数と期間試算例:目的と
する優良品種株の花茎培養開始から200万本以上のク
ロ−ン苗を生産する期間を実験数値に基づいて試算する
と、〔表18〕に示すように約2年で達成でき、本増殖
法は営利的観点から見ても、十分適用できる生産技術で
あることが実証出来た。
【表18】
【0055】〔実施例10〕 開花個体(花形)の均一性:クローン苗から栽培開花さ
せた新品種の花について,花茎の第1輪花の花弁の大き
さと花弁間の隙間を測定した結果を前述の〔表5〕に示
す。実生苗(Phal.Mount Kaala × Phal. Carmelas Drea
m)の花弁に比較して,クローン苗の花径測定値のバラツ
キが非常に小さく,花弁間の隙間の測定値も非常に小さ
く,さらにバラツキも非常に小さいことが確認され,植
物体の形質の均一性の高いことが証明された。
【0056】
【発明の効果】本発明のファレノプシスの新品種は植物
体(苗)の生育が旺盛で強健,花命の期間が非常に長
く,さらに、組織培養技術の葉片培養法でクローン苗の
大量増殖が可能な特徴を有しており,しかも成品の形質
の均一性が高く、安定的,計画的な生産,営利栽培が可
能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本新品種の花型(花弁、リップ、萼の形)
である生物の形態を示す写真である。
フロントページの続き (72)発明者 加藤 勉 香川県高松市多肥上町561番地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】萼片の色は純白であり、花弁と花弁との隙
    間はほとんどないファレノプシス(コチョウラン)の新
    品種。
  2. 【請求項2】 Hawaiian Mystic の開花後に第1輪花の
    葯中から花粉を取り出し,開花中の Irene Sarmiento
    × Leinita の柱頭部分に付け交配することを特徴とす
    る請求項1記載のファレノプシス(コチョウラン)の新
    品種の育種法。
  3. 【請求項3】請求項1記載のファレノプシス(コチョウ
    ラン)の幼苗の葉片培養を行うことを特徴とするファレ
    ノプシス(コチョウラン)の増殖法。
JP6270160A 1993-10-12 1994-10-11 コチョウランの新品種、その育種法および増殖法 Withdrawn JPH07163255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6270160A JPH07163255A (ja) 1993-10-12 1994-10-11 コチョウランの新品種、その育種法および増殖法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-279089 1993-10-12
JP27908993 1993-10-12
JP6270160A JPH07163255A (ja) 1993-10-12 1994-10-11 コチョウランの新品種、その育種法および増殖法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07163255A true JPH07163255A (ja) 1995-06-27

Family

ID=26549088

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6270160A Withdrawn JPH07163255A (ja) 1993-10-12 1994-10-11 コチョウランの新品種、その育種法および増殖法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07163255A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113684298A (zh) * 2021-08-20 2021-11-23 中山大学 一种用于鉴定墨兰蝶瓣相关性状的引物、试剂盒及方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113684298A (zh) * 2021-08-20 2021-11-23 中山大学 一种用于鉴定墨兰蝶瓣相关性状的引物、试剂盒及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Drew Rapid clonal propagation of papaya in vitro from mature field-grown trees
CN101946703B (zh) 以叶片为外植体的月季再生植株的方法
CN103444552A (zh) 一种诱导茄子花药再生单倍体植株的方法
JPS5914725A (ja) 植物の増殖材料の製造法
Jones et al. Micropropagation of adult birch trees: production and field performance
CN107079817A (zh) 兜兰新品种“优优兜兰”组培快繁方法
Mercier et al. The importance of tissue culture technique for conservation of endangered Brazilian bromeliads from Atlantic rain forest canopy
JP2009284812A (ja) 「旭東ウィスキー」という名の胡蝶蘭
CN109463274A (zh) 一种非洲菊新品种的培育方法
KR101887221B1 (ko) 기내배양에 의한 대나무 대량증식 방법
KR101281934B1 (ko) 나도풍란 신품종 프린스
CN112075339B (zh) 一种高效诱导多倍体花粉培育芍药多倍体的方法
JP2009284815A (ja) 「青山601」という名のドリテノプシス蘭
Preece Shoot organogenesis from petunia leaves
JPH07163255A (ja) コチョウランの新品種、その育種法および増殖法
CA2935120A1 (en) Methods and compositions for production of watermelon fruit
KR100302206B1 (ko) 민두릅나무의 기내 대량생산방법 및 포지 이식방법
KR100300765B1 (ko) 줄기 기저부 배양에 의한 호접란 영양개체의 대량 증식방법
CN1631105A (zh) 一种克隆繁殖罗汉果种苗的方法
CN100387113C (zh) 红叶椿的组培快繁方法
Maheswari et al. In vitro micropropagation of rosa damascena mill l
Jalaja Micropropagation of sugarcane varieties for quality seed production
JPH06261629A (ja) リンドウの繁殖方法
JP2008212120A (ja) 重イオンビーム照射によるシクラメン植物の突然変異株の作出方法
Thiha Effects of Explants and Growth Regulators on In Vitro Regeneration of Dragon Fruit (Hylocereus undatus Haworth)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115